学問のすすめ (岩波文庫) (詳細)
福沢 諭吉(著)
「天下の名著・世紀の大ベストセラー」「日本のあり方を考える人に」「まずはここから」「学問はやっぱり必要!!」「明治→平成 時代を超えた必読書」
学校では絶対教えてくれない「どうして勉強しなくちゃいけないの?」 (詳細)
藤田 徳人(著)
「求めていた答えがここにある!」「ただの教育本じゃない!」「かなり衝撃的な内容です」「小学6年生なら読めて、理解できるかも」
新しいヘーゲル (講談社現代新書) (詳細)
長谷川 宏(著)
「はじめの一歩」「一般的には「弁証法の人」ですが・・・」「よくできた入門書」「SDヘーゲル」「ヘーゲル入門」
雍正帝―中国の独裁君主 (中公文庫) (詳細)
宮崎 市定(著)
「今の時代に欲しかった・・・」「皇帝独裁の建前と限界」「実録過労死皇帝」「皇帝陛下の罵倒」「知られざる中国専制君主の極限のあり方」
社会科学の方法―ヴェーバーとマルクス (岩波新書) (詳細)
大塚 久雄(著)
「ヴェーバー社会学の簡単な紹介.」「ヴェーバーとマルクスの方法論を」「意外に軽いので、読みやすいです」「社会を捉える方法についてのお話です。」「社会科学の方法がわかる!」
大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書) (詳細)
苅谷 剛彦(著)
「群を抜く論理と考察力」「受験をめぐる幻想」「15年後から振り返って。」「能力主義という言い訳正当化」「平等主義の逆説」
「これぞ、傑作。」「あらゆる時代のコモン・センス、という訳ではないがしかし」「カラダを愉しませつつ、思考へと誘われる本」「解っちゃいるけど」「「もうだめだ」って人に」
地球膨張の謎と超大陸パンゲア (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス) (詳細)
飛鳥 昭雄(著), 三神 たける(著)
「謎がとける」「地球って?!」「地球って?!」
論語物語 (講談社学術文庫 493) (詳細)
下村 湖人(著)
「論語をわかりやすく教えてくれる。」「論語をいきいきと感じることができる」「人生の教科書」「論語・老子・荘子のとっかかりに!」「生きた言葉に満ち溢れている。」
7つの習慣―成功には原則があった! (詳細)
スティーブン・R. コヴィー(著), ジェームス スキナー(著), Stephen R. Covey(原著), 川西 茂(翻訳)
「本物の凄さ」「文句無しの名著」「特定かつ特殊な環境や経験に依存していない」「「聖書」級の良著」「現代のバイブル!?何度も読めばきっと人生の役にたつ。」
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで (詳細)
サイモン シン(著), Simon Singh(原著), 青木 薫(翻訳)
「面白い!」「数学・ワイルズに感動しました!」「これ以上は考えられない最高の数学史書」「数学をめぐる冒険」「一気に読みました」
教科書が教えられない政治学――政治でわかる日本のカラクリ (詳細)
土屋 彰久(著)
「今まで政治に無知だった」「強力に推薦します」「や、やや。。」「アホでマヌケは日本人も同じか」「すごく良い点と、すごく悪い点。」
教科書が教えられない政治学 現代史スペシャル (目からウロコの政治講義シリーズ) (詳細)
土屋 彰久(著)
「大事なことがごまかさないで書かれている」「目のウロコ落としに最適」
現代政治学入門 (講談社学術文庫) (詳細)
バーナード クリック(著), Bernard Crick(原著), 添谷 育志(翻訳), 金田 耕一(翻訳)
「わかりやすい政治学の本」「うん、悪くない!!」「WHAT IS POLITICS?」「とても読みやすい政治学の入門書。」「政治学とは何か?」
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書) (詳細)
谷岡 一郎(著)
「極論のようで極論でない」「データの正しい読み方」「素晴らしい本」「『リサーチ・リテラシーのポイズンピル』」「多くの方へ」
戦争を知るための平和学入門 (ちくまプリマーブックス) (詳細)
高柳 先男(著)
「平和学」「あたたかみのある学術書」「あたたかみある学術書」「まさに入門書」
<反>哲学教科書 (詳細)
ミシェル・オンフレ(著), 嶋崎 正樹(翻訳)
「日本にはあまり出てこない本でしょう」「高校のときに出会いたかったよ」「「反哲学」の教科書じゃないですよ。」「哲学へのいざない」「教科書としてならもう少し面白く^^;」
ヨーロッパ「近代」の終焉 (講談社現代新書) (詳細)
山本 雅男(著)
「近代精神の構造を理解できる。」
メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書) (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 鈴木 主税(翻訳)
「「華氏911」を見た後にいかがでしょう」「民主主義社会に生きるものとして一読すべき本」「名論文『メディア・コントロール』が邦訳された」「メディアによって隠された真実の探求。」「火星人の視線」
抗う勇気―ノーム・チョムスキー+浅野健一対談 (詳細)
浅野 健一(著), ノーム・チョムスキー(著)
「アメリカ・日本関与した暴虐の歴史、現在そして未来」「チョムスキー入門にお勧めです。」「この本を読んでから、もう一度イラクに目を向けよう」「興味深い対談です」「一味あるチョムスキー氏との対談本」
アメリカが本当に望んでいること (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 益岡 賢(翻訳)
「アメリカが本当にやってきたこと。」「背景がよくわかる」「真実の書」「チョムスキー入門者にお薦めします」「新聞をいくら読んでも分からないこと」
覇権か、生存か―アメリカの世界戦略と人類の未来 (集英社新書) (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 鈴木 主税(翻訳)
「結局ブッシュは再選した。」「目的はなに?」「馬鹿は読むな」「チョムスキーの集大成」「著者の主張はわかりすぎるほどわかるのだが」
チョムスキー 21世紀の帝国アメリカを語る―イラク戦争とアメリカの目指す世界新秩序 (詳細)
ノーム チョムスキー(著), 寺島 隆吉(翻訳)
「チョムスキーがイラク戦争を語る待望の書」「本当に」「翻訳が問題」
グローバリズムは世界を破壊する―プロパガンダと民意 (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), David Barsamian(原著), 藤田 真利子(翻訳)
「マスコミにまどわされるな!!」「今こそ読むべき本−さまざまな疑問への答えが見つかります」「民主主義の政府がめざすことは・・・?」「アメリカってひどい国・・」「インタビュー形式で読みやすい」
「ならず者国家」と新たな戦争―米同時多発テロの深層を照らす (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 塚田 幸三(翻訳)
「著者の言葉は歴史的な証言でもある」「言語学者チョムスキーが世界へ向けて発する緊急提言」「テロは弱者の武器ではない」
・「天下の名著・世紀の大ベストセラー」
率直な感想としては、とにかくめちゃくちゃ面白かったです。学ぶべきところや気づかされるところがたくさんあります。福沢諭吉が目の前で講義をしてくれているような、そんな臨場感にも溢れた本です。
言葉を尽くして大絶賛したいぐらい、とにかく素晴らしい本でした。
学問の意義、国家と法、西洋思想、独立自尊、国際社会における日本、などなど盛りだくさんの内容になっています。明治時代に書かれた本ですが、今読んでも新鮮な発想や説教が心にしみいります。またもともと一般向けに書かれた本なので、文語文とはいえ平易な文章で語られており読みやすいのもありがたいです。
いまさらですが、本書はやはり日本人の一般教養として国民みんなが読むべき「原点」としての本だと思いました。安倍首相の「美しい国へ」なんか読むよりも、130年前に出版された本書を読む方がはるかに国民全体の底上げになり、本当の「美しい国」作りへ向けてのインフラ整備ができると思います。
政府にとって扱いやすいバカな国民にならないためにも、みなさんぜひ時間を作って「学問のすゝめ」を読まれることを強くお勧めいたします。
・「日本のあり方を考える人に」
日本が世界の中でいかに行動すべきか、日本国民はどのようにあるべきか、という問題は現代の国際化社会に住む私たちにとっても、明治の近代社会草創期においても同じです。
私たちは現在不況の真っ只中にあり、世界の国際化・情報化の時代に生きていますが、福沢諭吉のこの本は私たち日本人が今後どのように行動すべきか教えてくれていると思います。開国してまだまだ弱小国だった明治日本を支えた一人、福沢諭吉の考え方を今一度学んでみてはいかがでしょうか。
・「まずはここから」
独立自尊の精神を国民に説く。今一度読まれるべき時が来ている気がする。結局今に至るまで、国全体として体現できていないのだから。
