ヴィヴァルディ:四季 (詳細)
カルミニョーラ(ジュリアーノ)(アーティスト), ヴィヴァルディ(作曲), マルコン(アンドレーア)(指揮), ヴェニス・バロック・オーケストラ(演奏)
「カルミニョーラの超絶技巧が光る斬新な「四季」と、世界初録音の協奏曲が目玉の作品」
めぞん一刻 (1) (小学館文庫) (詳細)
高橋 留美子(著)
「何度読んでもいい作品」「漫画界に輝く金字塔」「純愛です」「繰り返し読める傑作」「一刻館」
インナー・サークル・オヴ・リアリティー (詳細)
タイム・レクイエム(アーティスト)
「つまみ食いしてみてください」「やられた!」「ネオ・クラシカル様式美!」「存在意義が希薄に」
木島日記 (1) (ニュータイプ100%コミックス) (詳細)
大塚 英志(著), 森 美夏(著)
「独特の世界観が魅力」「絵の雰囲気が引きつける」「木島日記」「きれっぷりは最高 でも噺は?」「星3.5。」
再会の血と薔薇 (詳細)
MALICE MIZER(アーティスト)
「クラシックを越えた!!」「まるでクラシックのよう・・・」「好きですが」
「さらにパワーアップ!」「きれい~」
日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫) (詳細)
山岸 凉子(著)
「救いようのない孤独感‥」「山岸先生の最大傑作。」「繊細にして大胆な名作」「悩む聖徳太子」「ハマる」
わたしの人形は良い人形―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版) (詳細)
山岸 凉子(著)
「ラストシーンの恐怖」「いい大人が夜中トイレに行けなくなる」「夜人形を見るのが怖くなる・・・。」「オッサンが読んでも恐い!」「ひたひたと忍び足で追って来る怖さ」
「じわじわと・・・」「純愛・・・」「とっても切ない「恋」物語の始まりです」「恋風。」「春に恋風。」
GUERNICA IN MEMORIA FUTURI~ゲルニカ20周年記念盤~ (詳細)
ゲルニカ(アーティスト)
「ついに・・・(だと思いますが)」「戸川純の声に胸が打たれます」「あまりに突飛な才能達の奇跡的大衆化!」「精神病院閉鎖病棟の夜」
ジパング (1) (モーニングKC (731)) (詳細)
かわぐち かいじ(著)
「荒唐無稽にはならずに」「世界の常識=日本の常識」「美しいイージス護衛艦。」「繰り返される歴史」「大人向けかな?」
CKBB - Oldies but Goodies (初回限定盤) (詳細)
クレイジーケンバンド(アーティスト)
「最高の作品」「CKBの総決算だ!」「CKBBBBBBBBBBBBィイ~ネ!」「CKBB - Oldies but Goodies (初回限定盤) [LIMITED EDITION]」「ィイネったらイイネ!!!」
Sharon Stones (詳細)
天野月子(アーティスト), 戸倉弘智(その他)
「天野節盛り沢山!」「激しく美しく」「名盤ですよ♪」「あのエンディングの原点がここに」「超☆ヘヴィーローテーション!!!」
千年の恋―天海祐希/光源氏写真集 (詳細)
中村 和孝
攻殻機動隊 (1) KCデラックス (詳細)
士郎 正宗(著)
「時間をかけてじっくり読みたい漫画」「すごい。」「世界設定を読む本」「情報の海へ」「世界観としてのSF(オカルト?)漫画の傑作」
・「カルミニョーラの超絶技巧が光る斬新な「四季」と、世界初録音の協奏曲が目玉の作品」
お馴染みの「四季」が、イタリアの名ヴァイオリンプレイヤーのカルミニョーラとヴェニスバロックオーケストラによって録音されています。
本作収録の「四季」は、他のオーケストラによるものとはかなり違うものになっています。まず聴感上ではバロックヴァイオリンの音色でしょう。現在主流のモダンヴァイオリンとは違う音色が楽しめます。このバロックヴァイオリンの使用自体は他のオーケストラの「四季」でも聴け、珍しい事ではありません。ですが、モダンの音しか知らない人には新鮮で豊かな音色として聴こえるでしょう。
そして本作の「四季」の次の特色は、最新の校訂の楽譜を使用している事です。「あれ?」と思わせる箇所がかなりあります。まだ聴いてない方の楽しみを奪いたくないので、ここで1つだけ挙げたいと思います。「冬」の第1楽章と第2は従来だとそれぞれ独立したものですが、本作では「つなぎ」のパートがあります。
「四季」の最大の聴き所をあげると、やはりカルミニョーラの物凄いテクニックでしょう。「夏」の第3楽章は「轟音」とでもいうべき猛スピードで聴き手に迫ります。
「四季」ばかり触れましたが、本作には本当の(?)目玉である、ヴィヴァルディの世界初録音の曲が収録されています。どの曲も彼らしい心地よい躍動感に満ちています。Sonyならではの録音の良さも光る本作は、既に「四季」のCDをお持ちの方はもちろん、初心者の方にもお勧めです。
・「何度読んでもいい作品」
