I Will Say Goodbye (詳細)
Bill Evans Trio(アーティスト)
「涙がでるような美しさに彩られた「SEASCAPE」 」「知性とセンチメンタルの溶解点」「晩年の傑作」「比類なき美しさに身が震える」「きらめく波のような音の粒」
タイム・アウト (詳細)
デイヴ・ブルーベック(アーティスト), ポール・デスモンド(演奏), ジーン・ライト(演奏), ジョー・モレロ(演奏)
「アルバムとして通して聞いたときにその威力が倍増」「スムースジャズ」「不思議な感覚」「キアヌ・リーブス「コンスタンティン」で使われてます」「秋の夜長にjazzを聴く・・・。」
フォー・フレッシュメン&ファイヴ・トロンボーンズ (詳細)
フォー・フレッシュメン(アーティスト), ザ・フォー・フレッシュメン(アーティスト), フランク・ロソリーノ(演奏), ハリー・ベッツJr.(演奏), ミルト・バーンハート(演奏), トミー・ペデルセン(演奏), ジョージ・ロバーツ(演奏)
「ビーチボーイズのご先祖!?」「温かいトロンボーンサウンドと見事なボーカルハーモニー」「男声グループ・ヴォーカルの傑作」「男声グループ・ヴォーカルの傑作」
ジャズ・ミレニアム (詳細)
オムニバス(アーティスト), ウエス・モンゴメリー(演奏), アート・ペッパー(演奏), レッド・ガーランド(演奏), マイルス・デイビス(演奏), ジェリー・マリガン(演奏), ソニー・ロリンズ(演奏), ヘレン・メリル(演奏), ナット・アダレイ(演奏), ケニー・ドーハム(演奏), ジョン・コルトレーン(演奏)
「取っ付き易く、音も良し!」「コンピ盤の白眉」
「危険な関係」オリジナル・サウンドトラック (詳細)
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(アーティスト)
「シネ・ジャズの傑作、レイジーなモダン・ジャズの粋」
Still Live (詳細)
Keith Jarrett Trio with Gary Peacock and Jack De Johnette(アーティスト)
「到達する事が許されている状態」「スタンダード・ライブの傑作」「キースもトリオも最高」「燃えるような枯葉、あなたと夜と音楽と、そして静かなフィナーレ」「美しい!」
ザ・シーン・チェンジズ (詳細)
バド・パウエル(アーティスト), ポール・チェンバース(演奏), アート・テイラー(演奏)
「神がかり的な名盤中の名盤」「クレオパトラの夢はバドパウエルの魂!」「「クレオパトラの夢」 良いです!」「名盤というより愛聴盤としての価値」「演奏はすばらしいが」
My Favorite Things (詳細)
John Coltrane(アーティスト)
「60年代コルトレーンの出発点」「文句なしコルトレーンの最高傑作」「この「暗さ」がコルトレーンだ」
アット・ジャズ・カフェ・ボサ・エディション (詳細)
オムニバス(アーティスト), バーデン・パウエル(アーティスト), セルジオ・メンデス&ブラジル’66(アーティスト), エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン(アーティスト), マルコス・ヴァーリ(アーティスト), ルイス・ボンファ(アーティスト), アントニオ・カルロス・ジョビン(アーティスト), スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト(アーティスト), ゲイリー・マクファーランド(アーティスト), スタン・ゲッツ(アーティスト), タンバ4(演奏)
「ボサノバ・ベスト・アルバム」「カフェ・ボサ初心者」「ボサノヴァの名曲・名演奏集」「ボサノバ最強のコンピレーション」「「ボサノヴァ」のベスト・アルバム」
Moanin' (詳細)
Art Blakey & The Jazz Messengers(アーティスト)
「ファンキー元禄の黄金盤 モダン・ジャズの至宝」「不屈の名盤」「勘違いもまたいい」「でも、別編集盤を買いましょう」「ファンキー元禄の黄金盤 モダン・ジャズの至宝」
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Bill Evans
Custom Stores>By Formats>輸入盤>All US Titles
Custom Stores>By Formats>輸入盤>Jazz>Post-bop>Piano
Custom Stores>By Formats>国内盤>ジャズ
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>D-F>Frank Rosolino
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Art Pepper
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Clifford Brown
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>G-I>Gerry Mulligan
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>G-I>Helen Merril
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>J-L>John Coltrane
・「涙がでるような美しさに彩られた「SEASCAPE」 」
ビル・エヴァンスは麻薬の常習により健康を蝕み、50年という短い生涯を終えるわけですが、この『I Will Say Goodbye』は、彼の最後の輝きを放ったアルバムです。 この3ヶ月後に録音した『You Must Believe In Spring』と共に晩年の傑作という意味では、多くの方の賛同を得られると思います。
エヴァンスは耽美的だと評されています。3曲目の「SEASCAPE」のように、ガラス細工のように繊細で、細部にまで美しさを散りばめたような演奏は他のジャズメンはもちろんのこと、エヴァンスによる過去の録音の中にもなかなか見つけ難いです。この抒情的な演奏は何回聴いても飽きるということはありません。それほど深い精神性をたたえています。もしまだ聴かれていないようでしたら是非聴いて欲しい演奏です。
