バンド・オブ・ジプシーズ (詳細)
ジミ・ヘンドリックス(アーティスト)
「史上最も美しいギターソロ」
オデッセイ・アンド・オーラクル (詳細)
ザ・ゾンビーズ(アーティスト)
「いろんな角度から何度でも味わえる」「Heaven's music」「サイケソフトロックの超名盤」「本当に陽の目を見たのか?」「買って良かった!」
Streetnoise (詳細)
Julie Driscoll(アーティスト), Brian Auger & The Trinity(アーティスト)
L.A.Woman (詳細)
The Doors(アーティスト)
「ラストにしてベストなアルバム」「そして伝説になった」「良い仕上がり。」
「赤心の歌」「永遠なる名作」「オヤジ世代なら違いのわかる隠れ名作」「最高ジョリー」
Something/Anything? (詳細)
Todd Rundgren(アーティスト)
「ポップスの玉手箱~この価格で聴ける素晴らしい時代」「Hermit of Mink Hollowと双璧をなす、トッドの最高傑作」「すばらしい。」「サムエニ廉価盤発売 」「DISC1は星10個でも足りないのでは?」
ファイヴ・リーヴス・レフト (詳細)
ニック・ドレイク(アーティスト)
「まさにユニヴァーサルな音楽世界」「ほんと好き」「最も物語り性の高い」「英国の憂愁」「かなしいほど美しい」
Small Change (詳細)
Tom Waits(アーティスト)
「夜、お酒、そしてトム・ウェイツ」「深夜のバー、ストリップ小屋、漂う煙。」「シンガーソングライター」「ジャージーなトム」「染みわたる」
The Piper at the Gates of Dawn (詳細)
Pink Floyd(アーティスト)
「黒い光沢」「色付きの音が見える」「ミラクル・ワールド」「サイケデリック」「カッコイイ」
G.P./Grievous Angel (詳細)
GRAM PARSONS(アーティスト)
「できれば別々に買おう」「まさにオルタナ・カントリー」
● Psychedelic Sounds Satanic Club Band
● よく聴くの
● 唄と土地
● 自分的な名盤
● キースが選ぶ究極の12曲(92年度)+マイトップテン(86年度)+オマケ
● P2
● メモ書き
● 徒然。
● 至上の音楽
ロック>フォーク・ソフトロック・AOR>シンガーソングライター
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・「史上最も美しいギターソロ」
指揮者バーンスタインが、シューベルトやヘンデルよりもビートルズの方が優れたコンポーザーと評したという話を聞いたことがある。では、Jimi Hendrixはどうか? 彼がバッハをフェイバリットに挙げていたのは有名な話だ。音楽の質を較べることは無意味にしても、諸作からその匂いを感じることができるし、何より彼は優秀な演奏者でもあった。本作は、ジミの作曲家と演奏者、その両面を確認できるライブ盤である。
オリジナルが発表されたのは、70年まだジミの生前。一聴するとわかることだが、本作の演奏は完璧ではない。曲の途中、アームダウンで狂ったチューニングのままソロを弾くジミの苦り切った様子が目に見えるようだし、新生BAND OF GYPSYSのリハーサルが十分でないことが知れる部分もある。発売にはジミ本人も乗り気ではなかったという話にも頷けるものがある。
だが本作は、60s後半、突如現れた天才の片鱗を確実に記録している。特に本作におけるMachine Gunは神の啓示を受けながら音を紡いでいるかのようだ。ジミは自分の出す音と同時に何か違う音を聴いているのである。そしてそれを同時に奏でようともがいているように思える。ギター一台だけの演奏がまるでオーケストラのように聴こえる私だけだろうか。LIVING COLOURのVernon Reidをはじめ、「ロック史上最も美しいギターソロ」に、このバージョンを挙げる人も多い。尚、本作は当時ジミと一緒にミックスに携わったエディ・クレーマーによって理想的なリマスタリングが施されている。
・「いろんな角度から何度でも味わえる」
