アイム・ノット・ゼア (詳細)
サントラ(アーティスト), カレン・オー(アーティスト), ロジャー・マッギン(アーティスト), メイソン・ジェニングス(アーティスト), ロス・ロボス(アーティスト), ジェフ・トゥイーディー(アーティスト), マーク・ラネガン(アーティスト), ウィリー・ネルソン(アーティスト), エディ・ヴェダー(アーティスト), ソニック・ユース(アーティスト), ジム・ジェームス(アーティスト)
「このようなディラン・トリビュートの傑作を待っていました。」
ライヴ・アット・モンタレー (詳細)
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス(俳優)
「ジミ伝説の映像での完全な記録。ライク・ア・ローリング・ストーンは3度楽しめる」「まちがいなく絶頂期のジミです」「Good」「すごいの一言」「ロック史に燦然と輝く名演!」
Piano Tribute to Neil Young (詳細)
David Ari Leon(アーティスト)
「ニール・ヤングの曲のメロディーが持つ情感の素晴らしさを再認識させてくれる。」「ニール・ヤングの曲のメロディーが持つ情感の素晴らしさを再認識させてくれる。」
ハート・スティル・ビーティング(ライヴ・イン・フランス 1982)(紙ジャケット仕様) (詳細)
ロキシー・ミュージック(アーティスト)
「いいとこないですね。平均作品あるいは駄作だ。」「ブライアン・フェリー82年の声の艶やかさが何とも魅力的なライヴの名作」「FerryのJealous Guyをぜひ」「HITからソロまで網羅」「キャンレッグォゥ…」
フレッシュ・アンド・ブラッド(紙ジャケット仕様) (詳細)
ロキシー・ミュージック(アーティスト)
「80年代の幕明けとなった問題作」「「アヴァロン」よりも好き」「アヴァロンで頂点を極める寸前の傑作・ジャケットも最高!」「AVALON直前,タイトなロック」「Oh Yeah !」
ウィ・オール・ラヴ・エンニオ・モリコーネ (詳細)
オムニバス(アーティスト), ドゥルス・ポンテス(アーティスト), ヴァネッサ&ジ・オーズ(アーティスト), ロジャー・ウォーターズ(アーティスト), デニス・グレイヴス(アーティスト), セリーヌ・ディオン(アーティスト), クインシー・ジョーンズ(アーティスト), ブルース・スプリングスティーン(アーティスト), クリス・ボッティ(演奏), エンニオ・モリコーネ(演奏), 葉加瀬太郎(演奏)
「ブルース・スプリングスティーンもエンニオ・モリコーネが好きだった。」
プレイズ・モリコーネ (詳細)
ヨーヨー・マ(アーティスト), モリコーネ(作曲), モリコーネ(エンニオ)(指揮), ブッタ(ジルダ)(演奏), ローマ・シンフォニエッタ・オーケストラ(演奏)
「ヨー・ヨー・マの最高傑作」「モリコーネ好きなら必聴」「もう、最高のCDです。癒し系。」「BGMにならない」「世紀の名曲、映画「ミッション」のテーマ「ガブリエルのオーボエ」。」
輝けるディーヴァ~ベスト・オブ・サラ・ブライトマン (詳細)
サラ・ブライトマン(アーティスト), アンドレア・ボチェッリ(アーティスト), スティーヴ・ハーレー(アーティスト), ポール・マイルス=キングストン(アーティスト), ホセ・クーラ(アーティスト), ウィンチェスター・カテドラル・クワイア(アーティスト)
「最高!」「サウンド・曲・声 全ていい!」「サラの声に心惹かれたら、まず本作から」「初めての人には最高のベスト」「圧倒されます」
ミズーリの空高く (詳細)
チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー(アーティスト), チャーリー・ヘイデン(演奏), パット・メセニー(演奏)
「beyond the Missouri Sky」「まさにミズーリの空高く響き渡るナチュラルサウンド。」「難しいタイトルの割には聴きやすい」「大平原の空気を運んでくれる名作」「哀愁溢れるサウンドが心地よいアルバムです」
ワン・クワイエット・ナイト (詳細)
パット・メセニー(アーティスト)
「癒されるギターの音」「深夜、ウィスキー飲みながら聴きたい」「まさに静かに夜のひと時を過ごすのにふさわしい傑作」「静かな夜に」「量感たっぷり、弦の低音」
Live in Europe (詳細)
Joan Baez(アーティスト)
「ドイツ語による"The Rose"が聴ける佳作です」
Songs for the New Depression (詳細)
Bette Midler(アーティスト)
「ベット・ミドラーの作品で一番好きです。ディランとの楽しい共演にも注目。」
Live at Newport (詳細)
Joan Baez(アーティスト)
「ジョーン・バエズ、ニュー・ポート・フォーク・フェスティヴァル63−65の記録」
Cinnamon Girl: Women Artists Cover Neil Young for Charity (詳細)
Various Artists(アーティスト)
「すべて女性ヴォーカルによるニール・ヤング・トリビュートの傑作」「力強く美しい究極のトリビュート」「地味な作品ですけど良い企画ですね。」
Neil Young Tribute -.. (詳細)
Various(アーティスト)
「カナダに才能あるミュージシャンがこんなにいて、ニールの曲が愛されているとは!」
Bluegrass Tribute to Neil Young (詳細)
Various Artists(アーティスト)
「ニールの名曲がブルーグラス・サウンドによくマッチしている。」
クリスタル・ヴィジョンズ~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・スティーヴィー・ニックス (詳細)
スティーヴィー・ニックス(アーティスト), ドン・ヘンリー(アーティスト), トム・ペティ(アーティスト), フリートウッド・マック(アーティスト), ディープ・ディッシュ(アーティスト), メルボルン交響楽団(演奏)
「白い羽をしたハトのように歌を歌う名女性ロック・シンガーの偉大な軌跡」
マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック (詳細)
サントラ(アーティスト), カサンドラ・ウィルソン(アーティスト), ハロー・ストレンシャー(アーティスト), キャット・パワー(アーティスト), ノラ・ジョーンズ(アーティスト), オーティス・レディング(アーティスト), ルース・ブラウン(アーティスト), ライ・クーダー(アーティスト), メイヴィス・ステイプルズ(アーティスト), グスタヴォ・サンタオラージャ(演奏), 続木力(演奏)
「さすがライ・クーダーとウォン・カーウァイ監督の選曲。ノラ・ジョーンズの新曲も」「ウォン・カーウァイによるライナーノーツ付」
ザ・ローリング・ストーンズ×マーティン・スコセッシ「シャイン・ア・ライト」O.S.T. (詳細)
ザ・ローリング・ストーンズ(アーティスト), バディ・ガイ(アーティスト), ジャック・ホワイト(アーティスト), クリスティーナ・アギレラ(アーティスト)
「真っ向勝負のストーンズ(もちろん大勝利)」「腹筋、鍛えなきゃ・・・・」「ロックン・ロールの最期を見届けたいが、まだまだオーラ出まくりの凄さ!」「チャーリー・ワッツ!!」「名アルバムに聴こえてしまうのはファンならではの思いいれなのだろうか?」
Bluegrass Interpretations of Bruce Springsteen (詳細)
Various Artists(アーティスト)
「小細工なしのブルーグラスによるボスへのトリビュートの大傑作」
Redux: Ladies Only (詳細)
Various(アーティスト), Pink Floyd(アーティスト)
「すべて女性ヴォーカルで味わうピンク・フロイドの狂気以後の名曲の数々」
Dub Side of the Moon (詳細)
Easy Star(アーティスト)
「名作『狂気』を丸ごとレゲエ・カヴァーした快作」「ロック・トリビュートより面白い。」「Dub Side of the Moon」
BEGINライブ大全集 (詳細)
BEGIN(アーティスト), 石本美由起(その他), 森山良子(その他), 林柳波(その他), ボブ・ディラン(その他), 水甫杜司(その他), 田代五月(その他), 大島保克(その他), 友部正人(その他), 川村真澄(その他)
「93年から07年までの多彩なライブで辿るBEGINの轍」
「心意気が伝わってくる快作!!」「日本人による画期的なディラン・カバー・アルバム」
ビギンの一五一会 ドライブ・イン・シアター[洋楽カバー編] (詳細)
BEGIN(アーティスト), Bob Dylan(その他), John Lennon(その他), John H.Mercer(その他), Du Bose Heyward(その他), Philip Baptiste(その他), Ben E.King(その他), George David Weiss(その他), PAUL McCARTNEY(その他), George Khoury(その他), Jerry Leiber(その他)
「新たな一五一会の魅力!」「BEGINによる洋楽カバーの大傑作」「やっと聴けた!」「う〜ん、もっと沖縄らしさが欲しかった」
● 詩人・アウトロー・映画スター・革命家・放浪者・ロックスター 全てボブ・ディラン 6人の豪華キャストが演じる、生きる伝説
● My favorite ones (music/70s-80s)
● グラミー賞最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス(2004〜)
● 洋楽 Cover Japanese Artist Version
● かばー
● クラシック
● Yo Yo Ma
● 天使の歌声系
● イチオシ商品
オルタナティヴロック>アーティスト別>K-L>Los Lobos
ミュージック>アーティスト・パフォーマー別>海外のロック>H-N>Jimi Hendrix
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>P-R>Pat Metheny
ポップス>アーティスト別>E-F>Fleetwood Mac
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Cassandra Wilson
ロック>アーティスト別>P-R>Rolling Stones
オルタナティヴロック>アーティスト別>S>Sonic Youth
・「このようなディラン・トリビュートの傑作を待っていました。」
本作はサントラ盤として計約160分34曲収録だが、添付資料によれば映画でディランの38曲を使い、21曲はディランのオリジナル・レコーディング。残りがインディ系中心のカヴァー。うち本作から使うのは14曲(ディランが歌うタイトル曲を含む)のみ。故に、本作は映画と切り離して最新のディラン・トリビュート作と考えるべきだろう。ソニック・ユース等インディ系の若手だけでなく、ランブリン・ジャック・エリオット、W.ネルソン等のベテランも参加。多様な年齢層を代表する彼らが60〜90年代のディランの原曲に各自の個性をまぶして意匠を凝らしたディランへの尊敬に溢れる演奏を披露する。アカプルコに行こう等原曲の魅力に改めて気づく演奏もある。個人的には大胆なアレンジ満載のザ・カヴァー・レコードを作ったキャット・パワーの「メンフィス・ブルース・アゲイン」のアレンジに関心があったが、これが意外にも原曲に忠実なご機嫌な演奏。他に、シャルロット・ゲンズブールが歌う「女の如く」とエリオットが歌う「親指トムのブルースのように」が特に気に入った。なお、最後のタイトル曲だけはディラン自身が歌う。地下室時代の録音で正規には未発表だったが、状態が最良のテープがニール・ヤングの手元で見つかり本作収録に至った。
そのタイトルが想像を膨らませる映画だが、ディランのキャリアの重要場面を、ナレーション役を含む6人の俳優(うち女性1人と黒人少年1人)が演じ、ディランは人名としてもせりふにも出てこず、場面ごとに主人公の役名も異なるらしい。型破りの映画だが、日本での公開も決まった。本サントラ、添付カラー写真集、そしてディラン公式サイトで見た予告編から判断すると、ディランの生き様と精神を描いた待望の作品だとの期待を十分抱かせる。特にケイト・ブランシェットの演技は必見だ。
