The Madcap Laughs (詳細)
Syd Barrett(アーティスト)
「シドのソロアルバムならこれ!」「これ、いいの??」
The Return of the Durutti Column (詳細)
The Durutti Column(アーティスト)
「絶望感のなかで生まれた傑作」「帰還(リターン)」「サンドペーパーとデユフイ」「ベッドルームミュージック」「無人島に持って行きます」
Ambient 1: Music for Airports (詳細)
Brian Eno(作曲), Robert Wyatt(Piano)
「アンビエントシリーズ第一作」「音を環境のためにデザインし配置するという発想」「聴くというより、流しておくという感じ。。。」「憂鬱な時の音楽。」「環境音楽のマスターピース」
Ambient 2: The Plateaux of Mirror (詳細)
Harold Budd & Brian Eno(アーティスト)
「まどろみ 旋律のノック」「オブスキュアとアンビエントの完全復活を望む」「水晶の美しさのピアノが創造する「鏡面界」」「幾層にも絡む音の構築」「美の極地」
Upgrade & Afterlife (詳細)
Gastr del Sol(アーティスト)
「集中力のある音楽」「神の領域 奇跡の音楽」
The Pavilion of Dreams (詳細)
Harold Budd(アーティスト)
「何という、何という美しさか!」「CD化を待ちこがれて20数年、やっと手に入れた喜び!」「夢のパヴィリオン」「バッドの原点」
「星が5つくらいでは足りない」「つかみどころの無さが新鮮」「私の最も好きなフロイド」「ピンク・フロイドミュージックの完成形、「エコーズ」」「名曲エコーズを聴け」
「the sounds of glitches」「必聴の名盤。」「どんなとこでも眠れそう。」
「心の狭さと宇宙の広さ」「不思議な色」「星空を見ながら聞きたい」「現実と幻想のゆらぎ」「アルバムの中のもうひとつの世界」
Helene (詳細)
Mark Borthwick(アーティスト)
「青い時間」
Approaching Silence (詳細)
David Sylvian(アーティスト)
「沈んで超える」「エントロピーの増大、もしくは涅槃の境地」「静寂への接触」「正に静寂への接近」
Music Has the Right to Children (詳細)
Boards of Canada(アーティスト)
「最高峰!!!」「さすが!の一枚」「聞けば聞くほど入り込んでいける音」「クリエイティブワークの友」「fantastic」
クラスター&イーノ (詳細)
クラスター&イーノ(アーティスト), クラスター(アーティスト), イーノ(アーティスト)
「仕事の合間に河原で休憩」「叙情」「実は最高傑作」
「嬉しい再発」「冷たく「ひんやり」とした美しさ」「傑作アルバム」「6.Forcasa 3」「深海の音楽。」
Selected Ambient Works, Vol. 2 (詳細)
Aphex Twin(アーティスト)
「エイフェックスツイン独特のアンビエント作品」「素晴らしいとしか言いようがない」「聞け」「彼の吐き出したもの。」「底なしの孤独の中で」
Millions Now Living Will Never Die (詳細)
Tortoise(アーティスト)
「これが最高傑作です(断言)」「尻上がりに良くなっていく。」「尻上がりに良くなっていく。」
Things We Lost in the Fire (詳細)
Low(アーティスト)
「聴くと、いつも、言葉がでなくなってしまう」「叙情」「世界最高の歌を届ける夫婦」
point (詳細)
CORNELIUS(アーティスト), 小山田圭吾(その他), Ary Barroso(その他)
「快感のループ」「最先端・最小限の音」「新境地開拓か?」「刺激的で感動的で心地よい」「すごい!」
Crumbling The Antiseptic Beauty (詳細)
Felt(アーティスト)
「白日夢の世界。」「個性の息吹か。」
Music From the Penguin Cafe (詳細)
The Penguin Cafe Orchestra(アーティスト)
「日本での過小評価度No.1」「Penguin Cafe からの招待状」「オブスキュアNo.7」「実は鳥好きの私。」「Brian Enoのオブスキュアレーベル中の重要作品。」
Evening Star (詳細)
Fripp(アーティスト), Eno(アーティスト)
「美しく、また美しく」「イーノ的静寂美の極み、表題作を聴いてください」「情景的な、あまりに情景的な・・・」「テープループに興味のある方は必聴かと…。」「ちょっとやられた」
The Subtle Body (O Corpo Sutil) (詳細)
Arto Lindsay(アーティスト)
「ちょいとねじれた、美しきオルタナボサノヴァ、祈り入ってます。」
The Sinking of the Titanic (詳細)
Gavin Bryars(アーティスト)
「安堵」「ヒ-リング/サイレンス系音楽の傑作。」
・「シドのソロアルバムならこれ!」
浮揚感のあるギター、暗く陰鬱なボーカル..好きな人にはたまらない内容のアルバム。これを聞いた後でピンクフロイドの初期のシングル曲を聴くとあまりのギャップに驚く。(だからあっちの世界に行ってしまったのか?)ソフトマシーンのメンバーも参加しています。暗さ、陰鬱さを楽しめる人、ゼヒ。
