リリス (ちくま文庫) (詳細)
ジョージ・マクドナルド(著), George MacDonald(著), 荒俣 宏(著)
「幻想小説の名作・翻訳も良いと思います」「マクドナルドの大人のためのファタジー」「魂の解放」「贅沢なのは分かってるけど。」「一読する価値はある壮大な物語;でもやや暗く難解なテーマ」
ファンタステス―成年男女のための妖精物語 (ちくま文庫) (詳細)
ジョージ・マクドナルド(著), George MacDonald(著), 蜂谷 昭雄(著)
「一言でいえば、傑作。」
すぐそこの遠い場所 (詳細)
クラフト・エヴィング商會(著)
「極上のお酒のような。」「不思議な辞書」「久しぶりの困惑」「不思議の国「アゾット」の事典」
クラウド・コレクター―雲をつかむような話 (詳細)
クラフト・エヴィング商會(著)
「初めてクラフトエヴィング商会の本を手にする方へ」「一生もの。」「空想大好きな子どもだったひとにも、そうでないひとにも。」「日本が生んだ最強のファンタジー本!!」「あったら、いいな」
ないもの、あります (詳細)
クラフト・エヴィング商會(著)
「ココロにゆとりのカタログ」「世界一魅力的な商品目録」「面白い、けど時にピリリと辛い」「みんなが知っているものを形にするだけで、こんなにも面白い」「見たことがないもの、見られます。」
怪物誌 (ファンタスティック12) (詳細)
荒俣 宏(著)
カードミステリー―失われた魔法の島 (詳細)
ヨースタイン ゴルデル(著), Jostein Gaarder(著), 山内 清子(翻訳)
「ミステリー」「えほんのような小説」「美しく考えさせられる物語」「哲学的な要素もあるメルヘン」「素敵な本に出会いました」
スコープ少年の不思議な旅 (詳細)
巖谷 國士(著), 桑原 弘明(著)
「待ちに待った本!」「自分の掌に世界をおさめるために」「本という名のスコープから」「スコープ少年になる」「覗くという心理」
アリスの不思議なお店 (詳細)
フレデリック クレマン(著), Fr´ed´eric Cl´ement(原著), 鈴村 和成(翻訳)
「愛と夢の創造の世界」「好きか、嫌いか、気持ちがいいかどうか・・・」「宝物になる一冊」「あなたの欲しいものは?」「夢の国へ一っ飛び」
ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙 (詳細)
ヨースタイン ゴルデル(著), Jostein Gaarder(原著), 池田 香代子(翻訳)
「わかりやすくて面白い哲学入門書」「私はどこ?ここは誰?」「本当に生きてるうちに出会えてよかった本。」「もっと早く出会いたかった」「一生ものの本」
不思議な文通―グリフィンとサビーヌ (詳細)
Nick Bantock(原著), 小梨 直(翻訳)
「不思議な力、新しい関係」「どうしても惹かれてしまうこの本・・・」「保存版」
サビーヌの日記―続・不思議な文通 (詳細)
Nick Bantock(原著), 小梨 直(翻訳)
「不思議な話」
黄金のとびら―不思議な文通〈完結編〉 (詳細)
Nick Bantock(原著), 小梨 直(翻訳)
「童話的な感覚で」
オフ・オフ・マザー・グース (詳細)
和田 誠(翻訳)
またまたマザー・グース (詳細)
和田 誠(翻訳)
鉱物アソビ 暮らしのなかで愛でる鉱物の愉しみ方 (P-Vine Books) (詳細)
フジイキョウコ(著)
「文学的。」
・「幻想小説の名作・翻訳も良いと思います」
