裁かるゝジャンヌ クリティカル・エディション (詳細)
カール・TH・ドライヤー(監督), ルイーズ・ルネ・ファルコネッティ(俳優), ウジェーヌ・シルバン(俳優), アントナン・アルトー(俳優)
「奇跡のフィルムを収めた貴重なDVD」「沈黙こそが」「確かに定価は少々高い。でもこの品質なら、買う価値あり」「仰角の天才が放つ衝撃作!」「ルドルフ・マテのクローズ・アップ撮影」
聖処女 (詳細)
ヘンリー・キング(監督), ジェニファー・ジョーンズ(俳優), フランツ・ウェルフェル(原著), ジョージ・シートン(脚本)
「ベルナデッタを紹介した貴重な作品!!」「超純水のような映画でした。」
聖メリーの鐘 (詳細)
レオ・マッケリー(監督), ビング・クロスビー(俳優), イングリッド・バーグマン(俳優), ヘンリー・トラヴァース(俳優), ルス・ドネリー(俳優)
黒水仙 (デジタルニューマスター版) (詳細)
マイケル・パウエル(監督), エメリック・プレスバーガー(監督), デボラ・カー(俳優), デヴィッド・ファーラー(俳優), ジーン・シモンズ(俳優)
「CG真っ青の映像美」「人間は弱い…」
火刑台上のジャンヌ・ダルク [DVD] (詳細)
ロベルト・ロッセリーニ(監督), イングリッド・バーグマン(俳優), トゥリオ・カルミナーティ(俳優), ジャチント・プランテルリ(俳優), アウグスト・ロマーニ(俳優)
尼僧物語 [VHS] (詳細)
フレッド・ジンネマン(監督), オードリー・ヘップバーン(俳優)
「人間としてのオードリーの代表作では?」
ジャンヌ・ダルク裁判 [DVD] (詳細)
ロベール・ブレッソン(監督), フロランス・カレ(俳優)
「記録映画のような迫力」「超映画」「神の恩寵」「なんという眼差し」
野のユリ (詳細)
ラルフ・ネルソン(監督), シドニー・ポワチエ(俳優), リリア・スカラ(俳優), ウィリアム・E・バレット(原著)
「ちょっと高いけど、吹替もついてますよ。」「野のユリのなんと健気で暖かく、清楚であることか!涙。」「現代の、オアシス」
サウンド・オブ・ミュージック <ファミリー・バージョン> [DVD] (詳細)
ロバート・ワイズ(監督), ジュリー・アンドリュース(俳優), クリストファー・プラマー(俳優), エレノア・パーカー(俳優), リチャード・ヘイドン(俳優), ペギー・ウッド(俳優)
「プレミアム・エディションを持っているともっと楽しめます」「DVD買うならこのバージョンを!」「買いなおしました。」「画質が大幅に向上!旧盤と仕様(映像、音声)を比較」「ハッピーな気持ちになれる映画」
マザー・テレサとその世界[DVD] (詳細)
聖パウロ女子修道会
Therese (1986) (Sub) [VHS] [Import] (詳細)
Alain Cavalier(監督), Catherine Mouchet(俳優), Hélène Alexandridis(俳優), Aurore Prieto(俳優), Clémence Massart-Weit(俳優), Sylvie Habault(俳優), Nathalie Bernart(俳優), Mona Heftre(俳優), Beatrice De Vigan(俳優), Jean Pélégri(俳優), Pierre Baillot(俳優), Pierre Maintigneux(俳優), Jean Pieuchot(俳優), Philippe Rousselot(映像), Isabelle Dedieu(編集), Maurice Bernart(プロデュース), Camille de Casabianca(Writer)
天使にラブ・ソングを・・・ (詳細)
エミール・アルドリーノ(監督), ウーピー・ゴールドバーグ(俳優), マギー・スミス(俳優), キャシー・ナジミー(俳優), ハーベイ・カイテル(俳優)
「何度見ても楽しめる。ここまで安くなったら買い。」「大好きな作品」「元気になろう。」「「♪天と地に響けよ この賛美の声」(『Hail Holly Queen』より抜粋)」「世界は変わる」
天使にラブ・ソングを 2 (詳細)
ビル・デューク(監督), ウーピー・ゴールドバーグ(俳優), マギー・スミス(俳優), キャシー・ナジミー(俳優), ジェームス・コバーン(俳優)
「ベートーヴェンもびっくり!」「最高!」「気分が明るくなる作品」「哲学コメディーの最高峰」「鳥肌!!!!!」
デッドマン・ウォーキング (詳細)
ティム・ロビンス(監督), スーザン・サランドン(俳優), ショーン・ペン(俳優), ロバート・プロスキー(俳優)
「善と悪を問い続ける静かなる勇気」「みどころはおそらく、教誨師ヘレンの心情描写」「全てを補って余りある二人の演技」「死刑制度を考えるために」「感動!!」
マザー・テレサ~神の愛した聖女~ (詳細)
ケヴィン・コナー(監督), ジェラルディン・チャップリン.キーン・カーティス(俳優)
「これ欲しかったのよ〜〜〜!!ありがとうございます!!」「マザー・テレサ神の愛した聖女」
ジャンヌ・ダルク (詳細)
リュック・ベッソン(監督), ミラ・ジョボビッチ(俳優), ジョン・マルコビッチ(俳優), フェイ・ダナウェイ(俳優), ダスティン・ホフマン(俳優)
「ミラ・ジョヴォヴィッチ快心の歴史映画」「神と人間の境にいる悲しき少女」「天草一揆といってはおかしいですが…」「歴史好きにはもうひとつ星を増やしてもいいかも」「意外と良かった。後半は食い入るように観た。」
マグダレンの祈り (詳細)
ピーター・ミュラン(監督), ノーラ=ジェーン・ヌーン(俳優), アンヌ=マリー・ダフ(俳優), ジェラルディン・マクイワン(俳優)
「アイルランドから」「目をそむけてはいけない現実」「知っておいたほうがいい内容」「修道院という名の刑務所」
サイレンス 血の呪 (詳細)
グラハム・ギット(監督), ジェラール・ドパルデュー(俳優), エロディ・ブシェーズ(俳優), カルメン・マウラ(俳優)
「意表をつかれる展開」「淡々としながら穴いっぱい」
マザー・テレサ スペシャルBOX [DVD] (詳細)
ファブリツィオ・コスタ(監督), オリビア・ハッセー(俳優), ラウラ・モランテ(俳優), ミハエル・メンドル(俳優)
「劇場版でなく、ぜひノーカット完全版で!」「オリビア・ハッセーの熱演に、感動!!」「マザー・テレサの姿を伝えるDVD」
ジャンヌ・ダーク (詳細)
ジョン・アイアランド(監督), ジョン・アイアランド/イングリッド・バーグマン/ウォード・ボンド/ホセ・フェラー(俳優), ホセ・フェラー|ウ゛ィクターフレミング|ウ゛ィクターフレミング(俳優), ウォード・ボンド(俳優), イングリッド・バーグマン(俳優)
「真実味を追求できなかった映画(ジャンヌ ダルク)。」
マザー・テレサの遺言 (詳細)
マザー・テレサ(俳優)
「一生大切にとっておきます」
修道女 [DVD] (詳細)
アンナ・カリーナ(俳優), フランシーヌ・ベルジュ(俳優), リゼロッテ・プルフ(俳優), ジャック・リヴェット(俳優), ドニー・ディドロ(俳優)
「永遠のアンナ・カリーナ」「アンナ・カリーナの名演を観よ。」「メロ映画」
マリア [DVD] (詳細)
キャサリン・ハードウィック(監督), ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(俳優), オスカー・アイザック(俳優), ヒアム・アッバス(俳優), ショーン・トーブ(俳優)
「宗教的魂を持った映画」「今までの降誕ものとは違います!」「至高の愛」「美しい画像、リアルなマリアとヨセフ」「ヨセフの生き方 」
● 嵐:潤くん最高♪
● 大好き!