ロッド・アージェントとクリス・ホワイトの極上メロディ・メーカー2人が同じバンドに在籍したことはまさに奇跡!それに加え、胸がキュッとなるボーカリスト、コリン・ブランストーンまで居る!!全曲いたってシンプル、しかし独創的。コーラス・ワークは凝りに凝っていて、鍵盤楽器も曲ごとに換えてバラエティに富んでいる。ピアノ、ハープシーコード、オルガン、おそらくメロトロンをもっとも効果的に贅沢に使っているのはこのアルバム以外にない。ベースもいいメロディを歌うし、ドラムはリズム・パターンが曲ごとに違って多彩。いろんな角度から何度でも味わえて、飽きの来ないアルバム。
・「Heaven's music」
私はこのアルバムを聞く度、とてもこの世のものとは思えない不思議な陶酔感を覚えます。
例えばそれはビートルズを聞く時の幸福感やオルタナの刹那感など現実の中での感情や逃避ではなく、浮世とは完全に隔てられた彼岸で音楽に浸る感じなのです。他にこのようなアルバムがあるのかどうか知りませんが、私にとって比類しえないワン&オンリーのアルバムです。
・「サイケソフトロックの超名盤」
全体を通してこれほど捨て曲のないアルバムに出会えたのはビートルズ以来かも。メロディーはキレイだし、サウンドもチープじゃないし、コリン・ブランストーンの歌声も心地よいし、すべてがすばらしい。
・「本当に陽の目を見たのか?」
近年、再評価が進んだアルバムの1枚だと聞く。しかし、今も色あせない出色の出来ばえは、再評価という言葉では何だか物足りない。
とにかく、メロディーの巧みさと親しみやすさにハマる。軽快でキャッチーな「独房44」、極上のバラッド「エミリーにバラを」、情感豊かな「ビーチウッド・パーク」…。ポップで変化に富む曲調と美しいコーラスからなる作品群は、シンプルな楽器編成と相まって全てが耳を捉えて放さない。(因みに「独房44」は、「パパの聞く英語の歌は嫌い」と言う小学1年生の娘も口ずさむ) このアルバム発表後もゾンビーズが解散しないでいたら、次はどんな傑作が生まれていたか…。そんな期待を抱かせる名盤だ。
・「買って良かった!」
60年代は、ビートルズやビーチボーイズ、キンクスなど 人気と実力を備えたバンドが活躍した時代だったけど、ゾンビーズほど優れたメロディー&美しいコーラスワークを聴かせてくれるグループは他にいない。 名付けて「哀愁ポップ・ロック」! 60年代好きは必聴の名盤です。
・「ラストにしてベストなアルバム」
ラストにしてベストの出来のアルバムではないかと思います。アルバムとしては1枚目から大ヒットで内容も素晴らしいのですが、この最後の1枚でドアースとして完璧な出来栄えではないかと思います。中でもタイトル曲「LAウーマン」とラストを飾る「ライダーズ・オン・ザ・ストーム」はドアーズの暗さとは別な疾風感を感じさせる曲です。
・「そして伝説になった」
華麗なる反逆のカリスマ、ジム・モリソン逝く・・・忘れ得ぬ伝説のスーパーグループドアーズ このバンドの終わりは解散でもなく、ジムのソロ、脱退、メンバーチェンジでもなく、偉大なるカリスマジムの死によって終わりを迎えた。 1967〜1971と4年間で6枚のアルバムを見てみると1・2枚目はデビュー前からのレパートリーで占められていてる3・4枚目はちょっとPOPな明るい作風になり5・6枚目はブルースをベースに作られているが共通してジム・モリソンの詩世界が展開している ジム・モリソンの死後IGGY POPをボーカルに迎え新DOORSとして活動するという話もあったらしいが実現には至らず、でもIGGY POPならジムの変わりは務まると思うのは僕だけじゃないはず
・「良い仕上がり。」
紙ジャケですが、ジャケットの四隅を丸くカットしてあり、さらに正面は窓抜きされて、メンバーを印刷したフィルムが貼られています。プラス、DOORSロゴはエンボス加工がされて紙ジャケファンにはうれしい限りです。LP時代に見たときはこんなじゃなかった気がしますが、良しとしましょう。かなり得した気分です。音もくっきり出ていて聴きやすいですし、全体的に良い仕上がりです。もちろん、ドアーズの代表作でもありお勧めです。
●赤心の歌
・「赤心の歌」
アル・クーパーがソロになってからもっとも評価の高い作品である。優しさのある声と自分の心情をさらけ出しているような詞とサウンドの曲で構成されている。いままでもすばらしいメロディを作ってきたが、むしろ、このアルバムでは、優しいイメージで包まれている。そんなアル・クーパーの心を知りたい人には最高のアルバムである。
・「永遠なる名作」
不器用な男の深夜の告白。個に沈みこんで行く深い歌だ。感涙・・・。