このアルバムの収録前後、元の妻エレインは地下鉄へ飛び込んで自殺し、兄も銃で頭を打ち抜いて自殺するという悲劇が相次いでエヴァンスを襲います。そのような精神状態の中で収録したこれらの演奏の中に、心の安住を求めるのは当然でしょう。
「I Will Say Goodbye」、「Quiet Light」、「A house Is Not A Home」など美しい曲が数多く収録されているのは、ピアノを演奏することで繊細すぎる彼の精神のバランスを図ったとのだと推測します。それによってこれだけの美しい作品を今聴くことができるわけですが。1960年代前半のラファロ、モチアンとのトリオの美しさとはまた違ったエヴァンスの素晴らしさを感じることができるアルバムだと言えましょう。
・「知性とセンチメンタルの溶解点」
ビル・エバンスを語る場合、ややもするとスコット・ラファロとのコラボレーション4部作に集約し、その後の音楽人生をそこからの展開、もしくは踏襲という見方をしてしまう嫌いがないだろうか。僕自身60年代初頭のエバンスの完成されたインター・プレイを評価するあまり、晩年の耽美的過ぎる彼の世界とまともに向き合っていなかった。しかし、You Musut Believe In Springと出会い、晩年のエヴァンスの深い精神性とどこまでも探求していく姿に感銘を受けた。そしてこのアルバムはそれに勝るとも劣らないいわば知性とセンチメンタルの溶解点を示すバランスの取れたエバンスの晩年の到達点だと感じた。I Will Say Goodbyeの比類なき美しさ。Dolphin Danceのリリカルで楽しいリズム。Nobody Else But Meの軽快さ。そしてエバンス自身のオリジナルOpenerのアグレッシブでドライブの効いたタッチなど随所に魅力が詰まっている。このアルバムのもう一つの魅力はジャケットのすばらしさにある。夜明けかトワイライトの陸橋を走る一台の古めかしい車。それはまさにWay(人生)そのものを暗示する象徴的なイメージである。センターラインが二本延び、空の果てまで続いている。すべてのものに終わりがあるが、そこにこめられた精神は永遠である。彼の兄の死へのレクイエムであるとともに彼自身の遺言のように思えてならない。そうI Will Say Goodbyeこそビル・エバンスの最期のメッセージなのだ。
・「晩年の傑作」
Evansは晩年に円熟味に溢れた作品を沢山残してるが、この一枚が一番秀作だと思う。
まず切ないほど美しい、「I will Say Goodbye」と「Seascape」。音から人情味があふれでて、温かい気持ちになれる「A House Is Not a Home」など名曲が沢山はいってます。でも僕が一番好きなのは「THE Opener」なんだよなー。ラファロやモチアンの時のコンビと比べれば、確かにひけをとるかもしれないが、Gomezの、なめらかで伸びるようなベースプレイとZigmundの覇気のあるドラミングとの組み合わせもなかなか良いです。後期は悲しい曲調が多いEvansだが、やっぱり彼が一番やりたかった音楽は、openerみたいな三者三様の躍動感あふれる曲なんだと思う。
あとジャケットの画がいいよね。始まりとも終わりとも取れる画が・・・・・・
・「比類なき美しさに身が震える」
Waltz for Debby 少し青い。Moon Beams 悪くはないけど眠くなる。You Must Believe In Spring どこか暗すぎる。と思う諸兄姉にお勧めなのが本作です。ビルが実兄ハリーの死の二週間後にレコーディングしたのでこのタイトルになったとのことです。リリカルで実に美しいエヴァンスのメロディとピアノが満載されています。聴いていると本当に身が引き締まる程に美しい。そしてどこにも締まった甘さがある。今までエヴァンスの最高作は前述のYou Must Believe In Spring だと思っていましたが、ここに改めます。私が持っているエヴァンスCD50数枚の中でこれが一番好きです。エヴァンスの本質はとてもソウルフルなプレーヤーだったことが分かります。隅々まで気の行き届いた叙情的なピアノが心に染み渡ります。最近はこればかり聴いていますが全然飽きません。Bill Evansは妥協のないデカダンスなジャズマンだったことに気付きました。ビルにサヨナラを言う前に是非これを聴いて下さい。
・「きらめく波のような音の粒」
タイトル、向こうの世界へ旅立つかのようなジャケット写真からして、あたかも遺作を感じさせる本アルバムだが、1977年の録音であり、この後エヴァンスはワーナーに移籍し3年強の活動を行った。
本アルバム全体に流れる雰囲気は、必ずしも深刻度100%というわけではなく、明るい曲想のものも含むが、エヴァンス・ファンが、エヴァンスはこうであって欲しいと望む叙情性にあふれている。
"Peau Douce" は、ゴメスの静かなベース・ソロからピアノ・ソロへ繋ぎ、じりじりと盛り上げてドラマチックに展開するという当時の得意パターンだ。スローバラードである"Seascape" は大変美しいテーマ・メロディーを活かしきって、きらめくばかりのタッチには溜め息が出る。2つのテイクを収録した表題曲"I Will Say Goodbye" は感傷的な曲ながら、ここでもエヴァンスのピアノの音そのものが、強い光を放っている・・・。
・「アルバムとして通して聞いたときにその威力が倍増」
定番中の定番。やはり外せません。「Taka Five」はもちろんですが、アルバムとして通して聞いたときにその威力が倍増。美味しくお酒が飲めますよ。大好きなアルバムです。
・「スムースジャズ」
小生はジャズ初心者です。本CDを購入したのはポールデズモンドが演奏に加わっていたからです。彼のTake Tenは大好きですが、その原点であるTake Fiveがあるなんて.......、ついぞ知りませんでした。全体に初心者でもスムーズにそしてリラックスして楽しめる演奏だと思います。こうした演奏のCDをもっと知りたいと思います。ジャズビギナーin 仙台
・「不思議な感覚」
誰もが名盤と認めるアルバムで、ワタシも大好きです。
個人的には、少しだけ古いアメリカのショートフィルムに出てきそうな音楽、あるいはちょっとだけ洒落たレストランで流れてきそうな音楽(イームズのフィルムにこんな音楽が使われていたような・・・)、という気がします。
とにかく落ち着くアルバムです。ど迫力も難解さもない親しみやすさは、やはり高いレベルを感じさせてくれて楽しいです。TVなんか消して、こういうのを聴いてみてはいかがでしょう?