● 宮島岳史の出演作
● 大好きな古典映画
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● 映画
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・「奇跡のフィルムを収めた貴重なDVD」
1928年にオリジナルネガフィルムがドイツウーファ社の火災により焼失し、完全なフィルムは存在しないと言われてきた『裁かるゝジャンヌ』。ドライヤーがオリジナルに使用しなかったフィルムで再編集しました(第二版)が、その第二版ネガも焼失。おまけに製作元は倒産。その後は、世の中に出回っていたポジフィルムをかき集めてかろうじて作品の体をなしていました。しかし、なんと60年近くも経って、製作直後にデンマーク公開のために送られていた完全オリジナル版がまったくの偶然から発見されます。その奇跡のようなオリジナルフィルムをDVD化したのがこのパッケージ。映画評論家のドナルド・リチー氏が、もう見ることが出来なくなってしまったと嘆いていた、ジャンヌが放血術を施されるシーンもきちんと収録されています。画質も極めて良好で、まことに貴重なDVD。ハピネットから出ているもう一つのほうは、オリジナル版ではありません。
映画は、良く知られているジャンヌ・ダルクの異端審問と処刑を描くサイレントの至芸。リアルさを追求するために、余分な要素を全てそぎ落とした映像が見事。音楽もなくタイトルも最小限、審問室や火刑場の全景も写さず、登場人物同士の関係さえ情報として観客に与えません。その上で、徹底したクローズアップ。ノーメイクで皺の一本一本まで超リアルな役者の表情。これを見せられると、私たちは、まず間違いなくファルコネッティ演ずるジャンヌに激しく感情移入します。シンクロします。そして、そのシンクロ状態で向かえる後半の火刑シーン。世の中にはなんという映画を作る人がいるのでしょう。ご自身の目で、是非一度ご鑑賞ください。
・「沈黙こそが」
ジャンヌ・ダルクのような神話的人物の悲劇を描くには、サイレントこそ、それにもっともふさわしい手法であると感じさせる映画史上の傑作。1927年のフランスで、デンマーク人監督カール・テホ・ドライヤーによって撮られた。ドライヤーは構図や演出の厳格さから、小津やブレッソンと並んで論じられることもあるが、全体のかなりの部分がジャンヌの顔のクローズアップでできているこんな作品は、(ブレッソンについては不勉強で何もいえませんが)少なくとも小津は無声時代に撮っていない。これを観たあとは、どんなに時間がたっても、ジャンヌを演じたルネ・ファルコネッティの崇高な顔が頭の中から離れることはないだろう。 ジャンヌは弁明のためにたしかにしゃべってはいるのだが、観たあとの印象では、彼女の沈黙こそが、その置かれた立場、感情、恐怖、神への強い信仰を、何よりも雄弁に語っているように思えた。 このDVDを買って観るのはもちろん、機会があれば大スクリーンで観ることもお勧めします。
・「確かに定価は少々高い。でもこの品質なら、買う価値あり」
このDVDは高品質です。「裁かるゝジャンヌ」は、以前にも別の会社から発売されたことがありますが、画質の鮮明さと透明感において、こちらが圧倒的に優れています。私は今まで本作のことを、何だか女優のクローズアップばかりでボンヤリした映画だなあ、としか思っていませんでした。しかし、このDVDを観たとたん、これは決してそのような“退屈な芸術作品”などではなく、髑髏に蛆虫の湧く描写ひとつ取っても生々しく、生き生きとした、厳格でありかつ怖い映画であることを知りました。
メーカーの皆さま、貴社が発売なさったこの作品は、映画ファンの財産です。どうかこの先も、このDVDを絶版にすることのないよう、お願い致します。
・「仰角の天才が放つ衝撃作!」
クローズアップ・・・この映画を語る上で欠くことが出来ない代名詞である。しかしあまりにも使われすぎたため、直截に映画を観る事の妨げにもなっていたようである。実際、私には抑制と解放の両軸が織り成す大活劇に見えるのである。ラスト近くの場面を思い出していただきたい。民衆の暴動のスペクタクルと町一つを大オープンセットで再現した文字通りの大作史劇なのだ。特に火刑台のジャンヌと数十羽の鳥が飛び立つ場面の対比は忘れがたい。
・「ルドルフ・マテのクローズ・アップ撮影」
この映画が製作された1928年当時これほど極端なクローズ・アップを多用した前衛的撮影は前例がなかった。当時の人々に全く理解されなかったのも頷ける。このDVDの画期的なのは、撮影当時の一秒間20コマの回転数に戻して収録している点だ。正常な回転数で見ることによって、ファルコネッティの真に迫った顔の表情がいっそう胸に残る。 撮影したのはルドルフ・マテ。彼はこの後、ドライヤーと「吸血鬼」という怪奇映画で再びコンビを組み、トーキーの時代に入ると数々の名監督たちの撮影を手がけてゆく。フリッツ・ラングの「リリオム」(後にミュージカル「回転木馬」としてリメイクされる)、ワイラーの「孔雀夫人」、ヒッチコックの「海外特派員」、アレクサンダー・コルダ監督ヴィヴィアン・リーとローレンス・オリヴィエの「美女ありき」、エルンスト・ルビッチの「生きるべきか死ぬべきか」、ハンフリー・ボガード主演ゾルタン・コルダ監督の「サハラ戦車隊」、チャールズ・ヴィダー監督リタ・ヘイワース主演の鮮やかなテクニカラー・ミュージカル「カバーガール」、同じコンビで「ギルダ」などなど。「裁かるゝジャンヌ」ほど強烈な表現はその後は見られないが、時に俳優のクローズ・アップになるとぞっとするような妖しげな異彩を放つのはこの人ならではの魅力だろう。ドライヤーは「不思議なインスピレーションの力によって表情が変わっていく様を撮る行為ほど気高いものはない」と語るほど映画の中で人間の顔を重要視した監督だったが、マテが彼から何を学んだか、ということを考えながらこれらの映画を見るのは大変興味深い。残念なのは、監督に転じてからのマテは不遇に終わり、これといった成果をあげられないままB級専門の監督として生涯を終えた。
●聖処女
・「ベルナデッタを紹介した貴重な作品!!」
イエス・キリストの生涯を描いた映画は数多くあるし、神父やシスター、ブラザー達が登場する大衆映画もありましたが、信仰の光に照らされて生きた人を伝記的に紹介する映画は、この作品と「ブラザーサン・シスタームーン」、「神の道化師フランチェスコ」ぐらいしか私は知りませんでした。そんな中、たまたま見つけたこの映画。モノクロでかなり古い作品ではあるが、内容は素晴らしい。フランスの無名な田舎で起こった奇蹟。映画に出てくるルルドの水は今でも多くの病人が回復を希望して巡礼に訪れ、持ち帰って行きます。
ただ、もっと欲を言えば、聖母とベルナデッタの交流のシーンがもっとあれば良かったと思う。私がカトリック教徒でベルナデッタ関係の本を沢山読んでいて、それを期待し過ぎているのかもしれませんが、やはり大衆映画だとこれで十分なのでしょうか。今後はもっと違った聖人たちの映画が作られることを祈っています。
・「超純水のような映画でした。」
久しぶりに心洗われる名作を見ました。
・「CG真っ青の映像美」
制作されたのが1947年ということが信じられないほど美しい映像である。ヒマラヤの奥地が舞台となる修道女の物語であるが,一切現地ロケを行っていないそうである。ほとんどがスタジオで撮影され,ロケも英国内のみであるというのがまるで嘘のようだ。まずは映像を見て欲しい。
デボラ・カーの美しさもさることながら,キャスリーン・バイロンの演技も素晴らしい。このバイロンは「プライベート・ライアン」で,ライアン二等兵の母親も演じている。今も現役の女優さんである。脱帽。
・「人間は弱い…」
修道女たちも人間です。強い信仰があっても迷うことばかり。異郷の地で、少しずつ歪んでいく人間関係。人間って弱いですね。そして、また人間というのは恐ろしい。ヒマラヤの強い風にあおられ、信仰も揺らいでしまったのかも…。ヒマラヤの光景や修道女たちは美しいけれど、これはとても怖い映画だと思いました。