昔からあまりアニメを見ずコミックも滅多に読まないタイプだった私ですがこちらは別でした。一刻館の超個性的な住人たち、どこか影のある魅力的な管理人の響子さん、とても一途で純粋な心優しき青年、五代君…と登場人物からして魅力的です。
五代くんの思いが響子さんに伝わるのか?とハラハラするのですが、単なるラブストーリーではなく人情味があり笑えたり切ない気持ちになったり感動したり…と“漫画でここまで心を動かされるとは”という感じでした。登場人物のちょっとしたやりとり、お互いを思っているのにすれ違ってしまう2人など見所は沢山あります。五代くんの純粋さには惹かれましたし響子さんの大人の女性なのに可愛らしさがある所も素敵。結構シリアスな部分や涙してしまう部分もあるのですが、全体的に明るくほのぼのとしていて重過ぎない所もいい。最後まで目が離せない展開で、あまり漫画に興味のない方でも楽しめるのではないかと思います。何度読み返しても“いい作品だな〜”と思えますし温かな気持ちになれます。
・「漫画界に輝く金字塔」
「普段あまり漫画を読まないけどめぞん一刻は好き」という内容のレビューが多いところを見ても、この作品が国民的な「漫画のスタンダード」になっているのがよく分かります。ちなみに私は漫画をかなりたくさん読みますが、やはりみなさんと同じでこの作品が大好きです。というよりも、ラブコメというジャンルに限って言えば、この作品を超えるものはないと思いますし、これからも出てこないでしょう。漫画作品の中には作者の実力以上のものが出てしまっているもの、漫画の神様がペンに降りてきたんじゃないかと思うような作品が時々ありますが、井上雄彦の『SLAM DUNK』とこの作品はまさにそんな感じです。若い人には携帯がない頃、日本人が今よりも季節の移り変わりに敏感だった頃を、昭和生まれの人には昔を懐かしみながら、何度でも読み返してほしい名作です。
・「純愛です」
アパートの管理人の響子さんと浪人生から大学生になる五代君の純愛ともいえるラブストーリーです。
当初は五代君の単なる憧れの人であった響子さんも五代君の受験、合格、恋のライバル三鷹さんの出現などにより二人の仲は近づいたり離れたり。
私は最大の醍醐味は人の心を思いやるやさしさをもつ五代君の行動にあると思います。五代君は時には頼りないし、お金もありません。しかし、響子さんを思いやる気持ちは誰にも負けていません。
響子さんの負う心の重荷(これは読んでいただくとわかります)を少しでも軽くしようと一緒に背負っていこうとする五代君。そして、本当に一緒に背負ってもらっていいのか悩む響子さん。最終的に二人で考えた上での結論を出します。結論に至るまでの二人の相手を思いやる気持ちが美しい。
何よりも年下で頼りない五代君が精一杯背伸びをして響子さんのために頑張ろうとする純粋さに感動です。ぜひ、みなさんに読んでいただきたいです。
・「繰り返し読める傑作」
もう何回読みなおしたことか....読むとほんわか幸せな気持ちになれる話です。最近は恋愛もストレートになってきて、いわゆる「純愛」と言ったワードが薄れてきているように思えますが、これは純愛とかひたむきな愛とかが溢れていて、忘れかけていた何かを取り戻せる....そんな感じです。主人公の五代君の行動に一喜一憂しながら彼を応援したくなる...そんな気持ちになっている自分に驚きながら読んでいます。この作品を読んでから高橋留美子さんの作品に触れるようになったきっかけの一編です。とにかく、心が渇いてきたと思ったら読むと潤うことができます。
・「一刻館」
連載当初の絵だからあまり上手いとはいえないけど、どんどん引き込まれていく世界観と個性の強いキャラクター達には圧巻。時代を超えて愛される所以はそこにあるのでしょう。これをまだ読んでないのであれば、今からでも遅く無いから全部買って読まれる事をオススメします。高橋留美子作品の中で一番好きな漫画です。
・「つまみ食いしてみてください」
タイム・レクイエムの1st5曲目で気分悪くなった人も、今回のアルバムは抵抗無く聞けるのではないでしょうか。だからといってキーボード色が弱くなったわけでもないので、R・アンダーソンのファンの方でも失望はしないと思います。タイトルナンバーのインナー・サークル・オヴ・リアリティーは必見!…じゃなくて必聴!
・「やられた!」
今作は前作よりもタイトさはなく、やわらかめの音の質感。よりプログレッシブに仕上がっており、メロディーも進化した感じ。言うまでもなく個々の能力の高さはすごいです!Vo.のアポロ・パパサナシオは好き嫌い分かれますが、パッション溢れる歌い方はなかなかです。
疾走ナンバーの#1Reflections#4Atter of Roses、キーボードソロでのドラムがえらいことになってる大作#2The Inner Circle of Reality、哀愁あふれるメロディーが特徴的な#3Dreams of Tomorrow#5Definition of Insanity#7Hidden Memories(個人的にこれが一番好き)など素晴らしい曲で埋め尽くされています!
まじ最高です!!さすがリチャード・アンダーソン!!
