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シューベルト:即興曲/ピアノ・ソナタ第13番・第21番シューベルト:即興曲/ピアノ・ソナタ第13番・第21番 (詳細)
ケンプ(ヴィルヘルム)(アーティスト), シューベルト(作曲)

「まさに “ロマンチック”」


ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集 (詳細)
グールド(グレン)(アーティスト), ブラームス(作曲)

「瑞々しさと冬枯れ」「孤高の調べ」「これは哲学」「孤高の調べ」「坂本教授が選んでいた一枚。」


ショパン:12の練習曲ショパン:12の練習曲 (詳細)
ポリーニ(マウリツィオ)(アーティスト), ショパン(作曲)

「ショパンのエチュードの演奏の最高峰の1つ」「これ以上なにをお望みですか?」「歴史的名盤」「これ以上のショパンはない断言します」「バイブル」


▼クチコミ情報

シューベルト:即興曲/ピアノ・ソナタ第13番・第21番

・「まさに “ロマンチック”
ケンプの演奏を聴いたのはこれが初めてなので偉そうなことはいえないのですが、少なくともこのCDは素晴らしい内容だという事は言えます。 ベートーヴェンの堅牢で重厚な構成、モーツァルトの精緻にして華麗な高揚感に比べて、どこか夢見がちで、自己の外側ではなく内面の深みへ沈んでいくような感覚―というシューベルトの個性が素人にもはっきりと伝わってくる演奏が多いと思います。 森の中を一人歩いていくと、いつの間にやら深い青さをたたえた湖の前に立っていたーというイメージが聴きながら何度か湧いてきました。 シューベルトの音楽世界がそうなのか、ケンプの資質がそうなのかー恐らくその両方なのだと思われますが、曲と演奏家の資質が無理なく合致した時にのみ現れる自然な幸福感というものがそこには聴き取れます。 

2枚組なので値段が少し高いのですが、CD1には珠玉のピアノ・ソナタ13番と21番、有名な“楽興の時”全曲、CD2にはこれまた有名な2つの即興曲が収録されており、録音も60年代のものとしては素晴らしくいいので、お買い得だと思います。

シューベルト:即興曲/ピアノ・ソナタ第13番・第21番 (詳細)

ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集

・「瑞々しさと冬枯れ
過剰なロマンには引きがちなので、長らくロマン派は苦手で、クラシックで好んで聞くのはバッハかドビュッシー以降のものばかりだったのですが、それを克服するきっかけをくれたのが、このアルバム(とバックハウス/フルニエのブラームスのチェロソナタ)です。

ブラームスの壮大な大曲は、下手するとロマンティシズムに耽溺しすぎで甘さが過剰に重たくなりがちなのですが、これらの小品集はそのあたりのバランスがとてもよく、引き算することによる魅力を感じます。

間奏曲集はブラームスの甘さが鬱陶しくならずに楽しめる。グールドの演奏がとても瑞々しくて、若若しくチャーミングです。

他方バラードとラプソディでは、ブラームスのもう一つの魅力である「枯れ」が堪能できます。彼の甘さの中に常に影のようにつきまとう冬枯れの静謐さが、グールドの内省的な面と呼応しあっています。

またグールドのピアノのタッチ(とピアノ選びと調律)は独特で、よくあるコンサートピアノが金属的に共鳴するようになっているのとは対照的にポロポロと一音一音が木を叩いたような音なのですが、それが、ブラームスの「枯れ」にぴったりはまっています。

かなり独自の解釈を行うグールドですが、(冒頭にバーンスタインの発言が残されているブラームスの協奏曲第1番や、モーツァルト、ベートーベンの聞き慣れたソナタあたりを聞くと、その独特さがとてもわかりやすいかと…)この曲集についてはとても自然に聞こえます。他の演奏家と比較すれば実は個性的なのですが、個性的だと思わせないくらい自然なのは、やはり相性が良いからなのでしょう。

グールドのCD全集はかなりの数をもっているのですが、その中でもお気に入りの一つです。バッハ以外のグールドを、と言われたら、これとシェーンベルグあたりが好みです。(あとSWEELINCKのオルガン曲のライブ音源もとても良かった。)