・「人間としてのオードリーの代表作では?」
ラストシーン近く、神に仕える仕事と決別して修道院から去る主人公が、着ていた修道着を脱いで元の自分の洋服に着替えるシーンがあります。この場面の演出とオードリーの演技がすばらしく、ためらいがちに修道着を外してゆく彼女の表情を通して、いままで彼女が「神」に護られているのだと感じられた1つの象徴が修道着であったこと、それを脱ぎ捨てることで無防備な生身の人間に戻らなければいけないのだということが痛いほど伝わってきます。このラストシーンには、私が安易に想像していた「(心の)解放」や「希望」や「幸福」などを思わせるものはありません。主人公は、神と離れて生きるという重い決意に押しつぶされそうになりながら、それでも自分の信じる方向に歩み去ります。ジンネマンの真骨頂でしょう。また役中のオードリーには彼女の後半生の姿がすでに映し出されているようで感慨深いです。
・「記録映画のような迫力」
ジャンヌ・ダルクを火刑に処した異端審問の様子を、当時の記録を元に再現したブレッソンの代表的傑作。合戦場面も現代的解釈も一切ない、ストイックな内容になっている。
・「超映画」
ブレッソンはこの作品で映画を超えてしまった。映画とか演劇とか文学とか、そういうジャンルはもうどうでもいいといった感じだ。これは「歴史」である。それ以外に表現しようがない。歴史「について」の本ならたくさんある。たとえばミシュレとか。その他いろいろの哲学者とか。しかしブレッソンは「歴史」そのものなのだ。
この境地はあまりにも高い。
・「神の恩寵」
延々と続く宗教裁判。繰り返される信仰を巡る葛藤。女の姿は痛ましく弱々しい。神は語りかけてはこない。これは妄信なのかもしれない。あるいは狂女を演じているのだろうか。異端への疑惑。この裁判には神は不在である。そして政治的暴力としての死刑の執行。火刑の濛々たる煙がフィルムに充満する。そして小太鼓の連打とともに煙は去る。そこにはうち捨てられた鎖だけが残っている。このラストの驚愕。これは「救済」の顕現である。スペクタクルそのものである。
・「なんという眼差し」
ともかく史実に忠実、当時の裁判記録などを精密に脚本としたという話だ。ブレッソンには、「淡々」という言葉が浮かびつつも、人の深い感情の底に突き当たり、そして突き抜けたというような、厳しい冷たさが観終わるとあって、それはなにか人を根源的に揺り動かすようなものを持っているように感じさせる。常に静謐な映画なのに、心底動揺させるものだ。
この映画が裁判記録に忠実だとすれば、ジャンヌの言葉には、それが狂気のなせるものなのか、真実の天からの啓示だったのか、誰もがどちらかを選ばねばならない。ブレッソンは彼の主観をいっさい感じさせないようにも見える。しかし、忠実に再現されようとしたジャンヌ像は、確かに「声」を聴いたのだ、という方にぼくは投票しようと思う。
よく、手や足もとだけの映像での語り方がブレッソンにはあるが、この映画での、火あぶりの処刑台へと急かされる、そのジャンヌの足取りの映るシーンはたいへん素晴らしいもので、これは、それだけでブレッソンが映像作家としての孤高に位置する理由が理解されるものだ。これはもうリュック・ベッソンの騒々しい「ジャンヌ」とは、次元の違うものだと言うほかない。
●野のユリ
・「ちょっと高いけど、吹替もついてますよ。」
子供の頃に日曜洋画劇場(淀川さん解説)で見たのが所見。数年前にBSで放送したのを録画したのを大切にとってましたが、ようやくDVDが出ました。ちょっと高いですが、なんと日本語吹替(田中信夫さん!)もついてます。実はアメリカの抱える様々な問題を背景にした映画なんですが、それをちゃんと面白いお話として見せてしまうという、これぞアメリカ映画の底力。暴力やエロやスペクタクルがなくても素敵な映画があるということを多くの人に知ってほしいです!
・「野のユリのなんと健気で暖かく、清楚であることか!涙。」
アリゾナの荒野に、東欧から逃れてきたシスター達、言葉も通じない土地で主への愛と信頼を糧に貧しくも清楚で健気な自給自足の生活をしていました。シスター達の唯一の望みは、この地に教会を建てることで、それを主に祈り求めていました。(イエスが愛でた野に咲くゆりの・・です)そして、祈りは叶えられると信じていました。(最高アーメン)ある日、車で旅をする黒人青年が、車の水を請いに立ち寄ります。かれは、大工でした。(イエスが砂漠で井戸の水を・・です)そんな、彼を目の前にしてシスターは、彼こそ教会を立てるべく主が使わした者に違いないと確信し、次々と主に求めていたものを彼に毅然として求めるのでした。そんなシスターに驚きながらも自らの知恵と力量を発揮してついに教会を建ててしまうという素敵な話です。(主は、一杯の水の優しさに喜び大いに応えてくださる)
・「現代の、オアシス」
この映画の描きたいことはいくつかあると思うが、最も感じたのは「いいこと」、について、である。人は皆、本当は「いい人」なのであり、本当は「いいこと」がしたい。しかし、それを、照れや、殺伐とした気持ちや、自分の人生の苦しみが常に邪魔をする。だから実はやり始めれば簡単な、「いいこと」をするのには「勇気」がいる。しかし、人は「野のユリ」でなければならない。虚飾を捨て、見得や衒いを捨て、ありのままに生きるならば、その「いいこと」は自然と目の前にあり、その「いいこと」に生きる、ことが出来る。そして、一端その生き方に入っていったなら、「いいこと」は、他に取られたくないほどに、生きとしいけるものたちにとって魅惑的なのだ。人は皆、神の子、なのだろう。さりげなく、淡々と、人生の中のほんの短い経過を辿りながら、この映画はそのように生きることへの扉となってくれる。現代の、オアシス、である。
●サウンド・オブ・ミュージック <ファミリー・バージョン> [DVD]
・「プレミアム・エディションを持っているともっと楽しめます」
サウンド・オブ・ミュージックのDVDは何枚か出ており、私も3枚持っていますが、このDVDは特典が素晴らしいです。40年後の同窓会でリーズル役のシャミアン・カーをはじめ、子役が集まり対談しているのですが、皆に当時の面影があるのには昔の知り合いに再会した気がして、本当に嬉しくなってしまいます。
子役たちの対談の中で、この映画に出たから、ファンのイメージを壊さないように、僕たち皆、一生懸命生きてきたんだんだ、という話が出てきます。彼らの人生を正しく導き、多くの人に幸せを与えてくれた事は、この映画の本質を語っている気がします。
クレオパトラの制作費過剰で、倒産の危機を迎えてしまった20世紀フォックスを救った歴史的な映画でもあります。世界中で何十回も見たファンが多かったそうです(私もその1人ですが)が、当時リピータが多い作品は珍しかった、そうです。
また、末っ子のゲレーテル役のキム・カラスが綺麗になっているのは驚きです。その他、リーズル役でミアファローがスクリーンテストを受けていたなどビックリ映像もあり本当に楽しめます。
私が最初に見てから40年過ぎますが、その時の自分のことまで思い出してくるから不思議です。買って得した気分になる1枚です。
・「DVD買うならこのバージョンを!」
小さい時から何回も観ている映画です。有名な曲ばかりで誰もが知ってる「ドレミの歌」「エーデルワイス」「ひとりぼっちの羊飼い」から最近でもCMで使われる「私のお気に入り」まで、全ての曲が名曲なんていうミュージカル映画はこの作品だけです。(全部のミュージカル映画を観てるわけではありませんが) ジュリー・アンドリュースはこの映画でアカデミー賞を獲って欲しかったし、ついでにもうひとつ名曲ぞろいの「マイ・フェア・レディ」もジュリー・アンドリュースで観たかった。 これまで何種類もDVDが出てますが、このファミリー・バージョンは特典が最高です。本編は何度も観ているので特典映像から観ましたが、この映画が好きな人には特典映像だけで何回も観れます。出演者の現在の姿(ジュリーとクリストファー・プラマーは今でも映画に出てるので違和感はありませんが、子役たちの成長にびっくりです)、アメリカの上映会の様子や製作時の貴重な映像など盛りだくさんで、買うなら絶対にこのバージョンをお勧めします。