・「これ、いいの??」
ドノヴァンを思い出しました。だって、全然面白くないんですもの。
●The Return of the Durutti Column
・「絶望感のなかで生まれた傑作」
バンドや自身の身体など絶望感の中、ギターをつま弾いたものをマーティン・ハネットが録音したという名曲「Sketch for Summer」は彼の代表作となった。10曲目からは周辺の12インチなどをボーナストラックとして収録。「Lips That Would Kiss」「Madeleine」の2曲は、これもジャケットの美しさとともに当時のファクトリーを代表する素晴らしい傑作だった。
・「帰還(リターン)」
昔の話ですみません。発売当時はおしゃれな音楽であるという評価とポスト・パンクであるという評価とニュー・エイジ・ミュージックであるという評価と入り交じっていたと思います。リズマシーンと多重録音のギターだけの微妙な音楽。エコーのかかった、もったいぶった感じ。でも良いんです。一人になって聞きたい音楽。このレコードが欲しくて田舎の高校生は渋谷に買い出しに行きました。しばらくCDが出なくて残念でしたがやっとCD化。まさに帰還。なんとなく、ペンギンカフェオーケストラも聞きたくなってきた。この時代のこういうジャンルってヒーリングやリラクゼーションを目的や機能にしていない感じでありがたいです。押し付けがましい音楽が嫌いな人にはオススメ。
・「サンドペーパーとデユフイ」
オリジナルLPジャケットは初回が茶色のサンドペーパー、後に黒地にデユフィの絵があしらわれていた。ザラザラ感とフランス近代絵画。そのイメージは見事に内容を示していた。ドウルッテイ....とはスペイン戦争で活躍した義勇団だそうだが、ヴィニ自身の真面目なアプローチがヨーロッパ文化の現在での危うさをも伝えている。ファクトリー時代の諸作品には、タイトル通りレコード産業と闘うための義勇団が帰還したことを思わせる。この青さもまた魅力。デヴュー作にして生涯の傑作。
・「ベッドルームミュージック」
記念すべき1stアルバム。みずみずしいギターの音色に導かれヴィニライリーの世界へ。嬉しい事も、悲しいことも、愉しいこともすべて凝縮されたかのような楽曲がたくさんつめこまれています。たくさんの人に何度でも聴いてほしいアルバムです。名盤!!。
・「無人島に持って行きます」
心を洗われるもなにもない、本当に押しつけられることがない音楽。ヴィニ自身は自分の感情をうたったのだろうけど、聞き手にとっては自分の感情がモロに埋まってしまうような、不思議な音楽。そんな風に感じるのは自分だけでしょうか?こんなジャンルの音楽は他にもないと思うし、映画でもありましたが、いつかもっと再評価される日が必ず来ると思います。でも、サンドペーパーのジャケットはいただけない(笑)。パンク精神丸出しですね。中古のレコード屋で見たとき、両隣のレコードが(フィルムで覆われていたものの)見事に傷だらけになっていました。
●Ambient 1: Music for Airports
・「アンビエントシリーズ第一作」
アンビエントシリーズの第一作です。曲名はone over one、two over one、one over two、two over twoと読むのだそうです。近未来のAirportの雰囲気を醸しだしています。輸入盤なので日本人によるライナーノートがついていません。当時のレコードに添付されていたやつは難解で何度読んでも理解できない代物でした。僕はそれを有難がっていつまでも手元に置いていたりしたものです。なんらかの解説が欲しい方はこのページのDouglas Wolkによるレビューを参考にされたらよいでしょう。明解です。イメージが大事です。
・「音を環境のためにデザインし配置するという発想」
1978年リリース。イーノのオブスキュア(あいまいな)・シリーズに続くアンビエント(囲まれる)・シリーズの第一弾。AMBIENT 1として発売された。曲名も『1/1』、『1/2』、『2/1』、『2/2』と無機質極まりない。全てイーノ自身のオリジナルだが、『1/1』のみこの中でアコースティック・ピアノをとつとつと弾いているロバート・ワイアットとの共作になっている。ここでの音楽は『無視出来る』を一歩踏み出して、音を環境のためにデザインし配置するという発想に到達している。あたかも映画の為に映画音楽や映画のための効果音があるように、その環境にふさわして音楽を作り配置するという発想である。その最初の環境として選ばれたのが『空港』だったということだろう。それを1978年に到達しカタチにしたイーノはやはり天才と言わざるをえないだろう。この発想は今では携帯電話の着信音にまで波及している。どのような空間であっても心地よく空間に溶け込む音が必要な時代を今まさに迎えている。着信音を選択する行為と同じように聴く音楽。それがイーノの考えるアンビエント(囲まれる)だ。
時に僕らはその心地よさに眠りについてしまうこともある。それこそがイーノの術中に落ちたということなのだ(●^o^●)。
・「聴くというより、流しておくという感じ。。。」
アンビエントシリーズの1作目ということもあり、イーノのコンセプトが最も高純度に表現されていると思います。睡眠中でも偏頭痛の時でも、部屋に流しておいても苦にならない、まさにミネラルウォーターのような味わいの普遍的音楽です。「今から死ぬまで一生、同じアルバムを四六時中流し続けよ」と命令されたら、迷わず私はこのアルバムを選ぶでしょう。(無人島に1枚だけ持っていくという意味ではありません)ジャケットも素敵なこのCDは、いつも私の疲れをすっきりと癒してくれます。
