グレッグのダメ日記―グレッグ・ヘフリーの記録 (詳細)
ジェフ キニー(著), 中井 はるの(翻訳)
「絵本以上読み物未満のお子さんに最適」「大人が読んでも面白い」「ダメぶりがいろんな意味でダメすぎて…」
かわいいこねこをもらってください (ポプラちいさなおはなし 12) (詳細)
なりゆき わかこ(著), 垂石 眞子(イラスト)
「かわいらしいお話に、涙、涙・・・・」「きゅん、となります」「まだこどもです。」「泣きました」「絵も内容もとてもよかった本」
なぜ、めい王星は惑星じゃないの?―科学の進歩は宇宙の当たり前をかえていく (詳細)
布施 哲治(著)
「定義の変化は、科学の進歩。」
ふしぎなキャンディーやさん (新しいえほん) (詳細)
みやにし たつや(著)
「小1息子の感想「わぁ、すげえなぁ、おれも(そのキャンディ)欲しい」だそうです。」
チームふたり (学研の新・創作シリーズ) (詳細)
吉野 万理子, 宮尾 和孝
「読みやすい」
耳の聞こえない子がわたります (詳細)
マーリー・マトリン(著), 矢島 眞澄(イラスト), 日当 陽子(翻訳)
「翻訳ならでは?」「作者が!」
3年2組は牛を飼います (文研ブックランド) (詳細)
木村 セツ子(著), 相沢 るつ子(イラスト)
ぼくのだいすきなケニアの村 (詳細)
ケリー クネイン(著), Kelly Cunnane(原著), Ana Juan(原著), 小島 希里(翻訳)
「子供の好奇心は万国共通なんですね。」「異文化を知るという意味においても良いと思います」
らくだいにんじゃらんたろう にんタマ三人ぐみのこれぞにんじゃの大運動会だ!? (こどもおはなしランド) (詳細)
尼子 騒兵衛(著)
「楽しい1冊でした。」「とにかくスゴイ!!」「とにかく面白いです。」「たくさんのキャラが登場。」
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) (詳細)
J. K. ローリング(著), 松岡 佑子(翻訳)
「Deathly Hallowsを読む前に・・」「切ない愛、愛されない切なさ」「愛は最強の魔法をもしのぐということが、充分納得できました。」「今後が少し寂しいかも・・・」「祭りの後の寂しさよ…」
れいぞうこのなつやすみ (とっておきのどうわ) (詳細)
村上 しいこ(著)
「けっこう笑えます」「面白い(笑)!!」「家族で大笑い」「れいぞうこのなつやすみ」「爆笑」
ちいさなあなたへ (詳細)
アリスン・マギー(著), ピーター・レイノルズ(イラスト), なかがわ ちひろ(翻訳)
「すべての母親に!」「someday…」「とにかく切ない思いがこみ上げてきます。。。」「母の思い」「母として、娘として」
ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」 (詳細)
宮崎 駿(著)
「映画「風の谷のナウシカ」の原作」「映画にはない深みに目をみはる」「映画とはまた違う良さがある!」「強いメッセージのある作品」「哲学としてのナウシカ」
Gallop! (Scanimation Books) (詳細)
Rufus Butler Seder(著)
「これは面白い!すごい!」「絵が動いて見える。」「仕掛け絵本の傑作」「Wow」「以前から気になっていた作家です」
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版 (詳細)
ランディ パウシュ(著), ジェフリー ザスロー(著), 矢羽野 薫(翻訳)
「子供たちへの遺言」「知的好奇心の塊という人は,人生を楽しめるのですね」「「人は二度死ぬ」、では人は二度目の"生"のために何を遺せるだろう?」「【家宝】となる書籍」「合掌」
モモ (岩波少年文庫(127)) (詳細)
ミヒャエル・エンデ(著), 大島 かおり(翻訳)
「時間泥棒に追われている貴方に」「灰色に支配された世界」「子どもにも大人にもみんなに読んでほしい本」「大人向けの本」「モモがプレゼントしてくれた時間の秘密とは?」
アミ 小さな宇宙人 (詳細)
エンリケ バリオス(著), Enrique Barrios(原著), 石原 彰二(翻訳)
「この本を読むと 「愛」の意味が変わる」「世界が一つになる方法 教えます」「愛する人達へ」「このページを見てるあなた!買いましょう!!」「とても楽しく、笑いながら・・・」
「天安門時代の青春を時の流れの中で」「驚き!芥川賞に値する中国人作家!」「芥川賞以上の小説」「安保世代におすすめ」「読後に考えた」
「誰もが口にしないが知っている秘密」「久々に“美しい”と思える恋愛小説でした」「うつろう」「美しい作品」「切羽とは」
・「絵本以上読み物未満のお子さんに最適」
絵本以上読み物未満のお子さんって、多いことと思います。高学年でも十分面白い絵本もあるのですが、本人のプライドが「絵本」を受け付けず、無理して手にした本が読めないまま読書から遠ざかり、映像に傾く。そんなお子さんが多いのも中学年の悩みですね。作者はオンラインゲームの作家ですが、主人公グレッグのいたずらの罰は「ゲーム一週間禁止」。コレが結構本人には痛手なんです。なんだか笑っちゃいましたが、この作品を通して感じたことは、子どもたちに対し大人が毅然としていること。判断基準のラインがぶれない大人でいることは意外と難しいです。この本が全米で240万部のベストセラーという事実の裏には子どもがそんな大人を欲しているのもあるような気がします
・「大人が読んでも面白い」
娘(小学2年生)が本屋さんで少し読んでいて内容が気になったので私も立ち読みしてみたら面白いので購入しました。(むしろ、私が読みたくて購入)
・「ダメぶりがいろんな意味でダメすぎて…」
ダメぶりがせこくて情けなさすぎて感情移入できな〜いでも現代のアメリカンティーンズ&ペアレンツがよく表現されてるかもこの妙にものわかりのいいご両親のピントのズレ具合がアメリカンペアレンツの直面する本音と建前をあざ笑ってる気がします
あとコンピューターで描いているのか絵の線質が均一すぎて面白くない
手描きだったらもうちょと別の味わいだったかも
●かわいいこねこをもらってください (ポプラちいさなおはなし 12)
・「かわいらしいお話に、涙、涙・・・・」
捨て猫の貰い手を一生懸命になってさがす小さな女の子と、ネコちゃんとの心温まるお話。身勝手な人間のせいで、純粋な女の子やネコちゃんの心が傷つけられるなんて、本当にひどい!でも、ラストはハッピーエンドで、それがまたいいんです。ともすると重く暗い話にテーマになりがちな話ですが、女の子のひたむきさと、女の子を慕うネコちゃんの愛らしさが、なんともいえずかわいらしく、また垂石先生の素朴な絵柄も見事にマッチして(ネコちゃんかわいすぎ!)、本全体を明るい雰囲気に包んでくれておりとても読みやすいです。
なりゆき先生の本は、文章がとてもさりげなくて、決してこちらを「泣かせよう」としているわけではないのが、かえって本当の意味で涙を誘われてしまいます。「手軽に泣ける」本がわりと多い中、こんな話の書ける作家さん、なかなか今いらっしゃらないはず!
小学校低学年向けということですが、大人が読んでも絶対に良い本だと思います!!!もちろんお子さんにも、命の尊さを伝える、非常によい本だと思いますよ!!
