黒澤 明 THE MASTERWORKS 1 RECOMPOSED EDITION [DVD] (詳細)
黒澤明(監督)
「コンキチ&ナターシャの絵本ナビ」
黒澤明 : THE MASTERWORKS 2 DVD BOXSET (詳細)
黒澤明(監督), 志村喬(俳優), 原節子(俳優), 三船敏郎(俳優), 仲代達矢(俳優), 田中邦衛(俳優), 杉村春子(俳優), 山田五十鈴(俳優), 藤田進(俳優)
「酔いどれ天使」「これも・・買うのか!」「怒涛の名作集」「椿三十朗」「泣く子も黙る黒澤作品群Ⅱ」
黒澤明 : THE MASTERWORKS 3 DVD BOXSET (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎(俳優), 山崎努(俳優), 加藤武(俳優), 大河内傳次郎(俳優), 沼崎勲(俳優), 山田五十鈴(俳優), 志村喬(俳優), 仲代達矢(俳優)
「生きるだけでも買う価値が・・・」「これまた買うしかないようです」「東宝制作のアンカー」「語ればキリない傑作集」「導入部から感激…」
黒澤明 : 大映BOX [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎(俳優), 三條美紀(俳優), 千石規子(俳優), 京マチ子(俳優), 森雅之(俳優), 志村喬(俳優), 松村達雄(俳優), 菊田一夫(原著), 芥川龍之介(原著)
「羅生門」
黒澤明監督 松竹作品 BOX <3枚組> (初回限定生産) [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎(俳優), 原節子(俳優), 吉岡秀隆(俳優)
「『白痴』完全版の夢」
砂の器 デジタルリマスター版 [DVD] (詳細)
松本清張(俳優), 野村芳太郎(俳優), 丹波哲郎(俳優), 加藤剛(俳優), 森田健作(俳優), 島田陽子(俳優), 渥美清(俳優), 緒形拳(俳優)
「60年の生涯で出会った最高傑作」「デジタル・インタメディエイトの力!」「日本映画史上・・・」「重厚な語り口の日本映画の傑作のひとつ」「いわずと知れた、日本映画の名作、必見です。原作:松本清張×監督:野村芳太郎×脚本:橋本忍,山田洋次の豪華製作陣による、人間の「宿命」を描く名作。傑作社会派ミステリーでありながら、より人間ドラマである。」
張込み [DVD] (詳細)
野村芳太郎(監督), 大木実(俳優), 田村高広(俳優), 宮口精二(俳優), 松本清張(原著)
「昭和30年代の世俗」「リアリティと人の心」「爽やかなエンディング」
切腹 [DVD] (詳細)
小林正樹(監督), 仲代達矢(俳優), 岩下志麻(俳優), 石浜朗(俳優), 丹波哲郎(俳優), 三國連太郎(俳優), 滝口康彦(原著), 橋本忍(脚本)
「浪人の怒り 爆発!」「密室時代劇の最高峰」「圧倒的!」「最高傑作」「仲代達矢凄すぎ!」
犬神家の一族 [DVD] (詳細)
石坂浩二(俳優), 高峰三枝子(俳優), 三条美紀(俳優), 草笛光子(俳優), 市川崑(俳優), 横溝正史(俳優), 島田楊子(俳優), 三国連太郎(俳優), あおい輝彦(俳優), 坂口良子(俳優), 岸田今日子(俳優), 小沢栄太郎(俳優), 加藤武(俳優), 三木のり平(俳優)
「映像美が素晴らしいです。」「市川昆の美意識と昭和の空気が楽しめます。」「よし!わかった!・・・名言である」「金田一耕介は石坂浩二に決まり!!」「リメイクなんてする必要があるのか」
金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX (詳細)
市川崑(監督), 石坂浩二(俳優), 横溝正史(原著)
「ファン待望のDVD化」「良いです。」「買ってよかった、ほんとうに!」「スタンダードサイズのわけ」「冴える描写の妙!!」
たそがれ清兵衛 [DVD] (詳細)
山田洋次(監督), 真田広之(俳優), 宮沢りえ(俳優), 小林稔侍(俳優), 藤沢周平(原著), 朝間義隆(脚本)
「とてもよかったです」「『たそがれ清兵衛』という生き方」「癒し系サムライ真田広之」「主人公の名前通り、清らかな心にさせてくれる映画」「山田洋次監督。革命的な 『時代劇』を創りあげた!」
隠し剣 鬼の爪 特別版 [DVD] (詳細)
山田洋次(監督), 永瀬正敏(俳優), 松たか子(俳優), 吉岡秀隆(俳優), 小澤征悦(俳優), 田畑智子(俳優), 藤沢周平(原著), 朝間義隆(脚本)
「珠玉の時代劇」「たそがれ2だと思って観ないでください」「本当の幸せとは」「藤沢周平映画の最高峰」「鬼の爪」
ゴジラ [DVD] (詳細)
本多猪四郎(監督), 宝田明(俳優), 河内桃子(俳優), 平田昭彦(俳優)
「ゴジラ映画唯一の痛みのある映画」「怪獣映画の枠を超えた歴史的名作。」「「ゴジラに光を当ててはいけません!」「いまさらそんな事言われても困ります!」確かに」「歴史的名作」「名作中の名作!」
● SFな夜
● アンドレイ・タルコフスキー著『映像のポエジア』の中で触れられている芸術作品 (一部動画あり)
● 俺を育てた作品郡
● 映画のベスト
● いかがなものか?
● 時代劇!
● ちょっと。
● 砂の器
● 好きな映画
● 邦画
●黒澤 明 THE MASTERWORKS 1 RECOMPOSED EDITION [DVD]
・「コンキチ&ナターシャの絵本ナビ」
BS2で黒澤明特集の用心棒、椿三十朗、野良犬なども鑑賞して改めてどんなに時間が経過してもモノクロでも良いものは良いというあたりまえのことに気が付かされ、堪能しました。DVDも買い子供たちも見ると言っていますので感想も楽しみです、解説も良く初心者にも分かりやすく放送していますし、今年一年かけて放送がありますので、機会があったらご覧下さい。初めて黒澤作品をご覧になるのでしたら醜いどれ天使、静かなる決闘醜聞(スキャンダル)この3作品はサスペンス色が強く三船敏郎の魅力が存分に発揮されていますので楽しめます。七人の侍、隠し砦の三悪人、悪い奴ほどよく眠る、天国と地獄、赤ひげまでは、全て傑作と言っても過言ではありません、こんないっぺんに黒澤作品を見る機会はそうはないです!若い映画ファンには是非見て欲しいものです、日本の誇りですし知識の片隅に入れておいて絶対後悔しませんよ、コンキチは大学時代に七人の侍が大好きでしたが、現在は羅生門がダントツで好きです。大人になると哲学的な映画にも、ついていけるようになったのか?
