円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10) (詳細)
長谷 敏司(著)
「戦いは終わらない」「転換点」
狼と香辛料 9 (9) (電撃文庫 は 8-9) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「エーブルートってないの?」「ラストシーン」「エーブとロレンス」「ロレンスかっこいい(笑)」「すばらしい!」
“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8) (詳細)
野村 美月(著), 竹岡 美穂(イラスト)
「遠子の願い、ななせの想い、心葉の決意」「伏線回収の上手さに舌を巻いた」「すごいっ」「最高に胸が跳ねる」「圧倒され、感動した。」
GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 (富士見ミステリー文庫) (詳細)
桜庭 一樹(著)
「ついついニコニコしてしまいます」「列車で…」「列車の中という密室で起こった殺人劇、変装、列車暴走、シリーズそのものの伏線。ミステリーの王道らしいミステリー。それと、エプロンドレス!」「充実した後書きですな。」
GOSICKs 3 (3) (富士見ミステリー文庫 38-12) (詳細)
桜庭 一樹(著)
「花と秋のひと時と」「子猫と子犬と秘密の庭」「束の間の休息」「ゴシック……?」「ちょっと一休み」
鬼切り夜鳥子3 みちのく血煙慕情 (ファミ通文庫 ま 2-1-3) (詳細)
桝田 省治(著), 佐島 真実(イラスト)
「鬼切り少女、みちのくを往く!」「期待の続編、第3巻」「遅れてきた読者の愉しみ」「ファン以外の方にお勧めしたいです。」「ファンディスクっぽい」
アスラクライン 11 (11) (電撃文庫 み 3-26) (詳細)
三雲 岳斗(著)
「一巡目の世界〜出直し編」「裏返しの世界、2Pキャラの活躍?」
神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 さ 1-9) (詳細)
榊 一郎(著), 神奈月 昇(イラスト)
「群像劇」
神曲奏界ポリフォニカ アイソレーション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 お 2-16) (詳細)
大迫 純一(著), BUNBUN(イラスト)
「孤島症候群」
レンタルマギカ 魔法使いの妹 (角川スニーカー文庫 177-14) (詳細)
三田 誠(著)
「義妹・勇花、登場」「平和」「挿絵少なっ!」
灼眼のシャナS 2 (2) (電撃文庫 た 14-22) (詳細)
高橋 弥七郎(著), いとう のいぢ(イラスト)
「世界観の補完という形で」「まさかの短編集」「短編集第二弾」「ヴィルヘルミナファン必見の短編集」
放課後トロイメライ (富士見ファンタジア文庫 い 1-1-1) (詳細)
壱乗寺 かるた(著), 日吉丸 晃(イラスト)
「5年後に読み直したら唖然と出来る本」「シリーズ購入者は注意」
月光のカルネヴァーレ 3 (ガガガ文庫 し 1-3) (詳細)
J さいろー(著), 大崎 シンヤ(イラスト)
「完結巻」「幸せそうな挿絵に騙されたぜ!(苦笑)」
鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ (富士見ファンタジア文庫 あ 1-1-10) (詳細)
雨木 シュウスケ(著)
「待ってた短編」「タイミングとか、伏線とか、」
付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7) (詳細)
御堂 彰彦(著)
「寂然と身悶えの最新刊」「隠れた良作?」「便利な品ですが使いすぎにご注意ください。人生まで狂わされた方もおられますので」
華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記 (講談社文庫) (詳細)
小野 不由美(著)
「短編集。」「短編であるが故に」「言葉のチカラ」「十二国記の世界からあふれ出たもの」「人々の想い」
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6 (6) (電撃文庫 い 9-6) (詳細)
入間 人間(著)
「『(嘘+真実)÷価値=』」「何処まで行ってもつきまとう影の様に」「次回がたのしみ。」「崩壊のオールスター。完全にラノベの域超えたね。」「まさか!!!!!」
SHI-NO-シノ-空色の未来図 (富士見ミステリー文庫 76-8) (詳細)
上月 雨音(著)
「元カノの遺せしモノ」
●円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10)
・「戦いは終わらない」
相変わらず嗜虐趣味のメイゼルにかわらかわれたり、きずなに優しく気遣かわれるという平穏な日々を仁は過ごしていた。しかしそれも束の間。神人遺物の原料《賢者の石》を手に入れるため、神音体系最強の魔導師・聖騎士将軍アンゼロッタが日本へ降り立った。《賢者の石》発見の鍵を握る再演体系のきずなを狙い攻撃をしかける。《公館》は専任係官も少なくなり、しかも協力を得るのも一苦労。京香は様々な策を用意するが敵は圧倒的だった。きずなを救うため、仁は再び戦場へ。数でも装備でも圧倒的に不利な仁はきずなとメイゼル、両方とも守ることは出来ない。彼はどっちを選ぶのか?!
この巻でついにきずなは仁が隠していたことを知ります。そして一巻の戦いの舞台でもあった幻影城もでてきます。《公館》側の動きは少し控えめのかわり、出番が少なかったキャラの何人かが結構物語で目立ちます。シリーズのなかでも大きく動きを見せる巻になるかと。
メイゼルが大きな成長を見せます。小さな魔女はどこまでもまっすぐで、それだけに今回意外な一面を見せたきずなとは対照的に感じられました。でも何ていうか、いい子だけじゃなく人間くさいきずなも嫌いではありません。 気になる終わり方ですので、はやく次巻が出てくれないかな……
・「転換点」
神人遺物の材料であり、魔法使いの歴史の転換点に現れる「賢者の石」を巡り、ついに、公館と神聖騎士団の戦いの火蓋が切って落とされました。
これまでの常識を打ち破りながら、次々と攻め立てる神聖騎士団。それに対して持てる力を振り絞り迎え撃つ公館。これらの戦いの引き金となったきずなと仁、さらにエレオノールも加わり、物語は進んで行きます。
テロ事件以降、消息が途絶えていたエレオノールの今を知って、始めは微妙な気持ちになりました。でも、周囲の人間と協力して暮らす彼女は、とても魅力的に映りました。日々の生活の中で自分が見つけた答えをかみ締め、絶望的とも思える神聖騎士団との対立にも、ひるまず前に進む彼女はかっこよかったです。
テロ事件で仁がひとつの区切りを迎えたように、きずなやメイゼルにもひとつの区切りが訪れたように感じました。その区切りは人だけでなく、協会・公館・神聖騎士団などにも等しく訪れたように思います。そして、この先どのような事態が訪れるのか、今後も楽しみです。
・「エーブルートってないの?」
はい、ありません。大変魅力的な人物なので非常に口惜しく遺憾な事ですが…。
・はじめに概要から初の上下巻構成となったケルーベ編の下巻。前回、所属組合とエーブの双方から取引の協力を持ちかけられ板挟みとなったロレンス。巨大な権謀術数の前では一人の人間など路傍の石ころにも等しく、ひと度踏み入れば後は飲み込まれるのみ。そうなる前に危険な綱渡りをせず、ケルーベから逃げ出すという選択肢もあるが…。シリーズ最高傑作。
といったわけで待望の下巻ですが、まず一言。支倉ヤベェ…(呼び捨てすみません)。伏線活用のスペシャリスト!よもやあの一件が事クライマックスに至って核心に刺さってくるとは…。驚愕よりも驚嘆、素晴らしい書き手です。
