グランドジョラス北壁 (中公文庫BIBLIO) (詳細)
小西 政継(著)
「正調!小西節」「凍傷との戦い」「生きるとは?生き残るとは?」「壮絶なものがたり」
ヒマラヤ百高峰 標高7000mを超える氷雪の山々 (詳細)
藤田 弘基(著)
「すばらしいの一言に尽きます」
零下51度からの生還 エヴェレストの悲劇――死の淵から蘇った男 (光文社文庫) (詳細)
B・ウェザーズ(著), 山本 光伸(翻訳)
「「死者として残されて」と同じ?」「彼の人生。。」
Into Thin Air: A Personal Account of the Mt. Everest Disaster (詳細)
Jon Krakauer(著)
「不謹慎なようですが」「ノンフィクション云々を超越したリアリティー」「脳を信じる人たちへ」「魔の山の悲劇」「難波康子の悲劇 1996年5月 」
K2 非情の頂―5人の女性サミッターの生と死 (詳細)
ジェニファー ジョーダン(著), Jennifer Jordan(原著), 海津 正彦(翻訳)
「高所登山の濃さに圧倒」「大変によく練られた作品です。」「女性サミッター登山家とは?」
垂直の記憶―岩と雪の7章 (詳細)
山野井 泰史(著)
「凍よりお薦め」「日本よりも世界で知られている人。」「生還」「壮絶な人生」「熱い思い出読みました」
「山に登る人は違う」「フィクションでもノンフィクションでもなく哲学書です。」「凍える世界に息をも忘れる、文字の力を超える本」「壮絶な登山の記録」「山に関心がない人にも楽しめるノンフィクションの傑作」
登山医学入門 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書) (詳細)
増山 茂
「”登山医学入門”とあるようにあくまでも入門ですが」
山岳気象入門 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書) (詳細)
村山 貢司(著), 岩谷 忠幸(著)
「仕事中でも空を見てしまいます」「情報の入手先という項目」
・「正調!小西節」
山を始めたばかりの頃に読んだ。登攀記にありがちな大袈裟な表現が抑えられつつも臨場感に溢れ、ただの山極道ではない著者の文章力に畏敬の念を感じた。『マッターホルン北壁』から続き、ジャヌーに至る山岳同志会の歴史の1ページを記録している。小西氏の本はどれもお勧めだが、一つ選ぶとしたら、この本だと思う。
最近は手元に置いてないので暫く読み返してないが、生きた言葉、生きた文章のオンパレードで、将に正調小西節ここに極まれり、といったところか。ワシが尊敬し、その著書を愛読していた元零戦パイロットの坂井三郎氏に性格も文章も近いものを感じ、現場を指揮するリーダーの典型を見る思いがした。
・「凍傷との戦い」
1971年に山と渓谷社から出た単行本の文庫化。 1971年にグランドジョラス北壁の冬季登攀に挑んだ記録。 死と隣り合わせの危険な体験が、迫力ある文章で綴られた名登山記。想像以上に困難な岩壁、突然の猛吹雪、凍傷の恐怖など、次々と困難が襲いかかってくる。一歩、足を踏み外せば自身と仲間の命はない。そこで試されるのが人間の精神力の限界である。 引き込まれるように読み切ってしまった。 次代の登山家のための「北壁ノート」なども併録されている。
・「生きるとは?生き残るとは?」
世界三大北壁のひとつグランドジョラス北壁ウォーカー稜冬期登攀の奇跡的な記録です。この男たちは、フィジカルに格闘することでしか得られないものを渇望しながら生を感じています。その真の相手とは一体何なのでしょう?また登山/クライミングは一見シンプルなのに、時に人生に喩えられるほどに豊穣なものを内包している、その奥深さはどう表現したらよいのでしょう?彼ら自身にもうまく答えることは多分難しいと思います。読中、このような極限状態では『一見ささやかな失敗』が大きな意味を持ってくることをひしひしと感じました。一旦失敗を犯せば、それはそのまま死へと直結します。死の恐怖の克服、絶望からの回避への希求。それらをどこまで強く心に留められるか。そして生還するには、何より冷静さが欠かせません。死へこそ直結しませんが、社会で生きる我々もある種の生き残りをかけて日々戦っている部分があります。極限状態でなくとも得られるヒントは深く示唆的です。
