On the Road (詳細)
Jack Kerouac(著)
「青春そのもののほろ苦さ」「"IT"を求める旅」「道、旅の名作」「ビート文学の巨人名作」「Always,be on the road」
どくろ杯 (中公文庫 A 81) (詳細)
金子 光晴(著)
「猛烈さの試験薬」
愉楽の園 (文春文庫) (詳細)
宮本 輝(著)
「愉楽の心理」「わかりすぎる女性の心理」「なんともいえない雰囲気のある本」「タイ旅行に必携」「タイの不思議な魅力を感じさせてくれる作品」
ライド・ライド・ライド (詳細)
藤代 冥砂(著)
「幸せの余韻」「今までに無い刺激的な旅行記」「人生」
ノンフィクション>歴史・地理・旅行記>紀行文・旅行記>外国>その他の地域
Comics & Graphic Novels>General
Comics & Graphic Novels>General AAS
Literature & Fiction>Authors, A-Z>( K )>Kerouac, Jack
Literature & Fiction>Classics>General AAS
Literature & Fiction>Contemporary
Literature & Fiction>General>Classics
Literature & Fiction>General AAS
・「青春そのもののほろ苦さ」
僕がこの本に出会ったのは、ちょうど大学を卒業して半年くらいが経った頃だと思います。僕はフリーターとしてぶらぶらしていました。丁度そんな時にこの本に出会い、なにかやる気に満ち溢れたのを覚えています。旅を通して主人公の心証の変化、いわゆる大人への変化が実体験と微妙に重なり深い感銘を受けました。旅・友人・酒・女・音楽を通して60年代の若者を描写していますが、全然古くないです。この本を読むと、そんな実体験もないのに、なぜか自分の青春と重ね、ちょっとほろ苦くなります。そして、無償に旅(もしくは青春)を経験したくなります。この本を読んで、何故か僕は友人と四国へ行きました。今となってはほろ苦いいい経験です。
・「"IT"を求める旅」
~第三部の第四章、サンフランシスコの酒場で狂熱ともいうべきジャズのライブ演奏を友人たちときいたあと、第五章の冒頭で、この小説のヒーロー、ディーンはサル(私)にこう言う、”Now, man, that alto man last night had~~ IT.”
この小説のテーマがはきっきり示された瞬間である。
“IT”とは何か。それは第四部のなかであきらかになります。第四部の第三章の中程でディーンはこの小説のクライマックスであるメキシコへの旅についてこう語る。”Man, this will finally take us to~~ IT!”
自動車旅行とジャズのライブシーンにあふれたこの小説の白眉は、第四部の後半、国境をこえたメキシコの売春宿で乱痴気騒ぎをしたあと一路メキシコシティーへと向かう旅路にあります。そこで彼らが何を見、何を感じたか・・・、そして”IT”とは何だったのか。すべてがあきらかになります。
第一部の東から西へのヒッチハイク旅行(ディーンは何故~~かあまり登場しない)、第二部のニューオリンズにオールド・ブル・リー(「裸のランチ」のウィリアム・バロウズがモデル)を訪ねるアメリカ南部への旅、第三部のサンフランシスコからニューヨークへの今度は西から東への旅・・・、それらの旅の描写は非常に素晴らしいものがありますが、第四部のメキシコへの旅の序章、それも壮大な序章だったのいうのがよく~~わかります。
そして最終章である第五部、ほんとうに短い第五部ですが、アメリカ文学史上に燦然と輝く散文としての到達点をここに見ることができます。特に最後のパラグラフは英文として私がこれ以上の見事な文章はない、とおもっている一文です。ゆっくりと味わってください。~
・「道、旅の名作」
最初は、とりあえずビート・ジェネレーションについて知るための義務感で読み始めたので、退屈でしかたがなかったのです。でも、徐々に『路上』の世界に引き込まれてしまいました。残りページ数が減っていくにつれ、ぼく自身の読書の旅が終わる切なさで胸がいっぱいになりながら、でもぼくは旅の終焉を見届けようと、目を本のページに走らせました。そして読み終えたあとに、なんともいえない切なさに襲われました。楽しかった旅であれ、苦しかった旅であれ、旅の終わりはいつも切ない。ぼくはいつもこう感じてはいるのですが、『路上』はそのことをあらためて教えてくれました。
