深海 (詳細)
Mr.Children(アーティスト), 桜井和寿(その他), 小林武史(その他)
「ミスチルの全アルバムの中で最高傑作」「先見性」「名盤☆」「暴いてやるぜ」「問題作?名作?」
Please Mr.Lostman (詳細)
the pillows(アーティスト), 山中さわお(その他)
「終わりでありはじまりの一枚」「★5つでは足りない」「10年経っても色あせない音と言葉。」「和製オルタナロッカー」「おすすめです」
DISCOVERY (詳細)
Mr.Children(アーティスト), 桜井和寿(その他), 小林武史(その他)
「暗い感じのアルバムっすw」「自己の発見がテーマ」「現代にこそ必要なアルバム」「ラジオ頭」「内向的なるミスチル渾身の最高傑作」
COPY (詳細)
syrup 16g(アーティスト), 五十嵐隆(その他)
「今だ色褪せず」「シロップの本質」「初Syrup」「完成品。」「完全にコピーしきれないCOPY」
きのうのこと (詳細)
LOST IN TIME(アーティスト), 海北大輔(その他)
「過去」「生き生きしているのに、切ない」「きのうのことはわたしのふでばこ」「超お奨めです」「LOST最高☆」
ユグドラシル (詳細)
BUMP OF CHICKEN(アーティスト), 藤原基央(その他)
「BUMPはすばらしい!!!」「「乗車権」が好きw」「ユグドラシルが描くBUMPの世界観」「北欧神話がまた・・・」「ギルドが青春曲」
Syrup16g (詳細)
Syrup16g(アーティスト), Takashi Igarashi(その他)
「フレンドリー」「終焉」「本当に終われるのか」「You know We're all right」「別れのアルバム」
タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262) (詳細)
カート・ヴォネガット・ジュニア(著), 浅倉 久志(翻訳)
「泣けた・・・」「著者一流の名セリフ「私を利用してくれてありがとう」「いや、どういたしまして」」「ジャンルに捕らわれず自由な心で読んでください」「ちょいと出ました「線形野郎」が〜丸くなったり四角くなったり〜」「自分を試される本」
CROSS CHANNEL (詳細)
FlyingShine
「知らない人のために、†は短剣符という名前デス」「人が最も求めるもの、そして恐れるものとは何か」「心をえぐられた」「複雑」「タイトルもキーワードである」
Feynman Lectures On Physics (3 Volume Set) (詳細)
Richard Phillips Feynman(著)
「My Respect for Dr.Feynman!」「基礎物理の最高のテキスト」「レクチャーの力」「良書であるのは、わかっているのですが、、、」「ファインマン物理学の原書」
J-POP>アーティスト別>ま行>み>Mr.Children
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J-POP>アーティスト別>は行>は>BUMP OF CHICKEN
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●深海
・「ミスチルの全アルバムの中で最高傑作」
くるみ、君が好き、終わりなき旅、ノットファウンド・・・深海以降の曲でもいい曲は一杯あるんだけど、やはり深海が最高傑作っすw
結構暗めのアルバムっす。だけど、アルバムのストーリー性とか構成とかが最強っす。
この作品を超える作品は20年後ぐらいに出るんじゃないかなあって感じ。
今までのミスチル作品の中で一番リピートして聞いたアルバムっす。
・「先見性」
日本音楽界の頂点にいるミスターチルドレンがこういうアルバムを作ったから「意味」があると僕は思います。 このアルバムを発表したときのミスターチルドレンはシングルを出せばミリオンという状況でした。だからこういうアルバムを逆に発表できたというのもあると思います。 アルバムも前作の「アトミック・ハート」のように、大衆ポップ・ロックの路線でいくと思っていたら、こういうアルバムを「期待」に反してあえて作り発表した、その勇気は計り知れないと思います。この「深海」というアルバムには「シーラカンス」という「キーワード」が出てきます。当時、桜井さんは「あってもなくても、現代社会にはあまり意味のない物の例として「シーラカンス」というものをキーワードにした」と語っていたのをボクは覚えています。ですが、アルバムを聞いているとその「あってもなくてもよいもの」に対して桜井さんは呼びかけて、「答え」を見つけ出そうとしていると感じます。このアルバム1996年発表のアルバムですが、現在(2007年)の社会問題「引きこもり」「ニート」といった人のことに対してのメッセージのようにも聞こえます。桜井さんの先見性の良さを感じるアルバムだと思います。
・「名盤☆」
個々の楽曲を聴いて、飛び抜けているのは、「名もなき詩」と「花」くらいだと思いますし、そういった面では他にいいアルバムがあるでしょう。にも関わらず、多くの人にとってこの作品が特別であるのは、唯一無ニの魅力があるからに他なりません。
ダウナーなアナログサウンド、心の溜まりを吐き出したようなメッセージ性、倦怠感や暴力性の漂よった空気・・・、この音像の中には、まさに心の深海部分をさ迷っているような、深みを含んでいます。
精神性の強い作品でもあるので、それが合わない人にとっては、ひらべったいメロディで、何か叫んでるだけの独りよがりな音楽でしかないかもしれません。そういう好き嫌いはあると思います。
ただこの作品が、圧倒的なパワーを持っていることは確かで、ハマった人に訴えかけるものは、生々しく強烈なものです。一貫して暗いテイストでありながらも、今のミスチルが歌っている作品よりも、本当に深い優しさに通じると思いますし、誰かにとっての確かな光にもなりえるのではないでしょうか。
自分にとっても邦楽ベストのひとつです。
・「暴いてやるぜ」
『アトミックハート』で今までの恋愛路線をぶっこわした彼ら。『深海』では私達の生きてきた中で大切に思いがちな奇麗事や疑わない事に敢えて疑問を投げ掛け真実を見極めよと訴えた彼ら。『ボレロ』で次の新たな方向性を示唆した彼ら。『ディスカバリー』では骨太なまでに泥臭い一面を見せた彼ら…などと沢山の一面を見せた彼らではあるが一つ言えるのは生きるのに誠実な人達ではないか。奇麗事はけして言わないし嘘はつかない。醜さも美しさも全て歌う。どう醜いかどう美しいかを顕微鏡で覗くように緻密に探る。そこが上っ面だけ歌にして肝心の美味しい部分を歌にしない凡百のアーティストと違うとこなんですね。一体何が大事なんだ!と天に吠えるような彼らですね。ひょっとしたら彼らは歌で人の人生をも変えようとしたかったんじゃないですか?お前らが大事だと思ってる全て,ごまかしてる物,暴いてやるぜって悪戯な微笑みが感じます。
・「問題作?名作?」
ミスチルファンもそうでなくても。聴けば分かる。問題作って言う現代の日本こそが問題。桜井和寿の深海に共に沈めないファンは「爽やかなラブソング」を歌う薄軽いグループを転々とすりゃいい。15歳で深海に出逢って生きるという葛藤に苛まれ。人類ほどいらない動物はないのではと考えていた深海にいた俺に暗闇という光を具体的に示してくれた。当時いたどんな大人より人類の無意味さを、そして無意味でない人類になるための道を示してくれた。その後のミスチルは悟りを開いたように世界を広げた。常人には身近に感じる曲も、それが深海よりも深いと気付いている人からすれば名作ではあるが1996以降も最高であるとは思わないはず。問題作でもなく名作でこそあれ最高傑作でもない。強いて言うなら篩だろうか。人間を歌うMr.Childrenに共感でき、深海を後への通過点と捉えられ、人間として生まれたことへ疑問を持てるかどうかの。
・「終わりでありはじまりの一枚」
当時の彼らの合言葉 「Old another brit pop」 この言葉にピンと来た人なら一生物になるかも。解散覚悟で好きな事だけをやりたい様にやったというこのアルバム、言葉・メロディー・演奏、その全てが悲しくも美しく混ざり合い、「キミ」と「僕」だけを憂鬱な世界から浮かび上げていきます。
曲順・選曲も完璧な一枚なので全曲通して聴いて欲しいところですが、あえてお勧めを上げるならば、山中さわおが人生で一番名曲と言った「ストレンジカメレオン」、壊れてもいいんだと歌う「Swanky Street」、ベスト盤「Fool on the planet」に入らなかった名曲「ICE PICK」、「彼女は今日,」、「Please Mr.Lostman」は必聴です!