・「壮絶なものがたり」
冒頭にて、いきなり足の指全て10本切断する場面からこの本は始まっている。普通に考えたら、それだけでクライミング人生が終わったと考えてよいのだが、この著者(小西 政継)が凄いのはそういった逆行を物ともせずに、引き続きクライミング人生に没頭していくこと。クライミングや旅というのはある意味麻薬みたいなものであり、酔狂者の特権ともいうべき遊びなのかもしれない。しかし、そんな著者もやはり登山を続けていてはまともに人生をまっとうできるはずもなく、短く激しく命を燃やし最後は山にて倒れてしまう。
登山家にしては文章が上手く、引き込まれるようにして読んでいった。山を始めた人、これから山をやろうとしている人に、登山とは何かを教えてくれる良書。
・「すばらしいの一言に尽きます」
大判、または中判で撮影されたヒマラヤの山々は素晴らしいの一言に尽きますね。エクタクロームやベルビアのフィルムならではの記憶色。素晴らしい深みのある色合いの写真ばかりです。ヒマラヤの7000メートルを超える山々100を選んで撮影しています。高々度の山岳写真特有の深みのある青がすごいの一言です。また、朝焼け、夕焼けの赤、オレンジの再現がやはりすごいです。所有することに喜びを感じる1冊です。
●零下51度からの生還 エヴェレストの悲劇――死の淵から蘇った男 (光文社文庫)
・「「死者として残されて」と同じ?」
これ、「死者として残されて」と同じですか?同じならお勧め。でも、なんで邦題を変えたのよ?ま、最初からオリジナルのタイトル「Left For Dead」で良かった気がするけど。
・「彼の人生。。」
この本の内容は、彼のこれまでの人生について語られている。経済的にはかなり裕福な暮らしを送り、自身も医師として仕事をして家族を支えている。ベックは趣味に没頭し次第に夫婦の仲は冷え切っていったが、エベレスト遭難を機に彼は人生の転機を迎えている。彼は家族の大切さを身にしみて理解し、半生を顧みている。1996年のエベレスト遭難について知りたいと思い購入を希望するのであれば、少々がっかりするかもしれない。なぜなら、これはベックの半生記だから。上流階級並みの暮らしぶりによる人間関係をつてに、エベレストからの救出が可能になった経緯などは、なんとなくその他の登山家達との地位の違いを感じられ、庶民の私はこのエベレスト遭難救出劇について少し複雑な気持ちになってしまった。
●Into Thin Air: A Personal Account of the Mt. Everest Disaster
・「不謹慎なようですが」
亡くなった方には失礼かもしれませんが、山岳遭難本ははまります。本当に怖い、しかもこれが実話、しかも原因は人間のほんのわずかな判断ミスなのです。私は究極の冒険&ホラー小説として読んでいます。
山岳遭難本は当事者が書くために記憶がいいかげんだったり、思いが先行して泣き言を聞かされているような気分になったりして人に読ませる工夫がないのですが、この本は違います。当事者ながらライターでもあるクラカワ氏は出版にあたって再三綿密な取材を行い、つとめて冷静に顛末をまとめています。
読み進むうちに、公募登山隊のシステムや高所登山の方法が一般人にわかる仕組みになっており、読み終わった後はいっぱしの登山通になれます。また、構成や文章、翻訳もよくできていて、期待にわくわくさせる前半から、なんとなく悪い予感をもたせる中盤、恐怖の後半へと一気に読ませます。
この本のなかで、「ガイドの責任を放棄した」と批判されているロシア人ガイド、ブクレーエフ(その後雪崩で死亡)側と出版当時論争になっていましたが、そのブクレーエフの書いた「デスゾーン8848m」も合わせて読むとより興味深いです。