・「キアヌ・リーブス「コンスタンティン」で使われてます」
名曲「テイクファイブ」が入ったこのアルバム。大好きです。他に入っている曲もいい曲ばかり。そもそも「変拍子ばかりあつめたアルバム」っていうのが素敵すぎます。キアヌ・リーブス最新作「コンスタンティン」の中でもコンスタンティンが自宅でLP盤に針をおとして「テイクファイブ」をかけるシーンがあります。ドラムとシンバルでリズムが刻み込まれ、それにサックスの音色がふわっとかぶさった瞬間鳥肌がたちました。サントラには残念ながら入っていません。コンスタンティンの謎めいた雰囲気にぴったりの「テイクファイブ」です。映画に興味がない方でも、機会があったら「コンスタンティン」と「テイクファイブ」の素敵な出会いをお楽しみください。
・「秋の夜長にjazzを聴く・・・。」
ブルーベック氏の名作中の名作と言えます。私は「TAKE FIVE」を聴きながら秋の夜長を楽しんでおります。
・「ビーチボーイズのご先祖!?」
一人一人だとたいしたことはないけれど、コーラスならばナイス!!特にトロンボーンが何とも言えず、まるでもう一つの男性コーラスのようで、その掛け合いはアップテンポの曲はスリリングだし、バラードではマイルドでまさに絶妙です。
・「温かいトロンボーンサウンドと見事なボーカルハーモニー」
フォー・フレッシュメンは男性ボーカルグループのスタンダードとして親しまれているが、中でも彼らのベストアルバムがこれで、アレンジ、バッキング・メンバー、選曲、どれをとっても5つ星の傑作だといえる。5本のトロンボーンアンサンブルがいやがおうにもウォームな雰囲気を醸し、おしゃれで都会的なサウンドに仕上げられている。エンジェル・アイズからいきなりハイクオリティなボーカル・パフォーマンスが聴かれ、ラヴ・イズ・ジャスト・アラウンド・ザ・コーナー、マムゼルと緊張とリラックスなムードが程よく展開される。中でも4曲目のスピーク・ロウが圧巻で見事なハーモニーに驚かされる。その後もサムバディ・ラヴズ・ミー、 ユー・ステップト・アウト・オブ・ア・ドリーム などラブソング・ナンバーが続きロマンティックな雰囲気に酔わされていく。恋人と聴くにはもってこいの内容である。オールドファンはもちろんのこと若い人にも勧めたいアルバムだ。
・「男声グループ・ヴォーカルの傑作」
男声グループ・ヴォーカルの傑作と言えばこれだ。5本のトロンボーンに、ピアノ(クロード・ウイリアムソン)バーニー・ケッセル(ギター)ジョー・モンドラゴン(ベース)シェリー・マン(ドラム)の豪華メンバー。男声コーラスと複数のとトロンボーンのハーモニーがこれほど、美しかったのか。と、びっくりするはずだ。さすが、約50年前の録音だけあって、「アイ・リメンバー・ユー」の歌い方、ハーモニーなど現代の男声コーラスグループ、たとえばシンガース・アンリミテッドなどに比べると、ちょっとノスタルジックな感じもする。しかし、美しいハーモニーは、いつ聴いてもいいね。このアルバムのヒットで、5ギターズ、とか5サックシーズとかのアルバムも制作されたが、出来はこのアルバムがベスト。もちろん、フォー・フレッシュメンのベスト盤である。(松本敏之)
・「男声グループ・ヴォーカルの傑作」
男声グループ・ヴォーカルの傑作と言えばこれだ。5本のトロンボーンに、ピアノ(クロード・ウイリアムソン)バーニー・ケッセル(ギター)ジョー・モンドラゴン(ベース)シェリー・マン(ドラム)の豪華メンバー。男声コーラスと複数のとトロンボーンのハーモニーがこれほど、美しかったのか。と、びっくりするはずだ。さすが、約50年前の録音だけあって、「アイ・リメンバー・ユー」の歌い方、ハーモニーなど現代の男声コーラスグループ、たとえばシンガース・アンリミテッドなどに比べると、ちょっとノスタルジックな感じもする。しかし、美しいハーモニーは、いつ聴いてもいいね。このアルバムのヒットで、5ギターズ、とか5サックシーズとかのアルバムも制作されたが、出来はこのアルバムがベスト。もちろん、フォー・フレッシュメンのベスト盤である。(松本敏之)
・「取っ付き易く、音も良し!」
「ジャズ・ミレニアム」シリーズ第一弾。その後に出た、他のジャズ・コンピシリーズと比べると曲数は少なめですが、どこかで耳にした事のある有名曲、そして名演がズラリ!!で、取っ付き易く、入門には最適でした。曲数もむしろこのくらいの方が聞き込み易いのでは?