●黒澤明 : THE MASTERWORKS 2 DVD BOXSET
・「酔いどれ天使」
何といっても『酔いどれ天使』がいいですね。最初は黒澤・三船コンビの初の作品ということで観てみたのですが、いざ観おわってみると志村さんが演じていた真田に強く惹かれるものがありました。いい台詞も沢山言ってるし呑んだくれで口も悪いんだけど根はとても良い人なんですよね。好きなシーンを挙げると松永のために新鮮な卵を買う所です。真田の優しさが垣間見えるいいシーンですよね。後は最後辺りに言う台詞も良かったなぁ。何か心にぐっと来るものが有りましたしね。黒澤監督の作品でこの作品を越えるものは自分の中では正直無いです。それ位好きな作品です。皆さんも是非一度観てみてください。
・「これも・・買うのか!」
BOX1、BOX3に次いで個人的には優先度3番目の本BOXですが、でも買うことになりそうです。用心棒、椿三十郎という何度見ても興奮の傑作2本に加え、影武者の特典映像などちょっと気になっています。勝新もクロサワもなくなったことだし、ちょっとでいいから勝新の武田信玄の演技が見てみたい・・・。関連映像、入ってないかなぁ。(勝新がやったらほんとにすごい映画になった気がするんだけど、どうでしょう?しかし信玄が勝新で勝頼がショーケンとは、なんという不良父子!!!)
・「怒涛の名作集」
いまさら黒澤作品の凄さを語る必要はないでしょうが、このBox2は中でも期待大です!。
まさにエンターテイメントと様式美が一体となった「三十朗シリーズ」は、「モノクロで古臭そう」と敬遠しがちな若い世代の人達(自分もその内の様に思ってますが)にこそ、是非、観て頂きたいです!。
この強烈な面白さ、豪快さ、美しさは、ハリウッド映画に浸った今でも、永遠に色褪せません!。
そして、戦後間もなくに創られた「野良犬」の極上の出来映え!。
かのヴァーホーヴェン監督が「トータルリコール」で実現した「ワンシーン・ワンシチュエーション(シーン毎にセットや舞台が違う)」は、この「野良犬」へのオマージュ、と言われています。圧倒的な素材量(Film量はハンパじゃなかったでしょう)!支えられ、強烈なサスペンスが展開される、その妙技!
犯人を割り出し追い詰めるラストの怒涛の緊迫感!戦後日本の荒涼感と復興の兆しを伝える記録映画的な役割もあると思います。
三船のギラギラした強烈な存在感にして、黒澤監督が「これぞ俺の写真だ!」と言わしめた「酔いどれ天使」など、その他も素晴らしいこのBoxセット。ファンだけでなく、絶対のお勧めです。
・「椿三十朗」
私にとって黒澤の最高傑作は「椿三十朗」である。それがようやくDVDとして発売され、喜ばしい限りだ。
ストーリー展開、自然で迫力のある殺陣、三船のかっこよさ。そして衝撃の・・・。あえて内容にはふれない。ふれてもこの面白さは伝わらない。
この作品を見ないことは罪である。
初めてみる人は字幕を入れることをお勧めする。
昔の映画ゆえ、音声が聞き取りにくい上に「八州回り」など聞き慣れない言葉もでてくるからだ。
とにかくベストな状態で楽しんで欲しい珠玉の一本である。
・「泣く子も黙る黒澤作品群Ⅱ」
特質すべきは『用心棒』と『椿三十郎』。黒澤作品唯一の連作(しかし話は独立したもの)。とにかく、面白い。脂の乗った時期の娯楽傑作。その他、ヒューマン作品が連なっているが『どですかでん』は後期の異色作。人間のエゴを巧みに描いて秀晩。『影武者』は色々あったけどプロデューサーがコッポラとルーカス!!
●黒澤明 : THE MASTERWORKS 3 DVD BOXSET
・「生きるだけでも買う価値が・・・」
生きるという映画を初めて見たのは高校生の時だった。あまりの構成の見事さに、声を失った。絶対に見るべき映画の1本です。未見の人、絶対見てください。特に、90年代のクロサワ映画しか知らない人。なぜ、黒澤監督が巨匠と言われるのかが分かります。
もちろん、天国と地獄、隠し砦の三悪人もオススメ。
・「これまた買うしかないようです」
本BOXには現代劇の傑作2本、「天国と地獄」「生きる」の2本が含まれており、やはりはずせないと思います(ばらし方が上手い・・・)。天国と地獄はとくに、最近でも「踊る大捜査線the movie」でももろにパロってましたし、「模倣犯」や「身代金」などにも絶大な影響を及ぼした傑作です(模倣犯で被害者サイドの山崎努がここではピースにも通じる犯人ですが)。「天国と地獄」で手に汗を握り、「生きる」で涙し、「隠し砦の三悪人」(スターウォーズがこれからインスパイアされたのは有名な話ですよね)で締める・・・やはり、これも買ってしまうしかなさそうです。
・「東宝制作のアンカー」
~黒澤ボックスは、東宝、大映、松竹から出ています。このボックスは、東宝のアンカーにあたります。このアンカーにあたるボックスは、映画を凝縮した面白さが詰まっています。まず、歌舞伎の勧進帳をベースにした虎の尾を踏む男達、喜劇の王様エノケンが出ています。~~政治をテーマにした悪い奴ほどよく眠るこれもとてもカッコいいサスペンスに仕上がっています。後は、生きる、天国と地獄、隠し砦の三悪人、言うことありません。黒澤のバラエティーに富んだ映画を満喫出きるボックスです。現代劇が多いこのボックス時代劇はちょっとと言う人にはお勧めです。~
・「語ればキリない傑作集」
黒澤作品の素晴らしさを今更語る必要もないかと思いますが、このBoxには期待感で一杯です。
「隠し砦の三悪人」が、「スター・ウォーズ」キャラクターのベースになっている、などというエピソードは衆知の事実です。とはいえ、そんな事は観はじめて直ぐに(それこそファーストカットで)忘れちゃうぐらい、この作品のインパクトは強いです!。
物語の1/3で主人公が他界してしまう「生きる」は、その脚本力/構成力の素晴らしさが際立ってます。そして、何度観ても涙が出ます・・・でも気持ち良い涙です。人生に「行き詰っていたり、悩んでいたり、意気消沈している」時、この作品の持つ力は、映画という枠を超えた存在意義を持っていると思います。
極めつけは「天国と地獄」です。
この超一級のスーパーサスペンス、その存在こそが信じられない程の大傑作です!。その当時、「刑事モノ」の刑事さんたちは、皆カッコイイ存在だったそうです、世界的にも・・・。そんな中「床を這いつくばったり」「コソコソ盗聴したり」「泥だらけで潜入捜査したり」という模写は強烈で、いまだにスーパーリアリズムを感じます。その他、語ればキリのない作品群のこのBoxセット。ファンだけでなく、万人にお勧めです!