・「★5つでは足りない」
10年間、ずっと聴き続けている唯一のアーティストが the pillows。そして10年間、何時・どんな気分の時に聴いても「良い」と思える作品が、この『Please Mr.Lostman』
後悔・失恋・孤独。あらゆるネガティブな気持ちを全部素直に認め、そこから飛び立とうと決心する瞬間。僕にはそう感じます。
このアルバムを聴きつくした後『LITTLE BUSTERS』のAnother Morningを聴いた時、本当に涙が出そうになりました。
・「10年経っても色あせない音と言葉。」
発売してからもう10年経つのかぁ……。今聞いても格好いい曲ばかり。
もしかしたら地味に感じられるかもしれないけど、じっくり聞いてほしいアルバムです。
1曲ごとに世界があって、それぞれ浸れますが、アルバムを通して聞くとまた違った景色が。
どの曲も好きですが、まだpillowsを聞いたことが無い方には「ストレンジカメレオン」をお薦めしたいです。
・「和製オルタナロッカー」
ストレンジカメレオンをはじめて聞いたときは、こいつらは日本のレディオヘッドか!!と思った。(当時は「ザ・ベンズ」が出てた頃だと思いますが)ちょっと自己嫌悪癖のある僕には、とにかく詩に共感できまくりです。美しい。メロディも90年代オルタナティブっぽくて最高。みなさん言っていますが、なぜブレイクしないのか不思議です。ちょっと声にくせがあり、好き嫌いが分かれるかも。僕は大好きですが。
・「おすすめです」
捨て曲なしの素晴らしいアルバム。歌詞、メロディ、ボーカル、演奏、曲順、ジャケット全てが良い、最高。そして「ストレンジカメレオン」どうすればこういうアルバムを作ることができるのでしょうか。第三期のピロウズのきっかけになった作品です
・「暗い感じのアルバムっすw」
この頃は、桜井が離婚して再婚した頃っすwそういうのを考えながら聞こうw
2601とかはかなり激しい曲っす。ニシヘヒガシヘもデジタルロック(当時はこういうのがイケテた、今は死語かも)系でかっこいいっす。ライブの定番っす。
憂鬱な気分のときに聞きたいアルバムかもしれないっすw
こういうアルバムもありだと思うっす。ファン以外にはあまりおすすめできないアルバムっす。
・「自己の発見がテーマ」
何気ない日常から解き放たれるような「DISCOVERY」から始まり、数々の名曲を経て辿り着く「終わりなき旅」、日々を大切に生きよと投げかける「Image」で完結する、社会全体を俯瞰した作品。「DISCOVERY」は「自分の手で覆いを外す」という意味合いから、それぞれの曲の歌詞の内容も「なんとか自分でやってみなよ」という桜井さんの言葉が伝わってくるようです。「Prism」は曲調からして重い空気を放ち、血肉を絞ったかのような言葉とメロディーが痛く感じ、気分まで憂鬱になってしまいそうです。「アンダーシャツ」は完全な風刺ロック。未だに何故アンダーシャツが題名なのかいまいち分かりませんが、「もっと体使って動け!」と言いたいのかも。「I'll be」は9分にも及ぶ長編作品だが、幾度となく勇気を与えてもらった曲です。「#2601」はドラムの鈴木さんが手がけた音楽で、ロック味溢れるサウンドとまるで鈴木さんのことを言っていそうな(笑)歌詞が、桜井ミュージックと少し違っていて一興です。「終わりなき旅」は、もうミスチルファンにとっては最も愛しく、最も聞く回数が少ない曲だと思います。自分がどうしようもなく辛く苦しいとき、後押ししてくれる言葉の数々、珠玉のシングルです。涙無しには語れない・・・「Image」は・・・聞いた方の意思に委ねられると思います。ミスチルの曲はどれも感情移入することが多いですが、このアルバムはそれが最も強い作品ではないでしょうか。それぞれの曲が自己の発見に繋がるはずです。こんな素敵なバンドに出会えたことに感謝したいです。
・「現代にこそ必要なアルバム」
閉塞感がある現代に対する応援歌が沢山収録されています。特に終わりなき旅、I'll be、Imageはブレイク後のミスチル音楽の最高傑作でしょう。人生に疲れている人、目標が見つからない人そして寂しい人にぜひとも聞いて欲しい3曲です。
・「ラジオ頭」
1曲目の「DISCOVERY」があまりにもレディオヘッドの「OKコンピューター」の影響を受けていたのでビックリしました。でもそんなの忘れさせてくれるくらいの最高のアルバムです。これは英語の歌詞を乗っけたら、UKで大ヒットするレベルのアルバムだと思います。トラヴィスとかコールドプレイとか、そこらのレディへフォロワーのアルバムより遥かにレベル高いです。
「ミスチルといえば歌詞が良い」ってイメージが強いと思うし、近年は特にそれが作品の人気を際立たせていますが、この頃のミスチルは確実にサウンドと作曲能力で勝負してましたね。だからこそ「音より歌詞」のJ−POP界で名盤になれず大ヒットもしなかったのかも。Qなんかもそうですが、非常にもったいない。
・「内向的なるミスチル渾身の最高傑作」
長期休養明け、復帰アルバム。 ミスチルが自分の道を"発見"して日本の音楽シーンに帰ってきた。しっかりとしたテーマ性、メッセージ性の強いコンセプチュアルアルバムで、人生を感じさせるような、ミスチル渾身の集大成アルバム。
詩も音もここまで内から絞り出すような魂を込めたアルバムを私は知らないというぐらい、桜井さんの心の奥底を吐露したものが音楽に昇華した作品だ。
「I'll be」はミスチル最高名曲といっても過言ではないので後の発売されるシングルバージョンしか知らない人はぜひこのアルバムバージョンをおすすめしたい。
●COPY
・「今だ色褪せず」
