火の鳥 (詳細)
ジョン・マクラフリン(アーティスト), リック・レアード(演奏), ヤン・ハマー(演奏), ビリー・コブハム(演奏)
「ジス・イズ・パンク!」「呪文みたいなフレーズが癖になる!」「天に昇るような高揚感」「うん」「プログレより進歩的、メタルより破壊的」
黙示録 (詳細)
マハビシュヌ・オーケストラ(アーティスト), ジョン・マクラフリン(演奏)
「人には薦められない大傑作!」「初期2作を越える事にはならなかったのでは??」
ザ・ビリーヴァー (詳細)
ジョン・マクラフリン(アーティスト), V.セルヴァガネッシュ(演奏), ザキール・フセイン(演奏), U.シュリニヴァス(演奏)
ハンドフル・オブ・ビューティ (詳細)
ジョン・マクラフリン(アーティスト), ラビ・シャンカール(演奏), ザキール・フセイン(演奏), T.H.ビナーヤクラム(演奏)
「フュージョン音楽の傑作!」「ほとばしるエナジー!」
スプレンディド・ホテル (詳細)
アル・ディ・メオラ(アーティスト), アンソニー・ジャクソン(演奏), チック・コリア(演奏), スティーヴ・ガッド(演奏)
「テンコ盛りの充実したアルバムです」「生&エレクトリックのほどよいブレンド」「全盛期最後のスタジオアルバム」「ディ・メオラのすべてがわかる傑作!」「凄い!の一言!」
Cielo e Terra (詳細)
Al di Meola(アーティスト)
「ひとり想いにふける時に最高のBGM」「停滞期の一枚」
ザ・プラトウ・オブ・ミラー(紙ジャケット仕様) (詳細)
ブライアン・イーノ(アーティスト), ハロルド・バッド(演奏)
「まどろみ 旋律のノック」「オブスキュアとアンビエントの完全復活を望む」「水晶の美しさのピアノが創造する「鏡面界」」「幾層にも絡む音の構築」「美の極地」
「VOICES」「耽美アンビエント」「brian eno の弟」「AMBIENT MUSIC,ELECTRONICA」「もう20年になるのか・・」
Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet (詳細)
Gavin Bryars(作曲), Michael Riesman(指揮), Tom Waits(Vocals)
「眩暈とともに酔いを感じさせる音楽」「Gavin Bryarsの最高傑作」「最近わかった、この音楽の新しい聞き方」「なんともいえない感じ」「眩暈がしそうな作品」
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 全曲 (詳細)
リヒテル(スヴャトスラフ)(アーティスト), バッハ(作曲)
「極上のバッハのピアノ曲」「リヒテルの内面性が余すことなく表現される名盤」「このCDを聴いての感想です。」「名盤です!」「異端にして標準」
Equinoxe (詳細)
Jean-Michel Jarre(アーティスト)
「Equinoxe(軌跡)」「これは私のお気に入り!!!」「今あらためて聴いても新鮮な感動が・・・」「木曜スペシャル?!」「JARRE 、最高!」
月の光 (詳細)
冨田勲(アーティスト), ドビュッシー(作曲)
「MOOGシンセサイザの音はまるでオンドマルトノ」「音楽は感じるもの」「音にもアニミズムがあった!」「これは冨田氏の処女作ではない!」「実はサントラでもある……らしい」
「創造力あふれる、美しい万華鏡のような音楽」「FIFA アンセムでヴァンゲリスを知った人にお勧めです」「Vangelisの90年代の名作」
パーセル 最後の曲集(紙ジャケット仕様) (詳細)
高橋悠治(アーティスト), フィッツギボン(キャスリン)(アーティスト)
「この世とあの世の分岐点に響くもの」
「存在が粉々になるくらい揺さぶられた」「好き嫌いは、はっきりするだろうね。」「歌わないバンド登場」
Swordfishtrombones (詳細)
Tom Waits(アーティスト)
「いつかはこんな壊れ方」「トム・ミュージックとしか言いようのない彼独自の音世界」「シュールな映画のような。」「シンガ-ソングライタ-と呼ばないで!」
クリムゾン・キングの宮殿 (ファイナル・ヴァージョン)(紙ジャケット仕様) (詳細)
キング・クリムゾン(アーティスト)
「永遠のプログレの教則」「オリジナル・マスター恐るべし!!!」「素晴らしきメロディ」「限定盤で無いことを祈る」「クリムゾン・キングの宮殿。」
コインシデンタル・ミュージック (詳細)
細野晴臣(アーティスト)
「CMモードの細野」「CM音楽ならではの」
映画音楽選集(6) (詳細)
映画主題歌(アーティスト), 武満徹(演奏)
幻想の翼(紙ジャケット仕様) (詳細)
イリュージョン(アーティスト)
「前作も良いですが」
●火の鳥
・「ジス・イズ・パンク!」
これ初めて聞いたのは中学のときだったんだが、これは悪魔の音楽だ!と思ったね。当時は勿論”パンク”という表現はなかったが、そのメロディー、バカテク、リズム、音のはずし方・・・・まさしくパンクだったね。
・「呪文みたいなフレーズが癖になる!」
ロックでも、ジャズでも、ジャズロックでも、インド音楽でも強烈な個性を醸し出すジョン・マクラフリンのジャズロックバンド、マハビシュヌオーケストラの代表作です。メンバーはヤン・ハマーやジャン・リュック・ポンティ等、これまた個性派ぞろいです。ジョン・マクラフリンのギターが悲鳴を上げているような速弾きや呪文みたいなフレーズは最初は違和感があって、とっつきにくいのですが、一度ハマルと癖になります。端正な顔立ちからは想像できない音楽がきっと頭の中で鳴っているのですね。