追記:上記6人のうちヒース・レジャーが亡くなった。冥福を祈ります。
・「ジミ伝説の映像での完全な記録。ライク・ア・ローリング・ストーンは3度楽しめる」
ジミの67年モンタレー・ポップ・フェスティヴァルでの伝説の演奏を本編とした作品。ギターの歯弾き、背中弾き、アンプにギターをこすりつける、最後にはギターに火をつけて破壊する超有名パフォーマンスはこれまでも目にする機会はあったが、添付資料によると意外にも同フェスでのジミのステージ全体(フィルム・チェンジのために映像が残されなかったキャン・ユー・シー・ミーを除く)を演奏順にまとめたのは本作が初とのこと。ブライアン・ジョーンズによる紹介から、キリング・フロアー、フォクシー・レディー、ライク・ア・ローリング・ストーン、ロック・ミー・ベイビー、ヘイ・ジョー、風の中のマリー、紫のけむり、ワイルド・シングの計8曲をたっぷり堪能できる。音はDTS5.1Ch、ペネベーカー撮影の映像もクリア。
ロック史に与えた衝撃の点で、ジミの数あるライヴの中でこの約40分のギグが最高でしょう。ジミはまず英国で名をあげ、ビートルズやストーンズが注目したことが米国では無名だったジミのこの凱旋公演につながったこと、そしてフェス実現に至るまでの舞台裏を関係者の証言と当時の貴重な映像で綴るアメリカン・ランディングと題されたドキュメンタリーもロック秘史を知ることができ興味深い。そしてボーナス・フィーチャーが良い。まず、上記8曲中5曲について未発表の別カメラでの映像が楽しめる。そして白黒で音は悪く、曲の途中でとんでいる箇所もあるが、67年2月の英国でのエクスペリエンス最初期のライヴ2曲の貴重な映像も含まれている。私は伝説のパフォーマンスもさることながら、ジミ節でじっくり歌い上げるライク・ア・ローリング・ストーンの演奏が好きでたまらないが、本作では、本編、別カメラ、そして67年2月の本編よりスローな演奏で3度も楽しめ、こんなに嬉しいことはない。
・「まちがいなく絶頂期のジミです」
キリングフロアーやロックミーベイビーでのスリリングなまでの演奏の集中力、ライクアローリングストーンの大胆なアレンジはディランの立場がなくなるくらいの熱い演奏。まさにジミリズムの象徴。ギターが身体と一体かのごときボディアクション。歯弾き。背面弾き。股弾き。すべて見れます。ウッドストックでの神憑り的なプレイも良いですがドラッグの過剰摂取のせいか、はたまたジャム期間が短いメンバー同士のせいかどこか精彩を欠く演奏が多かった。しかしまだ完全にドラッグに傾倒していないであろうジミのモンタレーは彼の人生での分岐点であると同時にジミ自身が一番パワフルな時でもあると思う。十数年前にBMGから出ていたVHSバージョン。あるいはモンタレーの3枚組DVD『THE COMPLETE MONTEREY POP FESTIVEL』でも感情が擦り切れるほど見てきました。そのせいか、市場に出回るか否かは別として今回のような別カメラの映像があるのではないかと淡い期待を持っていました。このDVDの別アングルの映像自体は決して鮮明とはいえませんがロックやギターの歴史をわずか約40分で塗り替えたジミの歴史的価値のある映像だと思います。ワイルドシングでギターと最期の愛を交わし燃やし破壊。その別アングルを見ただけで胸が高鳴ります。ジミの右半面しか見たことがなかったのに同シーンで左半面を見ることができる。このライヴに思い入れが強い方は購入して損はないはずです。エクスペリエンス初期のモノクロライヴ2曲ストーンフリーとライクアローリングストーンも入ってます。まだ垢抜けないジミも野性的でまた良し。買って良かったです。
・「Good」
It's about time EH did something right, it seems..
The Feb 25th 67 Film Footage is worth the $.
Best Transfer and amount of footage released yet..
"A Second look" Monterey footage--real-time control of multipe angles is what they should have done with the other live releases!Hey Joe 2nd angle, check it out..Wow! LIke a rolling Stone too.. Wow!!JP
・「すごいの一言」
30数年来のジミヘン信者。随分ひどいフィルムコンサートやVTRにだまされて嫌気ととももにもうないだろうと思っていたところに、前2人の方の絶賛を信じて購入。まだこういうフィルムもあったのかと、その存在感とビビットなステージにシビレマシタ・・・。本当のロック(あるいはブルース)を見たい人は必見!『彼の存在自体がすごいんや』(山岸潤史様)『誰も彼を超えられない』(福田一郎様)−すいません勝手に引用して。
・「ロック史に燦然と輝く名演!」
火の玉のように太く短く生涯を駆け抜けたジミ。わずか3年のちにこの世を去ることなど感じさせない、情熱と才能の迸るライブである。ジミの操るストラトは、あたかも彼の身体の一部であるかのよう。歯で弾く、後ろ手で弾くというトリッキーなパフォーマンスを交えても、音楽として最高級であるのは、驚嘆するしかない。音源だけ先に聞いていた人は、映像を見て二度驚くだろう。この上なくスリリングなオープニング、そしておそらく自分の化身とでもいうべきギターに火をつけ破壊するエンディング。このライブからすでに40年以上を経ているが、この映像と音源はどれだけのロックファンを魅了し、どれだけのギタリスト達にため息をつかせてきたのだろう。太く短く生きた、いや多分生きるしか出来なかったジミ。激しい演奏とは裏腹に、優しい人柄だったと聞く。彼に思いを馳せるに、本作は最高の一枚だ。
・「ニール・ヤングの曲のメロディーが持つ情感の素晴らしさを再認識させてくれる。」
本作は、完全なピアノ1台だけの静謐な演奏で、ニール・ヤングが稀代のメロディー・メイカーであることを再認識させてくれる。イージー・リスニング版になってしまうことなく、ニールの名曲のメロディーの骨格とその美しさ・込められたハートを見事に浮き上がらせる。収録曲は、1.My My, Hey Hey (out of the blue), 2.Harvest Moon, 3.Old man, 4.Heart of Gold, 5.Helpless, 6.Wrecking Ball, 7.Long May You Run, 8.Southern Man, 9.Powderfinger, 10.The Needle and the Damage Done, 11.Ohio, 12.Rolling Home to You。エレクトリック・ロックの火花散る激しいオリジナルの演奏が耳にしみついている曲8、9、11も違和感なく、あたかも一連の組曲を盛り上げるような役割を果たしていて、聴き応え十分。お薦めです。
・「ニール・ヤングの曲のメロディーが持つ情感の素晴らしさを再認識させてくれる。」
本作は、完全なピアノ1台だけの静謐な演奏で、ニール・ヤングが稀代のメロディー・メイカーであることを再認識させてくれる。イージー・リスニング版になってしまうことなく、ニールの名曲のメロディーの骨格とその美しさ・込められたハートを見事に浮き上がらせる。収録曲は、1.My My, Hey Hey (out of the blue), 2.Harvest Moon, 3.Old man, 4.Heart of Gold, 5.Helpless, 6.Wrecking Ball, 7.Long May You Run, 8.Southern Man, 9.Powderfinger, 10.The Needle and the Damage Done, 11.Ohio, 12.Rolling Home to You。エレクトリック・ロックの火花散る激しいオリジナルの演奏が耳にしみついている曲8、9、11も違和感なく、あたかも一連の組曲を盛り上げるような役割を果たしていて、聴き応え十分。お薦めです。
●ハート・スティル・ビーティング(ライヴ・イン・フランス 1982)(紙ジャケット仕様)
・「いいとこないですね。平均作品あるいは駄作だ。」
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・「ブライアン・フェリー82年の声の艶やかさが何とも魅力的なライヴの名作」
本作は、82年のゴージャスなライヴ録音で、ロキシー・ミュージックが第2次解散状態だった90年にリリースされた。オリジナル・メンバーはフェリー、フィル・マンザネラ、アンディ・マッケイの3人のみだが、アンディ・ニューマークのドラムや女性バック・コーラス等の豪華なサポートを得ている。ロキシーのライヴは70年代、80年代(本作)、そして01年の再々結成ライヴ(CD2枚組)が代表的だが、曲数・選曲の多様性の点で、本作は70年代のものを上回るが01年のものには若干劣る(CDの枚数が少ないこともあるが、01年のものよりロキシー初期の曲が少ない)。しかし、フィル及びフェリーのソロ作から1曲ずつ、そしてアヴァロンのように複数曲選ばれている例外もあるが、デビュー作を除くロキシーのオリジナル・アルバムから偏りなく1曲ずついかした代表曲を採り上げた選曲には満足できる。さらに、ニール・ヤングの名曲ライク・ア・ハリケーンとジョン・レノン追悼のジェラス・ガイのカヴァーが秀逸。特に、ライク・ア・ハリケーンのロキシー又はフェリーのカヴァーはこの時期限定なので、約8分の熱演はロキシー、ニールの両方のファンにとって必聴だ。成熟したシンガーとして絶頂期にあったフェリーの声の艶やかさの魅力がいかんなく発揮され、この点では若干声の衰えを感じる部分がある01年のライヴを上回る。本作の映像版が「ハイ・ロード」で、両者を比較すると、ボブ・クリアマウンテンMix、曲順の変更等、編集が行われたことがわかる。当然本作の方が音の作品として洗練度は高い。
結論として、フレッシュ・アンド・ブラッドから1曲しか選ばなかった点とアヴァロンから夜に抱かれてが選ばれていない点を差し引いても、ロキシー80年代全盛期の名ライヴとして高く評価したい。私は本作が大好きだ。
・「FerryのJealous Guyをぜひ」
Roxyの82年のライブ。Ferryのソロに近いイメージですが、それでもRoxyらしさが楽しめます。バックのミュージシャンがかっちり固めて、ソリッドなサウンドが心地よいです。John LennonとNeil Youngのカバーが素敵です。FerryのJealous Guyを聞くだけでもぜひ手に入れたいアルバムです。
・「HITからソロまで網羅」
このCDの聞き物はジェラスガイ。言わずと知れたLENONの曲ですが私はフェリーの方が好きです。はかない声で夜、酒を飲みながらノスタルジーにひたれます。哀愁を帯びた口笛も最高。他にも名曲のオンパレード。VIVAに比べるとGREATEST HITという感じで親しみやすい。ジェラスガイ1曲の為に買っても損ではありません。これは一生聞ける。
・「キャンレッグォゥ…」
ロキシー、80s代表しまくりの傑作『AVALON』発表後のライヴ模様収めまくりの一枚っす!『AVALON』からのナンバァ〜に、おなじみのヒッッ曲(っつーか、THIS IS ROXY! YEAH! サイコッ!な、妖しさムンムンの初期のナンバァ〜っすが…)並びまくりっすが、なにより嬉しいサプラィッ!はフェリーの傑作ソロ『ベールをぬいだ花嫁』から「Cant Let Go」が(原曲の暗いニヒリズムゥ消えて、ラテェ〜ンチックなパァ〜カッション全面出のアレンジになってるっすが…)、また、マンザネラのソロやニィ〜ル・ヤングのカバァ〜が収録されている点っす!サウンドは他のレビュァ〜の方も仰られている通り、王道ロックYEAH!なサウンドで初期のイカレポンチったサウンドに比べれば魅力薄感、否めねぇ〜ぇぇぃ…っすが、堅実なバックは、なかなか聴き応えありまっす!バンド臭は薄まって、フェリーの独裁臭プンプンっすが、フェリー嫌じゃなければ楽しめる一枚っす!ロキシー、やっぱサイコサイコサイコッ!YEAH!!