幻想小説の代表的な作品で、マイル・ストーン的な存在の書です。よく幻想小説の代表的な作品として紹介されることが多い作品で、読んでみたいと思いましたが、つたない英語力では、洋書では、あらすじを追うだけで精一杯で、味わって読むことができませんでした。翻訳者は、博物学でも有名な荒俣宏氏で帝都物語といった小説も書いて、映画化もされて有名になりました。翻訳は有名になる前から、持ち込みで若い頃から多く手がけているベテランです。日本語に翻訳したのは、荒俣氏が初めてだと思います。妖精文庫で出ていますが、長らく絶版でした。本書が刊行された時にはうれしく思ったものです。
・「マクドナルドの大人のためのファタジー」
ジョージ・マクドナルドが自らの若き日の体験を交えて描く大人のためのファンタジー。主人公は現実と幻像のはざまでさまざまな体験をしながら、読む者の魂をも浄化に導く。マクドナルドの代表作の一つ。荒俣氏の訳はまさにこれ以上は望めない名訳。
・「魂の解放」
多くの作家がファンタジーに姿を借りて、各人の「準世界」というべきものを創作しています。トールキンの中つ国、ルイスのナルニア、グインの多島海、キャロルの不思議の国しかりです。彼ら全員がマクドナルドのファンタジーに大きな影響を受けたと語っています。
リリスの主人公ヴェインが物語の中で経験する「喜び」、「苦悩」の体験が神への改心となり、神の国につながっていきます。マクドナルドの変幻自在な想像力と、豊かな感性に幻惑され、ヴェインと共に不可思議な世界を旅し、旅の終りに「真の世界への旅立ち」は死の扉が開けられた時始まると知ります。
目に見える現実の世界だけではなく、未だ見ぬ世界からの心への問いかけ、抱く夢はまぎれもない現実となる、と作者は「リリス」を通して永遠に語りかけます。
聖書的な表現が多いですが、リリスは「キリスト教の根本原理」を描いたのもではなく、キリスト教的な世界観の上に成り立っていると見るのが自然だと思います。マクドナルド流「魂の解放」の書です。
・「贅沢なのは分かってるけど。」
英語の原書を読めない人間にこんな文句をいう資格はないかも知れませんが、この訳は最良のものではない気がします。多くを望みすぎでしょうか。でも、完璧な作品であるだけ、それに見合うような文章で読みたいというのは、読者としてはどうしようもない我が侭です。荒俣氏の訳は一見読みやすいけれど、何となく分かりづらい。
なので、星ひとつ減らしました。星四つ分くらいの価値は今でも十分あると思います。
・「一読する価値はある壮大な物語;でもやや暗く難解なテーマ」
ジョージ・マクドナルドの入門編としては、この作品はオススメできない。それは「死」をモチーフとした”自分探しの魂の旅”という命題が、難解で重苦しい雰囲気をこの物語に与えているから。物語の巧みさという点ではグイグイ引き込まれてしまうが、読んでいて明るい気持ちになれない。圧倒されるばかりである。著者の最晩年の作品ということで、納得がいく。「”私”とは何ぞや。」「若さとは・・。」「”生きる”とは・・。」こういう壮大かつ深遠なテーマの作品は、とても若者が書ける代物ではない。
この話を読み解くのに、少しでも聖書の知識があれば一層良い。主人公が最後に行き着く美しい荘厳な神の国。これは天国というより、聖書の黙示録の最後に出てくる、千年期の終わりに天から降りてくるという「新しいエルサレム」を描写したものではないかと、個人的にはそう思っている。魂の帰り着く先が神の懐だ、と認識するのが旅の終わりならば、この世の何もかもが過ぎ去った後に新しく神と人とが共に暮らすとされる「新しいエルサレム」とがピタリと符合するからだ。繰り返し言うが、これは難解で重い話である。心して読まなければならない。