・「学問はやっぱり必要!!」
タイトルと著者名、『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』で始まる事は日本人のほとんどが知っているはずです。しかし、内容はあまり知られていないのが残念です。私も読んで初めて知ったのですが、「人は皆平等だが、その人に差をつけるものは学問である」と福沢諭吉さんは伝えたいのです。学問はした方が良いと痛感させられます。
文語体ですがわかりやすい文章で書かれていて読みやすいです。一生に一度は読むべき本だと思います。
・「明治→平成 時代を超えた必読書」
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』この文章は本書の冒頭第一文にあり、学問のすすめと言えばこれを思い起こす人も多いだろう。しかし著者の最も言いたいことはこの文章ではない。
冒頭の文は、今の世の中の機会均等という性質を言っているにすぎない。
機会均等すなわち、誰にでもチャンスはあるんだから努力して学問しないともったいないではないか、というのが著者の本当の主張したい点である。
ここからさらに派生して、本書では、我々が社会の一員としてより豊かな人生を送るために「最低限」必要かつ超重要な事項が多く書き記されてある。
人間として、そして特に日本人として現代を生き抜きたいという意気込みを持っている人(あるいは持てないでいる人も)、一度は読んでみる価値あり。
●学校では絶対教えてくれない「どうして勉強しなくちゃいけないの?」
・「求めていた答えがここにある!」
子供が必ず口にするこの疑問。「恋愛科学」で有名な藤田氏が、遺伝学、生物学的な見地から非常に説得力のあるお話を展開します。
人間の生きる意味=「子孫繁栄」という図式には嫌悪感を憶える人もいるとは思いますが、アリやネズミなど他の生物の例を引きながら非常に説得力のあるお話を展開していますので、「なるほど」と納得することでしょう。
勉強はなぜ必要か?単純化していうと「男の子は、美人の奥さんをもらってより優れた子孫を残すため」「女の子は、強い男を得るか、自ら強くなり若くてかっこよい男を捕まえて質のよい遺伝子を子孫に残すか、という選択肢を得るため」ということですが、思春期に僕がこのような説明を受けていれば、がぜん勉強に対してやる気が湧いたことでしょう。
また、この本は女性の晩婚化や少子化が起こる理由にも明快な解答を与えてくれます。ちなみに今まで読んだどの本よりも説得力がありました。「負け犬」=「日本を守る戦士」だったのですね。ありがたや。
教育論でありながら、男女関係や社会問題の解決にまで踏み込んだ本書。子供がいない僕でも楽しめました。また、子供ができたら絶対にこれは教えようと思います。
・「ただの教育本じゃない!」
教育関係者です。生徒によく言われる台詞とタイトルが重なったので購入しました。確かに、この本には「自由ってなに?」「どうして親の言うことを聞かなきゃいけないの?」などきちんと答えにくい質問に対応できるようなことが書かれていました。しかし、それ以上に参考になり「なるほど」と思ったのが第5章でした。「女の子が勉強する意味」という章のなかに「女性は母にも兵隊にもなれる」という項目があり、ここを読むと今、話題になっている「負け犬」とよばれる女性がどうして増えていて、先進国で少子化が進んでいるのか、その謎解きが解説されていてすごく面白かったです。読者対象はちがうかも知れませんが、自分は負け犬かも…と思う人にもお勧めの一冊ですよ。
・「かなり衝撃的な内容です」
勉強(学習)しないでいることがどれほど恐ろしいことかということが切実に書かれていました。現代は武器を持たずとも知力で鍛えた経済力を持ってすれば何万人という人間を殺すことができるという「世界経済戦争」の時代であることや、その戦争の被害を被っているのが開発途上国であることなど「生き残るために知力が使われている事実」を通して人間社会の厳しさを知らされました。子供に絶対に読ませたい本の一つです。中学生には理解できる内容なので私の子供が思春期になれば必ず読ませます。下手な勉強法の本を読ませるよりもずっと危機感を感じて自主的に勉強してくれる、そんな力を秘めた本です。
・「小学6年生なら読めて、理解できるかも」
「なぜ、勉強しなければならないのか」を科学的に説明しています。子どもから「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたとき、ちゃんと答えることのできる大人でありたいと思う人は、読んで見てください。
ただ、女の子が勉強しなければならない理由は、説得力がなく、こじ付けだという印象を持ちました。
この本を読むと同時に、“女王の教室”2005年9月10日放送を見ると、子どもたちが勉強しなければならない、そして立派な大人になるためには大人も勉強しなければならない理由が見つかると思います。
子どもたちに「勉強しろ」というのと同時に、言ってる大人たちも「勉強しろ」と言い合いましょう。
合言葉は「勉強しろ!」
・「はじめの一歩」
哲学は多くの学問分野に影響を与えているので(ヘーゲルは例えば刑法理論にも影響を与えている)哲学そのものを勉強するわけではなくても、哲学を勉強する必要に迫られることはあると思います。ある学問にある哲学者がどのような影響を与えているかが解説されていてもなぜその哲学者がそのような考えをしたのかが説明されていないことがあるからです。
しかし、哲学の解説書は数多く出版されていても、専門外の人が読むと何となく消化不良感・孤立感を感じることがあると思います(私はそうでした)。ひとつの原因は、用語や表現に何らかの前提が置かれていてそれが十分に説明されていないことにあるのではないかと思います。例えば、「ホッブスは自然状態を『万人の万人による戦争状態』とし」とだけ解説されていてもその背後にある機械論に触れられていないとなぜそう考えるに至ったかがわかりません。
本書の場合、そういった前提をかなり取り払ってやさしい語り口調で書かれているので消化不良感・本に置いて行かれる孤立感があまりありません。本書が多くの人に支持されているのにもうなずけます。少なくともはじめの一歩として最良な本であることは間違いないと思います。
・「一般的には「弁証法の人」ですが・・・」
哲学の中でも最難関と目されているヘーゲル。はたして本当にヘーゲルは難しいのか。筆者によると「そんなことはない」のだ。この本はヘーゲルの講義録を訳してきた人による、ヘーゲルの思想のエッセンスを凝縮した新書。読み終えての感想だが・・・こんなにわかっちゃっていいんですかね?という気持ちだ。もっともこの本はヘーゲルが書いたものではなく、「ヘーゲルを勉強した人の本」である。ヘーゲルの言いたかったこととすべて同じであるとはいえない。ここら辺はやはり原書と向き合ってみるべきだと自分でも強く思う。しかしそれでもこの著者オリジナルの書といいきるべきではなく、いわば長谷川宏futuringヘーゲルと思って読み進めればいいと思う。
内容だが「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」という彼のテーゼが彼の思想の根幹なのではないだろうか。何の曇りもない自由な理性によって世界は照らし出されなければならない。その意思が原動力となり彼は哲学の域を超え、あらゆる学問領域で網羅的に思考し続けたのだ。ただその理性によって世界は発展し続けるという進歩史観はいまとなってはユートピア的思想として読めないかもしれない。例えば精神/自然においてヘーゲルは精神優位を説く。自然は自然として自足しているだけでは足りず、人間の「手段」として利用されなければならない。むしろ利用されるべきであり、また利用されることで自然自体の品位を高めることになるというのが彼の思想だ。なんだかレイプ犯の女性は襲われたがっていたという身勝手な思い込みに似ていなくもないが、自然を過度に手段に貶めたことが現代において環境破壊というつけとなって回ってきたのは明らかであり、否定されるべき部分だろう。
それでも人々の孤立が免れられない近代化の中で共同体精神の構築の必要性を説いたのも彼であり、西欧の近代化においてその自由の獲得を目指す理性の影響力は良くも悪くも計り知れない(近代の啓蒙主義の帰結として起きたのがナチズムであり、なぜ近代の啓蒙主義があのような人類最悪の愚行にたどり着いたのか、その問いに答えることがフランクフルト学派の課題になる。)。
みなヘーゲルから出発したということだ。
・「よくできた入門書」
よくできた入門書だ。ヘーゲルを不要に難解なものにしてしまった日本アカデミズムの問題の指摘は鋭い。もちろんヘーゲル哲学は一筋縄でいくものではないだろうが、この本でそのポイントを教えてもらってから読むのとそうでない場合では大いに違うだろう。19歳の時にフランス革命を経験したヘーゲルが、理性への揺るがない信頼をドイツロマン主義のノリで考えていたというのがわかると、ひとつヘーゲルでも読んでみるかという気にさせられる。ヘーゲル以降への影響にも詳しく触れられており、考えさせられる。
・「SDヘーゲル」
