バッハ:シャコンヌ (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), バッハ(作曲)
「全曲録音でないのが唯一の欠点」「無心で弾くバッハ」「「美しい」としか表現しようのないバッハ」「初心者にも聴きやすいCD」「ヒラリー・ハーンのデビュー盤」
ベートーヴェン:VN協奏曲 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), バーンスタイン(作曲), ジンマン(デイヴィッド)(指揮), ボルティモア交響楽団(演奏)
「この人の魅力はなにか」
バーバー : ヴァイオリン協奏曲 / エドガー・メイヤー : ヴァイオリン協奏曲 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), バーバー(作曲), メイヤー(作曲), ウォルフ(ヒュー)(指揮), セント・ポール室内管弦楽団(演奏)
「歴史的表現」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), メンデルスゾーン(作曲), ショスタコーヴィチ(作曲), ウルフ(ヒュー)(指揮), ヤノフスキ(マレク)(指揮), オスロ・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「この年にしてこの境地」「完璧な技術、素直な表現力。」「ショスタコーヴィッチ!」「騙されたと思ってジャケ買いしましょう ^^)」「さすがにうまい!」
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), ブラームス(作曲), ストラヴィンスキー(作曲), マリナー(ネヴィル)(指揮), アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(演奏)
「ブラヴォー」「ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲」「清新にして切れ味の良い快演」「ヒラリー・ハーンに喝采」
エルガー:ヴァイオリン協奏曲 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), エルガー(作曲), ヴォーン=ウィリアムズ(作曲), デイヴィス(サー・コリン)(指揮), ロンドン交響楽団(演奏)
「叙情的なエルガーのVN協奏曲」「心からの感動」「ハリとツヤのある音楽。」「サーのハミングも心地よさげ?」「うまいけれど。」
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), バッハ(作曲), カヘイン(ジェフリー)(指揮), ヴォーゲル(アラン)(演奏), バーチャー(マーガレット)(演奏), ロサンゼルス室内管弦楽団(演奏)
「2つのヴァイオリンのための協奏曲について」「女性ヴァイオリニストのホープ」「ハーンのファンになりました!」「スピード!」「ハーンのバッハ」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), パガニーニ(作曲), シュポア(作曲), 大植英次(指揮), スウェーデン放送交響楽団(演奏)
「実に音楽的」「新しい名演」「シュポアはおまけにあらず。」「新しい名録音」「ヒラリー・ハーンにはもっと別の曲を!」
Mozart: Violin Sonatas K. 301, 304, 376 & 526 (詳細)
Wolfgang Amadeus Mozart(作曲), Natalie Zhu(Piano), Hilary Hahn(Violin)
「笑顔がいいです」「平均点以上ではない」
The Village (Original Score) (詳細)
James Newton Howard(作曲), Pete Anthony(指揮), Hollywood Studio Symphony(オーケストラ), Hilary Hahn(Violin)
「ヒラリー=ハーンだったのですね。」
Portrait (詳細)
Natalie Zhu(著), Erich Wolfgang Korngold(作曲), Wolfgang Amadeus Mozart(作曲), Kent Nagano(指揮), Berlin Deutsches Symphony Orchestra(オーケストラ)
「ヒラリー・ハーンのファン必見のDVD」
The Last Night Of The Proms (詳細)
Hilary Hahn(俳優), Andrew Davis(俳優), Various(アーティスト)
「字幕」「イギリス的お祭り騒ぎ。」
教皇ベネディクト16世バースデイ・コンサート (詳細)
ドゥダメル(グスターボ)(俳優), ドヴォルザーク(作曲), ハーン(ヒラリー)(演奏), シュトゥットガルト放送交響楽団(演奏), シュトゥットガルト放送ブラス・アンサンブル(演奏)
「ローマ法王も…」「ドゥダメルとハーンからベネディクト16世への贈り物」「ハーン目当てで買ったので満足です」
シベリウス&シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲 (詳細)
