You're Gonna Hear from Me (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「饒舌なビル・エヴァンスもなかなかいいものですね」「60年代の掉尾を飾る快作」「なかなか素敵です。」
New Conversations (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「エレピの進境著しい」「Solo Piano」「ジャケットがこわい!でも多重シリーズではベストでは?」
シンビオシス (詳細)
ビル・エヴァンス(アーティスト), クラウス・オガーマン(演奏), ヒューバート・ロウズ(演奏)
Trio '65 (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「毎日聴けるエバンスのスルメ作品。」
Homecoming (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「Billの帰還」「すばらしい」「「きれい」と「美しい」の違いが解る方に」
The Paris Concert, Edition One (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「Bill Evans後期の名盤」「穏やかでどこまでも美しいエヴァンスのピアノ」「エバンスの作品としては凄いが、ジャズとしてはイマイチ」「ライブ録音だからって大歓声入れなくても良かったでしょうに...」「痛々しいアルバム」
Montreaux, Vol. 3 (詳細)
Bill Evans with Eddie Gomez(アーティスト)
「Piano & Bass DUO」
Alone (Again) (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「複雑なハーモニー」「渋い珈琲店で流れるジャズピアノ」「エヴァンスミュージックの神髄此処にあり」
I Will Say Goodbye (詳細)
Bill Evans Trio(アーティスト)
「涙がでるような美しさに彩られた「SEASCAPE」 」「知性とセンチメンタルの溶解点」「晩年の傑作」「比類なき美しさに身が震える」「きらめく波のような音の粒」
You Must Believe in Spring (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「すばらしい作品!」「まったくよい」「ため息が出る程美しい」「死のイメージ漂うエヴァンス後期の名作」「最高音質のBill Evans」
・「饒舌なビル・エヴァンスもなかなかいいものですね」
邦題は『ワルツ・フォー・デビィ ライヴ!』というものです。何にでも「ワルツ・フォー・デビィ」と付ければ良いと思われているのかも知れませんが、原題のほうがリスナーの混乱をまねかなくて良いと思いますので。
1969年、デンマークのコペンハーゲンにあるカフェ・モンマルトルでのライヴ盤です。演奏の合間合間の拍手が臨場感をもたらしています。ジャズは聞き手の存在によってプレイヤーの演奏の質もかわってきます。ここでの名演は、そのような素晴らしい聴衆の存在も大きかったとは思いますが。
エヴァンスが弾くピアノの粒立ちした音がいいですね。この収録では、普段はリリカルなイメージの強いエヴァンスが、ベースのエディ・ゴメスに引っ張られるかのように弾きまくっています。珍しく「熱い」演奏が繰り広げられているわけで、これもまた彼の魅力となっています。
「Waltz for Debby」「'Round Midnight」「Someday My Prince Will Come」というスタンダード・ナンバーは、1960年代前半のリヴーサイドでの収録よりも饒舌な演奏だと思いました。これもまたいいですね。もっとも「Time Remembered」のような内省的な曲にこそ、エヴァンス独特の美意識に飾られた音楽世界が繰り広げられていると感じましたが。