ヘーゲル自身の著作を読んだことはないから、その読みとしてどうなのか、という評価はできません。でも、この本は入門書だから、入門書としての良し悪しとして感じるところを書いておきます。
入門書の役割は、細部のきめこまやかな論点を拾いつくすことではなく、多少デフォルメしたものではあっても、先に進むための使いやすい手がかりを与えることだろう。その意味で、この本に示されたヘーゲル体系の全体像と西洋哲学史におけるヘーゲルの位置は、とにかくコンパクトでわかりやすい。ヘーゲル自身の著作に分け入っていく前の準備運動としてよいのではないでしょうか。ヘーゲル批判として生まれてきた潮流もいろいろありますから、ヘーゲル自身の著作を読まない場合でも有益だと思いますし。
・「ヘーゲル入門」
ヘーゲルを読んだこともなければ、この著者の文章もいままでに読んだことがないから、その他の作品との関係を述べることはできないが、重厚なヘーゲルとその周縁を新書にまとめるにあたって「これしかない」といったコンパクトでわかりやすい内容だった。
作品としては『精神現象学』が取り上げられ比較的詳細に論じられながら、ギリシアからデカルト、カント、ルソー、ルターらとヘーゲル、その後、ヘーゲルの影響下に登場したキルケゴール、マルクス、メルロ=ポンティらが、「近代」というキーワードを中心にしてまとめられている。
「近代」ということに関しては、西洋から日本に輸入される「近代」という視点で一つの章が設けられ、そこに、次のような文章があり印象に残る。「西洋の近代精神は、!!お手本としてこれを消化・吸収しようとする接近のしかたをきびしくしりぞけるような、そういう精神なのだ。お手本をもたないで生きていく、というのが、すなわち精神における近代化ということなのだ」(p.146)。 ヘーゲルの著作を実際に読む前に読む本として、ヘーゲルがどのように位置づけられ、位置づけられるべきなのかを知るためには非常に有用な本。
・「今の時代に欲しかった・・・」
清朝五代目皇帝。この人、かなり変な皇帝。帝位に付いてすぐに家臣にカマシた一言。「テメーら、俺(朕)をやわな皇帝だと思ってかかると大間違いだからな。舐めてかかるなよ!!」無能なキャリア官僚を排除し、ノンキャリの優秀な人材を抜擢した。国中の官史に定期的に(というか頻繁に)レポートを提出させ
全てに目を通し、朱筆で添削、意見を書いて返す。それが凄い。間抜けなレポートには、罵詈雑言。馬鹿だ、詐欺師だ古狸だ・・とおっかない。所謂、赤ペンおじさん。あろうことかそのレポートを、後年本にして出版してしまった。「俺(朕)が死んだ後にどんなに取り繕ったって、お前ら官僚がどんなに阿呆か証拠残したるわい・・。」
で、この本今もキチッと残っている。
国庫から借金をして、返そうとしない貴族に対する取立ては凄まじく、身包み剥いでまで取り立てた。そんなやり方で、父の康熙帝が残した莫大な財政赤字を、僅か13年の在位中に、大幅な黒字に転換して、息子の乾隆帝に引き継いだ。こんな、リーダー今いたらねぇ・・。
そんな人なので、何でも自分でやって(だから独裁君主といわれた)24時間働きっ放しで58歳で亡くなった。今でいう過労死。
伝記本でありながら、雍正帝のキャラが生きいきと伝わってくる。こんな面白い本を書く人はどんな若い人かと思ったら、宮崎市定という明治生まれの大先生だと知って、ぶっタマゲタ。雍正帝と共に脱帽です。
・「皇帝独裁の建前と限界」
なんだかんだ言っても官僚機構が統治には不可欠。じゃあ皇帝独裁は官僚機構をコントロールしうる体制かっていうと…雍正帝は頭の切れるモーレツ君主、そのモーレツ君主が過労死するほど部下の言葉を聴き丁寧に指示を出してもその効果は限定的だった模様。
著者も言ってるとおり、雍正帝は独裁の限界なんだろう。
・「実録過労死皇帝」
どこぞやで、過労死した皇帝がいる、という文章を目にしたのが、私が雍正帝を知ったきっかけでした。それから、気になって雍正帝について書かれたものがないか、探していたのです。そうしたら、その名もズバリ「雍正帝」。本人の伝記があるではないですか、しかも著者はあの宮崎市定氏。これは手元に置かずにはおれません。早速入手して読んでみると、これが面白い!興味深い!あの宮崎氏が書いたものですから、楽しくて、ためになるのは請け合いですが、それにも増して著者の雍正帝に対する深い思い入れを感じて、感動せずにはおれませんでした。
著者は全くもって才能ある人で、学者としての鋭い洞察を失うことなく、作家としての人への愛着を持ち続けている。自分は小説家ではないが、と前置きして末尾でささやかな雍正帝の性格描写をされていますが、わざわざ断ることには及びません。何せ史実として描かれている本書のすべてが、もう十分小説なのですから。小説以上に面白い、などという陳腐な表現は使いたくはないのですが、しかしまさに本書はそれなのですから仕方ない。父康熙帝の葛藤、兄弟間の争いの描写、また官僚との往復書簡から垣間見える赤裸々な本音、歴史とは調理ひとつでこんなにも美味しくなるのかと、全く感服してしまいました。それは著者が雍正帝に対して、強く同情し、高く評価しているからこそであり、歴史の中を生きた人に対する真摯な姿勢があるからこそなしえることと言えるでしょう。また、それだけに止まらず、歴史学者として、時代を鳥瞰することも抜けてはいません。雍正帝がこれ以上生きたとしても、それまでの反動としてむしろ政治を蔑ろにすることとなり、結果もとの木阿弥以下になったのでは、と寂しげに指摘されているところなど、歴史学者としての視点を感じます。
・「皇帝陛下の罵倒」
読了。清朝康熙帝と乾隆帝のあいだにはさまっていささか影が薄い皇帝であるが、宮崎市定氏がわざわざ1冊の本にしているところからすると、きっと何か出色あるのだろうと思い読んでみる。この書籍による雍正帝像は絶対的な勤勉さに輝いている。地方官が提出した文書のすべてに丁寧に朱筆を入れて送り返すというまめさには脱帽するが、この返書の内容がこれまた面白く、一国の皇帝がこんなことばを使っていいのだろうかと思うほど相手をさんざん罵倒したり誉めたりしていたりする。これが現代日本のような政体であれば大問題になりそうな発言も含まれているが、そこは絶対君主制度、皇帝陛下にはだれも注意する者がいないということか(もっとも彼の評価については事跡の割にあまり芳しくない)。この皇帝
・「知られざる中国専制君主の極限のあり方」
康熙帝、乾隆帝の蔭に隠れてあまり目立たない人ですが、この雍正帝こそ中国の皇帝による専制中央集権制をその極限まで推し進めた人です。
自分にも他者にも厳しく、他の家来よりも勤勉で、出身部族である満州族と漢民族を分け隔てせず、外国との戦争よりも国内の基盤の拡充に努めた、模範の鏡のような皇帝です。
あまりに勤勉だったため雍正年間は十余年で終わってしまった。多分過労死だったろうと想像します。
中国学の権威、宮崎市定氏が惚れ込む雍正帝。その宮崎氏も
「雍正帝の政治は正に善意にあふれた悪意の政治と言わなければならない。」
専制君主が名君過ぎると、かえって民衆が政治に覚醒する機会を奪ってしまうという批判ですが、どこかの国の誰かさんにも当てはまるような…?
・「ヴェーバー社会学の簡単な紹介.」
講義をまとめた本なので,読みやすい文体です.全体は4章からなり,4回の講義録をまとめたもので,特につながりはありません.
第1章マルクスとヴェーバーを比較させることで,経済を考察するときの両者の方法論の共通するところ,その違いを明らかにしています. 第2章「ロビンソンクルーソー漂流記」が,英国の中流階級の生活を描写したものであるというお話し.第3章ヴェーバーの「儒教とピューリタリズム」を用いて,東西の階級における宗教のあり方,人間観の違いについて言及しています.第4章ヴェーバーの社会学における思想と経済
第1章,第4章を読むと,社会学の方法論のポイントがつかめます.ヴェーバーが,宗教を持ち出して経済を語る観念論者だと思っている人は,本書を読んでから,ヴェーバーの著作に当たるとよいでしょう.
・「ヴェーバーとマルクスの方法論を」
この本は大塚先生の社会学の方法論に対するヴェーバーおよびマルクスの考えを比較したものとして、書かれたのです。全体的には、講義をやっている感じで、わかりやすく(でも結構基礎知識が必要です)説明し、全面的な紹介でもあると私はみています。
・「意外に軽いので、読みやすいです」
西洋経済史における功績で文化勲章(1992年)を受章した著者・大塚久雄氏(1907~1996)の岩波新書青版における代表作。著者は戦後の社会科学分野における代表者の一人。若い人には退屈かもしれないが、日本の学問の歴史を踏まえつつ、志を持って社会科学を勉強したい人には、一度は読んでおきたい本の一冊。(私もこの年齢になるまで敬遠していた。)
本書はタイトルからして、とっつき難いが、私を含めそういう人であっても第2章「経済人ロビンソン・クルーソウ」は、語り口の滑らかさに、すんなり大塚史学の世界に入っていける。第一章の後半のヴェーバーを語る著者の思いの熱さがにじみ出ている。
・「社会を捉える方法についてのお話です。」
社会科学(法学、経済学、社会学など)の勉強を始めようと考えている方におすすめします。なぜなら、社会科学の方法論についてのお話だからです。「社会」というものを「科学」的に分析するには、一体どうしたら良いのでしょうか?