・「買いなおしました。」
前に発売されていたDVDを持っていたのですが買いなおしました。先に付属のDVDを見ましたがオドロキの連続でした。ジュリーとクリストファーの対談も素晴らしかったですし、シャーミアンの変わらない事!(21歳+40周年=61歳・・・)シャーミアンの声も変わっていなくってすごく嬉しかったです。(ジュリーは色々な映画で歌ってくれているので別格、です。)末っ子役がものすごく色っぽくなっていてそれもビックリ・・・。
でも一番にビックリしたのは本当のマリア、です・・・。独裁者ですよ、まるで・・・。でも事実なんですよね、仕方ないですが。
・「画質が大幅に向上!旧盤と仕様(映像、音声)を比較」
シネマスコープサイズ、スクイーズ収録、ピクチャーディスクスターウォーズと同じタイプの半透明トールケースに2枚収納、取り出しやすくは無いですチャプターシートとザルツブルグについて解説されたシートが同梱旧盤では不可能だった「本編再生時」にDVDプレーヤーのリモコンで「音声トラックの切替」と「字幕の切替」可能これは便利でとても嬉しい!新盤は映像平均ビットレート5.42Mbps、旧盤は映像平均ビットレート5.29Mbps新盤は英5.1ch448kbps、1985年版日本語2.0ch192kbps2006年版日本語2.0ch192kbps、音声解説2つは英2.0ch48kbps旧盤は英4.1ch384kbps、日本語2.0ch192kbps、音声解説英2.0ch192kbps字幕のフォントが異なります<数字で見るよりも実際の映像を観ると画質差は明らか!>チャプター14〜や51〜など本作は暗いシーンが多く、旧盤では観づらかったシーンも多かったのですが新盤では明瞭になり非常に観やすく別物といえます!輪郭もはっきりしていて人物の表情や服装や毛髪、建物の外観も明瞭明るいシーンでは木々の緑が映えトラップ邸内はより豪華絢爛です特に結婚式のウェディングドレスと教会の造りにはため息が出るほど新盤の英5.1chの音質について、旧盤からの向上はそれほど感じられませんでした2006年版日本語2.0chは台詞、歌、劇伴ともに聴きやすく島田歌穂さんの吹き替えが秀逸です
・「ハッピーな気持ちになれる映画」
『サウンド・オブ・ミュージック』はとても一言では言い表せないほど素晴らしい作品である。
オーストリアのザルツブルクの美しい景観、誰もが一度は聴いたことのある素晴らしい音楽の数々、ナチスドイツによってオーストリアが併合されるといった歴史的な背景をもつ意外に奥深いストーリー展開など、私は今までこの映画は名作であるとは聞いていたが、一度も観ていなかったことに対してひどく後悔をした気分になった(単なるお子様向けのミュージカル映画だと誤解していたのだ)。
しかし、今回デジタルリマスターによって鮮やかに甦った美しい映像や5.1chサラウンドのクリアーな音声による本作品をDVDによって初めて鑑賞できたことはある意味幸運なことだったのかもしれないと思う。40年前に公開された映画だが少しも古臭く感じられなかったからだ。
また、このファミリー・バージョンの特典には、当時子役だった出演者達の40周年の同窓会があったり、マリア役のジュリー・アンドリュースやフォン・トラップ大佐役のクリストファー・プラマーのこの映画に対する思い出話を聞くこともできたり、今でもみんなこの映画を大切に思っていて当時の撮影状況などを興味深く感じることが出来た。おりしもモーツァルト生誕250周年の今年、小さな町ザルツブルクは大賑わいであり、『サウンド・オブ・ミュージック』も現地で公開されて大盛況で、今でも全世界の人々に愛されている映画だということが分かった。
一番意外だったことは、この映画はその当時、実在した家族をモデルとした作品だったということだ。家族はナチスに従わず、祖国オーストリアをあとに亡命する。『エーデルワイス』の歌に勇気と気高さが感じられたのもそういった背景があったからかもしれない。
辛い事や嫌な事があった時、この映画によって励まされると思うし、観ないと人生をちょっとばかり損した気持ちになることと思う。人々に夢と勇気と希望を与えてくれる素晴らしい作品である。
・「何度見ても楽しめる。ここまで安くなったら買い。」
もう何回も見たコメディの秀作。ウーピー・ゴールドバーグという女優はとても個性的で、知的で、演技も抜群、素晴らしい女優ですね。ギャングから逃げて紛れ込んだのが修道院なわけですが、修道女たちのキャラクターも面白い。とりわけ、院長を演じるマギー・スミスはさすがです。ウーピーが演じる歌手が修道女たちの合唱指導を引き受け、正統派ではないゴスペルに取り組み、徐々にうまくなっていくプロセスが楽しい。ストーリーとしてはシンプルですが、これが意外と飽きない。個性豊なキャスティングと音楽の力でしょうか。買うほどでもないかと思っていましたが、ここまで安くなったら、買うしかないかなと、予約しました。
・「大好きな作品」
地上波放送でも何度もやっているので、結末も分かっているのですが、それでも何度も見てしまうし、何度見てもおもしろいのです。DVDなのにここまで安くなると思いませんでした。
ウーピー・ゴールドバーグのキャラクターのおもしろさもそうですが、シスターも本当によくて、下手だった歌がうまくなっていく姿は必見です。特に歌のシーンは何度も繰り返してみてしまいます。
・「元気になろう。」
何度観ても楽しめる作品。展開が分かっているのに、同じ所で笑ってしまう。同じ所で元気づけられてしまいます。
主演女優の、大人の女性ならではの可愛さ、他の出演者の笑顔も素敵。聖歌隊のおばあちゃんシスターがとても可愛いです。
ずっとDVDを買おうと思っていましたが、ここまで安くなってくれるなら、中古なんか買わずに新品を購入したいと思いました。
・「「♪天と地に響けよ この賛美の声」(『Hail Holly Queen』より抜粋)」
デロリスはネヴァダ州リノのカジノで歌う売れないクラブ歌手。一帯を取り締まるギャングのボス、ビンスの愛人でもある。ある日デロリスは、ビンスが組織の裏切り者を殺す現場を目撃してしまう。警察へ駆け込んだデロリスは、しばらくの間サンフランシスコの修道院に匿われることに。・・・あまり出番がないけれど凄みがあるビンス役のハーヴェイ・カイテル、院長役のマギー・スミスなど、キャスティングもいいですね。マギー・スミスは、堅物だけどどこかに茶目っ気を残したキャラクターを演じるのが本当に上手いなぁと思いました。もちろん、ウーピー・ゴールドバーグ演じるデロリスは、豪快で明るくて最高!十二使徒を挙げてみなさい、と言われてビートルズのメンバーを言う場面など、随所でコメディエンヌぶりを発揮しています。最初はコーラスがド下手だったシスター達が、だんだん上達して、しかも心からいきいきと歌う場面には拍手喝采!パワーあふれる歌声に、鳥肌が立ちました。『Hail Holly Queen』『I will follow him』など、観ていて一緒に口ずさみたくなる曲がいっぱい!いつしか元気になれる、自然に笑顔になれる。そんな作品だと思います。
・「世界は変わる」
退屈な日常や、どうしようもない行き詰った社会。そんなものも、視点さえ変えれは、どうとでも変わる。ただし、そこには努力もいれば、先導するカリスマも求められる。やりたいことがある。変えたい日常がある。そんな人に対して、勇気を与えてくれる作品です。 ゴスペルと、ロックという定番の組み合わせも、ユーモア溢れるコメディと、愛情溢れるヒューマンドラマの絶妙のバランスも、なにもかも見所といっていいでしょう。 そもそも、社会とはこういうものなのだと、痛切に思わせる映画。
・「ベートーヴェンもびっくり!」