・「80年代の幕明けとなった問題作」
前作で劇的な傑作を発表したロキシーミュージックの復活2作目です。ドラムマシーンのシンプルなリズムをベースとしてどんどん贅肉はとんぎ落とされて音数は少ないにも関わらず名ミキサーボブクリアマウテンの手腕において空間的な広がりのある曲がさらに発展しています。今までカバーソングは常にブライアンフェリーのソロアルバムと決めていましたが、ジョンレノンの射殺事件に対する追悼カバーソングジェラスガイが初の全英NO1になりその勢いままこのアルバムが発表されました。ソウルソングウイルソンピケットのミッドナイトアワーで幕明けるディスコサイドは名曲セイムオールドシーンでまず最初の盛り上がりを見せます。そして文学的な3曲の後バーズのドラックソング8マイルハイからは私達もトリップさせてくれます。盛り上がるにつれ段々怖さを感じたりしますが2NDの頃のようなおどろおどろしさはもうなくひたすら美しい80年代の幕明けとなった問題作であり名盤です。
・「「アヴァロン」よりも好き」
気難しいところがなく、聴きやすいアルバムだと思いますね。私は「アヴァロン」よりも好きなくらいです。軽快なロックやディスコ・ナンバーと、曲調も多彩ですが、全体にポップな仕上がりです。聴きものは、やはり、ザ・バーズの“Eight Miles High”のカバー・バージョンでしょうか。スリーブ・デザインも洗練されてます。
・「アヴァロンで頂点を極める寸前の傑作・ジャケットも最高!」
本作は、ロキシー・ミュージックが最高傑作アヴァロンで頂点を極める直前の作品ということになる、80年発表の作品。アヴァロンほどの統一感はなく、またロキシーの作品であるにもかかわらず、ブライアン・フェリーのソロ作品のように他人の曲のカヴァー(M1、M7)があったりして多彩な側面を見せますが、アヴァロンに続くサウンド作りは本作でも発揮されており、本作も傑作であることは間違いありません。カヴァーの中でウィルソン・ピケットのM1はとびきりかっこよく、バーズの代表曲M7もフィル・マンザネラのギターをたっぷり聴けるご機嫌なアレンジですし、オリジナル曲でもポップな味付けの曲(特にM2、M6)は何度も聴きなおしたくなる魅力に満ちています。他の曲もこれといった捨て曲はなく、ロキシー、いやブライアン・フェリーの80年代の傑作連発は本作に始まるといって過言ではないでしょう。そして、ジャケットのアート・ワークの何と素晴らしいことか。実に惚れ惚れします。ロキシーやフェリーの作品の中ではこのジャケットが最高だと私は思いますし、全ロック・アルバムの中でも屈指の出来栄えでしょう。是非紙ジャケットで本作を求めることをお薦めします。
ところで、本紙ジャケ・シリーズの特徴の1つは、LP時代のライナーが縮小されて入っていること(例外もあるけど)。LP時代の歌詞の訳とCD時代の歌詞の訳が両方見られるが、本作でも違いが目立つ。例えばタイトル曲の冒頭が旧訳では「オレの女はフレッシュ&ブラッド(これでは日本語になっていない!)、いつでもうそをつく女」であるのに対し、新訳では「魅力的な身体を持つ僕の友だち、彼女は時間外労働に生きてるんだ」(原詞により忠実ではある)といった具合。逆に旧訳の方が適当と思われる曲もあるので、英詞、両方の訳を参考に自分の適当と思う解釈を探求すべきでしょう。
・「AVALON直前,タイトなロック」
毎度ながらロキシーは他人の曲のカヴァーが上手。知らなければ彼らの曲だと思ってしまう。このアルバムでは1曲目の「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」と7曲目の「エイト・マイルズ・ハイ」がそれ。ロキシーらしく消化されている。
この次のアルバムがヒットしたAVALONだが,ここでは1曲ずつタイトにキメテくれている感じ。当時流行のディスコミュージックっぽい曲もあるが,ブライアン・フェリーのオルガンが味を出している。そして最後の「ランニング・ワイルド」,スローテンポながらフィル・マンザネラのギターが哀愁漂わせ,名曲に仕上がっています。
・「Oh Yeah !」
1曲目から3曲目にかけては本当によく聴いた。中学の終りから高校の初めの頃の話で良い曲に飢えていた。古くても良い曲を探してきては友人達と聴かせ合った。「Oh Yeah」の何とも言えない優しい響き、「Same Old Scene」の多層的で粋なサウンド、「Over You」他の曲も良い出来で飽きさせない。無論、名作「アヴァロン」のトータルな、上質のビロードのような作品に比べればランクは下がるかとは思うが、個人的思い入れではこちらに軍配を挙げたい。
・「ブルース・スプリングスティーンもエンニオ・モリコーネが好きだった。」
自分がオーケストラを指揮する曲を含む作品をトリビュート・アルバムと呼んでいいのか疑問に思わないでもないが、この稀代の作曲家の作品を演奏するために多彩なミュージシャンが集まった。代表的にはヨーヨー・マ、アンドレア・ボチェッリ、ルネ・フレミング、葉加瀬太郎の(ネオ)クラシック系、クィンシー・ジョーンズ+ハービー・ハンコック、クリス・ポッティのジャズ・フュージョン系、ブルース・スプリングスティーン、メタリカ、ロジャー・ウォーターズ+エドワード・ヴァン・ヘイレンのロック系、セリーヌ・ディオン、ドゥルス・ポンテス(ファド)の女性シンガー、その他ブラジル系の演奏もある。演奏される曲も新旧様々で、歌付き・なしが混在する。演奏者は各自個性を発揮し、例えばメタリカは歌なしのヘヴィー・ロックで黄金のエクスタシーを披露する。ブルース・スプリングスティーンは意外にも歌わず、モリコーネ指揮のオーケストラをバックに落ち着いた味わいのエレキ・ギターを演奏する。ロジャーの歌うロスト・ボーイズ・コーリングは静かな佳曲。モリコーネ自身が指揮するオーケストラだけの曲も3曲ある。そのうちの1曲が映画ミッションのテーマで、東京公演のライヴ音源をもとに新たに編集したもの。しかし、この世紀の名曲の演奏時間は約3分と短いのが惜しい。既発表の演奏もあるが、ほとんどが最新録音または未発表音源で貴重と言える。このように多彩なスタイルで演奏される曲間をモリコーネ自身の最新録音でつないで全体をメドレーにしており、不思議な統一感を醸し出して、モリコーネの偉大さを実感させてくれる立派なトリビュート盤となっている。ただし、ミッションのテーマの演奏時間が短いことと歌詞対訳がセリーヌの曲とロジャーの曲にしかついていない点が残念である。
・「ヨー・ヨー・マの最高傑作」
ヨー・ヨ-・マが素敵なアルバムを出した。題して、『ヨー・ヨ-・マ プレイズ モリコーネ』。タイトルからも分かるように、映画音楽の大家モリコーネの作品をオーケストラをバックに演奏している。このチェリストは、クラシック以外の音楽も活発に演奏していて、以前にもピアソラやブラジル音楽のCDを出していた。 今回発表された新譜は、モリコーネのノスタルジックな調べとチェロの音色が相性がよく心地よいアルバムとなっている。正直言って、聴き始める前はモリコーネの音楽にチェロの音色はやや重いのではないかと思ったが、聴き始めるとまるでチェロのために書かれた作品であるかのように自然と音楽が流れるのは驚いた。これは、やはり作曲者自身による編曲の妙とマの音楽性の高さによるものであろう。集録されている曲は、モリコーネが、ジョゼッペ・ベルナトーレ、ゼリジオ・レオーネ、ブライアン・デ・パルマなどが監督した映画のために作曲した19曲。 ベルナトーレは、「海に上のピアニスト」「ニュー・シネマ・パラダイス」などの映画で有名であるが、その映画音楽も素晴らしく当時評判になった。マはこのノスタルジックな音楽を情感豊に弾いている。メロディーが実に美しく響き、マが心から共感を抱いていることが演奏を通じて伝わってきて胸が熱くなる。 ゼリジオ・レオーネは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ウエスタン」「夕陽のガンマン」などのギャング映画やマカロニ・ウエスタンで有名な監督で、その映画音楽もユニークで一度聞くと忘れられない魅力がある。マは心を込めて朗々と弾いている。聴きながら、映画の名シーンの数々が思い出されて来て、懐かしい気持ちにさせられる。今回の新譜は、単に映画音楽の演奏に止まらずに独立したチェロとオーケストラの作品として楽しめる。普通この種のCDは、2~3回聞くと飽きるものだが、このCDは聴けば聴くほど味が出て来て飽きることがない。マの数多いCDの中でも、ピアソラを演奏した名盤と肩を並べる出色のものとして広く推薦できる。実に見事である。