この本では、大塚久雄教授が語り口調でウェーバーとマルクスの科学的方法について解説していきます。やや繰り返しの部分もありますが、繰り返されている部分が重要であるという事を示しているのでしょう。面白いです。
・「社会科学の方法がわかる!」
社会科学を学ぼうとする人には是非読んで欲しい本です。いきなりマルクスの「資本論」やウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読み始めるより、遥かに有機的な理解が得られると思われます。 類書に岩波新書黄版「社会科学における人間」がありますが、「社会科学の方法」のほうが、詳しく
徹底的。「人間」のほうは「方法」の中の人間性についてさらにわかりやすく解説しています。
●大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)
・「群を抜く論理と考察力」
本書のタイトルである「大衆教育社会」とは、どのような社会で、それはどのように生まれ、また発展し、そしてどこに向かおうとしているのか・・・。
・「受験をめぐる幻想」
私が大学に入ったとき、ある週刊誌で、都内で有力な3つの総合大学の新入生の統計の比較記事が載っていた。一つは国立大学、あとの2つは最有力とされる私立大学だったが、新入生の親の平均年収が最も高いのは、おそらく大方の予想に反して、某国立大学だった。イメージ的には私立の一方の大学がよほどお金持ちが集まるという印象があるのですがね。そのときは、その話は読んで驚きつつも、飲み会のネタとして私の中では終わってしまったのだったのだが、この本を読んで、まざまざとその記事を読んだときの衝撃を思い出した。そう、日本の選抜制度は、極めて価値中立的に、誰にも平等に開かれている機会であり、それがゆえに能力の証明として権威を持っているにもかかわらず、結果を見れば、なんだか違うことが分かる。
そのような仕組みができるにあたっては、色々な人のいろいろな価値観、情念、思い込みが複雑に錯綜し、しかしそんなものでは打ち勝てない冷徹な現状があるということを、淡々と統計を用いて筆者は論じる。そして、受験へのアンチテーゼとして現れた「人物重視」「面接重視」に潜む落とし穴さえ相対化して論じ、これが一筋縄ではいかない問題だということが非常によくわかる。受験から一息離れた大学生以降の人にお勧めの本だと思います。なんとなく言葉にできない、だけど実感しているもろもろの受験をめぐる疑問が、うまくできたジグソーパズルのようにぴったりはまる気持ちになれるかもしれません。
・「15年後から振り返って。」
本書の初版は1995年だから、既に15年近くが経過したことになる。今では、著者が本書で問題とした素朴な学歴社会批判は、あまり目にしなくなった。欧米でも学歴が(しばしば日本以上に)重要な役割を果たしていることは広く知られるようになってきたし、理想としての「実力」と現実としての「学歴」を対比して優劣を論じるようなナイーブな議論も、以前に比べ流行らなくなってきたように思う。また、能力別クラス編成や補修の実施は生徒の劣等感の助長につながるからけしからんといった奇妙な平等主義も、少なくとも教員集団の外では、もはや賛同を得ることはないだろう。その意味で、著者が本書で企図した教育にまつわる諸神話の破壊は、確かに達成されたと言ってよい。
しかし残念なことに、教育政策が実証データの分析よりも人々が抱く情念やイメージによって決定される傾向は、過去十数年間いっこうに改善しておらず、むしろ悪化しているように思える。「個性の尊重」「生きる力」「ゆとり教育」「学歴低下」「学級崩壊」「愛国心」「モンスターペアレント」と、次から次へとキーワードが生産され、消費される。古い神話は新たな神話に置き換えられただけであった。いつの日か皆がクールダウンして、著者が提案する「教育と社会との冷静な検証」が議論の主流を占める時が来るのだろうか。どうも見通しは暗そうである。
・「能力主義という言い訳正当化」
をよく解説してくれる本です。新書としては、大変すばらしい構成・内容です。もちろん、新書の読みやすさ面白さを保ったまま、論が構成されていて読み応え十分です!
教育現場における平等主義って、云々と考えたい人はこの本に書かれた概念を知らずして語るなかれ。
・「平等主義の逆説」
形式的に平等な機会を保障することによって、その条件がいかに不平等であっても顧慮しないという逆説を論理的に説明している。この問題は、教育に限らず日本社会全体をおおう構造であり、組織による「囲い込み」と無関係ではない気がする。 いま活躍中の教育社会学者によってしたためられた、論点の明確な好著。教育関係者だけでなく、さまざまな立場の人に広く読まれることを期待する。
・「これぞ、傑作。」
傑作だと思う。(一応)現代社会の息苦しさを明かしてくれてます。内容的には、「無気力製造工場」の改良版といった感じもあり、また、生き方マニュアルともなるでしょう。
・「あらゆる時代のコモン・センス、という訳ではないがしかし」
この本の出版された年、僕は16歳だった。友人に薦められ、忽ちバイブルとなり、繰り返して本を開いた。文章が、やや読者を煽るようにつずられており、僕自身、当時神経症気味であったということもあってか、著者の「現実に対して斜に構えた言動」に乗せられてしまった感もないではない。しかし、今冷静に観ても、本書は、90年代の時代の雰囲気を巧く捉えているように思う。裏返せば、本書に描かれた感性は、もう、古いのかもしれない・・・。全ては平等に無価値という価値観を前提として、死んだガラクタに「如何にして付加価値を見出してゆくか」が大切なことなんだ(それってロシア・フォルマリストのいう、異化、に通じる、かな)と著者は表現しているのではないかなぁ、と当時思い、影響をモロに受けた。また、「虚無」って、消極的な態度ではなく、ううん、むしろ積極的な態度なんだね、とも思いました。全てを否定しなければならない衝動に立ち向かう誠実、にもとずく「虚無=全否定=全肯定」のコペルニクス的転回に、世界が引っくり返った!? いや、僕の体が引っくり返っていただけだったかもしれない・・・・
・「カラダを愉しませつつ、思考へと誘われる本」
監獄からレイヴからオウムから神経症から○○○から、多岐にわたりインフォーマティヴに現代社会のうっとうしさや「架空」を解説。個人的処方箋としての「カラダの快楽」を提示。
勇み足なのか冗談なのか判然としない危うい意見も多い(「たまには戦争だってしたい」なんて2004年3月現在読むと……)し、厳密な一貫性を求めるとアレレ?となっちゃうこともしばしば。けど著者の文章に溢れるウィットは比類ないもので、何度読み返しても吹き出してしまう。「カラダ」を愉しませてくれる本だ。
帯には「考えたってしょうがねえ!」とあるが、著者がここまで「架空のこと」を看破し、憎む知性を得たのも「ドリル」のなかでもがきまくったからこそ、とも思う。本人にとって幸せとはいえないかもしれないし、「ドリル」を正当化するわけではないが、個人的にはこんなに考えてコツコツと調べ物をしたりする著者に、どうしても好感をもってしまう。
第一回フジロックやラブパレードのルポも含む、「90年代とはどんな時代だったか?」を象徴する古典。ビシッと机に向かって読むべき良書、だと思う。
・「解っちゃいるけど」
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・「「もうだめだ」って人に」
この本には「もう人生だめだ」と思ってる人や「自分が「どん詰まり」の人生を送ってる」と思ってる人ほど読んだ後に「自分もまだまだ人生楽しめるのでは」といい意味で「ネガティブ」になれる一冊です
おかげで私も「なんとなく」生きています
タイトルの「ダンス」とか興味なくても十分読める本だと思います
●地球膨張の謎と超大陸パンゲア (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)
・「謎がとける」
ムー大陸がパンゲアであるという説を解りやすく展開してあります。読み終わった後の「まじかよ!!」感は筆舌に尽くしがたいものがあります。やっぱり飛鳥さんの本はおもしろいなぁ~。
