自殺の心理学 (講談社現代新書) (詳細)
高橋 祥友(著)
「自殺に関して本質的な考察をした本だと思います。」「子供をもつ親に薦めたい。」「「危機」の意味とは」「自殺予防の入門書」「2時間で学ぶ自殺予防の基礎知識」
「本当に面白かった!」「面白かった。」「私の決意表明」「欝の時や、お守りの本として良い。」「自殺にかかる金銭問題について紹介した珠玉の書」
「ファルマコン」「読んだ人次第で・・・」「悪いのは」「看板に偽りなしの高度な自殺指南書」「自殺を躊躇させる本」
生きるための自殺学 (新潮文庫) (詳細)
ケイ ジャミソン(著), Kay Redfield Jamison(原著), 亀井 よし子(翻訳)
「いつからかニュースにならなくなった」「この程度では・・・」「無題」「資料と、資料と、あと資料」「あくまでも西洋の著者ですので、日本とは別物です。」
・「自殺に関して本質的な考察をした本だと思います。」
この本は、カウンセラーとして経験の豊富な筆者が、世間一般に信じられている自殺に対するステレオタイプを捉えなおし、自殺する人の心理的な状態や行動の特徴、またその意味をデータを紹介しながら述べています。また、自殺しようとしている人に相談を受けたときにどのように対処するのがよいか、ということについても心理学視点からも描いた、本質に迫った必読の本だと思います。
・「子供をもつ親に薦めたい。」
第2章の青少年の自殺を特に読んでほしい。これは青少年の自殺だけでなく 児童虐待の本質的な問題でもあると思うので....
(自殺の危機の高い人を抱えている家族には 共生と分離不安の特徴があって…. それぞれが個人としての独自性を尊重されず 共生関係によって独特の病的バランスを保っている。..自立を試みようとすると その試み自体が家族の絆に対する反逆ととれえられ 自立を阻止しようとする働きは 時には自殺の危険さえ生じてしまう。…….しばしばこのような家庭は ある特定の人物をスケープゴートにすることで家族のバランスを病的に保っている。……..家族は直接的かつ間接的にスケープゴートの自殺行動に加担することになる。)本書から適当に抜粋しました。・・・・・・・
青木が原に向かう自殺志願者のなかに 驚いたことに15歳前後の一人の少年もいた。家出をし 死のうと思ってきたのだと言っていた。青木が原の入り口で躊躇し 結局バスの停留所で紐をかけ首をくくろうとしているところをテレビのレポーター(?)が止めに入った。動揺した少年を落ち着かせるように低い声で少年をさとし 帰りのバスに乗せていた... はたして この少年は今でも生きているのだろうか。多分死んでしまっているのだろう。同じ人間として生まれ ある子供は運良く大人の親に育てられ またその一方で 不運にも感情的に未熟で親の義務の認識すらない親をもつ。そして死なずすんでも 大人になれば人格障害やPTSDの不幸な人間ができる。そしてそれを次の世代に伝えていく…..
どんな親でも子供の幸福を願うもの。子供の幸福はとりもなおさず親の幸福になって戻ってくる。いい親になるために 私はこの本を強く薦めたい。
・「「危機」の意味とは」
自殺が今まさに起きようとしている状況は、危機であると同時に、これまで隠されていた問題が外に向かってようやく明らかになった時であり、救いの手を差し伸べる絶好のチャンス、という発想は私にはこれまでありませんでした。自殺予防についての基礎知識を得たい人には最初にお薦めの本。
・「自殺予防の入門書」
医療職ではない一般の人が自殺を予防するにはどうしたらよいか知ろうと思ったら一押しの本ですね。「死ぬための方法」なんて書いてありません。どうしたら、予防できるかって言う本です。
・「2時間で学ぶ自殺予防の基礎知識」
ゼミで講師から「2時間で学ぶ自殺予防の基礎知識」と紹介されたが、自殺予防についてまず何かを知りたいと思う人には絶好の入門書。精神医学や心理学の教科書には自殺や自殺予防についてはほんの少しばかり型通り触れられているだけだから。
・「本当に面白かった!」
こんなに参考になる本はかつてなかった。世の中、知らない者だけがバカを見る、自殺を考えてる人は絶対に読むべき本だと思います。無駄死にはアホくさいと感じさせてくれる本。
個人的には、「完全自殺マニュアル」よりも格段に面白かった。著者の書き方がまたイイ。自殺を否定するどころか、社会、法律に対しても矛盾点を指摘している。この時代を生きていくには、その上をいく図太さが必要と説いているが、まさに共感。読んで非常に為になる本です。
これは実際に自殺未遂を繰り返した著者でないと書けないくらい、本のレベルが高い。この著者の他の作品も読んでみたいと思える程に、面白かった。
・「面白かった。」
ボッタクリの葬儀屋のことやJRと私鉄の損害賠償額のちがうわけなど知らなかったし 一万体の行政解剖し一億円も不法に稼いでいた大学助手がいただなんて初耳でした。
自殺を決行しようとする人には ぜひこの本を薦めたい。この本を参考にし計画を立て 残される家族に配慮し 実行に移せばいい。自殺によって受ける家族の精神的ショックは大きいはずだから その配慮が自殺者の最低限の家族への思いやりというもの......