ハーン(ヒラリー)(アーティスト), シェーンベルク(作曲), シベリウス(作曲), サロネン(エサ=ペッカ)(指揮), スウェーデン放送交響楽団(演奏)
「期待通り表現力の大きな演奏!」「厳しい諸相に満ちたシェーンベルクとシベリウス」「ハーンはやっぱり凄い!」「希有なバランス感覚」「シベリウスとシェーンベルクの抜けた部分」
ミュージック>アーティスト・パフォーマー別>J-POP>あ行>RCサクセション
ミュージック>アーティスト・パフォーマー別>ワールド>その他
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>演奏者別>ナ・ハ行の演奏者>ヒラリー・ハーン
Custom Stores>By Formats>国内盤>クラシック
Custom Stores>By Artists>クラシック>演奏者別>ナ・ハ行>ヒラリー・ハーン
クラシック>器楽>交響曲・管弦楽曲>ナ・ハ行の作曲家>バーンスタイン
クラシック>器楽>交響曲・管弦楽曲>ナ・ハ行の作曲家>ベートーヴェン
クラシック>器楽>協奏曲>作曲家別>ナ・ハ行の作曲家>ベートーヴェン
クラシック>器楽>協奏曲>演奏者別>ナ・ハ行の演奏者>ヒラリー・ハーン
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ハ行>バーンスタイン
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ハ行>ベートーヴェン
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ハ行>バーバー
クラシック>器楽>交響曲・管弦楽曲>サ・タ行の作曲家>ショスタコーヴィチ
クラシック>器楽>交響曲・管弦楽曲>マ・ヤ・ラ・ワ行の作曲家>メンデルスゾーン
・「全曲録音でないのが唯一の欠点」
17歳のデビュー・アルバムでいきなりバッハの『無伴奏』などというと、『ゴールトベルク』でデビューしたあのグールドを思わせますが、このヒラリー・ハーンの演奏は、デビュー盤とか年齢といったことを抜きにして、古今の『無伴奏』の録音のなかでもトップクラスにランクされるべき一枚です。
「そんなに若いと、勢いだけの単調な演奏になっているのではないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで、有名な「シャコンヌ」を聴いてみましょう。手元にあるCDで確認すると、シェリングは約14分30秒、古楽器演奏を代表するレイチェル・ポッジャーは約13分30秒で弾いていますが、ハーンはなんと17分52秒もかけています。しかしながら、遅いという印象はまったくありません。まず、リズム感が非常に正確であること、そして、こまかくていねいに表情を描くことにより、遅さではなく密度と強度の高さを感じさせるのです。ここまで雄弁な「シャコンヌ」というのも、なかなか聴けません。さらに特筆すべきは、ヴァイオリンの音がとにかく美しいことです。奏者によっては音がきつくなったり汚れてしまうことも少なくない『無伴奏』ですが、ハーンの演奏にはそのような部分がまったくありません。恐るべきコントロール力です。
唯一の欠点は、「デビュー盤だからって、なんで全曲録音にしなかったんだ!」ということです。演奏は満点ですが、レコード会社の弱気には星ひとつ減点したくなります。何年かしたら、ぜひ全曲録音に取り組んでほしいと強く願っています。
・「無心で弾くバッハ」
ハーンが17才の時の演奏。上手・下手とは違う次元で、無心で弾く演奏が心に響いてきます。それでいて、いい音が出ています。お気に入りはソナタ第3番、特にアダージョが美しく聴こえます。
・「「美しい」としか表現しようのないバッハ」
いまさらですが・・・無伴奏ヴァイオリンは、各奏者特有の「節回し」が正直苦手だったんですが、これはとても気にいっています。所謂「艶」はさすがにないですが、フレッシュな爽快感があります。ゆったりめテンポなんですが決して重くならないところがいい。空気を澄み渡らせるような音色とフレージングの「美しさ」。通勤の朝によく聞いてました。
・「初心者にも聴きやすいCD」
無伴奏のヴァイオリンCDを聴いたのは初めてでしたが、とても新鮮で気持ちの良い音です。バッハが好きなだけで専門的な知識はないのに、このCD1枚でたっぷり満足感を味わうことができました。この後に著名なヴァイオリニストの演奏も聴いてみましたが、だからといって見劣りすることなく今もお気に入りの1枚です。
・「ヒラリー・ハーンのデビュー盤」
ヒラリー・ハーンのデビュー盤。当時17歳だった彼女が完璧なまでに演奏しており、教科書といっていいほどの録音ですね。全曲録音されていないのが残念なところです。
・「この人の魅力はなにか」