・「ノンフィクション云々を超越したリアリティー」
本書は、かなり以前に読破したので詳細なレビューでは無い事をご了承を。
しかし、今でもレビューできる事実は、当時の圧倒的な現実感に飲み込まれた事実を物語っている。当本は、殆どのページに当時の客観的記録を割いており、多くのサバイバル記でありがちな余計な考察等が無いのが更に現実感を与えた。当時の状況をリアリティーに感じたい自身にとっては申し分無い。
とは言え、著者自身「登山ガイド」としての在り方も闇に含ませていたり、単なるドキュメント本で終わっていない側面もある。私は、登山経験者では無いので、エベレスト山と言えば心技共に満たされた孤高のクライマーのみが許される山だと思っていたが、本書で見事に覆された。それは、前述のガイドを伴った「商業登山」である。例え、殆ど登攀経験が無い人でも大金を叩けば、有能なガイドに安全を委ねてエベレストまでも物にするという事実だ。これには驚いた。
しかし、本書の大量遭難により「カジュアル登山」の負的傷口を一気に広げたという事が理解できる。勿論今回は、急な悪天候や酸素ボンベの取捨選択等の微妙な駆け引きが関わったとは言え、やはり経験不足さが起因した事は、終始否めなかった。そのガイドを自身の生計としているクラカワー氏自ら、真実を吐露している訳だから、彼自身その利得を投げ打ってでもガイドとしての負い目を清算したいという「レクイエム本」としての感触が伝わる。
そして、お国柄の違いからか?ガイド同士の思考相違による指揮系統の錯綜も生じ、遭難本に度々登場する人間模様の側面も露にする。勿論前述の通り、命綱のボンベの究極的選択、陽が沈み代わって沸き起こるビバークの恐怖、現実離れしたブリザード。。。その描写力に至るや書物の限界を超越している。
正に、世界的名本である。
・「脳を信じる人たちへ」
人間が耐えられる高さの限界は海抜八千メートル前後といわれる。一方、地上で最も高い場所は、これよりわずか数百メートル上にある。天地が創造したこの絶妙で魅惑的な「罠」。ある者は「罠」をすりぬけ、ある者は「罠」にとらわれる。
北極、南極につづく「第3の極」、エヴェレスト山頂。そこでは理性は働かない。明晰な判断など不可能という。下界の道徳も通用しない。脳を信じこんでいるわれわれにとっては想像を絶する世界だ。著者はいう。「エヴェレストに登ろうとするのは、本質的に不合理な行為だ」と。この本はかくも過酷な状況にさらされた人間のありようを、丁寧に記録した人類史上価値ある一冊といってもいい。
長編ではあるが、訳も洗練されており一気に読める。というよりも夜ふかししてでも先を読まずにはいられなかった。
エベレスト登山という特殊な内容であるにもかかわらず世界的ベストセラーになったのは、この本が「人間とはなにか」ということに正面から取り組んでいることが、登山という枠を超えて共感を得たのだろう。
・「魔の山の悲劇」
1996年に多数の犠牲者を出したエベレスト登頂隊にジャーナリストとして参加し、登頂に成功した後無事に下山した作者が自らの経験を綴った登山ドキュメンタリーです。
実際の登山のルポタージュと共に、様々な国籍の登山チームの間でおこる軋轢や、登頂成功にまつわる商業主義や名誉欲など、テレビの登山番組では知ることのできないエベレスト登頂の実態がつまびらかに語られています。犠牲者が遭難していく描写が圧巻で、高山の極限状態を経験したことのない私もまるでその場にいあわせているような気がしました。
犠牲者の遺族からは内容に不正確な点があるという意見も寄せられているようですが、私は作者が”できる限り当時の状況を述べる努力をした”という言葉を信じたいと思います。
・「難波康子の悲劇 1996年5月 」