なお、本アルバムは、未発表の音源の中から、彼の死後8年を経て世に送り出されたものです。ファンとしてはありがたいことです。
・「60年代の掉尾を飾る快作」
60年代のエヴァンスはスコット・ラファロ、ポール・モチアンとのインタープレイを完成させピアノトリオの革新的フォーマットを築き上げたが、その蜜月もラファロの死で淡くも露と消えた。その後もエヴァンスのインタープレイの探求は続いたが、メンバーや構成も猫の目ように変わり、ラファロとの興奮は再現できなかったといえよう。しかしエディ・ゴメスとのコラボレーションは高水準で安定したプレイを約束し、70年代にはいってからも数々の傑作をものにした。このアルバムはそうしたひとつで、彼の18番のチューンがラインナップしており、しかもライブのよさも加わり、快演を披露している。中でも Waltz for Debby 、Nardis、Time Remembered などエヴァンスらしさが十二分に発揮されている。70年代に入ってややマンネリ化したゴメスとの関係もここでは見られず、文字通り60年代の掉尾を飾る快作だといえよう。
・「なかなか素敵です。」
ビル・エヴァンスの1969年11月24日デンマークはコペンハーゲンでのライブ。同日の別ライブが"Jazzhouse"としてMilestoneからリリースされている。メンバーは、Bill Evans(p),Eddie Gomez(b),Marty Morell(ds)のトリオ。"Round Midnight","Waltz For Debby","Nardis","Time Remembered","Someday My Prince Will Come"と名曲揃いであるので聞き易いです。この頃(1969年)のエヴァンスには、リヴァーサイド時代のライブアルバムにあった詩情やリリカルさは、もうあまり感じられない。ベース、ドラムスのプレーヤー達も変わっている。トリオの音色も違う。過去を捨て去って、新たな道に邁進する姿がある。エヴァンスは、曲のテンポを上げて、メリハリを付けて力強くピアノを弾いています。"Exporations"よりも"Potrait In Jazz"のエヴァンスの方に近いと言えば分かりやすいかもしれない。リヴァーサイドの各種エヴァンスのリーダー作を聴き終えた後に聴くと、新鮮で良いと思う。内容的に良く出来たライブであることは間違いないです。
・「エレピの進境著しい」
ビル・エヴァンスは既に、VERVE時代に、2枚の「一人多重録音ピアノ・アルバム」を製作している。 しかし、出来は、どちらもいまひとつ、だった。 70年代末、ワーナーに移籍して、まず最初に発表したのが、同企画への三回目のトライだった。それだけ、本フォーマットへのこだわり、というか、やる気と新しいアイデアがあったのだろう。 そして、結果は大成功と出た。 その原因の主要因は、やはり、エレクトリック・ピアノの導入だろう。 音楽には通常、メロディ・リズム・ハーモニーの三要素があるといわれているが、60年代後半以降、それに「トーン(音響的な効果)」が、加わった。 そして、シンセをはじめとする電気鍵盤楽器と、様々なアタッチメント類を付加したエレキ・ギターの進化が、その流れを推進した。 本作で、もし、まったく同じフレーズをアコピだけで弾いて重ねたとしたら、これほどの美しさは具現できなかっただろう。 ビル・エヴァンスといえば、時代の電化の波に乗り遅れた「古くて保守的な人」のような印象をもたれているが、本作を聞くと、彼なりに、エレクトリック・ピアノの可能性と方向性を探っていたのだな、ということが、了解できる。 また、以前の作では、何かトリッキーな効果を狙ってわざわざ三つ目のピアノを足したのではないか、と思わせるような楽曲もあったが、本作の「重ね」には、無駄が感じられない。 全作品の中でも、十指に入る名作だと思う。
・「Solo Piano」
アコーステックピアノ+ローズピアノをオーバーダビングするという手法を駆使して録音したもの。モーダルで華麗なタッチはやはりすばらしい。が、ピークのエバンス(トリオフォーマット時)を上回るものではないようです。Die-hardなファン向けアイテムのように思われます。実験精神はいいと思いますが。 10点中5点