もう、この人については多くのレビューが存在する。いろいろなレビューを拝見するうちにまだ書かれていないことがあるように思ったので、ここにこっそり書くことにする。 このヴァイオリニストの完璧な技術と白銀色で勁い音については、すでに皆が書いている。わたしもデビュー盤の「シャコンヌ」をきいて、強く惹き付けられたリスナーのひとりだ。だが、それからいろいろなディスクをききすすめていくうちに気づいたのは、この人のディスクはその1枚1枚が「最初からききはじめて最後で解決する」ように「プログラム」されているということだ。彼女ほどの技巧があれば因習的な演奏をしておれば充分食べてゆける。だが、彼女はそれを蹴って20歳になるやならずで「1枚のディスクで1回のコンサート」という行動に出た。 加えてその「コンサート」がいわゆる「ヒラリー・ハーン流」という発想では、くくれないのだ。それぞれの楽曲(の組み合わせ)において、彼女は徹底的にアナリーゼをして、常に新しい視点から万華鏡のように変化するディスクを出してきている。この人は入試の偏差値でいえば65を軽くクリアするほどの音楽的知性を持っている。それはCDについている解説に彼女が書いたライナーノーツを読んでも、わかる。こういう態度をとった演奏家というと、ピアニストならばグールド、指揮者ならブーレーズやシノーポリといった名前が思い出されるが、ヴァイオリニストには前例がない。わずかにギドン・クレーメルが似ているが、資質がまるでちがう。しかもこの人の文章に接するかぎり、天衣無縫な機智はあっても前述したピアニストや指揮者たちのとった「反逆児的な」態度は微塵もない。 だから、なにかしらヒラリー・ハーンのディスクで感銘をうけた方には、彼女の録音した協奏曲をなるべくたくさんきいていただきたい。それも彼女自身の文章を読む点から言って国内盤のほうが望ましい。英語に堪能な方は輸入盤でいいけれど(もしそういう方がおられたら、彼女の文章が知的階級のそれなのかどうかご教示くださると、ありがたい)。 この人はまだ30歳を前にしてこれだけのことをやってしまった。将棋で言うならばたてつづけに王手を指したわけだ。将棋の有段者は、詰むと読み切ったときか、さもなくばよほどの勝算があるときを除いてそういうことは、しない。漫然と指した王手はそのまま敗着になって自分に返ってくるからだ。ヒラリー・ハーンという天才は今後なにをやってくるのか。楽しみでもあれば怖い気もする。それは「40代になったら円熟して良い再録音をするだろう」などといった呑気なものではないのである。
●バーバー : ヴァイオリン協奏曲 / エドガー・メイヤー : ヴァイオリン協奏曲
・「歴史的表現」
どちらかと言えば地味な曲です。叙情的な旋律が多いのですが、今一歩の深みに欠けるきらいがあると感じました。
その私の第一の印象は、やがて変更されました。深み、これは確かなものです。非日本的な風土を知ることは、日本に住む私にとっては難しいことです。何故なら、風土とはまさに住むことから離れ得ない性質だからです。ハーンの美しく、澄明な音色は、異国の土地にまつわる人間と自然の歴史を思わせます。
人が世界にやって来て、他者に出会い、喜び、悲しみ、去ってゆく。この何ともいえない出来事を、ヴァイオリンの単旋律が描写しているように思えるのです。メイヤーはあまり知られない新しい作曲家ですが、彼の協奏曲の冒頭は今言った抒情の窮みだと思います。美しい演奏です。
・「この年にしてこの境地」
ヒラリー・ハーンを初めて聴いたのは2000年のヤンソンス/BPOとのショスタコービッチのコンチェルトだった。この難曲を何の苦もなく弾きこなす抜群のテクニックもさることながら、曲の骨格をしっかりと描くスケールの大きい正統派の演奏に惚れてしまった。 彼女の良さは奇を衒わず曲の本質を見極めて表現しようとするところにある。素直な人なのだろう、聴衆に対する気配りもあり決して美形の範疇ではないが(失礼!)舞台の姿はたいへん美しい。彼女ならどんなオファーがきても先約をドタキャンするようなことはしないだろう(どんなにテクニックがあっても東響にあるまじきキャンセルをした庄司某は決してこのレベルには達しない)。4月の東フィル定期は残念ながら病気で来日できなかったが早いう!ちにまた実演を聴きたいものだ。 カップリングされた最もポピュラーな協奏曲の一つであるメンデルスゾーンも透明感のある演奏で20代前半の女性に期待する美しさを満喫できる。必聴の1枚である。
・「完璧な技術、素直な表現力。」
ショスタコーヴィチはこの曲のスタンダードにもなり得る名演。少しも熱演しているようには見えないのに、演奏のスピード感に手に汗を握ることになります。ハーンの音楽性はこの曲にあっています。メンデルスゾーンの方は、この曲には他にも名盤がたくさんありますが、この演奏はそれらに並び立つ名演だと思います。技術的には完璧で少しも感情的にならないメカニカルな演奏ですが、それによって曲の出来の良さが実感できます。バイオリニストの素直な表現力に好感が持てます。
・「ショスタコーヴィッチ!」
ショスタコーヴィッチ2楽章の猛烈なスピードとテンションは唖然としてしまうほど。この楽章だけでも買う価値ありです。もちろんメンデルスゾーンも美しい。
・「騙されたと思ってジャケ買いしましょう ^^)」
ジャケットが美しいので、ジャケ買いしても良い。(・・・やっぱり美人は特をする?!)私も最初買ったときはそんなもんだ ^^;)。CDショップの視聴機は粗悪なものが多いので、こういう音色や微妙なニュアンスに踏み込んだ演奏は判断が難しい時がある。最終的には自分の装置で聞くしかない-_- )。だが、聴いてみて、聴きなれているはずのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が久々に新鮮に聴こえてきた。ハーンの”節回し”の素晴らしさに感動した。私のこのレコードに対する評は以下である。
「ついにハイフェッツ盤と比肩するレコードが誕生した!」
素晴らしいレコードが誕生した。SACDをお持ちの方はSACD盤を購入した方が良いでしょう。