・「ネオ・クラシカル様式美!」
昨年リリースされたSPACE ODYSSEYでの素晴らしいプレイも記憶に新しい天才キーボード・プレーヤー、リチャード・アンダーソンのメイン・バンドTIME REQUIEMの2nd。今回も前作同様、プログレ味のあるネオ・クラシカル様式美の世界を堪能させてくれる。
尚、本作から、脱退したピーター・ウィルドアー
惜しいのが、アポロ・パパサナシオ
・「存在意義が希薄に」
MEJESTICを前進とするリチャード・アンダーソン(Key)率いるバンド、TIME REQUIEM。本作はライヴ・アルバムを挟みリズム隊をチェンジしての2ndアルバムだ。
MAJESTICのストレートなネオ・クラシカル・メタルと比較するとプログレッシヴな要素を強めたサウンドを体現していたTIME REQUIEMであるが、本作においてもその方向性に変化は見られない。
しかし前作より明らかにスケール・アップしており、時折DREAM THEATER的な展開を見せる楽曲にネオ・クラシカルな要素をたっぷり散りばめたメタルが楽しめる。
ただし気になるのがサイド・プロジェクトしてスタートしたSPACE ODYSSEYの存在。実力者パトリック・ヨハンソンをシンガーに据え、ストレートなネオ・クラシカル・パワー・メタルをプレイするSPACE ODYSSEYのアルバムが非常に良い出来だったため、TIME REQUIEMの存在意義が希薄になってしまったように思える。リチャード・アンダーソンの音楽に「プログレッシヴ」の部分を求めている聴き手はそれほど多くないだろうしね。シンガーとしての実力もヨハンソンの方がアポロ・パパサナシオの上を行っているし。
勿論このアルバム単体を見ると非常に高品質だけどね。中でも12分に及ぶ大作のタイトル・トラックは白眉。
・「独特の世界観が魅力」
第二次大戦中の日本を舞台にした殺伐としたおとぎばなし。森さんの線画が独特で面白い。けっこうグロイ描写もあるけど、そういうのが他の漫画と違うところであり、それを新鮮に感じるひとには楽しめると思う。
・「絵の雰囲気が引きつける」
著者はあとがきで、昭和初頭という「偽史の時代」を描くには正史への倒錯を複雑に抱え込んだこの時代の民俗学者を抜きには語れない、と書いて折口信夫の登場を説明する。昭和初頭が一種の偽史の時代で、オカルトとファシズムが奇妙な共犯関係にあったのがこの時代のドイツと日本の共通点であったとして、この時代の空気というものを書いてみたいというのが動機のようである。
オカルト、ファシズム、ミステリー、猟奇趣味、その狂言回しに折口信夫を配して顔をマスクで覆った古書店八坂堂店主の木島平八郎が活躍する。この作品の魅力はなんといっても森美夏の画力に負うところが大きい。ストーリーは大人のファンタジー、知的おとぎ話というもんだろうが、絵で引きつけられる。陰影のつけ方が独特で、特に真上や真下から見た構図は不安定な雰囲気を醸し出していてうまい。
・「木島日記」
多重人格探偵サイコの大塚英志原作。北神伝奇の姉妹作品とでもいうべき作品。北神伝奇では民俗学者柳田國男が主人公だがこちらでは同じく民俗学者の折口信夫が主人公となっている。森美夏の特徴のある絵に抵抗がある人もいるかもしれないがそれ以上にストーリー引き込まれる。
・「きれっぷりは最高 でも噺は?」
初期の民俗学者は 危ない人が多かったんだなというひとつか
意外に言う人いませんが、この噺では 帝都亜流だよ
・「星3.5。」
ストーリと画(背景がいい感じ)がマッチしていて、たまに気持ち悪いけど、面白い。出てくるものが、クサナギの剣だとか、人魚だとか、興味をそそります。次が気になる。
でも、吹き出しだけで、画がないまっさらなコマがところどころあります…。それがかなり気になる…。
・「クラシックを越えた!!」
哀しげなオルゴールのメロディーから始まり、そのあとは嵐のごとく「悲しみ」や「激しさ」が表現されています。突然のボーカル脱退やドラムのKamiさんの死・・。それにもがき苦しんだ末にできた究極の楽曲です。ヴィヴァルディ-やベートーベン、そしてバッハをも超えた想像を絶するこの曲をぜひ聴いて欲しいと願っております。
・「まるでクラシックのよう・・・」
霧の中にいるような不思議な感じの曲です。普通の楽器だけではなく鐘の音も入っています。耳にすんなりと入る綺麗な音だけじゃなくて、敢えて濁ったような音(ドとレをあわせたような感じ)も使っていますが、それがかえっていい響きになっています。オルゴールで曲が始まるのはどことなくヴェルエールと似ています。
・「好きですが」
インストゥルメンタルのクラシカルな楽曲です。きれいな音で、まるで昔から存在している本物のクラシックのようです。低音で荘厳です。ただ、自分は割と好きですが、声が入っていないと物足りないという方にはどんなものだろう、という感じです。MANA様のこの曲に込めた思いはよく伝わってくるのですが。
・「さらにパワーアップ!」
前回のもよかったですが、さらにパワーアップしていいす。エロくてかわいくて、おしゃれなモデルやタレントさんがいっぱい。過激なだけのエロにはない、アーティスティックな美しさがあります。本のサイズも大きくなってボリュームアップ。ワイドに楽しめます。