・「ジャケットがこわい!でも多重シリーズではベストでは?」
いくら、自己との対話でも、こっこっこれは!コワイです。ビルエヴァンスが分離して跳んできそうで。多重録音シリーズでは3作目になりますが、(自己との対話、さらなる自己との対話、そしてこれ)なんか妙に小うるさいだけのように思えた前作に対して、ここへ来てやっとこの企画が的を得たというか。2台のピアノのうち、いままでは2人のエヴァンスがケンカしてるみたいだったのが、一方がエディゴメスやジムホール的になったり、また入れ替わり、きちんとデュオの意義が感じられます。まぁ前作は録音も古く、音が悪いといった難点もあったけれど、この作品はさらにエレクトリックピアノという新しい味わいも加わり、奥行きが増しているのですね。エヴァンスとエレピ、けっして相性が悪くない。かなり天然㡊??使いたいように使ってる感じですが、コロンビアのザアルバムの頃よりずっと使いこなしていると思う。変なジャケットだけど一聴似値しますよ
・「毎日聴けるエバンスのスルメ作品。」
タイトルは似ていても、ピーコック=モチアンとやったトリオ64の続編ではなく、イスラエル=バンカーと組んだトリオによる作品。コレと言ってセールスポイントの無い比較的ジミな作品だが、"Israel"や"Elsa"の再演となれば、"Explorations"にシビレたファンなら即買いでしょう。
リバーサイド4部作ほどの凄みは無いけれど、コッチの方は逆に緊張感が薄くリラックスした演奏になっている分、聴く方としても気楽に聞いていられる。毎日聴くならコッチ。 個人的に言うと、エバンスの"'Round about Midnight"は本作の演奏が一番気に入っている。
・「Billの帰還」
1979年11月6日(亡くなる前年)ビルの出身校南ルイジアナ大学でのライブ。晩年のトリオ、マーク・ジョンソン/ジョー・ラババーラとの演奏です。音質は必ずしも良いとはいえませんが、大学のホールの残響がとても美し響き、身近にいる聴衆との一体感を満喫出来る演奏になっています。ファンであれば是非聴いて欲しい一枚です。
・「すばらしい」
とても質の高い演奏です。ラストトリオを組んだばかりの頃ですが、すでに一体感のあるトリオとなっています。ベストトリオといわれるラファロの頃とは違った良さをラストトリオは持っていますね。音は体育館のような反響を感じますが、むしろ会場の雰囲気があって良いと思います。
ラストトリオではビレッジバンガードやキーストンクラブのボックスも持っておりますが、同じレベルの演奏が楽しめます。
・「「きれい」と「美しい」の違いが解る方に」
ビルエバンスの母校でのライブ音源とのことで、通常の練られたライブ音源やスタジオ録音とは一味違った音質です。本来なら必ずしもきれいな音質とは言えないようにも思いますが、トリオの演奏は美しいと言うに相応しいと私は思います。音質の多少マイナスなど演奏の美しさに気が付けばどうでも良い事に思えます。このような音源がCD化され日の目を見ること、私のような者でも購入できる事をうれしく思います。最近の私の一番の愛聴盤です。
●The Paris Concert, Edition One
・「Bill Evans後期の名盤」
Bill Evansが死の直前まで活動したMarc Johnson(b),Joe LaBarbera(ds)との最後のトリオによる実況盤である。このトリオの素晴らしさはLafaro~Motianとのリバーサイド四部作トリオにも比肩しうるものであるが,本作においても抜群のコンビネーションを示している。Evansのタッチの美しさはここでも健在であり,冒頭のPaul Simon作の"I Do It for Your Love"は特に泣かせる。続編"Edition 2"と共に長く愛聴に値する傑作。このトリオでスタジオ録音を残すことなく(2管入りの"We Will Meet Again"はあるが...),Evansが世を去ったことが惜しまれる。