・「きゅん、となります」
「さよならチワオ」の作家さんと「ちびねこチョビ」の画家さんのコラボ。どちらも大好きなので、期待していましたが、◎でした。重くなりがちな内容をさらりとした(しかし深みのある)絵で上手にカバーしています。「あなたにはだれかをしあわせにするちからがきっとあります!」という帯の言葉にも納得できるいいお話です。
・「まだこどもです。」
猫好きの作家さん達が描いた、とてもかわいく、せつなく、心温まる、そして考えさせられる話です。
かわいいこねこと一生懸命頑張ったちぃちゃんを抱きしめてあげたくなる本です。
表紙は作中で作られたポスター。こねこと「すごくすごくかわいいです」という言葉がお気に入り。
・「泣きました」
思いっきり泣きました。泣けて泣けて・・・そして最後はうれし泣き。子供に感想文を書かせるのではなく私が書きたい気分になりました。「いのち」について子供にわかり易く身近な事で表現してあるのでとてもおススメです。
・「絵も内容もとてもよかった本」
今年の低学年用課題図書ですが、表紙が可愛らしく、内容は現実的な要素も含めとても素敵なお話です。
ある日主人公の女の子が仔猫を拾います。主人公はお母さんとの二人暮し、住んでるアパートはペット禁止で大家さんに仔猫を飼っていることをとがめられます。
一生懸命に猫をもらってくれる人を探すのに、なかなか見つからず、仔猫を保健所に連れて行かなくてはいけないかも知れないと必死になる女の子に、学校の人は「猫ばか」「猫ぐるい」と酷い事を言うのです。
保健所に連れていかれれば、一定期間を経て動物は殺されることになっています。家族のように猫と暮らす女の子の気持ちと、他の人の気持ちの温度差に悲しくなったり、「この先どうなるの?」と怖くなったりしながら、最後はハッピーエンドです。
短いながら、とても得るものの多いお話でした。
●なぜ、めい王星は惑星じゃないの?―科学の進歩は宇宙の当たり前をかえていく
・「定義の変化は、科学の進歩。」
著者はすばる望遠鏡の研究者。小学校高学年以上むけらしいが、半分以上は冥王星が見つかったあとの話題なので、大人でも十分読み応えがある。太陽系が「すい・きん・ち・か・もく・ど・てん・かい・めい」ですんだのは50年以上も昔のことであって、それ以後の理論的予測と観測の進展が順に描かれていく。太陽系の「外縁天体」を観測できるようになったのは、まだこの15年ほどだという。改めて科学の進展の加速に驚かざるをえない。2006年に定義が決定される過程は1章をさいてかなり詳しく書かれていて、ここを読むだけでも科学の進歩を感じることができる。子どもに対しても言葉を尽くして丁寧に話そうという著者の態度がよく伝わってくる。この本は冥王星のニュースを受けて執筆されたもので、その直前に発行された『ようこそ宇宙の研究室へ』はより幅広く宇宙について語られているので、おすすめ。
(細かいけれども、74ページに掲載されている草案では、冥王星の衛星カロンが準惑星に含まれているが、いまのところは準惑星の衛星ということになっているらしい。)
・「小1息子の感想「わぁ、すげえなぁ、おれも(そのキャンディ)欲しい」だそうです。」
「ぼくがラーメンをたべるとき」と同時にamazonで購入しました。2008年の小1・2年生の「青少年読書感想文」の課題図書の4冊のうち、2冊を選んだのです。
・「読みやすい」
大変に読みやすく、大人なら二時間もあれば読めてしまいます。また、ストーリー展開があっちこっち色んな要素を入れる割には整っていて、読者を飽きさせません。体育万歳!!な、単純なスポ魂小説かと思いきや、そんなこともありません。現代っ子ならでわの、家庭の事情やいじめ問題なども含む、暗い影を併せ持った、娯楽の要素や泣ける要素をふんだんに含んだ小説です。しかし根底に流れるのは主人公の少年の純粋な強さ、情熱の魅力です。文字はわりと大きめで、章立てが短いのではやい子は小学校4年から読めると思います。物語の各所にマンガ風の絵が挿入されていることも、イメージを膨らませやすくよいと思います。
ただ、まだ終わらないで!もっと読みたい!と思うところで物語が終わってしまいます。満足感のない読後なので、子どもには物足りないかもしれませんね。
・「翻訳ならでは?」
課題図書のなかからこれを選んで買った娘。理由は「一番表紙がおもしろそうだったから」。決め手は絵か。…やれやれと、娘が寝た後、ひらいてみた。ちょっとぱらぱら見るだけのつもりが、ついついひきこまれ、なんと一夜で読み終えてしまった!
タイトル通り耳が聞こえない子が主人公で、日本人ならお涙ちょうだい風にまとめがちなテーマなんだけど、登場人物たちにとっては、そんなの全然特別なことじゃない。とっても対等に、けんかしたり、遊んだりしてて、なんだかとっても新鮮だった。
ちょうど娘とおなじ年頃の、ユニバーサルな意識をもつアメリカの少女たち。娘がどんな感想文を書くのかちょっと楽しみ。(まだ全然読んでないけど…)
・「作者が!」
何事にも積極的な耳の聞こえないミーガンと、近くに引っ越してきた引っ込み思案な少女シンディ。正反対の性格の二人は「親友」になりますが、サマーキャンプで色々な子供たちに出会い...?
思いっきりケンカして、すっきり仲直りして、っていう物語を最近ずいぶんと読んでいなかったなあ...と思った。
驚いたのは、作者。マーリー・マトリンは映画「愛は静けさの中に」の人ではないですか!!あと挿絵がいかにもちょっと昔のアメリカ児童書ふうなのですが、日本の方で、こちらもちょっとびっくりしました。
・「子供の好奇心は万国共通なんですね。」
牛の放牧をまかされた少年は、牛が草を食べている間に誰かに会うことを思いつき、はらっぱを離れているうちに、次々と興味をひかれるものに出会い、牛のことを忘れてしまって・・・。
任されたことをそっちのけで、好奇心の赴くままに行動してしまうところは、日本の子どもと同じですね。
反省はしたけど、村中を歩き回ってご満悦。
独特な絵で描かれたケニアの村が妙に印象に残る絵本でした。
・「異文化を知るという意味においても良いと思います」
小学生低学年向け読書感想文課題図書。ケニアのある村の男の子が、牛を放牧させたまま、街に繰り出す。いろいろな人々に出会う。とてもユーモアがある物語。異文化を知るという意味においても良いと思います。
●らくだいにんじゃらんたろう にんタマ三人ぐみのこれぞにんじゃの大運動会だ!? (こどもおはなしランド)
・「楽しい1冊でした。」
競技内容が笑えたり、上級生ももりだくさんで楽しい一冊でした。大満足です!
・「とにかくスゴイ!!」
いつもの学園長の思いつき、けれど今回は一味違います。なにせ全学年対抗の大運動会なのですから。は組の運命はいかに・・・? でもコミックを見ている人にはわかってしまうかも???