セント・キャスリン修道院の尼僧たちは、都会のセント・フランシス高校で社会奉仕することに。しかしそこは、校内暴力や非行がはびこる問題児だらけの学校だった。大弱りの尼僧たちはデロリスに助けを求める。かくしてまたもや尼僧に変装したデロリスは、音楽教師として母校に乗り込んでいく。・・・かの有名なベートーヴェンによる『第9』が、あんなにカッコ良くアレンジされるなんて!この映画は、限りない音楽の幅広さを教えてくれました。敬虔な讃美歌は誰もがノリノリのポップスに、荘厳なハーモニーはパワフルなゴスペルに早変わりしています。ウーピー演じるデロリスは教師としてもなかなかの腕前を見せてくれます。悪ガキどもを手なずけて、素晴らしいコーラス団に仕上げてしまう過程はお見事。また歌手になりたい夢と親との葛藤に悩むリタを演じるのは、あのローリン・ヒル。彼女のソウルフルな歌声は、ガッツとやる気をくれます。『Joyful, Joyful』は、もう映画史に残る名曲といっても過言ではないでしょう。終盤でのデロリス達のパフォーマンスは、何度観ても鳥肌が立ちます。観終えた後には興奮と爽快感を残してくれる、楽しい映画です。
・「最高!」
ふつうシリーズ物は、最初だけで2作目からはがっかりって先入観があったけど、2作目のが感動した。ラストの方で、ローリンヒルを先頭に踊って歌うシーンはかなりの鳥肌もんです。この映画、2作目の方が絶対おすすめ。そう思ってる人私だけじゃないよ。
・「気分が明るくなる作品」
ウーピー・ゴールドバーグも素晴らしいですが、フージーズのローリン・ヒルの歌声が良いです。まだ少し幼い表情のローリン・ヒルが見られます。
一作目も大ヒットでしたが、二作目も面白いという稀な映画だと思います。
・「哲学コメディーの最高峰」
アメリカの映画チャンネルで一日中放映されたとき、3回も繰り返して見てしまったほどハマッた映画です。どんなシチュエーションでも不良的な役が似合うウーピーですが、なぜか心が休まってしまう。ぶしつけな言い回しや態度の中にも、哲学が感じられるからでしょうか。コメディーなのにコメディーじゃないというか。この人の映画を観ると元気になってしまうのがスゴイ。
・「鳥肌!!!!!」
生徒たちがステージで歌うシーン、私はぞくぞくと鳥肌がたちました。ゴスペルとはいっても、抜群の歌唱力とパワフルなダンスで、映画のストーリーはもちろん、そのワンシーンである歌うシーンを私もまるで目の前でみているようでした。歌のシーンは3回繰り返してみるほど素晴らしいです。「天使にラブソングを」をみたことがあって、2はつまらないかも、と思ったんですが、本当におもしろい映画です。
・「善と悪を問い続ける静かなる勇気」
本作はそもそもドラマのダイナミズムを主眼としていない為、「抜群に面白い作品」という訳ではない.しかし、この画調・シーン構成の秀逸な安定感は抜群のものでこれらは「人間を描く」事をティム・ロビンスが主軸として一切ブレていない事の証明だろう.生い立ちが不幸であるから殺人に到る.この論理はどんな共同体でも許容されるはずがない.しかし、本作を貫く如何ともしがたい静かな悲しみをケレンやあざとさを一切排し、すべての人間の心を平等かつ欺瞞なく立体的に描いた重層性はこの10年以上のハリウッド映画の中で比類がない.スーザン・サランドン、ショーン・ペンの完璧にナチュラルな演技、それを取り巻くヒステリックさを一切削いだ人物造形は有無を言わせない説得力を持ち、その演出力は、桁外れのものだ.キリスト教的倫理観は私には縁が無く、大部分の日本人も同様だろう.それらの衣装を剥いだ根底に流れる「善と悪」は決して対極に在るのではなく、その尾根伝いの中で「苦悩し、静かに問い続ける勇気」をこの映画は決して見失っていない.
・「みどころはおそらく、教誨師ヘレンの心情描写」
この映画のみどころはおそらく、教誨師ヘレンの心情描写であろう。ヘレンにとって教誨師に就くのは初めてであり、また刑務所が女性を教誨師として認可するのも初めてのことであったので、ヘレンが職務を遂行するには、周囲の理解を獲得するうえでも、自分の気持ちを自制するうえでも多大な“努力(ヘレンの好んで使用する言葉)”を必要とした。ヘレンが死刑囚の身勝手な発言に失望する場面や被害者家族を訪問して理解を得られず途方にくれる場面もあり、このような苦悩やもろさがむしろ、鑑賞者に共感を与える。これは、この作品の原作は、シスター・ヘレン・プレイジョーンが死刑囚の教誨師を務めた経験をもとに執筆したものであることに、起因する。スーザン・サランドンが、ごく自然体でヘレンを演じている。なお、彼女は本作でアカデミー賞主演女優賞を獲得している。 死刑制度の賛否をさまざまな角度から描き、鑑賞者へ考察の機会を提供している。人道派で知られていた州知事がマスコミを呼んで世間に迎合する声明を発表する場面では、怒りがこみあげた。死刑囚マシューが言うように、人を殺すことはそれが個人であろうとも政府であろうとも間違っている。ヘレンとの交流を通して人間愛を知り悔恨の心を持つようになるこの死刑囚をショーン・ベンが、「貧富格差が裁判結果に影響を及ぼすのを黙認するのか」「注射による死刑執行がはたして人道的といえるのか」と訴える人道派弁護士をロバート・プロスキーが、息子を殺害され、自分の人生も破壊された父親をレイモンド・J・バリーが、実に好演している。
・「全てを補って余りある二人の演技」
ティム・ロビンスはもちろん一流の役者で個人的にも好きだが、制作サイドにまわっても、役者として映画を捉えているようだ。この作品にしても、『クレイドル・ウィル・ロック』にしてもそうだが、監督の仕事は役者の最高の演技を引き出すことで、その最高の演技をフィルムに収めることだと考えているフシがある。それはもちろん正しいし、そういうアプローチの作品があるのはいいことだが、主演の2人がショーン・ペンとスーザン・サランドンでなければ、ここまでいい作品になっていたのかと想像すると、やっぱり脚本や映像表現の拙さを熱演でカバーしているという印象を持ってしまう。この作品は主演二人の対話による心理劇として、舞台でこじんまり演じる作品だとすれば納得できる。だから、中途半端にカメラワークに凝ったりして映画的表現を狙うのではなく、舞台とカメラを固定してもっと演劇的に撮ったほうが二人の主演二人の真剣勝負に楽しめたんじゃないかと思う。それくらい二人の演技は最高です。
・「死刑制度を考えるために」
死刑制度を目の当たりにできる作品です。
囚人としてくさっている場面、死刑囚が気持ちをいれかえる場面、執行前に遺族へ謝罪をする場面。
死刑は制度として存在するだけではなく、人と人とのつながりの中にある処刑なのだと僕は学びました。
ドラマチックな作品ではありませんが、死刑制度を考える時、多くのことを学ばせてくれる作品です。
・「感動!!」
大げさな場面はありませんが死刑囚とシスターとの交流は涙物です。会話の中に素敵な言葉があります。最後のシスターの責任ある壮大な愛情に尊敬と凄い人だなと感動しました☆確実に見て損はありません!!
・「これ欲しかったのよ〜〜〜!!ありがとうございます!!」
なんて、嬉しいんでしょう!!!どれだけ探したことでしょう!!!やっと手に入ります!!すぐにオーダーしました。これ本当に素晴らしい作品です。ジェラルド・チャップリンの方と、オリビア・ハッセーの方と両方見たらなお素晴らしさがわかりますね。監督によって、視点やらメッセージやら違いますからね。私の個人的好みは、ジェラルド・チャップリン演じるケヴィン監督の方が好きです。この映画のメッセージは、現代の争いごとやら全ての苦悩に光を与える程、心に通じるものがあると強く感じました。
・「マザー・テレサ神の愛した聖女」
マザー・テレサ‾神の愛した聖女‾(ジェラルディン・チャップリン.キーン・カーティス)を探しています。どなたか、売ってください。どこを探しても、品切れか置いていません。
どうして、この不朽の名作がどこにも無いの!!!???
こんなに、素晴らしい映画なのに、もっと、市場に出してください!!!
売れるのわかっているのに、なんで、置かないのかな〜〜?