・「孤高の調べ
このディスクには,グールドの青年期(1960年)に録音した「間奏曲集」と,最後の録音となった(1982年)「4つのバラード」と「2つのラプソディ」とが収められている。「4つのバラード」は,ブラームス21歳のときの作品だが,冷め切った,諦観さえ感じさせる音楽には,既にして大家の佇まいを感じる。この作品をグールドは,瑞々しく透明なピアノの音色で見事に弾き切っており,青年ブラームスの音楽から冷え冷えとした孤独感をも引き出している。ブラームスは,ピアノの小品を「私の苦悩の子守歌」と称したそうだが,「間奏曲」も晩年のブラームスの苦悩から生まれ出た,瞑想的な雰囲気を持つ深い音楽である。グールドは,この間奏曲を深い情感を込めて,思索を重ねるかのように演じている。その様は,さながら修行僧の修行のようにさえ思われる。ところで,両曲の録音の間には,20年という時間の経過がある。にもかかわらず,グールドの演奏はその経過を感じさせないぐらい連続したものである。それだけ彼がキャリアの当初から完成し切った存在なのだということを改めて感じる。ブラームスの小品集には,叙情的で甘美なルプーのもの,知的で深くも素直なカッチエンのもの等があり,それぞれに素晴らしいが,孤高の天才グールドが紡ぎ出す調べに,私は,より深い共感とブラームスのスピリットの神髄を感じる。

・「これは哲学
外傷性くも膜下出血で入院中の病室で、デッキに耳を当てて聴き入りました。

哲学的な思索。カンディンスキー。水の輪。

月並みな表現ですが、胸が震えるような。胸の奥がしんとするような。とても感銘を受けました。

・「孤高の調べ
このディスクには,グールドの青年期(1960年)に録音した「間奏曲集」と,最後の録音となった(1982年)「4つのバラード」と「2つのラプソディ」とが収められている。「4つのバラード」は,ブラームス21歳のときの作品だが,冷め切った,諦観さえ感じさせる音楽には,既にして大家の佇まいを感じる。この作品をグールドは,瑞々しく透明なピアノの音色で見事に弾き切っており,青年ブラームスの音楽から冷え冷えとした孤独感をも引き出している。ブラームスは,ピアノの小品を「私の苦悩の子守歌」と称したそうだが,「間奏曲」も晩年のブラームスの苦悩から生まれ出た,瞑想的な雰囲気を持つ深い音楽である。グールドは,この間奏曲を深い情感を込めて,思索を重ねるかのように演じている。その様は,さながら修行僧の修行のようにさえ思われる。ところで,両曲の録音の間には,20年という時間の経過がある。にもかかわらず,グールドの演奏はその経過を感じさせないぐらい連続したものである。それだけ彼がキャリアの当初から完成し切った存在なのだということを改めて感じる。ブラームスの小品集には,叙情的で甘美なルプーのもの,知的で深くも素直なカッチエンのもの等があり,それぞれに素晴らしいが,孤高の天才グールドが紡ぎ出す調べに,私は,より深い共感とブラームスのスピリットの神髄を感じる。

・「坂本教授が選んでいた一枚。
NHK「私のこだわり人物伝」で放送されたグールド特集の中で、「ロマンチックな一面」として紹介されたブラームスの間奏曲集ですが、放送中に聴くことができる2曲(作品117-1と作品118-2)ともこのアルバムに収録されています。紹介されていたジャケットは輸入版のものですが、本作品にも輸入版から数曲抜粋したものが入っています。また、雑誌「ぴあ」で数年前に企画された「坂本龍一の選ぶCD100枚」で選ばれていたのも実はこちらのアルバムです。

輸入版が入手困難な場合はこちらを選ぶのもいいかもです。

ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集 (詳細)

ショパン:12の練習曲

・「ショパンのエチュードの演奏の最高峰の1つ
この CDには色々な感想があるようですが、私の感想を書かせてもらいます。

技巧に偏っているという意見を見ますが、もともとこのショパンのエチュードは高度な技巧の上で如何にそのメロディーを歌わせるかの練習曲ですよね。それに曲に題名をつけることを好まなかったショパンはもともとあの有名な「別れの曲」とか「革命」とか「木枯らし」とかも、題名はつけていませんよね。それは、後の人が勝手につけたもので、映画やその他の影響で、その曲の雰囲気をこうだと決めつけるのは良くないように思います。私はむしろこのポリーニの演奏はそういった後から付いてきたもの完全に排し、全く違う次元で彼の完璧な技巧のもとにショパンが真にこのエチュードに求めたであろうメロディーを追求したものであるように思います。