たしかに「Mouth to Mouse」は生まれ変わったシロップが凝縮された名盤であった。しかし、やはり変化ぶりには戸惑いを感じたのも事実だ。そこで私の中でいまだに輝き続けるのがこの「COPY」である。「これが受け入れられなければ、音楽を辞めよう」という五十嵐の決心のもとに作られたそうだ。そのためか、怨念といえるほどの感情がこのアルバムには込められている。「本気だしてないままで終了です あとはホウキで掃いて捨てる」(無効の日)「君は死んだほうがいい」(デイパス)「みんな負け犬でしょう」(負け犬)。こうした救いのない歌詞が一瞬にして虚構を焼き捨てる。しかし、それは誰しもがどこかで気づいているが、見てみないふりをしているだけだ。そうした生ぬるさを五十嵐はご丁寧にも暴き出してくれた。歌詞だけではなく、ソングライターとしての五十嵐の手腕も凄まじい。洋楽、邦楽にかかわらずあらゆる音楽に影響を受けたメロディーセンスは、ポップといっても差し支えないほど入りやすい。そうした甘いメロディーで絶望的な歌詞をオブラートのように包む。シロップのスタイルはこの時点ですでに完成されている。
・「シロップの本質」
1stミニ「フリースロウ」なき今、これが現在入手できる作品の中において、シロップの原点となるアルバムである。
ソングライター五十嵐自身が「別にCOPYを出して終わりにしてもよかった」と語るように、表現としての絶望、すなわちシロップという異質バンドの本質が、これ以上どうにもできない程のレベルで見事に昇華している。
「生活」「負け犬」で突き付けられる、もう生きるのをやめたくなる程の閉塞感。「君待ち」「土曜日」に見られる、UKバンドさながらの普遍的メロディ。
ただ忘れただけなのに、それを克服したなんて勘違いしていた、見たくもない現実や自分の中に潜む闇、醜さ、そして抹殺したいほどに苦い過去の記憶を公衆の面前で晒さられているかのような、逃れようのない威圧感は唯一無二だ。
他にも良質な作品ばかりだが、シロップの核となる表現を知る上でも、初心者には是非…いや、絶対にこれから聴いて欲しい。
『君に存在価値はあるか? そしてその根拠とはなんだ?』
・「初Syrup」
彼らの作品で一番初めに聞いたのがこの「COPY」なのですが、その時はあまりピンと来ませんでした。「クーデター」を聞いた後に聞くと、もうまたまた最高なのでした。どうしても、自分と重ねてしまうんですよね。「デイパス」の歌詞、「働かないくせに偉そうね」とか、もう突き刺さりました、ホントに。ニートの時期に聞いていたからもう、ヤバイくらいにシンクロしました。五十嵐さんの書く詩には一切、世間を気にして書いてるとは思えないんですよね、思ってることをすべて吐き出してるだけっていうか、じゃないとここまで伝わらないと思うんです。それってなかなかできる事ではないと思います。だから本当にこのアーティストはすごいと思います。
・「完成品。」
来年の1月にシロップは漸く新譜を出してくれるようです。嬉しい限りですね。もうこのまま解散だと思っていた人も多かったでしょうから。
シロップの音楽の特徴の一つに、一曲一曲のいいしれぬ存在感が挙げられると思います。基本的にポップな音楽というものは、耳馴染みの良さとの折り合いを付けるために、やはりどこか既視感を伴うものが大半になりがちです。よく比較対象に挙げられるARTSCHOOLなんかがいい例で、木下理樹のソングライティングは確かに優秀ではありますが、オルタナの中での優秀の枠に収まってしまっている感を感じるのも確かです。オリジンなポップアイコンとしての存在になれるのは、本当に世界で数人の選ばれた天才だけであり、それを達成しろというのも酷なのですが。五十嵐さんがその内の1人であるといいたいのではありません。ただ、彼はそれに匹敵しうる方法論をもってして、私たちに衝撃を与えてくれたのです。それは歌詞です。パーソナルな感情を日本社会の欺瞞になぞらえて、とてもショッキングな内容であるにも関わらず共感させ、歌詞の一言一言が心に染み入る。「自虐」「逃避」の一言で片付けられないようなリアリティを伴っています。ロックの本場のイギリスやアメリカでは、スミスやニルヴァーナが行ったロック的アプローチによる芸術的な社会への謀反。これらのアーティストに共通しているのは曲そのものは一聴しただけで覚えてしまうほどにポップであるということであり、だからこそ共感を得たという部分は否定できないでしょう。こういう類の作品はポップミュージック的な聴きやすさと、えもいわれぬ物々しい雰囲気を併せ持つ、アンビバレンツな魅力を備えます。COPYに関して言えば、五十嵐さんの重厚な音楽的バックボーンによる作曲能力の高さも加わって、デビュー盤にしてこの完成度、存在感ははっきりいって異常です。
冒頭でもいった曲の存在感に関しても、全キャリア統括してもこれが最高であると思います。収録された10曲すべてが名曲であると感じる。アレンジや曲展開も実は近作と比べても凝っている部分があって、丁寧に作り込んだ印象を感じます。
シロップは実は、このCOPYを出した地点で既に完成されたバンドであり、coup d’Etat もHELL-SEEもこれのバリエーションでしかない、という見方も正直できるかもしれない。そしてそういう類のバンドの寿命というものは得てして短いものです。が、ここにきての 新譜発表。Mouth To Mouseの「次」の音となるのか、別方向に向かうのか。ここまで惚れ込んだバンドははっきいって数える程しかない身としては、期待するなという方が無理。これからもいいロックを聴かせてください。
12/13追記:解散って・・・・・マジですか。このバンドの在り方とか、そんなカッコツケた建前を考えるなら、確かにこのタイミングはグッドだ・・なんて虚勢を張る気にもなれません。せっかくすげえバンドに出会えたと思ったのに。残念でなりません。
・「完全にコピーしきれないCOPY」
このCDに入ってる楽曲の詩の数々は、欠落してる人々の誰もが心の中で思ったことがあるだろうネガティブな言葉の数々。それは決して少数派が心の中で思っているだけという意味ではなく。多数の人間が欠落した部分を持ち、それに対しコンプレックスをどこかで抱いているという意味。自身の夢が破れ、失望したときの感情を詩にしたような。全てのネガティブ思想が、このCD一枚につまってる。
しかし、一部の曲はそんなネガティブなサウンドに聴こえない。そんなメリハリ誰が求めただろうか?誰も求めなかった。求めないから作った。求めなかったものを作る。いや、そういうべきではない。誰もその存在に気づかなかった。求めれなかった。