マクドナルドの作品でもっととっつきやすい読み物としては、このたび新装版になって新たに出た「お姫さまとゴブリンの物語」、その続編の「カーディとお姫さまの物語」をお勧めする。どちらも芯のしっかりした、不思議な余韻が後を引くマクドナルドらしいファンタジーに仕上がっている。
・「一言でいえば、傑作。」
マクドナルドと言えば『リリス』が有名だが、この『ファンタステス』は、『リリス』と並ぶマクドナルドの最高傑作。物語の巧さでは『リリス』の方が上だと思うが、幻想的な美しさでは、こちらの方が上。全体を埋め尽くす、詩的かつ神秘的なイメージの美しさは、ファンタジーと言うより、幻想文学と言った方が良いくらい。ラストは、もちろんハッピーエンド。個人的には、『リリス』よりも、こっちの方が好きです。『リリス』好きの方には、こちらもオススメします。
・「極上のお酒のような。」
21の区画に分けられた不思議な世界、アゾット。そこに住まう人々、事象、そしてこの世界を旅する「過客」と呼ばれる謎めいた者たち。真っ白い片方だけの手袋、クラウド・シュガー、星屑膏薬、6Hの詩人、蒸留酒……。
おさめられた単語、そしてその解説を読んでいるだけで、上質のお酒をふくんだ時のような、えもいわれぬ心地よさが広がってくる本です。個人的なお気に入り項目は、「ゴジと校正士」。読んでいて、目頭が熱くなりました。
・「不思議な辞書」
クラウドコレクターの姉妹本。いわば、クラウドコレクターの世界をもっと理解しやすくするための辞典のようなもの。しかし、これだけでも「一つの謎の本」として成立している。クラウドコレクターを読まないでこの本を手にしたら、「一体これはどの世界の辞書だ?」と疑問符だらけになってそれはそれで面白い。
クラウドコレクターを読んだ方には「22番目の蒸留酒、ゴールデン・スランバー」など、あの話の謎の部分が沢山説明されています。国語辞典、英和辞典などのなかに空想辞典があってもいいのでは?
・「久しぶりの困惑」
何の予備知識も無く、書店で衝動買いしてしまったため、どのようなスタンスで読んだらいいのか困ってしまいました。久しぶりに読んだ、読んだ後に世界がちょっと違って見える本。
・「不思議の国「アゾット」の事典」
クラフト・エヴィング商會の二番目の本旅行記『クラウド・コレクター』の姉妹品。クラフト・エヴィング商會先代、吉田傳次郎が単身訪れた不思議の国「アゾット」の事典。
もちろん中身は架空の事典である。しかしその世界観はファンタジックかつ上品であり僕たちが見たことも無いモダンへの憧憬とノスタルジアとに溢れている。
・「初めてクラフトエヴィング商会の本を手にする方へ」
ファンタジーが好きな方。とっても好きな方。子供の頃授業中に雲を眺めたり、空想にふけったりして先生に注意されたことがある方。「オズの魔法使い」「アルケミスト」の世界観が好きな方。自分は紳士、淑女であるという方。ビールよりもワインが好きという方。また、ビールよりも日本酒が好きな方。自分は体育会系よりも芸術系であるという方。
小学校中学年までサンタクロースは家にやってくると思っていた方。また、そのような素晴らしい家庭に育っている方。大正ロマンに興味がある方。また、ハイカラという言葉に抵抗が無い方。挿絵が入ってる本が好き。また、それが独創的であればあるほど心惹かれるという方。新しいもの好きな方。独創的なものが好きな方。
本を見た目で!買ったことがある方。とにかく素敵な本が読んでみたい方。
これのどれかに当てはまる方。お勧めです。これは、斬新な21世紀型の本です。空想の世界を旅する架空のお話。上品で洗練された、素晴らしい本。歴史的作品と言ってもいいでしょう。現代ファンタジーの大傑作!!