それにしても現在これとアイ・スタンド・アローンぐらいしか手に入らないなんて、残酷すぎやしない?ニューヨーク・シティとかこのアルバムと並ぶ名作ですよ。
・「オヤジ世代なら違いのわかる隠れ名作」
私はビートルズ崇拝者なので、同じ香りのするミュージシャンならば、レオン・ラッセルを先に聴いていましたね。ところが、ジジイ化するにつれ、アル・クーパーに感銘を深めるようになってまいりました。同年代のレオン作品同様、ゴスペルを取り入れたブルージーなサウンドも、幾分かゴージャスで、ソウルフルな部分に傾いたアルの手法は、DJの嗜好に「ど真ん中」だったのでしょう。同年代オヤジに超オススメの名作です。
・「最高ジョリー」
僕はその時、二十歳を少し過ぎたぐらいだった。クラブのドアを開けたときに、大音量で聴こえてきた曲。それが「ジョリー」だった。リフレインするオルガンのメロディー。印象的だ。どこか哀愁を漂わせながらも、クラブの雰囲気にとてもマッチしていた。そして、人は踊っていた。
「ジョリー」を聴くと、まだ行ったことのない紐育(ニューヨーク)を思い浮かべる。できれば、紐育に降り立つときに、一番最初に聴きたいと思う。生粋のニューヨークっ子たるアル・クーパーだからこそ、この曲の根底に響く孤独を描くことができるのか。
アルバム全体では、男くさくセクシー、ブルージーで渋い。全曲通して完成度は非常に高いと思う。これからどんどん年を経て、そのたびに違った聴こえかたをすることになるんだろうな。
・「ポップスの玉手箱~この価格で聴ける素晴らしい時代」
その昔LP時代の末期には中古盤で8000円は下らなかった超のつく名盤。その余りある才能を持て余したかのような若き日のトッドがその力を目一杯詰め込んだ金字塔でありいまやロッククラシックスと言えよう。1曲目の「I SAW THE LIGHT」はPOPSの古典でカヴァーも数多あるがこのオリジナルの持つ味わいは比肩するものがないと思う。ポップでキャッチーでアレンジも冴えて、それでいてどこか渋さを併せ持つ曲なんてそうそうあるものではない。CD黎明期なら4500円はしていたのに今や半値8掛けより安くなった。これを聴かずして洋楽を語るなかれ。
・「Hermit of Mink Hollowと双璧をなす、トッドの最高傑作」
次から次へと湧き上がるメロディー、アイディア、やりたい事を全て試したいという熱い気持ちが感じられます。アルバムとしてのまとまりはやや欠けるが、ほんとにいい曲がたくさん。星七つものです。
トッドの中では最も有名な I saw the Lightをはじめ、It wouldn’t have Made any Difference、One More Dayなどのポップな曲、Black Maria や Little Red Lights のようなハードな曲、アコースティックギターの音色もきれいな Couldn’t I just Tell You 、Sweeter Memories のような深い曲など、名曲がキラ星のごとく輝いています。
I saw the Light で、トッドが好きになった人は、5作目のアルバム Todd に収められている A Dream Goes on Forever も聞いてみてはいかが? 私はこの曲からトッドのファンになりました。
・「すばらしい。」
僕はトッド・ラングレンという名前は聞いたことはあったけれど、1年くらい前まで、1曲も聞いたことがありませんでした(聴いてもわからなかったんです)。中村一義のリスペクトということで聴いてみましたが、これが、すんごくすばらしいCDでした。もう買ってから、ずっと聴いています。何度、聴いても新しい発見があって、聞き飽きない。でもトッド・ラングレンて、知名度は圧倒的に低いですよね。こんなにすばらしい曲をいっぱい書いているのに。イギリスの方だと思っていたけど、USAのアーティストだったんですね。disc1の1曲目とdisc2の9曲目が特に大好きな曲です。とにかく素晴らしいので一度、聴くことをお勧めします。
・「サムエニ廉価盤発売 」