・「ミラ・ジョヴォヴィッチ快心の歴史映画」
英仏百年戦争の後半、滅亡の危機にあったフランスに現れて、オルレアンを開放し、ランスでシャルル七世を戴冠させた救国の処女。本に書かれた彼女はやさしげな奇跡の少女(ラ・ピュセル)を想像されるが、ミラ・ジョヴォヴィッチが人間ジャンヌを熱演する。
熱心なキリスト教徒だが、戦争の直接の被害者となることで、英軍に強い憎しみを抱く。それが彼女のフランス開放の原動力なのではと思わせる。「天の人」からのお告げ(心の声)により、王太子はじめフランス軍を勝利に導いていく。
オルレアン解放の戦いでは大量のエキストラと、多用される彼女のアップで、戦争の狂気と勝利への熱望が画面から伝わる。映画館で初めて観た後「ナウシカのようだった」と感想を言ったら友達に苦笑されたが、やさしさと狂気が同居するジャンヌとナウシカには共通点があると思う。
頼りないが政治的な観点からジャンヌを切り捨てるシャルル七世にジョン・マルコヴィッチ、常に冷徹な視線でジャンヌを利用する義母にフェイ・ダナウェイなどの国王周辺とジャンヌの心の声をダスティン・ホフマンが演じるなど豪華キャストが脇を固める。
登場人物の鎧や服装が素晴らしく、当時の宮廷の雰囲気などもそれらしく伝わり、それだけでも見る価値がある。初DVDが出た当時の半額で購入できるので、まだ未購入の方にお勧めしたい。
・「神と人間の境にいる悲しき少女」
いわずと知れた聖少女ジャンヌダルクリュックベンソン監督というのもあり、その物語は神秘的であり現実へと引き戻すにくい演出がすばらしいと思いました。神なのか、それとも悪魔なのか、ジャンヌが火あぶりの刑にされるまでに出てくる謎の人物。
全てはジャンヌの妄想の世界なのか?それを思い起こすシーンはジャンヌが子供の頃に草むらで横たわっている時に、自らの口で言葉を発していたことを思い出します。
それとも、清らかな彼女だからこそ、神は彼女の中に光臨されたのか?いや、光臨したのは、反対に悪魔で聖なる少女を落としいれ神にその様を見せ付けるための生贄だったのか。
ジャンヌダルクという少女は神の恩恵を満ち溢れるほど受けていたそれを見た悪魔がきっと「神に嘆きを」と思い、彼女の聖なる力を反対に利用しながら神をあざ笑うための悲惨な出来事だったのかもしれませんね
・「天草一揆といってはおかしいですが…」
フランスを救った『聖女』ジャンヌ・ダルク。書物の中の彼女は、いかにも優しげで信仰に厚く、最後には火あぶりにされてしまった薄幸の少女を思い浮かばせます。
しかし、リュック・ベッソンの思い描いた『人間的な』ジャンヌ・ダルクは一体どんな女の子だったのか?
このジャンヌは、どこか狂信的で、人間味(良い意味でも、悪い意味でも)に溢れた普通の少女として描かれています。その中にある信仰は本当に狂気じみていますが、それが自分の姉を殺された不安定な精神のバランスを保っていたと考えれば納得がいくのではないでしょうか。そして彼女の復讐心にも似たその情熱が、フランスを勝利に導いた。この映画では、彼女の活躍と功績ををそういう風にとらえています。
戦争では、どこか狂気を帯びた指導者が存在しないと勝利はないと思うのです。ジャンヌの「私を愛するものたちよ、ついてきて!」の言葉が、兵士たちの士気をどれほどまで上昇させたのか。オルレアンの乙女ジャンヌ・ダルクは、日本でいうところの天草四郎ではなかったのかと…。戦士たちの心のよりどころになる存在。彼女の中だけで存在していた『神の声』に従った行動は、確かに兵士たちを揺り動かし、フランスを救ったのですから。
ジャンヌ・ダルクという少女を別の角度から見た作品としては、これはとても興味深い映画ではないかと思います。
・「歴史好きにはもうひとつ星を増やしてもいいかも」
人間ジャンヌ・ダルクを描いた作品。中世的世界で、神の啓示を受けたジャンヌは信念に従って、行動を起こす。ストーリーは時代考証通りに進行する。ちょっと子供には見せられない場面もあるが、歴史の好きな人にはお勧めかも。唯一神を信じる人にはわかりやすいだろうが、神の啓示の場面は平均的日本人にはちょっとかったるいかもしれない。見て損したとは思わないだろう。
・「意外と良かった。後半は食い入るように観た。」
ミラ・ジョボビッチ、ジョン・マルコビッチ、ダスティン・ホフマン。ダスティン・ホフマンは分らなかったな。ジョン・マルコビッチは個性ありすぎ。ミラ・ジョボビッチはとてもがんばってます。
強烈ですな。ジャンヌダルクって名前しか知らなかったんですけどこれみてよく分りました。英雄なのか狂人なのか、人知を超越したものに憧れる子どもの想いが激しい信仰に変わった瞬間を描いています。純粋だったのでしょう。神は純朴に慕う彼女を救うことができなかったのですね。人間ジャンヌダルクを現実なものと認識させてくれます。信仰心が間違っていたなら結末は彼女の運命だったのでしょう。神と共にある彼女の心と現実の葛藤を対話として出現させる後半は宗教にあまり詳しくないぼくの理解を助けてくれました。映画のつくりとして批判は覚悟していただろうことも感じられるのがかえって好感を覚えます。
・「アイルランドから」
この映画は、英語のタイトルが「The Magdalene Sisters」といい、ヴェニチア・フィルムフェスティバルで最優秀作品に選ばれた。舞台は1960年代、カトリック教会の厳格な倫理観が根強く残るアイルランドで、こういう題材を扱っているというだけでもとても貴重な作品といえる。主人公となる三人の若い女性は、それぞれ違った理由から、性的に「罪深き者」とされ、本人達の意志に逆らって、この施設の新入生となる。法律を破った訳ではないが、罪人(つみびと)として、口数を減らし、日々の過酷な労働を通して罪を償わなければならないという生活は、現代の日本人にとってはもちろん、キリスト教国の多くの若者にとっても別世界のように映るであろう。実話を元に製作されたということだが、つい40年前のことである。場面によっては、社会問題になるのではないかと思えるようなショッキングな出来ごとも映し出されている。社会の日の当たらない部分をとても真摯に扱い、こういう真面目なヨーロッパ映画が世に出てきて最優秀賞を取るというのは、今の時代へ投げかけた、それなりのメッセージ性があるからだと思える。社会派の方のみでなく、さまざまな広い立場の方々がご覧になれればと思います。
・「目をそむけてはいけない現実」
本の方を先に読んでいたのですが、DVDとは全く違う内容でした。本は実際にそこで働いていた看護婦さんが、素朴なだけにリアリティーのある文章でそこに起こった出来事を書いていただけに、最初、映画を見た時にはドラマティックにしすぎなのでは?と思ってしまいました。
ですが、その内容というのは特典映像にも納められている3人の女性が実際に体験したことをもとに作られていたのです。現代で自由に生きている私にとって、こんなことが起こっていいの?という衝撃が強かったのですが、アイルランドではつい最近までこのような修道院が運営されていたのです・・・。
実際に何が起こっていたのか全くわからない程、性的に無知であった少女たちが、理由もわからず修道院に押し込められ、虐待のような状況で何年も生活をしていかなければならなかったのは、なぜなのでしょう。
これが事実であるということと、そこにいた女性たちが今も心に傷を負って生活をしているということ、そういうことから同じ女性として目をそらしてはいけないと感じました。
エピソードの元となった実在の女性たちが出演されているドキュメンタリーも特典としてついています。そこに出るということはどれだけの勇気を必要としたことでしょう。その重みをかみ締めてみていただきたいと思います。特典映像だけでも見る価値が高いと思います。
・「知っておいたほうがいい内容」
ですが最初はレンタルでいいと思います。暗いですし、気分が重くなります。賞をとったほどなので内容は保証できます。いつでも観たいかといえば疑問です。三人の女性が主人公ですが、この映画は脇役のほうが強烈です。主人公達は、現代なら不当収容もいいところで、感覚もごく一般的で感情移入しやすい。弟が迎えに来た時に見せる怒りなど、その通りだと画面に言いたくなるほど。しかしこの映画には一生出て来ないで終わる仲間がいます。さらに修道院の女院長。偽善にみちたすました口調。妙に目が黒々しておちょぼ口。優しい雰囲気すら感じさせるのですが、悪魔祓いをする霊媒師が狂ったごとくやることは残酷。外面はいいのに、裏側でドメスティックバイオレンスをする教師や家族などを体験したことのある人は、観れば苦く感じるでしょう。信者を世間から隔離する宗教団体にも似ています。N刑務所では囚人の虐待がニュースになりました。映画は過去にあった施設のことですが、現代にも通じる。「あらゆる施設に内部公開する義務を与えよ」とこの映画を見るといいたくなります。