å...æ-¥ï¼ã-ãã¹ãã¼ã¤ã¼ä¸æµ¦éä¸é(70æ³)ãã¨ã'ã§ã¬ã¹ãç»é ã'æåãããã"ã¨ãå ±ããããã8å¹'åèµ·ããã¨ã'ã§ã¬ã¹ã大ééé£äºæ...ã'å¿ å®ã«åç¾ã-ãã"ã®æ¬ã¯ãåé¡ã示ãããã«é«æç»å±±ãããã«éé...·ãªç'°å¢ã§ãã"ãªããããã人é-"ã'ç¡åã«ã-ã¦ããã®ããä¸-çæé«å³°ã§ã®å¤§ééé£ã®ç-ã¾ã-ãäºæ...ã'æ¤è¨¼ã-äºå®ã'丹念ã«ç©ã¿éããäºä»¶ã'ãªã¢ã«ã«åç¾ã-ãã®ã§ãããè'-è...ã¯ã'ã¼ãã£ã¼ã®å½"äºè...ï¼å-æï¼ã§ç»é å¾ç"éã-ãã
ãèªè...ã¯ï¼ã¨ãã¹ã'ã¼ãã®ä¸-çã¨æã£ã¦ããã¨ã'ã§ã¬ã¹ãç»å±±ããå®ã¯ãå®å...¨ã«åå"å-ããã¦ãã¦ã誰ã«ã§ãå¯è½ã§ããã"ã¨ãåå½ãããã£ã¦ããé å¾éã®ä¸ã«ã¯ãã¾ã£ããæªã-ã'ãªã°ã«ã¼ã-ãããã"ã¨ã髿ç»å±±ã®å®æ...ãªã©ä»æ-¥ã®ã¨ã'ã§ã¬ã¹ãç»å±±ã'æã«å-ãããã«çè§£ããã"ã¨ãã§ããããã-ã¦ãªã«ãã!ãç"æ»ã'åãã¤äººé-"ã¨èªç¶ã®ãã©ãã赤裸ã...ã«æããã¦ãããå»ä¸å»ã¨æ»ã«è¿'ã¥ãã¦ããã¯ã©ã¤ãã¼ãã¡ã®ä¸ææä¸é è¶³ã«æ·±ãæ²ã-ã¿ã®æåã'å¯ããã«ã¯èªããªãã䏿°-ã«èªã¿é²ããã"ã§ã-ã¾ãã»ã©ã®è¸ã'ãã¤çå®ã®ãã©ãã§ããã
・「高所登山の濃さに圧倒」
世界第2位の高峰、K2に登頂した5人の女性クライマーの人生を追ったノンフィクションです。
K2の登頂成功率はエベレストの10%程度、そのうち約25%が安全に降下できないという難峰(もちろんK2よりも難度の高い山は他にもありますが)であるため、「女性クライマー5人が(執筆時点で)すべて死んでいる」という筆者の興味、思い入れは「因縁」というよりも確率の問題だと思います。これは筆者も認めています。ただ、同性として聞いてみたい対象がすべて消えてなくなっていることが、筆者の執念をかき立てたのでしょう。
登頂に際して5人がぶつかる問題は女性だけの問題というより、クライマー全体に当てはまると思います。個人の資質、観点、異性がパーティーに混じることによってぶつかる問題などがときに冷徹に、感情的に描かれます。本人または知人(同じパーティーでも、必ずしも友情が芽生えないのでこのレベル)の遭難、遺体の発見や回収などは山岳小説などではやや美化されがちなきらいがありますが、「高山は戦場よりすごいかも!」と感じさせる濃い描写です。
翻訳については、英語のジャーナリズム系文体の訳しにくさもあって、滑らかさに苦労されたように思います。ですが、作品のボリューム、内容の濃さを考えてこの評価としました。
・「大変によく練られた作品です。」
一冊にまとめるには大変な分量の事柄を見事にまとめ上げた作者の力量の高さがまず印象に残ります。並外れて個性的で魅力的な人物たちを一人一人浮き彫りにし、個々のエピソードの是非を超えて彼女たち一人一人を好きにならずにいられなくさせる文章の力、ともすればエピソードの強さに引きずられて羅列に終わりかねない記述をそうはさせなかった構成の力、ともに大変素晴らしいものでした。男性の書き方がやや偏っていてステレオタイプ的であったのが少し気になりますが、強く生きざるを得なかった女性クライマーたちの苦しみを浮き彫りにするにはそれもやむをえなかったかとも思います。山岳ものというと、とかく、山への過剰な思い入れがなかったり共感できないとなかなか読みづらいものも多いのですが、この本はそのようなことはなく、一冊の良著として読了できます。大変な長編ですが、読み終わるのが惜しい思いのした一冊でした。
・「女性サミッター登山家とは?」
K2登頂の女性登山家の強さと弱さと意外な一面を描く。登頂したんだからスーパーウーマンには違いないんだけど、結局皆が死んでしまっている。登山家とはそういう運命なのか?それとも女性登山家特有の弱さなのか?