さて、今回は渦中の中心人物とは対極的な歯車のひとつでしかない立場を求められたにも関わらず、かつてないほど大変なロレンス。一人だったらすり潰される前に逃げていた。けれど彼は一人ではなく…。そうして彼は逃げずに飛び込む事を選ぶわけですが、果たしてエーブにつくのか組合につくのか。それとも…?ここがケルーベ編の一番の魅力かも知れません。
これまではロレンスが窮地に陥り、彼が最終的に助かれば良いという話でしたので、過程をどう辿っても結末は事前に知れたもの。しかしケルーベでの話はロレンスだけが、という程単純な事態ではありません。ロレンスはエーブを助け組合も裏切らない、そんな道があるのか模索し、手探りで進まなければならない。そしてこのまま行けば両者が両立すると思えるも、そう巧くはいかず予期せぬ事態が降りかかり…。やはりどちらかを切らねばならないのか。いや、それ以前にどちらも切らなければならないのか?というわけで今回は道筋はおろかゴールラインもおぼろげ。そのためこれまでにはない面白さがあり、興奮を覚えます。
また、二人旅ではなくなった事で当初は反対意見もあったかと思われるコルが前回にも増してその重要性を感じさせてくれます。さらにこれまで最後にはホロの力を頼る事で何とかすることの多かったロレンスが、ホロは精神的な支えとするに留めほぼ独力で解決に漕ぎ着けた事も一目に値します。(8巻あとがきで次回はロレンスがかっこいい、とおっしゃっていたのはこの事ですね)そして何より一時は大分ラブコメに偏重していた観のあるこの作品が、本来一番のウリとし肝としてる物語の魅力を取り戻した気がしてならないのがたまらない。いやー、本当に面白かったです。
・「ラストシーン」
最後のシーン、1度目は良くわからず・・・・読み直し2度目はもしかして、と思い・・・・読み直し3度目はニヤニヤしてしまいましたw
狼と狼の先の取り合い、ロレンスが気の毒でもあり、うらやましくもありw
・「エーブとロレンス」
8巻からの物語の完結編の9巻。今回はロレンスとエーブを中心に物語が進みます。エーブの商人としての才能を羨ましく思うロレンス。ロレンスの商人としてではなくその人間性に惹かれて行くエーブ。エーブを嫌ってはいるが評価し、ロレンスを見守るホロ。商業の話も絡んでなかなかの出来に仕上がっています。
・「ロレンスかっこいい(笑)」
前巻で「次回はロレンスがかっこいい」宣言がありましたが、実際にそこそこかっこよかったと思います(ただし冒頭付近除く)しかも商人らしく頭脳のみで・・・と思ったらそうでもありませんでした。
一行商人であるロレンスを描くにあたって、冒険活劇に出てくる主人公と対比させる表現はコレまでにもありましたが、今回はこれが一つのテーマになっている気がします。大きな流れに翻弄されるロレンスが、それでも物語の主人公で居たいと葛藤します。そして終に主人公となったラストのは、思わず「ロレンスかっこいい」となってしまうかも!?
全体的に見ると、下巻と言う事も合ってか最初から最後までクライマックスのような印象でした。個人的には過去最高の巻だと思います。著者は(初?)下巻と言う事で苦戦したようですが、全くそんな感じがしません。商戦とラブコメの比率も申し分ないんじゃないでしょうか。後者については、オチが秀逸です。エーブがやっちまいます。お邪魔虫になるかと懸念があったコルも全く気にならず良い位置に収まっていました。
次回はいよいよ骨の話に突入です。
・「すばらしい!」
良かった。すごく良かった。登場人物達の会話は読者に少し考えさせて、その後すぐに納得させるという言葉のやり取りで読んでいてとても気持ちのいいものです。これほどスッキリするものはありませんね。筆者の文章が上手いのでしょうか。この読み終わった時の爽快感は他の読み物では中々味わえません。また、物の売買の仕組みも非常に面白いものでした。一瞬理解できなくても難解すぎることもなくちょっと読み返せばすぐ分かり、なんだか頭が良くなった気分まで味わえてしまえますw ただ、前作から間が開いているので自分はあらすじを読んで展開を思い出さなければなりませんでした。次回は是非とも、もう少し早めに出してほしいものです。後書きにもじゃんじゃん書くと宣言しておられたので、これはもうワクワクしながら待つしかないですね。
●“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8)
・「遠子の願い、ななせの想い、心葉の決意」
《文学少女》シリーズでは毎回、心葉による一人称の語りの合間に作中人物の独白(手記)に当たる、太字の記述が挿入されます。
――過去のトラウマのため、現実から逃避しがちで、いわゆる〈信用できない語り手〉の傾向もある 心葉の「語り」と、誰が何の目的で表しているかが最初は伏せられている太字の記述の「騙り」――。
これまで、そうした語り/騙りの二重構造によって読者を誤誘導し、意外性を演出していく手法が用いられてきたわけですが、シリーズ本編の最終巻である本作においても、当然その仕掛けは用意されています。
今回は
「天野結衣(遠子の母)が、親友である櫻井叶子(流人の母)に宛てた手紙」
という体裁の記述が挿入されていますが、なぜこの形が選ばれたのか、その真意が分かると納得、そして感動!!
なんというか、行間には、文面以上に切実で、懸命な想いが溢れていたのかと想像すると、こちらまで胸が熱くなります。
また、本作では、謎のままだった『水妖』の未来の場面についての「回答」も示されています。これまた納得、そして微笑w
かねてからの懸案だった遠子・ななせ・心葉の三角関係問題に、きっちり結論が出されます。
残念ながら、シリーズ本編はこれにて完結ですが、短編集と外伝がでる、とのこと。遠子先輩が、今度はどんな表情を見せながら文学を素敵に語ってくれるのか、今から楽しみです。
・「伏線回収の上手さに舌を巻いた」
ついに文学少女シリーズの完結編です。外伝や短編集は出るようですが。
1巻からずっと野村さんの伏線回収の上手さに驚き、してやられたと思ってきましたが、この巻の最後は自分がどれだけこの著者を甘く見ていたかがわかってくるものでした。
このシリーズは明らかに数週じゃ読み足りない、覚えるくらい本を読まないとすべての裏がわからない、それほどに読み応えのある本だと私は思います。また、このシリーズに出てくるネタ本も読むべきだとは思っていますが、私は生憎ほとんど読んでいません…
また、竹岡さんの絵もとても綺麗でそれがこの本をさらに好きにさせてくれます。表紙も、巻頭も、挿絵も見事に話の雰囲気と合っていて、絵のためだけにも買う価値があると思います。
実は私は1巻は半分表紙買いでした、そしてこの巻もシリーズだから買ったというのではなく絵買いできるレベルでしょう。
なんだか、この本のレビューじゃなくてシリーズのレビューになってしまった気がします…最後に、迷っているのであればとりあえず1巻だけでも読んでください。
・「すごいっ」
外伝の“文学少女”と月花を孕く水妖と、神に臨む作家 上 を読んでから、私なりにどういうことなのか?と推理していたんですが、私が想像していた答えとはぜんぜん違ったので、びっくりしましたしかもその答えはすごくなんていうか・・・言葉ではうまく説明できないんですけど、あえていうなら、「納得」でしょうか。思わず「あぁ〜そういうことか!!」と言ってしまったほどですww謎をここまで、綺麗にまとめることができるのか!?と思いましたねwwこれほどオススメな本はめったにないと思います!!!!読んでみる価値ありです!!
次は短編集だそうです!あと、挿絵の竹岡美穂さんの画集が出るそうです!!今まで、4ヶ月おきに出版されているので今度は12月ぐらいに発売だと思いますwwすごく楽しみですね!!!