ディスク1-2はラズベリーズの録音にトッドが顔を出して、I can rememberに感銘を受けて作った、とエリックカルメンが言っていたけど、本当の話ならトッドはやっぱ天才ですね。トッドの凄いところは、極端にいえばNAZZの頃から、曲に向かう姿勢が完成されていた事で、1-1とヒーリングのTime Healsとリズムの作りは変わんないじゃん?(1-1はもろアナログ時代なのでテープスピードが変わるけどね)そういえばこのCDを1-1,2とHello It's Meしか聞かない人がいると聞いたけど、ベスト盤買えば?1-4,5,6,11,12,13の流れがあるので、70年代で一番メランコリックなCDといわれるわけです。残響音の処理が最高だよね。それから楽器の使い方(特にグロッケンと木琴とセカンドでも印象的なハンドベルがお洒落)いいなあ。この時代に一人きりでアルバム作ってた人ってそういないわけで、他の人とクオリティを比べると、若い頃からいろんなアーティスト(バンドやジェシーウィンチェスターやキャバリエ、バッドフィンガー・・・・)の卓をやってきて、見聞きしてる人は違うよね。まさに「一人ペットサウンズ」の看板を堂々と名乗れる最右翼盤ですね。ふと思うんですけど、この頃は8チャンですよね。(ベアズビルは16入れてたのかな。これも研究材料ですね)ということはコーラス一人で多重やるためには3チャン残しなわけで、5トラックをリズムまで一人で録音するには、全体的なアレンジが最初にできてないと、差し替えや抜きがきついですよね。それを考えながら聞くとと相当すごいですねこの時代でこのアレンジは。ディスク2はムーギーが作った2-7が昔っから好きだったんですけど、2-8,11にトッドの本質を垣間見ちゃうね、僕は。何故、皆にいつもこのCDだけ人気あるのか、正直、納得言ってないのですが、曲だけじゃなくて、この頃の空気感とか、トッドの気持ちが伝わるのかもね。気がつけば、4種類も持ってるよ。このアルバム。 とほほほほ。
・「DISC1は星10個でも足りないのでは?」
懐かしさと斬新さが同居した我が愛しのトッド様渾身の一作。
2枚組ですけれどなぜか1枚目ばっかり聴いてしまう、それでもこの作品集はトッドのやりたいこと、才能のありったけが詰め込まれていて素晴らしいです。一曲目をトッド本人がシングルカットするならこの曲だ、モータウンに捧げるといった名曲。 そしてラスト手前に余りにも甘い、そして優しい恋人に捧げた名曲マリーン。
制作から30年たった今でも少しも古くならないその「音」にぜひ若いファンの方に触れてもらいたいです。 手作りの驚異的なその音に、ぜひ。
・「まさにユニヴァーサルな音楽世界」
いつもNick Drakeを聴く度に、素朴な疑問を浮かべてしまうのだが、一体なぜこんな風に音楽を作ることができたのだろうか。何を聴いたからこんな音楽になったのだろうか。わずか40分ほどのアルバムに過ぎないと言うのに、ここまで飽きさせない作品も稀だと思う。ロックというジャンルには留まらず、もっと広い観点で評価されるべきだったのではないか、と考えてしまう。作品の魅力に大きな役割を果たしているのが、Nickのギタリストとしての技術であるのは間違いない。豊かな技量があったからこそ、「Three Hours」の張り詰めた緊張感も、「'Cello Song」の軽やかさも、アコースティック・ギターだけで表現することができたのだ。ここまでのギタリストには、滅多にお目にかかれないのではあるまいか。それともう1つ、独特な歌詞もまた、Nick Drakeの魅力だ。モールバラという名門パブリック・スクールを出た後、ケンブリッジへ進んで英文を学んだNick Drakeだが、豊かな読書量を感じさせるモチーフや言葉遣いもまた、作品の滅びない理由だ。リマスターされてアイランドから出たというのは、喜ばしいことだ。
・「ほんと好き」
十代の終わり頃から、ティムバックリーやヴァンモリソン、トムウェイツと並べて私のリスペクトミュージシャンでした。ガットギターの静けさ、様々な弦楽器・管楽器のアレンジ。ゾンビーズのコリン・ブルンストーンを思わせるソフトな歌声でありながら、楽曲はトラッド・フォークであり、ボサノヴァであり、ソウル。全てがアコースティックな質感で統一されながら、美しく余計な音がありません。アレンジの最高域がここにはあると思います。 2ndアルバムは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルがプロデュースですが、彼らしからぬポップなアレンジ。しかし、これまたいい。ホテルの目覚まし的なクラシックの様に聞こえますが、そこは凡百のイージーリスニングとは違う職人芸!現代では、エリオット・スミス等がニック・ドレイクの生まれ変わりの様に言われたりするみたいですが、うなずく半面、腰にくるグルーブを感じるのも事実。そこらへんにオリジナリティと、魅力が隠されているのではないでしょうか? 生前、彼のレコードコレクションにはティムバックリーなんかもあったという事を何かの記事で読みましたが、その類似性、芸術家気質、現地の高校では未だに破られない短距離走の記録保持者という経歴を持つのも彼ならでは。190cmを越える巨人の持つ繊細さ、ランボオというより、ヴェルレーヌの様な、淡い優しさと帰れなくなった孤独者の雰囲気がレコード前編に漂うと共に、誰にも土足で荒らされる事のない静かな悟りがここにはあります。