・「モリコーネ好きなら必聴」
モリコーネの映画音楽のベストを、モリコーネ自身がチェロ協奏曲に編曲し、それをヨーヨーマが弾いているという、なんとも贅沢なCDです。
モリコーネの音楽は様々なアーティストがコピーしていて、例えばパットメセニーもニューシネマパラダイスのテーマを録音していて非常に宜しいのですが、なんといっても作曲者自身による編曲のため、曲のコアな雰囲気を押さえつつ、変奏曲と言ってもいいくらいに曲の持つ宇宙が豊かに拡大されています。
例えばニューシネマパラダイスのテーマの出だし、オリジナルのメロディに対してメインのチェロは敢えて別のメロディを上にかぶせているのですが、これがもとからそういう曲であったとしか思えないくらいに自然で美しいのです。
加えて録音がすばらしい!これはいわゆるクラシカルなCDの自然なアンビエントではなく、恐らくエフェクターを使った処理だと思うのですが、オーケストラとチェロ独奏がすばらしいハーモニーをかなでてくれます。
モリコーネ好きなら必聴でしょう。
・「もう、最高のCDです。癒し系。」
ヨーヨー・マにはまったのは、このCDを聴いてからです!てっきりクラシック畑の演奏家と思っていたのですが、モリコーネの映画音楽をこんなに真摯に演奏をするなんて。見直しました。新聞記事を読むとヨーヨー・マは最初からこの企画を引き受けたのではなく、じっくりモリコーネ自身は勿論のこと、家族の人たちにも会って彼の人となりを十分理解した上で引き受けたそうです。TRACK9の曲も、最初は、モリコーネが、「原曲はパンフルートのために書いたから、チェロでは難しいと断ったのですが、ヨーヨー・マが是非弾きたいと言う熱意にほだされてOKしたとのこと。何れにしろ、このCDに入っている曲はどれも素晴らしいし、演奏も本当に優れています。是非一聴に値します。
・「BGMにならない」
スクリーンミュージックと思いきやながらでは聴けないCDです。何かをしながらなんてとても無理です。手が止まってしまうほどのCDの仕上がり。サウンドトッラクを聴いて映画のシーンを思い出すというような余裕を与えてくれないので。モリコーネのメロディーの美しさは今更言うまでもないことです。このCDのための編曲 ヨーヨーのためと言うべきでしょう。楽曲の素晴らしさと演奏者の表現力が見事に花開いた作品だと思います。9番目に収録されている曲は是非聴いて欲しい。モリコーネはこの曲の収録に乗り気ではなかったらしいのですがヨーヨーの希望でCDになったそうです。
・「世紀の名曲、映画「ミッション」のテーマ「ガブリエルのオーボエ」。」
映画「グリーン・デスィニー」でエンド・ロールに重なる情感に満ちた演奏を聴かせてくれる等、映像作品に関心を示していたヨーヨー・マ。その彼が、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネとコラボレートすることは、運命的でもありある意味必然であったともいえ、ここにまさに心が洗われるような演奏が展開される素晴しい作品が生まれました。既に他のレビュアーの方が書かれている通りの内容なので、私が付け加えることはほとんどありませんが、1点述べさせていただくと、本作はモリコーネの最高作品と私が考える、映画「ミッション」のテーマ「ガブリエルのオーボエ」で始まり、日本盤はボーナス・トラックとして同曲で締めくくられることです。本作冒頭での演奏はオーケストラをバックにオーボエもフィーチャーしたアレンジであるのに対し、最終曲としての演奏は、チェロ&ピアノ・ヴァージョン。この世紀の名曲を異なるアレンジで2度も楽しめるのは望外の喜びで、これだけで本作は推薦に値すると考えます。他の曲も文句のつけようがない粒よりの名演揃いです。ヨーヨー・マ・ファンもモリコーネ・ファンもどちらも本作に酔いしれること間違いなしでしょう。
・「最高!」
クロスオーヴァー分野の開拓者、サラブライトマンの待望のベスト盤である。「オペラ座の怪人」「Time to say good bye」「Eden」「La luna」「Harem」から選曲されており、全体的にはポピュラーよりの傾向の選曲となっている。私自信はサラブライトマンの曲の中で純粋なクラシックよりも、ポピュラーよりな曲の方がが好みなので、非常に良い選曲となっている。また私は「La luna」と「Harem」を所有しているが、Harem国内盤がCCCDであったため、輸入盤を購入した。今回Harem国内盤のボーナストラック「サラバンド」がCDの仕様で国内盤に入っていたのは収穫だった。サラブライトマンの曲はテレビでもよく使用されているおり、興味を持たれた方は是非オススメである。入門としては最適なCDであると思う。このベスト盤はサラブライトマンのCDの中でも最もお気に入りのCDとなった。
・「サウンド・曲・声 全ていい!」
仕事が終わり、帰宅。なんと事故で電車が動いていない。しかたなく別ルートで帰宅。そこで出会ってしまったのがこのサラ・ブライトマン。路上販売で流れてきた彼女の歌声とここちよいサウンドに足を止められてしまい、CDを買ってしまった。コマーシャルで聞いたことのある曲もあった。どこの国の方かわかりませんが、ヨーロッパの香りがしました。クリスマス・シーズンにはおすすめのCDかも。
夜、暖かい暖炉でカップ・スープを飲みながら、窓部でたたずみながら雪景色を見ながら彼女の曲を聴いたら最高だと思いましたよ。
・「サラの声に心惹かれたら、まず本作から」
これまでにサラの数作品(CD、DVD)についてもレビューを書いてきましたが、この絶世の美声に心惹かれた、しかしどの作品を求めたらいいかわからない人は、本作をてがかりにするとよいでしょう。それぐらいサラの魅力を凝縮し、オペラ座の怪人以降の彼女のキャリアの中からよりすぐりの名曲を集めた充実のベスト作です。耳慣れた「青い影」「スカボロー・フェア」、そして映画音楽の世紀の名曲「ミッション」と「タイタニック」のテーマ(8、15曲目。なお、15、16曲目は日本盤のみのボーナス・トラック)は必ずや貴方の心を虜にするでしょう。本作ではクラシックの曲が少ないように思いますが、彼女のクラシカル唱法が気に入ったら、「アヴェ・マリア 〜サラ・ブライトマン・クラシックス」を求めればいいでしょうし、「ミッション」のテーマ等の個々の曲が気にいったらそれらを含む「エデン」や「ラ・ルーナ」等のオリジナル作品を求めればいいでしょう。ポップスとクラシックの垣根を感じさせない、まさにディーヴァの声が作り出す世界の間口の広さには驚嘆するばかりです。帯の宣伝文句が言うように、美麗フォト多数のブックレット、そしてディスコ・グラフィー付きの解説資料も見応え・読み応え十分。きっとサラ初心者の方には参考になるでしょう。最後をヘンデルの「サラ」バンド(キューブリック監督の名画バリー・リンドンで印象的に使われていた曲)で締めるのも洒落ていますね。もちろん、長年のサラ・ファンにとっても、サラの名曲の数々をオリジナル・アルバムの枠を超えて聴きたいときにピッタリのベスト盤として推奨に値します。
・「初めての人には最高のベスト」
サラ・ブライトマンの待望のベスト盤が発売された。
彼女の曲はニュースステーションやサッカー番組の「クエスチョン・オブ・オナー」をはじめ、数多くのCMで使用(それもすべて印象深く話題になっている)されているため、彼女だと知らずにその「声」を聞いているのではないでしょうか?
このアルバムの選曲は非常に多く広く聞かれることを前提にしているのか、とてもオペラ/クラシカルなそれではなくPOP(広義としてのポピュラー)な選曲である。S&Gの「スカボローフェア」をはじめカバー曲も多いし、声に興味を持ってはじめて聞いてみよう、という人にも優しく安心して購入し、長く聞けるアルバムだと言っていい。
とりあえず1曲目のファントム・オブ・ジ・オペラ(オペラ座の怪人) を聞いてください。ここで興味を持ったなら、あとはすんなり彼女の世界に誘われてください。
実際にベスト盤というと、少々「おなかがいっぱい」になる感じがするのだが、彼女の声がすばらしいのか、このベスト盤にはそれがなくずっと聞いていられるアルバムだ。だからこそ私のように今までのアルバムを持っている人はもちろん、このアルバムは初めて彼女を聞いてみようとする人には最適のアルバムだと思います。
・「圧倒されます」
ニュースステーションのテーマ曲であった「サラバンド」をはじめ、CM等で聞いた事のある曲が沢山収録されています。本当にスケールの大きさ、深さを実感させられる作品です。車の中でも寝る前でもお勧めですよ!
