「知らない人が多いのは勿体ない」「リリースのたびに充実感が密になっていくアーティストです。」「3枚目のフルアルバムです。」「これはポピュラー・ミュージックではない」
LOCOMOTION (詳細)
さかな(アーティスト)
「とにかく痛い」「洗練された「さかな」の集大成だと思う。」「“うた”というミラクルのゆくえ」「さかなは真のアーティスト」「もっともっと多くの人に聴いてもらいたい」
フライング・リズムス (詳細)
FLYING RHYTHMS(アーティスト)
「ふらいんぐりずむす」
session impossible (詳細)
ECD/久下惠生(アーティスト)
「ゴツゴツとした異物感に満ちたグルーヴ」「間違いない!」「LIVE」
Live in Paris (詳細)
Linton Kwesi Johnson(アーティスト)
「LKJ、ありがとう!!」「レゲエの愛聴盤。」「きわめて良心的な仕事だが・・・」
CROSS THE RIVER (詳細)
World Supreme Funky Fellows 2102(アーティスト)
「流れる音」
Tackhead Tape Time(紙ジャケット仕様) (詳細)
タックヘッド・サウンド・システム(アーティスト)
Invisible (詳細)
DJ Spike(アーティスト)
Keep It Solid Steel (詳細)
Mr. Scruff(アーティスト)
「solid steel シリーズのニュー!!!」
Retrospective (詳細)
Smith & Mighty(アーティスト)
・「知らない人が多いのは勿体ない」
ジム・オルークが絶賛したという5年前の「THRILLMARCH」はまさに音響派シンガー・ソングライターの作品という感じでしたが、今回は凝った音作りよりも、ぐっと前に飛び出てくるポップなヴォーカルに耳を奪われます。こんな風にサウンド全体をグルーヴィーに響かせるヴォーカリストは、他にいないと思います。詩も本音っぽいものが多くなって、彼女の世界観がより強く表れた作品に思えます。全曲がそれぞれに違った個性を持っていますが、ローラ・ニーロっぽい「小春日」からオーセンティックなレゲエ調「許せない奴」、美しくも切ないバラード「砂のリング」への流れが特に好きです。
・「リリースのたびに充実感が密になっていくアーティストです。」
2004 年にリリースされた朝日美穂の 5th. アルバム。
デビュー当時からずば抜けたポップセンスで聴く者を驚かせ、続く 2nd. 「スリルマーチ」ではその圧倒的な世界観で孤高の天才ぶりを見せた彼女が、メジャーレーベルの束縛から解放されて思う存分自分のやりたい音楽を展開しているのがこのアルバムだと思います。
どのナンバーを取り上げてみても、ヴォーカルを含めた全ての音が精密に組み立てられており、アルバム1枚聴き終わった時の充実感がものすごい。リリース以来もう何度聴いたかわからないくらいです。特にお気に入りは<2> (ポリスの Every Breath You Take っぽいリフがハマる。詞も美しい)<6> (ぶっ飛んだ詞とあえてあどけなく歌うヴォーカルの妙)<12>(これでアルバムが終わるのが多分ベスト。CD全体の満足感に大きく貢献していると思うな。)など。というか個々の曲だけでなく全体の流れ、つながりが絶妙なんだよな〜。ちなみに御本人は公式HPで <3> <10> がお気に入りだと書いてます。
最後にこの妙なタイトルについて、ご本人は「どこに点を打って読むかは、あなた次第」とコメントしていますが、[6] を聴くと『掘り当てろ・リズム』が正解のようです。五ッ星評価:★★★★★
・「3枚目のフルアルバムです。」
まずこれまでになくポップなジャケットに目を奪われます。内容は、朝日さん自身はスパイシーな感じと評していますがしっとりした曲もあり、多彩です。個人的には『秘密のフランボワーズ』『シルバーの四駆を追え』のアレンジが面白いなぁと思いました。『シルバー〜』の歌詞は実話を基にしているそうで、笑っちゃいました(笑)。意図的なものでしょうが、やや輪郭が曖昧な音像とちょっとボーカルの音量レベルが高めなことについては好みが分かれるかもしれません。独特の不思議な雰囲気のサウンドが魅力的な作品です。