・「最も物語り性の高い」
製作に時間を掛けたというファーストは、最も率直で能動的なニックドレイクを感じ取ることが出来る。彼の感性が能動的に働き、作品を意識的に且つ自然に、そして芸術家として好意的に創造しようという姿勢の元に、曲調も情感豊かで物語性に溢れている。まだまだこの時点では健康的な感性の元に作られた情緒豊かで美しい名作であり、
処理できないほどの閉塞感を未だ溜め込んでいない彼の、ミュージシャンとしての門出に相応しい珠玉のファーストだ。
・「英国の憂愁」
若くして夭折した天才詩人のデビューアルバム透徹なギター、鼓膜を越えて脳細胞まで染み渡る歌声。彼の作品はtime of no replyまでを含めた4枚全てが音楽による美の発現であるが、本アルバムはその純粋さにおいて他の3枚を凌駕する。
秋の夜長にホットミルクと共にどうぞ。
・「かなしいほど美しい」
「River Man」の哀しさが素晴らしい。胸が痛くなるほどだ。小林秀雄を真似て言うなら、「ニックのかなしさは疾走する。涙は追いつけない」ピアノの音が軽やかな、「Man In A Shed」も秀逸。
・「夜、お酒、そしてトム・ウェイツ」
ギターを用いず、ドラム、ベース、テナーサックスのみを率いた通算3枚目の作品。しかしその伴奏も控えめで(ストリングスなどの装飾も少ない)ピアノ弾き語りのみでほぼ成り立つ静かで美しい曲が並びます。今作は特にトムのボーカルが堪能できる一枚だと思います。これ以上無い程にしゃがれた声、まるで猟犬の様な唸り。明らかに、歌い方に以前の二枚の作品とは違う変化が見られます。しかしそれは重々しいものではなく、むしろ軽やかなフットワーク、柔軟性を感じさせます。縦横無尽のトーキングスタイル、いかしてます。その声にはじめは拒否反応が出る方もいるでしょうが、そこはグッと堪えてほしいです。そうすれば、その裏に息づく壊れそうなほどに繊細な優しさ、儚さを感じられるはずです。
・「深夜のバー、ストリップ小屋、漂う煙。」
'73年にアサイラムから"Closing Time"でデビューしたトム・ウェイツ、27歳の時のレコーディング。
"Closing Time" が24歳ってのも信じられないが、これが27歳ってのは、もうどーしようもない老成の仕方。この人は、間違いなく人間界に派遣されて、夜の国からやって来た、堕天使じゃなかろうか。
深夜のバー、いかがわしいストリップ小屋、漂う煙、酒びたりの声。ロマンティック極まりないストリングス、孤独なサキソフォンの響き。酔っ払ってふらつくピアノと、星空を当てもなく彷徨うメロディ。
エレクトリック楽器、一切、なし。音はすべて、空気の振動として骨に直接伝わってくる、ヴァイブレーション。ああ、良い音楽だ。秋冬の、少し冷え込む夜に、一人の部屋で聴くためのレコード。
・「シンガーソングライター」
アサイラムレーベル4作品目。灰汁の強いボーカルはあいかわらずではあるが、この人がつぼにはまるとすごい。ずばりこれはつぼにぴたりとはまっている。全体的なバランスが実にとれている。
バックにルータバキン=サックス、シェリーマン=ドラム、ジムハガート=ベースを配し、ストリングスセクションをもからめている。
歌唱法は多分に『ルイアームストロング』に影響されているもので、古きよきジャズミュージックの『猥雑であやしい部分とロマンチスト』な部分が程よい加減で表現されている。
ユーモア感覚にも優れ、ハードボイルドな歌詞が実にクール。場末のヌードキャバレーで酔いどれのピアノを聴いているような雰囲気に陥るが、それはただの酔いどれではないのだ。
世界にたった一人の代替不能なシンガーなのだ。『THE PIANO IS DRINKING』に聞ける、シンプルなピアノ伴奏は聴く者の耳をつかんではなさない。やはりこの人、声はダミ声だけどハードボイルドな詩人だね。これはトムのピーク作品。言葉にならない悲しみが聴く者を包み込んでくれる。テクニックなんかなくたって人を感動させることはできる。大切なのは代替不能な個性なのだ。10点中10点