・「地球って?!」
飛鳥昭雄さんの理論は、膨大な参考資料と聖書をもとに考察されていて引き込まれていきます。現代の年代測定法には、やはり不確かなものが感じられます。ムー大陸が海底に沈んだ理由・・・超大陸パンゲアの時代の大洪水。そしてその大洪水の正体は何だったかという著者の結論に導かれて、新たな衝撃を受けました。
・「地球って?!」
飛鳥昭雄さんの理論は膨大な参考資料と聖書を元に考察されていてひきこまれていきます。現代の年代測定法には、やはり不確かなものが感じられます。ムー大陸が海底に沈んだ理由・・超大陸パンゲアの時代の大洪水・・そしてその大洪水の正体は何だったかという著者の結論に導かれて新たな衝撃を受けました。
・「論語をわかりやすく教えてくれる。」
「論語」は古典です。古典として崇められているだけでなく、現代でも多くの人に読まれつづけている偉大な古典です。
そうはいっても、原著や現代文訳はなかなか読む気になれない。そんな私にこの本はぴったりでした。論語のエッセンスを物語でわかりやすく、やさしく教えてくれる。すばらしい本です。
自分勝手な解釈が多く見られる論語解説本の比ではありません。私はこの本を折に触れて読み返しています。
・「論語をいきいきと感じることができる」
論語の内容を小説化した本。孔子とその弟子たちを登場人物として、論語にある言葉が吐かれた背景を、28個の物語としてまとめてある。例えば、公冶長篇にある「子貢問うて曰く、賜いかんと。子曰く、汝は器なりと。 いわく、何の器ぞやと。曰く、瑚れんなりと。」では、瑚れんと題して、孔子が、子貢、子賤が君子について問答する様子が描かれる。 素晴らしいのは、登場人物のセリフの中に、上の“瑚れん“と証することになった箇所以外の文言からの引用が多く見受けられるところである。“瑚れん“では、他に7箇所からの引用がある。つまり、この本は論語の文言をジグゾーパズルのように組み合わせて物語を編んでいるのだ。これには、よほど論語を読み込まなければ出来ない所業であろう。これを一冊読めば、論語の言わんとすることが、書き下し文を読む以上によく伝わってくる。
・「人生の教科書」
年が改まって、まず手にしたのがこの本だった。 本書は私のいわば「人生の教科書」だ。 初めて出会った時、私は冗談抜きに泣いた。 手元の本には、涙のこぼれ落ちた跡がしみになって残っている。
「論語」というと、何やら堅苦しい道徳ばかりが並べられているような気がするが、本書は決してそうではない。 孔子とその弟子たちとの、人間味溢れる言行録なのだ。 ここに「聖人」孔子の姿はない。 確かに孔子は、人格の完成した人間として描かれてない訳ではない。 しかしそれは、人間を超越した「聖人」ではなく、身近な親しみのある「師」なのである。
孔子を取り巻く弟子たちは、立派な「師」に就いているのだから、さぞかし優秀な弟子だと思うが、違う。 みな「馬鹿」なのだ。 「馬鹿」といっては弟子たちに悪いが、我々凡人と同じく、先生にこっぴどく叱られることもあれば、生きることに苦悩もする。 全然普通の人間なのだ。 だからこそ、私が手近に置いて「人生の教科書」としたい所以なのである。
本書は「論語物語」であって「論語」ではない。 「論語」を再構成し、「論語」にはない言動の背景、あるいは孔子と弟子の心理をも描写してしまう、著者下村湖人の力量が素晴らしい。 彼が優れた思想家であり、また教育者であることが自ずとうかがえる。 彼の代表作である「次郎物語」も、合わせて読みたくなる。
本書は万人に薦めたいし、特に教員や教員志望の者は必読するべきではないかと思う。
・「論語・老子・荘子のとっかかりに!」
幸運?にも漢字文化圏に生まれた日本人として、論語・老子・荘子を読まないまま死んでしまうのはあまりにももったいない。20代に読むことができて、ラッキーだと思ってます。途方にくれたとき、何らかの道筋が見えるかもしれませんヨ。
・「生きた言葉に満ち溢れている。」
時々、言葉の貧血に陥っているなあと感じることはないだろうか。例えば、哲学や心理学の本ばかり読んでいたり、あるいはジャーナリスティックな用語の渦に巻き込まれそうになったり。そのような時には、生きた言葉に満ちた人間の物語に、本書で触れることをお薦めする。「詩は人間を感奮興起させる。人間に人生を見る目を与えてくれる。人とともに生きる情(こころ)を養ってくれる。」とても思いつかない言葉たちだ。下村論語に釘付けになり、何度も読み返している自分がいる。
・「本物の凄さ」
私はこれまで100冊以上の自己啓発本を読んできましたが、この本は間違いなくベスト10に入る良書です。この本はボリュームが多いので、読書に慣れてない方は途中で挫折してしまう可能性もありますが、そういう方はまず「7つの習慣 ティーンズ」で内容をさらっと一読してみると良いでしょう。(大人が読んでも役立ちますし、子供の教育にも使えます)7つの習慣とは即ち、1. 主体性を発揮する(自己責任) 2. 目的を持つ(自ら立つ) 3. 重要事項を優先する(自己管理) 4. Win-Winを考える(人間関係) 5. 理解してから理解される(感情移入) 6. 相乗効果を発揮する(創造的な協力) 7. 刃を研ぐ(常時向上システム) のことですが、この本の本当の力は、ここに書いてあることを理解することでなく、文字通り「習慣」化することにあると思います。したがって、読んで内容を理解された後は、この7つの項目を壁に貼ったり、手帳に書き出して、毎日唱えていると、2〜3ヶ月もすれば、それまでの自分と違ってきていることに気付かれることでしょう。私は部下の教育のため、読ませ、実践させていますが、みんなが生き生きと仕事に取り組むようになってきているのを目の当たりにしています。もちろん、ビジネスに限らず生活にも生かせる基本的な習慣ですので、主婦や学生の方にも是非読んでいただきたいお勧めの本です。
・「文句無しの名著」
人生における実践哲学書の中で、ナポレオンヒルの『思考は現実化する』と双璧をなすのがこの書物だと思います。
この7つの習慣の中で、『思考は現実化する』にあまり書かれていないのが、第5の習慣で、その部分を読むだけでも、人間関係が劇的に改善されるのではないでしょうか。
英語版の原著を読むと、本書が『思考は現実化する』をかなり意識し、差別化を図るような意気込みで書かれているのが散見されますが、突き詰めるところ、両者の目標は、ともに「高い人格形成」であり、その目標へのアクセスの仕方や、置いている重点が異なるだけでしょう。
私にとっては、どちらの書物も宝です。どちらも購入され、じっくり読まれることを、忠心よりお薦めいたします。
・「特定かつ特殊な環境や経験に依存していない」
→以前、TPS(トヨタ生産方式)を導入するコンサルの方に聞いたところ、 依頼を受けた会社や部門にTPSを適用する際には TPSが提唱している5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)のうち 最初の2つの整理・整頓だけを、集中的に行ってもらうのだそうです。 最初から全部実施してもらうことが非常に困難だからというのが、その理由。 しかし、不思議なことに、この単純な2つのことを「徹底して」行って もらうだけで見る見る成果が現れるそうです..
→この7つの習慣を実際に行う際も、いきなり全部を行うのは大変そうです。 ですが、最初の3つ(主体性を持つ、目的を明確にする、優先順位をつける) だけを「徹底して」行うだけでも、今まで体験したことがないような「劇的な成果」 が出るような気にさせてくれます..
→なぜ、そんな気にさせてくれるのか。 それは、この7つの習慣が、アメリカ建国以来、アメリカで出版された「成功」 に関する文献を徹底的に整理・分析した上で、提示されている習慣であるからだと 思います。 7つの習慣の先にある成功が、「特定かつ特殊な環境や経験に依存していない」 ことが、この本に記述されている理論と実例に、十分な信頼と迫力を与えています..
→妻や自分の子供に対しての、著者自身の成功と失敗の事例は、 身近な事例として、とてもわかりやすく、理解しやすいものでした.. やはり良い習慣は、身近なところから1つ1つ変えていくもの..ですね..