また この本を読んで計画を立てているうちに エネルギーが湧いてきて またやり直そうと思う人もいるのかもしれない……..
・「私の決意表明」
自殺って保険はおりない。葬式代だって数百万はかかるんだから!読破したあと、私は自殺はしないと決意した。ちなみに自殺者の葬式は暗さのトーンが、格段に違います。なんともいいようのない雰囲気があたり一面を支配して、呼吸すらも憚られるのです。みなさん自殺はやめましょう・・・と一概に言えないのが、この世の辛いところではあります。
・「欝の時や、お守りの本として良い。」
いざと言う時に、または持っている安心感などで、逆に欝の時のいつでも逃げれると言うお守りとしても良いと思います。実際試す場合は危険なことや色々知識は持てる本です。
・「自殺にかかる金銭問題について紹介した珠玉の書」
自殺にまつわる金銭面の問題について、徹底的に検証・紹介した本。自殺関連の書物といえば名著「完全自殺マニュアル」が代表格だが、クオリティの高さでは本書も負けていない。前半を「基本経費編」として社会保障や年金・生命保険・死後の借金などについて紹介し、後半を「手段別経費編」として自殺の手段別にかかる経費や事後の補償にかかる費用等について、それぞれ事例を用いつつ詳細にわかりやすく解説している。金銭面のみならず、広く自殺全般についても触れており、興味のある人なら充分満足できる内容。なお実際に読めばわかるが、本書は自殺を奨励・助長する意味合いで編集された出版物ではない。とかくこの手の本はろくに内容を知りもしない人間が、よってたかって無根拠・無責任かつ感情的な批判をするものだが、そのような一方的な批判は本書について決して当てはまらないものであることを断っておく。
・「ファルマコン」
「ファルマコン」。自殺志願者にとって読めば死へといざなってくれる毒薬にもなりうるし、逆に死にたくはないという自殺を止める薬にもなってくれるかもしれない。この本のせいで自殺が増えたとか、自殺がブームになったという人がいるかもしれないけれども、この本はあくまで「手段の案内役」に過ぎない。これまでの著書と違い、自殺の否定に言及していない点(自殺の自己決定権)、手段とケースがよく書かれている点では画期的なのかも。
薬の内容が古いという指摘は全くその通り。リオロンSなんてもう製造中止。アタラックスPは処方箋がないと買えないんじゃないのかな?初版が発行されてから、内容が改訂されていないようだし、それは仕方ありません。税抜き価格が1,165円、販売総数が100万部、印税が総販売の1割と仮定して、1億1,650万の印税収入。すげぇー。
この本のエッセンスって一番最初の「はじめに」ってところにあると思います。なんでこんなに自分の気持ちがわかってくれるんだろう。もしかしてこの人も同じ行為に走ることを考えたことがあるんじゃないか?なんて思わずにはいれませんでした。楽になれたというか、もうどうでもいいや、考えるのが疲れたという気持ちになれたのかな。同じことを考えて苦しまずにいられたとしたら、この本のおかげかも。今でも「はじめに」と「首吊り」に付箋が張り付けてあるけど、今は見る気がしない。
硫化水素発生させたり、練炭使ったり、集団自殺しようとする前に、一度くらい読んでみてもいいんじゃないのかな?それで死にたければ、それ以上何も言わないし。言いたかったのはそれだけ。最後まで読んでくれて、どうもありがとう。
・「読んだ人次第で・・・」
衝撃的な前書きに始まりあらゆる自殺の方法の具体的な説明・データ、さらには実際に起きた事例が詳しく載っています。自分で死のうとしている人には参考になると思います。
一方で、逆にこの本を読んで思いとどまることもできるかも。前書きにあるように、この本を読んで「イザとなったら死んじゃえばいい」と思いながら、それで生き抜ける人も出てくるかも知れません。読んだ人次第でどうにでも活用できる本だと思います。自殺する気がある人もない人も、一読の価値があると思います。