・「とにかく面白いです。」
とにかく上級生がたくさん出ています。運動会の競技も、ユニークで面白いものばかり。読めば大爆笑間違いないと思います。
・「たくさんのキャラが登場。」
落第忍者乱太郎の絵本。絵本といっても原作者尼子騒兵衛氏による書き下ろしの話なので、本編のノリの良さは変わりません。話の内容は学園町の思いつきで学年対抗の運動会をする話。上級生がたくさん出てきます。原作コミックで言っていた豆腐小僧由来の絵本です。
●「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
・「Deathly Hallowsを読む前に・・」
普通長いシリーズだと、ところどころに大きい矛盾とかがあるものですが、最後まで読んでみて本当に最初から最後まで良く考えてあるなぁと感じました。特にこの7巻の途中で前作であるHalfblood Princeでちりばめられている伏線を意識せずにはいられませんでした。そういう意味だと、前作をもう一度軽く流し読みしておくと良いかもしれません。
今作では作者がアナウンスしている通り、重要人物も何人か死にますが、そのうちの一人の覚悟は並大抵ではなく、このシリーズのキャラクターの中で、もっとも印象の強い死に方でした。
反対にヴォルテモートって結局、何にもわかってなかったんだなぁとかえって少し同情してしまいました。
何はともわれこれで終わりってのも少し寂しいものですが、来年の日本語版、映画とまだまだ続くのでそれらを楽しみにして行きたいと思います。作者さん。今まで、ありがとう。
・「切ない愛、愛されない切なさ」
最終巻で最も心揺さぶられた一言--"Look at me."今わの際で愛する人の面影を求めて搾り出した言葉。見つめ返す瞳を捉えてこの重要人物は最期を迎える。 今でも?という問いに対し、応える--「Always」。それも自らの守護霊が変えるほどの深さで。 両親から顧みられず、友人からも愛されることのなかったこの人物は、生涯受けた唯一の愛と唯一の信頼に殉死する覚悟で、極めて危険な役割を果たす--見事なまでに。愛する人の死に対する呵責からか、癒されることのなかった心の傷からか、"Best of you"を決して明かすことも許さず、報われ、理解されることを自分の方から拒んでいたようにさえ思われる。愛する人の死とともに、自ら心を葬ってしまったかのかもしれない。そう思わせる冷静さ、鎧の厚さ、冷酷さを貫いた。全巻でさまざまな形で愛の力が描かれているが、この人物の愛が最も深く心に刻まれた。 また「見かけは父親似だが、中は母親似。」と言わしめたリリーの、区別なく注がれた愛や思いやり、凛とした正義感は、ハリーを闇の魔術やその誘惑から守っただけでなく、多くのリリーへの愛を通した形でもハリーを守っており、その人柄が偲ばれた。
・「愛は最強の魔法をもしのぐということが、充分納得できました。」
第一巻ではなぜ赤子のハリーが最強の闇の魔術をはねのかわかりませんでした。その後の巻で明かされた、自らを犠牲にした母の愛が彼を守ったというダンブルドアの説明も説得力にかけると思っていました。愛が何の役に立つのだろうと思ったハリーに同感しました。そういう読者は多数いたと思います。作者があえて意図したのでしょう。しかし、最終巻を読んで、愛が最強の魔法をしのぐのは当然だと心の底から思えました。( 原書で読んだとき感動でしばらく涙が止まりませんでした。)愛には当然友情も含まれます。新校長の生涯にわたり秘めた愛はもちろん、ハリー、ロン、ハーマイオニーの友情、細かいところではドラコの母のドラコに対する愛、ハグリッドの弟に対する愛などなど。様々な人が様々な人に向けた愛の総和が結局ヴォルデモートを打ち破る力と成ります。
死をも恐れぬ勇気が愛から発生するのだということも学びました。
皆さんが述べられているとおり、今までの記述が伏線になっていることが多数あり、この長いものがたりを破綻なく書いたローリングのストーリーテリングの才能はすばらしいです。最終巻では死の秘宝も絡んでちょっと話が複雑化しすぎて、子供が内容についていくのは難しいかもしれません。もし今の年齢で理解できなければ、年月を得てまた読み返す価値のある物語です。
ローリングに乾杯。
・「今後が少し寂しいかも・・・」
夢中で、でも最後だったから色々予想しながら以前よりもゆっくりと読みました、頭の中でこれまでを整理しつつ。色々な噂が飛び交っていたので暫くはネットなどからも距離を置き(?)、決して結果を急いで知ろうとせずに、かみしめる様にして読んでよかったと思います。最初本の厚さに改めてひるんだと同時に、わくわくする気持ちは今まで以上に抑えられませんでしたね。思っていたよりは頭に筋がすんなり入っていったと思います。これだけのストーリーを考え出せる作者に改めて脱帽しました。皆の成長を追うことができ、新しい仲間も古くからの仲間も今ではみんな懐かしく振り返られます。自分もホグワーツで学んだような錯覚すら覚えました。
そして、あの方の秘めた愛に感動。こういう愛の持ち方もあるんだなと。これから映画などを見ても見方が変わるなあ。でも、考えてみたらいくつか少し思い当たることがあったかなぁなんて。また、ダンブルドア先生も含めてハリーたち皆に教えられたことが色々あると思います。謎解きもすごく興味深いのですが、やはり家族、友達、仲間との愛や信頼関係などにいくつかの場面で感動させられました。ドビーとのことやルーピン先生とのやりとりも心に残りましたね。最終章はやや冗長かなとも思いましたが何回も読んでいるうちにこれはこれで良いのかもと思えてきましたね。子供の名前にはちょっと泣きそうになりました。最後まで読んで思ったのは、形が無くとも継がれていく大事なものがあることに気づく、そこがヴォルデモートとの違いなのだと。今度最終巻から逆に読んでみようかな・・・
・「祭りの後の寂しさよ…」
発売前の情報の漏洩、ハリーを殺さないで運動、続編を求めるファンの運動…最終巻を巡っては、世界中で様々な大騒動が繰り広げられた。果たしてそれだけの価値はあったのかというと…絶対にある。
前回は、ハリー、ロン、ハーマイオーニがハグワードには戻らずに独自に活動をすることを決意するところで話が終わった。このことからも簡単に想像できると思うが、最終巻はハリー、ロン、ハーマイオーニの活躍で満ちている。恋愛や込み入った人間関係などで沸かせたシリーズとは異なり、全ての始まりの「賢者の石」を思わせる力強さだ。細部に注意を払った結果、いっきに読める物語ではなくなってしまったのは事実。しかし、それをよく取るか悪く取るかは読者の好みによるだろう。私個人としては、1項1項を大切にジックリ読めてよい仕上がりだと思う。
最後の1ページを読み終わった後、もうめくるページがないのだと気がついた時、誰もが寂しく思うだろう。楽しければ楽しいほど別れが惜しいものである。
・「けっこう笑えます」
コッテコテの関西弁と長谷川義史さんの挿絵がとてもマッチした、楽しい読み物です。
・「面白い(笑)!!」
れいぞうこに夏休みがあるの???そんな不思議な驚きで手に取った絵本。読むにつれて、可笑しいこと・・・・・(笑)関西弁がとにかく可笑しくて、そしてお父ちゃんとお母ちゃんの力関係(?)が可笑しくて、笑いっぱなし。れいぞうこって男の子?女の子?あと1ヶ月で夏休みが始まる子供達に読み聞かせました。とてもウケのよかった1冊です(*‾▽‾*)
・「家族で大笑い」
ちょっと関西弁がきつすぎて子供が読むには難しかったみたいですが、親が寝る前に読んであげると大笑いをしていました。お陰でなかなか寝付きませんでしたが・・・。その後はなんとなくイントネーションもわかったみたいで大阪のおばちゃん風に読んでいます。ちょっと変わった関西の冷蔵庫のお話お奨めです!!