・「天に昇るような高揚感」
|タイトルの「火の鳥」とは、宗教的な高揚感の隠喩である。
マクラフリンは、インドの宗教・哲学との出会いによって得た叡智、閃き(悟りと言っても良い)、音楽によって表現しようとした。このバンドに彼らのホーリーネーム「マハヴィシュヌ」を付けたゆえんである。
そして、バンドに超越的なテクニシャンを揃え、彼らが無心で演奏できるように、脱世俗的な、難易度の高いマテリアルを用意した。恐らくこれは、インドの伝統音楽の高い技術と深い精神性に影響を受けた結果だと推察される。
本作は、この方法での最高傑作であり、聴き手を緊張と解放の連続に引き込み、終曲では心が高揚せずにはいられないであろう。
つまりこれは、ジャズロックの衣をまとった宗教音楽であると言える。この成果は、よリインド寄りとなった後のシャクティでの活動に引き継がれる。
・「うん」
辛くない、いや辛い
・「プログレより進歩的、メタルより破壊的」
ジャズ・ロックとかフュージョンとかいう分類は本作の前では何の意味もない。おおむねジャズ畑のミュージシャンが集まってるからそう呼ばれているが、そんな分類は作品自体が軽く乗り越えてしまっている。ジャズと思えばジャズだしロックと思えばロック。現実離れしているようでもあり、リアリティに満ちているようでもある。
耳をつんざくジョンのギター、天を鳥のように舞うジェリーのヴァイオリン、熱帯植物のようにカラフルなヤンのキーボード、寡黙だが芯の通ったリックのベース、それとは対照的に饒舌なビリーのドラム。ニール・ピアートやマイク・マンジーニのドラム・ソロ等を思い出すと現代の基準で考えてこのときの彼らのプレイをバカテクと言えるかどうかは難しいが、世界有数のつわものがしのぎを削る演奏であることには疑問の余地はない。
自分がロック・ファンなのでどうしてもロック寄りの表現になるのだが、プログレより進歩的、メタルより破壊的な本作は今聴いても十分に衝撃的。
●黙示録
・「人には薦められない大傑作!」
高校時代、擦り切れるほど聞きました。おかげで「俺はこんなに好きだが、客観的に言って、本当にこれは凄いのだろうか?」という疑問が常にありました。だいたい似非天才というのは30年もたてば化けの皮がはがれるもんですが、32年たって今いえます。「これは少なくとも当時としては大傑作である。マクラグリンってやっぱりまともじゃない」と。その現代的な響きは今も最先端なレベルです。ロンドンフィルはその壮大な世界観を表現するには最適な交響楽団でありました。ギタリスト・マクラグリンを堪能するなら別なのがいいでしょうけどね。
・「初期2作を越える事にはならなかったのでは??」
確かにマハビシュヌ・オーケストラの初期作品における爆発的な勢いと、崇高な精神性の世界という部分は、正直、どこまで個人的に判った(または判ったつもりになっている)のか心許ない面は多々あります。本作では、その初期メンバーは既にグループを去っており、J.マクラフリンは新進のクロスオーバー・バイオリニストであるジャン・リュック・ポンティを向かえ、またドラムには(後年になってプロデューサーとしても名を馳せる)ナラダ・マイケル・ウォルデンが参加。ロンドンフィルをフィーチャーした事で、音の表情はそれは豊かでカラフルになった事は間違いないでしょう。また、オリジネーターではないにせよ、まだまだエポック的な感触が色濃く扱われる時代ではなかったかと思います。とは言え、極個人的には初期2作を越える事にはならなかったのではないかと思っています(無論、J.マクラフリン自身が"超越"することを一位においていたかどうかは判りませんが)。
・「フュージョン音楽の傑作!」
私のニックネームがshaktiなのは、ハンドフル・オブ・ビューティで、ジョン・マクラフリンの共演者であるshaktiからとったものです。Shaktiとは創造的知性、美、力とか言った意味ですが、このバンドは、Shankar(ヴァイオリン、とくにダブルバイオリンの名手として知られる。南インドのカルナータカ音楽出身。ビートルズで有名になったシタールのRavi Shankarとは別人ですから注意してください)とZakir Hussain(タブラ、北インド音楽)らを中心として結成された南北インド音楽のフュージョン・バンドです。彼らがイギリスのギターリストであるJohnMcLaughlinと組んで、いくつもの興味深いアルバムを残しました。この音楽が生まれたのは、すでに30年も前になってしまいましたが、中身は決して古びていません。
フュージョンと言っても、決してジョンはインド音楽を模倣したりしているわけではないのです。しかし、何故か調和しているんですね。ものすごい速弾きの名手たちが、タブラ、ギター、バイオリンを全力疾走させます。このリズム感を楽しんでください。
・「ほとばしるエナジー!」
ギターをダブルネックのSGからいきなりアコースティック、それも弾きにくそうなギブソン特注のシタールのようなギターに変えてマハヴィシュヌから180度違うようなフォーマットで作られたアルバム、なのにそこから出てくる音は妙に共通点の多いものだ。(音楽表現の)コンセプトに変わらぬ「核」のようなものがあるからだろう。
それにしてもこのエネルギッシュな演奏は素晴らしい。マハビシュヌ時代を彷彿とさせるラビ・シャンカール(violin)とのインタープレイをはじめザキール・フセイン(tabla)との掛け合いなど「これがインプロヴィゼイションの原点」と言わんばかりの興奮と愉しさに溢れていて、まさに“息のあった”演奏だ。この東西の「即興」の邂逅を味わうべし!