音もしっとりと温かみのあるリマスタリングが施されており、半世紀近く前の録音とは思えないほど、鮮明。また、このシリーズは紙ジャケット(「デジパック」というのかな?)仕様で、「大事に持っていたい」、「シリーズを揃えたい」という気持ちにさせられたのも、魅力のひとつ。
・「コンピ盤の白眉」
世の中にコンピレーション盤は数あれど、これに勝るものはそうざらにないだろう。まさにミレニアムにふさわしい豪華メンバーによるベスト盤である。単にメンバーをそろえるだけでもすごいのだが、決定的名演が目白押し。ジェリー・マリガンの プレリュード:ホ短調はかつての油井正一氏が担当したアスペクト・イン・ジャズのテーマ。 セント・トーマスはいわずと知れたソニー・ロリンズの最高傑作、モリタートから、 ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥはヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン、 ワーク・ソング、蓮の花はナット・アダレイ、ケニー・ドーハムの代表作、 コートにすみれをとラウンド・ミッドナイトはジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィスの前期を代表するバラード演奏。ワルツ・フォー・デビイ、朝日のようにさわやかに、Cジャム・ブルースといずれもビル・エヴァンス、M.J.Q、レッド・ガーランドの代表的名演だ。いずれにしてもこのコンピ盤と出会えば初心者でもジャズの素晴らしさがきっと肌でわかるものと確信するお奨めのアルバムだ。
・「シネ・ジャズの傑作、レイジーなモダン・ジャズの粋」
1959年アート・ブレイキーがシネ・ジャズに取り組んだサウンド・トラック盤。当時人気絶頂のジェラール・フィリップ演じるデカダンス的雰囲気を持ったヌーベル・バーグ映画「危険な関係」(1960)の中で、何度も耳にしたメロディーだ。フランス映画がこれほどモダン・ジャズと相性がいいとは誰もが思わなかったであろう。これに先立つ、マイルス・デイビスの「死刑台のエレベーター」でも、パリのしゃれた粋な雰囲気の中で、モダン・ジャズがゾクっとするほど似合っていた。映像の中では、確かブレイキーやリー・モーガンは登場せずアテレコ的にケニー・ドーハムらが登場し、演奏の映像と音楽が扱われやや興ざめだったが、レイジーな雰囲気の標題曲をはじめ、モダン・ジャズの粋を感じさせるスリリングな演奏である。危険な関係のブルース、危険な関係のサンバ、プレリュード・イン・ブルーなど哀愁を帯びた楽想は映画ファン層にモダン・ジャズを浸透させる貢献を大いに果たしたものと思われる。御大ブレイキー、さらにモーガンやティモンズのいつもながらのソウルフルなプレイは見事だが、ここでは当時弱冠22歳のバルネ・ヴィランのテナー・サックスも健闘していて、傑作の誕生に一役買っている。ヴィランは「死刑台のエレベーター」でもマイルスと競演し、当時のパリの若手のエースだった。スタン・ゲッツ的なメロディアスなフレーズで粋に吹きまくる彼の存在は、シネ・ジャズのもう一つの華でもあったといえよう。
・「到達する事が許されている状態」
1986年7月13日、ミュンヘンでのライブ、1985年7月のパリでスタートし、87年10月のアメリカで終わるスタンダーズの長期ツアーの中間にあたる。
このアルバムはまさにジャズの伝統曲がめじろ押しだ。約1年のスタンダーズというライブ・ユニットが『伝統』を飲み込み、現代の感性で新しく創造してく過程も本腰になってきた事を意味している。
ただ、86年の7月のアンティーブ・フェスティバルでは、ライブ照明の熱さに耐えられず3曲目で3人とも演奏やめてしまうという事もあった。音だけでは判別できない状況が常にライブでは存在しているということでもある。
この頃のスタンダーズの演奏についてキースはこう言っている。
『それはスタンダード・ナンバーとは何の関係もない。ジャズとも関係がない。外見上どう!!見えるかという事にも関係がない。それは、僕らが人々の前で、到達する事が許されている状態とかかわるものなのだ。』
本当のミュージシャン同志がお互いの演奏を聴き、影響を及ぼし合い、精神を高揚させる。それこそが彼等スタンダーズの音楽なのだと思う。
・「スタンダード・ライブの傑作」
キース・ジャレットほど数多くのアルバムをリリースしているミュージシャンにとって、どのアルバムが好きかという問いは、ほとんど愚問に近い難問といわなければならない。それがライブ録音ともなればそのときの調子、雰囲気、会場のスケールや聴衆の質などさまざまな要素との相関関係によって、しかも1曲1曲の出来不出来さえも遍在するジャズという世界の難しさによって大きく左右されるからだ。しかし、このアルバムはそうした要素を棚上げして純粋にキースのスタンダードとして捉えても、実に充実したハイクオリティーな内容である。My Funny Valentine、You and the Night and the Music/Extension、Song Is Youといったキースの十八番がぎっしり詰まっているだけでなくAutumn Leaves、Come Rain or Come Shine、When I Fall in Loveなどビル・エヴァンスとの比較という意味でも興味深いナンバーが多いのが特徴である。僕自身最初に買った(もちろん当時はLP)キースのスタンダードであり、そのときの興奮が忘れられない。あえて難問を楽しみつつ、キースの数多いスタンダードのなかでも間違いなくベスト5に入る傑作だと思うといいたい。
