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▼某巨匠 オススメの映画(1963年当時):セレクト商品

青春群像 デジタルリマスター版青春群像 デジタルリマスター版 (詳細)
フェデリコ・フェリーニ(監督), フランコ・ファブリーツィ(俳優), フランコ・インテルレンギ(俳優), アルベルト・ソルディ(俳優), レオポルド・トリエステ(俳優)


野いちご野いちご (詳細)
イングマール・ベルイマン(監督), ヴィクトル・シェストレム(俳優), イングリッド・チューリン(俳優), グンナール・ビョルンストランド(俳優)

「人生のむなしさとやすらぎ」「secluded.」「思考型の詩のロード・ムービー」「神妙にお勧めいたします」「追悼 ベルイマンその名の響き」


市民ケーン市民ケーン (詳細)
オーソン・ウェルズ(監督), ジョセフ・コットン(俳優)

「大傑作が、大ボケ画像に!」「一人の怪物的な野心家の栄光と孤独」「観る価値のある傑作」「ガラス玉と?をお見逃しなく!」「一家に一枚!」


黄金 スペシャル・エディション (2枚組)黄金 スペシャル・エディション (2枚組) (詳細)
ジョン・ヒューストン(監督), ハンフリー・ボガート(俳優), ウォルター・ヒューストン(俳優), ティム・ホルト(俳優)

「黄金の魔力」「金の力は恐ろしや♪」「黄金の魔力」


街の灯 コレクターズ・エディション街の灯 コレクターズ・エディション (詳細)
チャールズ・チャップリン(俳優), ヴァージニア・チェリル(俳優), フローレンス・リー(俳優)

「チャップリンの最高傑作」「チャップリンではNo.1」「結局この作品が一番好きだなぁ」「チャップリンの作品の中で一番好きな作品」「チャップリン」


ヘンリィ五世〈デジタルニューマスター版〉ヘンリィ五世〈デジタルニューマスター版〉 (詳細)
ローレンス・オリヴィエ(監督), ロバート・ニュートン(俳優), レスリー・バンクス(俳優), ウィリアム・シェイクスピア(原著)

「豪華、華麗、品格、シェイクスピアの金字塔!」「ウィリアム・ウォルトンの音楽」


さすらい/夜さすらい/夜 (詳細)
ミケランジェロ・アントニオーニ(監督), スティーヴ・コクラン(俳優), マルチェロ・マストロヤンニ(俳優)


地獄の天使地獄の天使 (詳細)
ハワード・ヒューズ(監督), ベン・ライオン(俳優), ジェームズ・ホール(俳優), ジーン・ハーロウ(俳優), ハワード・エスタブルック(脚本)

「入り乱れる空中戦 壮絶!」「地獄の天使」


2001年宇宙の旅2001年宇宙の旅 (詳細)
スタンリー・キューブリック(監督), キア・デュリア(俳優), ゲーリー・ロックウッド(俳優), ウィリアム・シルベスター(俳優), ダニエル・リクター(俳優), ダグラス・レイン(俳優)

「映画の台詞」「キューブリックの最高作」「”きれい”であり”うつくしい”映画」「映画史上の傑作」「見果てぬ来世紀」


時計じかけのオレンジ時計じかけのオレンジ (詳細)
スタンリー・キューブリック(監督), マルコム・マクドウェル(俳優), パトリック・マギー(俳優), マイケル・ベイツ(俳優), ウォーレン・クラーク(俳優), アンソニー・バージェス(原著)

「「レイプとウルトラ暴力とベートーベンが俺の生きがい」」「参考になっていただければ嬉しいです。」「映画史に残る皮肉」「脱帽。」「ハマりました」


博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (詳細)
スタンリー・キューブリック(監督), ピーター・セラーズ(俳優), ジョージ・C・スコット(俳優), スターリング・ヘイドン(俳優), キーナン・ウィン(俳優), スリム・ピケンズ(俳優)

「キューブリックの最高傑作」「滑稽なのに、ゾッとしてしまいます!!」「最高傑作」「このタイトルが映画の中身と微妙にずれている気がするが」「P.セラーズが喜劇俳優以上の実力を発揮した名作」


アイズ ワイド シャット 特別版アイズ ワイド シャット 特別版 (詳細)
スタンリー・キューブリック(監督), トム・クルーズ(俳優), ニコール・キッドマン(俳優), シドニー・ポラック(俳優), マリー・リチャードソン(俳優)

「女と男の関係-永遠の謎」「虹の端っこへ行きませんか?」「日常の所与性を問う傑作」「キューブリック、魂の故郷に帰る」「『理性と本能』。。。どちらも人類の本質だが」


映画監督 スタンリー・キューブリック映画監督 スタンリー・キューブリック (詳細)
ヴィンセント・ロブロット(著), 浜野 保樹(翻訳), 櫻井 英里子(翻訳)

「益々キューブリックが、映画が好きになった。」「満足」


スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950 (詳細)
レイナー クローン(著)

「よきかな」「光と影の凄み」


KubrickKubrick (詳細)
ミシェル・シマン(著), 内山 一樹(翻訳)


▼クチコミ情報

野いちご

・「人生のむなしさとやすらぎ
 死を目前にした老年の教授。表彰式の朝、不吉な夢をみる。自分の棺おけが目の前にあらわれるのである。式場への旅の途上ではにがい回想にふける。社会的には最高の栄誉にかがやきながら、偽善にみちた、なんとむなしい人生であったことか。 途中で車にのせたひとたちは、平凡に生きるひとたちである。かれらのおしゃべりが、教授になにかをもたらしたに違いない。さらに式典のあとで青年たちのあいさつをうけて、しだいに肯定的な気分になる。そしてやすらぎが訪れる。ひとの意識を映像化した稀有の作品です。

