メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書) (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 鈴木 主税(翻訳)
「民主主義社会に生きるものとして一読すべき本」「「華氏911」を見た後にいかがでしょう」「名論文『メディア・コントロール』が邦訳された」「メディアによって隠された真実の探求。」「火星人の視線」
新世代は一線を画す―コソボ・東ティモール・西欧的スタンダード (こぶしフォーラム) (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 角田 史幸(翻訳), 田中 人(翻訳)
アメリカが本当に望んでいること (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 益岡 賢(翻訳)
「アメリカが本当にやってきたこと。」「背景がよくわかる」「真実の書」「チョムスキー入門者にお薦めします」「新聞をいくら読んでも分からないこと」
「ならず者国家」と新たな戦争―米同時多発テロの深層を照らす (詳細)
ノーム チョムスキー(著), Noam Chomsky(原著), 塚田 幸三(翻訳)
「著者の言葉は歴史的な証言でもある」「言語学者チョムスキーが世界へ向けて発する緊急提言」「テロは弱者の武器ではない」
●メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書)
・「民主主義社会に生きるものとして一読すべき本」
高名な知識人であるノームチョムスキーが自国(アメリカ)の政策を通して現代の西側における民主主義を自身の視点で語っている。著書に出てくる事柄はアメリカ主体のもので、アメリカの民主主義の矛盾を暴いているが、日本も同様の政治体制を採用している点からすれば人事ではない。
本の後半に収められている対談での締めくくりに彼の放った一言が心に残った。「他人の犯罪に目をつけるのはたやすい。東京にいてアメリカ人はなんてひどいことするんだといっているのは簡単です。日本の人たちが今しなければならないのは、東京を見ること、鏡を覗いてみることです。そうなるとそれほど安閑としてはいられないのではないですか」
150ページ程度の薄い本だが、その内容を理解すれば、大きな価値になる。もっとたくさんの事実を求めて色々な本を読みたくなるのではないだろうか。彼の狙いはそこかもしれないと思った。読み終えて、自分自身を振り返ったとき、自分は偽善者の仲間でないと言える人はいるだろうか?
・「「華氏911」を見た後にいかがでしょう」
「華氏911」を見てアメリカの政治に興味を持った方におすすめです。チョムスキーはマイケルムーアが映像でやったことをずっと言葉でやり続けています。見て見ぬふりのできない彼はベトナム戦争から一貫してアメリカ政府の欺瞞を暴いてきました。本書ではアメリカ政府が標榜する民主主義がいかに怪しげなものかをわかりやすく説明し、彼らが一方的に吐き出す情報を鵜呑みにすることの危険を説いています。読む人の視野を広げ、考えることを促します。彼は自分の意見を主張するのではなく、何らかの汚い目的のために覆い隠されている情報を鋭い知性でもって世の中にさらけ出して、さあ見えないところでこういうことも起こっていますがどうですかと考えさせるのです。訳文も見事で読みやすく、情報が命の現代にはかなり身近な書物になりうると思います。
・「名論文『メディア・コントロール』が邦訳された」
『メディア・コントロール』は、スポンサー・政府・メディア・知識人が一体となって、“民主主義社会”における世論の合意を捏造していく過程を豊富な事例にもとづいて論証している。このカラクリのなかで、判断を誤らないためにはどうすればよいか。 「正しい知識をもつこと」 「二重思考に陥らないこと」
「知的誠実さと行動する勇気をもつこと」チョムスキーは一貫してこのことを訴えている。彼独特のアイロニカルな論調ではあるが、最近のイラク戦争をめぐるデタラメに接した直後であるだけに、読後感はとても爽やかである。
・「メディアによって隠された真実の探求。」
チョムスキーは本書で、アメリカを中心とした世界主要各国のメディアを使った世論工作、組織的宣伝活動について、厳しい指摘を投げかけています。そこには、戦争やテロの真の姿が、これらの活動によって覆い隠されているという事実があるからです。一般の知識人は、知っていても決して表沙汰にはしないこれらの事実を、チョムスキーが公然と主張している様子からは、彼の真実を追い求める信念の強さを感じることが出来ます。