・「キースもトリオも最高」
キース・ジャレット・トリオの傑作スタンダードライブ録音。Disc 2のExtensionとIntroを除いたすべてがスタンダード曲(ただExtention=付け加え、Intro=イントロというところから、これは制作側が付けたタイトルと解釈できる。演奏したキースにしてみればメドレーのつなぎといったところか・・・)。スタンダードといっても、このトリオの場合は多くのジャズミュージシャンがするようにイントロ→テーマ→アドリブ→テーマ→エンディングという一般的な演奏はしていない。My Funny Valentineの場合はオリエンタル風のイントロから半音階的転調でテーマに入る。しかしエンディングの前にテーマはない。The Song is Youもそうだ。16譜音符をちりばめた3パートのイントロ(さすがバッハの平均率を本格的に録音したピアニストとうなずけるイントロだ)を経て大胆にテーマに入るものの、途中からはコード進行も原曲からはそれて完全なフリーセッションになっている。キースの演奏は自由だ。フリージャズのような音楽理論を破壊するようなものではなく、ジャズというカテゴリーにとらわれていない。常に独創的で、自信に満ちたタッチで堂々と演奏する。もちろん、曲の持つ美しいメロディを充分に活かし聴かせることもできる。When I Fall in Love(ベースソロをフィーチャー)やI Remember Cliffordがそうだ。Come Rain or Come Shineのようにミディアムテンポでじっくり聴かせることもあるし、Autumn Leavesのように拍を軸に3人がそれぞれの音楽を展開するシーンもある。トリオという形式ではあるが、曲によって七変化するこの演奏は曲をひとつの要素として扱っているかのように「3人の演奏」が前面に出ている。ジャズに不慣れな人には理解できないかも知れない。でもそれでもキース・ジャレットのピアノは本物と納得させられるアルバム。
・「燃えるような枯葉、あなたと夜と音楽と、そして静かなフィナーレ」
キースは他でも「枯葉」を演奏しているが、この「枯葉」は本当に火の出るような演奏である。一つのムダもない、ひきしまった演奏でもある。2枚めでは「あなたと夜と音楽と」から「星に願いを」がメドレーで演奏されるところが最高潮に盛り上がる。そして、ひたすら美しくしびれるフィナーレ「I remember Cliford」。ジャズファンでなくても、だれでも知っている曲がとても新鮮に聴こえるところが特に凄い。
・「美しい!」
あまりに美しすぎるピアノだ! 1986年このライブでの Keith は、ソロによる「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」出だしからいきなりインスピレーションが迸っている。溢々と湧き出るピアノのシングルライン。解き放たれたごとく押し寄せる峻励の美。スタンダードのメロディが絶世の旋律へと姿を変えるさまに息をのむ。「枯葉」「いつか王子様が」「あなたと夜と音楽と」 美を個人的・主観的なものから、これほど普遍的・必然的なものに高め上げんとするジャズ・ピアノがあっただろうか。自身をインプロヴァイザーと呼ぶ Keith。天の地上への行幸の一瞬を Keith の即興演奏が実現する!
・「神がかり的な名盤中の名盤」
名盤100選に必ず、必ず入るアルバムです。オープニングの「クレオパトラの夢」は正に神がかり的な演奏で圧倒されます。パウエル自身は破滅的な生涯でしたが、この曲は正に「魂を悪魔に売った」ような凄みが有り、グイグイと引き込まれていきます。「クレオパトラの夢」1曲でもこのアルバムは買いです。
・「クレオパトラの夢はバドパウエルの魂!」
亡くなる直前には評論家かから老いたるセイウチなどととても可愛そうなプレイをしていたらしいバドですがこのアルバムは全編にわたって最高のプレイとバドの人生全てをかけて魂が噴出すかのようなクレオパトラの夢の演奏!天才は他の人が感じないものを感じ苦しみ悩み聴衆を感動させる名曲を作りまた演奏しています。ある映画の一場面のセリフで(たとえそれがどんなに素晴らしい曲でも死ぬほどの苦しみや悲しみを経験しなければそれはなせないことなんだ・・・)バド・パウエルに捧げたセリフです。思いを込めて聴いて下さい。天才ジャズマンに花束を・・・・。
・「「クレオパトラの夢」 良いです!」
昔”ryu's bar”という番組がありました。村上龍 司会のトーク番組でしたが、その番組テーマ曲になっていたのが「クレオパトラの夢」でした。(バドパウエルの演奏ではないですが・・・)私は、それまでJAZZは聴いたことが無かったのですが、この曲が入っているCDが欲しくなり、はじめて買ったJAZZアルバムがこの作品でした。