・「修道院という名の刑務所」
この映画を観進めて行くうちに『カッコーの巣の上で』と設定がよく似ていることに気がついた。『カッコー…』における婦長の横暴ぶりはそのまま本作品の修道院長の姿と重なるし、権力に立ち向かう反骨精神も映画の随所に描かれている。
レイプ、奔放、出産の罪(?)により3人の少女が送られた先は、修道院という名の女囚刑務所だった。朝から晩まで洗濯をやらされ、作業中の私語は一切禁止、脱走しようものなら鞭打ち&刈上げの刑が待っている。修道女たちの暇つぶしにヌード品評会が行われ、なまぐさ神父の手なぐさみにさせられる毎日だ。「いったい私が何をしたっていうの?」極悪非道な修道女たちの前では、少女たちの悲痛な叫びも神には届かない。
劇中、『聖メリーの瞳』というヤラセ映画をみんなで鑑賞するシーンが登場する。院長の白々しいあいさつに対し、顔に張り付いたような笑みを浮かべる修道女たちの顔が印象的だ。能無役員にゴマをするどこかの会社の管理職と瓜二つである。それを見つめる少女たちの白けた眼差しは、イングリッド・バーグマンの演技の向こうに、欺瞞に満ちた宗教の裏の姿を見通していたにちがいない。
しかし、よくもまあこれだけ宗教(カソリック)を醜くこきおろせたなぁと思うほどの院長たちの非道ぶりが、これでもかと描かれている。『カッコー…』におけるチーフのようなスカッとするラストを期待して見守っていたが、ドキュメンタリーの制約を受けた本作品のラストは少女たちのその後を伝えるに留まっている。途中までのインパクトの強いシークエンスに比べると、締めくくりの弱さがどうしても目立ってしまう作品だ。
・「意表をつかれる展開」
医師であり聖職者でもあるジョアキムが、ある修道女の診察をきっかけに双子の姉妹を巡る謎にかかわりあっていくというお話です。
姉妹のうち一方は修道女、もう一方は殺人犯という対照的な境遇で、なにやら周りの人々が怪しげな動きをしていれば展開はミエミエだと思っていたのですが、見事に外れました。普通は製作者側が一枚上手だったという事で素直に賞賛の言葉を述べたいところですが、この作品の場合提示された真相では色々と辻褄の合わない部分が出てきてしまってすっきりしません。特に後半の登場人物たちの行動は理解に苦しむ部分が多く、観客のこちら側としては唖然としてしまいました。
邦題では『血の呪』という副題も付いておりオカルトチックな要素もあるのかと思っていましたがそんなことはなく、タイトルの意味も不明です。「スクリール・ディン」という意味深な呟きなど回収に不満のある伏線が多く、作品が途中で空中分解してしまった印象を受けました。
・「淡々としながら穴いっぱい」
話になーんのひねりもないというか、一昔前の素材ですな、双子間のシンパシーというのは。しかもそれが中途半端で活かしきれてない。痛みだけを感じるサラは死にかけるほど重症なのに、病気のガエルはなんでピンピン歩き回ってんの? って感じだし。雇って脅したり、人を殺したりしてまで守らにゃならん秘密ってほどでもない。大体、なんで殺されなくちゃいけなかったのか不明。もう秘密はバラされ済みだし、バラされたくないって必死さもないのに。とかく辻褄が合わない、謎が謎になってない、ラストも意味不明(ってか、あれで「よかった」と思う人が居るのだろうか。腹の傷見たら分かるでショって感じ)。いつの間に恋花咲いてたんだろうか、あの3人…。必然性というものに全く欠けた話でした。
・「劇場版でなく、ぜひノーカット完全版で!」
ノーカット版は、2部構成になっていて、とても長いです。でも、観終わった後の満足感というか、充足感というか、もう・・・感動です。ノーカット版の後、劇場版も観ましたが、これは単なるダイジェストとか、ハイライトに過ぎないと感じました。大事な部分を切り取りすぎていて、映画館で見た人は、はっきりいっておもしろくなかったかもしれない。(数回観るうちに、ノーカット版でさえダイジェストに思えるほどです。)オリビア・ハッセーの「ロミオとジュリエット」も愛らしくてステキだったけど、マザー・テレサ役はまたすごい。この役を演じるために生まれてきたんじゃないかと思いました。私はクリスチャンではないけど、マザーテレサが「私はキリストが持つ小さな鉛筆だ」と言って、神が望んだ「貧しい人と共に生きる」ことに全身全霊を捧げたことに深い感銘を受けました。マザーの愛の深さを演じきったオリビアさんはほんとに素晴らしい・・・!
・「オリビア・ハッセーの熱演に、感動!!」
主演のオリビア・ハッセーが、確か20年も前からこの映画の製作を願い、ついに実現した映画です。その20年の間に、彼女は、マザー・テレサの沢山の映像を見、そして彼女が書いた本などを読んだことでしょう。その結晶が、見事に表れた演技となっております。それは、表情や指先の動き、そして、年老いた時の腰を曲げて歩く姿にも見事に表れています。
マザー・テレサの働きについては、多少は本などを読んで知っていましたが、カルカッタの貧民街でのその「死を待つ人の家」の活動を始めるにあたり、どのような経緯があったのか、そして、その後の活動においても、人々の様々な思惑によって、試練が生じてきますが、まさに「鋼の精神」をもって、「神様の御心」に従い通したその生涯が、迫力を持って描かれています。
映画では、カットされた分の映像が含まれているこちらのスペシャルBOXをお薦めします。まだ見てはいませんが、きっと、満足することだろうと思います。(^^)
・「マザー・テレサの姿を伝えるDVD」
オリビア・ハッセー会心の作。マザー・テレサの数々あるエピソードの中から皆さんに伝えたい映像をピックアップ。キリスト教やカトリックの教えを知らない方にも、神のメッセージが理解できる。人類愛をつかむ作品。舞台のインドは、これからの日本にとって産業・文化・人的交流などで重要となり、理解の一助となろう。
・「真実味を追求できなかった映画(ジャンヌ ダルク)。」
映画(ガス塔)での見事な演技で見事、アカデミー主演女優賞を獲得した女優イングリット バーグマン、30代を間近に主演をした作品がこの(ジャンヌダルク)でした、この役柄を演じるのを彼女はとても楽しみにしていたといいます、ですが、戦闘シーンでも髪型ひとつ乱す事が許されない、顔や衣装にも泥ひとつつけられないなど真実味を追求する事もできない仕上がりに彼女は実に不満げだったといいます、作り物の(ジャンヌダルク)にそしてハリウットに絶望をした彼女は偶然、鑑賞をした映画(無防備都市)の真実味溢れる映像に感動をし、この作品を監督したロベルト ロッセリーニの作品に出演したいと単身、彼のいるイタリアへ、不倫の末に結ばれた2人、2人の間の娘、イザベラ ロッセリーニ(永久に美しく)も女優さん、母親譲りの肌のきれいな女優さんですよ。
・「一生大切にとっておきます」
「現実の、生きていた頃のマザーテレサ」がどんなひとだったかを知るための、貴重な映像音声記録だと思います。(その意味では、映画よりこっちがずっといいように思いましたけど)
人間マザーテレサ、そのひとの歩く姿勢、声のトーン、ヒトへの話し方、まなざしの強さから、精神の強さまでを、うかがいしることができます。
彼女は、「この世に現実にいた」し、「現実と向かい合って生きた」のです。理想論をとくのでもなく、夢物語でもなく、ただ「現実に生きた」のです。(カミサマではなく)ひとりの人間として。
感想:「これはすごい、とんでもないひとがいたもんですな・・・」
生涯大事にとっておくでしょうね・・間違いありません。
・「永遠のアンナ・カリーナ」
この映画は、本人の意思とは無関係に修道院に入れられ、そこから、あくまで抵抗し、脱出を図る中世の一女性を描いた、非常に重く、暗い映画である。最初は少し我慢が必要かもしれない。しかし、途中から画面に引きずり込まれ、最後に至って非常に良いものを観たという充足感と余韻に浸れる映画であることは間違いない。そしてアンナ・カリーナが際立って美しく撮れていることもこの映画を素晴らしくさせた一因だろう。これが日本で当時公開されなかった理由もわかるが、決してむずかしい映画ではなく、この映画の思想的なものとその暗さが見送らせた原因だろう。今現在,廃盤のようですが、何度も観たくなる種の強い感動を伴う映画なのでぜひとも再発をお願いしたいと思います。
・「アンナ・カリーナの名演を観よ。」
確かにリウ゛ェットの映画は長い。特に導入部の観客を引き込む為であろう〈呪文〉が!