・「憂鬱な時の音楽。」
昨今の癒し系ブーム(これって今も続いているのだろうか?)のせいか、少しアンビエント・ミュージックというものの存在が知られるようになってきた。アンビエント・ミュージックとは、字の如く「環境音楽」のこと。発案者、ブライアン・イーノによればその定義は、「どんな聴き方をも許容する音楽ということ、
そしてもうひとつの意味は、聴き手の環境を補ったり、作り変えるような雰囲気を与える音楽」だそうだ。紹介するこの録音はイーノによるアンビエント・ミュージックの実験作第一弾。人の声と、シンセサイザー、グロッケンなどが静かに鳴り続け、音楽というよりは、プリミティヴな「音」の存在を感じさせてくれる。
この録音を聴いて不眠症を治した、という知り合いがいる
・「環境音楽のマスターピース」
アンビエント・シリーズの1作目。イーノが着手した環境音楽の部類では初期の作品であるが、特筆すべきはその完成度の高さであろう。我々が無意識に呼吸している時に空気の存在を認識していないのと同様に、この音は聴く者の聴覚に刺激的な作用は何も及ぼさない。意識して聴いても良し、無意識に聴き流しても良し。
そう、紛れもなくこの作品は、無視することが許された音楽なのである。タイトルからも分かるとおり、本作は空港で流されることをイメージして作られたものであるが、現実にこの曲を流していた国際空港があったと聞いている。部屋の中にほんの少しの音がほしい時、間違いなくその空間に淡い彩りを添えてくれること間違いなしの作品である。
●Ambient 2: The Plateaux of Mirror
・「まどろみ 旋律のノック」
数多くのミュージシャンからリスペクトされている、ふたりの巨匠によるある意味運命的なコラボレーション。バッドの美しく儚い旋律を、裏方に徹したイーノのトリートメントが包み込んでは開花させるというパターンが、雪の結晶のように次々と舞い降りてきます。『アポロ』や『パール』といったイーノ(&バッド)の近年の作品と最も異なる点は、バッドのピアノが刹那的な響きを持っているため、ずっと漂い続けることが難しく、よい意味での緊張感を保っている事ではないでしょうか。
・「オブスキュアとアンビエントの完全復活を望む」
邦題「鏡面界」。オブスキュア・レーベルに続くアンビェント・レーベルの第二弾として発表された。無視できて意識できる音楽を目指していたこの頃のイーノの一つの結論がここにある。しかしながらイーノの主張を把握するにはオブスキュアからアンビェントに続く全作品を聴かなければ理解できないと思う。現在の評価よりも未来においてこの作品群は現代音楽の金字塔として評価される日が来ると僕は思う。レコードでは持っているが是非ともリマスターされたCDでの全シリーズ完全復活を望んでやまない。
・「水晶の美しさのピアノが創造する「鏡面界」」
本作はイーノのアンビエントシリーズ第2弾です。全4作の内、最も美しい環境を創りだしているのが本作です。アメリカの前衛アーティストハロルドバッドのピアノを、イーノのシンセが隠し味の様に所々で控えめに包んでいます。
ピアノの音ってこんなに美しかったのか、という位に透明感と空間性に溢れる音色が鑑賞できます。まさに水晶そのもの。各曲のタイトルが非常に詩的で、本作を聴きながらそのイメージを膨らませて想像の世界に思いをはせるということもできます。それこそが環境音楽の楽しみ方でしょうね。純度の高い美しさを体験できる本作をまだ聴いてない方はぜひ聴いてみてください。既に聴いた方は本作の姉妹作である「Pearl」を100%自信を持ってお勧めします。美と幻想の世界にしばらくいることができます。
豆知識ですが本作国内盤は邦題がついていて、「鏡面界」という題でした。
・「幾層にも絡む音の構築」
私のENOの愛聴盤はThe Pearl でした。その後ENOのソロやプロデュース作品を数々聞いていきましたが、The Pearl のような優しい音色の作品は稀なのか?天才も名作はなかなか作れないと思っていました。とある日このアルバムを聞いていくと幾層にも絡む音の構築がシンプルなThe Pearl と対象的なのですが、またあらたなリラックス効果を生み出すことに気づきました。残念ながら音の木目があまりにも細かすぎだすためにMP3に変換したりMDなどに音を移行すると情感は半減以上薄れることにも気づきアルバムの裏ジャケットでENO自らオーディオ装置へのアドバイスも納得しました(笑)
・「美の極地」
「美しい」という言葉は単純には定義しずらいもので、例えばリチャード・クレイダーマンのピアノだって「美しい」と言えるかもしれません。このアルバムを「美しい」の言葉で片付けることはできるでしょうが、それはこのアルバムを表す言葉ではないでしょう。
敢えて言えば、「これは、“アンビエント”の方向性での、美しさの極限に溺れたい方に捧ぐアルバム」と言えばいいのでしょうか。“メロディの美しさ”、というよりは“音場としての美しさ”。そしてその中に漂う宝石のような硬質な、しかし優しさも含まれたピアノの音の美しさ。
ジョン・セリエの曲が外に向かうアンビエントだとすれば、バッドの曲は、内に向かうアンビエント。しかしメディテイション・ムージックではなく、美しい過去への憧憬、記憶への回帰、つまりノスタルジア。それをかもし出す音空間の構築、といえるでしょう。
まずは1曲目をお聴きください。そうすればここに書かれている言葉より雄弁に、音自らが語ってくれるはずです。
・「集中力のある音楽」