このレビューで興味を持った方。他の方々のレビューも参考にしましょう。
・「一生もの。」
ぐいぐい引き込まれ、寝食も忘れて一息に読みきってしまうような本ではありません。むしろ一語一句を大切にじっくりと味わいたくなる本だと思います。読書灯を付けて、暖かいミルクティと毛布を用意して・・・とこの本を読むときはあったか~い雰囲気に思う存分浸れるように準備をしました。何でもない日常が愛おしく思えるようになる、宝物にしたい一冊です。
・「空想大好きな子どもだったひとにも、そうでないひとにも。」
2500円でできる最高の旅行。装丁・写真すべてすばらしいのでぜひ手にとってみてほしいです。アゾット(「クラウド・コレクター」の舞台となる不思議な場所)のなんでも図鑑である姉妹書籍(?)「すぐそこの遠い場所」もおすすめです。
・「日本が生んだ最強のファンタジー本!!」
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・「あったら、いいな」
最初に読んだときは、不思議な世界観と美しい写真に圧倒され、それから何度も読み返すうちに、どんどん引き込まれていきました。まるで仕掛け絵本。次から次へと「えっ、そんなこと書いてあったっけ?」とページを戻らなければいけない(しかもそれが苦痛でないのです)事実が発覚し、しまいに私はメモを取りながら読んだりもしました。あるはずのないもの、わすれてしまったもの、そしてたいせつなもの。そんなものたちを感じさせてくれる、静かで落ち着いたいつでもひもときたい物語です。ぜひぜひ、「過客」となって遠国アゾットへ訪れてはいかがでしょう?
・「ココロにゆとりのカタログ」
この本は、小説ではありません。エッセイでもありません。もちろんルポルタージュでも学習参考書でもない。強いて言えば、まぁ一種のコラム?見る目で見れば慣用句辞書かも?
でも、やっぱりこれは、「商品カタログ」なのです。口車、堪忍袋の緒・・・この商品説明を読んでいると、なんだか欲しくなる。
そして、あまり普段は使っていない、「口車に乗せられた!」とか言ってみたくなってきてしまう。日本語っておもしろかったんだ、と小学生が初めて慣用句を聞いたときの気持ちを思い出せることでしょう。
実用書でも小説でもないので、ジャンルは本当に分けにくいですが、ちょっと覗いて、ちょっと「にやり」と笑って、
小さなユーモアに自分がココロにゆとりを持ったような、そんな気分になれる本です。通勤のお供に、少しずつ読むのがいいかもしれません。
・「世界一魅力的な商品目録」
「ないもの」とは、決して「漢字伝来前の日本の文字」などというものではない。もっと日常的に接している筈なのに、「ない」ものたちだ。しかしどの商品も魅力的で、おそらくあらゆるコレクターが入手したくなるであろうものばかりだ。
商品説明のような注意書きは、ときとしてドキリとさせられる。だがそれは「左うちわ」や「思う壺」といった「ないもの」を入手するための当然のリスクとも言える。非常に惜しいのは、通販カタログならばしつこいほど書いてある「購入のための連絡先」がどこにも書いていないことである。
・「面白い、けど時にピリリと辛い」
舌鼓とか、堪忍袋の緒とか、実在しないけど、買えたらいいな、とみんが思っている物。それを売っているのが、クラフト・エヴィング商會(吉田篤弘+吉田浩美)。その絵入りパンフレットと効能書き、使用上の注意を集めたのが本書。
僕が一番気に入ったのは、「地獄耳」。
「本品は『耳栓』ではありませんが、『ただの耳栓』としてもお使い頂けます。」(なぜかは、本書を読んでのお楽しみということで。)
笑いの中に深く考えさせられるものがあります。
・「みんなが知っているものを形にするだけで、こんなにも面白い」
どこかで聞いたことのある言葉を、実際に形にするだけで物凄い新鮮味を感じてしまうから不思議です。
そして中身を読んでみると、クスッと笑える面白さが随所にあります。
あえて細かい説明はしませんが、もし見かけたら立ち読んでみて下さい。その面白さにハマること請け合いです。
・「見たことがないもの、見られます。」
よく耳にするけれど、見たことがない「もの」が見られます。通販で買えるなら、商品番号・第11番「思う壷」と第19番「目から落ちたうろこ」が欲しいな。赤瀬川原平の「とりあえずビールでいいのか」というおまけの文章も、なんか得した気持ちになったし、私はビールは飲めないけれど「TORIAEZUBEER」の空きビンは飾っておきたい。