現在の日本のROCKの在り方について不満を感じている人に聞いてほしい作品。今後の日本の音楽シーンに少なからず影響を与えると僕は信じている。
・「過去」
素晴らしいアルバム。過去の別れや後悔をつづった詩と、それに合った声と曲が、本当に胸に響き、刺さります。本当に切ない。個人的に前作よりずっと好きです。
・「生き生きしているのに、切ない」
「時計」からLostに入門した私。「きのうのこと」は聴いた当初はロック色が濃く、「時計」のバラード調に魅せられた自分としては戸惑い、即座には受け入れられませんでした。しかし、荒削りな歌い方や、青年の叫び・悩める心を歌う歌詞・ギターに次第に捕りつかれ、突如夜に聴きたくなってしまうのでした。
・「きのうのことはわたしのふでばこ」
声がいいね、言葉がいいね、海北さんは過去をいつも大切にして。それは過去をひきずるのとは違うように思うけども。今のこの時間をあなたはどう感じていますか、いますか、居ますか。いまも細胞は美しく消えていくんだ。この歌を聴くんだ。
・「超お奨めです」
恋人を真剣に愛している人。真剣に本気でお互い愛し合ったのに叶わなかった恋愛をしてきた人。そういう状況にいる方々に特にお奨めします。誰しも恋愛に関して一つは悲劇を持っているはず。その辿ってきた道、状況を色んな曲に表現されています。歌詞の一つ一つに云々と肯けます。悲しいほど歌詞と被っちゃってホントせつなくなります。聞くたびに泣けます。
・「LOST最高☆」
歌詞、メロディー、声。どれをとっても最高です。ボーカルの海北くんの切ない声。心に響きます。なんか考えさせられるアルバムでした。ほんといろんな人に薦めたいアルバムです。
・「BUMPはすばらしい!!!」
私は一年間日本の佐賀県に住んでいます。イギリスから来ました。今日本語を勉強しています。私はBump of Chickenが大好きですよ。新しいCDはすごくきれいだと思います。藤原さんの声は美しいです。歌詞もとてもきれいだと思います。一昨日このCDを買った、10回を聞きました!!!好きな歌は「Fire Sign」と「オンリーロンリーグローリー」と「同じドアにくぐれたら」だけど本当にぜんぶ好きです!今年これは私の一番好きなアルバムです。
・「「乗車権」が好きw」
シングルの「スノースマイル」、「オンリー ロンリー グローリー」、「ロストマン」、そしてシングルカットされた「車輪の唄」が収録されていることもあり、今迄のアルバムの中で一番完成度の高い作品になっている。バンプの曲の魅力は、やはり独特の歌詞にある。強さと弱さ、優しさと冷たさなど、人間の心情を等身大で表現している。また一方で、夢や希望、友情や愛情を寓話的に描いていたりもする。バンプは人間の内奥の裏表を表現する事に長けたバンドであるといえるだろう。人の心の中にある光の部分だけでなく、影や闇の部分まで唄い切ることのできる近年では数少ないアーティストである。『ユグドラシル』に収録されている曲の中では、「乗車権」にそれがよく表れている。この曲に描かれている人間像は救いようのないほど愚かで、絶望的なほど脆い。でも、それは人間の一つの本質であったりもする。藤原基央の、人間の多様な側面を捉える事のできる才能が、このアルバムに集約されている。このアルバムによって、バンプの音楽は完成したと言っても良いだろう。しかし、彼等にとっては、その完成すらも通過点に過ぎない(と、個人的には思う)。今後、彼等の音楽性がどのように飛躍するのか楽しみである。
・「ユグドラシルが描くBUMPの世界観」
ユグドラシルのナンバーがついに出ましたね。ユグドラシルというのは北欧神話の世界樹のことで曲の中にも北欧神話に関連する曲が2曲ほどありましたNo.1 asgardとNo.14 midgard です。アースガルドとは北欧神話で神々が暮らす土地でありミッドガルドとは人間がすむ土地をいいます。オンリーロンリーグローリーで孤独の栄光をつかみ。ダイヤモンドで苦悩し。
ロストマンで旅の勇気をだし、Sailing Dayで旅を共にする友を見つめる。最初と最後に北欧神話の土地名を持ってきたのはBUMPの今回のアルバムがアースガルドからミッドガルドまでの旅の一つの物語みたいに仕上がってるのではないでしょうか
アルバムもその広大な世界観を表わすようなアルバムに仕上がってるはずです。
BUMPの曲には不思議と人をひきつける力があり。またそれがBUMPの魅力でもあります。BUMPお決まりの隠しトラックも面白いですし。いったいどんなアルバムに仕上がっているのか好期待★×5
・「北欧神話がまた・・・」
ユグドラシル。
世界樹というタイトルのアルバムが発売となります。THE LIVING DEADではOpening⇒Endingとなりましたがアスガルド⇒ミッドガルドという展開が意味深です。(アスガルドは簡単に言うと神の国、ミッドガルドが人間界です)
BUMPは独特の歌詞が好きなのでこの世界樹は藤原さんに大期待です。
・「ギルドが青春曲」
レビューとは少し違うかもしれないけど・・・。金も無い、彼女もいない、友達も少なくて、昼間は惰眠を貪り、夕方にむっくりと起きてほてほてと歩いて商店街に入り、安いけどまずい定食屋に入って・・・etc。そんな生活を繰り返していた暗い学生時代にこのアルバムに出会いました。収録されている「ギルド」は人によっては全然伝わってくるメッセージが違うかもしれないし、歌い手もそんな奴のために作った曲じゃないと思うかもしれない。だけど、聴き終わった瞬間、「あ、今のおれのこと歌っている曲だ」と勝手に解釈してしまいました。単純に歌詞が自分の生活や考え方になんだかリンクしているというか・・・。格好悪くて、みじめで情けなくて、どうしようもないあの学生時代の横に「ギルド」という曲は常に僕の横に存在していました。社会人になった今でもたまに聴くと、どうしようもないけど今思い返せばそれなりに楽しくて愛おしい学生時代、つまり青春を思い出させてくれるそんな一枚。僕は学生時代にこのアルバムに出会えたことを良かったと思ってます。皆さんには、そんな一枚がありますか?