・「きれい~」
♀の私でも楽しく安心して(?)見ることが出来る女性のヌード写真集。
男性には物足りないかもしれないけど女性には丁度いいと思います。
・「救いようのない孤独感‥」
終わり方には救いようのない孤独感が溢れています。厩戸王子(聖徳太子)は冷血な人間で、かつ同性愛者として描かれています。もしもこの物語でなくパっといきなり見せられたとしたら、ただ悪趣味で気味の悪い主人公には違いありません。ただストーリーを追うごとに厩戸皇子を愛さずにはいられなくなるのです。私は一時期この作品に支えられていたことがありました。眠る前に毎日といっていいほど読みました。そして「ああ、ここに来れば彼が必ずいるなぁ。」と思い、それは親しい身内か恋人か、もしくは弱い自分自身に会うような安堵感でした。仲間と言いかえても良いかも知れません。結果として救いようのない話だったのにもかかわらず、なんでこの作品にこんなにも癒されたのだろう?と考えると、結局、それは厩戸皇子が孤独なままだったという事が大きいと思います。「私はそうじゃない!」と思ってはいても、また今現在そうではなくても、そうなる可能性は常にあり、その恐怖心は少しでも何かが崩れればいつでも蘇ってきます。私はこの作品で自分が一番恐れていたことを知りました。そして、だからこそ、その現実を最後に享受した厩戸皇子に愛情と親近感を感じずにはいられませんでした。
・「山岸先生の最大傑作。」
歴史漫画の傑作として必ずその名前が挙がる、少女漫画界の最高傑作といえるだろう。史実にそっているのに、その解釈は大胆不敵。あの、偉人聖徳太子が、実は超能力者で、女嫌いで、マザコンだった!なんて、その発想には驚くばかりだ。主人公の厩戸王子(聖徳太子の幼名)が、いかにライバルを蹴落とし、大和朝廷と豪族たちを手玉にとっていくか、が大変面白いのだが、途中から、蘇我毛人との恋愛物語になってしまうのが少し残念といえば、残念。また、結末もファンの間でも、賛否両論だ。それでも、傑作であることにはかわりない。絵の好き嫌いなどあるだろうが、未読の方は是非読んでほしい。
・「繊細にして大胆な名作」
厩戸王子が天才で超能力者でアダルトチルドレンでゲイ、で蘇我毛人に惚れている。そんな大胆なストーリーですが、政治的な骨子がしっかりしており(ほぼ史実どおり)歴史好きにもとっても楽しめる作品です。仏教が政略的に利用されていく過程や、豪族同士の覇権争いなど、リアリティがあり人間くさく、遠い昔のことなのに身近に感じられます。ところで毛人が愛する女性、布都姫がつまんない女で、「何であんな女がいいのよっ」て厩戸や刀自古ちゃんが逆上する気持ち、わかるなあ。
・「悩む聖徳太子」
聖徳太子(ここではまだ厩戸王子)というと、切れ長の目にふっくらとした頬、ヒゲを伸ばした旧一万円札の肖像を思い浮かべます(年がバレるかな・・)。仏教を保護し、十七条の憲法を定め、と授業で習ったことのほか、一度に十人の話を聞き分けたなどの伝説もあり、その偉大さが今に伝わっています。
しかしここで描かれる聖徳太子像は、家族に恵まれず、自分の望みのためならば姑息な手段を使うことも厭わない。権力を握るために策謀を巡らせ、決して成就しない愛にもだえ苦しむ、といったように、今まで持っていた「立派な人物」のイメージとはまるで違っています。が、それがかえって数々の伝説を打ち破って、聖徳太子だって人間だったんだ、と知らせてくれているような気がします。歴史なんてホントのところは誰もわからないんだから、こんな聖徳太子像があってもいいんじゃないでしょうか。物語を創造する力、マンガのおもしろさと可能性を感じさせてくれる作品です。
・「ハマる」
「少女漫画なんてなんぼのもんじゃぁぁぁ」と猛り狂って嫁に見せてもらった本。
・・・すいません、私が間違ってました。
正直大変面白かったです。久々に読み応えのある本を読ませていただきました。少女漫画は少年漫画と違い描写が繊細で新鮮でした。女性だけでなく男性にもおすすめのコミックです。
●わたしの人形は良い人形―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)
・「ラストシーンの恐怖」
不慮の事故で亡くなった少女の霊を弔うはずの副葬品としての市松人形。その因縁が及ぼす怪事件を扱った表題作(1986発表)をはじめ、収録作品の全てに共通していることは、ラストシーンの怖さといえるでしょう。表題作は、今ではなじみの薄い市松人形というモチーフを効果的に使い、作者の日本画を髣髴とさせる細い線のタッチとともに恐怖の作品に仕上げています。作者の恐怖譚には定評がありますが、「ネジの叫び」(1971)は、作者が初めて発表したホラー作品で、主人公が“帰って”くる場面は、今と異なる力強いペンタッチが、かえって怖さを倍増させます。イザナギノミコトが岩を引いて黄泉の国との境を閉じたという神話をモチーフにし、転校した女子中学生の体験する“学校の怪談”を描く「千引きの岩」(1984)は、もし自分が学生だったら、夕方まで一人教室に残ることができなくなるくらいの恐怖作品に仕上がっています。