『路上』には人間が広大な大陸をあてどなくさまようことのすべて、繰り返される昂揚と落胆が表現されている。ぼくがこう言っても誇張ではないでしょう。過剰なレトリックを廃した、でも文学的で率直な名文の数々がちりばめられているので、傍線を引きたい文章、原書で確認したい文章がいくつもあり、実際に引いてしまいました。とにかく名作ですね。
また、主人公が自分をはっきりと「白人」に同一化したうえで「黒人」、「インディアン」と複雑な心理で邂逅、交流している個所もあるので、アメリカの旅文学という視点だけではなく、アメリカの文化研究という視点から読解してみても、興味深いことでしょう。
・「ビート文学の巨人名作」
米文学「ビート・ジェネレーション」代表作家の最高作品。ヒッピー全盛期には「聖書」として若者たちに愛読された。もっとくだけた優しい英語、もっと格好いいスラングが小説中に氾濫しており、発売当時は文壇から「文学冒涜」と罵られた。現在は名作。
・「Always,be on the road」
16の時、初めて「路上」を読んだ。まだ見ぬアメリカは とにかく格好良く、主人公たちの生き方は新鮮だった。20 才の時、「路上」を片手に初めて海を渡った。選んだのは 何故かインド。個人的にいろいろあって、打ちのめされて いた時だった。それからあちこち旅に出る生活が始まった が、ようやく「夢の地」アメリカへと向かったのは去年の事
だった。サンフランシスコで、シティライツ・ブックスや ケルアックSt.など一通り巡礼したのだが、何よりケルアッ クを感じたのは、ニューメキシコでレンタカーを借りて荒 野を走っていた時だった。広大なアメリカを実感した瞬間 だった。 この小説の舞台となっているのは、アメリカがかつてな い繁栄を享受していた'50年代。誰もが強く豊かで正しいア
メリカを信じていた。その一方で、若者たちは既成の価値 観に反発し、新しい何かを探し求めていた。 主人公サル・パラダイスは、親友ディーン・モリアー ティと共に広大なアメリカを西へ東へと放浪し続ける。二 人の女の間を揺れ動き、車を愛し、バップを愛し、人生を 愛するディーンと、それを見つめ続けるサル。愛すべき友 人たちとアメリカの現実。
'60年代に顕在化するアメリカの矛盾を先取りしたかのよ うな「アメリカに打ちのめされた」若者たちの姿は、21世 紀を迎えようとしている我々にも共感できるものだし、そ れが、出版以来多くの若者たちに影響を与え、指示され続 けてきた理由でもあるのだろう。この本を手に、いったい 何人の若者たちが「路上」へと旅立って行ったことだろ
う。永遠のバイブル。
・「猛烈さの試験薬」
26歳でやっと読んだ。いまさらながら、だったが、いま読んでよかったと、思った。
「本物の音楽家・詩人・画家は万に一」という中国の古い諺があったようにおもう。アーティストの九分九厘は虚飾や虚勢だということ。その本分は、はぐれ者であり、見世物であり、狂言回しであり、世でもっとも苛烈なサービス業でもある。
金子氏が本物か否かは、いまもって分からない。ただ、ひどく猛烈だということだけは、よく分かった。
数々のエピソードを読むうちに、こんな人間にはなれない(なりたくない)こともよくわかる。凡人は平凡に暮らすこと。奇人はほおっておいても奇人になる。それにしても、あくがれる。
いま読んでよかったと、思った。
20歳になる前に読まなくてよかった、とも、思った。
・「愉楽の心理」
心理描写を自分の中で推理しながら読み深めていく、心理推理小説と言っていいかもしれない。恵子や野口が本当に求めているものは何か、本文中の彼らの語りの中にも表現されていないものを探す面白さがあった。タイという舞台が愉楽の中で正直な自分を見出すのに適しているのかもしれない。
一度も行ったことの無い国だが、運河に浮かぶ船のバックに夕日が映えているようなそんな情景が浮かび、私も愉楽の中でゆっくり自分を探してみたい気がした。
・「わかりすぎる女性の心理」
裕福なタイ人男性の愛人として生きてきた女性と、世界中を放浪している男性。
この二人の日本人の出会いがすごく自然でロマンティックだと思いました。
ロマンティックでありながらミステリアスでかなりリアルに沢山の登場人物を作者は描いていきます。
作者は男性なのにここまで女性の心理がわかっているのだと感心しました。
ラストで女性が生きる道の選択を決心した時、その理由につくづくわかるなぁ。。と感じました。
・「なんともいえない雰囲気のある本」
そこまで長編でもないのに、読み終わったあとに、ちと疲れてしまいますね。そこまで濃い内容でした。こんな人生送ってみたい。女なら、男ならそう思うんじゃないかな? 今も昔も変わらず、一目惚れってあるんだな、そしてその相手のこと最初は嫌いなもんなんだ。
やはり、小説の世界は日本の中でのストーリーより、世界をまたにかけたようなのが読んでて、気持ちいい!!