・「悪いのは」
この本が悪いのではないとおもう。本当に悪いのは自殺をしないといけない状況を作り出してしまう環境、社会、一部の人間だろう。この本が無かったとしても日本は自殺大国に変わりはない。むしろそんな社会に生きてる人間に取って比較的楽に死ねる様な方法の提供はある意味ありがたみさえ感じる。そういう意味で著者は大変素晴らしい本を出したんだとおもう。自殺は無いに越したことはないが…今の社会では仕方ない。
・「看板に偽りなしの高度な自殺指南書」
一世を風靡した自殺の手引書。自殺のやり方について、手段別(薬物、首吊り、飛び降り…など)に分類し、豊富な資料や実際の事例を交えて具体的に詳細に解説している。よくありがちな「自殺は是か非か」的な不毛な論議は排除し、ただ自殺の仕方のみを淡々と紹介するスタイルを貫いている。そのため実際に自殺を考えている人にとっては実に高品質の指南書であるばかりでなく、単に自殺に興味のある人にとっても雑学本として楽しめるものとなっている。後年の著者の作品に見られるサブカル的な鼻につく記述はさほど見られず、洗練された読みやすい構成となっている。なお薬物の項目については、執筆当時と現在では状況が変わっており現在なくなっている薬物もあるので注意。また本書は、自殺を奨励・助長する意図で書かれたものでは決してないことをお断りしておく。
・「自殺を躊躇させる本」
僕は、この本が発行された当時に買って、ずっとバイブルとして持っていましたが、もっと危なそうな友達がいたので、この本を貸したら、それ以来、戻って来ません。でも僕も、その友達も、今でも、ちゃんと生きています。手元に本がないので間違っているかもしれませんが、「まえがき」以外の内容は、とても淡々としていて、第三者的というか、いかにもマニュアルという感じであったと思います。もしも、自殺しようとして、この本を買った人がいたとしても、この本を読めば、少しは躊躇できると思います。今でなくても、いつでも自由に「死」が選べるというこの本の中の言葉に救われるからかもしれません。実際に続編?の「改造本」では、脳をチューン(今ならばアップグレード?)して楽しく生きて行こうという本だし。さらに、その続編では、ヨーロッパで踊り狂っています。
僕が最も印象に残っているのは新幹線に飛び込んだ人の話で、内臓の一部と数本の歯しか残っていなかったという内容であったと思います。(話は飛びますが、養老氏の本に「同じ電車に乗っていた人が飛び込みした人の足に当たって死んだ人がいた」なんて文章を思い出しました)
これだけ読んでも死ぬことを躊躇できると僕は思います。
・「いつからかニュースにならなくなった」
家族や知人と自殺未遂のニュースを聞いたりするたびに「きっと失敗した人は二度とやらないだろうね」などと話して(本書によれば)"誤った"認識をしていたのも昔の話、いまでは自殺はテレビのニュースにもならないんですね。いろいろな知見を得ました。本書が説くように気分障害や精神病が広域的に原因のベースになっているとすると、素人が思っている多く予断が誤りという事になりそうですね。他のレビューアの方が書かれている「人はなぜ自殺するのか」「どうすれば防げるのか」のほかにも抜けがあって「社会がどう損失を受けるのか」もしっかり書かないとニヒルな為政者にはメッセージが届かない。戦死者との数の比較だけでは頼りないです。ちなみに、所々グロ場面があるので読書TPOや貧血起こしやすい人は注意です。私的には空軍士官候補生の話よりも、リボルバーの回転方向の話がかわいそうすぎた…。
・「この程度では・・・」
はっきり言って、かなり冗長な作品です。自殺に関する考察が、滔滔と述べられているのですが、肝心の「人はなぜ自殺するのか」「どうすれば防げるのか」に関する記述が少なすぎます。かなり研究しておられる筆者ですが、要するに何を問題提起しているのか、曖昧な印象を受けました。同時に、もう既に周知の事も書かれてあるので、斬新さは、残念ながら有りません。