・「secluded.
老人が人生を回想する場面が続くせいか、すぐに「永遠と一日」を思い出したのだが、完成度はこちらがはるかに上。非現実のイメージを次々と繰り出すもっとも安易な手法といえばやはり回想ということになるだろうが、繰り出される回想的な場面それぞれの強度、喚起力の高さは他に類を見ない。また軸となる年老いた主人公の悲しみに向けられたベルイマンの視線の厳格さはこの映画を特別なものにしている。物語が終盤にさしかかった頃、弟の嫁が主人公に向かって主人公の一族への絶望感を語る場面は圧巻で、鑑賞者は、この男の抱えているらしい孤独や自己嫌悪が成功者にありがちなナルシスティックな憂鬱の類とは異なり、ひじょうに根源的で救いのない種類のものであることをはっきりと気づかされる。その瞬間、鑑賞者はすべてから隔離された悲しみの核を見ることが出来る。

またこの映画は信頼について語っており、世界に心を預けるとはどういうことなのかを問うている。開かれた心を持たない悲しみを、主人公の弟は自覚的かつ直接的に語り、対照的に、主人公は、それについてはほぼ無自覚のまま、認識の死角から沸々とわきあがる不吉なイメージに翻弄され、ひたすら回想と夢に自らをドライヴさせ、うろたえている。

いわゆる「誠実な」映画を好む向きはこの作品の派手さにうんざりすることもあろうが私にはこの映画のサービス精神が心地よかった。

・「思考型の詩のロード・ムービー
 主人公の老人は、厭世的な人物で人間が好きだからこそ、人間が嫌いというタイプの人です。 悪夢を見たためか、飛行機をキャンセルし、メイドの反対を押し切って車で式典会場に向かいます。その道中は息子の奥さんと妙な三人組と一緒です。

彼はその間さまざまな夢を見ます。ほとんどが悪夢に近いです。裏切りや欲望や哀しさなどが絡んだ夢です。いろいろなエピソードを経て無事式典も終わり、見るゆめは、彼にとっては永遠の一日といえる日の良い夢です。

 大まかなストーリーはこんなものですが、観終わった後は静かな感動を覚えました。美しい夢のシークエンス、最高の思考型の詩のロード・ムービーでした。

 

・「神妙にお勧めいたします
知性と品格にあふれた傑作。見終わってしみじみとわいてきたのはこんな映画は今どこに見出せるだろうかという寂しさだった。たとえばこれが台本で来た時、映画化しようというプロデューサーはいるだろうか。いや、いても持ち込む先から、これは商業的になんたらとか言われて実現するのは難しい。それが現実だ。一年のうちに制作される映画を100本整理してでも、こういう作品を作って行ければ、映画産業は守られるような気がする。誰に勧めようか、相手を選びたい。

・「追悼 ベルイマンその名の響き
「野いちご」は、老人の名誉の授賞式に向かう車中がいろいろと内容濃いものの詰まりものだった。キリコの街のような夢のエピソードがこわくて楽しい。フロイト的でもあるイメージも満載だ。ベルイマンが、まだ若いときなのに、こんなひとりの老人の精神風景をリアルに描くということに誰しも驚いただろう。ぼくは半年ほど前にひさしぶりにビデオで見直してみたら、まさにそのとおり、どうしてこれほど切実感があるのだろう・・と数十年の時の流れも自らの精神の中に見つけたものである。ああ、まだまだぼくは老人じゃないのですが(笑)。

この映画でも印象的な、息子夫婦の関係における夫婦、結婚における意地悪で悪意にも感じられるかもしれないほどの、男女の内部の真実をえぐりにえぐりつつも、なぜかどこか普遍性を求めているとしか思えない愛への固執が、ベルイマンの、きっと神への問いかけとも通じるのかもしれない。ご冥福をお祈りします。

野いちご (詳細)

市民ケーン

・「大傑作が、大ボケ画像に!
 これはアクション映画でもなく、恋愛映画でもなく、サスペンスでも、スペクタクルでも、コメディでも、SFでも、そしてファンタジーでも、もちろんドキュメンタリーでもない。 その全てを呑み込んで突き抜けてしまった怪物的ムービー。

「古典」などと括ってしまうことの出来ない未来的パワーが画面に充満して息苦しい程の異様な迫力と、その逆にスポーツ的なテンポの爽快感もある。 食わず嫌いを決め込むと絶対損をする、「超映画的」娯楽作!。  しかし、このDVD自体に声を大にして言いたい。

画質がひどすぎる。劇場で観て、こんな筈はなかった。せっかくの歴史的傑作を、せっかく多くの人に観て貰える機会に、このような画質程度で商品化したのは、プロとして恥ずべきことだ!!

・「一人の怪物的な野心家の栄光と孤独
映画史上、幾度もベストワンに輝いた傑作。パン・フォーカス撮影法の開発等、優れた映画技術もさることながら、「Rose Bud(バラのつぼみ)」という謎の言葉をつぶやいて死んだ、新聞王ケーンの生い立ちを追いながら、彼の野心と、その成功とは裏腹に孤独とむなしさに追い込まれていく、一人の男の心情を克明に描いて見事。怪物的な野心家の心に隠された、幼い時分に離れ離れになった母親への愛惜と、その象徴としての「Rose Bud」という謎の言葉。映画の中では結局謎のまま終わったこの言葉が、最後に、映画の観客だけにその真の意味が分かるというラストシーンが、この物語に深い奥行きと余韻を与えています。