メロディアスで、JAZZ初心者でも聴き易い曲です。これからJAZZを聴いてみようかな・・・という方は聴いてみたらどうですか?フワフワと着陸しそうで、なかなか着陸しない(・・・ヘンな表現)様な、 blue noteのフレーズに心地よく酔えます。弾いてる本人も酔っているのか、”オウ、オウ、○#%■$&△?▼×★!・・・・(~ヘ~;) ウーン ” と吠えてるのが聞こえますが、ま気にしないで・・・(笑)。
私は、このCDをきっかけにJAZZが好きになり、特にピアノトリオの作品を色々聴くようになりました。
・「名盤というより愛聴盤としての価値」
バド・パウエルの全盛期は40年代の終わりから50年代の初めにかけて。アメイジングの1集、2集をはじめその頃に集中している。50年代半ばには使命を終え、ソニー・クラークやホレス・シルバー、バリー・ハリスといった追随者たちによって受け継がれ、抜け殻のようになっていったパウエル。パリ時代には酒で太ってしまったパウエルをトドに例えたのは大江健三郎氏だった。このアルバムはハード・バップ全盛期に吹き込まれ、サイドメンもポール・チェンバースとアート・テイラーというベストメンバーで構成され、パウエルもいつになく好調のようだ。特に美しいメロディをもったクレオパトラの夢は人気で、僕も高校時代に何度となく聴き込んだ。盛りを過ぎたスポーツ選手が時折見せる肩の力を抜いた技ありの1枚がこのアルバムであり、凄みよりも親しみと愛着がわく演奏である。名盤というより愛聴盤としての価値を感じる人には手元におきたいお奨め盤。
・「演奏はすばらしいが」
小さく聞こえるバド・パウエル本人のものらしき声(唄っているのか?)が耳障りなので減点。
・「60年代コルトレーンの出発点」
ジョン・コルトレーンが際立ったジャズマンであるポイントはいくつかある。彼ほどの巨人は単純に演奏がすごいといったレベルを超えた思想や理念を持ったスケールのプレイヤーだ。しかし、60年代に入って数多いサックス・プレイヤーの中でも際立った演奏者としてのコルトレーンを称えても、なお余りある功績として挙げられるのが、ソプラノ・サックスへのチャレンジであり、My favorite Thingsというポップチューンを誰よりも早く、しかも個性的に演奏した着眼点の秀逸さであろう。親しみやすいメロディでありながら、ソプラノの飄々としたサウンドには多くのジャズファンが度肝を抜かした。このアルバムはそうしたコルトレーンの60年代の門出を祝う新境地であるし、この後延々とこの曲を演奏し続けた彼の原点でもある。My favorite Things最高の演奏はというとニューポートジャズフェスティバルのロイ・ヘインズを擁したライブ盤かもしれないが、記念碑的な意味でのこの演奏は決して色あせることが無く、コルトレーン・ジャズの一つの金字塔として、聳え立っている。
・「文句なしコルトレーンの最高傑作」
表題曲は、映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラストに用いられ、レコード店の店頭に並んだこともある。文句なしのコルトレーン、最高傑作である。コルトレーンのサックスは生真面目な、少し思い詰めたような音がする。ソニー・ロリンズような自己客観化の視点からくるドライさはない。簡単に言えば、一生懸命な人なのだ。彼の音色には「死」の影も見え隠れする。一生懸命に命をすりへらしているとでも言うべきか。このアルバムを聴くと、そんな彼が「わたしの好きなもの」を思い浮かべながら、悲しみを乗り越えようとする姿が目に浮かぶのだ。一日中、何度も何度も聞き返した。
・「この「暗さ」がコルトレーンだ」
初めてこの曲を聴いたのは高校生の頃だった。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中の歌で、作曲はコール・ポーターだ。なんて知らなかった。ソプラノ・サックスがコルネットやクラリネットのように高い音色を出すコルトレーンの奏法に驚いた。私の知る限り、コルトレーンはこのアルバムを含めて3回「マイ・フェーバリット・シングス」を録音しているが、後の2回はテナーサックス。コルトレーンを聴くと「諦観」「狂気」「暗黒」などのキーワードが思い浮かぶ。ジャズ喫茶の片隅で、じっとこのアルバムに聴き入った青春時代を持つ人も多いだろう。時々、無性に聴きたくなる。(松本敏之)
・「ボサノバ・ベスト・アルバム」
ジャズが特に好きじゃない人でもボサノバがいやだという人はあまりいないと思う。素朴と洗練が融合されたハイブリッドな音楽の走りがボサノバでもある。それにしても、このアルバムの豪華さといったら驚きの一語に尽きる。ボサノバのベスト盤は数多いが、スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト,アストラッド・ジルベルト(イパネマの娘、デサフィナード、コルコヴァード)アントニオ・カルロス・ジョビン(メディテーション、波、ワン・ノート・サンバ)、ワルター・ワンダレイ(コール・ミー)、バーデン・パウエル(トリステーザ)、.セルジオ・メンデス&ブラジル’66(マシュ・ケ・ナダ)、ルイス・ボンファ(黒いオルフェ)などなど、オールスターによる名演は人生を豊かにしてくれるエキスがぎっしり詰まっている。ボサノバのすばらしさをこれほど凝縮したアルバムは知らない。お奨めの1枚である。
・「カフェ・ボサ初心者」
今年の夏にカフェ音楽、特にボサノヴァ中心にデビューしました。1枚目が小野リサさん。そして2枚目がコレ。ひがな1日かけてはボンヤリしています。