・「れいぞうこのなつやすみ」
ユーモアたっぷりにえがかれた冷蔵庫とある一家族の様子。一見関西弁で描かれていることからも引き込まれるが、話も終盤になるとないように引き込まれていることに気づきました。
・「爆笑」
最初は長谷川さんの絵にひかれて購入したのだが、とってもおもしろい。「れいぞうこのなつやすみ」ってタイトルがピッタリあった作品になっている。他の村上しいこさんの本も読んでみたくなる1冊である。
・「すべての母親に!」
何度読み返しても、涙があふれてくる絵本です。我が子が成長してゆくことに、寂しくもあり喜ばしくもあり、そんな複雑な感情が全て表現されています。子供を持つ親なら誰でも共感できる、素晴らしい絵本でした。
・「someday…」
読みながら号泣でした。こどもが成長していくことの喜び、せつなさが心にしみてきて、子育てのひとつひとつを大切にしようと思える本でした。すべてのおかあさんにお勧めの本です。
・「とにかく切ない思いがこみ上げてきます。。。」
言葉はとてもシンプルで感動的ではないけれど、なぜか心にズシーンと響きます。私には3歳になる娘と2ヶ月の息子がいます。息子が産まれるまでは娘ベッタリ。が、息子が産まれてからは娘を叱る回数が増えてしまって。。。自分でもどうすることもできない自己嫌悪の日々でこの絵本と出会いました。今は私の手を必死で握るこの小さな手が離れる日がきっと来る。そんな当たり前のことを痛感し涙が止まりませんでした。この子の長い長い人生でこんなに一緒に過ごすのはそう長い時間じゃない。叱るより褒めてやろう、そしてなるべく笑顔で過ごさせてやろう、と心から思い、娘との時間を大切に感じさせてくれる素敵な絵本でした。
・「母の思い」
4ヵ月になった子供の寝顔を横に読んだこの本は最初のページから胸にじわっとしみわたってくるような感動がありました。私の母もきっとこんな思いで育ててくれたのだろう、私もきっとこんな思いで子供達を育てていくのだろう。そう感じながら読み終わったときは自然と涙が溢れてきました。母であることのすべてがつまった絵本というだけあって、本当に母の思いが濃縮された本だと思います。とにかくすべてのお母さんに読んでほしい一冊です。
・「母として、娘として」
この世に生を受けた赤ちゃんが、成長して、大人になって…その時々の情景を、母の視線から、優しく、穏やかに描いた絵本です。
初めは、まだ小さい娘を持つ母として、この絵本を読んでいました。がページをめくっていくうちに、自分自身が主人公となって、大きな母の愛に守られているような気持ちになりました。
これからの自分の子供の成長に思いを馳せるとともに、一生懸命生きてきた自分をいとおしく感じる、そんな絵本です。
●ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
・「映画「風の谷のナウシカ」の原作」
全部で約1100ページ。その中の約220ページが、映画の部分に当たる。単純に約4倍の続きがあるとも書ける。
●本は26×20cmの大きさ。迫力がある。紙の質はわら半紙風。(長く保存したい場合は、別に愛蔵版の漫画本がある。)●1巻には、40×60cmの水彩画ポスターが付属。●1〜6巻までは、20×30cmのとじ込み水彩画ポスターが付属。ナウシカ単独、または脇役との構図でどれも味わい深い。(ポスター/4巻:王蟲とナウシカ。6巻:巨神兵とナウシカ。)
漫画としては、今のコミック単行本とくらべて「コマ割り」が小さい。手描き風で独特。映画の内容とは微妙に異なり、より深く大きな主題に迫っていく大文学作品に仕上がっている。
試しに読みたい場合は、1巻と2巻を集めれば、映画の内容とのちがいが理解できる。映画を観てからはもっと理解したいと思っている場合は、全巻揃えるといいかもしれない。
誉めすぎかもしれないが、この漫画はゲーテ、ファウストといった海外の文学作品と肩を並べるくらいだとも思う。逆にいえば、長編の小説などを読まない人にとっては、それだけ読みづらいものだとも思う。
芸術的な文学作品の漫画。芸術的な大衆娯楽作品としての映画。その両方を製作した宮崎駿さんの実力。誇り高く日本の芸術性を広く世界に認知させたその功績に、ただただ驚愕した。栄誉の人だと思った。
手塚治虫さんは現在主流の漫画の偉大な礎であり根源といえる。宮崎駿さんは書籍「出発点」のなかで、手塚治虫さんに強いライバル心を向けている。それは目を疑う程あからさまで「手塚さんのアニメで、アニメ業界は仕事を安く請け負うようなことになった」というような内容を含んでいる。もしかしたら、手塚漫画に対する、挑戦的な漫画でもあるのかな、とも感じた。大きな流れに感動した。
・「映画にはない深みに目をみはる」
土鬼(ドルク)の聖都シュワの墓所には、どのような秘密が隠されているのか。腐海(ふかい)が生まれた真の理由は何なのか。そして、封印されていた世界の秘密の意味するところを理解した時、ナウシカはどの道を選ぶのか。
生命の存在、生命の慈しみ、光と闇の邂逅など、いくつものテーマがからまり合い、収斂していく物語の面白さ。巨神兵の扱いや、クシャナと父王との因縁の決着など、シリーズ終盤の話の展開には、正直、拍子抜けしたところもありました。でも、この世界を構築した設定の深さには、目をみはるものがありましたね。ナウシカと王蟲との心の交流、クシャナのキャラの転調、そしてある人物の最期など、心に深く響いたそれら話の琴線が忘れられません。
映画は確かに面白かった。しかし、このコミック版は、ほとんど別の物語と言っていいでしょう。腐海を中心にした世界、王蟲の存在感、主要なキャラたちの性格設定の深みという点で、コミック版は映画にはない深みがありましたから。
それと、この【アニメージュ・コミックス・ワイド版】の7巻セットのボックスには、商品案内に記載されている「トルメキア戦役バージョン」の言葉は見当たりません。第3巻ならびに第4巻のカラー口絵に、「トルメキア戦役戦線地図」の言葉はあるけれど。 ボックスの裏に、「NAUSICAA」(最後のAの文字の上部に、マル点ふたつ)、次の行に、「OF THE VALLEY OF WIND」と記されています。
・「映画とはまた違う良さがある!」
【風の谷のナウシカ 全7巻 トルメキア戦役バージョン BOXセット】
映画化されたのは第2巻くらいまでになります。その後、ナウシカは王蟲や腐海の謎を解くために、自らの意志で風の谷を離れ南の森を目指し旅立ちます。やがて彼女は腐海の意味を知ることに...。
7巻まで一気に読んでしまいました。読んで行くうちにぐいぐい引き込まれ、不思議な世界に魅了されてしまいます。秩序と混沌、人間の愚かさ、美しさや残酷さなどが描かれていて、人間の在り方を考えさせられる作品だと思いました。
映画とコミックスでは微妙にストーリーが違う部分があるのでそれを発見するのもまたひとつの楽しみでしょう。コミックスでは映画には登場しない人物がいっぱい出てきますし、クシャナ、クロトワ、ユパのことをもっと知ることができます。
映画は万人向けですが、コミックスのほうは奥が深く複雑なのでどちらかといえば大人向けかもしれません。 トルメキア戦役バージョンのBOXも素敵ですよ。
ただ、少し残念に思ったのが、後半かなり駆け足気味になってしまって、全体的にストーリーをもっと掘り下げることができなかったように感じられたこと。10数年かけて連載されていたので、思想や心境の変化があったのか、それとも忙しくてお時間がなかったのかは分かりませんが、7巻だけじゃ足りないように思いました。
それから、これは作品とは関係なく出版上の問題ですが、紙質があまり良くなくて一部シワになってよれてしまった箇所がいくつかありました。長期保存には不向きなので、もう少し紙質にも配慮して欲しかったです。
・「強いメッセージのある作品」