・「観る価値のある傑作
「市民ケーン」を傑作であると考えない人はおそらく映画史上最高傑作だという評判を聞いて必要以上の期待を持って観たためにがっかりする。それはおそらくストーリーの展開が見えてしまうという点においてだと思う。その一方で撮影技術の斬新さを既知して観た人は傑作であることを認めるだろう。実際、この映画が史上最高傑作なのは多くはこの斬新な映像技術に関して言われていることである。現在では珍しくないDeep Focusの手法は、Orson WellsとGregg Tolandが先駆となっている。映像を専門としていない者にとってはこの点は評価の一端にも入らないかもしれない。つまりこの映画を本当に「観る」ためにはいくらかの知識と見方が必要なのである。1941年の公開時は世間の関心を集めたが、興行収益では失敗し同年のアカデミー賞会場ではノミネーションに名前が挙げられるたびにやじが飛び、その後の公開は1950年代半ばに一度行なわれただけで大衆からの関心は低かったようだ。そして新聞王「ケーン」はWilliam Randolph Hearst(アメリカの新聞王)をモデルにしていたことを知っておく必要があるだろう。市民ケーンの撮影が終わるとHearstは自社の新聞へのこの映画の広告を禁止し破棄する目的でスタジオにネガの買収を持ちかけた。運よくOrson Wellsはその時点で業界の有力者たちに試写会を行い好評を得ていたので、制限下ではあったが公開することが出来た。Hearst下以外の新聞社はこぞって映画を賞賛し、当のHearst紙上では1970年代半ばになるまで批評が載ることはなかった。Hearst氏はOrson Wellsの評判に傷をつけるために、裸の娼婦を部屋によこしたという噂もある。撮影に365日、25歳のOrson Wellsの処女作はいくらかの欠点を考慮してもやはり傑作である。私はこの映画は好き、嫌いという観点からではなく製作者への尊敬を持って観れる作品だと思う。

・「ガラス玉と?をお見逃しなく!
~ オーソンウェルズ監督・主演の映画処女作。「薔薇のつぼみ」(Rosebud)という謎の言葉の意味は、.....に明かされる。私は、前もって、この意味を知らされていたのだが、知らなかった人は、.....を見ても、.....と気付ける人は、なかなか居ないであろう。また、....そうだが、私は見落してしまった。.....だから、ウェルズは相当、気を使ったと思うが、.....と観客が気付け~~る工夫をもう少ししても良かったのでは? しかし、これ見よがしにしても興を殺ぐであろうし、難しい所ではある。(実際、繰返し観て気付き、衝撃を受けたという感想もある。)~~ 人生の孤独と愛について、考えさせる深い内容である。これが映画史上の最高傑作とされるのも肯定できるが、Web上の感想を読むと、.....が理解できなくて㡊??期待はずれと感じた人も多いようだ。また、これをありきたりの結末と云う人も居て、それはそれで幸せなのだと、評する意見もある。~~ 若干25才にして、監督と主演をこなし、今では映画史上の最高傑作と評される技法と内容は、天啓と云えるのかもしれない。(ハースト家がモデルと聞くと、興ざめではあるが。「でも当然の事ながら、実在のハーストとケーンは別の人物だ。」) なお、Amazon.co.jp のレビューに「新聞記者(ジョゼフ・コットン)たちが取材を開始していく」とある が、取材する~~ 新聞記者はジョゼフ・コットンが演じていたのではありません。ジョゼフ・コットンは、ケーンの友人役を見事な演技で努めています。~

・「一家に一枚!
トールサイズになって再登場した不朽の名作です。映画を見るならまずこの一枚!物語の展開が天才的です。何回も見返すとオーソン・ウェルズという人は、とても子供っぽく、やんちゃな感じですね・・・何度見ても、発見があって心臓が高鳴ります。最高です!

市民ケーン (詳細)

黄金 スペシャル・エディション (2枚組)

・「黄金の魔力
ハンフリー・ボガート主演の1948年ワーナー作品。1925年のメキシコ・シエラマドレを舞台に、砂金採掘に一攫千金を夢見る3人の男達を描く。共演はウォルター・ヒューストン、ティム・ホルトなど。脚色・監督ジョン・ヒューストン。

ロマンスやセンチメンタルな要素を一切排除し、汗と泥にまみれて黄金を探し求める男達(ボガート、ヒューストン、ホルト)の葛藤を描いた重厚なドラマ。息をつかせぬストーリー展開は観る者を飽きさせない。人間の醜い部分を曝け出す貪欲なボガート、良心を失わない純真な若者のホルト、達観し飄々とした老人のヒューストンという対照的な3人の性格描写も見事。主演のボガートは、欲望に負けて仲間を裏切り破滅する汚れ役で、精神面の弱さ・卑しさを不様に露呈するアンチヒーローを完璧に体現し、「マルタの鷹」(1941)、「カサブランカ」(1942)などのヒロイズム・ダンディズムとはまた違った魅力を見せる。ヒューストン監督の飾り気なしの演出が冴える力作。

映像特典として、「黄金」製作のドキュメンタリー「Discovering Treasure」、ヒューストン監督の生涯と業績を振り返った「John Huston」などを収録。

・「金の力は恐ろしや♪
ボガートと言えばトレンチコートにソフト帽で次々と事件を解決していく私立探偵がお馴染みですが、『黄金』のボガートはひげもじゃらの浮浪者。前半は違和感があるもの後半になって良い味を出してくるんです!メキシコを舞台に一攫千金を目指す、3人の男達。協力して発掘した金を、平等に分配するはずだったが・・・・前半はやや退屈かもしれません。しかし後半の、金を巡る狂気の沙汰とも言える心理戦は見逃せません!なにか日本の童謡に通じる教訓的な要素も盛り込まれていて考えさえられます。単純明解なテーマをここまで、魅力あるモノに昇華させるとは流石ジョン・ヒューストンです。ウォルター・ヒューストンのユーモア溢れる演技も◎

・「黄金の魔力
ハンフリー・ボガート主演の1948年ワーナー作品。1925年のメキシコ・シエラマドレを舞台に、砂金採掘に一攫千金を夢見る3人の男達を描く。共演はウォルター・ヒューストン、ティム・ホルトなど。脚色・監督ジョン・ヒューストン。