・「導入部から感激…」
久遠の山々…。ヒゲの武士たち…。武満徹のシュールな音楽と、斎藤孝雄のクリアなカメラ…。黒澤明はプロレタリア美術研究所(画学校)の出身で、構図、色彩が、すばらしい。乱のイントロは、天才クロサワの一端を見せてくれます。導入部だけでも見る価値あり。
・「羅生門」
羅生門。ああこれほど美しい映画があろうか。これは白黒映画ならではの美しさでは無いだろうか。三船敏郎の躍動感。語り尽くされてはいるが、森の中でのライティングの素晴らしさ。ラストの衝撃。アメリカでは先日ハイクオリティーで有名なクライテリオンから発売されたが、手軽に(と言っても値段は高いが、、、)リージョンを気にせず、見れるのは有り難い。
●黒澤明監督 松竹作品 BOX <3枚組> (初回限定生産) [DVD]
・「『白痴』完全版の夢」
「白痴オリジナルシナリオ」とは、一体いかなるものだろう。ボックスセットにつくおまけのことである。『白痴』単体DVDには、ついてこない。ボックスセットを買わないと、手に入らない。俺は、このおまけのために、ボックスセットを満を持して手に入れるつもりだ。というのは、俺は、これが『白痴』のあの幻の
完全版のシナリオだと信じているからだ。今ある『白痴』は、映画会社の命令により滅茶苦茶にぶった切られている。それでも、俺にとっては、『白痴』は、『七人の侍』『野良犬』とならび、もっとも大事な黒澤作品である。ドストエフスキーの原作とはかなり違っているところもあるが、映画にしては、かなり深いところまで
踏み込んだつくりになっている。そこが、気に入っている点だ。この作品が、わかりづらいのは、ぶった切られているからだと、いう人もあるが、俺の希望としては、完全版であっても、わかりずらいドロドロの作品であったことを期待している。ドストエフスキーの原作を完全主義者の黒澤が映画にした。
通り一遍のわかりやすさのために、黒澤が探求の手を緩めるとは思えないからだ。そういう真偽を確かめるため、あえてボックスセットを手に入れようとする黒澤ファンは、俺だけではないはずだ。
・「60年の生涯で出会った最高傑作」
何十年もはるかな昔…、田舎の小さな映画館で…。初めてこの作品を見た時の感動は60を過ぎたいまでもまざまざと甦ってきます。心の琴線を震わすテーマ音楽「宿命」。今はもうほとんど残っていないであろう、数々の良き日本の原風景。俳優たちも、その持てる演技力の全てを出し切って演じているのがひしひしと伝わってきます。結婚後は妻に、子供ができたら子供たちに、そして、仲間たちと映画の話をするときはいの一番に、この作品を推薦してきました。そして、今でも時たま、秘蔵のベータ版ビデオで鑑賞しております。そんな折、デジタルリマスター版DVDの発売を知り、年がいもなく、今から入手、上映を楽しみに胸をときめかせています。
・「デジタル・インタメディエイトの力!」
2002年のDVDでは傷みを抑える作業が行われたが、今回は「日本映画の傑作のマスター版を作る」ことを目指し、デジタルリマスター版が作成された。出来上がった本物の「砂の器」は1974年の初号フィルムよりもきれいだったと撮影監督の川又さんが語っています。今夏の映画館興行では東京、大阪、京都の3館で上映し、4万5489人が鑑賞。映画館で映画を観たい人、本物が見たい人が日本にいるということを実感させてくれました。そのDVD版ですから感動もひとしお。デジタル・インタメディエイトはハリウッド映画では、すでに80%に使用されている技術です。今後この技術で美しい日本映画の名作群を復元して、未来への財産として欲しいものですね。 余談:リマスター版試写会当日、野村監督の訃報が。合掌。
・「日本映画史上・・・」
日本映画が衰退したと言う人が多い。「アニメ」「ホラー」「テレビドラマの映画版」「動物」と、残念ながら、サブ・カルチャー的要素の強い分野に特化し、本道・本質のドラマの優秀作品が出てきていない。そんな中で、この40年以上も前の作品が、ここまでリアルに、そして美しく、切なく感じられるのは、その作品の持つ力強さと秀逸さがあったからこそ。丹波哲朗の深みある演技、森田健作の青春ドラマで見せるおどけた演技とは別の、真剣さ、加藤嘉の最後の泣き声・・・。いつまでも残る、名作中の名作である。
・「重厚な語り口の日本映画の傑作のひとつ」
改めて観なおしました。デジタルリマスター版で画像が良くなってます。加藤剛さん演じる犯人、丹波哲郎&森田健作さんの刑事の奮闘。そして重要な役どころの加藤嘉さん演じるハンセン病患者である親。脇も島田陽子さん、殺され役の緒形拳さん。ちょっぴりスパイスを効かせる渥美清さん。やっぱ、今時の俳優には無い演技。もちろん監督は巨匠野村芳太郎さん。脚本の橋本忍さんと相まって、日本映画の最高傑作のひとつです。これを先に見てからテレビの中居のを見ると、テレビのほうは二度と観たくはありません。
・「いわずと知れた、日本映画の名作、必見です。原作:松本清張×監督:野村芳太郎×脚本:橋本忍,山田洋次の豪華製作陣による、人間の「宿命」を描く名作。傑作社会派ミステリーでありながら、より人間ドラマである。」
いわずと知れた、日本映画の名作、必見です。本DVDは、2005年6月18日、松竹110周年特別企画としてリバイバル公開された「砂の器 デジタルリマスター 2005」を受けて発売されたデジタルリマスター版です。国鉄・蒲田駅操車場で起きた殺人事件、二人の刑事の執拗な捜査による意外な物証から、やがて容疑者が浮かび上がる。DVDで、見直して最も感じたのは、物語序盤から少しずつ地道に進められていく捜査過程が、丁寧に描かれているということです。その捜査は、名物刑事の強引な勘や、無理な偶然などではなく、きちんと捜査されて除々に浮かび上がる真実と過去であるからこそ、その物語に引き込まれていきます。このために、クライマックスの、和賀英良とピアノ協奏曲「宿命」の演奏を背景に、丹波哲郎が涙ながらに過去を語るシーンが生きてきて、感動に導かれるものだと思います。このピアノ協奏曲「宿命」もまた本作において非常に大きくウェイトを締めており、菅野光亮氏の作曲・ピアノ演奏(音楽監督:芥川也寸志氏の協力)による音楽、四季の映像、俳優陣の名演の相乗効果がクライマックスの感動を呼んでいます。