・「フレンドリー」
普遍的な名盤であると思います。
道行く人たち100人に聞かせれば、そのうち98人位は「いいですねこれ」「いいバンドだ」といってくれそうな。「このバンド知らないけど、買ってみようかな」という人もいるでしょう。しかし街中の100人の中には、例えば俺みたいなひねくれたシロップのファンも1人か2人いたりして、そういった人はこの作品に難色を示すかもしれない。例えばそれは以前と比してあまりにも洗練されすぎた音像であったり、刺激の少なくなった歌詞であったり。何よりこのアルバムの「普遍性」が気に入らないんだ、というのもあるでしょう。シロップってこんなんだったっけ?と。
この作品を以ってsyrup16gはその活動を終えるわけですが、この作品は過去のどの作品の系譜にも置けないと思います。以前の代表作にはどんな静かな曲でも、裏にひそむ独特の捻れた高揚感があった。それは日本の音楽シーンに唯一無二のフィールドを培ってきたシロップだからこその持ち味であり、ファンが惚れたのもそこなのでしょう。しかしコレを聴いて俺が思うのは、そのシロップの軌跡そのものが、果たして五十嵐さんの意図したものだったのかな、という事です。以前どこぞのインタビューで、「自分は別に暗い人間ではない」という趣旨の発言していたを見て苦笑したものですが、今となっては真剣に考え込んでしまう。五十嵐隆という人間はとにかく曲が書けるし、万人に通用するポップセンスを持ち併せている。その人間性ばかりがフォーカスされる中で、彼が純粋に音楽に生き、音楽を愛しているという点をリスナーはどの程度受け入れていたんだろう。自らの作り上げたイメージに縛られて、自由に音を作れなくなっていたのではないか。だとすれば悲しい事です。
この作品には純粋な音楽の喜びが溢れている。これだけは確実にいえる事です。確かに以前のようなバンドとしての生々しい主張は感じないし、歌詞もそのオリジナリティーは幾らか後退しています。今のバンド(ではないのかな、もう)の状態を考えれば当然の成り行きでしょう。しかしそういった点も含め、この作品を最後にシロップの歴史を終える、という事実に臨むにあたり、誰もが安心してそれを見送る事が出来るのではないのでしょうか。引かれ気味のファンの後ろ髪をバッサリと断ち切ってくれるような達観、清清しささえ感じます。最後にこんな作品を出す五十嵐さんはやっぱりシニカルだし、優しい人であると思いました。バンドという形態を必要としなくなったシロップ。バンドではないシロップ。今作を言い表すのならそんな感じでしょうか。キタダさんや中畑さんと袂を分ち、これから彼がどうするのかは(多分本人にも)分からないけど、好きにやって欲しいな。音楽を辞めてしまってもいい。人前に一切出なくなるようでも構わない。嫌というほど、人生を生きる上での闇について思考してきた彼だからこそ、個人の幸せを追い求めて欲しいと思う。おこがましいですけどね。
最後に。シロップ第二期唯一の作品は名作でした。ありがとう。
3/1追記:バイトをしながら、今日のライブのことをずっと考えてました。私は行けませんでしたが、見た人すべての善い思い出となることを祈ります。行きたかった・・
8/25追記:ソロ活動開始との朗報を受けました。やはり彼にとっての幸せは音楽だったようです。分かってはいたけど、上のレビューでは随分強がった物言いをしてますね、自分。ホントはこの知らせを心待ちにしてました。五十嵐さんとの音楽を通じての対話はまだ終わらない。まずそれが何より嬉しいです。とりあえずライブを見に行くことを決めました。924に行く人、よろしく。
・「終焉」
今回のアルバムがシロップ16gにとって最後のアルバムになる。シロップ16gというのはとても独特な佇まいを持っていた。あのなんとも言えない退廃的で刹那的な世界観に惹かれ、共感していた人も多いことだろう。
新しい音源としては3年ぶりだが、これだけ多くの人が待っていたということがその証左だ。言い換えれば、彼ら以外にこのポジションに居るバンドはどこにも居ないということだろう。故に、その解散を惜しむ声は今も絶えない。
そんな中でリリースされる今作だが、先行視聴やライブでの演奏を聴く限り、かなりソリッドだ。しかし、重いというわけではない。以前にあったようなメランコリックさからより飾り気の無く、骨のある音へと変化している。ディレイ・コーラスのかかったギターや切ないメロディは健在だが、妙に達観を感じる。解散という事が影響したのかもしれない、それは歌詞にも表れている。解散というと妙に感傷的になりがちだが、このアルバムで聞くかぎり、そうした要素はなく、むしろ力強ささえ感じる。
ソングライターである五十嵐氏がどういう心境でこのアルバムを作成したかは私には分からないが、最もシロップ16gで力強くタフなアルバムだと感じた。
最後に五十嵐氏のアルバムに対するコメントを載せておこう「要するに俺にとってバンドというのは青春みたいなものだった。いや青春は終わってたんだけど、バンドをやることでその終わった青春を取り返してたのかもしれない。でも、それに別れを告げる時が来た。だから、以前のような感情の哀しさを出すというより、色んな人に終わりを伝える作品にしようと思った。少し線が太いように聞こえるのは、その辺りが影響したのかもしれないね。」
3月1日、シロップ16gは終わりを迎える。
・「本当に終われるのか」
シロップ最後の作品。シロップは、僕が現在の日本の音楽シーンで、唯一共感できるバンドだった。。。残念という一言ではかたずけられない想いだ。今後、シロップの様なバンドが、現れるとは到底思えない。「天才」を始めて聞いたときの衝撃は、洋楽とか邦楽とか、そんな括りを無意味にさせる力を持っていたし、自分自身が求めている究極の音をストレートに突き刺されたような衝撃だった。この音源は持っておかなければいけないものだし、今の自分に絶対に必要なものだ。最後に、この場を借りて申し訳ないが、五十嵐さんへ・・・「あなたの作る音楽はバンドであれソロであれ、求めている人が必ずいることを忘れないでほしい」 1/31楽しみに待っています。
・「You know We're all right」
俺は今までこのバンドが好きで、アルバムは全て持っていますが、解散発表を知っても「あぁ、邦楽で聴くバンドが減るなぁ…」程度のリスナーでした。実際発売から一週間以上経ってから買いました。