ロマンスやセンチメンタルな要素を一切排除し、汗と泥にまみれて黄金を探し求める男達(ボガート、ヒューストン、ホルト)の葛藤を描いた重厚なドラマ。息をつかせぬストーリー展開は観る者を飽きさせない。人間の醜い部分を曝け出す貪欲なボガート、良心を失わない純真な若者のホルト、達観し飄々とした老人のヒューストンという対照的な3人の性格描写も見事。主演のボガートは、欲望に負けて仲間を裏切り破滅する汚れ役で、精神面の弱さ・卑しさを不様に露呈するアンチヒーローを完璧に体現し、「マルタの鷹」(1941)、「カサブランカ」(1942)などのヒロイズム・ダンディズムとはまた違った魅力を見せる。ヒューストン監督の飾り気なしの演出が冴える力作。

映像特典として、「黄金」製作のドキュメンタリー「Discovering Treasure」、ヒューストン監督の生涯と業績を振り返った「John Huston」などを収録。

黄金 スペシャル・エディション (2枚組) (詳細)

街の灯 コレクターズ・エディション

・「チャップリンの最高傑作
この映画のラストを見て、泣きました。それから数十年。いくつになっても、感動させてくれます。人の心のやさしさ、みにくさ、おごり、みじめさ、悲哀、それらをみんな凝縮した作品です。盲目の少女に恋するチャップリン。単なる一浮浪者にすぎない彼は、少女に何もしてやれません。でも、何とか自分のできることをしようとします。

お金さえあれば、彼女の目は直る可能性がある・・・チャップリンはそれに賭けます。コメディーあり、風刺あり、愛あり、感動の一作です。

・「チャップリンではNo.1
当たり前になるけれど、ラストシーンに尽きると思います。手術が成功し、目が見えるようになった少女に気が付いても、自分からは名乗らずに逃げようとするチャップリンの姿に、優しさと思いやりをすごく感じます。

・「結局この作品が一番好きだなぁ
数あるチャップリン作品。名作ばかりですが僕はこれが一番好きです なんて綺麗な映画なんでしょうか痛いほど純粋です最近の邦画なんかではよく誰かが死ぬとかそんなんで涙を誘いますがこの作品はそうじゃない(まぁ基本的にチャップリン映画はそうですが)人を愛する事、自分を愛する事すんなり泣ける

そしてお約束のお笑いシーンも面白可笑しいし後はもはや伝説となったラストこれ以上に美しいラストはない約100年前のモノクロサイレント映画ですが関係なし素晴らしいものはいつ見ても素晴らしいのです

・「チャップリンの作品の中で一番好きな作品
山高帽に燕尾服の浮浪人チャップリンは盲目の花売り娘に恋をする。お金はないのだけれど、優しい娘は一輪の薔薇をチャップリンに渡す。そこへ車まで出かける人がいて、盲目の娘はチャップリンが車を使う上流階級の人だと誤認してしまう。チャップリンは日雇い労働者になり働きながら、盲目の娘のもとへ通い続けます。しかし娘とおばあさんが「明日までに家賃22ドルを支払わなければ退去してもらう」と通告されるのです。やむを得ずボクシングの試合に出るのです。とても可笑しい戦闘シーンが展開され笑いを誘います。健闘むなしく敗れて傷心のまま、街をさまよいます。カネを盗んだと誤解され、チャップリンは逮捕され、1月から秋まで服役します。そして出所。眼の治った花売り娘は花屋を開店しています。チャップリンはみすぼらしい格好で偶然その店を通りかかり、憐れみの花一輪をもらいます。その手の感触で、姿こそみすぼらしいけど、手の感触から「あの人」であることを花売り娘は気づくのです。白黒でせりふはなく、効果音が時々入るだけ。せりふはごく一部が簡単な字幕で紹介させるだけ。これで80分間飽きずにもたせるですから、チャップリンは凄いです

・「チャップリン
チャップリンの喜劇を観ていると、僕は心の底から笑う。チャップリンは少年時代、乞食当然の生活をしていたらしい。きっと、ひどく厭世的な人生観を持っていたんだと思う。笑顔を忘れかけた日々もあったことだろう。それにも関わらずだ。チャップリンは僕らを素敵な笑顔で迎えてくれる。僕らの様々な過ちを赦してくれるように笑い、そして笑わせてくれる。チャップリンが笑えるんだ、僕らにだって笑うことが出来る。誰だって、笑って生きていけるんだ。

街の灯 コレクターズ・エディション (詳細)

ヘンリィ五世〈デジタルニューマスター版〉

・「豪華、華麗、品格、シェイクスピアの金字塔!
この作品をDVDで見て、改めて感じるのは、これが本当に1945年製作、昭和20年そこその作品かということです。豪華としか言いようのない衣装、セット撮影から、大迫力のロケに至るまで、ともかく目を奪われます。そして、なんといっても、ローレンス・オリヴィエの見事な台詞回し。響く声色。彼が20世紀シェイクスピア俳優の紛れもない一人であることを

感じさせてくれます。端正なルックスにキビキビした演技。モノクロの暗い、そして悲劇的なオリヴィエの「ハムレット」も必見ですが、それとはまたまったく違う、カラーの醍醐味を堪能させてくれる、この「ヘンリィ五世」もシェイクスピアが好きな人も、コスチューム映画が好きな人にも、是非、お奨めしたいと思います。

・「ウィリアム・ウォルトンの音楽
ウィリアム・ウォルトンの音楽(マリナー指揮や自作自演のCDを愛聴しています)に惹かれて購入。唐突にファルスタッフの死のシーンになったり、あまり面白くないコントが織り込まれているのはシェイクスピアを知らないものはちとわからないことが多いが、戦時中の作品とは思えない迫力ある戦闘シーンは見物だ!