正直、劇場版とは違うものだと思ってよい作品だと思います。劇場版と違い、宗教国のドルクや森の人などがでてきたり、劇場版ではお姫様していたナウシカがとても力強くたくましい少女に描かれていたりします(私はそう感じました)。私はこの原作版のほうが好きです。そして、もう1人の姫様のクシャナにまつわるエピソードや生き方は、ナウシカと同じくらい惹かれます。7巻の内容の濃さは、凄まじいです。物語が一気に終末に向かいます。最後のナウシカのセリフは、とても力強いメッセージだと思います(セルムとかわす最後のセリフです)。説明はいりません。買って読んでください。CD1枚買うよりは、絶対に価値があります。読み終わった後、必ず「何か」が心に残ります。
・「哲学としてのナウシカ」
『アニメージュ』の連載第一回を読んだ時の衝撃は、未だに忘れることができません。腐海、蟲、メーヴェなどいままで聞いたことのない音の響き、独特のエンピツ画など、これはとんでもない物語が始まろうとしている、と背筋がぞくぞくしました。トルメキア戦役に否応なく巻き込まれていく風の谷の人々とナウシカ、巨神兵をめぐるトルメキアとドルクの暗躍、両国の存亡をかけた戦争、重い責任を自ら背負うクシャナや僧正、この世界の存在そのものの残酷さに深く傷つくナウシカ、そしてラストでの本当に力強い、人間のそれぞれのかたちでの救いと世界の癒し・・・。こんな壮大な物語は他の大抵の作家は冗長になって訳がわからなくなってしまうか筆を折ってしまうものなのに、宮崎さんは見事に完成させた。人間は、腐海の瘴気に蝕まれ続けても「血を吐きつつくり返しくり返しその朝をこえてとぶ鳥だ!!」とナウシカが言い放つ場面(最終7巻)に、宮崎さんの世界観、哲学が集約されています。アニメーションでの評価ももちろん正当なものだけれど、このマンガ版ナウシカによってこそ宮崎駿さんという稀有な作家の評価をしなければならないと、心から思っています。☆10こぐらいつけたいくらいです。
連載当時(高校生時)は早く次が読みたくて仕方ありませんでしたが、宮崎さんがアニメをつくる度に長期休載で、ついにアニメージュを買うことをやめてしまいましたが、徳間書店からセットで出してくれていることを知ったときは「なんて太っ腹!」と思ったものです。しかもこの値段で入手できるのは、信じられないくらい幸福でした。
・「これは面白い!すごい!」
本当によくできた絵本です。ページをめくるたびに様々な動物が躍動感あふれる動きをします。馬がギャロップし、犬が走り、蝶がはためく。子供だけでなく大人も驚きと感動のいい絵本です。プレゼントにぴったり!です。
・「絵が動いて見える。」
いやあ、これは面白い。まず表紙には窓が開いており、そこにモノクロの馬の絵が見えます。なぜか全体に縦のスジが入っていて、カラフルなGALLOP!という文字と比べて暗く地味な印象。何だこの本は?と開いた途端に、なんと!その馬の絵がパカパカと走り出したではありませんか。う〜む、良くできています。馬、雄鶏、犬、猫、鷲、猿、蝶、亀と次々にリアルに動く動物たち。最後には昔のテレビに出てきそうな星が登場して終了。
左のページにcan you gallop like a horse? と簡単な英語が書かれているけれど、これは本を読むというより全体のデザインを引き締めるアクセントのようなもの。色もページごとに違います。一見地味ながら味わい深い本です。おしゃれなパラパラマンガといったところでしょうか。何度も開けたり閉めたりして楽しめますよ。
・「仕掛け絵本の傑作」
型抜きされた表紙をめくったとたん、馬が動き始め、「お!」と声を上げること請け合い。思わず文字を読むのを忘れてページをめくり続けることになります。一目散に最終ページにたどり着いて、なんだかもったいないことをしたような気がして、また、今度はゆっくりと表紙から……
縦の格子が印刷されたフィルムと、その下の印刷によって引き起こされるモアレを使った、巧妙な仕掛けがもたらす、センスオブワンダー(古っ!)。買い、ですよ。
・「Wow」
Wow! I found this while browsing at my local bookstore--this book is AMAZING! I picked one up for my mother-in-law, who is a teacher and I am scanning my Christmas list to see who else I can buy one for. This book will really impress kids as well as adults!
Each page features an image that truly looks as though it is being electronically produced, but of course in reality the motion is a result of "Scanimation." No batteries, no wires, nothing to plug in. This is such a great book in this age of digital everything--good old fashioned fun! I'd also recommend reading Tino Georgiou's bestselling novel--The Fates--if you haven't yet!
・「以前から気になっていた作家です」
スリットを使って6枚の動画を連続再生するだけの単純な構造、でもシンプルなだけにすごく不思議で楽しい本です。彫刻の森美術館のミュージアムショップで売っていたムービングカード、相当惹かれましたがちょっと高かったので断念。それがこのSEDERさんの作品でした。このカードシリーズや、シネスピナーという別のシリーズから9点を抜粋して単行本化しています。カードは1枚$6.50、シネスピナーはその倍以上するので、9点入ってこの価格は激安です。裏表紙の推薦文はサブダ先生が書いています。
・「子供たちへの遺言」
DVD を見ての感想です。ランディ パウシュ教授の 実際に講演したThe last lecture は、死に臨んで、夢をかなえる方法 とかの 人生の生き方を 話しているように受け取られているレビュアーもおられるようです。しかし、それは、間違いです。
DVDでは、教授は、最後に、聴衆にフェイントをかけています。最後のスライドは、こう締めくくられています。「今日は、君たちに向けて話したのでないんだよ!これは、Dylan,Logan and Chloe に聞かせる為の話だったんだよ!」と。この、The last lectureは、学生への授業 ではなく、子供らへの講義 なのです。死に逝く父親が、自らの子供たちへの遺言として、記録に残したものなのです。そう思い直して、もう一度DVDを見ますと、涙が止まりません。
教授は、ここでは、自らの死の内容について一切触れません。どのように、苦闘してきたかも、苦闘しているかも、一切言わないのです。ただ、残してゆく子供たちのために、自分が死んだ後の悲しみが、むしろ誇りに思えるように、子供たちに遺言しています。生きている間のうちに、子供たちへの 悲嘆の癒し を、父親 として完遂されています。また、教育者として、子供たちへの、完璧な教育もされています。さりげなく、しかし、熟慮したうえで、子供たちの母親であり、妻である Jai をどれほど愛しているかを Happy Birthday を歌って伝えています。そうしたことに、ただただ深く感動しています。
他のレビュアーにもありましたが、確かに、「夜と霧」(V.E.フランクル)を思い出しました。人間とは、かくも、すばらしいものだと確信させてくれました。