この音楽はけっして、気をてらったり、飛び道具を遣ってこっちに振り向かせようとはしていない。展開の多い内容をそのように感じる人もいるかもしれないが、この音楽的な豊穣はその程度の解釈で捉えるには余りあるものだと思います。特に今は自らの世界を確立したかのように見えるジム・オルークが、若かりしその日にいかに大真面目で音楽と向き合っていたかを感じる作品。大きなものに挑んで停滞することは怠慢することではない。このアルバムは音楽に挑んでいると思います。ただし、謙虚さと理性を持って。
・「神の領域 奇跡の音楽」
だって聴いてる間、身体はこの世、魂はあの世だし。世界最高のバンドGastr del Sol。その音楽的ピークはとうとうあっちの世界に踏み込んじゃいました。アメリカーナとは関係なく、フォークロアや地域性に根を張った手垢のようなものを感じさせない普遍的、天国的で透徹した音楽。(などと勝手に感じてしまってるけど勿論、この国の偏った舶来文化の大勢の意識の中で生きている一個人の独りよがりですが)全ての曲が完璧ですが、とりわけrebecca sylvesterはこのアルバムのハイライトです。そしてGastr del Solの最高到達点…のひとつでもあると思います。
「why did the sharks watch him drown?(なぜ 鮫たちは彼が溺れるのを見守ったのか)」
という述懐と共に奏でられフェードアウトしていくコーダの、夜空へ飛び立つような心地よさに何度涙したことか。the sea incertainの複雑な和音を多用した繊細なピアノのつぶやきは、大友良英さんのおっしゃる「恋をしている気分」そのもの。hello spiralはポストミニマルがロックやノイズと結びついた、明るみに向けてグラデーションを伴いながら上昇していく、構造的ではあるものの、光の回廊を進んでいくようにみずみずしい喜びにあふれた名曲。バランスを失うとときに過剰な禁欲性を聴き手に要求しがちなミニマリズムの厭味がありません。孤独とメランコリーの彼方を遠目に深呼吸するよう甘やかな浮き沈みを繰り返すthe relay、our exquisite replica of “eternity”の一部分と同様のループの中で(この形態での)最後の爪弾きと独白のような歌を終えるGrubbs…。そしてエンディングはJohn Faheyの名曲に、天かけるTony Conradの純正律バイオリンと、わずかに3(4)回ピアノの和音が雨しずくのようにそっと寄り添う雄大なもの。もちろん冒頭our exquisite replica of “eternity”はコラージュにおけるGastrでのO'Rourke畢生の大作。そしてアメリカ、スイス、スウェーデンなどから参集した数々の即興・ノイズ畑の実験音楽ミュージシャンとのインタラクションは壮絶です。これは共同的な創造プロセスの成果としても音楽史に刻まれるものではないでしょうか。中核となる二人にしろ、誰が強固に支配的であってもこの音楽は生まれなかったのは間違いありません。聴きすぎて一通りの音が頭に入ってしまった後は(それ俺です)自分の聴く環境・コンディションの変化の中でいつまでも楽しみましょ〜!GrubbsとO'Rourkeの敬愛するLuc Ferrariが言っていました。「結局、私の最も興味があることは擦ることのようだ」深い含蓄と汎用性のある言葉だと思います。人にもモノにも、擦り合わせることで新しい何かが生まれる興奮があるっていう事でしょうね。さまざまな異種の要素たちが無時間的な感覚で摩擦し、それらの反発や調和が要素の単なる総和をはるかに超え、躍動的・神秘的に関わり合っていくGastr del Solの作品群も、その音楽的大成者に違いないと思います。ああ、こんなすばらしい音楽たちに出会えてよかった!
・「何という、何という美しさか!」
約30年前の作品ですよ、これ!
正直、極め打ちの多い昨今のリラクゼーション~ヒーリング~環境音楽にあってこれ程までに分化したカテゴライズを反故にする果てしなく美しい旋律と素晴らしいバランスの器楽構成、重なり合う絶妙な音の軌跡を堪能できる作品はないでしょう。特に一曲目、夜の帳が降り、照明を落とした室内で聴けば細胞レベルで純化される事請け合いです。星5つの評点では全く足りません!ちょっと遠回りしてるかな、と思っている方、ここに終着点がありますよ
・「CD化を待ちこがれて20数年、やっと手に入れた喜び!」
私は、元々King Crimsonのファンだった事から、ブライアン・イーノを知り、イーノが関わったアーチストの作品を買いあさりました。本人のアルバムは勿論、ロキシー、801、デヴィッド・ボウイ(いまだにLOWとHEROESは傑作と信じています)、トーキング・ヘッズ、U2などなど、その中にこのアルバムもあり、躊躇無く買いました。結果は大正解!48分の至福の時を経験しました。私の癖で、1曲目でサックスをプレイしているマリオンのアルバムも買いましたが、傾向が異なっておりました。97年にCDで発売された「ヴィスタ」というアルバムに入っていました。このCDが92年に発売されている事を知らずに、「ヴィスタ」で、楽しんでおりました。今回手に入れて、やはり、この4曲全てが天上の音楽として楽しむには欠かせない事を再認識!LPには無かった本人のライナーノーツも入っており、素晴らしい!ただ、欲を言えば、もう発売から10年以上経っているので、ハイビットでリマスター(出来ればSACDとのハイブリッドで)して再発される事を望みます。この音楽を堪能するには、静かな空間とより良い音質が必要と思います。でも、誰もが満足できる傑作である事は、事実です。大推薦!星10個付けたい!