…でも、このアルバムを聴いてボロボロに泣きました。 25歳♂にも関わらず(笑)
色々なメディアでレビューを見る限り、このアルバムに対して「毒が少なくなり、重さがない」と言う見方が多数のようですが、むしろ自分の意見は逆に「ここまでむき出しのシロップは初めて聴いた」です。
今まで五十嵐さんの曲から感じていたのは、全てをぶちまけたいけれど、それができないから毒を吐く「もどかしさ」のようなものでした。
正に「青春映画」のような。
だけどこのアルバムは違いました。 ひねくれたコード進行や変拍子、奇を衒った言葉は影を潜め、あるのは美メロと裸の言葉。 そして自分の苛立ちと優しさをしっかり見据えた大人。
「青春は終わったんだよ。でも迷いまくって大人になったのは間違いじゃないんだよ」と少し哀しそうに笑う五十嵐さんがここにいます。
このアルバムを聴いて、泣いて、初めてこのバンドのファンだったと自覚しました。
長文申し訳ありませんでした。
いつか、大人になった五十嵐さんにまた会えますように。
・「別れのアルバム」
このアルバムを聴いてまず、今までとは違うな。と感じた。それは何をとっても明らかだと思う。まず、詩にもメロディーにも、今までになかったほどの希望が存在しているし、特に、メロディーがストレートである。
今までの曲達のメロディーは、それぞれに癖があって、それ故に独特の雰囲気や、匂いまでもが伝わってきた。しかし今作には、その癖がない。素直な、というか、良くも悪くもまっすぐなメロディーである。曲としては、すばらしい12曲だと思った。しかし同時にそんな、希望に溢れ、いままでとは違う感情を見せるsyrupに私は、取り残された寂しさのようなものを感じていた。だが、そんな感情はどうやら不要だったらしいと気づかされた。このアルバムは、善し悪しを安易に決め付けていいものではないし、そんな基準から脱したところにあると思う。初めて聴いたときから頭の片隅にあった、違和感。始めはそれを、その明るさ故の戸惑いだと思っていた。だが、その違和感は、syrupの曲と聴き手との関係が今までとは違うというところからきていたらしい。
このアルバムは、syrupとしてのバンド活動の最後を飾るものであり、実にラストらしいアルバムである。今までは、あくまでも五十嵐さんの作った曲と、聴き手との対話だったと思う。五十嵐さん自身も、曲として感情を吐き出しているという印象を受けてきた。だが、今作はそれとは違うのだ。五十嵐さんは、聴き手である私達に、直接語りかけている。さよならを告げている。それが一番しっくりくる。このアルバムは、五十嵐さんから私達に向けられた、長い長いバンド活動の最後を告げる別れ際の贈り物なのだ。そんな作品を、どうしてファンである私達が嫌いになれるだろう。
そして、だからこそsyrupをまだ聴いたことのない人には、このアルバムを初めに聴くことはお勧めしない。まず他のCDで、syrupに出会ってから、このアルバムを聴いて欲しい。それでこそ意味があると思うから。
バンドと同名のタイトルを与えられた、「syrup16g」。暗いわけではない。むしろ、ささやかで美しい希望さえも存在しているのに、わけもなく涙が止まらない。syrup最後の傑作です。
syrup16gという存在は、私にとってとても大きなものだったし、それはこれからも変わらない。私の中で、今後syrupに匹敵し得るほどのバンドが現れることは無いでしょう。
長い間、お世話になりました。感謝しても仕切れないほど、たくさんのものを貰いました。どうか幸せになってください。
・「泣けた・・・」
偶然の一致かはたまた予定調和か・・・。深遠な近未来の世界に迷い込んで、その奇妙さに戸惑いつつも、ぐんぐん読み進んでしまった。宇宙空間へトリップしたい人、人間の悲しさ・素晴らしさを味わいたい人、その他諸々の人にぜひお勧めしたい。バクモンの太田氏には、紹介してもらったことを感謝したい。
・「著者一流の名セリフ「私を利用してくれてありがとう」「いや、どういたしまして」」
約50年前に発表された本作は20世紀小説の大傑作。大富豪コンスタント氏が宇宙のさすらい人となり、太陽系の星を転々とし、最後に家族3人がタイタンに安住するが、そのタイタン到着までの悠久の人類史が遥かな宇宙旅行途中に円盤の故障でそこに不時着したトラルファマドール星人に部品を届けるべく同星人による干渉を受けた結果だった、という壮大かつ荒唐無稽な寓話。しかし、波乱万丈の生涯を余儀なくされたコンスタント夫人は、「だれにとってもいちばん不幸なことがあるとしたら、それはだれにもなにごとにも利用されないことである」という箴言を残す。ヴォネガットの哲学を示す何たる名セリフであることか。本書は、タイタンが舞台になって以降の切なくも美しく、作者の優しさを感じさせる終盤が圧倒的に素晴らしいが、そこに至るまでの展開にも、異星からの攻撃を受けて初めて一致団結する地球人の姿や徹底的に無関心な教会という架空の宗教に込められた現代社会への皮肉、時空を超えた存在という概念や人の人に対する博愛の象徴としての消防車賛歌といった後の彼の作品で繰り返されるモチーフが含まれている。感動の終盤では自身の生誕地という理由以外に何故著者がインディアナ州インディアナポリスにこだわるかもわかる。
ヴォネガットらしさは本作で開花した。以後、「母なる夜」、「猫のゆりかご」、「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」、「スローターハウス5」と秀作が続く。私の青春の愛読書だったが、20世紀米国小説の金字塔たる不滅の作品群だと今も確信する。なお、翻訳云々を指摘しているレビューもあるが、私は読みにくさを昔も今も感じなかったことを付言する。
それでは、単時点的な意味において、さようなら。
・「ジャンルに捕らわれず自由な心で読んでください」
このタイタンの妖女はヴォネガット自身が好きな作品の一つに挙げている。だが、彼はこの一冊によって自らをSFのペイパーバックの狭い片隅に押し込められてしまうことになってしまう。そんなある意味忌まわしいとも言える作品を、彼は好きな作品の一つに挙げているのは一体何故だろうか。