・「さすがにうまい!」
メンコンでは近代の最高傑作では無いだろうか?技巧と表現がとけあって一つになる。すばらしい演奏です。
・「ブラヴォー」
人間も年齢を重ねるにつれてブラームスの良さが心に染みるようになるようで、最近コンサートで感銘を受けてからHilary Hahnのブラームスのヴァイオリン協奏曲のCDをよく聴きます。
第1楽章ではテーマに付けられた独特のアゴーギグに少々抵抗感を覚えますが、決して技巧そのものを誇示していないのに難しいパッセージでの微塵の狂いも無い音程とリズムの切れ、重音を弾く時でも決して汚い音を出さないテクニックの冴えは素晴らしいです。
もちろん第2楽章のしみじみとした情感も後半の自然な盛り上げで聴かせますが、何と言っても圧巻はリズミックな第3楽章のテクニック冴えと、細かい音符が鮮やかに弾ききられたコーダの一糸乱れぬ追い込みは思わずブラヴォーです。
・「ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲」
ハーンのブラームスについては、個人的には、細かすぎるビブラート、それにフレーズの後ろの方につける独特なアゴーギグ、及び音の切り方が気になる(それは気に入らないという深刻な意味ではない)。第一楽章の猛烈な演奏スタイルは、大好きなシェリングのライブ録音(指揮:クーベリック)と似ているように聞こえ、親近感を抱く。
ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲については、ストラヴィンスキーと交流のあったミルスタインの自伝に、長々と書いてあったのでどんな曲なのか興味を持っていた。わたしは、ハーンの録音によって始めてこの曲を聴いた。わたしは所詮素人なので、ミルスタインが自伝で言及したような印象(「もっと素晴らしいものが書けたはずだ!」)は抱かなかった。いーじゃん、この曲。そんな感じ。
・「清新にして切れ味の良い快演」
現代的で美しい、少し温度の低い感じがまたたまらない魅力です。すっかりヒラリー・ファンになりました。
・「ヒラリー・ハーンに喝采」
ブラームスは交響曲2番をよく聴きますが、最近ヴァイオリン・コンチェルトが心に染みます。第1楽章では難しいパッセージでも乱れることなく、音程は正確無比、リズムもよいです。カデンツァではヴァイオリンを十分に歌わせています。第2楽章のオーボエのソロのあと、ヴァイオリンが同じメロディーで繰り返します。全体としてアダージョのしみじみとした情感で聴かせます。第3楽章では細かい音符が鮮やかに粒だって聞こえます。オーケストラとの相性もよいです。「ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調」はアバド指揮(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)、ヴァイオリン・ミンツのも手許にありますが、このヒラリー・バージョンのほうが演奏は速いです。第1楽章ではヒラリー版は23分15秒、ミンツ版は23分32秒。第3楽章のアレグロではヒラリー版は7分43秒、ミンツ版は8分45秒ですから1分ぐらい高速です。ヒラリーさん、いい音楽をありがとう。
・「叙情的なエルガーのVN協奏曲」
ハイフェッツ盤でこの曲が気に入り、数少ないこの曲の録音の中から探して購入しました。この曲、駄作とされてしまっているのか、録音がまともなものがなかなかありません(あっても廃盤などになってしまっていました)。 この盤は結論からいうと素晴らしいです。甘い雰囲気をもつこの曲をあまりなく再現しており、テンポ設定も適切。この盤で見せてくれるアッチェランドからトゥッティにいたるまでは、聴いていて最高!と叫んでしまいます。ハーンも歌うヴァイオリンを見せてくれ、技巧的なパッセージも心地よく聴かせています。バックのオケや指揮者も一流で、完璧な出来でした。
エルガーのヴァイオリン協奏曲はいくつかCDでもっていますが、この演奏が最高でした。
・「心からの感動」
私はエルガーのチェロ協奏曲やヴァイオリン・ソナタはとても好きでしたが、ヴァイオリン協奏曲はどの演奏を聴いても難解で長いというイメージしか持てませんでした。この盤それを覆してくれました。第一音から音に魂がこもっていて思わず惹き付けられました。そして今までのヒラリー・ハーンとは決定的に違う”心からの情感”と”成熟”をすごく感じさせる演奏でした。彼女のスーパーテクニックが冗長になりがちなこの作品をきりりと引き締め聴き易くしてくれたことは確かでしょう。あげひばりでの精緻で繊細なヴァイオリンの音色も素晴らしい。
今年の一押しのアルバム。若いのにここまで表現できるとは感動しました。
・「ハリとツヤのある音楽。」
エルガーのヴァイオリン協奏曲を、とにかく冒頭から聴いてください。叙情的に、そして慈しむような優しさのあるオーケストラによる前奏、そして3分ほどして出てくる独奏部分。ロングトーンで張りのある音を響かせ、和音を解決させる。それも短調で。せつなくて悲しい。悔しいけど泣いてしまう。
曲自体はそんなにシンプルなものではないので、とっつきやすくはない。でも、この音色が、伝えたいことを素直に吐露しているように思う。
若いヴァオリニストだけれども、非常に落ち着いて冷静に音符を処理している。陶酔させるようなメロメロな弾き方はしない。だからこそ、曲自体に語らせる形になり、それがとても魅力的なものになる。