・「穏やかでどこまでも美しいエヴァンスのピアノ」
全曲通して、とても穏やかで美しい演奏ばかりです。人生の終盤におけるエヴァンスのピアノへの愛情がしみじみと伝わってくる1枚。あまりにも有名な'I Love You, Porgy'の出だしは、まるで午後の穏やかな海が、優しい光に満ちてキラキラと輝いているような音色。聴いている者の心を温かく包み込むように語りかけてきて、何度でも繰り返し聴いていたくなります。エヴァンスは、ラファロ(B)とモチアン(Dr)とのトリオが有名で絶賛されていますが、このジョンソン(B)とラバーバラ(Dr)とのトリオも前者に匹敵する素晴らしさです。それぞれの思いが一体となって、ひとつの美しい音楽を構成しているかのよう。静かで美しいエヴァンスの演奏、愛聴盤になっています。
・「エバンスの作品としては凄いが、ジャズとしてはイマイチ」
本作を聴いて複雑な気持ちなりました。確かにこれはとってもリリカルなエバンスです。ワルツフォーデビーがお好きな方は高い確率で本作をお気に入ると思います。デビーよりもぐっと内省的で、孤高なエバンスがここにいると言えるでしょう。選曲もバラードが中心で、美しいピアノという点においても素晴らしい作品集だと思います。だけども、ジャズのピアノトリオとしては、どうしても、どこか欠ける部分があると感じざるを得ません。いまひとつもっと高い処へ昇れきれない。エバンスのピアノに全盛期程の勢いの良さがない。小さく纏まってしまっているという印象を受けます。Portrait Of Jazz や Sunday At Village Vangard のようなドラマチックなスケールの大きい演奏ではないのです。バックの二人(ベースとドラムス)がエバンスの陰に隠れてしまって、三者の即興の掛け合いのスリルに欠ける展開が残念です。ピアニストビルエバンスの作品としてはかなりの出来だと思いますが、ジャズとしては少しユルユルで生ぬるいと感じます。前述の二作のように何度繰り返し聴いても飽きない瑞々しさもありません。朽ち果てていく最後のエバンスを楽しむしかないのでしょうか。
・「ライブ録音だからって大歓声入れなくても良かったでしょうに...」
ビルエヴァンスの最高傑作は実はCONSECRATIONだったりして。だって、死に至る直前の恐るべき気迫・死相・燃え尽きる直前のエネルギー...ス、スゴイッ!というしかない迫力なのですが、いかんせん、長すぎる・荒すぎる・激しすぎるという側面も認めなければなりません。The Paris Concertは同じトリオメンバーによるもうちょっと前のライブ録音です。まだ、死に神にとりつかれる寸前の完璧なエヴァンスを聴くことができるわけです。エヴァンストリオというとベース・ドラムスも三位一体の、という説明が多いけど、このマークジョンソン/ジョーラバーバラのトリオは確実にエヴァンスだけのものである。かといって彼らが単なる脇役かというとそうではなくというより、3人ともエヴァンス化しており、エヴァンスのピアノを美しくするためにベース・ドラムスもピアノ化している、という感じなのだ。(うまく言えないが、そこの辺がバドパウエルトリオとの違いなのね)こういう特徴はホーンなどが入ったAffinityやWe Will Meet Againではわかりづらい。この静粛な世界はアルバムジャケットそのままだ。ただ、アルバム編集上、すごく惜しい点があるのだ。曲間の大拍手、ビックリするのである。覚めてしまうのである。ライブだからって律儀に入れなくてもよかったんじゃあーりませんか?
・「痛々しいアルバム」
私には残念ながらビル・エヴァンスの輝きは感じませんでした。それは、「ワルツ・フォ・デヴィー」「ポートレイト・イン・ジャズ」などの名盤と聴き比べてみればわかると思います。中期、後期のアルバムと比べてもそう思います。端的に言えば、生の輝きが演奏に感じられず、重々しい。演奏に繊細でみずみずしい響きがありません。体調の悪さがすべて影響しているのでしょう。聴衆の惜しみない拍手がつらいほどです。けれど、後期のアルバムとしては一般的評価が悪くないので、私の耳が悪いのかもしれませんが?