・「テンコ盛りの充実したアルバムです」
80年に発表され、前作、前々作に続き「年間ベストギターLP賞」に輝いたアルバムで、アナログ盤当時は、2枚組の大作でした。
また、70年代のディメオラと80年代のディメオラを結ぶアルバムでもあり、①⑤⑥などでは、エレクトリックディメオラの集大成ともいうべき抜群に格好いいロック寄りのサウンドが聴けるとともに、80年代の活動を暗示するように、アコースティックな曲のウエイトがこれまで以上に高くなっています。
また、当時のディメオラの意欲の高さを示すように、アナログ2枚目に相当する⑦以降では、ディメオラのギターのみの多重録音による⑦、ディメオラ自身のボーカルによるAOR路線の⑧、弦楽四重奏を取り入れた⑩など、多彩な試みがなされています。
さらに、参加メンバーも、レスメ?ール、チックコリア、ヤンハマー、スティーブガッド、アンソニージャクソンら、これでもかというメンツが揃ったテンコ盛りのアルバムであり、ディメオラフリークには文句ナシのお奨め盤ですが、エレクトリックディメオラを期待して買うと、エレクトリックサウンドのウェイトの低さにがっかりされるかもわかりません。
・「生&エレクトリックのほどよいブレンド」
もともとはローラー・ジュビリーのとてもポップなアコースティックギターソロに魅せられ購入したものの、冒頭からシンセバリバリのSFっぽい入りで、途中から入るディ・メオラのエレキの格好いいこと!一旦引き始めると止まらない早弾きはこのアルバムでも思う存分聞かせてくれる。
発売当初は2枚組のLPであったほど創造力に溢れていた彼、ときには自らリードボーカルをとったり、かのレス・ポールと歴史的な競演をしたりと、時折リラックスした表情を見せるところ等、彼の音楽性の幅の広さを感じさせて十分余りある。ディメオラ色に塗りつぶされた名作である。
・「全盛期最後のスタジオアルバム」
鍵盤バーチュオーソ=フィリップセスを迎えてのアルバム。アコギ、エレギともにバランスの取れた演奏が聴ける。スピィーディーなロック魂あふれるソロがよい。バーサタイルな才能を発揮したもの。10点中10点。ゲストでヤンハマー、チックコリア、レスポール、ティムランダース。トータルなミュージシャンとして優れてる
・「ディ・メオラのすべてがわかる傑作!」
初期ディメオラの音楽エッセンスが2枚組にすべて収まった傑作で、彼の音楽世界をたっぷり堪能できる。彼のものすごくロマンチストでリリカルな作風の曲が特に好きだ。また、「イスファハン」のようにオーケストラとの共演でクラシカルな楽曲も披露している。ずいぶん昔のことだが、新幹線の食堂車(今は廃止だが・・)の中で公演移動中の彼やスタンリー・クラーク(たぶん)、そして奥さんを2つ前のテーブルで見た。写真の彼よりずっと細くて若々しく、しかもハンサムであった。
・「凄い!の一言!」
80年代のこのアルバムをLPで聴いたときのショックは凄い物を感じました。音が洪水のごとくあふれ出てきて、どの曲も意欲的作品である。 凄いの一言です!エレキであれガットギターであれ力強い音です。 まさにアルディの集大成の一つと思う作品です。 ただし音的には LPとCDを比べるとLPの方が勝っている様に感じます。 機会が有りましたら、是非LPも聴いて見てください。
・「ひとり想いにふける時に最高のBGM」
ディメオラのアルバムで1番好きなひとつである。超絶技巧のテクニックを披露するリズミックな曲もよいのだが、ひたすら静謐なトーンに叙情的なメロディや深く思いに耽るような音を奏でる曲が多いこのアルバムは、ひとり内省的になりたい時などに最高のBGMになってくれる。彼のあまたあるアルバムの中では最も異質な特徴を示しているが、この深く暗く、内向する音楽傾向は、案外、ディメオラの資質の底にある、醒めたロマンティシズムと孤独感の発露のように思えてならない。音楽としての完成度と、演奏の集中度がきわめて高い秀作である。
・「停滞期の一枚」
アコーステックアプローチに移行した彼なのだが。まだまだふっきれていなかったようでして。中途半端なアルバムになった。シンクラビアに接続したオーケストレーションなど新たなテクノロジーを導入。しかし完璧に使いこなすにはいたっておらず。残念。メモラブルな曲がない。アトモスフェリックな一枚。アコギ中心10点中4点.
・「まどろみ 旋律のノック」
数多くのミュージシャンからリスペクトされている、ふたりの巨匠によるある意味運命的なコラボレーション。バッドの美しく儚い旋律を、裏方に徹したイーノのトリートメントが包み込んでは開花させるというパターンが、雪の結晶のように次々と舞い降りてきます。『アポロ』や『パール』といったイーノ(&バッド)の近年の作品と最も異なる点は、バッドのピアノが刹那的な響きを持っているため、ずっと漂い続けることが難しく、よい意味での緊張感を保っている事ではないでしょうか。
・「オブスキュアとアンビエントの完全復活を望む」
邦題「鏡面界」。オブスキュア・レーベルに続くアンビェント・レーベルの第二弾として発表された。無視できて意識できる音楽を目指していたこの頃のイーノの一つの結論がここにある。しかしながらイーノの主張を把握するにはオブスキュアからアンビェントに続く全作品を聴かなければ理解できないと思う。現在の評価よりも未来においてこの作品群は現代音楽の金字塔として評価される日が来ると僕は思う。レコードでは持っているが是非ともリマスターされたCDでの全シリーズ完全復活を望んでやまない。
・「水晶の美しさのピアノが創造する「鏡面界」」
本作はイーノのアンビエントシリーズ第2弾です。全4作の内、最も美しい環境を創りだしているのが本作です。アメリカの前衛アーティストハロルドバッドのピアノを、イーノのシンセが隠し味の様に所々で控えめに包んでいます。
ピアノの音ってこんなに美しかったのか、という位に透明感と空間性に溢れる音色が鑑賞できます。まさに水晶そのもの。各曲のタイトルが非常に詩的で、本作を聴きながらそのイメージを膨らませて想像の世界に思いをはせるということもできます。それこそが環境音楽の楽しみ方でしょうね。純度の高い美しさを体験できる本作をまだ聴いてない方はぜひ聴いてみてください。既に聴いた方は本作の姉妹作である「Pearl」を100%自信を持ってお勧めします。美と幻想の世界にしばらくいることができます。
豆知識ですが本作国内盤は邦題がついていて、「鏡面界」という題でした。
・「幾層にも絡む音の構築」