・「タイ旅行に必携」
主人公は日本人女性と日本人男性、そしてタイ国王。現地の人たちも沢山でてきてタイの国の人の生活とか文化とか思想を覗き見ることができた気がします。ストーリーはこの日本ではおおよそありえない話なのですが、異国のタイではあながち嘘ではないような気がして。恋愛もあり、ミステリー的要素もあるのですがそんなことは実はどうでもいいのです。虚構なのか実話に基づいたものであるのか、その曖昧さの中にこの本のよさがあるのです。10年前にタイを訪れた時はこの本のイメージを重ね合わせながら旅行を楽しんでいました。3年前のタイ旅行の時も読みました。ガイドブックに載っていないタイを知っているようで少し得意気な気分にひたれます。
・「タイの不思議な魅力を感じさせてくれる作品」
とけるような暑さのなか引きずり込まれるようにまどろんだ午睡のなかで現実と夢のあいだをゆったりと行き来するような不思議な心地よさを感じさせてくれる作品です。
境遇に身を任せあえて流れに抗わない女主人公がいざというときには鋭い決断と行動力を示すのも心地よく、絡み合った諸所の事情がどう展開するのか早く知りたく推理小説を読んでいるかのごとく作品に引きずり込まれながら読み終わりました。
人はみな個々にいろいろな事情を抱えながらそれぞれの立場で生きていかなければいけないのだ、というテーマがタイのゆったりした空気のなかで重たくなく描かれています。
・「幸せの余韻」
わたしは女。かれは男。この本に出会ったとき、不覚にも、藤代冥砂に抱かれたいと思ってしまった。どこで?日本で?それとも、まだ見ぬ楽園で?恋をすれば、したいことはひとつ。それはみんな共通のはずなのに、まぁ、ペースは人それぞれだけれど、妙にじらしたり、はぐらかしたり、計算高くなってしまったり。
女の私から見て、藤代冥砂は、最高にいい男で、同時に最低な男であるに違いない。それなのに、許してしまうのはなぜだろう?写真家だから?それもあるかもしれないのだけれど、卑怯な感じが全くなく、やはり、幸福感が残るからだろうと思う。その幸せの余韻を、女はほんとは求めているのかもしれない。
エッチな男の人も、かたい女の人も、そうでない人も一度は読んでほしい本です。
・「今までに無い刺激的な旅行記」
文中で、筆者は世界各地の女性と関係を持っているが不思議と淫靡さは無い。一時の快楽、というだけでなくその女性に真剣に向き合っているらだろう。恋多き女、ならぬ恋多き男とでもいうべきか。
私の好きな冒険小説作家が作品にこんな事を書いている。「ある国の事を本当に知りたいと思ったら、その国の市場に行き、大衆食堂で庶民の食べる料理や酒を飲み、買ってでもいいから女を抱くこと。」
売買春の道徳的な是非は別にして、なるほどと思った。確かにその国の女性を抱くことはいろんな文献や資料を読んだり、観光名所を普通に旅するよりも、はるかにその国の体温やぬくもり、国民性を感じる一番の近道であるかもしれない。男にとって、女は常に憧憬の対象であり、その存在は大きい。女性は偉大なのだ。 作者はまだ見ぬ世界の美女との出会いに期待を膨らませながら、新たな国を目指す。名作「深夜特急」とはまた違った、本能と若さのホトバシリを感じさせる快作です。女性にもオススメします。
・「人生」
自分に必要な分の荷物とカメラを持って旅に出たいと強く思った。今すぐにでも。同じ時を生きている人に出会って、恋をしたいと思った。たくさんの人生を感じたいし、たくさんの人生に触れてみたい。人生ってすばらしいっ!!
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