ヒラリー・ハーンのヴァイオリンは現役のヴァイオリニストの中でも抜きん出た美しさを誇るものです。この音色の美しさをわからない人は不幸だ、と失礼ながらも心の中で罵りたいくらいです。入れ込みすぎと言われるかもしれませんが、感動とはそういうものです。
・「サーのハミングも心地よさげ?」
彼女は多彩なタレントをお持ちのようですし、高い演奏技術を持ったテクニシャンだと思いますが、演奏ではそんなことはおくびにも感じさせない、すばらしい演奏家だと思います。まだ若いのにね。将来どうなるんだろう?(私は倍も生きてるのに。。将来はあるんだろうか?。。どうでもいいことですが) このエルガーはそういった彼女の特質が最大限に生きる曲の1つだと思います。Viva! Hilary! Faureもよかったよ。ナタリーと大阪にも来てな。
・「うまいけれど。」
ヒラリーハーンはうまい。この曲は、演奏するだけでも大変な曲だと思う。それをよく弾きこなしていると思う。
でも私が持っているナイジェル・ケネディと比べると、少し物足りなく感じる。
何かが足りない...情熱だろうか。淡々と弾くのが彼女のスタイルかもしれないので、なんともいえませんが。(わたしはナイジェル・ケネディのファンなのでひいきしているかも知れません)
たまたまナイジェル・ケネディのブルドッグ版のエルガーには、「The Lark Ascending」も入っています。
高いところで旋廻したり、仲間と戯れたり、舞い降りたり。そして最後にはどこかへ飛んでいってしまう感じが、ナイジェル・ケネディではよく表現されているような感じです。
興味があったらナイジェル・ケネディのエルガーも聴いてみてください。
(いま評判の「ベスト・クラシック100」にはナイジェル・ケネディの「The Lark Ascending」が入ってます)
・「2つのヴァイオリンのための協奏曲について」
ご存知の方もみえるかもしれませんが、2つのヴァイオリンのための協奏曲の第1楽章(第4トラック)の冒頭は、実は2ndヴァイオリンから入ります。1stヴァイオリンのハーンが演奏し出すと普通に考えて聴いていると、えっ!ハーンって2ndの方より下手?と思ってしまいます。そんなことは決してありません。また、1stヴァイオリンのハーンは中央よりわずかに左に位置し、2ndヴァイオリンの方はわずかに右に位置しているようですが、並みのアンプでは、この差をしっかり定位させることが出来ませんので、位置で聞き分けるのは少し難しいです。2ndの方のヴァイオリンは高音の響きがわずかに濁るので、音色で聞き分けて、掛け合いの面白さを楽しんでいます。
・「女性ヴァイオリニストのホープ」
ヒラリーハーンさんは技巧的にはすでに完成されていると、この若さですでにかなり評価の高い女性ヴァイオリニストです。バッハのヴァイオリン協奏曲はバロック調の優雅な曲ですが、ハーンが弾くとかなりテンポが速く優雅というよりはスポーティーな演奏に感じます。しかし、確かなテクニックに裏づけされた演奏で安心感のある演奏でもあります。将来が楽しみでありません。エルガーのヴァイオリン協奏曲もすでに発売されていて、これまた評価の高い一枚です。これを聞いて気に入った人は是非聞いてみてください。
・「ハーンのファンになりました!」
協奏曲第2番についてですが、一般的に知られているテンポよりだいぶ速いと感じました。ですがこのテンポがやみつきになる…(笑)
・「スピード!」
音の波が、いきなり猛烈なスピードで迫ってくる。思わず聞き手に緊張が走る。だが、その緊張感は、ほどなく愉悦の極みに聞き手を導いてくれる。
ヒラリー・ハーン。天才だ。
緩序楽章に移る。何ということだ。誰よりも懐が深い。一音一音に、意味付けを施し飽くことがない。
・「ハーンのバッハ」
流れるような美しいメロディが印象的な演奏だと思います。ただ、個人的にあっさりと演奏しすぎかなと思いました。緩序楽章の出来は文句ないです。
・「実に音楽的」
ハーンがパガニーニをやるということで、さぞかしバリバリ弾くんだろうと思っていました。ところが、実に音楽を作っているなという感じで、歌い回し、節回しに余裕が感じられます。パガニーニの一番ってこんなメロディアスな曲だったんだって。"どんどんじゃかじゃか"だと思っていた曲のイメージが変ります。技術を超えたところの高い次元の演奏でした。
オーケストラのサポートもハーンとベクトルが合っていて心地よいです。
・「新しい名演」
パガニーニはフランチェスカッティやコーガンと並ぶトップクラスの演奏。技巧のみに振り回されることなく、楽しんで演奏しているかのよう。彼女の重音、スビッカートやハーモニックス奏法は一つの理想といえよう。シュポアでは一転渋めにじっくりと歌い上げていて素敵だ。
・「シュポアはおまけにあらず。」
パガニーニの方は超難曲といえども予想通り、ヒラリーハーンらしく暑苦しくなく甘くなりすぎず、爽やかに歌いきっていてさすが、という感じです。 驚いたのがシュポアの方で、演奏で取り上げられることの少ないシュポアの協奏曲ですが、実はこんなに美しい音楽だったのか、と初めて気付かせられた演奏でした。特に3楽章は、軽やかでありつつも優美でとてもいいですね。ヒラリーハーンの生み出すクリアな音程と音質そして軽快なフレージング、もしかするとヒラリーハーンが弾いていなければ気付かなかったかもしれない、シュポアの8番と良い出会いをさせてもらいました。早速楽譜も買いに走るのだ!