・「夢のパヴィリオン」
数々あるハロルド・バッドの作品群の中でも、この作品の美しさは格別です(78年作)。
全ての曲が神々しさで溢れており、その神々しさは優しく人々に福音として語りかけてくるかのように緩やかで凛として甘美な音楽です。1曲目のタイトルは"神の名において、慈悲の、寛大な"という意味だそうで、神の御声とはいえ、それらに厳しさは微塵もなく、全て慈愛に満ち溢れています。ヒーリング音楽が、本当に存在し、誰しも疲れていれば癒される音楽だとしたとき、このアルバムはかなり効果を発揮してくれるのではないかと思います。ブライアン・イーノの提示するアンビエントに、どこか頽廃的なムードが漂うのに対して、バッドは永遠にゆったりとたゆたうことだけを主眼に置いているような気がします。全4トラック、ぼんやりと音の流れに身を任せているだけで、あっというまにまたM1に逆戻りしていることでしょう。そんなふうにリピートでエンドレスにするとさらに気持ちよくなっていく気がします。
・「バッドの原点」
一連のイーノのオブスキュア・シリーズで出たものですが、現代音楽の臭さは若干あるものの、とても穏やかな気分になれます。一番アンビエント・ミュージックが素直だった時代だったんじゃないでしょうか?蛇足ながら他のオブスキュアシリーズを手に入れることが出来たならば是非とも手に入れてください。絶対に宝物になります。特にギャヴィン・ブライヤーズの『タイタニックの沈没』はA,B面とも21世紀に残したい名盤です。閑話休題。『夢のパヴィリオン』のA面ではコルトレーンの曲をアリアでやっているという珍しいものもありますが、このアルバムの聴き所はB面の2曲です。静香に流れるピアノや金属、木製の打楽器を縫うようにオブスキュアにかかわった人たちのコーラスが重なります。この素直な音楽がアンビエントシリーズに繋がるきっかけになったと思います。
・「星が5つくらいでは足りない」
ピンク・フロイドを最初に聞いた小学6年生から26年が経つ。初めて聞いたのはプロレスの影響で「One of These Days」で、そのうちに関心が26分にも及ぶ「エコーズ」へと移った。
セールスで問うならば、ピンク・フロイドの代表作は「狂気」や「ザ・ウォール」になるだろう。この「おせっかい」は「原始心母」「狂気」の間にあって(実際は「雲の影」が発表されているが)地味な存在のアルバムといえる。
しかし、「フロイドのサウンドは10年先に行っている」「ピンク・フロイドの音楽はアメリカ人には理解できない」と言われてきたピンク・フロイドの音楽の追究は「エコーズ」で完成されたといえる。
リック・ライトの曲の美しさやギルモアの長く胸に突き刺さるギターソロ、重くストイックなロジャーのベース。メイスンのドラムはタムごとに左右にパーンするのがおもしろい。そしていろんなギミック、迫力、めまぐるしいが違和感のない展開など、フロイドの醍醐味が果敢なくあらわされている。
メンバー選曲で製作されたフロイドベストの「エコーズ」も「エコーズ」こそがピンク・フロイドの代表曲だと認めているのは間違いない。ただし、このベストでは7分間もカットされている。雑誌等ではそのカットのことを絶賛しているが、あの長い曲が魅力であり、どこを削っても違和感を感じる。しかも信じられないことに前半のギターソロをカットしている。
ロック史上伝説の曲となるであろう「エコーズ」を何もせず、じっくりと堪能してもらいたい。
・「つかみどころの無さが新鮮」
最大の聞き物は何と言っても“エコーズ”だと思う。この曲は『狂気』で明らかとされるマジックが所々見れる。“原子心母”では現実とのリンクが鍵となっていたが、この曲はサイケデリックで、ドラッグ的な空間に満ちている。また、4人だけのアンサンブルでここまで壮大なスケール感を生み出していることが、何より成長の証だろう。“ビロウ・オブ・ウインズ”“フィアレス”“サン・トロベ”はアコースティックで淡く繊細、メロディー・メイカーとしての資質が光る。『狂気』のプロローグともいえる“吹けよ風、呼べよ嵐”は何より多彩なサウンド・エフェクトによる音作りが圧巻で、演奏よりも音響としての雰囲気作りの上手さが非凡に光る。
・「私の最も好きなフロイド」
ピンク・フロイドというバンドには様々な面があり、それぞれ魅力的なのですが私が最も好きなフロイドはこの『おせっかい』の頃です。『原子心母』でオーケストラを使った彼らが、再び4人での音作りを始めたのが本作であり、彼らの曲の中で私が最も好きな曲、「エコーズ」が含まれているからです。
冒頭の風の吹く音を一閃するベースから始まる「吹けよ風、呼べよ嵐」は文句なしに格好いい曲ですし、賛否分かれる2~5曲目も私はなかなかの佳曲だと思います。特に2曲目の「ピロウ・オブ・ウインズ」における何種類ものギターによる演奏はなかなか面白いです。