ひとりでニヤニヤ読みたい本です。寝床で読めば、おもしろい夢がみられます。きっとね。
・「ミステリー」
ゴルテルといったら「ソフィーの世界」が有名ですがこの「カードミステリー」のほうが読み物としては面白い。
この話は何層にも重なっていて結局はナポレオンの時代にまでさかのぼります。そして最後に全てつながり謎が解けます。
文章もすんなり自分の中に入ってくるし難しい哲学の教義もわかりやすく
ソフィーよりも哲学の第一歩としては適してると思います。もちろん哲学を抜きにしてもファンタジーとして十分楽しめます。
「哲学」にアレルギーを持っている人「ソフィーの世界」に挫折した人ぜひ読んでみてください。
・「えほんのような小説」
ソフィーの世界で一躍有名となった氏の著作です。トランプはなぜ13x4=52 +1 なんだろう?ジョーカーって? 不思議なトランプの世界にはいりこんでしまった主人公は、その中で自分自身をみつけだす。タネあかしができないのが残念です。知らず知らずの間に私もページをわくわくしながらめくっていました。氏の、たくみな情景、人物描写によって、まるで昔、子供のころに絵本をよんでもらっていたころの気分に戻ることができると思います。
・「美しく考えさせられる物語」
ソフィーの世界は途中で飽きてしまい、彼の代表作品がこれなのだから、この作品も小難しいに違いないと思って読み始めましたが、いや、今回は、ファンタジーっぽい要素あり、題名通り謎に満ちた美しい世界が開けていき、楽しく読み進めることができました。哲学的で考えさせられる部分もあり。 父と子がアテネに失踪したママを探しに
デンマークから車一つで大旅行をします。その旅で子が、パン屋のおやじに秘密に本をもらいます。その本の中の物語と、現実の旅行の話が交錯します。描写がきれいで、読後感も良い。感動します。おすすめです!
・「哲学的な要素もあるメルヘン」
『ソフィーの世界』ほど濃くはありませんが、物語の所々に物事に対して「なぜ?」と問い掛ける哲学のかけらがちりばめられています。ウォーミングアップレベルの哲学的な気分になれるので、『ソフィーの世界』に挫折した方にもよいかもしれません。もちろん普通のメルヘンとしても、テンポがよく終盤一気に伏線がつながっていく小気味のよさで一気に読めました。
・「素敵な本に出会いました」
『ソフィーの世界』は少し難しくて理解できない部分もありましたが、こちらは結構わかりやすかったです。お父さんと息子の旅の物語になっていますが、お父さんの言葉がとても胸にしみるものばかりで、ページをめくるたびに感動の連続です。平凡な毎日に飽き飽きしている時や悩みがあるときに手にとって、何度でも読みたい本だと思いました。
・「待ちに待った本!」
批評家巌谷國士とオブジェ作家桑原弘明の初の共著がやっと出た!『スコープ少年の不思議な旅』は、桑原の創りだす魅了的なスコープ(ほんとうに小さい箱!)を覗いた小世界を、写真と文章でたどった本。本自体、小さくて美しく、まさに桑原作品そのものであるが、このすばらしい世界を夢想的に語る巌谷の筆力もまた、すごい!ノヴァーリス、鏡の国のアリス、上野紀子、アンドレ・ブルトンなどを引きながら、読者の心をノスタルジーで満たしてしまう。まさしく大人のための童話。文章、写真ともども、内容的にぎっしりつまっているのに、小さく美しいため、大切なひとへの贈り物に最適。
・「自分の掌に世界をおさめるために」
スコープとは、もともと顕微鏡や望遠鏡のような、世界を拡大してみる器械のことだという。しかしアーティスト桑原弘明の造るスコープはこの世界を拡大してみるものではない。
掌に乗る位の小さな箱、そこから細い筒が出ていて先端のレンズを覗くと、そこにオブジェがある。それが桑原弘明の世界だ。
僕たちは巌谷国士の文章に導かれながらいつか見たノスタルジアの世界を旅するように極小のオブジェが写された素敵なページを次々とめくるようになる。それはそう、不思議な旅以外ナニモノでもない。
読み終えた後、誰もがこのスコープが欲しくなるだろう。自分の掌に世界をおさめるために。
・「本という名のスコープから」
この絵本はスコープをのぞくように、ページをめくります。巖谷さんの言葉たち、そして桑原さんのスコープがスコープ少年を旅立たせる。わくわくして覗くと、そこはアリスの世界や、庭園がひろがっている。黒く小さなこの絵本に、どれだけの世界がひろがっているか!小さくて、なによりも広い。この時期クリスマスプレゼントにされたら、もうたまらない絵本!!