もちろん、他の演奏者のエチュードも良いものがたくさんあります。私も好きな演奏が他にもいくつもあります。それは人の好みもあるでしょう。ケンプとバックハウスのベートーベンのソナタがどちらもすばらしい演奏であるのと同じだと思います。間違いなくこのCDはショパンのエチュードの最高峰の1つだと思います。

・「これ以上なにをお望みですか?
あれは30年以上前、私がまだ貧乏学生の頃、ふらりと寄ったレコード屋の店先で見つけたこのレコードの帯には「これ以上なにをお望みですか?」とひとことだけ書かれていた。その「ひとこと」に惹かれて、生まれて初めて私はクラッシック音楽のLPを買った。

そして聴いてぶったまげた!こんなことが本当に人間にできるのだろうか・・・と。あまりの衝撃に来る日も来る日も聴き続けて、とうとうLPレコードが擦り切れてしまい、半年後には新しく買いなおした。

それ以来私はポリーニにはまり、ショパンにはまり、クラシック音楽の世界に引きずり込まれてしまった。

今では私の書斎には500枚を超えるクラッシック音楽のCDがある。クラッシク音楽は私の心のささえである。ある時は癒され、ある時は叱咤激励され、ある時はあまりの感動に涙し・・・と数え切れないほど多くのことを、たくさんの作曲家の音楽から学んだ。

良い音楽は人生を豊かにしてくれる・・・私にとって全ては「この1枚」から始まった。ポリーニに「ありがとうと」言いたい。あなたのこの演奏は「人類の文化遺産」です。ショパンにも「ありがとう」と言いたい。自分の命を削りながら、心に染み入る良い音楽をいっぱい作曲してくれて。

そしてまだ、このCDを聴いたことのない若い人にこの言葉を送ります。「これ以上なにをお望みですか?」

・「歴史的名盤
1960年ショパン国際ピアノコンクール優勝者。審査委員長のルービンシュタインに「テクニックは此処にいる審査委員の誰よりも巧い」っと言わせたエピソードは余りにも有名。そんなポリーニの1972年の録音。完璧な演奏。テクニック、表現解釈、パワー、スピード、音色、どれをとっても文字通り「完璧」。エチュードの録音は数多くあるが、これが一番! 自信を持って明言できる。間違いなく、歴史に残る名盤である。

・「これ以上のショパンはない断言します
僕が究極のショパン演奏と思っている演奏が二つある。一つが本アルバム。もう一つがディヌ・リパッティのブザンソンである。二つの演奏はショパンの対極にありながらどちらも聴くたびに感動と新発見と驚きを覚えずにはいられない。

10指の完全なコントロール。これこそがポリーニを表現する最も適切な言葉ではないだろうか。これ以上のテクニックを持った練習曲が今後現れるとは僕にはとても思えない。

これ以上のショパンはないと断言します。

・「バイブル
ポリーニの様に、賛否両論の激しいピアニストも珍しい。同じ頃にショパン・コンクールで優勝したアルゲリッチなら、こんなに貶す人はいないだろう。”機械”、”冷徹”、云々。。。でも、じっとこの演奏に耳を傾けて欲しい。ショパンのエチュードの数学的な美しさ、そして歌が溢れているではないか!ミケランジェリの元で研鑽を積んだポリーニのテクニックとニュアンスが、鍵盤に思い切りぶつけられている様を見て、激しく感動せずにはいられない。こんなに正確に、こんなに生き生きとエチュードを弾けるピアニストは、そうはいるまい。一曲目が余りに強烈な印象なので、テクニックだけのピアニストと言われがちだが、他のピアニストのエチュード集等と較べてみると、飛びぬけて速い訳ではない。ミケランジェリの様に、無駄なものをそぎ落とし、かつポリーニ自身の透明な感覚が、これらの曲を鮮やかに浮かび上がらせているのではないだろうか。

ショパン:12の練習曲 (詳細)
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