ヘンリィ五世〈デジタルニューマスター版〉 (詳細)

地獄の天使

・「入り乱れる空中戦 壮絶!
*:第一次大戦勃発により、イギリスの大学で学んでいたアメリカ人の兄弟とドイツ人の学友が、敵・味方に分かれて戦う物語。巨額の制作費を投じた大作で壮絶な空の「ドッグ・ファイト」を描く、1930年(昭和5年)製作・『ハワード・ヒューズ監督』の誉れ高い傑作航空映画。【1927年(昭和2年)製作・『ウィリアム・A・ウェルマン監督』の邦題:「つばさ」を上回る大ヒット作品。】この作品には、フォッカーD7、トーマス・モースS4C、S.E.5、シコルスキーS.29A、ツェッペリン飛行船(:レプリカ)などが登場し、敵・味方の複葉機(実機=本物)が入り乱れる空中戦シーンは素晴らしく、複葉戦闘機の華麗な美しさが満喫できます。アメリカ人の兄弟がイギリス令嬢をめぐって争う物語の展開はメロドラマ調です。しかし、1930年に製作とは言え、巨額の制作費を投じた「実写と特撮」のリアルな「空中戦シーン」の映像は生々しさがあり、昨今の映像に勝るとも劣らない鮮やかさでその迫力は凄い。今日でも充分に観賞に耐えうる出来ばえで一見の価値があります。

・「地獄の天使
デカパイのような入道雲が圧巻!!飛行シーンは、本当に飛ぶことが好きだった人が作った飛行へ愛情と迫力がある。ドラマには期待していなかったのですが、ちょっと問題児のシャイな弟と、どこまでも彼を庇う真面目な兄の関係が、切なかった。「映画館で見たい!」と思わせる1本でした。

地獄の天使 (詳細)

2001年宇宙の旅

・「映画の台詞
 皆さんご存じの通り、最初の映画は無声でした。

 ですから、映画に音声が必要なわけではないのです。

「2001年宇宙の旅」は、そうした映画の特性を教えてくれる作品の一つだと思います。

 とにかく台詞の少なさは驚異的。そして、そのことが少しも不自然ではないということが、何よりも素晴らしいのでは。決して「前衛的」な映画ではないのです。

 ともすればストーリーの難解さ、のみが喧伝されがちですが、少なくとも木星に到着するまでは一級のエンターティメントです。ラスト近くはちょっと驚く人もいるかもしれませんが、ここは無心に映像を楽しみましょう。少なくとも退屈だったり苦痛を感じたりすることはありません。作り手の独りよがりなところは全くない、きちんと観客のことを考えた作りになっています。

 日本公開時は、初動の観客動員率は高く、それから激減。しばらくして持ち替えしたと聞きました。多分、楽しいSF映画を期待→予想とは違う映画という口コミが流れ敬遠ムード→本当の面白さが知られ、再び観客戻る というような状況だったのではないでしょうか。やはり、優れた作品の真価は必ず理解されると信じたいです。レンタルビデオのない時代では、世界各国で何度もリバイバル上映され、必ず収益を上げた「ロングセラー」映画です。先入観は捨てて、ぜひぜひ「楽しんで」ください。

・「キューブリックの最高作
宇宙にはクラシックが良く似合います。スタンリー・キューブリック監督は、それを教えてくれまし。

木星に向けて探査航行をする宇宙船ディスカバリー号が、人間の精子の形をしています。

そして、それを待ち受ける謎のモノリスは、衛星ヤペタスで卵子のように人間が来るのを待っています。

唯一生き残った乗組員デービッド・ボーマンは、謎のモノリスに入り込みます。受精の瞬間でした。

ボーマンは、はるか宇宙を旅して、肉体を脱ぎ捨てていきます。人類を導いた者が、そうであるように。

はるかに広い宇宙と、人間の精神を考えさせてくれる傑作です。

・「”きれい”であり”うつくしい”映画
先にストーリーに関してスポットあてるとこれがまた奥深い一回ぱっと見ただけではよくわからない部分もあるのだが人間の神秘というかこの世の神秘というかそういったふしぎな力を感じざるおえない。しかしやはりそれにも勝って映像がとにかくすごいSF映画を見ているのにまるバレーや一種の劇を見ているようだった。SF映画としても今なお色あせない技術に目を見張る。キューブリック監督の素晴らしいセンスが所狭しに感じられるまさSF映画の最高峰だと思います。

・「映画史上の傑作
言わずと知れたスタンリー・キューブリック監督の代表作。世界中の映画史上のベストテンでは必ず上位に入る、まさに歴史的傑作の1本。決して妥協を許さないキューブリック監督だからこそ成し得た快挙。哲学的な命題を包含したあの難解なラストシーンは、何度見ても感動的である。

・「見果てぬ来世紀
ときどき、最初にすべて完成したものが突然生まれてきてしまうことがある。本格SF映画として、史上初であり、最後かもしれない作品です。すでに30年近い日が流れているが、いまだに古さを感じさせない映像、ボタンの無い服はいまだにはやっていませんが、僕らの未来はこの映画に閉じ込められたままです。2001年は後何年待てば私たちのもとにやってくるのでしょうか。

2001年宇宙の旅 (詳細)

時計じかけのオレンジ

・「「レイプとウルトラ暴力とベートーベンが俺の生きがい」
全てのイメージと音楽が印象となって目に飛び込んできます。これだけ考えなくても「感じる」事のできる映画は希有でしょう。解釈なんて殆ど要らない映画なんですけど、わかりにくい部分や勘違いしやすい部分も持っていて、それで不当な評価を得たり、犯罪を助長するものと思われてしまうのは残念なことです。