また、「汐の声」(1982)の怖さは超ど級。プロの霊能師と謳いながら、実は力がなく、ステージママに頼りきりで自立心のない十七歳の霊感少女サワ。実力がないはずの彼女だけが感じる恐怖が次第に増大し、読者を引き込んでいきます。その恐怖が最大に膨れ上がり、はじけた先にあるものは・・ストレートな恐怖を読者にぶつけるとともに、何故サワだけがその恐怖と波長を合わせることができたのか・・に思いをはせ、さらに怖さが倍増するしかけになっており、作者の恐怖作品の中でも出色といえましょう。かつてのインタビューで、作者が「汐の声」のラストは(読者の)誰も怖がってくれないと思った・・と話していて、これ以上怖かったら本を開けられない!と思ったものです。
・「いい大人が夜中トイレに行けなくなる」
表題作も怖いけど、「汐の声」がもう・・・TVの心霊番組出演のため、幽霊屋敷にやってきた主人公の霊感少女。実は彼女、霊感なんて無いインチキなのですが、なぜか彼女だけがこの屋敷で恐ろしい体験をします。他の出演者や撮影クルーには全く見えない幽霊が彼女を脅かし、周囲に信じて貰えない彼女は、恐怖と孤立感で追い詰められていく・・・そして衝撃のクライマックスで、幽霊の悲しすぎる正体が明らかに。私はうっかり夜ひとりで読んでしまい、髪の毛が逆立つほど恐怖しました。山岸涼子は(とくに女の子にとっての)親子問題に切り込んだ作品が多くこれもそのひとつです。とても考えさせられます。
・「夜人形を見るのが怖くなる・・・。」
この作者の作品は人間のエゴが、何よりも恐ろしいということを暗示しています。言葉にならない違和感が、見事に絵として迫ってくる。そう、迫ってくるのです。
副葬品として幼くして亡くなった少女に日本人形を供えたはずなのに、大人の醜い欲でその人形は供えられませんでした。以来その人形は「女の子」の死体を求めてうごめきます。カラスの足跡だけの描写、人形の手足がびよーんと伸びて襲い掛かってくるシーンに息を呑みました。衝撃のラストシーンが、あの物音が、もう一度悲劇が起きるプロローグへとつながりそうで恐ろしかったです。「コトリ・・・。」
・「オッサンが読んでも恐い!」
山岸さんのホラーは、血もそんなに出ないし、グロテスクでもない。 読み手の心にジワジワと闇のように迫ってきて、読み終える頃には、闇にスッポリと包み混まれる様な感覚。 この恐さは他の作家や映画などでは あまり味わった事のない恐さです。 夜一人で読んで、マジにブルった。 男 三十五歳。
・「ひたひたと忍び足で追って来る怖さ」
亡くなった少女が寂しくないように、寂しさから誰かを一緒に連れて行ってしまわないように、副葬品として御棺に納められたはずの日本人形。共に黄泉の国へ行くはずの少女から引き離された人形が、年月を越えて代わりとなる少女を求めて彷徨いだす…。 発刊当時に読んだので何年も前になりますが、いまだにふと怖さが蘇ってきます。日本人形に纏わるホラーは色々ありますが、本当に起こりそうで怖い。山岸さんの独特のペンタッチがピッタリ。 人形の持つ単なる怖さだけではない哀しさ、一癖ありそうな友人の少女、霊能力を持つ美少年などが関わる展開に引き込まれます。最終ページに暗示される恐怖には、気づかない方がいいかも。
●恋風 1
・「じわじわと・・・」
アニメを観てからコミックへ入りましたが…ビビりました。アニメとは違う世界が広がっていると感じるほど、リアルな感じがして、瞬く間にどっぷり嵌り、更に二巻が待ちどおしくなるという!(今なら一気に購入できますが)久々に「漫画」に心惹かれてしまいました。絵柄はアクがないのですが、ハイクオリティを求める方には雑に見えるかもしれないです。
個人的に兄妹もの萌(とか書いてはいけないような作品ですが)なので、星はあえて5つとさせて頂きます。
・「純愛・・・」
漫画よりも先にTV放映で知りました。CMを見たとき「兄妹か・・・」とちょっとその内容の重さに引き気味でしたが・・・。TV放映を見ていくうちに2人の純粋な気持ちがすごく痛くて苦しくなって。原作を読みたくなってこの本を手にしました。どうして兄と妹なんだろう。
基本的な、でも決して変えられない事実が本人たちのみならず、読者にも痛いほど降りかかります。必死に自制心から努力を重ねる兄とただ純粋に慕う妹。どうしたら幸せになれるだろう、とこちらから考えてあげたくなってしまう。どうしたって手に入らないもの。好きでも仕方ないこと。根底にあるテーマはダークなのに、痛いほどの純愛です。
本当に、この2人はどうしたら幸せになれるだろう・・・。
・「とっても切ない「恋」物語の始まりです」
「もしあなたに突然妹が……」という設定は、ゲームなどでよくあります。もしも「本当に」そんな状況になってしまったら、こうも苦しくて、切ない気分になるのか……。
とにかく妹の七夏がかわいいです。顔が、というより仕草のひとつひとつがかわいいです(もちろん顔もかわいいんですが)。足のツメを切ってるところや、怒って頬をふくらますところや……もう!!