丹波哲郎演ずる刑事は、執念深いことはあっても普通の家族持ちであるし、森田健作も若く真面目ではあっても、二人とも普通の人間であるところも、話をよりいっそうリアルに感じさせ重要であると思います。加藤剛さんは、出演シーン特にせりふは思ったより少ないにもかかわらず、「宿命」を「生まれて来たことと、生きているということ」と語る場面など存在感があり、特にコンサートでの演奏時の「表情」で、そこに至るまでの人生を表現している様が強く印象に残ります。他にも、終盤の加藤嘉さん、緒方拳さんら俳優陣の人間味のあふれる演技にも感動必至です。
個人的には、「八つ墓村」「八甲田山」にも出演した加藤健一さんが駐在のおまわりさん役で出演しているのも要チェック。現在は、加藤健一事務所(1980年〜)・劇団を主宰されており、下北沢本多劇場での毎年数回の公演で精力的に活動されています。
*DVD特典映像の特報・予告では、本編未使用あるいは予告用のカットも観れます。
・「昭和30年代の世俗」
<張込み>の言葉からすると、本作品は随分と刑事アクションを想像してしまいますが、さにあらず・・・。今となっては、この作品、昭和32年当時の日本の世俗をありのままに映し出している秀作じゃないでしょうか!。それは、鉄道しかり、風呂屋しかり、恋愛感しかり、田畑を含めた風景しかり・・・・。今の昔も、生活のレベルは違いこそすれ、庶民の暮らしは大変だったこと、ホント、身にしみてわかります。クーラーもテレビもクルマも無かった時代・・・。真夏、汗だくになって生活していた時代です。そんな日本の世相&九州の地方都市を、ここまで丁寧に撮影した映画は無いんじゃないでしょうか。
・「リアリティと人の心」
人間の心を描くことは難しい。また、自然の情景もそうだ。この作品はこれら両者を描ききったものである。監督はこの作品が重きを置くのは俳優でもなく話の面白さでも無いと言う。重きを置くのはリアリティであるとのことだ。映画にでるシーンは九州の自然を余すことなく描き出す。素晴らしい自然の中で、苦悩する共犯者と付き添う女の心が巧く溶け込んでいる。モノクロであるにも関わらず美しい情景が眼に入る、日本的な品を感じる傑作だ。
・「爽やかなエンディング」
”松竹ー松本清張ー野村芳太郎”とくると豪華出演陣による大作がイメージされがちですが、この作品は深い味わいを持った小佳品という感じです。カメラが趣味の人には特にお勧めで、昭和30年代の風景のカット一つ一つがモノクロの上質な写真といえるほど美しく撮られています。 構成としては、殺人犯の愛人である人妻の日常を丁寧におっている前半部が退屈しますが、犯人が現れて逮捕にいたる終盤に一気にクライマックスが訪れます。観終わった後の清爽感も素晴らしく、充分、名作の名に値する作品でしょう。
前半部の退屈さを割り引いて”星4つ”の評価にしました。
・「浪人の怒り 爆発!」
~「切腹」という潔い題名と主演が 仲代達矢に 惹かれて買ったのですが オープニングからエンディングまで すごい気迫と緊張感で画面に目が釘付け状態。浪人 半四郎役の仲代達矢の 怒りと復讐に燃える恐ろしい目に圧倒された。中庭で淡々と語る場面と復讐に燃え すさまじい立ち回りを魅せてくれる半四郎の みごとな静と動の演出。~~現在にも通じる理不尽な政治の犠牲者だと 感じられるものがあり 半四郎の怒りに共感し 無念さに打ちのめされた。悪役の三國連太郎に 今の政治家を思い浮かべる人も少なくないだろう。~
・「密室時代劇の最高峰」
江戸屋敷の庭先という最小限の空間で織り成す復讐劇。じわじわと暴かれる武家社会の虚実。仲代演じる主役の立場で感情移入するものなら、透かさず理詰めでやり返してくる江戸家老の三國のふてぶてしい演技。最後までどちらが正しいのかがわからないままラストへと突き進む、最初から最後までまったく隙の無い緊張感の持続。この醍醐味こそ、かつてあった時代劇の到達した日本映画の底知れぬパワーの一つだと感じるものです。決してバッサバッサと切り倒せないリアリティ。いずれ屋敷内で切り倒されるにせよ、到底かなわぬ鉄砲で撃たれ、鎧にしがみ付く最後が、仲代の成就を象徴するのなら、何事も無かったように取り繕う三國の手際良さは、今後何百年も続く変わらぬ武家社会の象徴でもあり、その対比がすばらしい。
・「圧倒的!」
私はこの映画を数年前アメリカで観たが、まったく圧倒されてしまった。時代状況を反映した唯物論的「切腹」の解釈であり、仲代達也、三国連太郎をはじめとする、往年の名優が繰り広げる演技も、今となっては少々舞台がかって見えはするものの、その迫真性は比類がない。今日これに匹敵する映画を製作するのは困難ではないだろうか。戦後日本映画の最高傑作と呼ぶにやぶさかではない。
・「最高傑作」
仲代達矢の鬼気迫る演技。三国連太郎の憎たらしい江戸家老。封建社会の矛盾をこれほど完璧に描いた作品は少ない。武満徹の音楽もすばらしい。黒澤明と並ぶ小林正樹監督はもっと再評価されるべきと思う。のちに製作された上意討ち拝領妻始末もこれと並ぶ傑作とおもう。早期DVD化を望む
・「仲代達矢凄すぎ!」
熱で死にそうな赤子を助けるため、背に腹を変えられぬとばかりに、ある大名屋敷に押しかけ切腹に出向いた貧乏浪人。その意気や天晴れ、ということで召し抱えられた先人の例に倣って、彼も仕官を期待したのだ。しかし彼は翻意を許されなかったばかりか、竹光で切腹させられてしまう。時が経ち、また同じ大名屋敷に一人の初老の浪人が押しかけ切腹に来た。