・「ジャージーなトム」
まず美しい映画音楽のような一曲目、「トム・トルバーツ・ブルース」が珠玉です。初期のトムにはない、あのしゃがれた声と男らしいバラードは、一人きりの夜に心に染みると思います。
全体的に、ジャージーなピアノが多く、そのどれもがそれぞれよい出来なので、トムのアルバムの中では「クロージングタイム」「レインドッグ」などの名盤にも引けを取らないできでしょう。静かな曲が多い中、2曲目の「ステップ・ライト・アップ」の歌詞は思わず笑ってしまいましたよ。
・「染みわたる」
石橋凌さんの影響(ウィースキーマンと敬愛する)で好きになったアーティストですが、Tomのアルバムの中では1番のお気に入り!お勧めです。他のアルバムも名曲が多数ありますが、通して聴くならこのアルバムが1番でしょう。最初は4曲目の「I Wish I Was in New Orleans」が興味あり聴きましたが、最終曲の「I Can't Wait to Get off Work」では切なくなりました。
1人で酒を飲みながら、ほろ酔いで1通り、かなり酔ってきてから1通り聴くと違った味わいがあります。酔いどれ詩人が、酔っ払い男へ贈る最高傑作だと思います。
●The Piper at the Gates of Dawn
・「黒い光沢」
フロイドそのものが私にとっての音楽初体験だっただけに、1stへの思い入れは計り知れない。このアルバムには所謂サイケといわれるものを聴き終わった後の「それ」よりもNEW WAVEを聴き終えた後の「それ」と似通った感覚がある。最近よく耳にするポストロックというものにも当てはめることができるかもしれないプログレッシヴという言葉が「先進的」という意味であるのならば。。音の一つ一つ、その全てが完璧で無駄が一切なくその後の「狂気」など足元にも及んでいないと思う
この作品が生まれてから結局フロイドはシドを越えることはできなかったフロイド1stにして最高傑作と自分は断言したい
・「色付きの音が見える」
フロイドはフロイドでもプログレ期のそれとは全く異なる音。シド・バレット在籍時と脱退後とでは全く違うバンドと考えた方がいい。先入観を持たずに素直に音に身を任せてみよう。するとそこはカラフルでポップでドリーミーなサウンド・トリップの渦が広がる。サイケデリック・ポップの真髄が味わえる一枚。
・「ミラクル・ワールド」
1967年作品。「ルーシー・イン・ザ・スカイ」「オースティン・パワーズ」「太陽に吠えろに出てくる地下ゴーゴー・クラブ」「欲望」「ミスター・カイト」「デュークス・オブ・ストラトフィア」「ロンドン」。ミラクル・ワールド、口笛吹き。大好き。
・「サイケデリック」
これこそサイケ!薬無しでトべる。当時の英国の雰囲気が味わえるアルバム。
・「カッコイイ」
聴く人によってさまざまなイマジネーションが喚起される。暗闇のなかで目を閉じて聴いてみてください。何処かへ連れていかれます。水の底に居て、青空のような水面から差し込んでくる光。あるいは、その光とともに鳴り響く音塊とか。シドのねじれ曲がったギター。ラリパッパなジャケ。大好きなアルバムです。
・「できれば別々に買おう」
内容は言うまでもなくロックファン必携の”歴史的名盤”。でも「GP」も「Grievous Angel」も別々に低価格の日本版が出ているのでそっちを買いましょう(名盤探検隊シリーズの記念すべき第一弾がこの2作品だった)。
・「まさにオルタナ・カントリー」
バーズ、フライング・ブリトウBまでの彼のキャリアも勿論素晴らしいが、ソロの二枚に凝縮された彼の行き方と観念性は1970年代初頭のロック、カントリー含めたアメリカ・ポピュラー音楽界の数十年先を行くもので、オルタナ以降〜近年の本国での再評価の動きにも頷ける気がします。英国ではシド・バレットなどが先陣をきっていた「歌」そのものへの回帰、そしてルーツ(あくまでも彼ら自身という意味での)へのロック・ミュージックからの解釈が面白い音楽を生んでいると思います。ここにある音楽の面白さや強さはルーツ音楽、クラシックとしてのカントリーとしての強さに便乗したものではない。エミルー・ハリスとの素晴らしいハーモニーを聴かせるGrievous...に顕著な彼の内省とその深さがソロの二枚には煌いている気がします。
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