と、言いつつも、僕らは知っています。この2人が「兄妹」である限り、その「恋」は成就しづらいことを。お互いが自分の気持ちを「恋」だと認識した瞬間から、この物語は悲劇になるかのかもしれません。必見です。
・「恋風。」
連載中の雑誌で一度読んで気になったので買ってみました。甘くて切ないお話で、読んだ後なんだか不思議な気持ちになりました。主人公が人間っぽくていいです。
・「春に恋風。」
トーンを使わないこともあってか独特の温かみのある画風の作品です。もう恋なんていいや、という人のために。
●GUERNICA IN MEMORIA FUTURI~ゲルニカ20周年記念盤~
・「ついに・・・(だと思いますが)」
「音源化された蘇州夜曲が聴けるのか!」これだけでもファンにはとんでもない物となるのではないでしょうか?当時1stアルバムに入るとばかり思い、入ってなかった事の落胆から一体何年待ったのでしょうか・・・そんな想いの方が沢山いるのでは?
・「戸川純の声に胸が打たれます」
アルバム3枚ともLPで持っているのですがやはり買ってしまいました。もうほんとに懐かしいです。このCD発売にあわせてオフィシャルサイトが開設されていますのでそれを見ながら聞くとゲルニカを知らなかった人も彼らのことが良く分かるでしょう。
・「あまりに突飛な才能達の奇跡的大衆化!」
上野耕路、戸川純、太田蛍一と、皆さんそれぞれ才能がそれぞれ違った方向であまりにあまりすぎて、独自な存在になってしまっているのですが、ゲルニカという存在を通すことにより、みごとにそれらあまりにあまりすぎるものが結晶化してしまった。これは奇跡的なことです。
上野さんのハイレベルだがマニアックすぎる音楽性、戸川さんの自意識過剰だがポップな演劇性、太田さんの独創的だが異様なビジュアル性。それらが合体し、大正から昭和初期にかけてのモダニズムというフィルターを通したとき、過剰すぎるものが過剰なままで見事に三位一体結晶化。
テクノ、パンク、ニューウェーブの波のなか、ほんとに見事なコンセプチャル・アート。。80年代、唯一無二の存在。でした。五つ星!!だが、ボックス入り買えなかったのでホントは四つ(笑)。未収録では、「銀輪は歌う」の室内楽ライブ、上野さんのピアノ伴奏と戸川さんの歌のリハ、蘇州夜曲がグッド。でした。
・「精神病院閉鎖病棟の夜」
いや、私は知らないですよ。女房が、ね。女房が、精神病院の閉鎖病棟にブチ込まれたことがあるんですよ。 で、この音源をウチでかけると、女房が「やめてよー」って言うんです。なんでかって聞くと、これは「閉鎖病棟の世界だよー」って。あんまり聞きたくないって。私は80年代初頭のライブに行ったりしたんですけど。
ということで、かなりイっちゃってる音であり、そういう音を探求したい若い方には強くお勧めする逸品です。
・「荒唐無稽にはならずに」
現代の海上自衛隊のイージス艦が時空を飛び太平洋戦争中のミッドウェーに紛れ込むという設定から,荒唐無稽な話を想像してしまっていました。しかし,酷い矛盾やご都合主義のストーリーは極力排除されていて,読み物として興味深いものとなっていると思います。 もう少し早く読んでおけばよかったと思いました。
・「世界の常識=日本の常識」
この本で描かれているのはただの戦争という場ではないと思う。現在の日本が抱えている国防上の矛盾である「専守防衛」という相手の攻撃が着弾するまで、反撃のための行動すらできないという思想を持った「みらい」と世界の常識が激しくぶつかるところに本来のこの作品の意味があると思う。ここから日本の世界との矛盾が見えてくるような気がする。とくに自衛隊派遣をめぐる国会の議論を見ていると感じることである。
・「美しいイージス護衛艦。」
個人的にはストーリー的にどうかという点からではなく、単にイージス護衛艦の「造形的な美しさ」に魅力を感じた。その内に秘めた圧倒的な戦闘力と威風堂々の船体には神々しささえ漂う。戦争がどうだとか、政治がどうかは関係ない。ただ、その圧倒的な存在感に惹かれるのである。むろん最新刊まで全巻読みましたが、内容的にも妥協がなく、大人のエンターテイメントに相応しい素晴らしい作品です。お薦めします。
・「繰り返される歴史」
圧倒的戦力を持った「鍵」が過去に現れた時、人はどうなるのかということ、またそれを通して、これまでの戦後の日本の選択は正しかったのかという問いかけがされていると思います。
・「大人向けかな?」
近年では珍しい劇画タッチの漫画です。登場人物のほとんどが男性ですが、むさ苦しい男だらけ。(あえて「美男」を挙げるとすれば草加と菊池くらい…)女性もたまにいますが全然可愛くありません。普段からよく萌え漫画や女の子の漫画を見てる私にとっては最初はキツイものがありましたが慣れればこの上なく面白いです。基本は他の方も言われてるような「戦国自衛隊」っぽい感じですが、ドンパチするシーンがやたらと多いわけではありません。太平洋戦争当時の政治情勢について語られるセリフが膨大なので、やたらと「読ませる」シーンが多いのが少々難点。
●CKBB - Oldies but Goodies (初回限定盤)
・「最高の作品」
今まで色んなCKBのアルバムを聴いてきたが、これは見事にその集大成と言える。曲の構成も見事であるが、ボーナストラックもボーナスと言うには勿体無いでき。CKBの客を大事にする心のこもった逸品だ。
これにあの曲が入ってないと御嘆きの貴兄。合わせて同日発売のDVDを購入してみるのをお勧めする。随喜の涙を流す事は間違いないだろう。
長くファンでいて良かった。そう思わせてくれる作品に久し振りに出会った。
・「CKBの総決算だ!」
色々なメディアに取り上げられ風が一気にCKBに吹き始めた様にも思える。最近知ったファンにも古くから彼等を知るファンにも最高のトラックリストで固めた一枚と言えるでしょう!CKBの世界にどっぷりはまれる名盤間違いなし!剣さんの超エロカッコイイ声に痺れなさい!そしてみんなでイイネイイネイイ~ネ♪
・「CKBBBBBBBBBBBBィイ~ネ!」
ベスト版だからといってこれはCKBの魅力の入り口的なモノであって本当の魅力はまだまだたくさんの楽曲のなかに眠っています。
このCDを機に、他のCKBのアルバムも欲しくなっちゃうはずです。
ベストに入ってない貴方だけの珠玉の名曲との出会いのきっかけになるようなアルバムだと思います。
・「CKBB - Oldies but Goodies (初回限定盤) [LIMITED EDITION]」
ハ…、ハマってしまった。洗面所にラジカセをセットして、お風呂の電気を消して、湯船でリラックスしながらCKBに浸っている毎日。剣のこぶし、哀しい詩にポップなメロディーが相反して、それがまた感情を刺激する。そして、心くすぐる全てを凝縮したワンフレーズ。魅力的過ぎます。
もっと前から知っていたら…。思わず、以前のCDやライブDVDも購入しちゃいました。絶対ライブに行きたい~♪ィイイ~ネッ!