・「「聖書」級の良著」
この本は「成功の本質」に限りなく迫ろうとした本です。「本質」とは、どの時代でもどの人間でもどの世代でも、どんな条件下であろうと存在し続けるものです。
そういう「本質」語りは、どうしても抽象的になり、時には胡散臭かったりすることもあります。しかしこの本は具体例をうまく織り交ぜて、内容を曖昧にぼかそうとはしていません。
そんなわかりやすい具体性を混ぜても、発行から17年余り経っていまだに世界で支持され続けるということは、いかにこの本に込められた「本質」の純度が高いかを証明しているといえます。その純度は、世界最大のベストセラーである「聖書」に迫るものがあります。
「今の状況/自分を変えたい」と思わない人には、この本はそもそも意味がありません。しかし、少しでもそう思う人は、この本を手に取る価値はあるんじゃないでしょうか。「この本の原則に従っておけば絶対に間違いは無い」とは言い切れませんが、たとえば10年この本の原則に従って生きてみても損はなさそうだ、と、僕は考えています。
・「現代のバイブル!?何度も読めばきっと人生の役にたつ。」
500ページ程もあり、とても分厚くなかなか読む気になれなかった。しかし、一度読み始めると止まらなくなってしまった。人生を生きていく上でのポイントを7つに分けてあり,どれもとても納得がいく。コヴィー博士はまず「私的成功をしなさい」と説く。他人任せではなく、自分から動く事の大事さ、目標を立てて生きる事の重要さを懇切丁寧に解説していく。そこで、原則(自然の法則)に沿った生活の大切さが良く理解できる。その上で他人との関わりでの成功(公的成功)をすることを薦める。とにかく、例が豊富で説得力がある。人生において、自分にとって何が大切かを良く考えさせてくれる。仕事中毒で、ストレスがたまっている人に是非読んでいただきたい本。目からうろこが落ちるはず。また家庭と仕!事のバランスをうまく取れない方にも参考になることが多い。
●フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
・「面白い!」
とにかく面白いの一言!高校時代、数学ができず進級すら危ぶまれた私が一晩で読み上げてしまいました。数学者の情熱に刺激され、なぜか高校時代の教科書(・・・と言っても解答つきの虎の巻の方だけど)を引っ張りだし、解き始めて周囲を驚かすことに(笑)それでも興奮が冷めやまず、高校時の数学の先生(担任でもあった)にこの本を薦めたところ、すでに担任クラスの生徒に読ませており、なんと読後はテストの平均点が著しくアップしたとのこと!素晴らしい!!「あなたが五年前に読むことができれば、私もあんなに苦労しなかったのに・・・」と恩師にため息をつかれたのはせつなっかたけど。
・「数学・ワイルズに感動しました!」
中学・高校・大学(教養課程)にて数学を学んでは来ましたが、負の数・虚数などがなぜ考えられたのか?数学はなにを目的としてくるのか?どのような人・歴史によって発展してきたのか?などの総合的背景が分からないまま、公式・問題の解き方のみを勉強してきて、今日に至っていました。
しかし、この本を読んでその奥深さ・数学界を垣間見ることができ数学に対する考え方が変わりました。数学そのものが分からなくても十分に理解できる構成になっています久しぶりに心ときめく本と出会えて、充実した時を持つことができました子供にも、もの心がついたら読ませてあげたい本の1つです
・「これ以上は考えられない最高の数学史書」
Andrew Wilesが1994年に証明したフェルマーの最終定理を題材に、ピュタゴラス、エウクレイデス(ユークリッド)、ディオファントスなどのギリシャ数学者に始まり、フェルマー、オイラー、ガウス、ガロア、ヒルベルト、ゲーデル、等の巨星が次々に登場し、読者に息つく暇を与えない。様々な逸話が登場するが、それが主題と直接・間接に関連し、著者の博識と筆力に脱帽せざるを得ない。
Wilesの8年間に渡る努力の描写は素晴らしい。特に1993年母校ケンブリッジで証明を公表した後、それに欠陥があると判明してから1994年遂に修正を終えるまでの一年間は、シナリオとしても出来すぎである。
Aczelの本でもそうだったが、谷山・志村両氏の貢献を正当に評価している。ちなみに本書では、Aczelほどヴェイユを悪く捉えてはいない。
!フェルマーの最終定理を扱った書物は数多く存在するが、こと一般向けに書かれたものでは、本書を凌駕するものは全く考えられない出来栄えである。
・「数学をめぐる冒険」
自分が数学に関して書かれた本を読むことはおろか、それを楽しむことになろうとは思いませんでしたが、本書の面白さは尋常ではありません。算数もおぼつかないまま大人になった私でさえ、フェルマーの法則に魅入られた人達の歴史と戦いの物語を夢中になって読んでしまいました。
これまで”数学は楽しい”とか”数学は美しい”などという発言を聞くたびに全く理系の連中の気が知れないと思っていましたが、今では少しだけその意味がわかった気がしています。
・「一気に読みました」
とにかく面白い!私は理系の人間で幸いにもこの本の最後にある補講がすべて理解できます。そういう人には特にたまらない一冊だと思います。高校の数学の授業でいろいろ教える前に生徒に読ませれば良いのでは?と思いました。
高校生でも理解できる数式を証明するまでの世紀を超えた人々の努力、その一つ一つのピースがだんだんと埋まっていく様子、でも、もしそのピースの大元が間違っていたら…という不安、ちょっとした機転で論理がつながり視界が開けた瞬間の歓喜、それら全てがこの本に詰まってます。
久しぶりに読み終わるのがもったいないと思えた一冊です。数学の問題に関する書籍にも関わらず数式がほとんど出てこないのでヒューマンドラマとして誰にでも読めると思います。天才たちの情熱を感じ!て欲しいです。
現在は同じ著者の作品である「暗号解読」を読んでいます。
・「今まで政治に無知だった」
いままであまり政治のことは気にしてこなかったただ、いろいろニュースを見ていると、実際の政治は学校でならったものとは異質なものだとは思っていたが、この本を読んで、いろいろなことがわかった。汚職が絶えない理由、証人喚問の無意味さ、なぜ勲章を皆が欲しがるのか、天下りの構図、国債発行、ODA・・・欲望の渦巻く世界なんだと思ったまた、最近NPO流行りだが、これもかなり世界のNPOと違う印象だ。実際にすごく胡散臭いNPOも多いような気がする。
政治にちょっと興味をもってみたら、読む価値のある本だと思います
・「強力に推薦します」
実は、私は大学時代政治学を学んでいて筆者と友人でありました。当時、理論としての政治学と実際とのギャップについて何の認識ももっていないままに学生生活を送っていたのですが、土屋氏の著書を見て、ほんとに目からうろこが落ちたという気がしています。
当時から土屋氏の感性は独特のものがあったように記憶しているのですが、こういう形の著書に結実して、感慨深いものを感じています。このスタイルの政治学の語り部は貴重です。今後の活躍にも期待したいと思います。友人であったということを抜きにして、この本は強く推薦できます。
・「や、やや。。」
とにかく面白く、読みやすく一気に最後まで読んでしまいした。著者の独特の言い回しがとても理解しやすく、社会の仕組みが一気に分かった気がします。
笑える政治の本で、笑えない政治の状況が良く分かりました。興味の無い人は興味を持つ良い機会になると思いますし、政治を勉強されている方は、今までと違った視点で身の回りの出来事を見ることが出来ると思います。自信をもって友人にも勧められる一冊です。
・「アホでマヌケは日本人も同じか」
大学で政治を学んでいるが、読む教科書のほとんどは政治のオモテのシステムの話ばかり。勿論そこが基本であって、政治を学ぶ以上基本の大切さは十分わかっているつもりなんだが、それだけではつまらない、そんな私の不満を解消してくれたのがこの本だった。高校、大学で習う政治学とは違う。新聞よりもずっと具体的、批判的に書かれていて政治の面白さを認識しなおしたと同時に、怖さや、政治に対するムカツキも覚えた。それ以上に、現実を知らずに今の状態を存続させている日本という国に驚いた。自分が社会に出る前に読んでおいてよかったと思う。ま、知らぬが・・・ということばもあるが。
・「すごく良い点と、すごく悪い点。」
序盤はしっかりかけているし、『権力をカネに変える』などや『日本の政治システム批判』は一度は読むに値するものだと思う。
しかし、読むにつれて、この人は左巻きなんだなと痛感した。民主党の支持母体に関して不十分、女性天皇と女系天皇の違いすら理解できていないし、なんと竹島の位置が対馬と福岡の間にある!