この本を読んでいて思い出すのは「勝者が歴史を作る。」という言葉です。多大な犠牲者を出す敗戦国のことではなく、戦争に勝った立場の国を中心として歴史は後世に残されていく。極端に言うと前者を悪玉、後者を善玉にしてしまい、その背景にある善玉にとって不都合な事柄は全て闇に葬りさられてしまうというこの言葉は、現在ではそのままアメリカに当てはめることが出来るのではないかと、この本を読んで思いました。
また、本書の最後にある作家辺見庸氏とのインタビューも非常に読み応えがあり、国際社会情勢に少しでも関心のある人にはぜひお勧めの一冊です。
・「火星人の視線」
「メディアと教育制度を完全に掌握していさえすれば、あとは学者がおとなしくしている限り、どんな説でも世間に流布させることができる」(「メディア・コントロール」より)
思想家としてのチョムスキーを知るための入門書というべき存在。わかりやすいし、読みやすい。
ふだんはあまり気づかなくても、少し考えてみれば「あれ、おかしくないか?」と思うことはたくさんある。当たり前だと思っている思考の枠から、少し抜け出してみる。自分で考えて、声を出す。チョムスキーが言いたいのは、そんなごくごく普通のことなのだと思う。
違う目線で世界を見ることは、これからの情報化社会ではますます必要になってくるだろう。「火星人の視点」で日本を、世界を見てみることの重要性が、この本では一貫して説かれている。
・「アメリカが本当にやってきたこと。」
この本は、アメリカが東南アジアや中南米など世界の至る所で、非民主的で抑圧的な独裁政権をいかに支援してきたか、そして、必要とあれば自らの軍隊で侵略してきたという具体的な記録である。チョムスキーは、アメリカの公文書や海外からの報道を手がかりに、アメリカが本当にやってきたことを暴き出す。チョムスキーを「反米主義者」だと呼ぶような人こそ、この本を読むべきである。
ところで「9.11」以降、日本でもチョムスキーの知名度が俄に高まるとともに、彼に対する流言飛語の類も輸入されてきた。「ポルポトによるカンボジア虐殺を擁護した」というのがその典型だが、これは事実ではない。チョムスキーが批判したのは、カンボジアについての報道には不正確なものが多いことと、米英が援助していた!インドネシアによる東ティモール虐殺はカンボジア虐殺に比べると米国での報道量が極めて少ないということである、そもそも、チョムスキーはアメリカが69年から73年までカンボジアに侵略したことを批判していたのであって、ポルポト政権を擁護していたのではないのである。
・「背景がよくわかる」
第二次世界大戦以降のアメリカの国内・対外政策について、政府の政策立案文書や、アメリカが中南米でやってきたこと、国内の情報操作などなど、具体的に書いてあります。同じチョムスキーの『9.11』(文芸春秋社)を読みましたが、そこではよくわからなかった背景とかが、この本を読んでハッキリわかりました。ページの下についてる注も、丁寧で親切なので、世界のできごとについて知らくても、これ一冊で、『アメリカが本当に望んでいること』と世界のできごとの両方の勉強になりました。9月11日以降はテロに対する戦争といっていますが、その前からアメリカは、麻薬に対する戦争とかテロに対する戦争とかいって自分の利益を守るために武力を使ってきたことがはっきりわかって、ちょっと愕然としま!!す。1994年に出た本なので最近の事情について書いていないのがチョット残念。
・「真実の書」
第二次世界大戦を通して世界トップの座に躍り出た超大国アメリカが、戦後どのような方針のもとでどのような悪事を犯してきたかが描かれている。このようなことが真に知らなければならないことだと思う。それに比べたら中学・高校で教わる歴史なんて本当に子供だましだ。例えばある世界史教科書に「ラテンアメリカでは、1970年代、チリで人民連合に推されたアジェンデが大統領に当選し、銅資源の国有化など社会主義をめざす政策をとったが、73年アメリカに支援されたクーデターによって倒され、その後は軍事独裁政権ができた。」という一文がある。大抵の学生はこれを見て「ふーん」と思うだけである。もう少し注意深い学生なら「なんでそんなことするんだ?」と疑問に思うかもしれない。この文に隠された恐ろしい意味を、教科書は教えてくれない。他にも教科書に載りもしない事実もたくさんある。この本を読めば9.11に欣喜雀躍した子供たちがいた事実も、何もおかしくも醜くもない人間としての自然な反応だと思えるだろう(だからといってテロが正当化されることはないが。しかしアメリカは自国の国家テロは常に正当化してきた)。
・「チョムスキー入門者にお薦めします」
彼の著作はたいてい難しいんだそうですが、これは入門者の私にもとても読みやすく、解りやすい本でした。チョムスキー氏の米国の政策を批判する著作を読む際に入り口となる、入門者に良い本だと思います。