長すぎて多分ロードショーなんて無理な作品もあるが(“アウト1” は12時間の作品で劇場で観た日本人は作家の蓮賓重彦氏のみ。雑誌『夜想11号』より。)この作品も例にもれず長い。しかし従来の作品と比べ起承転結がはっきりしており、観客を雲に巻くような演出もない。(そこもたまらなく好きなのであるが。映像の魔法使いと言われるゆえんである。)なのでリウ゛ェット初心者には鑑賞しやすい作品だと思う。
もともと舞台作品だったそうで、シーンが変わる時は太鼓を叩く音がして〈教えてくれる〉が、たぶんその名残。そしてアンナ・カリーナの演技が素晴らい!ゴダール映画のヒロインも、エキセントリックでそれはそれで良かったが、まさかあの、意味不明な微笑みを浮かべるだけの美人女優と思っていた彼女がこんなスキャンダラスな内容の、苦悩するヒロインになるとは驚きだった。原作はディドロの1760年の小説。(こんな本ばっかり出すから、ついに国外追放になった。)作品世界にインスパイアさせたのは監督がリスペクトする溝口健二の『西鶴一代女』だそう。66年公開時、宗教団体等からクレームが上がり全面的な上映禁止をされてしまい、喝采を浴びたカンヌでしか上映できなかったそうだけど、(映画パンフレットより。)盟友ゴダールの抗議などでやっと67年に許可が出たと言ういわく付きの名作である。カトリック圏でこのような作品を世に出す勇気にも恐れ入る。ダテにヌーベルバーグを旗揚げした内の一人ではない。気骨のある人だ。こんなふうに上映が阻まれることが多いせいか、“呪われた映画監督”と縁起でもないキャッチフレーズが付いてしまうのよね~。
・「メロ映画」
題材が題材なだけに、重~い暗~い世界です。がしかし、突然華やかな画が挿入されたりもして退屈はしません。とにもかくにも、ジャケットのアンナ・カリーナの不穏な表情を見てください。「身につまされる映画が良い映画」だと言うのなら疑いなく『良い映画』であると断言します。
・「宗教的魂を持った映画」
新約聖書「マタイによる福音書」には「ヘロデ大王が、新たな王(救世主)の出現を恐れ、2才以下の幼児を皆殺しにした」旨記されている。映画はナザレから逃避し、ベツレヘムで出産するヨセフとマリアの夫婦愛を描いて見事だ。ヘロデ大王は紀元前37年にローマが容認するユダヤ王となっている。歴史的には紀元前4年に死去しているが、旧王朝の血を引く者や家族までも抹殺した。この恐怖や世間の目とは超絶して、夫婦は信じ合い、生活感は和やかで、東方の3博士の描き方も好感が持てる。画面は美しく、陰影の美があり、史劇にふさわしい品性を持って語る。人間ドラマだがピュアな宗教的魂を持った映画だ。
・「今までの降誕ものとは違います!」
マリアとヨセフの愛情、葛藤、周囲の目などなど、「なるほど、本当にそういうことがあっただろうな・・・」と思える人間ドラマ満載で、今までの数々の降誕物語とはかなり違います。そういう意味では、確かに「パッション」の降誕版とも言えるでしょうね。それは、人間側にスポットを当てているというか、神の意思を受け取る側に注目しているという点で似ているということを思います。ミョウに神々しいわけではなく、できるだけ史実を描き出そうという努力を感じます。ズバリ、必見!私はアメリカで英語版しか見ていないので、日本語字幕で見るのが楽しみです!
ただ一点。(残念っていうことじゃなく)合成シーンなどを見ると、「パッション」とは予算がずいぶん違ったのかな・・・と思ったりしてしまいます。もちろんこれは、映画の内容をマイナスにするものじゃないので、余計な感想かも知れませんが、正直なところを書いてみました。そのあたりは「パッション」にはかないませんが、内容自体はホントに素晴らしいです。
・「至高の愛」
夫であるヨセフと婚約中にマリアは神のみ使いから、聖霊によって神のみ子を宿すと。当時のユダヤでは婚約中に身ごもる事は出来ませんし婚約者ではない人の子を身ごもる事は石打の刑に値する決まりがありました。ヨセフの告発があれば直ちに実行されるのです。ヨセフはマリアを愛するが故に受け入れようとします。でも心痛は察するに余りあり、友人から石を持たされ、最初に投げるようにとの夢を見ました。その時、み使いが夢に現われ精霊による神のみ子なので、恐れなくて良いと。人口調査の為にヨセフは故郷ベツレヘムにナザレから200kの道程をマリアをロバに乗せて行く事になりました。身重のマリアには大変な旅でしたが、ヨセフの献身的な愛によって、無事ベツレヘムに着き、家畜小屋の飼い葉おけの中に幼子を寝かせることが出来ました。幼子イエスを最初に抱き上げたのはヨセフでした。この神秘的な生命の誕生を心から、喜んでいるヨセフの映像は命の尊さを内奥に伝えてくれます。生みの親のマリア、育ての親のヨセフ、「愛の教えを説いたイエス」にふさわしい両親と言えます。至高の愛を知る素晴らしいDVDで心から感動しました。
・「美しい画像、リアルなマリアとヨセフ」
初めに出てくる祭司ゼカリアの豪華な衣装に圧倒されます。美しい映像、初々しい少女のようなマリア。聖書の世界が展開されるのですが、非常にリアルで、私たちの日常に近いのです。「マリアが処女で子を産む。ヨセフの子ではないはず」マリアは村人ばかりか、両親にまで、更に婚約者のヨセフまでがマリアの処女性を疑います。けれども苦悩の中、ヨセフはマリアを信頼し、村から人口調査のために出て行きます。そこからの旅の道筋もなかなか味があります。市場を通るヨセフに「おい、奥さんにこのネックレスはどうだい?」と声をかける商人など。
エルサレムに着く頃、マリアの顔は乙女から母に代わります。そして出産。本当に清々しく美しいシーンです。
従姉の不妊の女エリザベトの出産は感動的でした。
東方の賢者の俳優は一見に値します!非常にユーモラス。
これ以上はどうぞ貴方がご覧下さい。
「本のお話」ではない、聖書の世界が展開されます。途中ガリラヤ湖畔で宿泊しますが、ヨセフが釣って来た魚をマリアに渡し、さばいて食べています。(笑)なんか「ガリラヤキャンプ場」って感じで面白い。
映像の美しさはダントツです。決してこの値段で美しい映像美。購入する価値は十分です。お勧めします。
・「ヨセフの生き方 」
聖書にもとづくキリスト生誕のお話です。いままでもたくさん映画化されていますがいままでのものは、聖書を忠実に追ったものでした。この映画は、その中で、息づくひとり一人の心の動きが読み取れるものでした。特にわたしは、ヨセフが好きでした。本当にこんな状況であったら、マリアが不倫して誰かの子を身ごもったと思っても・・・不思議ではなかったでしょう。事実最初は、そう思いました。しかし、心の清いヨセフは、「私が石を投げなければ誰も石を投げないだろう」と。そんなマリアをかばいます。
神からお告げがある前に、彼は自分で自分の生き方を表明します。その後もたんたんと、しかししっかりとマリアを守っていきます。この映画は、マリアのお話しである以上に私にとっては、「ヨセフ」の生き方の話であるように思えました。みなさんも、そんなヨセフを感じてみてください。
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