・「新しい名録音」
評価は様々あるが、もう1枚持っている、スターンのパガニーニ協奏曲に比べれば、若々しいろくおんで、バックがそれをうまく引き立てていると思います。
・「ヒラリー・ハーンにはもっと別の曲を!」
率直なところ、ヒラリー・ハーンがパガニーニを録音したの?、あんなつまらない曲を、技巧的には当然完璧に弾くだろうけど、・・もっとハーンにふさわしい曲を録音してほしかった。ハーンは技巧だけの人ではない。もう1曲のシュポアのほうがすぐれた演奏でさすがとおもわせ、この曲のよさをしめしてくれたいえる。 それにオケがね。ただ和音をならしつけれだけのようなものだから、そこそこなればいいのだけど、お世辞にもうまいとはいえない。これなら日本のN響などの方が余程よい音がするしうまい。音楽雑誌の中でこのオケをわざわざ褒めているのがあったが、あきれた。多分聞かずに書いたのかも。
●Mozart: Violin Sonatas K. 301, 304, 376 & 526
・「笑顔がいいです」
来年が生誕250周年ということもあって、モーツァルト関連の企画が多い。多分、その内のひとつだろうと思われるアルバムです。ヒラリー・ハーンのヴァイオリンもいいけど、ナタリー・シュウのピアノもいいですね。ジャケットの写真も二人ともいい笑顔で映っていて、いい演奏が出来た証なんだろうと思います。ちなみにナタリー・シュウは、ヒラリー・ハーンが13歳の頃から共演していたそうですね。
・「平均点以上ではない」
Sonata in F major K. 376 (374d)Sonata in G major K. 301 (293a)Sonata in E minor K. 304 (300c)Sonata in A major K. 526
HILARY HAHN, violinNATALIE ZHU, piano2004年録音
ハーンのモーツァルト:Vnソナタは、ムターの嫌らしさがない代わりに、清潔すぎて面白みがない。若さ故の傷があってもよいと思えるほど聴きやすく傷のない演奏だ。K. 304 がよく、K. 526で盛り上げているが、全体的には平均点以上ではないように思う。
聴きやすさでは、シェリング&ヘブラーを上回るほどだが、面白さでは Mark Steinberg & 内田に遠く及ばない。
ナタリー・シュー Natalie Zhu はうまい。
・「ヒラリー=ハーンだったのですね。」
ずっと、James Newton Howardで探していたので、なかなか見つけられなかった「The Village」のサントラです。
Pete Anthonyも現在では最も知られている映画音楽コンダクターの1人ですが、やはり楽曲の美しさを丹念に磨き上げたJames Newton Howardが最大の立役者でしょう。
主人公が森の一本道を歩いていく情景に被せられたスコアは、M. Night Shyamalanの映画史上最も美しく、感動を覚える1シーンだと思っています。見終えた後のスタッフロールで、HILARY HAHNの名を見つけた時に「やられたな」とつい思ってしまいました。
HILARY HAHNは日本でも今大人気のバイオリニスト。この起用でこの映画の楽曲の評価が上がってくれれば、一介のサントラ好きにとって嬉しい限りです。
・「ヒラリー・ハーンのファン必見のDVD」
このDVDはコンサートやリハーサルの映像に加え、彼女自身と一緒に働いたことのある音楽家インタビューを通じて、ヒラリー・ハーンというヴァイオリニストの音楽と人物像を描きだすドキュメンタリーフィルムです。 収録曲はコルンゴールドのヴァイオリン協奏曲、バッハのシャコンヌ、 モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第25番。 彼女のインタビューから受ける印象は、音楽に対する豊富な知識と深い愛着に基づいたプロの音楽家としての自覚、そして若くして成功をおさめたことをおくびにも出さない謙虚さです。なかでも一番驚いたのは「私は自分のCDがその作品に対する評価を一変させたりできるなんていう幻想は抱いていません 」との発言です。彼女のCDを聴いてから、エルガーやバーバーそしてメイヤーの音楽のファンになり、バッハの素晴らしさを再評価するようになった私としては、彼女の発言は過小評価としか言いようがありません。 こう書くと、彼女は真面目で近寄りがたい人間に聞こえますが、このDVDから見えてくる彼女の人物像はその反対です。母校のカーチス音楽院を案内する姿はまさに少女時代にもどったかのようですし、このDVDに収録されているサイン会もファンを大切にする彼女にとっては珍しいことではありません。私自身も昨年1度コンサートに行きましたが、 彼女はコンサート後にスウェトシャツでロビーに出て来て1時間近くもサインと握手をしていました。 このDVDはRegion Allなので日本のDVDプレヤーやパソコンでも再生可能ですが、やはり日本語字幕がないと楽しみが半減する気がします。内容は素晴らしいので彼女のファンを日本でもっと増やすためにも国内版の発売を望みます。
・「字幕」
日本語字幕がないのは、残念ですが、しかし英語字幕があるのですよ。
まぁ、それほど難解なことをしゃべるわけではないので、だいたいのことは理解できるとおもいます。
それにしても、ほかの年のラストナイトもDVD化してくれないかなぁ~。1999年も、なかなかよかったし、9.11の年のも、感動的だったしなぁ。
・「イギリス的お祭り騒ぎ。」
日本でも衛星放送で毎年中継のあるイギリスは、ロンドンで毎年夏に開催されるBBC(英国放送協会)がスポンサーとなっている通称”プロムス”の2000年のラストナイトの模様を収録したもの。前半には、アメリカ人の若いヴァイオリニスト ヒラリー ハーンがモーツアルトのヴァイオリン協奏曲第4番を演奏し、喝采をあびるのだけどこの年のラストナイトの見所は、後半だと思う。特に後半は、サー エドワード エルガーの威風堂々第1番は、もちろんイギリス人が盛り上がる自国の出身作曲家の曲を演奏するのがほとんどお決まりとなっているのだけど音楽にあわせて観客たちが持ってる旗を振ったり、笛をならしたりと楽しく見ることが出来る。
特にこの年をもってラストナイトの担当オーケストラの音楽監督サー アンドルー ディビスは、その席を降りたのだけどお別れのスピーチが早口で観客を沸かせ、音楽監督を降りる彼の新しい出発を応援する観客の姿勢にも感動すると思う。イギリス音楽が好きな人、ヒラリー・ハーンが好きな人にはおすすめ。