・「最高に胸が跳ねる」
こんな小説は初めてでした。今までで一番ハマり感動してすっきりする小説です。全く先が想像できずに胸がどきどきしました。全てが巧く上手くまとまって非常に読みやすかったです。何度も胸を締め付けられ熱くして切なさを味わい感動して涙を流しました。期待以上の物ができあがっています、最高です。非常に切なくて甘くて悲しくて楽しくて色んな感情を味わえます。大好きです!!!!!!!!
・「圧倒され、感動した。」
幾重にも重層に紡がれた物語「文学少女」の根底が明らかになる本作。
●GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 (富士見ミステリー文庫)
・「ついついニコニコしてしまいます」
安楽椅子探偵(?)ヴィクトリカが、「知恵の泉」で次々と難事件を解き明かすゴシック・ミステリー第6弾。今回は、豪華列車での謎の毒殺事件を、複数の証言を元にヴィクトリカが解決していくという、まさにミステリーの王道を行くストーリーとなっています。
…と書くとただのミステリー小説のようですが、この「GOSICK」は、ヴィクトリカの一挙手一投足に萌えつつ(^^;、謎解きを楽しむのが正しいスタイルのような気がします。(もしくは、ライトノベルと割り切り、ヴィクトリカと一弥の距離がが縮まっていく様を ニコニコしながら見守る(^^;;)
1巻の頃と比べると、ヴィクトリカ、随分素直になりましたね。人と接する事に徐々に慣れてきた感じです。このまま2人の距離は接近…とは行かないんでしょうね。時代の波に翻弄され、この先いろいろな苦難が待ち構えているのでしょう。次巻も楽しみです。
武田日向女史によるイラストは、いつもながら素晴らしいの一言。ヴィクトリカが着ているドレスが、毎巻違うのも見ていて楽しいです。文句なしの星5つ!
・「列車で…」
GOSICKの第6巻、「仮面舞踏会の夜」です。5巻からの続きという形で、帰りの列車の中が舞台となります。この巻では久城一弥の列車アクションがかっこよく、ふたりの気持ちの近づく様子が読んでいて微笑ましいです。本当におススメのシリーズ、この一冊です!
・「列車の中という密室で起こった殺人劇、変装、列車暴走、シリーズそのものの伏線。ミステリーの王道らしいミステリー。それと、エプロンドレス!」
ミステリーに本来はうるさい私ですが、萌えを抜きにしてもそれなりのものです。
見せ場は、暴走した蒸気機関車を拳銃の最後の弾丸で、転轍機を作動させて停止させるというシーンでしょうか。
殺人の動機というのが、結局、このシリーズの底流に流れている、第1巻では兎であったものなので、WW1とWW2の狭間の息継ぎのような期間内というGOSICKシリーズそのものに漂う世界観に符合し、決して破綻させないという作者の力を味わえるあたりで、もしかしたら、もっと大きな賞を取る可能性があるかもしれないと感じる事もできました。
それから、挿し絵が素晴らしい。これがなかったならば、萌えにはあまり関係がない文章なのですから!ドイツ語版にも「メルヘンマンガの女性画家」だと、代表作のタイトルと共に書いてあります。“メルヘン”という単語の誕生した土地でですよ!
言うことなし!最高評価です。
・「充実した後書きですな。」
舞台としては前巻の続き、となるわけですがお話的には綺麗に切り替わっています。話の進め方が古めかしい感じが、物語の時代と合っていて、回りくどさもそんな時間の流れ方が違う雰囲気を出しています。事件自体の謎解きはそんなに深い物ではありませんが、個々のキャラクタが背負う物語一つ一つが重いために、全体としてバランスがとれているというか。イラストが微妙に可愛かったり、言い回しが女性っぽかったりする違和感は所々に感じましたが、それも味です。
●GOSICKs 3 (3) (富士見ミステリー文庫 38-12)
・「花と秋のひと時と」
短編は3巻しか読んでいないのでほかの巻に関してはわかりませんが今回の短編は黒歴史が関わってくる本編とは異なり手記にまつわる謎を解くサラッとした内容となっております。ヴィクトリカと一弥ののんびりとした秋のひと時にいったんブレイクタイムといった感じです。ヴィクトリカの可愛さは健在でした。自分は花が関わる様々な手記とそれに関わる謎に関してのヴィクトリカの推理を読むことができ楽しかったですが、本編のような歴史が関わってくる事件を期待する人からすれば少し物足りないかも。終盤では今後の物語の伏線が張られ、これから二人を巻き込む運命がどのようなものなのかとすごく気になりました。今後(GOSICK7)に期待です。最後に、コルデリアには驚かされました。
・「子猫と子犬と秘密の庭」
GOSICKの短編集3巻目です。ファンタジアバトルロイヤルで連載された4つと書き下ろしが3つです。連載作4つでは久城が迷路花壇で待つヴィクトリカのために本とお菓子と花を持って行きます。今回は事件らしい事件もなく穏やかに流れる日常が書かれており、ヴィクトリカと久城の仲の良いやり取りをのんびりと楽しめます。 長編6巻での容疑者達との問答の書き方も面白かったのですが、今回のテーマ毎のおはなしの書き方も面白いです。またメインになっている3つのアイテム以外にも、毎回違う書きはじめ方をしてあって飽きがきません。 口絵やプロローグのヴィクトリカも良いのですが、107ページのイラストがたれ耳のうさぎの子供みたいで可愛らしいです。赤朽葉家の伝説が各所で取り上げられている桜庭先生も楽しみですが、武田先生が連載されているという漫画も楽しみにして待ちたいと思います。
・「束の間の休息」
短編のミステリーを書くことはとても難しいと思う。複雑なトリックを作って長々と解説させるわけにはいかないし。だから、読者の思考の隙間を突くような、盲点となるトリックで勝負しなければいけない。 この作品を、しかも短編で、ミステリーチックに書く必要ってどの程度あるのだろうか。それぞれのキャラクターは確立しているのだから、そういう縛りをなくして自由に動かせたほうが生き生きするような気もする。
本作品は次なる本編の序章。ようやく帰り着いた学園でいつもの毎日を送るヴィクトリカの周りでは、彼女を主役とする物語が動き出そうとしているようです。
・「ゴシック……?」
さてさて、6巻仮面舞踏会の夜に続く短編集第三弾なわけですが……。ゴシックらしくないというかいや登場人物たちは非常にゴシックらしいのですが……。
収録されている短編は5つ。メインの4つに書き下ろしの1つです。問題はメインの4つです。オールド・マスカレード号で帰ってきた後のお話なのですが、4話とも風邪気味のビクトリカに一弥がお菓子と花とお話を持ってお見舞いに行くという展開で、基本的に一弥がビクトリカに本の内容を話してビクトリカが揶揄するわけです。な・の・で、お話の本筋はあまり一弥達に関係がありません。シリーズを集めるつもりの方以外にはオススメしませんね。
最後にちらっと次巻への伏線というか書き下ろし部分がありますので、そこは読む価値アリかなっという感じです。
・「ちょっと一休み」
図書館で風邪引きのヴィクトリカの為に一弥が本(手記)を見つけて持っていってあげる話の短編。基本的には一弥の読む手記がメインストリームで、各手記に施してある仕掛けをヴィクトリカが解明していきます。淡々とその手記を読むよりはどんな仕掛けがあるのかstop to thinkで読んでいくほうが楽しめるように思います。ただあまり力が入っている感じの作品でもないので、あくまで外伝としてなら楽しめる話かとも思います。
●鬼切り夜鳥子3 みちのく血煙慕情 (ファミ通文庫 ま 2-1-3)
・「鬼切り少女、みちのくを往く!」
平氏が驕り高ぶる平安時代末期。源氏の長老、源頼政の屋敷に忍び込む怪人があった。幾匹もの式神を手足のごとく操る陰陽師、鬼切り夜鳥子である。 すぐに夜鳥子と彼女によって盗み出された二振りの名剣を追って二組の追っ手が旅立った。一つは頼政の側近、猪早太の一党。そしてもう一つは、鞍馬山から送り出された若き僧、求道だった。 『鬼切り夜鳥子』『鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー』では主役の1人でありながら、既に故人であった陰陽師夜鳥子の生前の物語。剣を奪った夜鳥子は何故みちのくへ向かうのか。彼女にまとわりついて離れない謎の僧・求道の目的は何か。怪人奇人入り乱れての旅物語はやがて血みどろの結末を迎える。