・「スコープ少年になる」
一気に本の中に吸い込まれる。そしていつの間にかスコープ少年に。現実の私と少年との境は一体何処に。桑原さんのスコープの中に吸い込まれ、いつの間にか旅が始まっている。巌谷さんの文字の上を踊りながら、スコープの世界を飛び回る。そんな稀有な体験が当たり前のように出来る最高の本!!
・「覗くという心理」
マルセル・デュシャンからの影響を受け、”覗く”世界『スコープ』を創りだしている桑原氏。真鍮の箱の中にはミクロコスモス。小さな椅子やその扉のノブまですべて彼が創りだしている。スコープにライトをあてると、幻想的かつ懐かしい情景が、デジャ・ビュのような感覚で広がる。ライトを当てる位置によって刻々と風景が変わっていく。朝の景色、黄昏時、深夜・・・亡き瀧口修造や澁澤龍彦に見せたい・・・今でもそんな気持ちで作っているそうだ。そんな彼の作品を見出した巌谷氏との共著。実物を見るのが一番だがこの作品集も優秀な1冊。
・「愛と夢の創造の世界」
これはクレマン氏が娘の誕生日に向けて造ったプレゼントです。小天使の鈴、チェシャ猫の笑い、白雪姫の靴下留め…次々に登場する不思議な品々。こんなものを売ってるお店が本当にあったら、どんなに素敵でしょう。まるでお伽話の世界に迷い込んだような、そんな気分にさせてくれます。
イラストとことばのほかに、彼の造ったオブジェ(の写真)がより一層アンティークなお店らしい雰囲気を醸し出しています。それぞれのバランスや配置も凝っており、1ページ1ページが額縁にいれて飾って置きたいようなアート作品。装飾や紙にもこだわりが見え、ぜひ実物を手にして欲しい1冊です。
・「好きか、嫌いか、気持ちがいいかどうか・・・」
この本は、好みが二分されると思います。絵とオブジェと、コラージュと文字、全部まとめて一冊のアートです。だから、一枚の絵を、とても好きという人と、嫌悪感さえ感じる人がいるように、この本も「なんじゃこりゃ」と思う人がいて当然なのです。私は8年前、初版本に書店で出会って、ぐいっと引き込まれたタイプでした。この本が置いてあったコーナーは私好みの本ばかりで、きっと店長とは感性が似ていたのでしょう。フランス語がわからないのが残念です。原書はきっと、もっとずっとおもしろくてきれいな本だろうなと予想できるから。自分だけに深い意味のある物を、ブリキの缶や木の箱に大切にしまっているような人や、他人にはぜったい見せない絵日記やスクラップを溜めている人なら、きっと気に入るはずです。
・「宝物になる一冊」
不思議なヴィクトリア調のモノクロイラストや美しい写真の切り抜き、作者による幻想的な挿絵がいっぱいの本書は少女の憧れや思い出の断片を詰め込んだとっておきの一冊。作者フレデリック・クレマンが娘のために創ったそうです。
・「あなたの欲しいものは?」
1996年度ボローニャ国際児童書展ラガッツイ賞受賞作。この作品は、イラストレーターであるフレデリック・クレマンが、娘のために描いた絵本が話題になり、出版に至ったらしいです。
アリスという「ふしぎなもの売る女の子」の誕生日が近づいてきました。 しかし、彼女の店はふしぎなものに溢れていて、彼女が気に入るような贈り物をするのは難しい…
そこに、マッチ売りの男が、彼女にプレゼントをするためにやってきます。彼は、時と場合によっては、ふしぎなものを扱う行商人に早がわり。
小天使の鈴、チェシャ猫の笑い、空飛ぶ絨毯、白雪姫の靴下留め … 次から次へと、古今東西のおとぎ話から抜け出てきた数々の品が、アリスに紹介されていきます。
イラストはもちろん、コラージュなどを駆使して作られた、非常に美しい絵本です。中身のおとぎ話の品々と一緒に、誰かにこの本をプレゼントしてみてはどうでしょうか? とにかく、一度手にとって見ることをお薦めします。
・「夢の国へ一っ飛び」