・「知的好奇心の塊という人は,人生を楽しめるのですね」
この本を読んで,うちのボスの授業となんと似ていることかとびっくり。そして,ここに書かれている「レンガの壁」崩しの見事さ。 そして,DVDの日本語字幕の適切なこと。これはぜひDVD付版を入手してください。本文はDVDに収録されている「最後の授業」の後日談であり,裏話なのですから。 この本は,1話1〜8ページのエッセー集だといえるでしょう。そして,そのすべてに薀蓄が詰まっています。読みやすく,どこから読んでも「生きる力」のアイデア集になっています。 どのエピソードから読んでもウィットにあふれて,自分も元気になれそうな言葉であふれています。 後輩を指導する立場になったときに,この本に書かれている内容の深さが見にしみてわかると思います。特にお勧めは,■グレアム監督が教えてくれた『頭のフェイント』(54−59ページ)■リーダーシップという名のスキル(63−67ページ)■ジェイとの出会い(95−101ページ)■時間を管理する(125−129ページ)■仲間の意見に耳を傾ける(130−135ページ)■きみはもっとできる(141−146ページ)■最初のペンギンになる(172−173ページ)■チームワークの大切さを知る(163−166ページ) いや,書きだしたら全部を書かなきゃならなくなります。
・「「人は二度死ぬ」、では人は二度目の"生"のために何を遺せるだろう?」
「人は二度死ぬ」という言葉があります。一度目の死は肉体が滅びる“肉体としての死”、二度目の死は“全ての人の記憶から消えた時”です。ランディ氏の一度目の死は「数か月から半年」と宣告されています。その現実から逃げず、むしろ真正面に見据えて、残された人生を全うしようとする彼の姿を見て感動しました。本を読み、DVDを見て、涙が止まりませんでした。彼が「最後の授業」で「彼の子供の頃の夢を如何に実現し(or 夢にやぶれ)、その過程を通じて何を人生の教訓として学んだか」についてユーモアを交えながら楽しそうに語る姿を見ると、「本当に余命半年の人なのだろうか」と思わせます。(実際には化学療法の副作用と闘いながらの講義だったそうです)
彼の姿を見ていると「与えられた環境で如何に振舞うかという最後の自由は奪われない」(「夜と霧」(フランクル))を思い出します。(彼に言わせれば“We cannot change the cards we are dealt, just how we play the hand."となります) 「人生の意味を見出している人間は苦しみにも耐えることができる」の実例がココにあります。フランクルによれば人間が実現できる価値は創造価値・体験価値・態度価値の3つです。最後の『態度価値』とは『人間が運命を受け止める態度によって実現される価値』のことです。本作品から『態度価値』の好例を学べました。感謝です。
こうして、彼の雄姿が映像として残り、彼の人生の教訓が本に残ることで、彼の家族(特に子供)・知人だけでなく、読者(視聴者)の心にも長く残ることでしょう。彼の"二度目の死"は かなり先になるものと思われます。【追記】講義の映像・資料・Transcriptは"Randy Pausch's Web Site"から入手可能です。氏は2008/7/25に逝去されました(享年47)。R.I.P.
・「【家宝】となる書籍」
書には、DVD付と無し(書籍のみ)と同時に出版されています。個人的にはDVD付をお勧めします。
著者が自分のため、また家族のために残された寿命をいかに大切に生きるかが描かれています。
文字通り「最後の授業」を行うにおいて、限られた時間を割かれるために妻の反対などもあったようですが、結果やり遂げた、そんな著者のエネルギーが良く伝わってきます。
「生きる」こと、そして自分の「夢」を実現することがいかに大切かがとても伝わってきました。
基本的には書籍の内容で授業の内容もほぼわかりますが、その臨場感を味わうためにもぜひDVD付を購入してほしいです。
訳も非常に上手でわかりやすく、読みやすい書です。家族全員で読んで欲しい、そんな内容です。l
・「合掌」
作者の訃報を聞いてから購入しましたが、もっと早くに読んでおけばよかった。人生の残された時間をどのように過ごせばよいのか。同種の書籍は多くありますが、本書ほど、すっきり心の中に入ってきたものはありませんでした。作者の死という現実に直面しているので、客観的な評価ができていない恐れがありますが、どのような状況で手にしたとしても心に残る一冊になったはずです。
・「時間泥棒に追われている貴方に」
一般的には子供向けの本なのでしょうが、世の中の仕組みが概ね分かった30歳以降の人が読んでみると、その奥深さに感心すると思います。
ストーリーは良く出来ています。日々を気ぜわしく生きている我々にとって、その理由を問い詰める事はほとんど無いと思いますが、それを暗に陽に指摘しています。そして、一度、気ぜわしく生きる習慣が身についてしまうと、そこから抜け出す事が非常に難しい事も指摘しています。
忙しい生活で失いがちな希望。希望を失うと落ち込む事になりかねません。それに対し掃除夫は言います。「希望なんて無くてもいい。目の前にある仕事をコツコツと成し遂げていくと、だんだんと面白くなるんだ。気づくとすごい距離の清掃が終わっているんだ」せかせかしない人生を送りたいと思ったら、読んでみるといいです。
・「灰色に支配された世界」
慌しい毎日。仕事の誇りをも捨て、不正が横行する社会。生気を失う人々。小さな大人と化し夢を失う子供たち。灰色の男たちに支配されてしまった生活は、今の日本に似ていると感じました。「時間はいのち」というフレーズにこの物語のすべてが集約されていると感じました。 20年ほど前に映画化されたこともあるようですが、もう一度、アニメーションなどで見てみたい作品だと感じました。
・「子どもにも大人にもみんなに読んでほしい本」
子ども向けの童話なのに深い、深いストーリー。主人公のモモは子どもだけど、一番自立している人間。今の社会と類似した、時間のない大人たち。何のために時間を節約し、忙しい思いをしているのか。
節約された時間は自分の元にはもどらず、永遠に消えうせる。けっしてとりもどすことはできない。なんでも早くすればいいってもんじゃないのよね。
昨今のスローライフ、ロハスの考え方も現在社会のゆがみを訂正しようとする動きなんじゃないかな。エンデが生きていたらまたいいアイデアを私たちにくれてると思う。
時の花は1人1人違う形をしている。だからあせることもない。できることからはじめよう、そう思わせてくれます。疲れた大人たちにもぜひ読んでほしい。
・「大人向けの本」
久しぶりに「モモ」を読んで、初めて上京した頃のことを思い出した。
夜、電車の中で、生気のない目をして、疲れきった人たちを見た。ゾンビの集団のようで、怖くなった。初めてみた光景だった。朝、通勤電車の内。死傷者を伴う接触事故が起こり、電車が遅れると、周りの人たちがは、イライラしながら腕時計に目をやっていた。自分はそんな大人になりたくない、と思った。
そして、この街に住んで20年が経った。いつしか自分も、そんな大人の1人になっていた。「毎日忙しくて…」というのが、今では挨拶代わりになっている。まるで、忙しいことが良いことみたいに。
漢字で「忙」は心が亡くなると書くが、それは、気持ちの余裕がなくなって、感動したり同情したりする感覚が、薄れていくからなのだろうか…
いろいろと考えさせられた。
・「モモがプレゼントしてくれた時間の秘密とは?」
『モモ』は、子供のための童話でもありますが、実は無垢な子供の感覚を忘れつつある大人のための童話でもあるのです。
子供の頃、どこかに遊びに出かけて、あまりに夢中になってしまったために、家に帰るのが遅くなって叱られた経験はありませんか?