しかも、書くうちに筆がのってきたのかバカな国民はアホな庶民はとかだんだん口調が品を欠く有様。気持ちは凄くわかるが、それをいっちゃ〜お終しまいよ。まあ、そこを念頭において読むのなら、ミスリードされないで済むでしょうね。
●教科書が教えられない政治学 現代史スペシャル (目からウロコの政治講義シリーズ)
・「大事なことがごまかさないで書かれている」
学校の世界史の授業はただただいろいろ覚えろって言われて、やる気がでなかったので成績も最悪でした。しかも現代史は駆け足で過ぎたので、記憶もあいまい。今になってニュースの背景が分からないことがあって、ちょっとまずいかなと思っていたところでした。 これは、トピックごとに、歴史の教訓を今にどう生かすかという視点で書かれているので、最後まで飽きずに読むことができました。たとえ話はなんか独特で笑えますが、大事なことをごまかさないで書かれています。建前にとらわれていないので、読んでいてわざとらしい感じもしませんでした(無理矢理こじつければ、経済学者の金子勝さんが、政治学者だったらこんな感じなのかな?)。「黒人差別撤廃」という項目の終わりには、「逆説であれ、戦争という『力の論理』によってしか、差別という『暴力の構造』を克服できないとしたならば、人類の未来はあまりに暗い。ガンジーに始まり、そしてキング牧師が再現した非暴力抵抗運動の成功は、暴力の構造を根本の論理から否定して、それを可能であることを示してくれた。彼らの足跡は、暗く長き道を照らす希望の光と言ってもよいだろう。ちっぽけな利益のために、たにんい犠牲を強いる必要はない。それが当たり前の世の中になるなら、そしてそれが言葉による説得で可能であるなら、その道の先には、人類の終わりよりも前に、差別の終わりが待っていると言えよう。」と書いてあって、じーんとしました。 読み終わって、今、やっぱり未来を諦めたくないから、騙されないように、思いこまされないように、歴史の教訓と合わせて知識も広げていこう、という気分です。
・「目のウロコ落としに最適」
表層の理解で終わりがちな歴史上の出来事や人物について、「なぜ、そうなるのか」という分析をとことん突き詰めながら、ユーモアを交えた独特の文体で、物事の深層に迫った書。限られた字数で各テーマをしつこいほどほじくりかえし、原因と結果の関係を解き明かしている。一貫して思い込みを排し、左右を問わず有名人にも手加減はない。 読んでみれば、歴史を気持ちよく都合良く解釈しようとしたり、他人にとっての都合の良い解釈を信じ込まされたままでは、結局のところ未来はないということ、その未来を作っていくのも今を生きる自分たちなのだ、ということに改めて思いが至る。 また、随所に折り込まれたコラムとの相乗効果で、学校で学んだ建前の歴史では、なかなか説明されない構造も浮かび上がらせている。歴史が好きだ、得意だと思っている人も、苦手意識を持っている人も、きっとそれなりの発見があるはず。 ところで、本書の構成上やむを得ないのだろうが、前著『自民党が負けない50の理由』と比べて、下ネタ系おやじギャグの出現率はかなり少ない。それでも突飛に思えるような文脈でわざわざ入れているのは、何かそういうことを書かないといられない性分だからか。 それはともかく、政治コラムを書かせたら面白いだろうに、一般紙・誌での連載がないのはなぜだろう。著者には、ぜひ、この持ち味とスタンスを保ったまま、適度に中ブレイク(大ブレイクする土台があるならちょっとは違う世の中になってそうだし、何かの間違いで大ブレイクしてしまうとかえって真意が伝わらなくなりそう)してほしいものだ。
・「わかりやすい政治学の本」
とかく政治学の本は難解なものが多いが、クリックによるこの本は英国の大学課程の教科書として用いられているにも関わらず、大変とっつきやすい本である。民主主義や権力分立などがどのように機能し、我われの生活を支える「政治」を構成しているのか概観できる。しかも内容は濃く政治のいろはを学ぶに最適の本だと確信している。
・「うん、悪くない!!」
いや、俺みたいにね、テレビも見ない非文化人にとってはね、政治の世界なんて遠いわけですよ。で、政治学の本なんかを読むとね、大学の教師の先生方って、生徒がみんな政治に興味があるとか思ってるのか、信じたいのか、わかんないんだけど、好き勝手やってくれているわけですね。だけどね、さっぱりわからない。リアルに迫ってこない。でも、この本は平明な記述で、しっかり基本を教えてくれる。そりゃあ、きっと不備を指摘することだって出来るんでしょう。でもね、伝える言葉を発するというのは重要なことじゃないですかね? その意味で、この本は、私に政治という生の位相を垣間見せてくれたわけで、最大の評価をしたいと思う。
・「WHAT IS POLITICS?」
「現代政治学入門」というタイトルですが、原題は"WHAT IS POLITICS?"です。このタイトルが内容をよく表しています。"政治とは何か?"と"政治学とは何か?"についてクリックの考察が書かれています。アメリカで発達した行動科学革命以降の"Political Science"ではなく伝統的な歴史的・制度的・哲学的アプローチ中心の"Politics"の色がやや濃い本です。
第1章・第5章~第7章が"政治学とは何か?"にあたる部分で政治学の学問領域の解説に費やされていますが例えば、「政治哲学」「政治理論」「政治思想史」「政治的教説」の区別を試みかつ相互の関係を明らかにしている件など、単なる学問紹介に止まっていないところはおもしろいです。(もっとも原書は1987年の本で、政治学の学問領域もさらに広がっていますしイギリスを前提として書かれているので日本では少し異なる部分もありますが。政治学の専攻を考えている方などより日本での政治学に関心がある場合はAERA MOOK「政治学がわかる。」朝日新聞社などがよいかもしれません。)
"政治とは何か?"にあたるのが第2章~第4章ですが巻末に藤原帰一教授によるクリックの簡単な解説が載っているのでそれを先に読んでおくと、読みやすいと思います。
・「とても読みやすい政治学の入門書。」
難しいタームを使わないで書かれた、わかりやすい政治学の入門書で、英国では大変評価が高いと言う。訳者あとがきによると、世界で一般的な政治学、というよりも英国スタイルの政治学の入門書であるらしい。
これから専門的に政治学を勉強しようとしている方には入門書として、またそうでなくても基本的な教養として、幅広い読者を獲得できそうな本である。
・「政治学とは何か?」
平易に書かれた政治学の入門書。
政治学というものは、一体何をするのか、というのがメインテーマ。全体としてのバランス、多角性はなかなかよいと思われる。難解な用語でお茶を濁さずに、一般の用語でわかりやすく書いているのはうれしい。全体としては200pもないが、これ1冊で政治学のおおよその俯瞰はできるだろう。
政治学を志す人にはもちろんだが、一般の人にも薦められる政治学入門書だといえるだろう。
●「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
・「極論のようで極論でない」
社会調査の過半数は「ゴミ」である(本書p23)。一見極論のようだが、後に展開される様々な社会調査への客観的かつ的確な指摘ないし批判により決して極論でないことが分かる。新聞記事をズバズバ論破していくのは読んでいて気持ちがいい。その上読者に新聞記事の論理的に、客観的におかしな部分を考察させる機会が(最後の5章の3問以外にも)数多くあり、なかなか頭を使う。社会調査のみならず文章展開の論理性の考察もできる。
・「データの正しい読み方」
「客観的に説明して」「数値で示して」といわれることがある。数値化するということは、物事をより正確に認識できるということが前提にある。
それは正しい。しかし、そこで示された数値データは本当に正しく実態を示しているかということについて、意欲的に解析した本です。
データを正しく読むための批判的なスタンス、バイアスのかかり方などについて具体例を示しながら平易に解説している。生きていく中でこういった情報を身につけておくことは必要だ。
・「素晴らしい本」
この本は一橋大学大学院MBAコースの「理論構築の方法」で使用されている。研究者・実務家・学生を問わず、広く社会人として、必要なリサーチ・リテラシーの必要性を問うている。 各新聞社や中央省庁のあまりのおそまつなデータの使用の仕方から、この本を読んだ後は、簡単にはこれらのデータを信用できなくなるだろう。
さらには、自分も人を説得する際のデータの取り扱いに注意することによって、正確な事実に基づいた意見をいえるような始めの一歩となる。 素晴らしい本です。オススメです。
・「『リサーチ・リテラシーのポイズンピル』」
本書を推薦するか否か、小生迷っていた。内容は抜群である。特に、前付けに載せられている【調査・検証プロセスと本書に登場する「バイアス」】と題された表は、これだけでも十分に、情報吟味に役立つ。本書の内容を要約すると『1世の中のいわゆる「社会調査」は過半数がゴミである。2始末が悪いことに、ゴミは(引用されたり参考にされたりして)新たなゴミを生み、さらに増殖を続ける。3ゴミが作られる理由はいろいろあり、調査のすべてのプロセスにわたる(いろいろと例示するつもりである)。4ゴミを作らないための正しい方法論を学ぶ。5ゴミを見分ける方法(リサーチ・リテラシー/research literacy)を学ぶ。」(p9-p10より)となっている。 著者谷岡一郎氏は、執筆時40代の若さにして大阪商業大学教授・学長を務めていた人物である。想像どうり切れ味は鋭い。この鋭い切れ味が―思い余ったのか、それとも計算された戦略と戦術なのか、はたまた学業を修めた米国の一般向け啓発書の特徴を持ち込んだのか判らないが―、勢い余って過激に大暴れしている。この点が、小生推薦するか否か迷ったところである。良質の内容を知るべき人々が、「単に感情的反発」によって、理解から遠のくのでは、もったいないことである。 しかし、「タテマエ社会」の「ファンタジー」に生きたいとする「妄想家」ではなく、「ホンネ社会」の「リアリティ」に生きる、「当たり前の人間」であらんとするならば、丁度目覚し時計が、けたたましく不快であるにも関わらず有用であるのと等しく、本書も有用なのではないか、このように思ったわけです。 ただし、著者の言を借りれば『もう一度お断りしておくが、過激な内容につき、ずさんな調査(すなわち「ゴミ」)をまき散らしている人々のうち、血圧の高い人は読まないほうが無難である。」(p7より)とのことである。ご注意を。