ユーモラスな発想、美しく彩られた写真の数々、何処かの素敵なお伽の世界に迷い込んでしまった様な絵本。見る度開く度、違う風景が覗ける様な気がして、手持ちの本の中ではかなりの高い頻度で繰り返し読んでいる作品。
可愛らしく乙女心をくすぐる小物やアイテムが沢山載せられており、ロマンチックな雰囲気に浸れる。「ワニの王さまの涙」私も欲しいです(笑)自分の誕生日にご褒美として購入したのですが、疲れている時、夢の国へ一っ飛び出来るこの本は特に大切にしています。
・「わかりやすくて面白い哲学入門書」
私がこの本を初めて読んだのは、小学生の時でした。友達に勧められて読んだのですが、小学生でも面白いストーリーで、内容も脳に(?)刺激的で色々考えさせられました。小学生だったので沢山出てくる哲学者の名前はよくわかりませんでしたが、彼らの考え方などはとてもわかりやすく書かれており、もともと哲学史に残るような偉大な説を唱えた方達のものなので、40以上もの節ごとに楽しみがありました。 そこで蓄えた知識は、今大学のレポートを書くときにも役にたっています。 今『14歳からはじめる哲学』などいろいろな年少者用哲学書が売れていますが、合わせてこちらの『ソフィーの世界』も読んで、学んで欲しいです。
・「私はどこ?ここは誰?」
映画化もされたという『ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙』。話題作であり色々な関連書籍も出ているようです。本書は単行本であり、上下分冊にはなっておらず、厚いです。
内容は小説です。ドンデン返しもあります。小説を楽しみながらの哲学の入門書です。哲学の予備知識は特に持っていなくても問題無く読めます。ギリシアの古代から近代・現代のハイデガー辺りまでの哲学史を概観網羅しています。というか、著者の考えがハイデガーに近いらしいです。概観だけでもこれだけの紙面を要するというほど、哲学史は長く深いということですね。西洋哲学だけで、です。東洋哲学に対する言及はほとんど見られません。それを含めたら倍の厚さになってしまうでしょうから、無くて良かったのかもしれません。
厚くて読みごたえがありますが、哲学という「世界」へ初心者が第一歩を踏み込むための地図となるでしょう。
・「本当に生きてるうちに出会えてよかった本。」
この本を読むのは本当に時間がかかりました。途中で断念して1ヶ月くらいまったくよまなかったこともあったけど、やっぱりこの本のことがどこかに引っ掛かっていて2ヶ月かかってやっと最後のページまで行く事ができました。
この本を読んでいる途中で、はたして自分はこの本を最後まで読んで自分の中の何かがかわるのかなといつもおもっていました。そして、この本を読み終えた時、自分はもうこの世界のなかの人間だと痛感しました。また、その感覚と同時にこの一冊に出会えてよかったと心の底からおもいました。
ソフィーの世界という現実、現実というソフィーの世界を楽しく体験でき、哲学という人間本来の問いに答えてくれる一冊だと思います。
・「もっと早く出会いたかった」
過去に何度も手に取ろうとしましたが、結局、読まずに終わっていたこの本を読んだとき、もっと早く読んでいればもっと早く頭の中がすっきりしたのに、と思いました。ソクラテスの頃からの数々の哲学書を読んでも、歴史的なつながりを整理し、体系的に掴むのは、簡単ではありませんが、この本は頭の中に筋道をつけてくれます。
哲学の入門書としても最適でしょう。分厚すぎるという声もあるかもしれませんが、何人も登場する哲学者の思想、思考に触れるわけですから、ちょっと本と格闘するぐらいで丁度いいのではないでしょうか。またこの本を読むと、西洋世界がキリスト教の上に成り立っていることを実感します。
・「一生ものの本」