・「凍よりお薦め」
人は命をかけて物事を成し遂げようとするときに、超人的な能力を発揮でき、生きている実感を得るのだろうか。そのような境地に達している彼は、最も幸せな人生を過ごしていると思う。 残念ながらとても真似はできないが、この本により、彼をもっと知りたい、応援したいという気持ちになった。凍もなかなか良いが、こちらのほうが、より山野井氏の肉声が伝わるので、その分感動がある。沢木さんはこの本を読まずに凍を書ければよかったのに。凍は星4つ半、この本は星7つ分の価値があります。
・「日本よりも世界で知られている人。」
世界最強の単独登山家、山野井泰史さんの自著。ヒマラヤ・カラコルム山脈でのクライミングを中心に7章に分けて、その模様と心境を載せている。専門用語が多いので、クライミングの知識が少ない人が読むと苦労するかもしれないけれど、山野井さんの山に対する想いは通じると思う。
日本では「目立たず世間に出てこない登山家」世界では「他の誰も到達し得ない稀代な人」という扱い。もともと山野井さんが目立ちたくない人だから仕方ないんだけど、日本はこういう人をもっと取り上げた方が良い。イチローや北野武に匹敵する、途方もない人なのだから。
・「生還」
ギャチュンカン北壁からの生還劇には、何度読んでも感動させられます。このレベルの登攀を続けている人は、大抵死んでしまい、生と死の狭間からの生還劇を直接本人達の言葉で語られているところが私の心を打つのでしょう。垂直の記憶を読むと、生還が運ではなく、泰史さん、妙子さんパーティの実力ということもよく分かりました。
・「壮絶な人生」
私は、登山をしないので登山家の気持ちはわからない。この本を読んではじめなぜそんなに無理をしてまで山に登らなければいけないのだろうかと思った。でも、1つの事に打ちこめる彼をとてもうらやましいと思った。自分の人生を賭けて打ち込めるものを見つけた人間ははたしてどれくらいいるだろうか?
指を凍傷でなくこれからは、今までと違った登山になると思うが彼ならば密度の濃い人生を送ることだろう。
彼について書かれた「ソロ」も読んだが、作家がかいた「ソロ」とはまた違った本人の言葉でのこの本も面白かった。
・「熱い思い出読みました」
私はまったく山登りには縁がありませんが友人に勧められて一気に読みました。登山家と言えば田部井淳子さん野口健さんしか知りませんがこんなすごい登山家が日本に居るとは知りませんでした。
マスコミの報道はどれだけ高い山を登ったかだけですが、「垂直の記憶」で山登りにもイロイロあり、ノーマルルートを大勢で登ったり、酸素ボンベイを使用したりしている登山家がほとんどなのに山野井泰史さんは未踏ルートをたった一人で酸素ボンベイを使用しないとは驚きです。
とくに多くの登山家が資金はスポンサーが出しているのに山野井さんは富士山の強力をしながら資金をためて登山をしている事にも感動しました。第7章は夫婦での奇跡の生還にはらはらどきどきの連続でした。
●凍
・「山に登る人は違う」
彼らは最初から、ふつうの人たちとは違っているのだと思う。山に登る話は、よく美しい表現がされていて、読む側が勘違いしてしまうが、ここには、喜びや苦痛を含めた、リアルな人間像が描かれており、自分とは違うけれど、魅力的な生き方をしている人の姿を感じ取ることができる。生きることと死ぬことが、常に隣り合わせの登山家にとっては、どっちを取るかは、驚くほど簡単な回路で選択できてしまう自分が生きのびるという観点から判断するというシンプルで恐ろしい解決のしかたなのだけれど、これは、自分たちが日々の暮らしの中でこだわっている小さな問題を簡単に吹き飛ばしてしまうほど、迫力がある。身体的なダメージを受けても、人が望むことがこれほどの迫力を持つ物なのかと驚いて読んだ。真実だから、すばらしいのかもしれない。
・「フィクションでもノンフィクションでもなく哲学書です。」
山野井夫婦の物欲のない清貧なる生活には本当に驚いてしまう。ピュアで、ストイックで、同志的な山野井夫婦には、おおいに惹かれるし、もっともっと知りたくなる。現代において、こういう生き方があるのかと居住まいを正す若い人多くいることだろう。沢木はいい主題を、いいタイミングで見つけたのものだ。山野井夫婦のギャンチュンカンの「凍」からの生還物語を無駄のない沢木の文体が見事に描いている。沢木も何かを掴んで生還したのではないか。本題とは関係ないが、20世紀の奇跡と言われたトモ・チェセンのローツェ南壁の単独登頂は嘘だったらしいと山野井も思っていることは少なからずショックだった。また、ギャンチュンカン周辺の地図を掲載してくれれば読者に親切だったと思う。
・「凍える世界に息をも忘れる、文字の力を超える本」