シリーズ3作目は平安の世に舞台を移しての妖怪退治道中記です。他の作品を読んでいない人にも問題なく楽しめますし、読んでいる人はあちこちに出てくる人物の影や仕掛けにニヤリとさせられることでしょう。 ちょっとエッチで、もうちょっと残酷で、ときには笑い、そして鬼切りしか知らずに生きてきた不器用な少女が1人の青年と出会い、共に旅をしていく姿に「幸せになってくれるといいな」とかなわぬ願いを託してしまうのが、この血煙慕情です。 自分の式神を操りきれない、はすっぱな少女の舞や、神出鬼没の幼女ミズク、近づくのもご遠慮したい極めつきの変態だんびら八郎など魅力的なキャラクターも続々登場。 じっくり楽しみたい1冊に仕上がりました。
・「期待の続編、第3巻」
ゲームデザイナー桝田省治氏の小説。鬼切り夜鳥子の続編、第3巻。
1巻から800年程前の物語。 帯に書いてある「3巻から読んでも大丈夫」 という言葉の通り、3巻から読み始めても楽しめる内容になっています。 しかし、1、2巻を読んでからの方がおもしろさ倍増です。
逆に3巻から読み始めると、1、2巻がよりおもしろく感じると思います。 この作品を読み終えた後、もう一度、1巻から読み直そうと思いました。
・「遅れてきた読者の愉しみ」
面白いゲームが作れるからって、面白い小説が書けるとは限らない。 そんな子供のような反発で避けていた桝田省治の最新作、今回は時代物だというので読んでみました。 読了後に猛省。食わず嫌いは敵だと痛感しています。
主軸は二振りの刀をめぐる逃亡劇であり、異能者たちの戦いを描いた退魔アクションです。 しかし、それ以上に印象に残るのがヒロイン夜鳥子と求道の純愛。いささか純愛と呼ぶには難のある人物造詣ですが、ラストまで読めば確かに純愛としか言いようが。
個人的に「微」エログロは看板に偽りありだと思うので万人には薦められませんが、もしも伝奇が好きで、懸命に生き抜こうとするヒロインが好きで、血わき肉躍るバトルも好きで、おまけにまだ「鬼切り夜鳥子」を読んでいないという人がいたら、ためしに読んでいただきたいと思います。 是非ご一緒に、夜鳥子の物語を時系列順に読めるという、遅れてきた読者だけに許される特権を満喫しましょう。
・「ファン以外の方にお勧めしたいです。」
「リンダキューブ」や「俺の屍を越えてゆけ」などのゲームデザイナー桝田省治さんの小説です。ゲーム同様、キワドイ描写や意表をついた演出にハラハラドキドキさせられます。いや、ゲームよりも桝田テイストは“濃く”なっています。(ゲーム化されれば間違いなくCERO「Z」、18禁になりそうです)
「3から読んでも大丈夫」と書かれていますが、自分はやはり1から読むことをオススメします。3冊まとめて買ってもゲーム1本より安いし、何回か読んでも新しい発見があるように作られています。
・「ファンディスクっぽい」
桝田省二さんの鬼切り夜鳥子シリーズ第三段。1,2巻が現代を舞台にしていましたが、今回は夜鳥子が生きていた平安時代。求道坊も出てきたりして、第三段と言うよりはファンの声に答えたファンディスクっぽい小説・・・と言えばいいでしょうか。その辺はさすがゲームデザイナーさんが書いた小説と言う感じがします。
ストーリーは割にお約束っぽい感じがありますが夜鳥子の刺青式神の秘密なんかもちょびっとわかったりしております。「面白いか?」と聞かれれば、1&2を読んだ人には楽しめます。でも、いきなり3を読んでも同じ感想がもてるかと言うと少し疑問点もアリ。2と同じでファンと一緒に作り上げた物語でもあるので、ファンにとっては嬉しい!待ってました!…って感じなんですけどねぇ。
…ファンじゃなかったら、そもそも買わないのかしら?(^^;
読むんだったら先に1&2巻をどうぞ!
●アスラクライン 11 (11) (電撃文庫 み 3-26)
・「一巡目の世界〜出直し編」
前巻でこてんぱんに打ちのめされ異世界へ飛ばされた智春たちが元の世界へ戻るために奔走する話。まだ序盤というか前編という感じである。知っているようで知らない世界に独り放り出された智春の孤独と葛藤が、次第に仲間達と再会していく中で、寂しかったのは自分だけでは無かったことに気付いていく。特にアニアがずっと我慢していた寂しさを吐露するシーンは実に感動的。落涙。同時に時の流れの残酷さも知らしめる名場面である。そして、ともすれば絶望感が漂い兼ねない事態を和らげてくれるのが、一巡目の世界でも変わらぬ騒々しい面々。六夏も佐伯妹も出番こそ控えめながら、いつもの雰囲気で登場して笑わせてくれる。特に本シリーズ随一のコメディエンヌ佐伯妹には、また第7巻のような活躍の場をいつか与えて欲しいものである。また、一巡目の世界ならではの特徴として射影体、つまり副葬処女だった人が普通にいる。その中で橘高秋希が大活躍。本巻のヒロインと言えよう。やや古風な話し方で毒舌な武道家に智春達は心身両面で随分助けられている。いくつかの疑問が生まれては解消されていく流れの中、読みながらずっと思っていた疑問の1つが、最後の最後に、こう来たかという形で現れる。誰も助けられなかったと悔恨し、一巡目の世界では災厄の元凶になって迷惑ばかりかけていたことに愕然としていた智春が、この力で恩返し出来たことはかなりの皮肉である。次巻ですんなり戻ることが出来るのか。一筋縄ではいかないだろうし楽しみである。そういえば智春と嵩月の関係はあれで一歩進んだと言って良いのかな。しかし、サブタイトル『めぐりあい』ときたら『宇宙(そら)』だろ、と思ってしまう自分はやはりそういう世代なのだろうか・・・・・・きっとそうなのだろう。
・「裏返しの世界、2Pキャラの活躍?」
あとがきにもある通り操緒が一度も登場しないので、智春が何をやっても突っ込みなし状態なんだけど、以外にいつもより人間関係に進展なし。 今回からは一巡目の世界で物語が展開しているので、これまでに紹介されていたけれど、現実には登場していなかった人物も出てきます。結構違和感なく収まっているのは、登場しなかった人物たちのポジションを上手く乗っ取れたからかも知れません。 アスラ・マキーナ誕生の秘密も明らかになっています。個人的にはCERNやKEKとのカラミにちょっと笑いましたけど。
●神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 さ 1-9)
・「群像劇」
ジェラス・クリムゾンから続く「ホライズン事件」の後編。前編の様子から後編は大激闘を予想していたのですが、ストラグル・クリムゾンを凌ぐ総力戦、とまではいかなかった様です。
先の戦いで深刻な被害を被ったホライズンの中、行方不明者を捜すフォロン達。しかし敵の罠により通路が塞がれメンバーはバラバラに。閉ざされた空間で人と精霊、それぞれの想いが交錯します。文章からも暗がりの中狭い通路をさまよう閉塞感をヒシヒシと感じます。
ジェラス・クリムゾンのあとがきで榊先生がこの物語は白と青がなければ生まれなかったと書いておられ、その時はリーマ&グレイス・カンパニーが出てくるくらいでそんな大げさなと思っていたのですが、今作でその意味が明らかになります。確かにこれは青があったから出来る展開。もちろん青を読んでいない人でも今回で重要な点は説明されているのでご安心を。
派手な立ち回りを期待していただけに肩すかしを食らいましたが、今作もボリュームは満点。ただ、各メンバーでいろいろ書こうとし過ぎてそれぞれのエピソードが薄くなってしまったような感じ。榊先生的にはまだまだ書きたかったところがあるんじゃないかと思いました。
●神曲奏界ポリフォニカ アイソレーション・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 お 2-16)
・「孤島症候群」
ポリフォニカ・ブラックシリーズ第9巻。今回はいろいろな意味で特別編です。
すでに重要な部分が分かっているのは前作と同じ。バトルシーンが皆無なのも前作と同じ。さらに加えて精霊が事件に関わっていない、とポリフォニカのアイデンティティすら無視して推理小説してます。もっとも、トリックは正確には分からなくても「あぁ、ココなんだろうなぁ」みたいな感じなので推理マニアにお勧めできるわけではないですが。「精霊とは良き隣人、力持つなにか云々」というお約束のくだりも無いです。
マナガ不在の中、シェリカと二人で殺人事件の真相に迫るマティア。元気娘シェリカが側にいることで今回はいろんな表情のマティアを見ることが出来ます。水着にドレスと口絵も必見。
そしてなんと言ってもクライマックス、マナガの登場シーンがかっこいい!!