私のENOの愛聴盤はThe Pearl でした。その後ENOのソロやプロデュース作品を数々聞いていきましたが、The Pearl のような優しい音色の作品は稀なのか?天才も名作はなかなか作れないと思っていました。とある日このアルバムを聞いていくと幾層にも絡む音の構築がシンプルなThe Pearl と対象的なのですが、またあらたなリラックス効果を生み出すことに気づきました。残念ながら音の木目があまりにも細かすぎだすためにMP3に変換したりMDなどに音を移行すると情感は半減以上薄れることにも気づきアルバムの裏ジャケットでENO自らオーディオ装置へのアドバイスも納得しました(笑)
・「美の極地」
「美しい」という言葉は単純には定義しずらいもので、例えばリチャード・クレイダーマンのピアノだって「美しい」と言えるかもしれません。このアルバムを「美しい」の言葉で片付けることはできるでしょうが、それはこのアルバムを表す言葉ではないでしょう。
敢えて言えば、「これは、“アンビエント”の方向性での、美しさの極限に溺れたい方に捧ぐアルバム」と言えばいいのでしょうか。“メロディの美しさ”、というよりは“音場としての美しさ”。そしてその中に漂う宝石のような硬質な、しかし優しさも含まれたピアノの音の美しさ。
ジョン・セリエの曲が外に向かうアンビエントだとすれば、バッドの曲は、内に向かうアンビエント。しかしメディテイション・ムージックではなく、美しい過去への憧憬、記憶への回帰、つまりノスタルジア。それをかもし出す音空間の構築、といえるでしょう。
まずは1曲目をお聴きください。そうすればここに書かれている言葉より雄弁に、音自らが語ってくれるはずです。
・「VOICES」
LPレコードで持っているんですが、もう二度と聞けないと思っていました。澄んだ音色と単純な繰り返しが心地よいアルバムですね。BRIANとは、違った良さを持っていますよ、絶対にお買い得です。
ケート・セント・ジョンとのファミリアもお勧めです。
・「耽美アンビエント」
アンビエントだなー 美しい単調な旋律の繰り返し、切なくそして癒されます。しかし、ヒーリングぽっいけどアンビエント ピアノ+シンセ?なので、アンビエント2(鏡面界)とかパールが好みの人は間違いなく買い、より耽美です。
・「brian eno の弟」
Ambient シリーズとはまた違った癒しの空間。心地よく沈んでいける音楽。
・「AMBIENT MUSIC,ELECTRONICA」
ドキュメンタリー番組のサントラに最適な音像とサウンドデザインでしょうかね。ゆるやかなピアノサウンドにアトモスフェリック=アンビエントなシンセサイザーがかぶさるものです。一部ブライアンイーノがシンセサイザーで手を加えています。決して傑作とは言えませんが=ある一定の映像に対してならば有効であると思われます。イーノの『アポロ』のサントラと近親性がありますね。というわけで=やや物足りない部分が多いですかね。在り来たりのアンビエントに着地しましたね。マジックやケミストリーは感じられません。ダニエルラノワはエンジニアあがりの人物で耳が相当に鋭い人物です。10点中5点
・「もう20年になるのか・・」
LPが出てすぐの頃、あるテレビ音楽番組で1曲目がほんの10秒ほど流れました。すぐにテレビ局に問い合わせの葉書を出して教えてもらい買ったのが20年前。あれ以来、いまなお飽きの来ない、哀しさと安らぎのあるアルバムです。特にいいのは1曲目の THROUGH THE BLUE。4分15秒ほどの曲ですが、終盤の70秒間にわたる最後のシークェンスは心を揺さぶります。ピアノの演奏技法の善し悪しで言えば必ずしも絶品とは言えないかもしれないけど、旋律とシンセ効果の素晴らしさはそれを補って余りあります。兄のブライアン・イーノのアルバム APOLLO の9曲目 DEEP BLUE DAY にハマれる人には、この曲もオススメです。
●Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet
・「眩暈とともに酔いを感じさせる音楽」
万華鏡を知らないひとはいないだろう。紙くずのような断片を合わせ鏡によって連続する無限模様へと変化させた時そこに思いがけない「美」が生まれる。
この曲の中で「紙くず」にあたるのはある老人ホームで収録された短い旋律。万華鏡をほんの少し傾けるたび同じ素材であるのにその見え方が次々と変わってゆくように、老人の歌声は繰り返されるごとにそれを修飾する楽音が変化することによってその表情を刻々と変えてゆく。
微細な変化の中に、煌めくような「美」を感じさせるのがミニマル・ミュージックの特徴だが、それが最大に発揮された曲。
・「Gavin Bryarsの最高傑作」
「イエスの血は私を決して見捨てない。」フェードイン、フェードアウトをしながら、延々と繰り替えされるフレーズ。かつてのobscureレーベル(Brian Eno)での録音とは異なるが、当時の感動はそのままです。
・「最近わかった、この音楽の新しい聞き方」
トム・ウェイツに関する本の中で紹介されていたので、衝動買いしてしまったのが、もう、かれこれ10年程前か・・・その後聞くことを忘れていたが・・・・。街頭録音した労務者風の男の歌が繰り返されて、それに順次、合唱、オーケストラが重なっていくという構成で、最後にトムも参加して、あの独特の声で歌い上げる。とにかくこれは、ひとり部屋では聞けない。夕闇の迫った高速道路で、あえて窓を開け、吹き突ける風なんかものともせず、100キロ近く飛ばしながら、まるで、「ジョニーは戦場に行った」という古い映画に出てくる、走る機関車に乗って風に吹かれるキリストのように、何か強い思いにとらわれて、泣き叫ぶように聞く音である。それには、宗教的恍惚感も伴う。これが最近わかった、私なりの新しい、この音楽の聞き方がである。
・「なんともいえない感じ」
邦盤は「イエスの血は決して私を見捨てないだろう」とタイトルしているこの曲、普段聴くときっと退屈にちがいない。老いた男が訥々と「Jesus' Blood never failed me yet」という文句を歌っているテープのリピート、それに弦楽が寄り添ってゆったりとした繰り返しのパッセージを重ねていくだけ、何の展開もない。これのどこがいいんだろう…というと説明に窮する。もうこの世にいない人の声を録った古いテープを聴いているような。昔の古いニュースフイルムを見て、そこに生きていた名も無い人の無邪気な笑みに遇うような…。なんともいえない感じ。