しかし何と言ってもこの作品の主役は6曲目、23分に及ぶ大曲「エコーズ」でしょう。虚空に響くリックのピアノの1音。皆さんおっしゃる通りあの1音がたまらないのです。それに続くギルモアのギター、これも素晴らしい演奏です。ボーカルがリックとギルモアというのも正解です。ロジャーだとこの曲にはちょっと生々しすぎて合わない気がします。ともあれこの「エコーズ」演奏、曲、詞、全てにおいて傑作です。是非一度、この浮遊感溢れる世界を漂ってみてはいかかでしょう。
・「ピンク・フロイドミュージックの完成形、「エコーズ」」
「原子心母」における実験の成功によって、自分達の音楽性の追求が可能になったピンク・フロイド。そんな彼らがバンドとして最もまとまりのある時期の作品が本作。全体に陽光の暖かさのようなものが感じられ、傑作「狂気」と対を成しているようにも感じられる。ギルモアのギターが炸裂し、後の作品につながっている「吹けよ風、呼べよ嵐」、「Fearless」「A Pillow Of Winds」等良質な小品である。しかし、やはりこのアルバムはなんと言っても「エコーズ」、この曲に限る。この曲はサイケデリックだとか、プログレだとかそういう概念を超えて「ピンク・フロイドミュージック」を聴かせてくれる。この曲を一回目をつむって聴いてほしい。まるで宇宙を旅しているかのようなトリップ感覚を体験することができるはずだ。しかしこのアルバムが最高傑作と呼ばれる時期はすぐに終わってしまう。なぜなら、サントラ盤「雲の影」を挟んであの「狂気」がリリースされるからだ(私的には本作が一番好きだが)。にしてもこのアルバムのわずか4年後に「炎」のような暗黒的アルバムがリリースされるとは誰が予想しただろうか?
・「名曲エコーズを聴け」
ピンクフロイドの名を聞いてまず思い浮かぶのはモンスターアルバムの「狂気」だろう。間違いなく20世紀を代表するロックアルバムの1枚である。しかしこのアルバムも地味ではあるが好きな1枚。一般的には吹けよ風、呼べよ嵐」がよく知られているが、心の琴線に響くのはなんといっても大作「エコーズ」である。「原子心母」でその組曲風な楽曲作りに成功した彼らがいっそう内省的に自己を見つめ作りこんだこの曲はニヒリズムとロマンシズムが見事なまでに融合し、私たちを別次元に引き込んで行く。必聴。
・「the sounds of glitches」
the sounds of glitches、この人たちが最初なのかどうかは分からないけれど、この人たちがこのアルバムで示したこのスタイルはその後10年間くらいは目新しいアプローチであり続けた。Do Whileの衝撃。この曲を知ったのはremixアルバム。Jim o'Roarke、Mouse On Mars、Christian Vogel、、大変な人たちの集まったアルバム。揺れ動くノンビート、時々正体を見せるthe sounds of glitches。glitcheがある種のインテリなイメージを持つのはこの人たちの影響か。使っているシーケンサーとか、音源とか。しかしDo Whileの溢れ、揺らめくコード進行は圧倒的な存在感。
・「必聴の名盤。」
DoWhileは名曲だ。できればミニコンポではなく良いシステムで大音響で聴くことをオススメする。が、名曲はチャチなシステム(とも言えないようなの)で聴いても名曲であった。
・「どんなとこでも眠れそう。」
吸い取られる様なチルアウト感。現実にフィルターがかかる、シャットアウト。閉じる。ふと、電子レンジやPC、真っ黒なテレビを見やると、これはもしかしたら彼らの声なのではないかと思う。
全編がもの凄い沈静、と言うか鎮静効果。皮膚感覚すら喪失しそうです。もしも最初、もの凄く合わないと感じてもそのまま強引に三回はループで聴いてみて下さい。そうすればもう、あなたはノイズ無しには生きられない。(かもしれない)
・「心の狭さと宇宙の広さ」
愛読書だった『銀河鉄道の夜』がアニメ映画化されて20年以上が経つが、当時、自分だけのイメージを壊された気がして好きになれなかった。今にして思えば、余りに印象的に心に焼き付けられ、嫉妬に近い感情だった気がする。その印象度をさらに深くしているのが、細野晴臣氏によるこの幻想的なサントラである。そういえば当時、嫌い嫌いと言いながらLPレコードを買ったっけ。まるで好きなくせに素直になれなかった初恋のような作品なのです。今ではこのCDで『銀河鉄道の夜』の世界に浸っています。目を閉じればそこは私だけの世界…。
・「不思議な色」
アニメ映画「銀河鉄道の夜」は 色彩を押えた魅力的な映画である。日本のアニメというと宮崎駿が有名であるが 本作もなかなかの傑作であり 日本アニメの水準の高さを物語ると思っている。
その映画のもう一つの魅力が 細野の音楽である。宮澤賢治の原作に見られる色彩をいかんなく表現しつくしていると言っても過言ではない。「銀色」というべきか「蒼い」とも言うべきか。不思議な色を湛えている。