●レンタルマギカ 魔法使いの妹 (角川スニーカー文庫 177-14)
・「義妹・勇花、登場」
短編4編が収録。うち2編が書き下ろしとなっています。 みかんの担任がアストラルを訪れる『魔法使いと家庭訪問』、いつきの義妹が満を持して登場する『魔法使いの告白』はほのぼのとしております。が、書き下ろしの『魔法使いの夏休み』と『魔法使いと盲目の蛇』は緊張感漂った内容となっており、今までアストラルが関わった人達が多く登場、またこれからのストーリーに大きく関係するものが多くでてきます。敵の目的が明らかになるこの巻。次の巻は激しい戦いが繰り広げられそうです。
にしても勇花、あまりにさらっと爆弾発言をするなあ……
・「平和」
全体的に平和な話が多く、ほのぼのしてて割と楽しめました。
ツェツィーリエが主役を張る話もあり新鮮で、これもまた味のある話だなぁ〜と。
どうやら今巻は嵐の前の静けさらしく、次巻ではすごく話が動くそうです。
最後に妹さん最高です。
・「挿絵少なっ!」
サブタイの通り主人公、伊庭樹の妹登場!満を持しただけあってなかなか濃い妹さんです。型月キャラみたいな。だんだんと空気になっていく穂波をよそに、アディリシアさんがメインヒロイン枠に収まってる今日この頃。短編3本、なにげなーい話でしたが後々すごい伏線になりそうなはなしがちらりほらり。
とまぁ作者の三田誠はいい仕事したんですが、挿絵が表紙とカラー2枚(2ページではない)ってのが、なんとも物足りない気がしたかな。pakoさんスランプなのかな・・・
・「世界観の補完という形で」
今巻は本筋からは外れた短編集となったので本編じゃないのかよwという声も少なくないでしょうがシャナの世界をより楽しむ上では買って損はないと思います
「ドミサイル」では戦闘からは一歩離れた、愉快かつ穏やかなまだその頃は在った「日常」が見れますし「ヤーニング」での「約束の二人」とヴィルヘルミナの出会い、狡猾ではあるがどこか憎めない徒たちは一見の価値アリだと思います変態人形師(褒め言葉)の巻末コーナーもありバラエティーに富んだ良い短編集に仕上がっています
先の展開を急がずに暫しゆっくりしていきませんか?
・「まさかの短編集」
「ドミサイル」…清秋祭以前、ヴィルヘルミナ襲来以降の話。シャナの帰りが遅いことを心配したヴィルヘルミナは悠二と共に尾行をするが…… 「ヤーニング」…ヴィルヘルミナが「約束の二人」、"彩瓢"フィレスと「永遠の恋人」ヨーハンと出会う契機となった話。「百鬼夜行」なる三人組の徒が登場します。 「ゾートロープ」…天道宮を出てすぐのシャナと「震威の結い手」との話。電撃大王とのコラボ企画。漫画版作者、笹倉綾人さんの漫画が間に挟まります。巻末に「狩人のフリアグネ V」も収録。
前巻で主人公のラスボス化というまさかの展開。なのに本巻は短編集という肩すかし。全体的にヴィルヘルミナ色が濃いです。次巻は本編らしく、おそらく前巻最後と本巻に出てきた彼女が何かしらやらかしそうですね。本巻が次巻とどういうつながりを見せるのか楽しみです
・「短編集第二弾」
ヴィルヘルミナが主役のような短編集です。「ドミサイル」シャナが何か自分に隠していると感じたヴィルヘルミナは、悠二と一緒に尾行を 16巻以前の、悠二とシャナが通じ合っていた頃の話「ヤーニング」ヴィルヘルミナと約束の二人のフィレスとヨーハンの出会い敵役の百鬼夜行の三人が、おもしろい三人でした。「ゾートロープ」電撃大王と電撃hpの共同制作の企画物悠二に出会う前のシャナがゾフィーと行動を共にしていた頃の話。前半はhpが受け持ち、小説形式。後半は大王が、笹倉綾人さんが作画の漫画形式。最後におまけで、久しぶりにフリアグネのなんでも質問箱いくつか読者の質問に答えてます。
・「ヴィルヘルミナファン必見の短編集」
今回、短編3話中2話が"ヴィルヘルミナ"中心ですので、"灼眼のシャナ"のなかでも彼女のファンだという人には特に必見の短編集になってますもちろん2話とも面白かったのは言うまでもないですが、個人的には、彼女と"永遠の二人"の出会いを描いた短編『ヤーニング』の方が好きだったとだけ言っておきますまた、小説と漫画のコラボ構成で描かれる『ゾートロープ』も斬新な感じがして良い!"震威の結い手"ゾフィーや"払の雷剣"タケミカヅチ、それから"百鬼夜行"の徒三人組などキャラクターの良さもあったと思います
本心で言えば本編の続きの方が無性に気になるところですが、まぁいい箸休めにはなったかなぁという感想です次の本編発売が楽しみなのは変わりませんけどね(苦笑
●放課後トロイメライ (富士見ファンタジア文庫 い 1-1-1)
・「5年後に読み直したら唖然と出来る本」
内容は非常に面白い。某動画サイトで流行った名文句や格闘テニス漫画での技等、かなり深層のネット用語が出てきているにもかかわらず、話自体はすっきりとわかりやすく書かれている。私はこのシリーズはこの本が初めてだったのだが、登場人物の相関関係がつかみにくい。最初のカラーで箇条書きしておいてくれるとより面白いのではないか?