確かに、ワイドスクリーンバロックの手法を借りたこの作品は、一見ただの皮肉に溢れた奇妙なSFに見えるだろう。しかし、それはこの作品の一側面にしか過ぎない。この作品のもう一つの側面は、運命という化け物に翻弄される者たちの虚無と、そんな彼らに対する憐憫にも似た深い愛情だ。
運命の無情さを引き立たせるために、巨視的な視野でもって繰り広げられる物語の受け皿としてのSF。愛そのものが放つ甘ったるい匂いを和らげるためのアフォリズムに満ちた文章。それらがこのタイタンの妖女には必要だったのだ。
それがゆえに読み解くには確かにSF的素養が必要であるといえるだろう。だが、それが全てではない。
それは登場人物に注がれた愛を見ればすぐにわかるだろう。なにより、その愛はこの無情な現実の世界に生きる我々に向けられた愛なのだ。そんな彼だからこそ自らの鬼子でもあるこの作品を愛してしまうこともできてしまうのかもしれない。
そして、読み終えて思わず涙を流している自分に気がつくだろう。
・「ちょいと出ました「線形野郎」が〜丸くなったり四角くなったり〜」
27年前に完全読了。と威張って見てもどうと言う事は無い。しかし、実際に自分が相場師になって読んで見るとこの作品が「線形性の限界」を示している様にも読める。
マラカイ・コンスタントの父親は、聖書を使った「線形的な手法」で大儲け。息子マラカイに、その「秘伝の手法」を授けて世を去る。此処までは、良い。「線形的なシステム」の寿命が、相場師自身の寿命よりも長かった。結果的に『まぐれ』で儲けただけである。
問題は、二代目「線形野朗」のマラカイが、在−非在系を超越して「超存在」する「非線形野朗」の、ウィンストン・ラムファードに出会ってしまった事である。今、考えて見ると「時間等曲率漏斗」の含意が、非常に興味深い。
・・・・・・・・・・一寸話が前後するが、マラカイの父親ノエル・コンスタントが、一代にして数十億ドルの資産を築き上げたその「秘伝の手法」が、アメリカ個別株の「銘柄選定法」と「ポートフォリオ銘柄の入れ替え方法」である。どこかで聞いた様な話じゃないかね?石川君。・・・・・・・・・・
此処でノエル・コンスタントの手法の話だが、聖書の文章のアルファベット2文字ずつを、「前から順番に」、銘柄シンボルと見做して、買っていくというもの。「損斬り」はしない。買えば、何故か、皆上げる。しかし、重要なのは利喰い法と、増えた分の資金を再投資するやり方。即ち、イグジッティング・ストラテジーとマネー・マネッジメント。此れだと、詰まり「ランダム・エントリー」と全くおんなじじゃねーか!従い、この「手法」は検証可能である。・・しかし、問題は、その特定銘柄を、パンクチュアルには詰まり、「単時点的な意味に於いて」、何時!買えば良いのかまるで判らないのだ。で、傍から見ていて評論家連中が「買いのタイミングが絶妙!」等と戯言をほざいたりする訳だ。・・
「手法」については詳しくはp80を参照。ノエル・コンスタントの投資会社マグナム・オパスに関するレファとしては、p86に2冊が紹介要約されている。
しかし、マグナム設立以前に、数千万ドルの資産を持ったノエルがバフェット同様、経営を買う「投資家」になっていた。マラカイも「手法」は全く同じだが、「相場師」である。ポートフォリオ銘柄の入れ替えの為に、「売っちゃ買い」をしているから。日本人の個人「投資家」で、この件に関して文句のある人は、直接ヴォネガット爺さんにどうぞ。本人は07年4月に他界しているが。
・・・・・此処で行き成り、エピローグ。家族の解体が描かれている。60年代当時は日本では、核家族化云々等と言われていたが核家族すら解体されて、マラカイもビアトリスもクロノも個人としての「孤独な生」を全うする。日本では『砂の上のロビンソン』に代表される様な80年代的な状況。
この後、ヴォネガット爺さんは『スラップスティック』で「もう、孤独じゃない!」を書く事になる。擬似大家族制度のあの話である。
ビアトリスが飯を食いながら「人間の自由意志」に関する大量の論考をものしていくシーンだが、ハリー・ポッターの著者が、喫茶店でコーヒー一杯で粘りながら、紙とボールペンだけで延々と書き続けていた話を髣髴とさせる。女の物書き、いと凄まじきもの。ヴァージニア・ウルフにしてみりゃ、タイタンのタージマハルでのビアトリスの暮らし振りと言うのは、理想的だったのかも知れん。しかし、彼女の食い物が食い物だ。ピーナッツと缶詰のチキンだけを食いながら、片手で執筆を続けていた。ビンスヴァンガーかテレンバッハ他だったら、「病的合理主義」とか言いそうだが、構う事あ無い。
「神は気にしたまわず」だ。
・・・「世代的幸不幸」について。クロノは両親の元から離れて、タイタンつぐみの中で暮らしていたが、ビアトリスが74歳で死んだ時、妻の亡骸を葬ろうとしていたマラカイの前に現れて「お父さん。お母さん。僕に生命の贈り物をありがとう。」と言うシーン。『エヴァンゲリオン』以前にこの本を読む事が出来た者は、幸いである。クロノはこの時、42歳。17歳でタイタンの家を飛び出し父親とは一度も会わず、母親とは不定期に会っていた。マラカイは、地球で死を迎えるが、クロノの最後を知るものは、タイタンつぐみ達だけだった。
続きは、また書く。
・「自分を試される本」
星5つにしたのですが、私は全部を読めずに途中で挫折して、最後の数ページを読んでしまいました。ご存じの方も多いかもしれませんが、爆笑問題の太田光さんが大変感銘を受けた本として紹介していて、「タイタン」という事務所の由来にもなっている本です。
・「知らない人のために、†は短剣符という名前デス」
この作品の主題は端的に言って『生きるとは何か』です。 哲学的で難しいテーマを題材にしてはみたものの、消化不良のままにご都合主義エンドを迎えてしまうシナリオが数多く氾濫する昨今のゲーム市場の中で、本作はそれらしい台詞で誤魔化すことなく、与えられたテーマに真摯に向き合った上で納得のいく結論を示してくれています。 作品を代表するあの何気ない問いかけの、真に意図するところを悟った瞬間には、いよいよ伏線と構成の巧妙さに脱帽するばかり。もはやお手上げです。