・「beyond the Missouri Sky」
このCDを初めて聴く人は、できれば目をつぶって聴いてほしい。私が、このCDをはじめて聴いた時、目の前に浮かんだ情景というのが、
サーモンピンクとブルーグレーのまざった空、夕焼けに染まった雲が自分の頭上をどんどん流れていく、空気は少しひんやりして徐々に夜を運んできた、昼間の日射しの熱と、草のにおいがまだ足下に残っている・・・。
という、くっきりとしたイメージだった。音楽は耳で聞くものではなく、心で聴くものだということをあらためて気付かせてくれる。音が空間を運んでくると言い換えてもいい。その場所を説明するのに、通常私達は言葉やビジュアル表現に頼るが、音楽で伝えることもできるということをこのCDが教えてくれる。「ここのギターがどうの」といった難しい言葉はいらない。ジャズになじみのない人にもおすすめする。心を空っぽにして聴こう。
・「まさにミズーリの空高く響き渡るナチュラルサウンド。」
アコースティック・サウンドの極みである。アコースティックギターとウッドベースによるシンプル極まりない編成は彼らの音楽性を十二分に披露する。生音の深みある響き、心地よく弦を、そして聴き手の心の琴線をはじいてくれる。ジャケットのイメージそのままに、ミズーリの空を思わせるナチュラルなサウンドはイージーリスニングには持って来いだし、何時聴いても空気を乱さない。自然派音楽といっていいだろう。 全体を通して流れがよく完成度が高いので、飽きが来ない。一体何度聴いたことか。生音が好きという人には是非お勧めです。 第31回スイングジャーナル誌選定ジャズディスク大賞銀賞受賞作品。
・「難しいタイトルの割には聴きやすい」
ヘイデンとかメセニーとかレッドマンとか、凄いミュージシャンだけど、私の音楽性が低いせいか、ハートに響かなかったけど、このアルバムはとても気持ちがいいです。弦楽器の極地というべきか、弦の震えがそのまま伝わってきます。かといって、過度な緊張感を感じさせず美を素直に感じられる作品です。
・「大平原の空気を運んでくれる名作」
タイトル通り、ミズーリの大平原の空を感じさせてくれる実に清々しい作品である。パットとチャーリー・ヘイデンの2人だけのコラボレーション(録音は96年ニュー・ヨーク)。前半はUnpluggedのギターとベースの静かな対話の曲が中心で、もちろんこの純然たるデュエットも心に響く名演だが、中盤あたりからパットがギター以外の楽器も担当しての多重録音による「デュエット」が中心になる。シンクラヴィアによるストリングス・アンサンブルの活用である。それがこのパットの静の面を代表する本作により幅と深み、壮大さを与えている。選曲の素晴しさは他のレビュアーも触れている通りだが、ここではイタリアの名画「ニュー・シネマ・パラダイス」の曲を取り上げていることを指摘しておきたい。私はこの映画を観て涙がとまらず、今でも曲を聴くだけで思わず涙ぐんでしまうが、本作での演奏も期待を裏切らない、もっと長く聴いていたいと思わせる出来に仕上がっている。選曲のセンスが光る。そして、素朴だが、明日も働こうという元気を与えてくれる、最後の曲「スピリチュアル」。本作は、さすが、SJ誌ジャズ・ディスク大賞銀賞に輝くだけの魅力に充ちた名盤である。
・「哀愁溢れるサウンドが心地よいアルバムです」
97年に発表されたgのパットメセニー、bのチャーリーヘイデンという2人の大御所による、コラボアルバムです。タイトルになっているミズーリ州がどういった所なのか詳しくは知りませんが、2人共が、小さい頃を育った地域のようで、子供時代をなつかしむような哀愁感たっぷりの曲が並んでいます。アルバム後半に入り、メセニーが様々な楽器を使用するのですが、アルバム前半は、2人のアコースティックgとbのみの共演となっており、とりわけ静かで哀愁感が迫ってくるサウンドになっています。2人のプレイも、テクを全面に出した派手なものでは決してなく、jazzというよりは、心地よいBGMとしても聞くことができる、心優しいサウンドです。
・「癒されるギターの音」
私はパットメセニーの大ファンでは無い。彼の全ての音源を聴いているわけでは無い。でも本作と「ミズーリの空高く」は毎晩必ずどちらかを聴いて心を落ち着かせる。色々な方が評価をしているがギターを弾いたことの(ある程度)ある方だったら彼のギターへの思いは充分理解できる。スムースジャズとかにカテゴライズして好きだ嫌いだのような判断は陳腐としか言えない。もう少し広く音楽を聴いてお勉強していただきたい。本作も彼の代表作となるに間違いない。
・「深夜、ウィスキー飲みながら聴きたい」
深く自分の来たし方を考える時、静かに、自分1人で、聴きたい。アイラモルトがあれば良いが別になくてもかまわない。ビールやワインやブランデーは要らない。
連れが居ても構わないが、パット・メセニーが演奏してる間は静かにして欲しい、話し掛けないで、そっとしておいて欲しい・・・。
・・・いつかは出るだろうと思っていたパットのソロ演奏によるCD。それもバリトン・ギターという聴きなれないギター・ソロ、ということで楽しみにしていた。
3.ドント・ノー・ホワイは別として、聴いたことがあるようなメロディやフレーズがちらっと聴こえるだけで?と思うような曲6.マイ・ソング、12.ラスト・トレイン・ホームや、戸惑わせるような意外な展開の曲が数曲あり、第1印象は決して良くはなかった。
が、何度か聴いているうちに、ある静かな夜、ある一瞬、何か言葉で表現できない喜びや悲しみの感情が沸き起こってきた。それは演奏者であるパットの喜びや悲しみや、の感情であったことと今では理解している。
部屋の照明を落として、心を静かに落ち着けて、肯定的な心的態度で聴いて欲しい。
・「まさに静かに夜のひと時を過ごすのにふさわしい傑作」
本作はパットが1人で作り上げた傑作。パットが1人で作った作品にはNew ChautaquaというECM時代のものもありますが、それはパットが色々な楽器を駆使し音を重ねて作った作品であるのに対し、本作は全曲バリトン・ギターという生ギター1本だけを使い、しかもホーム・スタジオで何の仕掛けもなしに作り上げたまさにホーム・メードの作品。それでいてギターの音の質感を見事に伝える録音が素晴しい。内省的な曲が多く、夜のしじまにふさわしい曲・演奏ばかり。パットが使用するギターの音の豊かさ、そして言わずもがなのパットの演奏の見事さ。リスナーの内面奥深くまで伝わる響きによって心が洗われ、まさに静かに夜のひと時を過ごすのにうってつけの作品です。マイ・ソング、ラスト・トレイン・ホームというポピュラーな曲を採りあげ、本作全体の雰囲気に調和させているのも実に見事。
それにしてもパットの作り出す音の世界の幅の広さには感心させられます。「ミズーリの空高く」と並んで、近年のパットの静の傑作と断言してよいでしょう。
・「静かな夜に」
~リリースされて結構経つけれど、最近改めて聞き直してみてこのアルバムの良さに気づかされました。パットメセニーグループで彼が見せる完全に計算された壮大な世界はここには無いけれど、逆に彼が夜一本のギターと一人で向き合った大切な時間がここにはあると思う。長い人生の中時折訪れるひとりの夜。そんなときこのアルバムがあればその夜が少し優しくな~~る、いつも必要としているわけではないけれど、折々で聞き返す事になる大切なアルバムになると思います。~
・「量感たっぷり、弦の低音」
久しぶりに感動した。
主に今までのPat Metheny Group の印象として緻密で透明なサウンドを計算尽くで「創り上げる」と感じている人も少なくなかったと思うけれども、このアルバムに計算は一つもない。ただひたすら無心にギターをつま弾くPAT METHENYが目に浮かぶよう。
ギターの上手い友人の家に行って、その友人が無心で弾いているギターをぼーっと聴いているような、ただそれだけだけれども、その友人の独り言をずーっと聴いているような、その友人の最もプライベートな一面を見たような気になる....というような感覚に襲われた。彼のギターの音や、彼の世界が自分の深いところにしみこんでくる。気がついたらアルバムを最後まで聴いていた。
個人的なPAT METHENYへの思い入れを差し引いてもおすすめのアルバムだと思います。
・「ドイツ語による"The Rose"が聴ける佳作です」
私が最近購入したCDには十分な資料が添付されておらず、いつ、どこで録音されたLiveか不明ですが、盤面の著作権表示が1980になっていること、Baezがドイツ語で聴衆に語りかけている場面があることを考慮すると、70年代末にドイツ語圏のどこかでのコンサートを収録したものと思われます。そのせいか、Baezの声は実に伸びやかで惚れ惚します。本作の特徴は、Baezの定番の曲以外に、ポール・サイモンのボクサー、ミュージカルの名曲Don't cry for me Argentina, そしてベット・ミドラーで有名なThe Roseを楽しめることです。中でもThe Roseはドイツ語で歌われています。その他何語か私には不明の曲もあります。が、大多数の曲は英語なので、心配する必要はないでしょう。私はBaezの全ディスコグラフィーを把握している訳ではありませんが、これらのポピュラーな曲を収録した作品は本作だけではないでしょうか。それだけでも本作は価値があると思います。
・「ベット・ミドラーの作品で一番好きです。ディランとの楽しい共演にも注目。」
ベット・ミドラー76年発表の名盤。ベット・ミドラーはその後の映画「ローズ」の大ヒットおよびそこでの"When a man loves a woman"の大熱唱の印象が強く、私もその「ローズ」を評価しますが、「ローズ」以前の作品というか、彼女の全キャリアの中では本作がやはり一番好きです。ノスタルジックなムードにあふれるがそれだけでは終わらない彼女の歌の魅力が全開。冒頭のフランク・シナトラの持ち歌"Stranger in the night"のアレンジのかっこよさにしびれない人は少ないのではないでしょうか。古い曲(例えばパティ・ペイジの持ち歌)も新しい曲(例えばフィービー・スノウの作品)も巧みに歌いこんでいますが、最大の聴き所は、ディランと共演した「雨のバケツ」。原曲とはがらりと雰囲気が異なるラグ・タイム風のアレンジで二人がアドリブもまじえて楽しく歌っており、ディラン・ファンなら必聴でしょう。歌詞も一部改作されています。ディランとの共演を成功させる彼女の実力は並のものではありません。
・「ジョーン・バエズ、ニュー・ポート・フォーク・フェスティヴァル63−65の記録」
もし貴方が最近発売された、ボブ・ディランの演奏(ソロでない曲もある)だけにフォーカスしたDVD「ニュー・ポート・フォーク・フェスティヴァル 1963−1965」を気に入ったなら、是非本作にも耳を傾けて下さい。同フェスでディランが彗星の如く現れ、そして去っていった王ならば、間違いなく同期間の同フェスの女王はジョーン・バエズ。本作はその彼女の63−65年の同フェスでの演奏を集めたハイライト集で、上記DVDと好一対をなすものです。5曲目はPP&Mのマリー、6曲目は同じくピーターとのデュエット。ディランの曲は1、9、14、16、17曲目でどれも名曲・名唱ばかり。特に最後の2曲はディラン本人とのデュエット。どの曲が何年の録音か定かではありませんが、ディラン登場の曲に関していえば、上記DVD添付の資料から17曲目は63年、16曲目は64年の録音ということになるでしょう。また、他の曲はディランのオリジナルがリリースされた年からおおよその見当がつくと思います。