読み終わって面白さと同時に感じたことは、鮮度に依存した笑いが多かったため、下手をすれば1年後にも面白さの意味のわからない読者が出てくるのではないだろうか?
・「シリーズ購入者は注意」
なにやらミステリーからファンタジアの方に移っていますが、短編や番外編ではないです。(内容はちょっとぽいけど)これからはファンタジアで、タイトルもさよならから放課後に変わって続けるみたい。中身は相変わらずなので安心して読めますよw
逆にトロイメライ初の人は富士見ミステリー文庫のさよならトロイメライから読む事をオススメします。
・「完結巻」
もう少し続くかと思ってたので意外でしたが、完結巻。終わってみればこのシリーズは3つの中篇連作というよりも、寧ろ一つの長編を上中下巻で出したような形。設定を回収しつつ、衝撃的だった二巻の展開を引き継いで最後の決着へ。ちゃんと終わってます。より大きなプロットは回収されていない部分がありますが、そこは多分原作ゲームや他メディアでの展開とリンクする構造になってるんでしょうね。
私は原作等の知識は無く一本の独立した小説として読みましたが、特に支障はなく楽しめました。
・「幸せそうな挿絵に騙されたぜ!(苦笑)」
月光のカルネヴァーレの外伝小説の三巻目。これで最終巻になります。
メインはギャングのアレッシオ、オートマターのフォーラ、人狼のフランチェスコの三名。そこに原作のキャラクターが絡んでくるような感じです。内容的には、アレッシオがオートマターやフランチェスコとドンパチを繰り広げたり、フィーラと二人で愛の逃避行みたいな感じです(笑)特に原作をやっている身としては、小説のキャラと原作キャラとの絡みは、面白かったです。特にペルラは、ほぼ主役級の扱い。原作よりも、彼女の心情が語られる場面は多いかもしれません。途中のフォーラとの会話でも、彼女の優しさが垣間見られ、唯の真性のサド嬢では無いことが分かります(笑)個人的にはポアロとシルヴィオもカッコよかったです。ついでに、最後にあの男も登場します、といっても名前すら出てきませんが。
最後まで読んで色々と言いたい事があるのですが、ネタバレになるので書きません。ただこの小説を読むと、原作をまたやりたくなりますね。この小説では明かされなかった、設定などもあるので、原作をやってない方はぜひゲームの方もやってみることをおススメします。
個人的に、最後にでも作者の後書きが欲しかったです。
●鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ (富士見ファンタジア文庫 あ 1-1-10)
・「待ってた短編」
ドラゴンマガジンを読んでなかったことでいまいち話の流れがつかめてなかったところがありましたが今回の短編を読むことで ニーナとディックの関係も分かりどんな展開があるのか 予測し楽しめる知識が揃いました
読んでの感想は 少し話がレジェンドの方と関わり過ぎかなと。そちらも読んだ自分としては 繋がりが見えて一層楽しいものでありますがそうでない人には 混乱をあたえて 話が楽しめないんじゃ…とも。二つの作品に直接的なリンクがないのなら謎かけみたいな感じより もっと分かりやすくした方が話のテンポは良くなってくる気がします。
以上のことは もしかしたらそれほど気にするべき点ではないかもしれませんし、逆にそこを味わって次に期待すべきなのかも知れませんね。また ニーナ好きな私としては ディックの登場が新鮮で嬉しいかったです読んでみるとまた今までの伏線の見方が変わって面白いと思いますよなので 不満な点と嬉しかった点 期待も含めて☆は4つにします*
・「タイミングとか、伏線とか、」
第10巻。短編集。8巻の、本編中での過去の回想という形式ではなく、完全なる短編集。ドラゴンマガジンに掲載された短編「ア・デイ・フォウ・ユウ」と、書き下ろし中編「槍衾を征く」の4話収録。ア・デイ・フォウ・ユウは5巻以前の出来事で、6巻から9巻にはア・デイ・フォウ・ユウありきの展開が多々あるので、5巻まで持ってて6巻以降の購入を検討している方はまず10巻から読むことをお勧めします。書き下ろし中編は7巻以降の出来事なので、それはそれで注意が必要ですが。
やっと、やっとディックとニーナが初めて接触したア・デイ・フォウ・ユウが文庫本化されました。ドラゴンマガジンを読んでいない方々はさぞ理解に苦労したことでしょう。正直ここまで引っ張った意味が全く分からん。上記の通り、本編中の回想と言う形式ではなく、収録されている話は全て9巻以前の時間軸なので、このタイミングである必要性が全く感じられない。9巻を出す前にこっちを出せばよかったんじゃないか?もっと言うと、8巻の短編3つをすっとばしてこっちを先に文庫化しても良かったんじゃないか?更に言うなら、6巻の前にこの短編集を…。
と、文庫本化のタイミングに関する愚痴はこの辺にしておいて、取り敢えず中編についての感想。サヴァリスとゴルネオの再会とか、ニーナの幼少時の話とかを交えつつも、主にディック視点の話になっております。ア・デイ・フォウ・ユウがバリバリ伏線になっており、ア・デイ・フォウ・ユウからの流れで無理なく読み進められました。ところで、レジェンド・オブ・レギオスとの係わりを匂わせる台詞や描写のオンパレードになっておりますが、これ等の伏線をちゃんと鋼殻のレギオスの方で回収してくれるのか、少し心配になってきました。「鋼殻のレギオスとレジェンド・オブ・レギオスのどちらか片方だけでも楽しめる」と銘打ってる以上、レジェンド・オブ・レギオスの方に丸投げとかはやめてほしいです。
●付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7)
・「寂然と身悶えの最新刊」
1巻につき全4話の短編『付喪堂骨董店』の最新刊。
1.『影』--劣等感などから人知れず穏やかに過ごしたい、ってのは誰もが1度は考えることだと思う。実際には社会や家族や友人などからは逃げられないし、離れたくない。しかし、それが叶ってしまったたらどうなるか…。『影が薄い』が比喩ではなく実際に起こったら、と云う骨子はありきたりながら、刻也と咲の軽いラヴコメやりとりに、ゲストキャラの葛藤の末の落ち。仄かな明暗が描かれる『付喪堂骨董店』らしさが出ている話。
2.『ギャンブル』--すったもんだで女が景品となり、それを守る(奪う)ために戦う男達、とえらくマッチョな話だけれど、刻也と咲のもどかしい二人がいるだけで頬がゆるんでしまう。『付喪堂骨董店』は刻也と咲に「ああ、もう!」なんて悶えてしまうラヴコメなんだな、と再認識させられる話(笑)。
3.『小指』--ツインテールの幼馴染と、本作にしては如何にもラノベ的キャラが出てきて面食らった。しかし、性格や落ちは一筋縄ではいかないのが『付喪堂骨董店』。ラヴコメ臭を前面に出す割に刻也と咲はおとなしめ。本作(作者)は本筋とキャラの出し入れが実に巧いと思う。本書では1番好きな落ち。
4.『秘密』--前話から軽く繋がる、1巻から続く『4話目は二人の話』本書の人気は、刻也と咲、男女の想いがどちらも等しく丁寧に描かれるからだと思う。男の視軸、女の視軸。そして、それが年頃らしいニヤニヤしてしまうもどかしさを淡々と描かれる。男性読者である僕が咲に感情移入し刻也を可愛いと思ってしまう(笑)、その軽妙。各巻の4話だけ読み返す読者は僕だけではない筈。