老中は先の浪人の話をしてこの浪人の翻意を促すが、彼は「本当に切腹しに来たのだ。いささかも構わぬ」と譲らない。この浪人、実は・・・・・・。何ともスリリングな時代劇。当時29歳の仲代が、全く違和感なく初老の浪人になりきっており、その演技力にまず驚愕。「わはははは」という彼の笑い声の、その豪快さに家のテレビが震え㡊??。
老中役の三國連太郎もネチネチした感じが全身から滲み出ていて凄い。救いようのないオチも含め、はっきり言って後味が悪いタイプの一種の政治ものだが、仲代の演じた浪人の行動に痛快さを強くおぼえる、文句なしに楽しめる時代物を代表する大傑作。
・「映像美が素晴らしいです。」
普段CGを使った華やかで色がついた光を見慣れた目には、日本家屋の暗い廊下の板がはね返す冷たい光や、金色に怪しく浮かび上がるふすまの光は、それだけでゾクゾクしてしまう美しさがあります。突然コマ送りのようになったり、モノクロでノイズが入ったようになる演出も、どこかイカガワシク(笑)斬新で素敵です。細かい事ですが、オープニングの出演者の名前の出し方もカッコイイ。何度も何度も繰り替えし観る邦画は7~8歳の頃から変わらずこの作品です。
・「市川昆の美意識と昭和の空気が楽しめます。」
犬神家の遺産をめぐる連続殺人事件。平成と昭和の空気感の違いを感じます。家屋の中の暗さも素敵です。昔の女優さんは、みんな大人できれい。着物姿も今みたいに、いかにも着付けてもらいましたって感じではなくとても自然です。煙草を吸うシーンも格好よくて、草笛光子がいいです。大滝秀治さんは、市川昆監督の映画でしか知らないのですが、存在感がスゴイ、面白い。音楽も割と好き。少し前まで、野村證券のCMがパロディをやってましたね。
作品自体が古いので、死体がいかにもニセモノ臭かったり、戦地から帰ってきたあおい輝彦が、妙に小太りでヘンだとか、いろいろ難点もありますが、それを上回る美意識があるので星5つつけました。もし興味をもたれたら、一度、ご覧ください。
・「よし!わかった!・・・名言である」
やはり金田一耕助は石坂浩二なのだなぁと思う。飄々としている、ユーモアもあるのだがどれも過剰ではない。はまり役とはこういうものだろう。映像も横溝正史の原作の世界を生かしている、昔の作品なので、死体のリアルさ等に古さもあるが、作品の造りは重厚で、しかもドロドロしている。
この作品には、小説での金田一耕助作品では見ることの出来ない、彼が報酬を受け取るシーンが描かれている。照れくさそうにではあるが、キチンと報酬を受け取る金田一耕助の姿が印象的である。横溝正史もこのシーンは印象に残っているそうである。
そして、「よし!わかった」を連発する加藤武演じる橘署長。彼は獄門島でも等々力警部を演じているのだがキャラクターも、決め台詞も「よし!わかった」と同じである。原作とは全く違う人物である。私は横溝正史の小説のファンであり金田一耕助のファンなのだが、同時に磯川・等々力警部のファンでもある。そんな私でも、加藤武が演じる署長・警部は映画ならではのキャスティングであり、飄々とした金田一耕介との対比が素晴らしいと思う。
如何にも日本映画らしい作品であり何度観ても飽きない名作である。
・「金田一耕介は石坂浩二に決まり!!」
横溝正史の探偵小説、金田一耕介シリーズは市川昆と石坂浩二に決まりです。「犬神家の一族」は僕の映画好き人生のトリガーになりました。小さいころこの映画をテレビで見て以来、映画というものが大好きになりました。この後、横溝正史の推理小説を読み始めて、市川昆が小説の読者を最高に
納得させた映画を撮ったのか分かり感動しました。この映画を怖い映画として見ようとされている方が多いですが、その見方は少々間違っています。日本独特の耽美的な様式を映像化した映画として見るべきです。これこそ横溝正史の描いた世界です。出演者もぴったりと決まった配役と素晴らしい演技です。
加藤武、三木のり平、大滝秀治、小林昭二、石坂浩二・・・あぁ最高です。
・「リメイクなんてする必要があるのか」
これ程完成度が高い作品をリメイクする意図がわからない。このままで充分じゃないかと思う。 一度見たら誰もが納得するその映像美は五つ星以上。
●金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX
・「ファン待望のDVD化」
アスミックから『犬神家の一族』がリリースされて以来、全国の石坂金田一ファン、市川崑ファンが待ちわびていた、残る4作品のDVD化。
本編はいずれも、かつて東宝ビデオから発売されていたLD&ビデオソフトとは異なる新たなマスターを使っており、既発売のソフトの黒く潰れ気味だった画面で鑑賞していたファンにとっては、目が覚めるような綺麗な映像が堪能できる。
『悪魔の手毬唄』の冬枯れの場景、『獄門島』の夏の海、『女王蜂』の鮮やかな紅葉、『病院坂』の暗く淀んだ廃屋…どれもが素晴らしいクオリティの映像で楽しめる。特典ディスクは石坂&市川の対談、加藤武の単独インタビューが撮り下ろし。
それにかつて東京12チャンネル(現・テレビ東京)でオンエアされた石坂浩二にスポットを当てた30分番組「われらの主役」と、世田谷文学館でしか観られない横溝正史の記録映画(22分)を収録。4作品の予告編は各ディスクに収録されている。
付属のブックレットは「キネマ旬報」の横溝作品の特集を組んだバックナンバーから抜粋・再構成したものであり、同誌を持っていない人には興味深い当時のインタビューが読めるだろう。ちなみにこのブックレットの表1・表4は『病院坂』公開時に初日の先着プレゼントとして制作されたノベルティ「石坂浩二デザインのブックカバー」の絵柄をそのまま再現している(実際は市川崑の絵も加わわっているが)。欲を言えば、製作会社や発売元の違いという障害はあれど、『犬神家』DVDも同時に収められるようなスペースをBOXに作って欲しかった。『女王蜂』の映像特典としてアナウンスされていた、カネボウとのタイアップ映像もメーカー側の都合で未収録となった点も惜しい。