ディランが63−65の間にどんどん変貌したのに対し、バエズは対照的にフォークのスタイルを貫いていたことが本作でよくわかります。本作と、上記ディランのDVDと、DVD「ニュー・ポート・フォーク・フェスティヴァル」を押えれば、63〜65年のディラン、バエズを中心とする音楽史の重要な1コマはしっかり把握できるでしょう。もちろん、そのような歴史的価値を離れても本作は純粋にバエズの美声で同期間のフォークの真髄を楽しめる素敵な作品です。
●Cinnamon Girl: Women Artists Cover Neil Young for Charity
・「すべて女性ヴォーカルによるニール・ヤング・トリビュートの傑作」
タイトル通り、女性アーティストによるニール・ヤングの名曲のカバー作品。曲目リストからわかるように、ニールの70年代までの代表曲は2CDでほぼ網羅されている(アフター・ザ・ゴールド・ラッシュがない等と言い出すときりがないが)。全曲女性がヴォーカルを担当し、ニールのメロディ・歌詞と斬新なアレンジ(といっても原曲のイメージを破壊するような過激なものはない)が絶妙な化学変化をおこしてアルバムを通して不思議な統一感をもった独特の世界を作り上げている。ニール・トリビュート作品の中でも際立った出来。21世紀にしっかりとニールの曲が受容される様を耳にするのは嬉しい限りだ。その女性アーティストは上のジャケットのイメージを拡大すると登場順に紹介されているので、関心ある人は目で確認して下さい。
「ヘルプレス」のような元々スローな、女性ヴォーカル向きの曲だけでなく、ニールのハードなエレクトリック・ロック路線の代表曲も多くカバーされているのに注目すべきだ。「オハイオ」は2アーティストが採り上げているが、原曲に近いエレキ・ギターを強調したアレンジと、アコースティック・サウンドで途中に「自由の値」を挟むアレンジの両方を楽しめる。「パウダー・フィンガー」は意表をつくスローなアコースティック・サウンドに作り変えられていて、適度にけだるいムードが心地よい。アレンジの面白さはこれらの曲に限らず、何れの曲についても秀逸。ずばり傑作。
なお、本作のタイトルにも表れているが、ジャケット内側の文章を読むと、本作の収益はすべて乳癌の女性のための慈善団体に寄付されるそうだ。本作は、ライヴ8等の活動に積極的なニールの曲に敬意をこめて作られた、女性による女性のための作品と言えるだろう。
・「力強く美しい究極のトリビュート」
女性の歌うニール・ヤング。 なんとなく興味本位で買ったのですがあまりにも素晴らし過ぎて驚愕しました。 もう収録されたすべてのカバーがこの上なく凄いんです。安易に「カバーしました」って曲は1つもありません。すべての曲が涙が零れそうな程、この上なく力強く美しいのです。 ニール自体の曲の素晴らしさと言うこともありますが、女性が歌うとここまで凄くなるのかと、改めて女性の偉大さを思い知らされました。 よかったらぜひ一度聴いてみてください。 こんなに素晴らしいCDなんて中々ありませんよ。 あなたとあなたの大切な人たちのこれからの人生を、このCDが素敵に彩ってくれると思います。 今、病気と闘かっている、誰かの大切な誰かの為に、ニール・ヤングの曲に出会えたお陰で通じ合えた自分達が、CDの購入という形で、言葉も国も越えて協力が出来るのは素晴らしい事ですね。 今回このCDに出会って、音楽の力と素晴らしさを改めて実感しました。
・「地味な作品ですけど良い企画ですね。」
ニールヤングの曲があって初めて成立するCDなので楽曲の素晴らしさを再確認できたのは嬉しい。でも歌っている女性達の声が何故かどれも同じに聴こえてきて後半は飽きてしまった。他のレビュワーさんのように驚愕することは全く無かったし、アレンジに凝ったとしてもニールヤングのオリジナルに勝る訳も無いので傑作とは言えないだろう。落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと聴くには最適ですけれどね。まぁヒットなんていうのはこれっぽっちも期待していないでしょうから聴いた方々は純粋に好運だと思います。企画は素晴らしいと思います。
・「カナダに才能あるミュージシャンがこんなにいて、ニールの曲が愛されているとは!」
ニール、そしてカバー作品ファンには嬉しいことに去年末から今年にかけてニール・トリビュートの秀作が3作続けてリリースされた。順に1.本作、2.Cinnamon Girl: Women Artists Cover Neil Young, 3. Bluegrass Tributeである。本作の正式タイトルはBorrowed Tunes II。クローム・ドリームスIIの影響か。それはともかく、本作の特徴は、全曲カナダのミュージシャンがプレイし、母国の偉大な先達ニールに愛情のこもった演奏を捧げていること。アウト・オブ・ザ・ブルーと題されたディスク1に74分19曲、イントゥ・ザ・ブラックと題されたディスクに79分18曲、アーティスト計37人(組)の演奏を収録。ミスター・ソウルから最近のホエン・ゴッド・メイド・ミーまでニールの長いキャリアから万遍なく選曲されており、曲目と演奏者をとても紹介しきれない。ボロード・チューンから始まる本作は、カナダに才能あるミュージシャンがいかに多いか、そして彼らにニールの曲がいかに愛されているかに気づかせてくれる。アレンジも各自の個性が発揮され、どれも一聴の価値あり。オハイオは上記作品2に含まれていた2ヴァージョンのうち、自由の値を挟むメドレー版を収録。でも1曲ぐらいの重複は許せるでしょう。ロック色満点の演奏から女性ヴォーカルのスローな演奏までを含む多彩な傑作として本作はお薦めだ。数多の素晴らしい演奏からあえて私が1つだけ選ぶなら、のどかな曲に変身したドント・クライ・ノー・ティアーズになる。なお、本作の収益はザ・ブリッジ・スクール等に寄付される。また、ジャケットの満月はハーヴェスト・ムーンを意識したのだろう。同作からは名曲アンノウン・レジェンドも選ばれている。
●Bluegrass Tribute to Neil Young
・「ニールの名曲がブルーグラス・サウンドによくマッチしている。」
去年12月から今年2月にかけてたて続けに注目すべきニール・トリビュート作品が3作リリースされた。既にCinnamon Girl: Women Artists Cover Neil Young for Charityは紹介したが、本作ではアコギ、マンドリン、ドブロ、フィドル、バンジョー、ベースそして男性ヴォーカと女性ヴォーカルの組合せによって、ニールの名曲(M3だけニールが敬愛するカナダの先輩の曲で、ニール自身様々な機会に名演を残している)が見事なブルーグラス・サウンドに仕立てられている。商品紹介でVarious Artistsと表示されているが、曲ごとに演奏者が変るタイプのトリビュート・アルバムではなく、全曲同じミュージシャン達がプレイする。うち、Tim Mayがプロデュースとアレンジを担当。
牧場を持ち、自然を愛し、ナッシュヴィルで録音したりするニールの曲の中から、ブルーグラスと相性の良い曲(M2等)が選ばれており、ブルーグラスの面白さとニールの曲のカバーの醍醐味を両方満喫できる。中でも私はM3、5、9が特に好きだ。M12のようなロック色の強い曲をブルーグラスと結びつけるアイデアは意表をつくが、違和感はない。これだけニールの曲を咀嚼する力があるのだから、元々カントリー色の強い曲の他に、ロック色の強い曲にもっと大胆に挑戦してもよかったのでは。また、ニールのキャリア後半の曲も積極的に採り上げてほしかった。いつかはそのような企画が実現することを期待して、好みの作品だが辛めに星4個と評価する。
●クリスタル・ヴィジョンズ~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・スティーヴィー・ニックス
・「白い羽をしたハトのように歌を歌う名女性ロック・シンガーの偉大な軌跡」
S.ニックスの作品としては2001年以来の本作は、珍しいヴァージョンや未発表音源を含んだベスト盤。タイトルはもちろん名曲ドリームスの歌詞中の語句。このザ・ヴェリー・ベスト・シリーズは本作も期待を裏切らない。F.マック時代から81年以降06年までのソロ活動の軌跡を、レーベルを越えて辿る。バッキンガム・ニックス時代の曲もあればと思うが、無理なのだろうか。それはともかく、70年代F.マック以降の彼女から遠ざかった人には、彼女の尽きない魅力・変らぬ個性を知るよい契機になるだろう。80年代のヒット曲に聞き覚えのある人も多いのでは。彼女の全キャリアを通じて偏りのない選曲だが、聴きなれたものとは違うヴァージョンがあるのが本作の特徴。リアノンは05年のライヴでザ・ダンス収録版に似たアレンジ。ドリームスは05年のディープ・ディッシュ・クラブ・ミックス。ランド・スライドはM16とともに06年のメルボルン交響楽団との共演。このランド・スライドは必聴だ。シルヴァー・スプリングスは日本語資料ではザ・ダンス収録の演奏のように読めるが、明らかにLP噂製作時のもの。当時シングルB面で発表され、噂エクスパンデット・エディションにも収録されている。M14はL.ツェッペリンの原曲に忠実な05年ライヴ。大歌手が自分の好きな曲にチェレンジするその意気やよしと評価したい(ギターはW.ワクテルか?)そのツェッペリンへの思いや、ステージ袖にロバート・プラントがいたこと等、彼女自身が各曲の背景・エピソードを解説しており、興味深い内容である。私は彼女の独特の詞の世界とこの解説をじっくり楽しみたかったので日本盤を求めたが、輸入盤はDVD付きである。私はそのDVDに関心がなかったが、彼女の映像も入手したい人は輸入盤の頁もチェックするとよいでしょう。
・「さすがライ・クーダーとウォン・カーウァイ監督の選曲。ノラ・ジョーンズの新曲も」
主人公(ノラ・ジョーンズ)が自分を見つめ直すべくNYからメンフィス、ラスヴェガスに移動し、移動先での仕事・人との出会いを通じて経験を積み、失恋の痛手をふっきり、NYに戻る映画。アメリカの雄大さ・地域色を感じさせるロード・ムーヴィー的な面がある(一部ですが)本作のような映画で、監督がライ・クーダーを音楽担当に起用したのは正解でしたね。ライ・クーダーと監督が選曲したどの曲も素晴らしい。久しぶりに買いたいと思ったサントラ盤です。1曲目は監督がノラ・ジョーンズに頼んで提供してもらった新曲。女優業初挑戦の彼女の不安感を反映した曲です。その新曲が聴けるだけでも彼女のファンにはたまらないでしょう。その他上の曲目リストからわかるように、ライ・クーダー3曲、キャット・パワー2曲、オーティス・レディング1曲、グスタヴォ・サンタオラージャ1曲、続木力1曲(「夢二のテーマ」(ハーモニカ・ヴァージョン))など、さすがと感心する曲ばかり。私は特にカサンドラ・ウィルソンによるニール・ヤングの名曲「ハーヴェスト・ムーン」のカバーが映画で流れてきたときに鳥肌がたちました。DVDが今から待ち遠しいですが、挿入曲をフルに聴けるこのサントラも聞き逃せない作品です。トト55さんがレビューで述べているように、監督のライナーノーツはじっくり読む価値ありです。
・「ウォン・カーウァイによるライナーノーツ付」
輸入盤より1000円近く高いですが、これだけでも国内盤を買う価値は大いにあります。Otis ReddingからCassandra Wilsonまで、相変わらずのセンスの良さですが、役者としても出演しているCat Powerの「THE GRATEST」がとにかく素晴らしい。「夢二のテーマ」の再登場はウォン・カーウァイファンにはたまりません。
●ザ・ローリング・ストーンズ×マーティン・スコセッシ「シャイン・ア・ライト」O.S.T.