いつにも増して挿絵の咲が愛らしい。現在本作は4巻で絵の枚数もそれ程ではないから難しいだろうけど、イラストのタケシマサトシ氏の画集なんかも、本作の人気に乗って発売して欲しいと強く願う。本書の総括としては、今回は含蓄が足りないような気もするが、仄暗い落ちとラヴコメと云う明暗の両立が売りの『付喪堂骨董店』らしさがよく出ていた巻だと思う。既刊を既読のかたは文句なく楽しめるでしょう。そして、新規参入のかたは1巻か本巻でシリーズ独特のノリが楽しめると思います。
・「隠れた良作?」
この作品もこの作品のヒロインも地味という印象を受けました。しかし地味というのは「悪い」ということではありません。作品も不思議と引き込まれていく面白さがありヒロインもへたな萌えを売りにした小説よりよほどいいです。ぜひ読んで欲しい本です
・「便利な品ですが使いすぎにご注意ください。人生まで狂わされた方もおられますので」
高品質な『アンティーク』物語を提供してくれる本シリーズも4作目。安定した充実の内容である。本巻もまた人の業を狂わされる哀しげな話だけに【第3章】の主人公のように、幼馴染みのためと言いながら実は逃避的な自己満足だったがゆえの悲劇を生んでしまう。その自己満足を最後まで貫くダメ男だった。その幼馴染みが刻也とデートすることになり(態度には出さないが)慌てる咲。デートを尾行する姿がいじらしい。それでも付き合っているのか?と聞かれると(長い沈黙の後に)違いますと答える咲。第2巻あたりからこの問いが増え、咲は毎回同じ回答をするのだが、端から見ればそう質問したくなる雰囲気を醸しているのだろう。無いのは当人達の自覚だけのようである。一方、刻也の活躍は、珍しくも咲を賭けてギャンブル勝負をする【第2話】である。『アンティーク』を用いた、要はイカサマなのだが、咲を自分のものにするという男の鼻持ちならない態度に刻也だけでなく咲も(態度には出さないが)激高する。最後は刻也のアンティーク『ヴィジョン』が活躍するが無謀な賭けでもあった。大袈裟な展開になったが刻也の心意気は見事である。しかし、何かにつけて大活躍の『ヴィジョン』。少々活躍し過ぎの気もする。そして、もはや定番の【第4章】は、今回刻也が焦ることに。送られて来たアンティークを誰かからのプレゼントと勘違いした刻也が、人の心の声が聞けるアンティークまで使って咲の真意を確かめようとする。送られて来たのは第3章、刻也が使ったのは第2章で用いられたアンティークである。2人の想いはかなり接近している、というか既に交錯している。早く気付いて欲しいものである。
・「短編集。」
「冬栄」→6作目『黄昏の岸~』の前の泰麒の物語。驍宗と泰麒の、まるで《生き別れになって再会した父子》のように、近づきたいのだけれど、どう接すればいいのかわからないというたどたどしさがいいです。廉王も優しそうな感じで好感を持ちました。早く本編でも、泰麒に幸せになってもらいたいですね。
「乗月」→祥瓊の父王を殺した月渓の物語。芳国には国を導く者が必要だった。だが、皆に期待されている月渓にはそんな気はない。ある時、慶国から親書が届いた。そこには祥瓊からの文もあった……。
「書簡」→楽俊の元に鳥がやってきた。それは慶王であり、友人でもある陽子からの《文》だ。そして楽俊も、その鳥に近況報告を語りかける。でも、二人とも、つらいことなど口にしない。言わなくてもわかる。それは二人が親友だから……。
「華胥」→才国は滅びようとしていた。采麟失道。そのことの意味を、王の砥尚は、そしてそれを支えてきた人々はわかりかねていた。何が悪かったのか。どうすれば良いのか。そしてその答えは、失って初めてわかるのだった……。この短編集の中で一番痛い物語。他人を責めるということは、同時に重い責任を背負うということに気付かされました。
「帰山」→5作目の『図南の翼』に登場した宗王の次男・利広の物語。柳国にやってきた利広は、この国が今まさに滅びようとしていることを確信する。そして、思う。死なない王朝などありはしないと。では、いつか宗も滅びるのだろう。六百年も続いた宗も……。でも利広には想像などできなかった。いつも同じ顔ぶれで、いつも温く自分を迎えてくれて……。そしてたぶん自分は《変わらない》ということを確信するために旅に出るのだと……。ちなみに利広、例のあの方に会っています(笑)。
・「短編であるが故に」
国が急激に傾いてゆくさまなどがよく出ていたと思います。大きく道を踏み外しているわけではないのに、麒麟は過ちを示す。その無常とも言える失道の様は、本当に痛々しい。王が道を踏み外すという事は、それ程に罪深いのだと感じさせられた。
他の作品も、短いが故に日常を垣間見た、という印象で面白い。
十二国記シリーズにより深みを与える一冊。
・「言葉のチカラ」
この本は十二国記シリーズの短編集であり番外編です。なので、十二国記シリーズをまだ読んでない人には、残念ながらあまりおすすめできません。しかし、この本には随所に人生の教訓とも言えることが書かれています。なので、一読の価値はあります。なかでも、華胥に登場する砥尚の言葉には、おもわずはっとしてしまいます。「責難は成事にあらず」⇒人を責め、非難することは、何かを成すことではない。責難することは容易いけれども、それは何かを正すことではない。この言葉には、誰しもが深く考えさせられるでしょう。ちなみに、華胥に登場している慎思は“風の万里 黎明の空”にも登場してきます。そこでも、深い言葉を数多く残しています。“華胥の幽夢”や風の万里 黎明の空”に限らず、他の十二国記シリーズの本にも、素晴らしい言葉がちりばめられています。なので、まだ読んでない人は、他の作品から読んでみてください。ハマりますよ。
・「十二国記の世界からあふれ出たもの」
他の巻の後書きにも小野さん自身書かれてますが、大きくなりすぎた十二国の世界。増えすぎた登場人物…
そんな十二国記の世界を小出しにしたものがこの短編集だと思います。本編の方は大詰めにさしかかり2年ほど続きが出ていないようですが、ファンとしては気になる国、気になるキャラクター、それぞれいると思います。
特に、「書簡」を読んで、あの後楽俊はどうしているのかなー、と、気になっているのでありました。ほんの一行書かれている言葉に、「これ、もしかして複線?」と、勘ぐってみたり。
この本を手始めに、小野さんには短編集ででもあふれ出した世界を私たちに届けて頂きたいと思います。
・「人々の想い」
短編集。「冬栄」→6作目『黄昏の岸~』の前の泰麒の物語。驍宗と泰麒の、まるで《生き別れになって再会した父子》のように、近づきたいのだけれど、どう接すればいいのかわからないというたどたどしさがいいです。廉王も優しそうな感じで好感を持ちました。早く本編でも、泰麒に幸せになってもらいたいですね。
「乗月」→祥瓊の父王を殺した月渓の物語。芳国には国を導く者が必要だった。だが、皆に期待されている月渓にはそんな気はない。ある時、慶国から親書が届いた。そこには祥瓊からの文もあった……。
「書簡」→楽俊の元に鳥がやってきた。それは慶王であり、友人でもある陽子からの《文》だ。そして楽俊も、その鳥に近況報告を語りかける。でも、二人とも、つらいことなど口にしない。言わなくてもわかる。それは二人が親友だから……。
「華胥」→才国は滅びようとしていた。采麟失道。そのことの意味を、王の砥尚は、そしてそれを支えてきた人々はわかりかねていた。何が悪かったのか。どうすれば良いのか。そしてその答えは、失って初めてわかるのだった……。この短編集の中で一番痛い物語。他人を責めるということは、同時に重い責任を背負うということに気付かされました。