しかし内容的にはまったく堅すぎることも難しすぎることもなく、ちょっと哲学を気取った文学スノッブ的な側面は否めませんが、別に哲学書を読むわけでもなし、ひとつの物語としてはそれで十分で十全です。むしろ哲学的でやや説教がましい内容をよくもここまで物語性として昇華できたな、という感慨すら浮かびます。田中ロミオの作品はみんなそんなカンジですけどね。まー、むやみに考察サイトなんかを鵜呑みにしないで自分なりに答えを探して欲しいところです。 少なくとも私は、理想論を追いかけることなく、現実の醜さを肯定した上で最善の道を模索しようとする主人公の姿勢は、作為的に前向きぶるよりはるかに尊い。そう思います。
また、本作はキャラゲーではなく作品テーマそのものを追うタイプの物語なので、過度に泣きとか萌えとか即物的なタイトルを期待すると肩透かしを食らいます。それらはあくまでメインテーマを描く上での副次的な産物ですから。とはいえギャグもシリアスも適度に織り交ぜられたストーリーは、万人はならずともおおよそ9割がたの人間に受け入れられることは必定。 割と昔のゲームなのに未だに根強い人気を誇る名作ゲーム、一度は抑えておくべき。
世界から異常者の烙印を押され、施設に閉じ込められた少年少女。 無関心からすっかり疎遠になった放送部員たち。 ぎこちなくも、互いに築き上げること信じて、触れ合おうとした日々。 対立。和解。 そして世界へ向けて放送――。
自身や他者の価値。孤独の意味。人間性とは何か。 人生で誰しも一度は考えるテーマを題材に置いた、思春期の少年たちの心の葛藤を描いた青春群像劇。
・「人が最も求めるもの、そして恐れるものとは何か」
非常に考えさせられた作品でした。
・「心をえぐられた」
まさにそんな作品でした。クリア後に物語中の謎がいくつか残りましたが、そんな謎なんて些細なものだと感じて、あれこれ考える気にもなりませんでした(昔、Airの解釈には一夏使いましたが…)。つまりそれほど物語の本質がすばらしかったのです。このゲームの魅力を挙げればキリがありませんが、個人的には最大の魅力は「作品のテーマに対する『答え』がしっかりと出ている」ということだと思います。ゲーム終盤で主人公が出したその『答え』…最高です。自分も同じような疑問を昔からずっと持っていて、まさかエロゲーによってそれが解決されるとは思いもよりませんでした。そのシーンで、泣きました。ひたすら泣きました。他にもいいシーンはあったのですが、やはりここがピカイチですよ。
他人って、何?他人がいるのは、何故?「普通の人間」と「異常な人間」の違いって、何?
そんなことを考えたことがある方、答えが見つからない方はぜひどうぞ。主人公があなたに代わってそれを探し求めてくれます。
・「複雑」
爽やかな青春の一ページ、思わず笑ってしまうギャグ、様々な謎、人間関係の難しさ、免れることの出来ない孤独、そのすべてに引き込まれますそれを完璧、という言葉では言い足りないほどの完成度で纏めるライターさんの技術、ただただ圧巻です
百聞は一見にしかず、とりあえずやることを勧めます
・「タイトルもキーワードである」
面白い、スゴイ、真似できない。正直な感想です。有名な名作だったのでプレイしてみましたが、予想を反していました。こんな作品だったとは!
ネタバレは嫌なので、詳しくは書けませんが、主人公の黒須太一が肉体的にも精神的にも強いです。彼だからこそ、あのエンディングなのでしょうね。
田中ロミオ氏の作品は初だったのですが、ますます興味がわきました。ギャグも黒さも良かったです。笑えて泣けます。そしてちょっと不気味でした。
人を選ぶかもしれませんが、名作に変わりないです。未プレイの方は是非プレイしてみて下さい。
※以前友人から、修正パッチが必須と聞きました。私はパッチをあててからプレイしたのでバグなどは分かりません。気をつけて下さい。
●Feynman Lectures On Physics (3 Volume Set)
・「My Respect for Dr.Feynman!」
この本は,邦訳が岩波書店から出版されていますが, Feynman博士の,彼の天才的才能の,またすばらしい 人間性の,息吹をじかに感じるには,やはり原書だろう と思います. この現代の受験というものに汚染された中で大学に入って もなお,本質を理解する事によって学ぶということを しない学生の多い中で, Feynman博士のこの本は物理学
を本当に理解するという事でその本質を教授し, また,その楽しさ,興味深さをわれわれに伝えてくれるものと確信されます.
・「基礎物理の最高のテキスト」
この本にはファインマンの遊び心がぎっしり.日本の物理のテキストのように堅苦しいことはまったくなく,ユーモアを交えて,物理の本質に迫る.物理好きであればファインマンの世界にすっかりはまってしまうだろう.和訳のファインマン物理学の原著と聞いて難しいと感じる方もいるが,物理を専攻する学生はもちろん,理系全般の学生にとっては決して難しくはない.英語の勉強も同時にできるので,腰を据えて物理を学びたい学生にはもってこいのテキストだろう.
・「レクチャーの力」
この本は物理学を専門に学ぼうと思っている人にはもちろん、それ以外の人にも理解できるようなわかりやすく簡潔な言葉で書いてある。それもそのはず、この本は実際ファインマン氏のレクチャーを元に作成されているからである。たまにはジョークも混じりながら、しかし、厳密性を失わず、見事に物理学を語り抜いている。 ファインマンの物理にかける情熱が彼のレクチャーを通じてひしひしと伝わってくる、まさしく物理学のバイブルである。
・「良書であるのは、わかっているのですが、、、」
もう、10年近く前から、読破しようと少しずつ読んでいるのですが、なかなか通読できません。問題は、物理数学です。ファインマンは、出来る限り、難しい数学を使わずに記述してくれているのですが、凡人の私にはそれでも難解書です。でも、死ぬまでに読破したいなー。
・「ファインマン物理学の原書」
この本は、ファインマン物理学シリーズの原書であり、物理を勉強するには最適だと思います。というのも、物理学全般の考え方が書かれてあり、又、英語で書かれた文書が理解できなければ、これからの社会において意味がないように思えるからです。(翻訳だと多少異なることがあるため)しかし、この本は、難しい単語や難解な言い回しは、なされていません。大学受験レベルの能力があれば、問題ないように思います。この本を、翻訳本と併用して学習すれば効果絶大です!
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