・「Piano & Bass DUO」
エディーゴメス+エバンスの75年モントルージャズフェスでのライブ音源。名手2人の卓越したプレーがやはり見事。ライブアルバムと言うのはなかなかいいのがないのが現実。がしかしこれはすんなりと聞ける。2人のコール&リスポンスが奇跡的にうまくいっているからだろう。名人芸を極めたようなエディーのベースプレー+まるで詩人のように音を紡ぐエバンスのコラボレーションをじっくりたのしむそんな1枚。オーディエンスのダイレクトな反応がこれまた興味深い。 10点中8点
・「複雑なハーモニー」
ビル・エバンスといえば、トリオ演奏等、共演者とのインタープレイについて語られることが多いようですが、僕は彼のピアノプレイそのものを聴きたいが故に、ソロ・パフォーマンスの方に惹かれます。非常に複雑かつ豊饒なハーモニーは、色彩豊かなオーロラの煌めきにも似ているように思えます。特に「Peaple」は、聴き応え十分。その複雑な響きの変化を追うのは、スリル感さえあります。尤も、その密度の濃さ故、じっくり聴き込むのは結構しんどいのも彼の演奏の特徴ですが。
・「渋い珈琲店で流れるジャズピアノ」
自分の趣味で家を設計し、好きな家具や電化製品をそろえたらやりたいことというのがいくつかある。とりあえず夢ですね。ですぐには夢にたどりつけないので、少しづつ近づけて行きたいなと。
渋い珈琲専門店のような雰囲気の中で流れるジャズピアノが部屋中を満たす。そんな中で読書がしたい。というのがその一つ。ところがこの渋い雰囲気に合う静かなジャズピアノというのが良くわからないw
友達の紹介とかあさりながら見つけた曲がこれ。(他に渋い珈琲店に会うジャズピアノがあったら誰か教えてください)http://blog.goo.ne.jp/motoisto
・「エヴァンスミュージックの神髄此処にあり」
ビル・エヴァンスによるソロピアノ演奏集である。僕がエヴァンスに求めるものは、彼にしか表現できない美しいリリシズムとそこから派生してくる予定調和に堕することのない力強いスゥイング感覚だ。この二つは本来相反するものだが、本作では両者がうまく共存していると思う。美しいだけでは良いジャズではない。そこにどうしてもジャズのリアリズムが欲しい。そんな無い物ねだりの高い要求を満たしてくれる嬉しい一枚だ。”アローン”に続いてのエヴァンスのソロピアノ集。多重録音もされていない。くどさもなく大変聴きやすい。エヴァンス・ミュージックのエッセンスが見事にここに集約されている。僕的には、ポートレイト・イン・ジャズと並ぶエヴァンス愛聴盤だ。
・「涙がでるような美しさに彩られた「SEASCAPE」 」
ビル・エヴァンスは麻薬の常習により健康を蝕み、50年という短い生涯を終えるわけですが、この『I Will Say Goodbye』は、彼の最後の輝きを放ったアルバムです。 この3ヶ月後に録音した『You Must Believe In Spring』と共に晩年の傑作という意味では、多くの方の賛同を得られると思います。
エヴァンスは耽美的だと評されています。3曲目の「SEASCAPE」のように、ガラス細工のように繊細で、細部にまで美しさを散りばめたような演奏は他のジャズメンはもちろんのこと、エヴァンスによる過去の録音の中にもなかなか見つけ難いです。この抒情的な演奏は何回聴いても飽きるということはありません。それほど深い精神性をたたえています。もしまだ聴かれていないようでしたら是非聴いて欲しい演奏です。
このアルバムの収録前後、元の妻エレインは地下鉄へ飛び込んで自殺し、兄も銃で頭を打ち抜いて自殺するという悲劇が相次いでエヴァンスを襲います。そのような精神状態の中で収録したこれらの演奏の中に、心の安住を求めるのは当然でしょう。
「I Will Say Goodbye」、「Quiet Light」、「A house Is Not A Home」など美しい曲が数多く収録されているのは、ピアノを演奏することで繊細すぎる彼の精神のバランスを図ったとのだと推測します。それによってこれだけの美しい作品を今聴くことができるわけですが。1960年代前半のラファロ、モチアンとのトリオの美しさとはまた違ったエヴァンスの素晴らしさを感じることができるアルバムだと言えましょう。