只今イラク攻撃を計画中の米ブッシュ政権ですが、「しょうがないんじゃないの、
イラクは悪の枢軸だから」と思っている方は、本書をお読みになってみると良いと思います。あれれ?? と思えますから。
米国政府って自国の利益を優先して、自分たちに損なことは絶対しないんだろうなぁと薄々感じてはいましたが、本書を読むと、「ここまでやるか」と、すごすぎちゃって愕然とします。
くすんだパステルカラーの星条旗をデザインした表紙を見ると、外見はアメリカン・カルチャーを紹介するライトなエッセイ本か何かのようですが、内容はなかなかに残忍、シリアスでハードです(ただし語り口は平易でとても解りやすい)。米国が関わってきた、残忍で酷い歴史が多々紹介されています。
中米での残虐な出来事、虐殺の描写はショッキングです。
この本は実は、最後まで読むとはっきり分かりますが、米国人であるチョムスキー氏が同胞たる米国人にあてて書いたメッセージです。でもわれわれ外国人も多いに関係するところですから、読むに値する本です。(日本という国名も出てきます。痛烈なアイロニーに思わずニヤリ)
テロが頻発する世の中、嫌ですね。さて、これからどうしましょうね?チョムスキーさんの本を読んで、皆で考えましょう。
・「新聞をいくら読んでも分からないこと」
第二次大戦後の日本の復興は、ケナンの提案で、「日本の石油輸入と精製に対する支配権」を米国が断固維持するという制限付きで許された。こういうこれまで誰も指摘しなかった多くの事柄を簡明直裁に解説してくれる。これだけでも「田中角栄失脚」「湾岸戦争」「イラク戦争」に対する見方が変わってくる。日本の対米感覚は、まさに「甘えの構造」そのものだが、米国の支配層は、日本に対する不信と警戒感から、慎重且尊大に対日政策を決めている。
●「ならず者国家」と新たな戦争―米同時多発テロの深層を照らす
・「著者の言葉は歴史的な証言でもある」
原著者の「9・11」ではじめてチョムスキーに触れこの本を読んだ。「9・11」と重複する内容もあるが、"Rogue Staes: The Rule of Force in World Affairs"(2000)と、Z Net(http://www.zmag.org/ZNET.htm)に掲載された講演録(2001年10月)および論文から構成されており、いわゆるインタビュー形式ではない。
チョムスキーの主張において、アメリカを「テロ国家」であると指摘する論拠には頷けるものがある。一方で、通常認識としての「テロ」の攻撃を一般市民が受けた場合に、いかなる対応があり得るのかという点(つまり、報復が本当に必要ではないのかどうか、また、予防的な戦略は?など)については具体的なイメージがこの本でもまだ掴みにくい。だが、この本の内容は、現代人として避けて通れない、不可欠の知識あるいは思考なのだと強く感じさせられた。例えば、国際社会における「ならず者」としてのアメリカの姿勢・態度はケネディにまで遡るとの指摘が述べられている。メディアもまた多くの場合、その横暴ぶりを驚くべき無関心さで黙殺してきている。そういったことが極めて明快に書かれている本である。なぜだか、文句を言うと空恐ろしい態度が待っているアメリカ人のボスを思い出したりもした(笑)。
さらに余談ながら、この本のお陰でZNETなるメディアの存在を知ることができ感謝したい(恥ずかしながら今ようやく…)。私同様多忙な一般納税者として社会人生活を営んでこられた皆様、マスコミ報道に欲求不満を覚えておられる方には是非こちらも推奨したい。
・「言語学者チョムスキーが世界へ向けて発する緊急提言」
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・「テロは弱者の武器ではない」
アメリカが「ならず者国家」である、という事実に対して疑問を抱く人はそう多くはないと思う。本書では具体的にアメリカの所行を垣間見ることで、どうならず者であるのかを語る。ついでに、9.11にも関連させる。 強者による「正義の戦争」と弱者の「テロリズム」、という文句に以前から頷いていたのだが、考えを一新させてくれた。テロは強者が行うことで最も効力を発揮するとのことだ。アメリカは効果的に世界各地でテロを指揮しているということである。アフガニスタン、東ティモール、コロンビア、リビア、ニカラグア等々々。 内容は、チョムスキーらしいいつも通りの感じなんだが、訳があまり上手くなく読みづらい部分が多々ある。あと、ページの終わりで文が切れてて、次のページに繋がっていない部分が2カ所ほどあった。
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