・「眩暈がしそうな作品」
E.サティやマルセル・デュシャンのファンだとか、J.ケージと働いていた事があるとか、60年代にはベーシストとしてフリー・ジャズをやっていたとか、そういう経歴の英国の前衛音楽家ギャビン・ブライアーズが作り上げたミニマル・ミュージックです。本作品はもともとホームレスの老人の唄を基に1975年に作った約25分の作品で、CDが登場し長時間作品の収録が可能になったため1993年に録音し直したとのことです。"Jesus' blood never failed me yet, never failed me yet, Jesus' blood never failed me yet, never failed me yet, this one thing I know, for he loves me so. "という僅か25秒の歌を延々と繰り返し、これにだんだんオーケストラが加わったりコーラスが入ったりして盛り上がっていく曲で、一応チャプターがついていますが連続した一つの作品です(25秒が延々と約75分続く曲と思ってください)。バッハの作品のように宗教的に響き、はまり込むと時間の流れが止まるような気がしてきて、恍惚として聴き入ってしまいます。時間の余裕があるか、気分がどこか病的になっている時にぴったりくる音楽です。音楽の性質上、こういうのが好きな人にはお勧めしますが、一般のリスナーには厳しいのでは?と思います。 なお、これにロック界の鬼才Tom Waitsが参加していますが、これはTom Waitsがオリジナル・ヴァージョンを気に入っていてギャビン・ブライアーズに連絡したことがきっかけのようです。
・「極上のバッハのピアノ曲」
バッハの時代には現代のようなピアノは存在せず、チェンバロもしくはクラウ゛ィコードが鍵盤楽器の主流だったようです。オリジナルにこだわるとどの楽器で演奏されているのが本家本元なのかということになりますが、ここでは巨匠リヒテルが現代の鍵盤楽器の雄であるピアノを用いて極上の平均律を聴かせてくれます。よりチェンバロ的なピアノによる平均律を聴きたい方にはグールドを、もろにチェンバロによる演奏を聴きたい方にはヴァルハやレオンハルトの演奏をお勧めしますが...ピアノで表現できるバッハの美しさが凝集されており、万人にお勧めのCDです。
・「リヒテルの内面性が余すことなく表現される名盤」
リヒテルの平均律は、子供の頃に初めてLP盤で聞いて以来、何度聞いたかわからない。かっちりとしたバッハが、抑制されながらも、こんなにも様々なニュアンスを帯び、深い演奏ができるものかと感嘆したレコーディングである。特に第一巻の柔らかい音色と、珍しいぐらいの響き(宮殿内で録音しているので)と音の広がり、そこから生み出される表現の豊かさ…。このレコーディングにはまって、ついにリヒテルの生涯についてのビデオまで買ってしまったぐらい。協奏曲などでみせる伸びやかさ、超人的、圧倒的なテクニックや、ぐいぐいと人を引き込む魅力とは異質の、リヒテルの深い内面性を表現している、文句なしの傑作と言えると思う。
・「このCDを聴いての感想です。」
とても自然なバッハの平均律クラヴィーア曲集で、心癒される演奏でした。リヒテルは20世紀最大のピアニストだと言ってもよいと思いますが、この録音に3年かけたというこの力作は素晴しい財産になっていると感じます。全曲、4枚組でこの価格はお買い得でした。
・「名盤です!」
普段は4種類の平均律を聴いております。アンドラーシュ・シフの平均律は丁寧・繊細・粘着質で修飾音が多い、キース・ジャレットの平均律は丁寧・平坦・清冽、グレン・グールドの平均律は奇抜で音楽的興奮に満ちている、と感じております。このリヒテルのバッハはこれらの中で最も温もりがあり荘厳な雰囲気に満ちた作品と思っています。やや生真面目すぎる感じがするのと、音がこもっているのが多少気になることはありますが、いずれにしても名盤であるのには間違いないですね。多分一生聴きます。
・「異端にして標準」
かつて金字塔とされた名演奏。夢見るような第一巻とストイックな第二巻の好対照な演奏にも納得させられる。LP時代には感無量で何度鳴らしたかわからない。以前のCDにはそのコメントに期したように大きな問題点があったが、この版ではそれらの問題は解決されている。まず、曲想の異なる第一巻と第二巻ははっきりと分けられている。また、リヒテル自身がけなしたらしい第二巻の録音はおいておくとして、以前のCDではパッとしなかった第一巻の美しい残響は確かに甦っている。同時にノイズも大幅に低減していて気にならない。これでリヒテルの名演奏に集中できるようになったわけで、真に喜ばしい。以前のCDをお持ちの方も買い直す価値がある。是非おすすめする。
・「Equinoxe(軌跡)」
LP盤は聴きすぎてすり減ってしまいました。フォロンの描いたジャケットだけでも買いです。1作目の「幻想惑星」よりもポップな感じで、星空眺めながら毎晩でも聴けます。
・「これは私のお気に入り!!!」
古いルバムではあるが、その新鮮さは今も変わらない。 デビューから2枚目に当たる「イクイノックス(春分/秋分の分岐点)」と名づけられたこの作品は、明確なコンセプトの基に作られていて、即興的要素もあった「オキシジェン」に比べるとより堅固な作りになっている。 ヒットした「きらめくダイヤスター(V)」より私はIVの方が好きだ。 この曲のボコーダーライクなアドリブがARP2600によって入る所はライブの場合でも非常に良い効果を生む。 リズムが反転するVI辺りも聴き物だろう。 チャイナコンサートでも耳がすっかり騙された(一応ドラマーがシモンズでシカケを入れてたが)。 彼は間違い無く打楽器的な楽音の扱いをするミュージシャンであり、シンプルなメロディーの反復であっても、決して退屈させない隠し味を最初から手に入れているのだ(思えば父のモーリス・ジャールもブーレーズと2人でオペラ座で演奏していたティンパニ奏者でもある。やはり血は争えない)。 音の良いリマスター盤で是非聴いてもらいたいCDである。
・「今あらためて聴いても新鮮な感動が・・・」
中学生時代友人がLPを貸してくれて、何度も聴きました。それ以来テレビなどで流れていると無性に欲しくなり、あっちこっち探してやっとここで見つけました。20数年ぶりにクリアな音で聴き、懐かしさと同時に、まったく色あせていない新鮮な感動を覚えました。ぜひ、多くの方に聴いていただきたいと思います。「ほちゃ」どうしてる?