「帰山」→5作目の『図南の翼』に登場した宗王の次男・利広の物語。柳国にやってきた利広は、この国が今まさに滅びようとしていることを確信する。そして、思う。死なない王朝などありはしないと。では、いつか宗も滅びるのだろう。六百年も続いた宗も……。でも利広には想像などできなかった。いつも同じ顔ぶれでいつも温かく自分を迎えてくれて……。そしてたぶん自分は《変わらない》ということを確信するために旅に出るのだと……。
●嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6 (6) (電撃文庫 い 9-6)
・「『(嘘+真実)÷価値=』」
サブタイトルから最終回臭がプンプン漂う『み−まー』シリーズ、待望の第六巻。
すごく楽しみにしていたのですが、期待を裏切られることなく、文句なしに大満足の内容でした。
まず、これまではみーくんの一人称のみで綴られてきた『み−まー』でしたが、今巻ではなんとなんと浩太くん、恋日先生、海老原香奈恵(新登場)、湯女といったサブキャラ視点のお話が楽しめちゃいます。ミーマー(カタカナ表記でみーまー×読者のことを指す造語。自分が勝手に造りました)ならこれだけで、涎じゅるりが止まらないことと思います。
さらに、四、五巻ではほとんど出番のなかったまーちゃんでしたが、今巻では打って変わっての大活躍です。ゆずゆずに奪われかかっていたヒロインの座を見事、奪還せしめることに成功しています。みーくんの努力の甲斐もあってか、正に完全復活です。まーちゃん成分が不足している方にも胸を張ってお薦め出来る、そんな一冊に仕上がっているかと。ただし、それに対して柚々果汁は3%未満とかなり控えめですので、柚々をお求めの方は要注意です。
個人的に『佐内利香×上社奈月=』はとにかく最高でした。もう最高としか言いようがありません。この二人の掛け合いだけで一冊書いて欲しいくらいです。もうこの章だけでも読む価値ありです。『ジェロニモファンのあなた、湯女ファンのあなた、そしてどちらでもないあなたも、生きとし生ける全てのミーマーに捧ぐ、至高の一冊』みたいなPOPを添えたくなります。
そして今巻、シリーズ内で一番、前作との繋がりが強い仕様だと感じました。これまで読んできた方は私がなんと言おうと関係なく読まれることと思いますが、それでも敢えて「今作は必読に値します」と言わざるを得ません。今までに登場してきたメンバーが大集合のオールスター感謝巻で、また一巻から読み返したくなってくること必至です。ですから、ここまできていきなり6巻に手を出そうとしている人は流石にお見えにならないとは思いますが、もしそんな冒険心溢れる方がいらっしゃったら、老婆心ながら前作までの読了を強くお薦めします。今巻からいきなり読むという行為は最早『見たこともない言語で書かれた文献を解読する』様なものだと思います。人を選びますが、一度ハマれば抜け出せない中毒性もとい、不思議な魅力がありますので。
オチというか終わり方が3巻のような感じで実に曖昧模糊としていて、そういうはっきりしないのが嫌いな方は予めご了承ください。私はそういうところも全部ひっくるめて大好きな根っからのミーマーですので、むしろ満たされてますが。どうなったんだろう?と想像することも『みーまー』の楽しみ方のひとつだと思ってますので。
あとがきの最後の怖ろしい一文が未だに直視できないんですが、入間先生、最後に『嘘だけど』って付け忘れてません?嘘偽りなくこれで終わりじゃないことを切に願ってます。
・「何処まで行ってもつきまとう影の様に」
巻末の後書きに、最終巻を匂わす一文が有りましたが、みー君まーちゃんのキチンとした結末が描かれていない点で、続巻は絶対に出るだろう――と、勝手に想像(と言うか期待)しています。
さて、今巻のみーまーですが、これまで登場した主要な人物達の何人かの視点で、過去から続く今、それからどの様な未来へ繋がっていくのか、その辺が描かれています。
浩太君が抱える現実と、一樹が抱えながら生きて行かなくてはならない闇。助けた人と助けられなかった人を引き算し、真剣に向き合っていたからこその恋日の今。佐内利香の嘘とジェロニモ(上社奈月)の優しさ。
それぞれがみーまーと関わりを持ったからこその行動で、良くも悪くも関係を持って今に続いている。それをみーくん達は知らぬまま、もしくは見なかったことにして生きてゆくしかない悲しさ。
そして何よりも、過去の事件が呼び水となって起きる今回の事件。
みーくんやまーちゃんに、過去の事件はいつまでもつきまとう。それは、自らの影を決して振り切ることが出来ないかの様に、いつまでも、そして何処までも、二人の上に降りかかってくる……
壊れすぎた人生の中、何処まで行っても二人には救いがないのか――今回も、憤り、諦め、悟り、それがさも当然の如く受け入れる……決して楽しい物語ではないみーまーシリーズですが、やっぱり読まずにはおられないです。
・「次回がたのしみ。」
今回の悪意さんは、わりと親近感の持てる顔なじみさんです。誰しも一度は抱いたことがあるんじゃないかな?それを実行できるのは、心が強いのか弱いのか…?みーくん叔父の名字も分かってすっきり、確かにお似合いです♪
最後に、推理小説とか好きなヒトは、何も考えずに読んだ方が良いかと…素直に驚けなくなるかも?
・「崩壊のオールスター。完全にラノベの域超えたね。」
これまでみーくんまーちゃんシリーズを(苦しみながらも)がんばって読んできた読者の皆様へのご褒美。それぞれの主役・脇役・悪役たちの過去・現在・未来が、それぞれの「言葉」によってぎゅっと濃縮された一冊です。
ミステリ、あるいはサスペンスとしての本流がますますその勢いを増していく中、溢れ出た流れは支流として魅力的なオムニバス的短編集に姿を変えていきます。いや、まさかこれほど芳醇な作品に仕上がるとはね、あの鬱々みーまーが(笑)
えー、最後に一言。さよなら、みーくんまーちゃん。・・・・・・嘘だといいなぁ。
・「まさか!!!!!」
まさか!の一言に尽きます。あぁ。。あとがきでもあんなことを・・・・嘘だといいなぁ・・・
●SHI-NO-シノ-空色の未来図 (富士見ミステリー文庫 76-8)
・「元カノの遺せしモノ」
今回はお正月に帰省して、そして事件へと関わることになる『僕』。元カノ、という過去において誰でも無視しえない存在からの誘いに端を発してのこの事件は、そんな彼女に関わったあらゆる者達を巻き込んでいく――。
そこにわざわざ自ら出向いてまで関わろうとする、志乃、キララ、真白という『現ヒロイン』勢。物語は二元の様相を見せる、そして意外な結末へと向かい『彼女の○○通り』に収束していく――!今回のこれには個人的に、某作家の某探偵モノの最終作品を連想したりもしました。「うは、こうきたか」と、唸ってしまいましたです。
それと今回は、志乃の『とあるもの』の可愛さが個人的にクリティカルヒット、『僕』への想いのその微妙な変化もまた当然見逃せないもので――!『僕』と志乃の2ショットが少なかったのが(構成上仕方なかったとはいえ)残念でしたが、最後のシーンで補完出来たのでこれについてはでもよしとしますか。
次は、話だけはこれまでも何度も出て来ていた『あの事件』について、遂に語られる模様。今からもう次の巻が、待ち遠しいことこの上ないです。
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