・「これはポピュラー・ミュージックではない」
朝日美穂のレコードを聴くと「ポピュラー・ミュージック」って何なのかと考えてしまう。たくさんの音楽的要素、凝りまくった音響設計、ユーモアのある歌詞世界、各々のパーツは優れているのだが、それが合わさったときに必ずしも僕の心を震わせてはくれない。精緻な設計図やプロデュース・プランや評論家の知識にあふれたコトバによる賞賛ではなく、突き抜けた何かに心突き動かされる、それがポピュラー・ミュージックだと僕は思う。その人間が多いのが「売れる」ということ。いろいろ書いたけど、一度でいい、高橋健太郎さんではないプロデューサーで歌う朝日美穂を聴きたい。切に、願う。
・「とにかく痛い」
さかなは自分には痛すぎて聴けない音楽だ。
嫌いといっているわけではない。さかなの「痛み」というのは不安定感であり、心を揺らす、という意味で本質的に感動的だ。ミニマルなアレンジの空白感、軽やかなメロディラインが重たく響く。
好きだから毎日聴くという類の音楽では、少なくとも自分にとっては、ない。苦労しているからすごいとかいうことではない。ただ、何か普通ではない遍歴がなければ決して出ない音が出ている。
たとえば3曲目Homeless Feebie-2のメロディ。ものすごく好きなのだが、痛すぎて平常心では聴けない。
そんな音楽もあるということに驚かされる。
・「洗練された「さかな」の集大成だと思う。」
2004 年に高橋健太郎氏の Memory LAB レーベルよりリリースされたアルバム。
高橋健太郎氏がサウンド面で参画してきた 「リトル・スワロー」 あたりから明らかに さかな の音楽が洗練されてきている。言葉を変えると 「聴き易く」 なっていると思います。とは言っても軽くなったとか安っぽくなったとかでは決してなく、その背景には 20 年にも及ぶキャリアをきちんとバックボーンとして感じることができます。このアルバムなどはその高橋健太郎氏を参謀として迎えたサウンド作りの集大成とも言ってもいいくらいの完成度の高い作品だと思います。
さかなの音楽(ポコペンの詞の世界)の特徴として、2人称の歌詞がほとんど存在しないことが挙げられ、まるで映画の1シーンを思わせるかのような描写で独特の世界観を作り上げています。
最後にちょっとだけ私個人の自己主張をさせて頂くと、このアルバムを聴くとたまらなく初期の「水」とかを聴きたくなります。五ッ星評価:★★★★☆
・「“うた”というミラクルのゆくえ」
さかな、というバンドほど、聴くものに“うた”のミラクルを感じさせるバンドはいないだろう。ポコペンの浮遊感のある、けれども力強く囁きかけるようなヴォーカルと、何処にあるとも知れない、不思議な空間で営まれる日常の光景をメモに写しとったような歌詞。その歌のかたわらで、包み込むように、見守るようにもうひとつの“うた”を奏でる西脇一弘のギター。その二人の後景で、穏やかに、しかし力強くさかなの音楽というひとつの世界を支えるPOP鈴木のドラム。
おそらく、さかなの世界に触れた経験のある人なら一度はそう言ってしまうような言葉を、私は今ふたたびまた書き連ねてしまっているだろう。とはいえ、そのように「いつもと同じ」感慨がふっと脳裏をよぎることは、さかなの音楽が「いつもと同じ」であることを意味するものではない。音楽性ないしスタイルだけを語るのなら、ここ数年のブルーズへの傾倒を隠すことのない演奏は、初期の作品群からほど遠く、それは過去のどの作品についても同じようなアルバムはどれひとつとしてない。それでいて、そこには「さかなの音楽」としか言いようのない世界があるのだ。20年にも及ぶキャリアを持つこのバンドが、作品を発表するたびに初めて出逢ったかのような瑞々しい驚きと、「いつもと同じ」安らかさを紡ぎ出し続けていることもまた、さかなの生み出すミラクルのひとつだ。
さかなが「いつもと同じ」ように私たちに歌いかけ、私たちもまた「いつもと同じ」ように、誰とも似ることのない特別な仕方でそうした“うた”を愛し続けるだろう。そして、さかなの“うた”は、差異に満ちた世界の「普遍」をたしかに織り込んでいる。この新しいアルバムでも、さかなは、いかにもなんでもないことだというように、差異に満ちて煌めく「希望のチケット」を私たちにそっと差し出してくれている。