・「木曜スペシャル?!」
昔はやっていた 矢追純一氏のUFOスペシャルで、衝撃的な番組内容に、実にマッチしていた曲がまさに、これ。このジャンミッシェルジャールの曲があったからこそあの番組の神秘性?が増したというもの。必見ならぬ必聴モノのCD。
・「JARRE 、最高!」
はじめてJARREの曲を聴いたのは、NHKの「ヤングミュージックショー」(だった?なんせ、20年も前の番組だから、記憶がとんでるかも)だった。中国公演のプロモ(そのころは、ビデオクリップなんていわなかった。それに、ビデオじゃなかったし)を軸に、中国映画の映像、ヨーローッパの往年の無声映画、改革・開放の兆しがみえた最新(もちろん、当時の)中国社会の映像(SONYのテレビをうれしそうに買って帰る男の姿が印象的だった。今じゃ、一般家庭にもDVDがあるんだが。嫁さんの実家で見た)のコラージュをたっぷりみせてくれた30ッ分だった。
トンで1年後、つくば博のEC館で、3DCGのデモ(「ミラージュ」ての。イギリスの大学が開発したって書いてあったけど、今じゃ3Dポリゴンあたり前の世の中ですね)のBGMで流れてたのが、JARREのequinoxe 5だった。ノリノリのテクノ(YMOだけじゃないよ)に、あっ、あの曲だ、とひらめいたものの、その時はそれだけ。
またとんで、1989年、エッフェル塔完成100周年記念コンサートの最後に登場したのが、またしてもJARRE。曲名は、なんとLONDON KID!フランス革命200年、エッフェル100周年のトリで、「ロンドン」ですぜ。度胸がいいというか、なんと言うか(笑)。
こんなぶっとんだアーティストなら、一生かかってもおっかけていきたい。メロディラインの美しさ---美しいだけでもないんだが。それはENYAとちょっと似てる---と、電子ノイズを絶妙に組合せたJARREの原点が、ここにある。テクノなんて古い、とおもっているアナタ、一度御賞味あれ。
●月の光
・「MOOGシンセサイザの音はまるでオンドマルトノ」
冨田勲のこの「レコード」がリリースされたのは随分前のことになるのだろう。今ではビンテージシンセと呼ぶのも失礼と思われるほど、冨田さんの音作りの「書斎」はコードの山だった。今のソフトウェアで簡単に声部を重ねて効果をかけるなんてことを、冨田さんはアナログでやってしまったのだ。この営為は今になっても色あせることはない。MOOGのサウンドはあたかもオンドマルトノという癒し系の楽器のようだし、普通の楽器で演奏するより時にドビュッシーらしくてはっとして、ぞくっとする。ところで、日本で買うと入っていないのだが、イギリスで買ったら牧神の午後への前奏曲が入っていた。何か得した気分だが、こういう輸入盤を日本では買えなくなるらしい。実に変だ。日本の音楽産業関係の人達は。
・「音楽は感じるもの」
最初にLP盤で聞いて衝撃を受けました。ドビッシーが電子楽器の時代にいたならきっとこんな演奏をしただろうと思い聞いていたのを覚えています。CDが発売されてから何処ででも聞くことが出来るようになり、夜が訪れたばかりの高層湿原で木道に横になりその音に身を委ねると、体が浮いてくるのが感じられました。 音楽は聴くのも演奏するのも感じることが大切です、人を感じることが出来れば感じてもらえる。 私の考え方が少し変化するのに影響を与えてくれた一枚でした。 もう、30年前から変わらない印象です。
・「音にもアニミズムがあった!」
おそらくドビュッシーが作曲に耽っている時、頭の中ではこんな音が鳴っていたのではないか…思わずそんな想像が膨んでしまう。ピアノでおなじみのフレーズも、ひとつひとつの旋律・パートが生命が吹き込まれたように存在感を放っている。トラック9などに見られるユーモアのセンスは、冨田氏が手塚アニメの音楽を手がけていたことと無縁ではないだろう。工業製品と化したシンセサイザーの音に慣れきった21世紀にこそ響く名盤中の名盤。
・「これは冨田氏の処女作ではない!」
私は色々なシンセサイザーの回路設計から製作、完成までを趣味としているが、このアルバムは凄い。冨田氏はこの作品の他にソニーレーベルだったか「スイッチトオンクラシック(だったかな?)」なる作品も出している事実があるのだ。以外に知られていないのだけれど…。後はRCAから「冨田勲の世界」なるシンセサイザーの音作りアルバム(LP2枚組みだった)も再販されないし。これにはなんと氏が「銀河鉄道の夜」というモノラル録音のシンセ作品が収録されているんですよ!。冨田氏はどちらも恥ずかしい作品だと言っておられる様ですが。再発売していただけませんかねぇ~?。それらを聞いた上であえてお勧めします。「月の光」には氏が1年4ヶ月かけて作ったエネルギーが注がれておりますから。
美的な作品群ですよ。 御賞味あれ!。
・「実はサントラでもある……らしい」
主演した坂東玉三郎が出来具合に納得しなかったとかで、今に至るもDVDはおろかVTRも(海外で売られた怪しげな海賊版を除くと)出てないとかいう映画「夜叉ヶ池」(1979)。この映画で使われたのがこのアルバムの曲でした。先にこのアルバムが世に出ていて、映画製作に当ってこれらの曲を流用したという順序になりましょうか。
三木のり平他が演じる妖怪の登場でかかる「ゴリウォーグのケークウォーク」や、オープニングとエンディングを壮大に(?)飾った「沈める寺院」などなど、映画を見た覚えのある方にもお勧めです。実は私もその理由により買いました。(笑)
・「創造力あふれる、美しい万華鏡のような音楽」
彼の音楽に初めて接したのが「炎のランナー」。次がいきなり「ブレードランナー」で、映像の魔術をさらに高めてくれたヴァンゲリスの、美しく、創意にあふれる音楽の虜になってしまった。以後、多くのCDを聞いてきたが、私のベスト3を挙げると次のようになる。第1位は、当然ながらサントラCD「ブレードランナー」。第2位は、オリジナルアルバムCD「voices」。全体がテーマに基づく組曲のような構成で、気宇壮大なシンフォニーやリリカルな美しいメロディー、異国情緒の音など、イマジネーションあふれる音色の万華鏡のごとき作りで、通して何度聞いても飽きない。第3位にはいくつか候補があり、初期の名作「天国と地獄」「反射率0.39」も無視できないが、やはり、サントラCD「1942コロンブス」にしたい。装置の技術的進歩もあるが、やはり、音の厚みや、映画のテーマに沿った、スケールの大きい荘厳な音作りが良い。彼の音楽を聴くと、さまざまなイメージが沸き起こってくるし、その音世界に完全に浸りこんでしまう。そして、精神的に深い何かを与えてくれるのだ。そういう点において、彼は、単なるミュージシャンではなく、創造力にあふれるまさに「芸術家」だと思う。