でも日本語字幕がないのでサー アンドルー ディビスのスピーチなどに笑えないと思うから・・そこは、残念な所ですが
・「ローマ法王も…」
彼女の音色に聴き入ってます。 実に素晴らしい音色です、彼女の音色は、物凄く人間の深い部分に届くようですね。
・「ドゥダメルとハーンからベネディクト16世への贈り物」
クラッシック界の若い世代を代表する指揮者とヴァイオリニストがローマ法王の80歳の誕生日を祝う特別なコンサートで競演。 収録曲は 1. ガブリエリ:第9旋法による12声のカンツォーナ 2. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第3番 3.ドヴォルザーク:交響曲 第9番 《新世界より》 4.ガブリエリ:ソナタ第13番 指揮はベネゼーラ出身のグスターボ・ドゥダメル(26歳)、ヴァイオリン独奏はアメリカ人のヒラリー・ハーン(28歳)と若手で固め、管弦楽は法王の祖国ドイツからシュトゥットガルト放送交響楽団を招くという趣向のこらし方。まず、モーツアルトのヴァイオリン協奏曲ですが、ハーンは出だしこそやや緊張気味ですが、曲が進むにつれいつもどおりの切れと躍動感のある響きが戻ってきます。そして注目は第一楽章の結びで演奏されるハーンオリジナルのカデンツァ。 それにしてもモーツアルトを聴いている時の法王は怖いくらい真剣です。クラッシック音楽好きで知られ、当コンサートの選曲にも法王の意向が反映していたとのこと。オリジナルのカデンツァは、そんな法王に対してハーンが贈った心尽くしのプレゼントだったような気がします。 続いてドヴォルザークの《新世界より》ですが、ドゥダメルはスリリングな第一楽章、温かな第二楽章、スピーディーな第三楽章、そして力強い第四楽章とそれぞれの特徴をうまく捉えて一流のオーケストラをグイグイ引っぱります。汗だくになりながら全力で指揮をする真剣さと時折笑顔を見せる余裕も併せ持つ点に大物の片鱗を見た気がします。2009年からロサンゼルス交響楽団の音楽監督に就任する、というニュースを聞いた時はその若さに驚かされましたが、この演奏を聴いて今後が楽しみになりました。 内容は5つ星ですが、日本版はまだまだ高価なのでリージョンフリーの輸入版 (ASIN: B000PUB2B6)の方がよりお勧めです。
・「ハーン目当てで買ったので満足です」
輸入版の方を買いました。REGION CODE 0の表記があり、問題なく再生できました。16:9、DTSハーフレート収録です。音質はまあまあ(8点)ですが、画質は6点って感じです。
・「期待通り表現力の大きな演奏!」
ハーンのシェーンベルクはきっといいに違いない!とあるお店で目について買ってしまいました。(アマゾンさん、ごめんなさい。)それは、ストラビンスキーやエルガーの協奏曲が非常に説得力のある演奏だったからです。そしてこのCD、やはり期待通りの演奏でした。技巧もさることながら、ハーンの表現力の幅の広さには、本当に驚いてしまいます。聞き飽きているはずのシベリウスも一気に聞き通してしまいました。どちらの曲も一歩間違うときつい高い弦の音が耳につくものですが、(録音の素晴らしさもあり、)きつく聞こえる寸前で艶やかさを失わないヴィオリンの音色に存分浸れました。後方で鳴り響くオーケストラの前にポッと浮かび上げるハーンのヴィオリンの素晴らしさは、シェーンベルクで、より光っていました。彼女のレパートリーにあるのか分かりませんが、ベルクやブリテン、ニールセンそしてちょっと変わったところでハチャトウリャンなども聞いてみたいものです。
・「厳しい諸相に満ちたシェーンベルクとシベリウス」
続々と意欲的な録音を送り込んでくるヒラリー・ハーンの注目の録音。サロネンとの顔合わせでシェーンベルクとシベリウスというこれまた意趣性を感じさせる収録曲だ。名曲シベリウスではなく、シェーンベルクを頭に置いた収録順にもそれを感じる。
ところで、シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲というのを私はいままで聴いたことがなかった。同じ新ウィーン楽派のものでも、もちろんベルクの名曲はよく聴くのだが、シェーンベルクとなると、いったい??・・・シェーンベルクは後期ロマン派から12音音楽、いわゆる「アナトール」と呼ばれる無調性音楽を開拓した人物である。そしてヴァイオリン協奏曲はもうすっかりその作風が完成したころの作品だ。さて、私たちがこのような曲を聴く場合、どのような聴き方をするのか?私の場合、若干申し訳ないのですが、やはりそこに「ロマン派」の残り香のようなものを求め、それを「道しるべ」にしようと思うわけです。もちろん、新しい価値軸によって作られた音楽だというのはわかるのだけれど、それでもその価値軸が自分の中で十分に形成されていないわけで、そうなるとロマン派の「きれい」だとか「カッコイイ」といった音楽の一般的な情緒を探してしまう。そして多分演奏家だって同じなのでは?と思うのだが、このハーンのヴァイオリンはどうも違うような気がする。不用意にロマン派に寄り添わず、峻険に学究的にスコアと対峙し、そこに深く直進することで、音楽にしている、と思う・・いやそんな気がする(だって私には想像でしかわからない)。きわめてクールで鋭利だけど、厳しい諸相がそのまま伝わってくる無類の迫力がある。これは相当凄い演奏なのかもしれない(私には推測しかできないのですが・・・)
さて、シベリウスの名曲をいくぶんほっとしながら聴くと、これまた物凄い演奏なので圧倒される。その芯のある太い音色が、曲の最深部を明らかにしていく。第1楽章の暗い情熱を湛えながら、しかし厳かな歩みは確かにはるかな高みから語られる音楽の尊い言葉のようだ。中間部の長大なカデンツァで、基音と交互に奏でられる旋律は、まるで聴き手に重い問いかけを投げかけてくるようである。やや遅めのテンポ設定ながら弛緩するような部分は一瞬もない。凄まじい緊迫感だ。第2,3楽章では曲想もあってやや表情は和らぐが、それでも荘厳な雰囲気は全般を通じて圧巻の一語。「このシベリウスは凄い・・・」最後にそう感想を述べるのが精一杯です。
・「ハーンはやっぱり凄い!」
まだ6回しか通して聴いていないのだけれど,このシェーンベルクとシベリウスには感激している。特にシェーンベルクの演奏は凄い!