・「多くの方へ」
中学生レベルで理解できるかどうか疑問ですが、本来はデータの理解の仕方を義務教育において提供し、国民のリサーチ・リテラシーを向上することが必要と思います。調査会社、シンクタンクには、社会科学的に誠実であろうとする調査マンは実は多くいるのですが、依頼者との「契約」において、泣く泣く依頼者の都合のよい調査を設計せざるを得ない現実もあります。身近なところでは市町村のアンケート調査等は結論ありきで、それを担保するような結果を出せと求められたりします。最近の話題では、N○KがRDDという手法を用いて靖国神社参拝を是非を調査し反対派が多いと発表していましたが、私としては質問文自体が誘導的であったり、RDDを含めた標本抽出の手続きが呈示されていなかったので、そのまま信じることはできませんでした。8/14の靖国討論番組で、司会者も有識者も誰も調査の信頼性について疑問を示さなかったのが残念でした。重要なデータであるが故に、調査担当者を同席させるべきだと思いました。そして、この著者のような方が、リサーチ・オンブズマンのような立場で参加されたらよかったのにと感じた次第です。
・「平和学」
この本を読めば「戦争」の本質の一端を理解できるのではないか、と思います。改めて、「平和」とゆうのは人間が獲得するものなんだ、と感じました。
・「あたたかみのある学術書」
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・「まさに入門書」
実際の講義を基に作られているだけあって、表現もわかりやすい。それに著者の実際の体験なども交えているので、読みやすい。まさに入門書といった感じだが、意外と抜け目なく作ってある。さまざまなモデルや図が登場しており勉強になることが多いが、説明が多少わかりにくかった。
・「日本にはあまり出てこない本でしょう」
フランスではこういう本で高校生が哲学を勉強するのかと感心しました。こうして古典や哲学の歴史を踏まえて論理的にモノを考える下地がつくられるのでしょう。 レビューにもありますが、設問、解説に続いて古今の哲学者の引用という本文形式にしたのは正解でした。流れができているので非常に読みやすくなっています。 哲学者の紹介なども良くできたサマリで、ちょっとした調べモノにも使えそう。それから、付録の「採点官の心を捕らえるには」もフランスの教育事情と、試験に対する学生の心情が透けて見えて面白かったです。 ちなみに私の購入した本書は全然匂いませんのでみなさんご安心を(笑)。
・「高校のときに出会いたかったよ」
僕は、大学で哲学科に進んだんですが、受験のときに教師から「哲学科だぁ?やめとけ、やめとけ。頭がおかしくなるぞ。」って言われた記憶があります。 ふぅ。そんなトラウマから、かれこれもう14年…。時代も変わったのね。哲学の重要性・必要性も徐々にではあるけれでも、一般的になってきたように思います。 さて、このフランスの哲学教科書ですが、すばらしいですね。日本の「倫理」の教科書とは大違い。例文の量が違う。日本のなんて名言・格言集みたいだったもん(笑)。ただ、教科書だから、これに優れた哲学教師の授業が付けば、もっといいだろうね。みんなで議論したりさあ…。そんな、高校の授業を受けたかったよ。 なんでも、ドイツやフランスの大学入試試験問題では「カントの『判断力批判』について論ぜよ」式の問題が出るとか。こんなの、日本の哲学科大学生でも、まともに書ける人なかなかいませんよ。 教育の質の違いって大きいなって感じます。
・「「反哲学」の教科書じゃないですよ。」
哲学というものをわかりやすく説明した、まっとうなガイドブックであり、小難しく書いてある教科書への反発、反「哲学教科書」といえる作品です。
この本から人類が築き上げてきた「哲学の全て」を抜けなく学ぶことはできませんが、学ぶ気にさせるには十分な量と質です。
難しい用語ばっかりの教科書、それを朗読するだけの教師によって「こんなのやってもしょうがないじゃん」と思わされた人向け。
・「哲学へのいざない」
哲学というと日本では倦厭されがちだが、彼の国では物事を考えることは哲学に結びつくのだということを改めて実感した。日本社会では表面的にしか物事を捉えないために、考察を深めることはあまりない。物事の根源を知らないまたは知ろうとしない社会では文化が深まるはずもない。文化や文明が育たないか退化している日本には最適な処方箋としてこの教科書が必要だ。
・「教科書としてならもう少し面白く^^;」
内容は星5つ。哲学者についての簡潔な解説と、思考させたいテーマが明瞭で楽しめる。哲学とはなんだ?と思う人にはかなりお薦め。ただし、学生向きの教科書と言う点では訳し方の表現に面白さを追求したい。面白いテーマが平凡な表現で滑っている感じ。これを用いて学生に哲学的思考を導くのにはセンスが必要かもしれない。全体に渡り、楽しい内容で個々の哲学者の著作と併用して読むために手元に置きたい。
・「近代精神の構造を理解できる。」
近代・ポストモダンはどういうものであるかを分かりやすく解説している。これを読むと現代起きている様々な問題も、実は近代精神によるものであると言うことが分かるだろう。この本を読めば知的になれる。
●メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書)
・「「華氏911」を見た後にいかがでしょう」
「華氏911」を見てアメリカの政治に興味を持った方におすすめです。チョムスキーはマイケルムーアが映像でやったことをずっと言葉でやり続けています。見て見ぬふりのできない彼はベトナム戦争から一貫してアメリカ政府の欺瞞を暴いてきました。本書ではアメリカ政府が標榜する民主主義がいかに怪しげなものかをわかりやすく説明し、彼らが一方的に吐き出す情報を鵜呑みにすることの危険を説いています。読む人の視野を広げ、考えることを促します。彼は自分の意見を主張するのではなく、何らかの汚い目的のために覆い隠されている情報を鋭い知性でもって世の中にさらけ出して、さあ見えないところでこういうことも起こっていますがどうですかと考えさせるのです。訳文も見事で読みやすく、情報が命の現代にはかなり身近な書物になりうると思います。
・「民主主義社会に生きるものとして一読すべき本」
高名な知識人であるノームチョムスキーが自国(アメリカ)の政策を通して現代の西側における民主主義を自身の視点で語っている。著書に出てくる事柄はアメリカ主体のもので、アメリカの民主主義の矛盾を暴いているが、日本も同様の政治体制を採用している点からすれば人事ではない。
本の後半に収められている対談での締めくくりに彼の放った一言が心に残った。「他人の犯罪に目をつけるのはたやすい。東京にいてアメリカ人はなんてひどいことするんだといっているのは簡単です。日本の人たちが今しなければならないのは、東京を見ること、鏡を覗いてみることです。そうなるとそれほど安閑としてはいられないのではないですか」
150ページ程度の薄い本だが、その内容を理解すれば、大きな価値になる。もっとたくさんの事実を求めて色々な本を読みたくなるのではないだろうか。彼の狙いはそこかもしれないと思った。読み終えて、自分自身を振り返ったとき、自分は偽善者の仲間でないと言える人はいるだろうか?
・「名論文『メディア・コントロール』が邦訳された」
『メディア・コントロール』は、スポンサー・政府・メディア・知識人が一体となって、“民主主義社会”における世論の合意を捏造していく過程を豊富な事例にもとづいて論証している。このカラクリのなかで、判断を誤らないためにはどうすればよいか。 「正しい知識をもつこと」 「二重思考に陥らないこと」
「知的誠実さと行動する勇気をもつこと」チョムスキーは一貫してこのことを訴えている。彼独特のアイロニカルな論調ではあるが、最近のイラク戦争をめぐるデタラメに接した直後であるだけに、読後感はとても爽やかである。
・「メディアによって隠された真実の探求。」
チョムスキーは本書で、アメリカを中心とした世界主要各国のメディアを使った世論工作、組織的宣伝活動について、厳しい指摘を投げかけています。そこには、戦争やテロの真の姿が、これらの活動によって覆い隠されているという事実があるからです。一般の知識人は、知っていても決して表沙汰にはしないこれらの事実を、チョムスキーが公然と主張している様子からは、彼の真実を追い求める信念の強さを感じることが出来ます。
この本を読んでいて思い出すのは「勝者が歴史を作る。」という言葉です。多大な犠牲者を出す敗戦国のことではなく、戦争に勝った立場の国を中心として歴史は後世に残されていく。極端に言うと前者を悪玉、後者を善玉にしてしまい、その背景にある善玉にとって不都合な事柄は全て闇に葬りさられてしまうというこの言葉は、現在ではそのままアメリカに当てはめることが出来るのではないかと、この本を読んで思いました。
また、本書の最後にある作家辺見庸氏とのインタビューも非常に読み応えがあり、国際社会情勢に少しでも関心のある人にはぜひお勧めの一冊です。
・「火星人の視線」
「メディアと教育制度を完全に掌握していさえすれば、あとは学者がおとなしくしている限り、どんな説でも世間に流布させることができる」(「メディア・コントロール」より)
思想家としてのチョムスキーを知るための入門書というべき存在。わかりやすいし、読みやすい。
ふだんはあまり気づかなくても、少し考えてみれば「あれ、おかしくないか?」と思うことはたくさんある。当たり前だと思っている思考の枠から、少し抜け出してみる。自分で考えて、声を出す。チョムスキーが言いたいのは、そんなごくごく普通のことなのだと思う。
違う目線で世界を見ることは、これからの情報化社会ではますます必要になってくるだろう。「火星人の視点」で日本を、世界を見てみることの重要性が、この本では一貫して説かれている。