それにしてもYMOの三人は映画への貢献は大きい。
・「星空を見ながら聞きたい」
この曲は映画にもピッタリ合っていて、幻想的な不思議な曲です。広大な夏の星空を見上げながらこの曲を聞くと、映画の世界に入ったような気持ちにさせてくれます。
・「現実と幻想のゆらぎ」
銀河鉄道の夜、何処となく懐かしさと悲しさと優しさが混じった不思議な話だったこれは、それをアニメーション化したときに作られたサントラですがそれを本当に上手く表現しています存在するようで存在しない世界幻想的であっても不安と恐怖が少し入り混じった雰囲気が曲の中に上手く入っている。曲としても聞け、映画らしさの曲として生きている名曲が多く入っています。
・「アルバムの中のもうひとつの世界」
宮沢賢治原作の「銀河鉄道の夜」のアニメ映画のサウンドトラック。劇中でも細野氏の音楽は効果的に使用され、映画の魅力をさらに引き立たせる魅力をもった本作品は、アルバムの中にもまた違った幻想的な世界が描かれているような気分に浸れる。それぞれの曲ごとに違った表情や場面をもち、新鮮さが絶え間なく注がれていて、アルバム全曲聴きとおせるほどに飽きさせることは一度もなかった。最後の曲であるエンド・テーマ「銀河鉄道の夜」の辿り着いた頃には、ひとつの映画を見終えたような心地よさが残り、とても気持ちが良かった。是非オススメ。
・「青い時間」
この曲を聴くと、部屋で聞いていてもそこだけが違う場所のような、青くフィルターがかかった夢のような世界へ行くことができます。彼の写真もさることながら、音楽的な感覚もまた繊細で鋭く、またまた「やられた!」と思ってしまうのです。
・「沈んで超える」
心して耳を傾けるなら、神経症的な音のがなる世界から、離脱させられることだろう。
癒しとは違うと思う。この音楽には、自己への遡及を経て、自己すら消し去ることを促すような、むなしさが漂う。けれど、人知れずささやかに咲く小さな花に、指先で触れているような優しさもたたえている。
僕は音の海の中に、さらなる深い淵を見つけられたことに喜びを感じる。もっと聴きつづけていたい。
彼の真価は心根やさしく傷つきやすいpopsだけではなかった。最早、アンビエントという枠すらどうでもよくなってしまう。
余談だがジャケットを飾る藤原新也の写真も実に美しい。
・「エントロピーの増大、もしくは涅槃の境地」
なんて小難しいタイトルをつけてみたものの、僕自身、物理学や宗教学を専門にしているわけではないのでそこらへんの詳細なツッコミはなしということで。
とにかくこのアルバムは聴く人を完全に二分化すると思う。すなわち退屈のあまり、途中で投げ出したり寝てしまったりする人と、どっぷりハマってしまい、その中毒性から抜け出せなくなる人の二つにだ。で、僕自身はどうだったのかといえば、興味を持って買ったのだから、やはりというか当然というか、後者の部類だった。
なんともいえない不思議な遊離感へと誘う音。仏教の曼荼羅を長時間見続けているうちに突然覚醒するかのような内的変化にも似ている。あらゆる狂熱が冷めてゆく過程、あるいは全ての生命が死に絶える情景。宇宙の原理に抗うことなくあるがままに身をまかせることは、静寂への接近(Approaching Silence)に他ならないのかもしれない。巷にあふれる常識や恐怖から解き放たれたとき、この音世界はかけがえのない安らぎとともにあなたを虜にするだろう。
・「静寂への接触」
永遠に続く音の螺旋。 静寂へ、近づこうとしているのか、 それとも、静寂そのものを表したいのか。 聴いているうち、 自我が音に支配されていく。 世界が、 遠退いていく気がするのだ。
この人の求めるものは、未だ底が知れない。
・「正に静寂への接近」
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●Music Has the Right to Children
・「最高峰!!!」
98年に発売された1stアルバム。瞑想的と言うのが適切なんだろうか?とても幻想的でノスタルジック。打ち込み系とかエレクトロニカとか、そんな分野を聴いた事の無い人でも、きっと入って行き易い音楽と思います。
最初、このアルバム聴いた時はピンとこなかった。って言うのも、まだエレクトロニカに興味のない時期だったので・・・。が、2回目に聴いた時に、鳥肌がたったんですよ。え?あたし、なんでこんな音源を1回目に聴き流す事が出来たんだろ?って、はっきりチョット怖くなった、そんな感じだったのを思えてます。
アンビエント・テクノって分野分けしてもいいのかなぁ・・・?その中でも、最高峰だと言っても過言じゃないくらいだと思います!混沌とした音の洪水、独特のリズム感、浮遊感。そして、ワクワクしたり、ドキドキしたり、そんな感情の表現がよく似合うアルバムですよ。子供の頃に、探検しに行ったりとか、日が暮れるまで遊んだりとか、そんな雰囲気の…