・「真っ向勝負のストーンズ(もちろん大勝利)」
いや、驚きました。順に書いていきます。まず、音質。普通のライヴ・アルバムでは考えられないほど優れています。それから、曲目。真っ向勝負。過去の大ヒット「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「悪魔を憐れむ歌」など、「真っ向勝負」の曲群。まれに「シー・ワズ・ホット」などのレアな曲があったりしますが、「どうだ、これがストーンズの地力だぞ」と言わんばかりの選曲には驚きました。最後に、ゲスト・ミュージシャン。クリスティーナ・アギレラ、バディ・ガイらとの掛け合いが素晴らしい。アギレラとの「リヴ・ウィズ・ミー」が特に素晴らしい。それにバディ、トシだっていうのに、声がすごくデカイ。ジャック・ホワイトはやや控えめに参加しているのですが。以上、「驚いたこと」です。余談ですが、一番最初に聴いて「シャッタード」(ジャンピン・ジャック・フラッシュの次に)が出てきたとき、「あれ?どこかで聴いたような・・・」と感じた(方、私だけじゃないでしょう!)ら、「ああ、そうだ、(スティル・ライフ)だ!」と気がつき(?)ました。「スティル・ライフ」にも、前半に「シャッタード」が出てきたことを思い出しました。メンバーはよほど、このアルバムに自信を持っているのでしょう。でなければ、あの名盤「スティル・ライフ」と似た展開で、曲を選ばないでしょう。ディスク2は、先ほども書いた通り、「名曲群」です。「これでもか!」と言わんばかりに、過去の、超強力なナンバーが炸裂しています。「サティスファクション」「黒く塗れ!」「ブラウン・シュガー」・・・凄いなあ。やっぱり、ストーンズはライヴなのだ・・・と、改めて感じました。ライヴをやってこそのストーンズなのだ、と。日本盤には「アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト」(ライヴヴァージョン)が、ボーナス・トラックとして収録されていますので、これを聴きたい方は、日本盤を購入するとよいでしょう。映画は冬になるらしいですね。楽しみだなあ・・・
・「腹筋、鍛えなきゃ・・・・」
自分は今40を過ぎたおっさんだが、ストーンズをリアルタイムで聞いたのは「Tatto You」から。そう、ストーンズの長〜い歴史からみたら、これでもほんと後半からなんだよね。どれだけ長くやってるのさ!。
来日するたびに勇んで東京ドームに足を運んでいるけど、普通他のアーチストだと、ライブが終わった後って、「家に帰ったら、あのアルバム引っ張り出そう」とか思うもんだが、ストーンズの場合「腹筋やらなきゃ・・・」って思っちゃうんだよね(笑)。とにかくその節制ぶりにはいつも驚かされる。特にミック!「ルパンかよ!?」って突っ込みたくなるほどの、原色ジャケットに細い足!あなたすご過ぎ!!
ビガーバンツアーのDVDでは、スタジアムバンドの凄みをこれでもかと見せ付けたけど、このライブCDはもう少し小さい会場での収録。スタジアムの時は演奏は極めてシンプルに、よい意味で客を煽ることに徹していたようだが、箱が小さくなったらなったで、細かなバンドアンサンブルを見せつけてくるところなんざぁ心憎い。
セットリストはまんまいつもの通り。ある意味予定調和なんだけど、一度聞き始めると、やはり最後まで聞き惚れてしまう。これがオリジナルの凄みなんだろうなぁと、勝手に納得。惜しむらくは、久々の快作「Bigger Bang」からの曲も入れて欲しかったが、ゲストもいい味出しているし、減点要素はないよなぁ。
・「ロックン・ロールの最期を見届けたいが、まだまだオーラ出まくりの凄さ!」
ディランの『No Direction Home』(サントラ盤のデキも良し)に痺れたので注目していたが、流石にマーティン・スコセッシ!、期待に違わぬ内容で映画の公開が本当に待ち遠しい。誰かも書いていたけれど、「妙に乾いた明るいサウンド」(表現困難?)に最初は私も戸惑った。しかしよくよく聴いてみると、これはライヴらしからぬ音のクリアーさによるもので、音が篭ったり偏ったりせず素直に耳に届いてくるからではないのか?・・・という結論に達した。 『さあ1曲目、行こうぜ!』の掛け声(マーティン?)と共に始まる「ジャンピン・・・」のさわりを聴いただけで、このアルバムのレベルが只者ではないことが解る。普段はツアー終盤で演じられる曲目だけに、ミックの声は疲れが隠せないしギター陣もスタミナ不足で手抜きが多いところだが、ここではメリハリの利いた弾けるようなドライヴ感が堪能でき、オリジナルの素晴らしさを再認識してしまう。
ライヴではキースのソロが始まると化粧室に駆け込む不届きなファンもいるが(女性に多し!)、マーティンが同類でなくて有難い。キースの気合の入り方は凄いしロニーのバックアップも素晴らしく、ギター陣のコンビネーションが微笑ましい。それに加えて、サウンドの要所要所を締めるチャーリーのドラミングは見事の一言に尽きる。メンバーが乗り過ぎて走りかかったり、リード楽器の切り替えでリズムが乱れそうになるところを立て直す、彼の隠れたリードに心を打たれる。どの曲も良いのだが、例えばノホホンと始まる「ファー・アウェイ・アイズ 」(カントリー・ブルース?)の心地よい雰囲気は素敵で、彼らのアメリカ音楽に対する傾倒と敬意の深さが窺えて本当に嬉しくなる。
我らがサザンが無期限の活動停止を発表したのは惜しまれるが、キース曰く『俺達は、ロックン・ロールという乗合バスの最後の乗客なのさ!』が事実であるだけに、ストーンズにはもうしばらく元気に走り続けて欲しい。古くはマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフとの録音がチェス・レコーズに残るバディ・ガイの健在ぶりには呆れるが、今年72歳!を迎える御大のパワーを見習って、彼らもまだまだ活躍してもらいたい。最後になるが、この時点で彼らの記録を残そうと決意してくれたマーティン・スコセッシには、同じストーンズ・ファンとして最大級の賛辞を贈りたい。Thank You Martin!
P.S. しかしながら、商品説明の『マーティン・スコセッシ監督が世界最強ミュージシャン=ザ・ローリング・ストーンズと創りあげた21世紀最高のライヴ・エンタテインメント映画』って、いくらなんでも「21世紀最高」は言い過ぎで少し恥ずかしいです。
・「チャーリー・ワッツ!!」
皆さんご存知でしょうが、 チャーリー・ワッツ65歳、ミック&キース63歳、ロンですら59歳の演奏です。なんてぇ奴等でしょう!この元気の秘訣、一度真面目にお伺いしたい。ストーンズはドラムのタイトなビートが肝だと思っているのでチャーリー・ワッツには敬服する。
何も知らないでSHM-CDを購入したが、それで無くてもこの演奏はもの凄い迫力で録音されている。音の分離が際立っていて、自分の好きな人の音だけをずぅっと耳で追っていけるのだ。これは堪らないでしょ。いつも通りの演奏だと斜めに語ったとしても、この迫力は前代未聞のCDだと思う。曲目も不満を言っては切りが無い。ミックも「久々にギミー・シェルター抜きのライブアルバムだぜ」なんてジョークを言っている。
映画を観ていないので判らないのだが、一度興奮が落ち着いてしまうCD2の6から7曲目への繋がりがどのように編集されているのかが興味深々だ。だが、バンドとしての音の厚さには今更ながら興奮して一気に聴いてしまった。
盛り上がってしまったのは、Shatterd,Some Girls,You Got the Silver,とタイトル曲だったが皆さんはどうだろう?ひょっとしてボーナストラックの「Under Cover」もだったりして?実は僕も同じでした。これには感動した。僕は、まだ51歳。
・「名アルバムに聴こえてしまうのはファンならではの思いいれなのだろうか?」
過去のライブアルバムの中で一番カッコいいと思ってしまった。過去のスタジオアルバムの名作と呼ばれている作品と比較しても遜色ないと思ってしまった。
なぜだろう?自分がストーンズのことを好きになりすぎているせいなのか?ニューヨークのビーコンシアターという「2000マン」しか入場できない小さな会場が臨場感を与えているからなのか?映画「シャイン・ア・ライト」の予告編が錯覚を起こさせるのか?はたまたマーティン・スコセッシのマジックか?
まず1曲目の「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」ストーンズの中で一番好きな曲だけど普段のツアーでは終盤に配置されているので、ミックも疲れ気味だったり過剰な演出だったりで、ライブ盤では好きにはなれなかったが、ここでは1曲目。演奏もタイトでさりげなくキースのカッコいいフレーズが入ったりでスタジオ盤に匹敵するよさ。ニューヨークということで2曲目には「シャタード」3曲目にはなんと「シー・ワズ・ホット」。特に「シー・ワズ・ホット」は軟弱なロックンロールと思っていたけどここではカッコよい輝きを放っています。特に会場が小さいせいなのかミックばかりでなくキースやロンやチャーリーまで間近に感じられます。
選曲はストーンズの歴史やニューヨークに配慮した曲や小会場用の曲などがバランスよく並べられていて、ビガー・バン・ツアーからは大きく外れた選曲となっている。(アルバム「サム・ガールズ」から4曲、「アンダーカバー」から2曲というかつてない選曲に驚かされる)
実際のラストである「サティスファクション」以降はボーナス・トラックと解釈して聴いた方がいいかもしれないが、錯覚だろうとなんだろうと未だに興奮させられるアルバムが出てきたことに最高の幸せを感じます。
「シャイン・ア・ライト」は絶対に見に行くぞ!!