自殺論をお探しのかたは、他書をお薦めします。
・「無題」
日本での報道とか本を読むと誰かが自殺するには、何故自殺したのかはっきりとわかる明確な「理由」がある、という外因的な方向に目を向けてるのが多い気がしますがこの本は主に躁鬱とか統合失調症とか内因的なものが原因で自殺は起こるーとしてます。
そしてその躁鬱などの発症については遺伝によるもの、としていてそれを引き起こす脳内物質、抑えるのに有効的と思われる薬(物質?)などについてこまごまと説明しています。一般人の自分にとっては読んでて、専門的過ぎてなじめませんでした。専門家の方にとってはすごく役に立つのかもしれませんが、遺伝とか治療に使う薬とかは知っていても日常生活にはどうにもできないので・・・。
本の中には、その病を患って自殺したり未遂をした詩人や作家などの詩とか文章がいろいろと引用されたり分析されたりしていています。私は話の途中に入ってきたりと混ざっているのでちょっとうんざりしてしまいました。ですがかなり心に響くのや、はっとするものも多いのでそれ目当てに読むのならオススメだと思います。
ずっと導入部分を読んでる気分でした。
・「資料と、資料と、あと資料」
原題は"Night Falls Fast"、2001年に翻訳、出版された『早すぎる夜の訪れ』の文庫化。
読みはじめて間もなく気づく、かつて躁病の持つ華やかこの上ない全能感、高揚感を描き出してみせたあの彼女の著作であることに。そして同時に知らされる、その裏面にはらむ鬱病がもたらす自殺への近しさが、彼女にこの本の筆を執らせたことを。 とはいえ、ジャミソン一流のストーリー・テリングを期待してこの本を開くのだとすれば、その願望は、悲しいかな、裏切られることとなる。
『生きるための自殺学』とはある面、非常に正鵠を射た表題、自殺の定義にはじまり、統計データ、遺書や各種テキストのサンプル、精神障害、人格障害との因果関係、遺伝的要因等が淡々と列挙されていき、そして最後に、臨床的、社会政策的な自殺防止が語られる。 調べたことをすべて詰め込みました、と言わんばかりの自殺をめぐる膨大な資料の羅列、文体は限りなく無味乾燥、彼女に固有の考察はほとんどない。
「自殺の原因は、ほとんどの場合、個人の先天的気質と遺伝的素因、あるいは重い精神疾患や急激な精神的ストレスのなかに潜んでいる」。 結局、このことばがすべてなのだろう。単独の自殺対策なるものはおそらくなくて、自殺リスクを増進させる各種メンヘル改善のプロセスが例えば自殺の抑止にも繋がっていく、というのが正解に違いない。
率直に言えば、自殺の危機に置かれた人間がこの本に救われるところはないだろうし、鬱に迷い込んでしまった人間がそもそも読み通せるとも思えない。 ある面、非常に癖のない自殺学総論、どのような類の読者を想定して書かれたのだろうか、そんな素朴な疑問を持ってしまう一冊。
・「あくまでも西洋の著者ですので、日本とは別物です。」
タイトルで示したように、あくまでも西洋人による本です。だから載っている事例もヨーロッパやアメリカが中心です。一部中国も割と書かれてたりしますが、日本に関しては芥川龍之介が事例として紹介されているのみです。ただ、科学的な根拠に基づく記載が多い点は人によっては面白いでしょうし、社会学的な根拠や文化人類学的な背景に基づいた事実も非常に興味をひくものでした。ちなみに私は科学の知識はあまりありませんが、十分に分かりやすい内容でした。
東洋(つまり儒教や仏教の影響を色濃く受けている社会)が少なく、イスラム(つまりイスラム教徒が形成している社会)にいたっては全く書かれていないので、物足りなさを感じます。
あくまでも世界の部分的な地域を取り上げて、自殺を学術的に調査し、その結果を報告している本、として受け止めて読めば、楽しめるのではないかと思います。
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