・「知性とセンチメンタルの溶解点」
ビル・エバンスを語る場合、ややもするとスコット・ラファロとのコラボレーション4部作に集約し、その後の音楽人生をそこからの展開、もしくは踏襲という見方をしてしまう嫌いがないだろうか。僕自身60年代初頭のエバンスの完成されたインター・プレイを評価するあまり、晩年の耽美的過ぎる彼の世界とまともに向き合っていなかった。しかし、You Musut Believe In Springと出会い、晩年のエヴァンスの深い精神性とどこまでも探求していく姿に感銘を受けた。そしてこのアルバムはそれに勝るとも劣らないいわば知性とセンチメンタルの溶解点を示すバランスの取れたエバンスの晩年の到達点だと感じた。I Will Say Goodbyeの比類なき美しさ。Dolphin Danceのリリカルで楽しいリズム。Nobody Else But Meの軽快さ。そしてエバンス自身のオリジナルOpenerのアグレッシブでドライブの効いたタッチなど随所に魅力が詰まっている。このアルバムのもう一つの魅力はジャケットのすばらしさにある。夜明けかトワイライトの陸橋を走る一台の古めかしい車。それはまさにWay(人生)そのものを暗示する象徴的なイメージである。センターラインが二本延び、空の果てまで続いている。すべてのものに終わりがあるが、そこにこめられた精神は永遠である。彼の兄の死へのレクイエムであるとともに彼自身の遺言のように思えてならない。そうI Will Say Goodbyeこそビル・エバンスの最期のメッセージなのだ。
・「晩年の傑作」
Evansは晩年に円熟味に溢れた作品を沢山残してるが、この一枚が一番秀作だと思う。
まず切ないほど美しい、「I will Say Goodbye」と「Seascape」。音から人情味があふれでて、温かい気持ちになれる「A House Is Not a Home」など名曲が沢山はいってます。でも僕が一番好きなのは「THE Opener」なんだよなー。ラファロやモチアンの時のコンビと比べれば、確かにひけをとるかもしれないが、Gomezの、なめらかで伸びるようなベースプレイとZigmundの覇気のあるドラミングとの組み合わせもなかなか良いです。後期は悲しい曲調が多いEvansだが、やっぱり彼が一番やりたかった音楽は、openerみたいな三者三様の躍動感あふれる曲なんだと思う。
あとジャケットの画がいいよね。始まりとも終わりとも取れる画が・・・・・・
・「比類なき美しさに身が震える」
Waltz for Debby 少し青い。Moon Beams 悪くはないけど眠くなる。You Must Believe In Spring どこか暗すぎる。と思う諸兄姉にお勧めなのが本作です。ビルが実兄ハリーの死の二週間後にレコーディングしたのでこのタイトルになったとのことです。リリカルで実に美しいエヴァンスのメロディとピアノが満載されています。聴いていると本当に身が引き締まる程に美しい。そしてどこにも締まった甘さがある。今までエヴァンスの最高作は前述のYou Must Believe In Spring だと思っていましたが、ここに改めます。私が持っているエヴァンスCD50数枚の中でこれが一番好きです。エヴァンスの本質はとてもソウルフルなプレーヤーだったことが分かります。隅々まで気の行き届いた叙情的なピアノが心に染み渡ります。最近はこればかり聴いていますが全然飽きません。Bill Evansは妥協のないデカダンスなジャズマンだったことに気付きました。ビルにサヨナラを言う前に是非これを聴いて下さい。
・「きらめく波のような音の粒」
タイトル、向こうの世界へ旅立つかのようなジャケット写真からして、あたかも遺作を感じさせる本アルバムだが、1977年の録音であり、この後エヴァンスはワーナーに移籍し3年強の活動を行った。
本アルバム全体に流れる雰囲気は、必ずしも深刻度100%というわけではなく、明るい曲想のものも含むが、エヴァンス・ファンが、エヴァンスはこうであって欲しいと望む叙情性にあふれている。