●Bluegrass Interpretations of Bruce Springsteen
・「小細工なしのブルーグラスによるボスへのトリビュートの大傑作」
本作は、タイトル通り、全編アコギ、バンジョー、マンドリンを中心に曲によってはフィドル、ドブロ、ハーモニカ、ペダル・スティール・ギター、ピアノを加えた歌なしのブルーグラス・サウンドによってボスの選り抜きの名曲の演奏を繰り広げる作品だが、奇をてらったアレンジに流れることなく小細工なしの真っ向勝負で、ボスの名曲の魅力を再認識させてくれるとんでもない傑作だ。ボスの曲はアメリカの大地にしっかり根をおろしたものだし、ボス自身「ライヴ・イン・ダブリン」で幾つかの自曲をアメリカン・ルーツ・ミュージック風にアレンジしていたので、ブルーグラスとの相性も悪くはないだろうと思っていたが、本作を聴いてびっくり。原曲に忠実な展開でありながら、ボスの曲に込められたスピリットもブルーグラスの持ち味もともに兼ね備えたこんな大傑作が生まれるとは嬉しい驚きだ。録音も良く、各楽器の音色の美しさとボスの曲のメロディーの素晴らしさをたっぷり満喫することができる。ずばりお薦めだ。
なお、収録曲の半分のプロデュース、エンジニアリングと演奏のリーダーをDavid West、残り半分をMark Thorntonが担当している。また、上の商品説明やCDジャケ表示の曲順と私の購入したCDの曲順は違う。1.Prove it All Night, 2.I'm on Fire, 3.Cover Me, 4.Born to run, 5.Hungry Heart, 6.Tunnel of Love, 7.Glory Days 8.Blinded by the Light 9.Born in the U.S.A. 10.Brilliant Disguise 11.Dancing in the Dark 12.Streets of Philadelphiaが正しい曲順のはずだ。
・「すべて女性ヴォーカルで味わうピンク・フロイドの狂気以後の名曲の数々」
タイトルや商品説明で示されるように、全曲女性ヴォーカルによるピンク・フロイド・トリビュート盤。全員フランス又はカナダの人とのことだが、カナダ人がほとんどで、英語で歌っているし、私が入手したフランス盤も解説は英語で書かれている。注目すべきは、Bob&Billが全曲担当するアレンジの大胆さ。曲のつぼは外していないが、総じてアンビエントハウス風に仕立てられている。そういう雰囲気の代表が#1、2,5、8(下記曲目リストを参照して下さい)。#7はジャズ風味。Timeが一番原曲と距離があり、歌を聴かないと曲がわからないほど。DJスクラッチまで入る。好き嫌いは分かれるかもしれないし、もう少しこりすぎると才気が鼻についたかもしれないが、適度な線で踏みとどまっており、本作のような刺激は歓迎だ。私はアンビエント色の濃い曲と#4、10が気に入った。参考までに、収録曲と歌手名を記しておく。
1 Breathe, Julie C2 Wish you were here, Pascale Picard3 Keep talking, Giselle Webber4 Learning to fly, Ali Slaight5 Us and them, Sarah Slean6 Another brick in the wall (Part 2), 3と同じ7 Money, Samina8 Shine on you crazy diamond (Part 4 & 7), 2と同じ9 Hey you, 4と同じ10 Comfortably Numb, 5と同じ11 The great gig in the sky, Lulu Hughes※ Time, 11と同じ
・「名作『狂気』を丸ごとレゲエ・カヴァーした快作」
タイトル『dub side of the moon』と日食のジャケットを見てニヤリとしたと思います。これはレゲエのレーベル「Easy star records」所属のアーティスト達による『狂気』のカヴァーです。レゲエとダブにより料理された全曲は非常に個性的です。特にダブという処理が、『狂気』の持つ幻覚感をオリジナルとは違う形で表現しています。
ボーナス曲の12は『any colour you like』の別ミックスに『Time』で歌ってる(レゲエ調ラップをしてる)Ranking Joeの声をプラスしたものです。10は3のインスト版でメロディカのソロを含んでます。11と13はそれぞれ元の曲のダブ版です。
オリジナルへの冒涜とか無礼と言う真面目なフロイドファンもいるでしょうが、本作はオリジナルを完コピするアルバムよりもずっと面白いです。レゲエ、プログレ、ダブを融合した本作は聴き所が多く、3は思わず笑えます。レゲエ、プログレ双方のファンにお勧め。
・「ロック・トリビュートより面白い。」
ピンク・フロイドのロック・トリビュートをいくつか聴いてきましたが、オリジナルが偉大すぎるせいか、原曲をほぼ忠実になぞるアレンジ・演奏にとどまりがち。その点、クラシック・トリビュート等の方がアレンジの妙味をより楽しむことができます。本作もそのような作品の1つです。「狂気」のオリジナルの骨格を崩しているわけではありませんが、しっかりレゲェの作品として楽しめます。CDケースを包むビニールに”OVER FOUR YEARS ON BILLBOARD'S REGGAE CHART”というシールが貼ってあるので、レゲェの作品としての評価も高いことがわかります。実際、その評価には納得できます。2003年発売ということは、オリジナルの「狂気」リリース30周年を祝福して、敬意を込めて企画されたのでしょう。古典となった大名作に新たな息吹を吹き込んだ作品として一聴に値します。
それにしても、オリジナルのリリースから約30年が経過しても、ロック畑ではないレゲェ・ミュージシャン達にまでインスピレーションを与えた「狂気」という作品の凄さを改めて実感しますね。
・「Dub Side of the Moon」
これはあり、だと思う。Pink FloydのDark side of the moonをEasy Star Records所属アーティストがアルバム全曲ダブ風にアレンジした企画モノ。ヘンな組み合わせ。こういう場合、アルバムへのリスペクトとかそういう事もモチロン背景にはあるかもしれないけれど、こんな風にリアレンジされても、それでもやっぱり、間違いなく、Dark side of the moonであるところにDark side of the moonのスゴさを感じる。Pink Floyd。例えば初期の何枚かのシングルや、Atom heart motherや、そういうのが好きだったけどこの企画モノでむしろDark side of the moonはスゴいな、と。あらためて。
・「93年から07年までの多彩なライブで辿るBEGINの轍」
2000年以降の音源が多いというものの、一番古い録音が93年5月18日、一番新しい録音が2007年12月13日、ライブ会場も南は沖縄から北は札幌、そしてハワイに及び、規模もライブ・ハウスから武道館まで、3人だけの演奏もあれば琉球國祭り太鼓、あるいはBLACK BOTTOM BRASS BANDが加わった大人数のものもある、という具合に、様々な時・場所・演奏形態の楽しい「ごっちゃまぜの」作品。彼らの過去のライブから特筆すべきものをピックアップして、3人による詳しいライナーノーツとともにBEGINの歴史を辿る好企画だ。どのような演奏でも曲に込める一途さは変らない。そこがBEGINの魅力で、ライブで奇跡を生み出す。ディスク1最後の曲での聴衆の合唱、そして震災から間もない97年9月・神戸でのボブ・ディランの名曲のカバーと直前のMCは感動的だ。「島人ぬ宝」は2バージョン収められており聴き比べが楽しめる。「涙そうそう」も心に染みる快心の出来と言っていいだろう。途中のMCも面白いものが多く、特に戦争で豚がいなくなり食文化の危機に瀕した沖縄に、ハワイへの移住者が豚を贈ったことへの感謝を述べる様が微笑ましい。そういったMCも含めてBEGINの魅力を再認識させてくれる作品だ。
・「心意気が伝わってくる快作!!」
なんとボブ・ディラン公認の「超訳」!もとの歌詞に捉われず、さりとて逸脱もせず、和久井流にイメージをとらえて仕上げているのが楽しい。かなり冒険的な意欲作!ライヴで何曲か聴いてはいたが、このスタジオテイクではより鮮明に音が立っており、和久井のヴォーカルが意外にも「繊細」なことがわかる。アレンジは素直で、原曲に近いもの、初来日をイメージさせるもの、74年「偉大なる復活」を彷彿させるものなど、バンドの実力を存分に発揮していて、あらためてボブ・ディランの「曲の良さ」を認識させてくれもする。ジャケットも最高に洒落ていて、ボブの45周年トリビュートに相応しい、日本のアーティストからのリスペクトとしても世界に誇りたい快作!!
・「日本人による画期的なディラン・カバー・アルバム」
これは日本人によるディラン・カバー・アルバムの世界的傑作だ。和久井氏と私は同じ年齢。ディランのロックを長年聴き続けてきた同志がディランに抱く気持ちには大いに共感する。日本人のディラン体験の蓄積が和久井氏の血肉となって見事に結実し、「表現に向かっていく気持ち」がビンビン伝わる熱い唄・演奏の連続は実に痛快。歌詞の和久井訳もほとんどの曲でつぼを押さえており、日本語ロックとしてしっかり消化されている。原曲の歌詞と一番違うのはルービン・カーターに一言も触れていない「ハリケーン」だが、演奏の熱気がそれぐらいの相違はノック・アウトする。
選曲は「風に吹かれて」から06年発表の「約束を交わすとき」まで、特定の年代に偏ることなく行われている。特に「ばくの中の男」や「赤い空の下で」を聴けるのが嬉しい。なお、冒頭の「風に吹かれて」は原曲とかなり異なるアレンジで、ニール・ヤング風エレキ・ギターの短いイントロから一転して楽しいレゲェが繰り広げられ、小室等、中山ラビ、あがた森魚等が交代でヴォーカルのリードをとっているのは上の世代に敬意を表する面白い趣向だ。ライナー掲載の小冊子がアルバム・ジャケットとなっているが、この小冊子の表・裏のイラストは浦沢直樹氏によるもの。ディラン・ファンならニヤリとするディラン名作のジャケットの引用あるいはシチュエーションが散りばめられていて、これも眺めて見飽きない。収録曲を紹介しておく。#12だけアコギの弾き語りでこの傑作を渋く締める。
1 風に吹かれて、2 メンフィス・ブルース・アゲイン、3 ぼくの中の男、4 ハリケーン、5 ジョーカーマン、6 レイ・レディ・レイ、7 ミスター・タンブリン・マン、8 冷たい鋼鉄の境界線、9 約束を交わすとき、10 ブラインド・ウィリー・マクテル、11 赤い空の下、12 運命のひとひねり
●ビギンの一五一会 ドライブ・イン・シアター[洋楽カバー編]
・「新たな一五一会の魅力!」
BEGINが独自の楽器一五一会シリーズのラストを締めくくる第三弾!!いったいBEGINが一五一会を使って洋楽をカバーしたらどんなものになるのだろうと期待をふくらませてくれます。 ボブ・ディランの「Blowin' In The Wind」、名カバー曲「MOON RIVER」「SUMMERTIME」ジョン・レノンが取り上げた「STAND BY ME」 アームストロングでおなじみの「 この素晴らしき世界(WHAT A WONDERFUL WORLD)」など全8曲。誰もが一度は耳にしたことのある楽曲ばかりです。全て同時の一発録音でスタジオ・ライヴのような一体感で聴いていてとても楽しくなるアルバムです。また、今回取り上げたのは全て映画楽に使用されたものばかりというのも、BEGINならではのセレクトですね。今から発売が楽しみです。
・「BEGINによる洋楽カバーの大傑作」
「ビギンの一五一