・「ィイネったらイイネ!!!」
まさに、どこを切ってもクレイジーケンバンド!金太郎飴のようなCDです。そして、CMソングをいろいろなヴァージョンで聞かせてくれると言う、毎度毎度のサービス精神旺盛ぶり。剣さんの愛情をたっぷり浴びる事ができます是。
・「天野節盛り沢山!」
一曲目の「菩提樹」が流れ出した瞬間、もうハマった。やはりこの人はすごい。ロックとストリングスの切ない調和が美しい「菩提樹」「青紫」「カメリア」。女性シンガーらしい可愛らしい詞(それでも所々に彼女独特の心地良い"毒"が入る!)を歌う「B.G.」「HONEY?」「スナイパー」。低音のギター、ドラムで攻撃的なロックを聴かせる「Butter Fingers」「ロビン」。一つのパターンに留まらない、幾つもの天野節を体感出来る。まさにデビューアルバムに相応しい作品だと思う。特に、「箱庭」は彼女の世界観を存分に表した素晴らしい曲だ。暗さと激しさ、切なさが混合したこの世界観は後の「人形」や「蝶」にも通じるのではないかと私は思っている(勝手な推測ではあるが)。
「蝶」や「イデア」など最近のシングルで彼女を知った人もいるだろう(私もその一人!)。天野月子の世界に入るのにはもってこいのアルバムだと思う。彼女に興味のある人はぜひ聴いて欲しい。
・「激しく美しく」
割とクセのあるアーティストというイメージもあるかもしれませんが、この一枚は誰にでもオススメしたくなる一枚です。前面に押し出されたとことん激しいけれど耳にうるさくないギター音と、よく通る女性らしさの中にもどこかある種の男気みたいなものを感じる声。それから歌詞を曲にのっけていく調子とかが全て合わさって気持ちいい!
内容としては結構ダークなものからポップでガーリィなものまであり、最後に来るカメリアはまさに泣きの一曲です。また曲目にはありませんがボーナストラックもついて計12曲。天野月子入門書ともいえるアルバムだと思います。買って損は無しかと!
和風ロックここに見参!です。
・「名盤ですよ♪」
三、四年前にジャケ買いしました。…凄い衝撃でした!全作詞曲を自ら手掛けていますが、捨て曲など皆無です。作詞曲の能力はかなり高いように思います。また歌唱力も裏声が少し弱い気もしますが、素晴らしいですね。迫力が結構あります!女性ロックが好きな方は絶対聴くべきです。ジャケのデザインから楽曲まで、非常にクオリティは高いです。出来れば、購入をオススメします♪
・「あのエンディングの原点がここに」
和風ホラーアドベンチャーゲーム「零~紅い蝶」のエンディングを美しく彩った名曲「蝶」(アルバム「天龍」に収録)。「零シリーズ」のディレクターが『何故天野月子氏を起用したのか』という問いに『「箱庭」を聞いた時から”この人しかいない”と思っていた』と答えていたので、どうしても「箱庭」が聞きたくなって購入しました。聞いてみて、まさしく納得。人の心の奥にある闇、隠している本能の欲求といったものを見事に歌にしてリズムに乗せています。偽りと判っていても信じたい気持ちや、お互いを壊してしまうほど深く固い結びつきを求める想い等、確かに「零」の世界観と「天野月子」の世界観には共通点があると感じられました。「箱庭」のみならず、彼女のどの楽曲にも鮮やかな「世界」が確立しています。収録曲はどれもお薦めですが、特に「B.G.」「刺青」「Butter Fingers」などが心に響きました。彼女のイメージする「世界」がありありと伝わってくる楽曲です。
・「超☆ヘヴィーローテーション!!!」
初めはジャケットのかぐや姫な写真を見て『ちょっと妖しい…』と思ったのですが(笑)、聴いてみてビックリ!かなりお気に入りで、1日に最低でも3回は聴いています!しかも聴きながら、大声で歌っています(笑)。女性ボーカリストで好きなのは宇多田ヒカルと椎名林檎なのですが、それ以来のヒットです!デビュー曲でもある『菩提樹』が1曲目から印象的で、ポップな感じの曲から切ないメロディまで、何回聴いても飽きません!皆さんも一度、つっこワールドに足を踏み入れてはみませんか?きっと、抜け出れなくなること間違いなしですよ!