カフェになんて行けない毎日ですが、ちょっと日常から抜け出し南国気分に逃避行するには、いい1枚だと思います。このシリーズ他のも欲しくなりました。
ジャケットが、かわいいので立てて飾っています。
・「ボサノヴァの名曲・名演奏集」
いいですね、このような柔らかい感覚の音楽を聴いていると、ふと心が和むような気がします。このアルバムは「アット・ジャズ・カフェ」とタイトルが付けられていますが、実際にはボサノヴァの有名曲を集めたものです。全20曲中14曲がボサノヴァの大御所、ジョビンの曲目で演奏者もジョビンやA.ジルベルトをメインにスタン・ゲッツのsaxを交えながら進められていきます。録音は60年代がほとんどであり、音質面では多くは望めませんが、半面、実に暖かい演奏であり(特にS.ゲッツの演奏が素晴らしい)、ボサノヴァの入門用としてはもちろん、イージーリスニングとして聴いてみても良いかもしれません。しかし、このアルバムでは現在のPOPSが忘れてしまった音楽の心をシンプルな演奏の中に呼び覚ましてくれるような気がします。とりわけ名曲として名高い「波」「サマーサンバ(ソー・ナイス)」「メディテーション」などは改めて、オリジナル演奏としての魅力を感じます。なお、このアルバムの曲目については「Bossa Voyage」シリーズでもほとんどが採り上げられているので、本演奏と聴き比べてみるのも良いでしょう(但し13は両者同一の演奏)。決して色褪せることのないボサノヴァの名曲・名演奏の数々に触れることのできるこのアルバムは、ある意味この上もない名盤なのかもしれません。
・「ボサノバ最強のコンピレーション」
女の子向けの可愛いジャケットに騙されてはいけない。このCDに収められた曲はボサノバのスタンダードであり、かつ、それぞれの曲を代表するテイクである。
アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトらボサノバ創成期の大御所、スタン・ゲッツ、ウエス・モンゴメリーらボサノバを語る上で外せないジャズ界のビッグネームらの演奏や歌が存分に楽しめる。ボサノバで1枚、ベスト盤を、といわれたらこれを選ぶであろう。
吉村浩二氏の選曲はさすがだ。ライナーノーツで氏の駄洒落があまり出てこないのもいい。しかし、曲の情報やアルバム名などの情報をもっといれてもよかったのではないだろうか。初心者に配慮して難しくしすぎないようにしたのだとは思うが。
・「「ボサノヴァ」のベスト・アルバム」
60年代の音楽シーンを代表する音楽ジャンルが「ボサノヴァ」でした。このCDは、「ボサノヴァ」のベスト・アルバムとも言えるほど代表曲を全部聴くことが出来て大変お徳です。
当時、日本の音楽ファンに「ボサノヴァ」のリズムと雰囲気を伝えた「セルジオ・メンデスとブラジル66」の代表作「マシュ・ケ・ナダ」から、私は「ボサノヴァ」のファンになりました。ジャズやポップスのアレンジが冴え、心地よいサウンドに仕上がっています。
有名なアントニオ・カルロス・ジョビンの作曲した「イパネマの娘」を改めて聴きました。ジョアン・ジルベルトもいいですが、元妻のアストラッド・ジルベルトの歌う「イパネマの娘」は、40年経った今でも「ボサノヴァ」の代名詞です。小野リサもいいですが、アストラッド・ジルベルトはとても上手ですね。
スタン・ゲッツと一緒に演奏した「コルコヴァード」も同様です。ジャジーな演奏は、今聴いても新鮮です。この軽快さが、「ボサノヴァ」の醍醐味ですね。スタン・ゲッツは、ジャズの世界で活躍しましたが、アメリカにおいては、60年代初頭のボサノヴァ・ムーヴメントの立役者たといえると思います。
アントニオ・カルロス・ジョビンはすでに亡くなりましたが、「ボサノヴァの神様」と呼ばれたジョアン・ジルベルトは、70歳を越えてまだ健在でなによりです。スタン・ゲッツとの「オ・グランジ・アモール」のジャジーな演奏は、今聴いても新鮮です。この後、スタン・ゲッツと袂を分かったジョアン・ジルベルトは隠遁生活といってもいい生活を送ります。きっと彼の気持ちに何かが起こったのでしょうね。ジョアン・ジルベルトのささやくような歌声は、疲れた現代人にとっては、「ヒーリング・サウンド」といえましょう。
「ボサノヴァ」の音楽が久しぶりに部屋を満たしています。とても明るい光が室内に入ってくるような気分で聴いています。肩の凝らない音楽っていいですね。
・「ファンキー元禄の黄金盤 モダン・ジャズの至宝」