何回読んでもすぐに忘れてしまうけど、何回読んでも面白い本です。(単にわたしがばかなだけかもしれませんが)哲学の本なのに、おもしろい。さすが元教師の作者です。こんな授業なら嬉々として聞いていただろうにな・・・。「物語の中で展開される物語」にひきこまれつつ、またその物語を読んでいる(観ている)わたしという存在を考えさせられる一冊。
・「不思議な力、新しい関係」
私は、「この作品(映画や文芸、舞台などの)が今まで見た中で一番だ。」と、思うものがごくたまに現れ、しばらくは自分の最優秀作品として頭の中に刻み込まれ、そしてまたそれらは数年おきに更新されていきます。このニックバントックの絵本はかなり長い間私の”最優秀絵本”、”最優秀文学”、”最優秀コラージュ”、”最優秀絵画”と、あらゆる部門にまたがりながら、それぞれに最優秀でい続けています。まさにバントックは二物を与えられた人だと思います。話も書きたい、絵も大好きだ。そう思っている人は世界に大勢いるのでしょうが、やはりバントックはプロフェッショナルで、絵も話も厳しい世界のエンターテイメント界に衝撃を与えられるほどの実力を持っています。
ある一定の年齢に達した人!の関心を引くには、絵本はやはり難しいでしょう。しかし、(私達が幼い頃に読んだものとは少し違いますが、)絵本であるニックバントックの本に、私は強烈に感動させられました。
・「どうしても惹かれてしまうこの本・・・」
この絵本を初めて読んだ時の衝撃はいまだに記憶に残っています。見えない落とし穴に一気にはまってしまったような気がして、強い畏怖のようなものを感じました。綺麗で暗示的なポストカードの絵に、本当に自分が受け取ったかのように感じさせる手紙の読ませ方。この絵本を読むためには、各ページに貼付されている封筒から便箋を取り出して広げなくてはなりません。読み終えた便箋をたたむのもまどろっこしく感じるくらい、魅力的で不思議なやり取りが続いていきます。本当に、最後の最後まで。
日本語版には全訳の掲載された小冊子が付いています。便箋はほとんど手書きで英語で書かれているので、これがないとちょっときついかもしれません。でも絶対英語のみのほうが雰囲気でるはず。あぁ怖い・・
・「保存版」
1992年の初版を購入しました。「不思議な文通」というタイトルは、奇をてらい過ぎているなぁと思いましたが、パラリとめくるとそんな事などどうでも良く、その内容の完成度に魅せられました。編集を担当された方、また翻訳された方たちのこの本を伝えようとする努力も垣間見えました。
カスタマーイメージを9枚ほど追加しましたので、イメージ画像は最近撮ったものなので、本の傷みが少し写っていますがご容赦下さい。ほかのレビュアーの方のご意見も参考にしつつ、御覧いただければ幸いです。
・「不思議な話」
不思議な文通に続き、またしても妙にリアルで不思議な絵本となっています。ポストカードの絵はとても幻想的で素敵です。不思議な本です。
・「童話的な感覚で」
父と子の箱を介した不思議なやり取りがある。語り手で視点をもった子供の設定があいまいな為、急な展開に飛ぶ。読者は無理なくついていってしまい読みながら静かな部屋でいつの間にか寝入って夢を見ているような感覚になる作品。空間と時間を越えるような普遍的な世界を味わえます。
●鉱物アソビ 暮らしのなかで愛でる鉱物の愉しみ方 (P-Vine Books)
・「文学的。」
「雑貨」として鉱物を楽しむ本です。レトロな雰囲気の、とても素敵な写真がたくさん。夢が広がります。
「いし」という無機質な塊から、これだけの「アソビ」が繰り広げられるとは。ひとの想像力に、敬意を覚えます。
難しい成分の話は一切なし。(基礎知識は載っていますが、押しつけがましくありません)理科室の煤けたような標本から文学的な匂いをかぎ取ったことのある人には、たまらない一冊です。
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