子供たちは、大人のように、グレゴリオ暦(私たちが日常で使っているカレンダー)や時計には全く支配されていないのです!
子供のハートの中にはもちろんのこと、実は、私たち大人のハートの中にも、内なる子供インナーチャイルドが潜んでいます。
インナーチャイルドは、ハートからのお楽しみや心ゆくまで遊びに没頭することが大好きです。
もし自分自身の中にいるインナーチャイルドに、子供らしさをもう1度味わせてあげたかったならば、エンデの『モモ』は自分自身の内なる子供のための最高の贈り物となるでしょう!
『モモ』の表紙にはこんなタイトルが載っています。
〜時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語〜
あわただしい日常から1歩、離れて、時間を忘れて遊ぶようなあのすばらしい感覚をもう1度、自分自身にプレゼントしてみませんか?
『モモ』は、星の王子様と共に、私の大好きな童話の中の1冊です。
・「この本を読むと 「愛」の意味が変わる」
この本は童話のように易しい表現しか使っていません。難解な言葉は、人に大切なことを伝えるためには不要だからです。
この本に出合った頃は、まだ愛の本当の意味がわかっていなかった。。男女の愛や親子の愛、それくらい知っていると思っていた。でも、それらの愛はほんの小さな愛だと気付いた、この本を読んだ時に。「愛」とは何もかも全てを乗り越え、無限に広がるものなんだ・・そう気付いた時、熱いものが体中を包んで、涙があふれてきた。そして、自分の中で何かが変わった。
宗教が違うとか、考え方が違うとか、それが何だというのだろう。イエスや仏陀、他の宗教の開祖も誰一人として、争うことを望んではいないだろう。どの方々もきっと「ともに愛し合い 良い世界を創りなさい」と語るだろう。私達は愛を学ぶために、ここに生まれてきたのです。憎み、疑い、騙し、戦うために生まれてきたのではないはず・・
この本を読んだあと、こんなことを考えてしまいました。たくさんの方がこの本を読んで、大きな愛に気付いてくれることを願っています。
・「世界が一つになる方法 教えます」
愛がすべての基本なんだよ。アミは微笑んでそう言います。 でも、愛ってなに?なんかうさんくさい…本当は地球を侵略しにきたインベーダーなんじゃない? はじめ、主人公のペドゥリート少年はそう思います。そして宇宙を旅して、不思議な体験をしたり、素敵な人たちに会うことで少しずつ変わっていきます。 今まで私が生きていく中で疑問に思っていたことの答えを、この本の中で見つけることができました。(例えば、もし神サマがいるなら、戦争はなぜ無くならないの?とか、生きるってなんでこんなにしんどいことが多いの?とか…) 生きるって本当はすごくシンプルで素敵なことなんだな~、と幸せになれました。 ひとりでもたくさんの人に読んでほしいです。
・「愛する人達へ」
わたしはこの本を友達に勧めてもらいました。いまわたしは中学2年生ですが、もう少し読むのが遅かったらここまで感動することはなかったと思います。読書感想文にこの本のことを正直に、言いたいことを全部書いてみました。すると今度、地区の大会に出してもらえることになりました。もっともっと沢山の人に読んでもらいたいです。また、アメリカで多発テロがありましたが、どんなことがあっても戦争はしないでほしいです。この本をアメリカ、日本の総理大臣によんでもらいたいな・・・。
・「このページを見てるあなた!買いましょう!!」
今回初めてレビューを投稿することにします。 というのは、私はこの「アミ小さな宇宙人」を一人でも多くの人に読んで欲しいと思ったからです。 というか、厳密に言うと、一人でも多くの人にアミを知ってもらうことに、強い使命感と義務感を感じたからです。 (今は文庫本が出てますから、そちらの方がお得ですよ)
まず、このページに運良く訪問されたあなた! これも何かの縁です。この本を注文されてはいかがでしょうか。
私がこの本を最初に読んだのは一年半前。まだ文庫本が出てない時でした。 とても読みやすく、一日で読み終えたその後、他の多くの人もそうしたように、即2巻、3巻を注文したのを覚えています。
著者のエンリケ・バリオスさんが描く世界は、とても感情移入がしやすく、場面の情景もとてもリアルに感じます。 エンリケさんは、この話はおとぎ話だと書いてますが、私は本当のことを書いてると思います。 主人公のペドロは、エンリケさん自身のことではないかとさえ思います。
全体的にやさしい文章で綴られてますが、非常に深い内容です。 ”愛”と”平和”と”統一”をもってして、この地球が文明世界の仲間入りを果たせますように。
そして、アミと出会えたことに感謝します。
・「とても楽しく、笑いながら・・・」
とても楽しく、笑いながら読んでしまいました。ある程度の年齢の人なら誰でも読める内容の本です。
でも、最後にホロリとさせてくれます。そして、今の私達に必要なことが“ギッシリ”詰まっています。
紛れもない事実を真剣に受け止めて下さい。未来は私達“ひとりひとり”にあるのです。そして、近い将来が、かかっているのです。
・「天安門時代の青春を時の流れの中で」
芥川賞受賞作。文学界6月号に掲載。この小説に対しては、評論家の中で、賛否両論に分かれている。批判派は、天安門事件の掘り下げが足りない、主人公が日本にわたってからの描きかたが、ぬるい。天安門時代に、主人公が日本の文化で感動するのが、なぜ尾崎豊なのか?などだ。しかし、この作品は、中国の受験勉強のどきどき、念願の大学に合格し大学で学べることの叫びたくなるような嬉しさ、民主化運動への傾倒、甘先生と運動のシンボルの美人女性の魅力、そして挫折と日本での生活、在日中国人たちがだんだん政治から経済至上主義に流れていくさまなどを、生き生きと描いている。青春の輝きや挫折、生活の重みを、描きかたはセンチメンタルだが、時の流れがそれを相対化して、悠々と進む時間の中に刻んでいく。何よりも、この作者には、書きたいことがあり、それを20年かけてつかんだ、異国の言葉で、一語一語大切に刻み込むように書き出している。夏目漱石を思い浮かべる小説だが、そこで描かれるのは天安門事件の中国と、尾崎豊の日本、ついちょっと前の時代だ。何だか奇妙な感じがする。漢語と日本語の表現のミックスした言葉使いも、独特な味わいを生んでいる。読んで損がない小説。日本の書き手に、さあ、あなたたちに、この日本語をつかって、石に刻むように書き込むことがありますか?と問うているような作品だ。
・「驚き!芥川賞に値する中国人作家!」
文章や表現は日本人の感覚と少しずれる個所もあるが、日本と中国の歴史を見つめ、天安門事件を巡る国際的な人間の生き様を愛情豊かに描きあげた作品。ストーリの組み立て方、豊かな感性は十分に芥川賞に値する中国人作家が登場!