主人公アレックスには暴力を制止する「罪悪感」と言う足枷がついてないですよね。楽しそうです。何物の束縛も受けず、本能的に暴力を楽しむ彼は暴力の権化。まぁ、そんな無体な人間が法社会で通用する筈もなく、暴力の後に仲間に裏切られ、しかも猫婆さんが死んじゃってて、殺人犯。(でも14年って短くないか?)刑を受けても、やはりアレックスはアレックス。不敵に笑って自信に溢れ、好奇心とある種の無邪気さを備えた子供のようなアレックスは何も変わりません(彼自身は、最後までずっと同じ彼だった。そう思います)政府はここで犯罪者を無くす愚民政策のマウスとしてアレックスを選び、彼は自由意思の表現を、暴力、レイプ、そしてベートーベンの音楽を奪われてしまいます。犯罪を犯す悪人を更正させるにはどうすれば良いか。「犯罪行為を試みる時に生理的に嫌悪を覚えさせるように教育すればいいのだ」まさにマウスがやってる条件付けの実験と同じですけど、これは怖いですよ。犯罪者には人権はない、と考える人もいるかも知れませんけど、政府がほかの国相手に、これを試みる。国家が国民に同じ事を試みる、そういう可能性だって十分ある訳ですから。(これは手塚治虫の「時計じかけのりんご」で描かれてますけども)

アレックスはその後、「暴力ふるわないジャイアンなんて怖くないや」って感じで以前の仲間や被害者からことごとく仕返しされてますど、復讐と言う大義名分があれば、簡単にその暴力性への制御を解除し、暴力行為という本能に浸ることが出来る。つまり、みんな心にアレックスって言う存在を持ってる(国家も含めて)って事なんでしょうねぇ。悪い事すりゃ自分が痛い目に遭う、って感じにも取れますけど。しかし、アレックスは結局助かり、政府と仲良くしたり(!)。愚民政策の治療を受け、夢の中で彼が生きる歓び、暴力とレイプとベートーベンを取り戻します。このラストが不当な評価を得てる原因だと思いますけど、要するに、アレックスってのは人間の一面の象徴なんですよね。結局の所人間は暴力やレイプの衝動を本能的に備えていて人間である限りはそれを失う事はないんだよって、そういうメッセージなんだと思います。

・「参考になっていただければ嬉しいです。
この作品は暴力、レイプなどのシーンがあります。  そういうシーンが含まれている、他にどんな要素があっても「含まれている」だけでどんな映画も絶対見たくない、 と言う人にはお薦めできません。 僕も暴力、レイプなどはもちろん嫌いな人です。 が、この作品観るべきであると思います。 ストーリとかがいい、悪いは別に 「物の表現の仕方」がこの映画、キューブリックの映画でしか観れないと思います。  話題を変えます。 彼はこの映画で何を訴えたかったか。 もちろん彼しか知りません。 しかし暴力を、レイプを薦めている(のよさを訴えている)作品ではないのは明らかでしょう。それはイギリス政府のこの作品の批判に対する、キューブリックの言葉からも分かるでしょう。そのことを踏まえてこの作品を観るべきでしょう。       最後に、参考にキューブリックのいった言葉も載せておきます。         「芸術には暴力がつきものだ。聖書にもホメロスにもシェイクスピアにも暴力は登場する。そして多くの精神科医がそれらは模倣の手本としてではなく、カタルシス(日ごろ心にひめている抑圧された想いを解放する事)として役に立っていると考えているんだよ。芸術作品が社会に危害を加えたことは一度も無い。逆に社会に対する危害の多くは自分たちが危険とみなした芸術作品から社会を守ろうとしてきた者達によってなされた。映画やテレビが無垢な善人を犯罪者に変えかねないなんていうのはあまりにも安楽的な発想である。」   

・「映画史に残る皮肉
映画と言って良いのか…見た後は、『映画を見た』というよりは『この映画を見るという体験をした』『この映画を見た経験がある』といった印象。見る事だけでも価値がある。いつになっても新しい内容と新しいセンス。

最初の原色だけを使ったシーンで何かしらの衝撃をうけた人は全編通して楽しめるはず。

前半の【無意味な】暴力、【無意味な】レイプは後半にすべて繋がってく。全てがラストのメッセージにつなってると思う。

このような重厚な内容の他にも、悲惨な暴力シーンと並行して映される美しい川の風景や、ペニスでの殺人等、皮肉のきいた痛快な映像にベートーベンを始めとした有名なクラシック音楽が重なって一つの芸術になっています。映画好きなら是非。これが観れた人はキューブリックの『博士の異常な愛情』なんかも是非

ラストシーンは映画史に残る皮肉だと断言できる

・「脱帽。
僕の中でベスト1。斬新な映像表現、役者の演技、全てにおいて圧倒された。何が正しいのか?何が間違っているのか?結局何がいいのか。何が悪いのか。そんなことは誰にも分からない。己の理性を全面に押し出す犯罪者とそれを抑圧し威厳を保とうとする国家。まさに「皮肉」。現代社会への警鐘。何が善?何が悪?とにかく必見。これほど考えさせられた映画は他に無い。キューブリック万歳。

・「ハマりました
最近映画にハマリ初めて、色々片っ端から見てる時に時計仕掛けに出会いました。SFコーナーにありましたが、カルトコーナーがあればカルトだと思います(笑)最初再生した時、新作かと思うほど古さを感じませんでした赤、青、オレンジが綺麗です。内容は今私が10代なのですが、私が40代くらいになってからもう一回見たらまた感じ方は変わるかもしれませんねとにかく飽きないです‥キューブリックの中では一番好きです。

時計じかけのオレンジ (詳細)

博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

・「キューブリックの最高傑作
 キューブリック監督は、この作品以後はカラーになり、ビジュアル的な要素が大きな比重を占めるようになります。それでも傑作揃いですが、この作品では脚本や俳優の演技も優れており、映画としての完成度はこの「博士の異常な愛情」がもっとも高いと思います。 ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン、スリム・ピッケンズ、キーナン・ウィンなどの名優たちの中で、ピーター・セラーズの1人3役は最高でした。特にストレンジラブ博士が傑作で、義手が勝手に動いて自分の首を絞めたり、ナチの敬礼をしたりするのを必死になって止めようと奮闘する姿は大爆笑です。これでアカデミー賞を獲れなかったのが不思議なぐらいの名演です。 ブラック・ユーモアの作品としてはこの作品と、同じテリー・サザーンが脚本に参加した「ラブド・ワン」が双璧でしょう。難解なことが多いキューブリック作品の中ですが。この映画は誰が見てもわかりやすく、面白いと思います。