変なたとえだが,細身の均整のとれた若く美しい女性のヌードを思わせる演奏で,清潔感があり,気高ささえも漂う。シェーンベルクのこの曲は,ハーンが望むように,今後繰り返し聴く曲になるだろう。
エサ=ペッカ・サロネン指揮のスウェーデン放送交響楽団も実に見事!
録音がまた素晴らしい!実にすっきりとした濁りのない録音で,ハーンの美音が,そして静かで精妙なハーンの演奏がしっかりとらえられている。
・「希有なバランス感覚」
シベリウスは、魔法使いのような作曲家だ。一見つかみどころのない茫漠とした音世界のなかに、緻密な糸を張りめぐらせて、知らぬ間に伽藍のようなクライマックスを出現させる。聴く方はボーっとしていてもその意外性を楽しめるが、演奏する立場になると、雲海のような和声変化の波に呑み込まれてしまう危険をつねに味わうのではないだろうか。
ヒラリー・ハーンのすばらしさは、このCDの解説で彼女自身がつづったエピソードにも表れている。「子供の頃にこのシベリウスの協奏曲を聴いたときには、その奇妙な構造に混乱してしまった。ある形ができあがったかと思うと頂点で崩れ、すぐに関係のない楽想がわきあがる。けれども、それから何年かして、16歳のときにはじめてレッスンで楽譜を開いたとき、音楽はすっかり形を変えていた。独奏パートには意外な儚さが感じられ、心地よい秩序あるシンメトリーが立ちあらわれた。」ハーンが語った曲への印象は、この録音に如実に反映されている。彼女のシベリウスは、他のどんな演奏にもまして情緒と形式のバランスが取れており、楽想の展開の仕方にゆるぎない確信を感じさせる。とくに第3楽章の符点音符、16分音符、3連符が入り乱れる複雑きわまりないリズムの、一切迷いのない弾きっぷり!!聴き終えてしばらく動けなくなるほど、圧倒的な印象を受けた。
シェーンベルクもやはり構成の魔術師だが、彼の場合はより硬質な、徹底的な思弁の力を感じさせる。彼はあくなき思弁の果てに、調性という古来のレールを外れても統一を失わない方法、つまり12音のトーン・セリエルによる作曲法を編み出した。しかし、曲の形態がいかに論理的な構成を保っていても、それを再現する方はたまらない。この足場の不安定な高所を歩くような音の連なりに、どれほど多くのヴァイオリン弾きが苦しめられてきたことだろう?
しかし、ここでもヒラリーは難関を楽に超えてしまったようだ。「この協奏曲が伝説的な "超難曲" と言われているのを知ったけれども、私には親しみやすく、無限の解釈の可能性を秘めた曲に思えた。」結局のところ、彼女のすごさは、このように呼吸をするように音楽の構造を吸収してしまうところなのではないだろうか。しばしば取り沙汰されるテクニックの正確さも、脳内に像を結んだ曲の姿を再現するために「当然のように」身につけてしまったもののように思える。もっとも、ダブルストップをあたかも2人のアンサンブルみたいに聴かせてしまうテクニック自体も、やはり尋常ではないのだが。
最後になるが、サロネン/SRSO の正確ながら生き生きとした伴奏も秀逸。ときどき「ん?」と思うような変な指揮者(とくにジ◯マン)や伴奏者を選ぶヒラリーだが、今回がもっとも成功したカップリングではないだろうか。
・「シベリウスとシェーンベルクの抜けた部分」
シベリウスは5・6・7番の交響曲がお気に入りで冬によく聴いていますが、violin協奏曲は抜けていました。9月にクレーメルの来日があり曲のチェックで諏訪内盤と聴き比べに両方図書館でレンタルして傾聴いたしました。歌いかける情熱は諏訪内盤より遥かに激しくすばらしいです。こちらの演奏のほうで頭に浸み込んでいっています。チョン・キョンファ盤との聴き比べも予定しています。一方シェーンベルクは今年の3月ロックライブで上京当日に渋谷のタワレコでかかっている時に思わず衝動買いをしてしまいそうなくらい熱中して傾聴してしまいました。今は気分的にシベリウスに夢中ですが、どちらにしても年末のセールまでに買ってしまうことは間違いない名盤です。
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