登山に興味が無い人も、すぐ物語りに引き込まれてしまいます。<そこに山があるから登りたい>純粋に山が好きな人の気持ちがこの本を読むことで実感できる1冊。中国・ネパール国境の標高7952mのギャチュカン。私なんかは登山に無知なため、山野井夫婦がこの山に挑むエピソードの部分は標高からも難易度が理解できず困りました。が、物語はすぐ登山未経験者でも夢中になってしまいます。それは、山野井夫婦が山に惹かれる生い立ちに、二人が知り合いお互いを必要としてゆき、今回のギャチュカンへ定めのように人生が流れてゆくから。山がどんなに悪天候であっても、山の頂きを目指してしまう。凍傷に見舞われても、頂きを目指す気持ちと、生きて帰る気持ちは揺るがない。氷点下の世界で、自分を信じ闘う姿。読んでいくうちに、息をするのを忘れる。山に圧倒され、山野井夫婦に圧倒され、沢木耕太郎の文才に圧倒され・・・文字を超えた力を感じる1冊だった。
・「壮絶な登山の記録」
いっきに最後まで通読した。凍傷のために手や足の指が切断されると悟り、クライミングの第一線から引退することを覚悟したとき、「それは死ななくても済むということだ。生き残れるようになったということだ。」と語る山野井泰史氏。「絶対の頂」に魅せられたものは、自分の命よりも前人未踏の頂に自らの足跡を残すことが大切なのか。壮絶な登山の記録に息をのんだ。妙子夫人との関係も同じ志を持って生きる同志としてすばらしい。
・「山に関心がない人にも楽しめるノンフィクションの傑作」
沢木耕太郎 初の山岳ノンフィクション。クライマーとして、日本でよりもむしろ世界的に有名な山野井泰史が、女性登山家として有名な妻の妙子とともにギャチュンカンという7,952mの山に挑んだ際の、緊張感にあふれる登山の様子を、著者特有の綿密な描写で再現している。著者の意見や考え方などは全くあらわれず、死と隣あわせになりながら山に挑む、山野井と妙子を空から見ているような描写である。また、通常この分野の本では多用される写真、地図などを全く使用せずに、簡潔な文章のみで状況を描き出す力量は著者ならではのものである。山野井については、山岳ノンフィクションライターの丸山直樹による『ソロ』、山野井自身が書いた『垂直の記憶』があり、事実関係のみ考えれば、本書は、この2冊以上の内容はカバーしていない。しかし、これらの2冊は、登山の記録または登山者向けのノンフィクションの域をでていないが、本書は、クライミングの知識がない、クライミングに関心がない読者をも引き込むものとなっている。山岳ノンフィクション分野を越えて、ノンフィクションの傑作と言える内容である。登山(特にクライミング)の知識がある人にとっては、道具やテクニックに関して一部くどいと思えるような説明がでてくるが、気になるほどではない。
●登山医学入門 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)
・「”登山医学入門”とあるようにあくまでも入門ですが」
一通り読んでみて、一応頭に入れたつもりですが、いざそんな現場に出くわしたとき、冷静に対応できるのかと不安に思います。かといって、実際に経験しなければスキルは上がらないわけで、そんなときに知らなかったでは済まされない知識を身につけるには、大判でカラー写真が豊富なこの本はいいのではないでしょうか。とにかく読みやすかったです。
●山岳気象入門 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)
・「仕事中でも空を見てしまいます」
なんとなく、漠然と、捉えていた天気についてのあれこれをきっちり説明してくれています。やっぱり理屈って大切だなとあらためて思いました。遭難など実際の事例と絡めて説明してくれているところも分かりやすかったです。まぁとにかくカラーが多いので見やすかったです。
・「情報の入手先という項目」
情報の入手先という項目が加わった点が他の同様の書籍よりちと変わった点なのではないかと思いました。
ケータイからは、シンプルアマゾン(モバイル版)をご覧下さい。
シンプルアマゾンは、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。
簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:1sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプルアマゾン内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。