しかし全国の横溝ファン、昭和のミステリー映画ファンなら絶対に“買い!”の逸品であることには間違いないと言えよう。
・「良いです。」
市川崑・石坂浩二による金田一耕助シリーズのボックスですね。1作目の「犬神家の一族」は含まれていませんが。それにしてもこれだけ何度も観た映画は他にないですね。テレビ放送の録画、LDときて、それでもDVDを購入してしまいました。
何がこんなに自分を引きつけるのか自分でもよくわかりません。語られるストーリーは血縁内のかなりドロドロした関係なのに。
でも自分にとって一番の魅力はやはり石坂浩二氏演じる金田一耕助のキャラクターでしょうか。どの俳優がベスト金田一耕助かはみなさん意見がおありでしょうが、自分は石坂浩二氏が一番です。飄々としたマイペースぶりと、事件解決に役に立ってるのかな?(笑)ってところが。
こういうドロドロした血縁関係を描いた映画って外国映画にはないですよね。いずれにしても日本映画の傑作には違いないと思います。
・「買ってよかった、ほんとうに!」
私は、このボックスに収められた作品は、すべてテレビで放送されたものをビデオに録画してあったので、購入を少しためらいましたが、ほんとうに買ってよかったと思っています。というのも、私たちが、これらの作品を繰り返し見るのは、市川崑という不世出の映像詩人による、独自の美的世界を堪能したいからで、それを再現するには、DVDの高画質が、やはり有利なようです。「悪魔の手毬唄」のオープニング・クレジットの深い緑を基調とした寒々とした感じや、「女王蜂」の茶会の場面を彩る女優さんたちの和服の柄など、やはりクリアに再現されていると思います。特典映像(予告篇、市川監督と石坂浩二の対談など)も貴重ですし、加藤武へのインタビューでは、加藤さんが我々に向かって「よしっ、わかった!」をやって下さいます。
・「スタンダードサイズのわけ」
~東宝の金田一耕助の事件匣の紹介文に(以下転載)----------------収録サイズについて:本DVD-BOXに収録されております4作品はいずれも、スタンダードサイズで撮影され、ロードショウ公開時一部の劇場のみ映像の上下をトリミング上映することで縦横比1:1.5の横長サイズにて公開されました(東宝ビスタ方式)。~~今回のDVD化にあたりましては、市川崑監督の、撮影した全ての映像を観せたいというご意向を踏まえ、撮影時のフル画面であるスタンダードサイズにて収録をしております。----------------と書かれていますので。スタンダードサイズである事を気にされる事はないと思います。~
・「冴える描写の妙!!」
市川崑監督の金田一シリーズは、前編通じてその描写の素晴らしさが見る物を惹きつけます。独特のカット割や場面の展開に映し出される自然の景色、古い日本家屋、といった日本人なら誰もが何となく寂しくなり、恐ろしく感じる部分を絶妙に突いてきます。そして主演の石坂浩二やレギュラーキャストの俳優人の味のある演技で、只恐ろしいばかりの映画ではなく、重苦しさの抜けた物悲しさを感じることの出来る傑作となっています。最近の怖いばかりのホラー映画に見飽きた方や、古き良き日本映画のファンの方、初めて見る方にもお勧めです。もちろん石坂金田一最高!!といった方は当然でしょう。
・「とてもよかったです」
すばらしい映画でした。なんともこの一言につきます。作品の構成や映像、すべて良かったです。それから、私が常々知る武士とは、ちがうお侍を描いてくれたこともとてもよかった。特に期待して見た映画ではありませんでしたし、時代劇をわざわざ見ることもあまりありませんが、映画の世界に完全に引き込まれていました。私が受けた感動をどう言葉表していいかわかりません。
・「『たそがれ清兵衛』という生き方」
2002年11月2日公開。藤沢周平の短編『たそがれ清兵衛』・『竹光始末』・『祝い人助八』を山田洋次のスタッフが仕上げた大傑作。日本アカデミー賞最優秀賞他12部門受賞、キネマ旬報ベスト・テン第1位、毎日映画コンクール日本映画大賞etc・・・・なにしろ日本映画の賞という賞を総なめにした作品。色調がダークで山形県庄内地方や長野県望月町、秋田県角館町など日本の『原風景』が一貫して背後にある中、真田広之・宮沢りえ・田中泯が素晴らしい演技を見せてくれる。『たそがれ清兵衛』という生き方、これは実に現代社会の荒野を徒手空拳で生きている男にはじんとくるものがある。多くは『平侍』であるところの僕らが、二人の娘と老婆という家族のために、『つきあい』もなく定時早々に帰る生き方というのをできるだろうか?それは実に『強い生き方』でなかなかできる人はいない。多くはただ漠然として曖昧模糊な『つきあい』をすることを専らとし、それができることが第一義のように何十年も過ごしているのが普通で、ある時急に会社に棄てられるのである。それを運がいいとか悪いとかで片づけておしまいである。しかし、『たそがれ清兵衛』は違う。自ら信ずるものを信じ生きて行く。朋江(宮沢りえ)への想いを打ち明け、余吾善右衛門(田中泯)の討手として出かけるシーンは、無理難題な社命を完遂すべく命ぜられた現代の『平侍』に通ずるものがある。最後の余吾善右衛門(田中泯)との一騎打ちのシーンは秀逸だ。これほどのシーンは久しぶりに見た気がする。
岸恵子のナレーションが吹き抜ける時代の風を見事に表現して行く。これほどの映画はそうは観られないぞ。
・「癒し系サムライ真田広之」