・「FIFA アンセムでヴァンゲリスを知った人にお勧めです」
1曲目の「ヴォイシズ」は、2002FIFAワールドカップの公式アンセムにそっくりの曲です。体の芯から力がわいてくる名曲です。お勧めです。
・「Vangelisの90年代の名作」
全体が一つのコンセプトで作られているアルバムですが、特に3トラック目"Come to me"から7トラック目"Losing Sleep (Still, My Heart)"の、しっとりとした雰囲気が秀逸です。さらに、6トラック目の"Prelude"は、哀感溢れる旋律の美しさが素晴らしい曲で、次の荘厳な曲"Losing Sleep (Still, My Heart)"のまさにプレリュード的存在となっています。お奨め盤です。
・「この世とあの世の分岐点に響くもの」
まだ前衛とか実験音楽とかの流行っていた70年代の制作であるが、そんなことより大事なのは、2007年現在において聞いても、この音楽の比類なき素晴らしさをどう人に伝えられるのだろうか、ということなのである。これほどの創意と想像力にあふれる音楽を他にすぐには思いつかない。パーセルの曲を基に、当時、電子音楽によるアルバムも出していた彼が、音の重層的な広がりを実験的に創出したものと思われるが、そこに聞こえてくるのは、最後の波音に象徴されるように、この世と彼岸の音の美しい戯れであり、人間や地球への無限の想いであり、人類というドラマが生じていくその過程を一瞬に表したような、そんなイメージを喚起する音楽である。高橋悠治のアルバムの中でも、全く独自の仕上がりのこのアルバムは、すべての音楽のジャンルを超えて存在していると思う。
●虹喰い
・「存在が粉々になるくらい揺さぶられた」
当時、彼らが話題になり、ついにNHKでも特集を組まれたときに初めてTVで見た。あんな奇抜な格好をしながら、あんなにストレートで攻撃的に、しかも知性とやさしさとユーモアさえあるメッセージをたたきつけられて、自分でも気恥ずかしくなるくらい感動した。特に有名な「抱きしめたい」には、こちらの存在が粉々に無に帰するくらい揺り動かされた。泣いてしまったのだ。そして、きれいなメロディにたよらない、人間の発する言葉そのものの力に気づかされた。映画なんかで時おり、過剰な音楽がふっと一瞬消え、俳優の朗読のみが聞こえてくるときに新鮮な感動があるのと似ている。これ一曲でも、このアルバム、この伝説のグループの存在価値は揺るぎがたいものであろう。ドリアンさんは今も名を改め、言葉で人の心を揺すり、癒してくれている。朝日新聞の人生相談はTETSUYAさんの担当のときは必ず読んでます。悩みに対する解答が全くユニークでおもしろく、なるほどと納得し、癒されるのです。
・「好き嫌いは、はっきりするだろうね。」
「生と死」がテーマの記念すべきファースト。のほほんと生きていると、目に見えていないことがたくさんあるよってのを気付かせてくれる。「あれはいい。これは駄目」と押し付けるわけではなく、ひたすら現状を叫んでいる。「汚染蟹」「ゾウガメ」など動物をテーマにした曲もあるが、その動物達も人間と深く繋がっていたりする。別にテーマ抜きにしても音楽に乗せての詩の朗読(叫び)する方式、激しいパンキッシュなものから、陽気なお笑いもの、しんみり暗いものと曲調もさまざまな聴かせかたをしてくれるので、普通に楽しめるのではないかな。自分が楽しけりゃ、どう生きたっていいじゃんって思うのも良し。感銘を受けるも良し。何かを感じてくれればいいんじゃないかと。とにかく良いアルバムです。
・「歌わないバンド登場」
このバンドは初期の頃は全く歌を歌わないバンドでした。ロックのリズムに乗せて詩を朗読したり叫んだりとかなり異質なバンドでした。このアルバムはそんな彼等のデビューアルバム、一番好き嫌いが分かれるアルバムです。でもラストの「抱きしめたい」は世紀の傑作、この一曲だけでもこのアルバムを買う価値があります。
・「いつかはこんな壊れ方」
デビューアルバムから彼に注目していました。若くして(?)このような夜の酒場の世界風な楽曲を作りそのレッテルが評価され一人歩きするといずれは煮詰まってどこかでハジケルのでは?と思っていたときにこの作品に出会いました。アーチストのひとりよがりにも解釈できなくは無いですが、当時のTomがどうしても吐き出したかったテンションあふれる楽曲の数々に妙な説得力を感じました。正直なTomに出会える一枚。ザッパの影響かも・・・
・「トム・ミュージックとしか言いようのない彼独自の音世界」
トム・ウェイツにそもそも興味を持ったのは、F・コッポラ唯一のミュージカル「ワン・フロム・ザ・ハート」の音楽、特に、あの独特の調子と声音で切々と歌うバラードが素晴らしかったからだ。 本来の彼のアルバムでの声は、だみ声、しゃがれ声、うなり声、叫び声、そしてささやき、と何でもありで、ひとつの曲のなかでも即興的に声を使い分けているようだ。 独りよがり、気まぐれ、いい加減とそしりを受けそうだが、それこそが他に比するものなき異色の才能なのである。 曲のバラエティぶりも他に類がない。「blue valentine」のような初期のしっとりしたバラードやブルース調から、最近のアグレッシブな異端ぶりまで、実にさまざまな音のごった煮であり、通常の楽器や曲の概念からはみ出してしまった、まるで雑音か異常音のような音の群れやうるさく鳴り響く打楽器音の コラージュ状態とでも言おうか・・・地の底からうなるような声が聞こえたと思えば、次には慰安と慈愛にあふれる聖なるささやきが漏れたりと、彼の多彩さにはカテゴリーがない。 このアルバムは、そういう彼の特徴が最初に感じ取れる中期の傑作だと思う。
・「シュールな映画のような。」
tom waits が、いわゆるシンガー・ソングライター的な括られ方から決別した、そんなアルバムじゃないでしょうか...と。何せ、曲が面白い!