これほど一世を風靡したジャズ・アルバムがあっただろうか。昭和の真っ只中で突如ブームになったモダン・ジャズは黒人特有のソウルフルなスピリッツをふんだんに盛り込んだファンキーという爛熟期を迎えた。まさに元禄時代を思わせる大衆文化にモダン・ジャズが受け入れられたモメントでもあったのだ。何よりもボビー・ティモンズのMoanin'という名曲が大ヒットしたことがその一番の要因としてあげられるが、御大のアート・ブレーキーをはじめ、リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ティモンス、ジミー・メリットといったパーソネルの充実を見落としてはならない。特に新進トランペッター、リー・モーガンは当時怖いもの知らずの二十歳の若者で、スリリングなフレーズとブリリアントな音色でグループを華麗に際立たせた。演奏者としては過小評価気味のゴルソンだが、コルトレーンのシーツ・オブ・サウンズを思わせる密度の高いアドリブを展開している。また、ゴルソンの作編曲の才能は、Are You Real?などの名曲を生み出すとともに、グループに特有のサウンドをもたらすアレンジの手腕を発揮している。そのことは、このグループがバランスの取れた高い音楽性に支えられていたことを示すわけだが、同様にブレーキーのドラミングも単なる野性味だけでなく繊細で計算しつくされたセンシティブなものであったことを見逃してはならない。ジャズメッセンジャーズはこの録音の後、パリで大成功し、その余勢をかって日本で爆発的なヒット、さらに初来日をも果たし、本格的なファンキーブームの到来となった。50年代モダン・ジャズの一つの頂点を形成した至宝的名盤である。
・「不屈の名盤」
かつて50年代に隆盛を極めたハードバップ、その中でも特にBlack色の強いファンキージャズと言われるものです。本盤に収められた『Moanin’』はマイルスの『Round Midnight』と並び、ファンキージャズの代名詞とも言えるもので、この曲を知らなくともどこかで耳にしてる方も多いはずです。シンプルに楽しめるJAZZなので、普段あまりJAZZを聴かない方でも入りやすいアルバムだと思います。決められたコード進行という制約の中で各々アドリブでソロをぶちかます事をモットーとしたハードバップは、特にロックを主にして聴いてた方にとっては全く違和感なく受け入れる事のできるJAZZだと思います。アートブレイキーの超ファンキーなドラミングプレイを体験してみて下さい。
・「勘違いもまたいい」
勘違いというのは、実はこのCDは昔「サン・ジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ」第二輯として発売されたLPの焼き直しだと思って買った。パリのクラブ・サン・ジェルマンで1958年12月21日に現地収録された「モーニン・ウイズ・ヘーゼル」から始まるあのファンキーな演奏だと思っていた。このCDは違う。それよりも2ヶ月前ににスタジオで録音されたもので音もすばらしくいいしステレオだ。
ん?このレコーディングは?とジャケットを読むと、ルディ・ヴァン・ゲルダーのレコーディングになっている。これは思ってもいない、ラッキーなことだ。ヴァン・ゲルダーは当時のジャズを担当させたら右に出る者はないレコーディング・エンジニアだ。サンジェルマンでのライブ録音をお持ちの方なら、ぜひ聴き比べていただきたいCDです。ライブものの雰囲気じゃなく、スタジオでのきめ細かい演奏とそのレコーディングを楽しんでください。
・「でも、別編集盤を買いましょう」
ハード・バップ期の決定的な名盤。ジャズ・ファンならずとも持っていていい一枚。60年代後半のロックのような熱気がむんむんしてます。
LP時代からこのアルバムを当たり前に聴いている、でもCDも買っておこうかというような人(実は僕もそうだったんですけど)は、10年ぐらい前から時々出ているオマケ付きの別のCDをお勧めします。L.Morganがトランペットのオト出しをしてRudyと会話する30秒のトラックが1曲目の前に入ってるヴァージョンがあるんですよ。常識ですかね?先日まで知りませんでしたが、めちゃめちゃカンドーしました。
・「ファンキー元禄の黄金盤 モダン・ジャズの至宝」
これほど一世を風靡したジャズ・アルバムがあっただろうか。昭和の真っ只中で突如ブームになったモダン・ジャズは黒人特有のソウルフルなスピリッツをふんだんに盛り込んだファンキーという爛熟期を迎えた。まさに元禄時代を思わせる大衆文化にモダン・ジャズが受け入れられたモメントでもあったのだ。何よりもボビー・ティモンズのMoanin'という名曲が大ヒットしたことがその一番の要因としてあげられるが、御大のアート・ブレーキーをはじめ、リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ティモンス、ジミー・メリットといったパーソネルの充実を見落としてはならない。特に新進トランペッター、リー・モーガンは当時怖いもの知らずの二十歳の若者で、スリリングなフレーズとブリリアントな音色でグループを華麗に際立たせた。演奏者としては過小評価気味のゴルソンだが、コルトレーンのシーツ・オブ・サウンズを思わせる密度の高いアドリブを展開している。また、ゴルソンの作編曲の才能は、Are You Real?などの名曲を生み出すとともに、グループに特有のサウンドをもたらすアレンジの手腕を発揮している。そのことは、このグループがバランスの取れた高い音楽性に支えられていたことを示すわけだが、同様にブレーキーのドラミングも単なる野性味だけでなく繊細で計算しつくされたセンシティブなものであったことを見逃してはならない。ジャズメッセンジャーズはこの録音の後、パリで大成功し、その余勢をかって日本で爆発的なヒット、さらに初来日をも果たし、本格的なファンキーブームの到来となった。50年代モダン・ジャズの一つの頂点を形成した至宝的名盤である。
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