静かな時間。温かな日常。優しいふれあい。そして、娘たちの成長を見守りながら心清からに過ごす清兵衛。彼には欲がない。一日一日を心豊かに過ごせればそれでいい。多くは望まない。もちろん誰だって貧乏は嫌だけど、できればお金持ちがいいけれど、生きていく上で必要なお金があればいい。
何気ない日々の大切さや、家族のふうわりとした温かさ、人と人とのコミュニケーションに癒される映画です。いつも真っ直ぐな瞳で相手を見つめる清兵衛の前では誰もが心を開いてしまいます。確かにあんなに男前な貧乏武士は存在しないのかも知れません。
映画はあくまでも映画です。娯楽のためにあるのです。そこに何を感じようと観た人の自由です。私はこの映画に「癒し」と「優しさ」を感じます。だから、ちょっと落ち込んだときや心がトゲトゲしてるなと思った時に何度も観ては真田広之の深い懐に癒されています。
・「主人公の名前通り、清らかな心にさせてくれる映画」
妻に先立たれて貧しい生活の中でも、幼い娘達の成長を楽しみに淡々と生きる主人公。そんな彼の静かな恋心と、逃げることが許されない命がけの果し合い−。(その相手も自分と同様、恵まれない境遇の剣豪なのが悲しい。)同時代・幕末の動乱がかすかにしか聞こえない北の山深い小藩を舞台にした、素晴らしい時代劇です。
サラリーマンのような生活を送る小藩の平侍達、という設定は我々現代人への一番のアピール・ポイントですが、そこに「欲を持たない」「上に忠義を尽くす」「筋を通す」「剣を取らせたら強い」といった清廉な武士の生き様を加えることによって、見ていて非常に清らかな気持ちにさせてくれます。これはもちろん、原作者・藤沢周平の世界観に依るところが大きいのですが、一方で見事にそれを映像化してみせた山田洋次監督が素晴らしい作家だということを改めて教えてくれた映画でした。(なんか「寅さん」のイメージが強すぎて、ジジババ向きの映画作家として、若い頃は見もしないでバカにしていたのであった。反省。)このような作品が日本映画にしか作れないものであること、そして普遍的な感動を外国人にも与えることは、本作品がアカデミー賞外国作品賞にノミネートされたことからも明らかでしょう。
小津安二郎に連なる松竹ヒューマニズム系正月映画の系譜に位置する作り手であり、また「男はつらいよ」で松竹の屋台骨を支え続けた「最後の大衆映画監督」が、この路線の時代劇に新たなベクトルを見出した記念碑的作品。冨田勲の音楽も完璧で、小さなスピーカーでも素晴らしい音で鳴っています。
なお、5点を付けたものの、実は最後の岸恵子のシーンと主題歌は余計であります。果し合いの直後に清兵衛が別々の種類の涙を流すシーンが二つ繋がっており、ここが私としてはクライマックス。どっちの涙も僕はじんわり来ました。
・「山田洋次監督。革命的な 『時代劇』を創りあげた!」
『たそがれ清兵衛』は、全てが今までの時代劇とは異なる。山田洋次とその仲間達による創作である。時代劇はこうなるのかという驚きを与えた。藤沢周平の作品は見事に解体され、再構成された。過去の『時代劇』と異なる映像の中で私たちは 感動させられた。藤沢の世界が映像の世界で私たちに 原作と 映像の世界の差をまざまざと見せてくれたのである。多くの者は感動した。拍手喝采をした。藤沢周平も満足しているであろうとおもった。 役者もいい。真田広之、宮沢りえ、そして、田中泯。美しい。日本人の美意識をここまで賛美した作品は もう登場しないのではないかと思う。 とにかく 必見。そして買っとかないと後悔する作品だ!! つらいときには この作品を観よう。 救われるよ。
・「珠玉の時代劇」
東北弁(といってもそれぞれの県で微妙に違うが)で徹頭徹尾通した映画がこれだけ人々の共感を得るということは、この映画がいかに日本人にとって普遍的な主題を扱っているかということの証明でもある。明治という、いわば新しい国家を産む産みの苦しみというもの、幕末における奥羽の侍の悲哀というようなものを鮮やかに描いている。日頃NHKの幼稚な「大河ドラマ」や、今では老人も見る人が少ないであろう「水戸黄門」、あまりにも非道い子供向けドラマ「暴れん坊将軍」などを見慣れている人は恐らくこの作品を見て感激することだろう。子供の喧嘩に突然大人が割って入ったというような格の違いを感じるに違いない。侍、とりわけ下級武士の生活の描写、人を斬る道具である刀というものの表現などは初期の黒沢映画に相通ずるものがある。山田監督は、登場人物着用の衣裳、小道具に至るまで手を抜いてはいない。映画造りに実はこういった小道具に対するこだわりがいかに大事であるかということを改めて教えてくれる。大作である。
・「たそがれ2だと思って観ないでください」
どうも邦画というのはリアリティに欠ける。例えて言うなら古参兵がマッサラな服を着て威張り散らしている。もっとくたびれた服を着ているなら納得するが、観ていていてこっちが恥ずかしくなる。
主役が好きで観たが、時代劇=山田洋次監督というのはどうなのかな?と思ってたけど杞憂に終わった。なんと永瀬正敏は本当にさかさきを剃り、下級武士の貧困さ、無精さ加減を味わい深く出している。本来、映画を作るなら徹底してその時代に誰がどういう思いでどの様に生きたかを細部にまで神経を使わなければならない。それがこの映画にはしっかりなされているところに、やはり山田監督は邦画を代表する監督であるとを思い直された。
ヒロインとの雪降る再開シーン、本物の雪のようでロマンチックだし、殺陣シーンは雨が降るのをそのまま撮影したためより迫力が出ている。方言も温かく、ジーンと染み渡る。
武士を捨てて悪を討つ最後の隠し剣は原作には書かれていない。その辺りもなかなか美味く描かれている。
黒澤監督が亡くなり、ああ時代劇邦画ももう終わりかと思っていたが、今は山田監督の次回作に期待する日々だ。 お恥ずかしいことだが持っているのにもう一枚買ってしまうところだった。
・「本当の幸せとは」