いきなり一曲目の短い曲で「違う世界」に否応なしに持っていかれます。これ、戦前のアメリカ音楽とかにあったようなフィーリングじゃないでしょうか(....詳しくはわかりませんが)? これは、これからアルバムを聴くにあたって、「門をくぐる」みたいな意味があると思います。
続いての曲は、エキゾティック・サウンドをも彷彿とさせるような打楽器系の響きに waits の声が抑え気味にのってきて、何ともクール。で、熱にうなされて夜中に起きた時のような(?)ちょっと悪夢的なインストを挟み、美しいバラードの小品 "johnsburg,illinois" が素晴らしく、更に続く "16 shells from a 30-ought 6" 、これでもうこのアルバムは、ただの作品じゃないのが決定的。ガッシ、ドッカ、ガッシ、ドッカ.....という無骨極まりない打楽器音と waits の声が張り合う様は壮観!また "frank's wild years" のクールなこと。このオルガンは、ニューオリンズの腕利きプレイヤー ronnie barron !で勿論、"in the neiborhood"。 ワタシも、これが目当てで当アルバムに手を出した口ですが、出して良かった...と思ってます。
・「シンガ-ソングライタ-と呼ばないで!」
81年発表のアイランド移籍第1弾。現在の彼の基礎となった作品です。この作品は万人に勧められるものではありません。それは、サウンドがあまりにアンチ・コマ-シャルである為です。
それでも、このアルバムを推すのは名曲<イン・ザ・ネイバ-フッド>が収録されていることに他なりません。トムが好きなら、この曲だけでも是非聞いてみて下さい。
●クリムゾン・キングの宮殿 (ファイナル・ヴァージョン)(紙ジャケット仕様)
・「永遠のプログレの教則」
有名無名に関わらず多くの先人の方から語り継がれてる今さら説明不要な名盤。個人的には洋楽はビートルズから聴き始めて雑誌等でプログレなる言葉を知り本格的にそのジャンルで初めて聴いたのが本作だった。不気味なSEからいきなりのハードなイントロとエフェクトがかかったVoの(1)に衝撃を受けた。当時('89)自分はヘヴィメタルも経験してはいたが、やはり(1)には驚かされた。一転し静寂の(2)、叙情と悲嘆の(3)、幽玄と耽美の(4)、そして神々しささえ感ずる荘厳な(5)と一部の隙もない構成に、ただただ圧倒されていた。様々な音楽的な要素が無理なく集約されていてしかも強烈な個性として確立している。何をもってプログレと呼ぶかは様々な議論があると思うが(古い時代の特定の作品群を先駆的、革新的という言葉でジャンル分けする矛盾等)、少なくともこの作品はロックの転換期の歴史的意義という重要性もありながら、プログレというジャンルを訪れる時は避けては通れない作品だろう。これからも新たに聴いた人達に衝撃を与え続けるのだろうから…
・「オリジナル・マスター恐るべし!!!」
今更何を言う事もない、ロック史上の傑作である。
「アビイ・ロード」をチャートから引きずり降ろした事で有名なアルバムだが、ビートルズが拡大しきったロック・ミュージックにおいて、まだ創造すべき物がある事を示したディスクでもある。 そして、アートワークを含めて、ロック・ミュージックが芸術と成り得る事を証明した作品でもある。
オリジナル・マスターを使用したこのディスクでは、まず音質改善の素晴しさに驚愕した!!! スティックが触るタッチの違いまで聴こえてくるシンバル、マクドナルドのブレスまで聞こえニュアンス豊かに響き渡るウィンズ。
レンジが広くなり分離が良くなった事で、もやもやしたものが一切ない眼前に迫ってくる音像となっている。しかしデジタル的なピリピリしたものではなく暖かみがある。
久し振りに良い音でこの作品が聴けた。まさに30年前にLPで聴いた生々しさ、いや実際はそれ以上だろう。 凡百の新譜より遥かに素晴しい感動を体験できた。
30数年経てこれほどの物を聴けるとは・・・!オリジナル・マスター恐るべし!!!。
・「素晴らしきメロディ」
#1の21世紀のスキッツォイドマンは言うまでもなく、良い作品だとして、他の4曲の評価をしてみようと思います。その4曲は全て静かな曲です。悲しく、切なく、哀愁漂うメロディたち。しかし、どこか迫力があり、どこか強みがあります。#1もすごい名曲なんですが、他の曲もひけをとらない、名曲揃いだと思います。
・「限定盤で無いことを祈る」
内容については今更とやかく言うアルバムではありません。ここ何年か配給権が移ったりで、これほどのアルバムが普通に店頭に置かれていないのが非常にさびしい思いがします。前回のユニバーサル盤は限定紙ジャケットのみのリリースでした。今回も限定になってしまうんでしょうか?転売目的で買い占める人も多いようで、それはそれでレコード会社としては売れるから喜ばしいことなんでしょうが、プラケースでもいいから普通に流通させてくれることを祈ります。
・「クリムゾン・キングの宮殿。」
プログレってジャンルを知りたい人、入門したい人には最初の一枚に是非オススメ。1曲目「21世紀の精神異常者」でノックアウトされること間違いなし!実際僕がそうだったから。壮大な中にジャズの軽快さが入ってるこの曲は無条件でノレます。そして2曲目はフルートが美しく日曜の昼下がりにでも聞きたくなる「I Talk To The Wind]。3曲目は哀愁漂う「Epitaph]。4曲目は迷路に迷い込むように世界観に引きずり込まされる「Moonchild]。そしてラストナンバーは一気に心を解放してくれる「クリムゾン・キングの宮殿」。
最高の物語です。
・「CMモードの細野」
糸井重里を代表とする80年代中盤~後期のCMのイメージ感覚がなんとなくつかめるような(意味ありげなキャッチコピーの後ろで音楽がかかっているような)なんとも懐かしい印象のアルバム。環境にのめる前の、小品っぽい楽曲が並んでいて、のんびりしたいときに聞くにはなかなか心地いい音楽。細野のイメージの柔らかさ、コミカルさが随所にちりばめられていて一筋縄ではいかない面白さがある。このジャンルでぱっと聞いてわかる個性はやはり尋常でない。
・「CM音楽ならではの」
キャッチーでかつ目立ちすぎない音楽を。そんな心遣いが随所にある割には、やっぱりやってることが跳びぬけてたりもする細野さんの小品ワールドです。
CMのための曲、ということでどこかしら統一されているようで実はあまり統一感もないアルバムなんですが、そんな「あっちへいってこっちへいって」という浮遊感がなによりの「細野ワールド」の一片わなけです。
いかがですか?何かを「しながら」にぴったりの観光音楽旅行です。
・「前作も良いですが」
こちらもジェーンレルフとジムマッカーティーのVo.が素敵です。前作がオリジナル・ルネッサンスの延長線上にある作品だとすれば、こちらは当時を反映した音になっています。「静謐な美しさ」とはこの作品のことを言うのでしょう。
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