・「芥川賞以上の小説」
ストレートに感動しました。激しく心揺さぶられ、何度も涙を流しました。文章が上手いとか下手だとか、そういうテクニカルな次元で論じられてしまうのは、あまりにも惜しい作品です。この感動を表現する言葉が見あたらない歯がゆさを覚えますが、私にとっては、国を超えた「絆」に打たれたと言うことかも知れませんし、主人公・浩遠の、愚直な生き様に共感したからかも知れません。舞台は中国そして日本という、二つの国にまたがっていますが、時間の流れを通して伝わる重い感動は、国境を越えています。極めて土着的なイタリアのタヴィアーニ兄弟の映画を通して、世界をみるような、そんな印象なのです。頁数にして僅か150ページ程度の薄い小説ですが、本作は、芥川賞という、日本一国だけの賞には収まりきらない、きわめてインターナショナルな読者層を獲得しうる作品だと思います。
・「安保世代におすすめ」
芥川賞を取ったか否か、は大きな問題ではない。作品の持つ波及力が問題なのだ。日本語の完成度が問題なのではない。国際社会の中での日本語は新たな言葉に移行し始めているからだ。1960〜70年代に学生運動に関わった世代にとって、この小説は自らの〈青春〉以外のなにものでもない。40〜50年が過ぎて、かつての日本とほとんど同じ体験を、中国社会が自国の青年たちに強いるのは、国家や社会の宿命を思わせる。若い読者にとって不幸なのは、こうした体験を共有できないことだろう。
・「読後に考えた」
『時が滲む朝』を読む前に、楊逸さんの受賞インタビュー(『文藝春秋』9月号)と、野村進さんの新規連載(「チャイニーズ世界の旅」『月刊現代』9月号)に目を通していた。楊逸さんは、気持ちがいいぐらい頭の回転の速い人らしい。正直、『時が滲む朝』は、期待したほど心に響かなかった。ただ、読後に考えさせられた。少し前に、図書館で『趙紫陽』という分厚い本を読んだ。かなり熱のこもった本だった。天安門事件の主役級にして、3年前に亡くなるまで軟禁され続けた元首脳でさえ、主義主張の一本やりでなく、家族との生活が拭いがたくあることがわかった。至極当たり前かもしれないが、楊逸さんが『時が滲む朝』で言いたかったのは、オトコならきちんと主張せよ、そして家族を飢えさせるな。そういうことだったのではないだろうか。しかし、政治統制国家や異国でなくても、行うは難しである。
●切羽へ
・「誰もが口にしないが知っている秘密」
離島の日常である。絵描きの夫と静かに幸せに暮らす養護教諭である。官能小説にも恋愛小説にもなりようもない設定である。寿命の尽きそうなばあさんが、淫夢を見ているらしいということが、大事件のように囁かれてしまう平穏な離島である。 そんな小説世界なのに、非常にエロチックで、たまらなく緊張感のある恋愛小説である。物理的にはほとんど何も起こらない。手さえ握り合わない。だがセイと石和は、間違いなく惹かれ合っている。周囲の何人かも、確実にそのことに気がついている。気づきながら誰も言葉にしない。 独白も解説もなくそんな様子を描ききっている。もしも何かが起こってしまったら、とたんにつまらない小説になってしまったかもしれない。ひょっとしたら、すべての女性が一つは持っているに違いない秘密を、言葉少なに描ききっている。
・「久々に“美しい”と思える恋愛小説でした」
夫を深く愛しているからこその物語だと思う。それでも普段隠れている自分のどこかが、夫とは違うものに惹かれ、どうしようもない想いにとらわれて行くのもよくわかる。単調な島の生活の中で、その刺激的な想いは主人公の内で強くなっていくのだけれど、その合間にも描かれる夫との馴れ初めや日常生活が、夫への愛の深さを再確認しているようにも思う。
そうして淡々と描かれて行く物語は、強烈ではないけれども、美しい印象を残してくれた。愛というものの深さ、恋というものの切なさ。荒野さんの小説は、文体や漢字の分量も美しく感じられる。
余計ではありますが、その昔、純愛物だからと「マディソン郡の橋」を薦められて読んで、憤慨した私のような者には、「切羽へ」は、涙が出るくらいの純愛小説でした。
・「うつろう」
行間にあふれるものを掬いあげながら読まないと、と思いつつもさらさらと読めてしまう文体につい先を急いでしまう。「三月」から月を追って、ぐるりと季節がめぐり「四月」まで。舞台は九州の小さな島。主人公のセイは島の小学校の養護教諭。夫は画家だ。このセイの秘めた恋心の移ろいが綴られてゆく。新任教師・石和に惹かれながら、なにも進展はない。石和の気配やことばの端々や、行動の意味するところや、さまざまな触れることのかなわない彼の痕跡に、セイはただ心を這わせる。その描写が妙に官能的だ。心に夫以外の人がいて、それを周りに気取られまいとはするが、醸しだされる凝縮された、ある感じが非常にリアルでちりちりと灼かれるセイの胸のうちが滲み出る。
のんきな島暮らし。なんでも筒抜けだが、それと認めあってしまえば気楽なものだ。まわりの人々も性に関することでさえ鷹揚に口にしてからかったりするほどだ。セイとは対照的な位置に在るのが、島の住民も公認の奔放な不倫を続ける女教師・月江だ。月江の派手な恋愛模様が描かれることで、セイの心のたゆたいが匂やかに引き立つ。登場人物のなかで忘れてならないのは、老女・しずか。「きっきっき」といやらしい笑い方をしてはセイをやりこめることで、コミュニケーションをとるばあさんだ。病を得て入院中でも、命の残り火を点すように口にする男の名前。エロティックなのだがむしろその思いにあるエネルギーに、私は気圧された。
セイの恋は「切羽」ということばに象徴されているが、これは荒野さんの妹の名前でもあるという。としてみれば、荒野さんには「切羽」のイメージも意味も身に親しんだものであったに違いない。
ラストのセイの行動が意味するところは、二通りの解釈ができそうだ。しばし、思いを致し余韻を楽しんだ。
・「美しい作品」
二十歳そこらのガキが読んでも深く味わえない小説が直木賞を受賞して、喜ばしいことです。団塊の世代が大量にリタイアして、よき読者になることを期待すれば、この傾向がしばらく続いて欲しいと思います。 淡い色彩のちょっと幻想的な風景画から、物語をすいっとすくいとって、季節のめぐりにそうっと流したような、そんな作品。意味ありげなエピソードも、登場人物の口にする言葉も、どういうことだろうと深読みしようとすると、作品の色彩が死んでしまう。 主人公の好きになる男が、けしていわゆるいい男ではなく、ちょっと滑稽な感じがするところが、よかったです。世の中からかなりはぐれていて、一心不乱に盆踊りを踊ったり、女を挟んで恋敵と取っ組み合ってみたり。これがいわゆるいい男だったら、この物語の色彩がまったく違ったものになってしまったと思います。余談ですが、このレビューのコーナーって、明らかに担当編集者が書いたと思われるものがありますよね。作品の紹介が的確で、文章もシロウトと違って読みやすい。購入する際にとても役立ってます。頑張ってください。
・「切羽とは」
今回、直木賞受賞とのことで井上さんの本を初めて読みました。サラサラ流れる文体は読んでいて全く苦痛にならないので4時間ほどで読みきってしまいました。「切羽」とは帯では「それ以上先へは進めない場所」とされていますが、作品中では「トンネルを掘っている一番先端の場所」と表現されています。切羽をどちらで取るか、またはまったく別の意味と取るかで物語はがらりと色を変えます。(私は後者の表現を取りましたが。)トンネルはセイと石和の惹かれあう思い。切羽は切羽であり続ける限り絶対に突き抜けることはない。切羽が突き抜けてしまったらそれはトンネルの開通を意味するからです。切羽までしか行かなかったセイと切羽を超えてしまった周囲の人物たちが対照的に描かれていて、セイの揺れ動く内情が巧妙にあぶりだされています。さらりと読める文章の中にいろいろなものが隠されている。面白い作品だと思いました。
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