"Peau Douce" は、ゴメスの静かなベース・ソロからピアノ・ソロへ繋ぎ、じりじりと盛り上げてドラマチックに展開するという当時の得意パターンだ。スローバラードである"Seascape" は大変美しいテーマ・メロディーを活かしきって、きらめくばかりのタッチには溜め息が出る。2つのテイクを収録した表題曲"I Will Say Goodbye" は感傷的な曲ながら、ここでもエヴァンスのピアノの音そのものが、強い光を放っている・・・。
・「すばらしい作品!」
はじめて聴いた瞬間を思い出せる、そんな音楽があるとしたら、僕にとってはこれだ。 僕はその頃、まだビートルズやツェッペリンを聴きあさってた17歳のガキだった。このアルバムをレコード店で手に取ったのは単に感傷的なタイトルに子供らしく惹かれただけだったし、買って帰ったのも全くの偶然だった。
でも、ターンテーブルにレコードを乗せ、流れてきた一曲目の冒頭の清冽で澄んだその音の響きに一瞬で心を奪われたのを、今でも鮮烈に覚えている。凛とした、高貴な雰囲気さえ感じさせるその音楽は今でも比類のないものに聴こえるし、そのときから20年、CDになってもいまでも折に触れ聴き続けている。
この名盤に若い頃に出会えた偶然に心から感謝したい。感傷的にさせられるいくつかのエピ!ソードもあるが、そうしたことと無関係に、いつまでも心に残る傑作と思う。
・「まったくよい」
私は本当のエバンスファンではないかもしれないが、この作品が大好き。エバンスはスコット・ラファロと組んでいないと価値がないとおっしゃる正統派エバンスファンにはこの作品の評価が不当に低いのではないかと思われる。あまりにもナイーブ過ぎる?そんなことは気にならない。エディー・ゴメスのベースは本当に泣かせる。ゴメスは後のリーダー作の中でWe will meet again を収録したと思うが、やはり彼も本作を気に入っていたのだろう。ピアノトリオの最高傑作の一つといっても過言じゃない。
・「ため息が出る程美しい」
初期の4部作の評価は高いですが、一番多く聞いた回数では、やはりこれです。会社の人やお客さんの転勤の時、4曲目の入っているこのアルバムをよくプレゼントします。初めて聞いたときは、あまりの綺麗さにため息が出る程でした。ジャズという枠にとらわれず、全てのピアノファンや音楽ファンに聞いて欲しい人生のマストアイテムです。
・「死のイメージ漂うエヴァンス後期の名作」
1977年の録音。この3年後にエヴァンスは帰らぬ人となった。ピアノの音がとても近くに聞こえる。ドラムの音量を抑えたマスタリングによるものと思えるが、空気感の少なさがピアノの音をより近くに感じさせるようだ。
”Yearning"と題された墨絵のジャケット・カバー。Yearning・・・何への憧憬なのか? 死への、天国への憧憬かもしれない。「We Will Meet Again」や「Suicide Is Painless」という曲がどうしても死のイメージに直結する。表題曲「I Must Believe In Spring」にしてもそうだ。春とは、天上の春のことだろうか。この曲の悲しげな、それでいてエモーショナルなピアノ・ソロが劇的だ。
いつもはテクニックに走りすぎるエディ・ゴメスのベース・ソロにも深さがある。効果的に抑えられたドラムの音量によって、ピアノの音が強調されて鳴り響き、感傷的な気持ちさえ呼び起こしてしまう。悲しい作品だが、聴かずにはいられない。
・「最高音質のBill Evans」
切なく、そしてあまりに美しすぎる。 これほどまで心に染み入る音楽を他には知らない。
Eddie GomezのBassも最高です。 「マッシュのテーマ」は何度リピートしたか数え切れません。とてもスリリングな演奏で、この曲だけはボリュームをMaxにして聞くことをお勧めします。
録音とリミックスは名エンジニアAl Schmittが担当しており、音も最高です。
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