・「滑稽なのに、ゾッとしてしまいます!!
たった一人の狂った男の判断によって、世界が核で崩壊してしまう様子を描いたブラック・コメディーです。

精神に異常をきたしたアメリカ空軍の司令官が、ソビエトに核攻撃するよう発令してしまいます。そして水爆をのせた爆撃機が、刻一刻とソビエトへと近づいていきます。アメリカ大統領は幹部を招集し、緊急会議を開くのですが、そこに集まった人々もどこかイカレた人たちばかり。おまけにソビエトでは、核攻撃を受けた場合に、自動的に全世界の生物を絶滅させるシステムが作動するようになっていたのです・・・。

「間違えってそっちに爆撃機が行ってしまった」とアメリカ大統領がソビエト首相に電話する場面の馬鹿馬鹿しさ。自分たちが決めたはずの軍事システムを止められない滑稽さ。間違った命令であることも知らず、懸命に任務を果たそうとする爆撃機の乗組員のなんとも言えない悲壮感。その爆撃機をソビエトも母国アメリカも撃ち落とそうする皮肉。そしてヒトラー崇拝を感じさせるストレンジラブ博士の狂った思想。そして「また会いましょう」の歌・・・・・。それらすべてがブラックなジョークでありながら、底はかとない恐怖と悲しみを感じさせるのです。

今では核の恐怖をテーマにした映画はあまり見られなくなり、荒唐無稽なSFの設定に使われることのほうが多くなった気もするのですが、改めて今なお人類がその恐怖から逃れられず、世界の精神に大きく影響を及ぼしているのだと痛感させられる映画です。人類を滅ぼすことのできる兵器を持ってしまったことの恐ろしさ、それを一部の人間の判断で実行できてしまうことの異常さをひしひしと感じます。

1964年の作品なのですが、ちょうどベトナム戦争の最中であるのと同時に、キューバ危機の二年後という時代背景も頭に入れて鑑賞されると良いのではないでしょうか。

・「最高傑作
中学の時に友達に薦められて名画座で観て、映画にのめり込むキッカケとなった作品です。このブラックな味わいは何度観ても楽しめて、DVDで所有するのにふさわしい素晴らしさで、キノコ雲に「また会いましょう」の流れるラストは未だに震えがくるほど最高です!

一人四役のピーターセラーズはじめジョージCスコットなど出演者のノリノリの演技も素晴らしく、タイトル文字(「ストップメイキングセンス」がパクッたと思われる)や予告篇などのグラフィカルなセンスも最高。

・「このタイトルが映画の中身と微妙にずれている気がするが
映画は1964年1月30日リリース。アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞にノミネートされた。ピーター・セラーズが大統領とマンドレイク大佐とストレンジラヴ博士の、1人3役を見事にこなしていて拍手喝采ものだ。ぼくは特にストレンジラヴ博士が大統領を総統と言い間違えるのと、右手が挙がりそうになるのを懸命に押さえ込む演技に加点したい。

キューブリックの他の作品もそうだが徹底して『主張』がある。そして徹底的に『意地悪な視線』で組み立てられている。基本的にコメディだが、奥深く根強くブラックである。『こいつらなんて所詮こんなもの』と思っているキューブリックがここにいる。

題名が映画のストーリーと微妙にミスマッチな気がする。実際はストレンジラヴ博士は脇役ではないだろうか、この映画。決して主役ではない気がするがぼくの錯覚か。

・「P.セラーズが喜劇俳優以上の実力を発揮した名作
余りにも有名ですがやはりP.セラーズが識者の大統領、そそっかしいが憎めない英国将校、そして極めつけのどこか狂った科学者の3役を見事に演じ分け、ブラックユーモアな題材すら喰ってしまうような巧さとパワーに喜劇俳優以上の実力が充分感じられる作品と感じました。

博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (詳細)

アイズ ワイド シャット 特別版

・「女と男の関係-永遠の謎
 キューブリックに豪華キャスト。この組み合わせで以外にも評判が低かったのであまり期待してなかったのですが・・・、結論から述べると、すばらしかった!!

 ある夜、アリス(ニコール・キッドマン)が夫である医師(トム・クルーズ)に浮気心を抱いたことがあることを告白する。その後、夫は患者が亡くなったことから呼び出され、その後、不思議かつ淫らな体験をする。

 全体は各シーンが長くゆっくりとした流れなのですが、アリスの告白後はキューブリックの描く不思議な世界に目が離せなくなります。女と男とセックス。キューブリックはこの関係が単純だが複雑で、さまざまな危険性などを含む難しいものだといいたかったのかもしれません。見る側にとっては自分の立場や年齢が異なれば、評価もさまざまになるのは仕方がないのかも・・・。

・「虹の端っこへ行きませんか?
巨匠S・キューブリック監督の作品。氏が手がけた作品の通低奏音ともいうべきものに「絵画」のような画面の美しさがある。この映画も例外ではなく、全編にわたり細かい配慮がなされている。R18指定ということもあり、冒頭のN・キッドマンの裸体をはじめとしてエロティックなシーンが多いが、それも映画が進むにつれて絵画的美しさに変わっていく。

決してテンポが速い映画ではないがゆえに、画面をゆっくりと観察できるため、映画から得られる印象というのはこれ以外にも非常に多いのではないだろうか。時間がゆるすのであれば、ぜひ再鑑賞してください。別のなにかを得ることができると思います。