時代劇ながら、現代を風刺している作品である。古いことばかり持ち出して、自分の権益を守ろうとするご家老達、あたかも会社の世界をみているようだ。西洋の銃や大砲を使った訓練が、時代の流れをおのずと知らせてくれる。コミカルでもある。 主人公は、剣の才能を持ちながら、ただ平凡に暮らしていこうとする。でも、時代の流れと、藩の方針には逆らえない。常に不条理さと寂しさがつきまとっている。江戸という時代設定のうえで、本当の幸せは何かを教えてくれる。 松たか子の演技がすごく良い。
・「藤沢周平映画の最高峰」
「武士の一分」までの一連の藤沢周平映画の中で、この「隠し剣 鬼の爪」がベストだと思う。
まずなんといっても、ヒロインの松たか子が素晴らしい。「女性の品格」という本が売れる 現代だが、このきえという女性は「品格」よりもっと大切な何かを仄かに薫らせ、愛おしい。
また永瀬正敏も良い。各作品の主人公の中でも、飛び抜けストイックで無駄な動きもなく、 田舎の小さな藩の下級武士という感じが一番する。
緒形拳も、各作品の悪役の中で最高のワルである。(最悪のというのが正しいのかな?) 監督は山田洋次でないが、「蝉しぐれ」ではとても善い人だったのでその落差が面白い。
さらに、タイトルは勇ましいが、立ち回りの時間は短くそれでいて深く印象が残るシーンだ。 後から思うと、こういう題名を付けてしまう事はリスキーだが、そうでないと見逃すほどだ。
いささか書き過ぎてしまった。 もう一度言う。松たか子のきえは邦画史の1ページを、ひそやかに飾るヒロインである。
・「鬼の爪」
秘剣「鬼の爪」をつかう永瀬正敏の悲痛な表情と、その後の松たか子のラストの一言のセリフ。本当にメリハリが効いていて素晴らしい余韻を残す。「鬼の爪」シーンは遠景でのワンカット。緒形拳が倒れこみ、画面手前に歩いてくる永瀬が剣をスッと懐にしまいこむ。実にスマートな演出で、ある意味あっけないほど淡々と描かれて、静かな殺気が漂う名シーン。DVDで何度も観たい。
・「ゴジラ映画唯一の痛みのある映画」
最初に見たゴジラ映画は怪獣大戦争だった。はずだが、その当時の記憶はほとんどない。リアルタイムで記憶があるのは南海の大決闘。そのときゴジラはすでに「シェー」していた。のちにテレビで「ゴジラ」を観たときはとても興奮した。とともに、子供ながらにとても痛みを感じた。母と子供がビルの影で「もうすぐお父ちゃんのところに行くのよ」というシーンや、病院で息を引き取った母親に子供が泣き叫ぶシーン。戦争が終わってまだ9年めの公開時にこんなシーンのある映画を観ていた人たちはもっと痛みを感じたことでしょう。日本という国がどういう歴史を歩んできたのかを振り返りながら観るといっそう感じるものがあるでしょう。
・「怪獣映画の枠を超えた歴史的名作。」
説明不要の歴史的名作です。画質、音響も問題ありません。特典映像は、伊福部昭のインタビュー(50分)があり、『ゴジラ』の製作秘話以外にも、他の映画人との交流の話が聴けます。オーディオコメンタリーのゲストは宝田明です。「オイ、このスケベおやじ」とツッコミ入れたくなる等なかなか話が面白いです。
・「「ゴジラに光を当ててはいけません!」「いまさらそんな事言われても困ります!」確かに」
私が生まれて初めて映画館へ映画を見に行ったとき(おそらく5~6歳)、見たのがこのゴジラ第一作だった。とある駅前の映画館でリバイバル上映されていたのを親に連れられ見に行ったのだ。
山の上からヌッと顔を出すシーンなど部分的には、未だ鮮明にあの時の記憶が残っている。最後、骨と化して消えていくゴジラには子供ながらに哀れみを感じてしまったものだ。
年を重ねてようやく、この映画にこめられた、製作者達の切羽詰ったような非常に強いメッセージ性を読み取ることができるようになったわけだが。怪獣映画等というジャンルさえ(少なくとも邦画界では)存在しなかった当時、これほどの作品を作り上げた意気込みは驚嘆に値する。それに対しいくら賛辞を送ってもそれを惜しむことはない。
ともすれば単なる“ゲテモノ”に堕してしまう性質の作品だが、監督と俳優達の非常に真摯な演出と演技は、物語の重厚さを保ち軽薄さの微塵も感じさせない。今の怪獣映画にこんなレベルは到底望むべくもない。
そうした本田監督、円谷英二氏らの挑戦は間違いなく映画の歴史を変えた。昭和29年、同時期に公開された黒澤明の「七人の侍」を抑え、常識外れの大ヒットを記録。そして現在に到る映画史に偉大な足跡を残したのである。この度この名作を改めて見直して思ったこと。ゴジラは白黒、そして暴れるのは夜に限る…。私の持論です。
・「歴史的名作」
後に数多の怪獣映画が濫作される元となる、世界的に見てもエポックメイキング的な名作としか言い様がない映画。「ゴジラ」の名前が付く映画は多いが、この第一作は、ある意味完全に切り離して考えたほうが良いような気もする。「もし、ようやく戦後から抜け出した状況の東京に、50mの大怪獣が現れた
ら?」・・・内包する反戦テーマ・シミュレーション・演出・ストーリー・映像・音楽・効果音etc.最初にして最高の完成形を作り出してしまった事は、良くも悪くもその後の日本SF映画の方向性を決定付けてしまった。海外映画界への影響力も計り知れない、日本のサブカルチャーの歴史上からも永遠に語り継がれるべき名作。
・「名作中の名作!」
すでにレーザーディスクをお持ちの方、御心配なく。このディスクを買っても損はしません! 10年前発売されたLDもかなりの高画質、高音質(50年代の映画にしては)でしたが、これはそれをはるかに凌ぐ高品質! 伊福部明の音楽、宝田明の解説を聞くだけでも、これは¥6000円の価値はあります。(もう少し安くてもいいと思うが.....)
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