・「時間をかけてじっくり読みたい漫画」
映画になった、功殻機動隊 GHOST IN THE SHELL、イノセンス、の原作となった漫画です。欄外に注記が満載されていて、ちょっと読みづらく感じますが、非常に読み応えのある漫画です。最近の漫画は、絵の占める割合が非常に多く、10分ほどで単行本1冊読めてしまうことも多いですが、この本は結構長い時間楽しめます。読み終わった後に、感慨にふけってしまうこともあります。 難解な漫画という評価を受けることが多いですが、それは10年以上前の話で、現在ならばさほど難解とは感じないのではないでしょうか。世の中がやっと士郎正宗氏の感覚を理解できるようになってきたということなのかもしれません。SFが好きな方ならば、楽しめると思います。 話が少し脱線しますが、映画をご覧になった方は、きっと映画は、漫画のこの部分を使ったんだなどと気づく点も多いと思います。個人的な意見ですが、映画を楽しむつもりなら、この原作は映画鑑賞後に読むことをお勧めします。映画のオチがわかってしまうので映画の楽しみが減少します。私は、映画(イノセンス)のはじめの方にオチがわかってしまい、映画が今ひとつと感じてしまいました。
・「すごい。」
映像化によって有名になりましたが、作者の描く緻密で綿密な世界観は他に類を見ません。それでいてエンターテイメント性を失っていないのはやはり驚嘆です。 こった漫画を読んでみたいという方、そしてもちろん映像で存在をしった9課のファンの方、必読です。
・「世界設定を読む本」
犯罪を取り締まる公安9課の活躍を描いた漫画。サイバーパンク・サイボーグ活劇といった感じです。
漫画の内容と脚注、最低2回は読まないと完全に理解できません。内容もさることながら、その世界観は圧巻です。緻密な近未来世界の設定は、何年たっても新鮮です。
映画やアニメがありますが、まずは漫画を一読することをオススメします。
・「情報の海へ」
ご存知、押井守監督作品「GHOST IN THE SHELL」の原作。
こちらのほうがアニメーション作品よりも明るいノリです。私はどちらかというと原作ファンです。
脳と脊髄以外は全身サイボーグ化した女性、草薙素子(クサナギ・モトコ)の活躍を描くアクション&サイバー漫画。コンピュータ技術が高度に発達した未来の日本を舞台に、犯罪の芽を潰すべく、素子とその仲間たちが電脳ネットワークを駆使して戦います。
やがて凄腕ハッカー、「人形使い」(字が違ったかナ?)が素子の前に現れます。元々はAIというか人間にプログラムされた存在なのですが、なんと「彼」は、自分を「情報の海で生まれた生命体」であると主張します。一度は姿を消した人形使い。しかし彼はあるとき再び素子の前に現れ、ある申し出をします。その申し出とは・・・?
高性能サイボーグであり、高度な情報ネットワークと戦闘能力を持つプロフェッショナルである素子。しかし自信の一方では、アイデンティティの揺らぎを感じることもある彼女。人形使いとの接触は、彼女を新たなるステージへと導きます。
そのうち続編も出版されるようです(時期未定)。ちなみに同じく士郎正宗の代表作「アップルシード」は、時代的には、この「攻殻機動隊」のさらに未来のお話になります。
士郎正宗さんの漫画はウンチクがいっぱい・説明もいっぱい。ガン&アクションの痛快マンガである一方、けっこう社会派だったりもします。読み込むほどに理解の深まる、一粒で何度も美味しい世界!
男性諸氏には、魅力的な女性キャラも嬉しいところでしょう。
・「世界観としてのSF(オカルト?)漫画の傑作」
本作は士郎正宗の代表作の一つですが、テレビアニメシリーズのスタンド・アローン・コンプレックスから攻殻世界に入った人にとってはかなり戸惑うであろう内容でもあります。少佐の「やなこった へへーん」なんて言う80年代的なヒロイン像はアニメ版の少佐とはもはや別人とさえ言えます。(ただしこういったヒロインが士郎作品の特徴でもあるのですが)
しかし、この作品で本当に特筆されるべきはその独特の世界観(宇宙観)でしょう。ネットワークが普遍的になった世界における自我や自己の存在といったテーマはサイバーパンク系にはありがちですが、攻殻においては「ゴースト」という「ケストラー思想 + ある種のオカルティズム」といったまさに士郎節全開の独特の解釈をしています。この生命(開放系)の熱力学に抗う性質や下の階層の量子的揺らぎが上位の動脈硬化を防ぐといった考えは決して科学ではなく、むしろオカルトや疑似科学といったものに近いのですがこれこそこの漫画の肝というべきものです。
この設定を色濃く残し映像化したのが押井監督の劇場版、この設定を薄くして刑事ドラマ色を強めたのが神山監督のテレビシリーズです。
なおこの漫画は非常に解りにくいので、他の方も書かれている様に最低2度は読むことをお勧めします。
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