・「日常の所与性を問う傑作
どんなに確かだと思っている事も、ほんの小さなことで簡単に崩れてしまう。当たり前だと思っていた事が、実はどこにも根拠がないものだったとわかった時、人は簡単に変われてしまう。

今までキューブリックの作品の多くは「正常」と「異常」の内包する所与性を、例を用いた形で暴露してきましたが、この作品は、日常性そのものをテーマに扱っています。

まず彼は、冒頭から品位を疑わせるシーンをいくつも私達に見せ付けてきます。そして、社会や家庭のあらゆる場面で前提となっている「信頼」というものは、いかに危ういものかという事を前場で明確にします。

後半に入って、乱交シーンや少女の売春や隣人の肉欲の告白など、常軌を逸した場面が一気に流れていくのを観ているうちに、私達があたりまえと思っていたマナーやタブーは、簡単に覆されてしまうのだということを知ります。

そうして日常のあたりまえのことが簡単に次々と崩れていくのを観るうちに、最終的には、それらのエキセントリックなシーンはそもそもどうして常軌を逸していると思ったのかという、根本的な疑問符として浮かび上がります。

そうやって社会の中心ルールーとして流通して、守られようとしていながらも、簡単に崩れる日常のどこに所与性があるのかという強烈な問いかけが明らかになった時点で、映画は急に文字通り「アイズ・ワイド・シャット」に終わります。

日常の所与性そのものに疑問符をなげかけた、キューブリックらしさが最もでた傑作。

・「キューブリック、魂の故郷に帰る
「人生も60年を越すともう時の流れに逆らえない。すると不思議なことに心の時計は逆に回り出すのである。とおに流れ去った過去がいやに鮮やかに蘇ってくるのだ。あの『昨日の世界』が」(from S.ツヴァイク『昨日の世界』)

キューブリックという、どこの国家にも所属しない故郷喪失者が、ついに最晩年、西欧ユダヤ人の魂の故郷ウィーンの映画を撮って死ぬいうのはなんとなく「ユダヤ系知識人の理想の死に方」って感じでいいです。 旧作でも幽霊舞踏会とか美しき青きドナウとか、遠くからウィーンにラブコール送ってたし、ああ、彼らしい幕の閉じ方だな、思いました。

だからの1999年にフロイト博士のウィーン市民生活を現代のNYに翻案して映画でしょう。クリムトのように装飾過剰で華美な美女が出て、エゴン・シーレ描く無残な死体となって果てる。

「理性によって世界を見極めた」とする彼らしく、「もはや世界に探求すべき対象は無い」と断言し、「ゆえに倦怠と虚無」を描きまくるキューブリックのこの映画は、黄昏のウィーンの雰囲気がてんこもりの傑作です。

・「『理性と本能』。。。どちらも人類の本質だが
動物には優秀な子孫を残そうという本能がある。生物学的には様々な遺伝子の組み合わせを作る事により、環境に適した子孫が生き残る確率を高めるという戦略をとる。当然、人間も動物であるから本能的にそういう行動を取る。しかし、人間は動物でありながら理性を持ってしまった。ここに人類の矛盾がある。

S.キューブリックは遺作である本作で『本能のままに行動して幸せになれるか?』を我々に問題として提示したのだと思う。

我々は誰でも歳をとる。本能のままに生きるも良し。しかし、歳を取り、性的に魅力が無くなった時に貴方の横に本当に必要とし、必要とされる人はいますか?

アイズ ワイド シャット 特別版 (詳細)

映画監督 スタンリー・キューブリック

・「益々キューブリックが、映画が好きになった。
この本は映画家としてのキューブリックの評伝であり、自伝ではない。第1部で彼自身の生い立ちについて、若干のエピソードと共に履歴書のように淡々と書かれているだけ。第2部以降では、映画製作とともに続き、その終了(アイズ・ワイド・シャット)と同時に終わる彼の生涯が語られる。そのことが一層、映画にささげ尽くした彼の生涯を浮かび上がらせる。

書かれている内容も、彼がどのような理由でカメラレンズを選んだか、作ったか(!)、ロケハンしたか、照明を当てたか、セットを組んだか、から、版権管理の仕方、製作資金集めの方法まで、映画ビジネスに関わる全ての事についてのキューブリックの関わり方が詳細に記載されている。読むほどに、そのこだわり方には驚くばかりである。

キューブリック映画のファンの方、映画監督になりたい方、映画ビジネスに関わりたい方にとっては、非常に参考になることが多い本だと思う。

私はこの本のおかげで、キューブリック映画のみならず、「映画」というものが益々好きになった!!

共同翻訳者はこれが初めての翻訳だそうだ。そのせいか文章が直訳風に感じたが、そのことが却って事実を正確に伝えようとする意図が伝わって非常に好ましく感じた。

・「満足
このような映画監督に関する本は、割高に感じるかもしれないが、これはその類ではない

映画監督 スタンリー・キューブリック (詳細)

スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950

・「よきかな
キューブリックがプロの写真家になるきっかけとなった、ルーズベルト死去を一面に載せた新聞を売っている売店で憂鬱な表情を浮かべる老人の写真などは比較的有名ですが、初めて目にする写真が非常に多くて大変興味深かったです。

習作と称する一連の地下鉄隠し撮りや、40年代終わりの頃のNYの風俗など、『非情の罠』のカットのような写真があったり、動物園の猿の檻を眺めている客をあたかも檻に入れられた動物のように捉えたショットなど、いかにもキューブリック的な冷笑的な作品も見受けられましたし、ルック誌に掲載されてたストーリー仕立ての連作ものなどは、完成度が高いのに驚かされます。少々値段が張りますが、紙質やレイアウトも良いので映画監督になる前のキューブリックの仕事に関心ある方にとっても非常に価値のある写真集と思います。

・「光と影の凄み
キューブリックが映画監督になる前 ルック誌のカメラマンだったのは知っていたんですが

スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950 (詳細)
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