さあ、出かけよう。
・「さかなは真のアーティスト」
いつのものでも誰のものでもないような歌が10曲。
pocopen&nishiwakiを挟んでBlind Moonに続くアルバム。ポップ鈴木さんが最後ってことですが、そっとニュアンスを付け加えるようなドラミング。実に奥ゆかしい。
啓示のような、本人達にしかおそらく見えていない情景を丁寧に歌っていて、どれもこれも昔から口伝えに伝わってきたような伝承歌のような趣。ライブではおなじみだった“LOCOMOTION”も詩を読んでみて深い溜息が出ました。
このインターネットの時代に手紙で思いをやりとりするようなレアな音楽。天然記念物のようなお二人です。しかもこの種は絶滅寸前かもしれません。彼らの音楽を人に薦めてもあなたが音楽通といわれることはないでしょう。が、さかなが絶滅しないよう頑張って聴き続けて下さい。
・「もっともっと多くの人に聴いてもらいたい」
2003~04年録音、2004年9月11日発売、Memory Lab。「Blind Moon」以来4年ぶり、ドラムのPOP鈴木参加では「Welcome」以来5年ぶりとなる。西脇さんの筆によるジャケットも素晴らしい。この間のライブで定番となっていた曲を中心に収録している。特に表題曲の「Locomotion」は名曲であり、近年の日本のロックの中でも、突出したロック・スピリットを感じる。この曲を聴くと、発売日との関連を想像してしまうが、僕が初めて聴いたのは、京大西部講堂でのSlapp Happyの初来日ライブの前座の時だから、この歌が世界に対して歌われ始めたのは、例の日より前だったと記憶する。pocopenさんの進化は止まらない(既録音曲でもライブで歌詞を変えたりするからなあ・・・・)。彼女の創造する音世界は、一体何処まで広がり、深くなっていくのだろうか。しかし、ライブではギター・アンサンブルの妙を聴かせるのに、時間をかけて録音すると音響派が入ってきてしまうのは何故なんだろう・・・・。
・「ふらいんぐりずむす」
壮絶パーカッションBATTLE ミーッ DUBMIXて感じ。久下(ドラム)、ラティール(Per)、内田直之(DUBMIX)という、「職人」が叩き出す音はまさに「FRYING RHYTHMS」。太鼓が空気を粒子に換えて粒子が量子へと変貌する瞬間の快楽。刹那。やっぱウッチ-はすげえや。かなりDUBDUBなSOUNDでFRYING!「SHKTI」からギター抜いて低音強調といえば古の御方にも理解できるか。ダブダブダブダブダブ。。。。ROVOとか好きなやつもはまるかもしれないかもしれないかも。
・「ゴツゴツとした異物感に満ちたグルーヴ」
音質はラフだけど、かっちりとした印象の音作り。それにしてもこの演奏のテンションの高さはどうしたことか。とにかく「カッコイイ!」の一言以外にあまり言葉がない。
久下恵生のドラムスとイリシット・ツボイのターンテイブル、ECDのアルト・サックスが狂気のように交錯するインプロヴィゼイション(M6)は鳥肌モノ。これは「とにかく聴いてくれ」としか言い様がない。
フリー・ジャズ、パンク、ヒップホップ、etc.を貪欲に吸収し放出するヒップホップ・イノヴェイター=ECDが、猥雑な好奇心に根差した1980年代の東京ニュー・ウェイヴの最良の精神を今も更新し続けていることが良く分かる、という点ひとつだけでも十分に勧められる一枚(それにしても、アグレッシヴなラップと「花が咲いて」[カヴァー/M7]のヴォーカルとの落差は苦笑いのツボを突く)。
結局のところ、そこで演奏される音楽の「スタイル」は彼ら自身によって発見され、(時には強引に)獲得されてきたものであって、それが今も彼らがイノヴェイターたる所以でもあるだろう。閉ざされたジャンルのスタイルに寄り掛かりスキルばかりを向上させてきた「上手い」だけの音楽からは想像もできないような、ゴツゴツとした異物感に満ちたグルーヴがこの音源には満ち溢れている。
名盤。
・「間違いない!」
ECDと久下惠生の炎のセッションは必見!ライブの臨場感がバンバン伝わって来ます
これを聞いて皆でECDのライブに行こう!
・「LIVE」
確かに凄いライブだったと思う。
ECDはいつも通りの安定した感じ。イリシットツボイはかなり良いと思う。ただ、久下氏のドラムが効果的に使われてるかと言えばそうでもない。普段クラブで電気系の音を中心に聞いてる人は興奮するかもしれないが、生音になれてる人がこのセットで、どの程度興奮できるのかと思う。
録音状況の問題もあると思うけどね。音結構粗いし。久下氏のドラムをガンガン聞けると思ってる方はちょっと残念かも。
・「LKJ、ありがとう!!」
UK-Reggae Dub Poetのカリスマ、Linton Kwesi Johnson(LKJ)の音楽生活25周年記念Live盤(LKJRecords/2003)です。1st「Dread Beat An' Blood(Poet And The Roots名義)」から最新作「More Time」まで、LKJの軌跡を辿るのにほぼ必要かつ充分なBest盤的選曲となっています(★5つじゃ足りない!!)。盟友Dennis Bovell率いるDub Bandの演奏も実に素晴らしく、Dub会場の雰囲気が伝わる名盤です。Reggae好きのみならず全ての音楽好きに聴いて頂きたいです。ちなみに曲目は以下の通りです。
1.Di Eagle An Di Bear 2.Want Fi Goh Rave 3.Sonny's Lettah 4.Dread Beat An' Blood 5.Fite Dem Back 6.Reggae Fi Peach 7.Reggae Fi Radni 8.Di Great Insohreckshan 9.Making History 10.Tings An Times 11.Liesense Fi Kill 12.More Time 13.Reggae Fi Bernard (Total:約59分)
なお、同曲目&LKJのInterviewが収録された英国盤DVD(Region2/PALでPCでの再生は可能と思われます)も同時リリースされていますが、日本国内では発売されていないようです。個人的には、地球上で究極の音楽は絶対にLKJだと思っています。再来日を切に希望します。いつか生LKJを見たい!!
・「レゲエの愛聴盤。」
のんびりレゲエは、どうもボクの場合聴く時を選びます。ボブ・マーリー系はノリは良いのですが、なんとなく聴く頻度ではロックに負けてしまいます。そんなボクの中で劣勢レゲエも、この人だけは別。
ヒップ・ホップやギル・スコット・ヘロンのようなクール感。いつでも聴ける。
このライブも期待を裏切らず、泣きのギターに低音ボイス&しっかりしたベースライン、侘びのハーモニカが良いです。
客もノリノリ。
・「きわめて良心的な仕事だが・・・」
(おなじタイトルのDVDに関係づけてコメントします)かなり大規模な会場なので、観客との距離があることは残念ながら否めない。かれが東京のクアトロでライヴを演ったとき分かったのだが、観客とのコミュニケーションもリントンの音楽の重要な一部。さすがにこれだけの演奏できるミュージシャンいないし、本編およびボーナスのインタヴューで聞ける朗読も最高なので惜しいのだが、カメラワークのまずさと会場の大きさのため星マイナス1。ちなみにDVDはリージョンフリーで、日本のDVDプレーヤでも見れます。
・「流れる音」
全編、気持ちよく奏でられる展開は、「かけっ放し」ニーズを満たすいい感じの音です。でもとにかく「みずいろの雨」のカヴァーにはやられた。カッコいいです。ボーカルが「みずいろの雨」って感じなんだもん。
・「solid steel シリーズのニュー!!!」
ninja tuneの中核を成すmr.scruffが人気ミックスの第4弾を担当。mr.scruffは自己のhpでも公言している通り、全てのジャンルを等価に愛し、且つ自己の作品は奇才ぶりを発揮するmusic man。今作でも絶妙のセンスで時代を乗越える楽曲群(70'sジャズファンク、80・90'sヒップホップ、ukヒップホップ、エレクトロニカ(渋)、ラストはファラオ・サンダース(笑))を違和感なく、且つごり押しに60分に凝縮!思わず時代錯誤に陥る感嘆の1枚。このシリーズ定番のbpmの変化はないが、安定したテクと早繋ぎでいつのまにか通して聞いてしまう。BGMとしても集中しても最高です。ちなみに使用機材をクレジットしてるのも高評価!!タンテ・cdの3台とデジタルデイレイのみ。潔い!!ooooooohh!!
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