あたし的に、エレクトロニカと分野分けされてる中では1番のアーティストだと思ってます。特に、この1stはお薦め。聴き答えありますよvv
・「さすが!の一枚」
定期的に刻まれるゆったりしたリズムに、微妙にゆがむ旋律。かぶさる声。とても気持ちがよいが同時にどこかおかしい。なんだか不思議なリラックスした気持ちになる一枚。超おすすめ。
・「聞けば聞くほど入り込んでいける音」
Skam時代はほぼ無名だったかれらが、ここまでの知名度をあげられたのは1998年にワープから本アルバムがリリースされたことで、一躍UKのメディアで絶賛されることになる。
シンプルな構成に、イギリスならではのダークであきさせないメロディーは、時代を超えて色あせることのないロングセラーを当時から予感させる存在感だった。
定番チルアウトとして今後も長く聞き続けられる作品ではなかろうか。
・「クリエイティブワークの友」
音とビートのバランス、ミックスの間が絶妙で、彼等の世界観が無理なく表現されています。打ち込み系、テクノトランス系にありがちな一人よがりさはなく、どちらかと言えばプログレに近いものを私は感じます。「書く」「描く」といったクリエイティブワークをする時に最適です。イマジネーションが広がります。ニューアルバムもいいですよ。
・「fantastic」
太くゆったりとしたヒップ・ホップのリズムの上にアナログ・シンセサイザーの不思議に懐かしい音色が乗り,様々な声のサンプリングが散りばめられている。言ってしまえばこれだけなのに彼らの音楽はとても幻想的で美しくて情感があると思います。あまりテクノ・エレクトロニカには詳しくないのですが、このB.O.C.に似ているといって奨められたアーティストを聴いてみても(気に入る、気に入らないは別にして)あんまり似てないよなーと思うことがしばしばあります。他とは一線を画すというんでしょうか。
この中では10."roygbiv", 12."aquarius", 18."happy cycling"がとくにおすすめですが、アルバムの統一感が高いので、個々の曲を切り出して評価するのはあまり意味がないかも。
・「仕事の合間に河原で休憩」
いつもこのcdを聞いて思うのは人間は自然の一部なんだから人工って何を指してるんだ?とか言うてのたわいのない疑問。電子音でできているはずなのに、綺麗な田園で自然の音を聞いているより、いとおしい。気が遠くなるくらいリラックス出来ます。仕事の合間に川原に休憩に行くみたいな効果があります。なんかこんな贅沢な時間が1000円そこそこで手に入るなんで音楽の勝利だ!とまで思ってしまいます。1枚いかがですか。
クラスターは実験音楽みたいなのも多いのですが、このアルバムはそんな感じはまったくなく誰にでもお勧めです。もう一枚買うなら次はGrossessWorser
・「叙情」
軽やかでユーモラス、それでいてセンチメンタル。一応アヴァンギャルドだったりするんだけど、どこか憎めなくて、この時代独特の心地良い音のぬめりと質感と叙情性に満ちている。眠りにつく時に聴きたい、そんな音楽の一つです。
・「実は最高傑作」
クラスターのアルバムの中で僕は一番好き。牧歌的テクノ。アウトバーンなんか好きな人はお勧めです。休日の午前中にかけたいアルバムです。テクノは陰のものが多いですが、これは陽ですね。このジャケのような親しみやすいテクノ。ありそうでありません。
●Soup
・「嬉しい再発」
このアルバムはすごい。
一度友人に聴かせてもらったことがあるが、あまりに美しいアンビエントで、うっとりと聴きほれてしまった。また、とある中古CD屋さんでも流れていたが、そこでも足を止めて聴きいってしまった。その素晴らしさは、オークションで高値で取引されるほど。廃盤となっていたため、みながのどから手が出るほどほしかったのである。また、skamというあまりその全貌が明らかでないレーベルからのリリースというのも、加味されている。それが、今、再発となる。待望の再発である。お手ごろな価格で、願ったり叶ったり。このアルバム以後、セカンドの「fyuti」と、変名JELLOとしてピースフロッグからリリースしている。どれも美しい。
・「冷たく「ひんやり」とした美しさ」
冷たく「ひんやり」とした美しさ例えるならまるで世界一美しい海に飛び込み、ゆらゆらと揺れる太陽の光を眺めながらゆっくりと沈み込み、やがて光すらも届かない闇にたどり着いた時、肉体の無意味さを悟るような・・・。音の方は電子音で作られたアンビエント。同じ事の繰り返しのようなアンビエントと違い比較的ゆっくりとした流れが有り、ひとつひとつの音を聞くと、細かくずれていく所が気持ち良い。ジャケットも神秘的で、どこか懐かしい気持ちにさせる力強いイラストですばらしい。目をつぶりながら聞いて欲しい作品です。
・「傑作アルバム」
ようやく手に入れましたBOLA。噂に違わぬ傑作アルバムで大満足でした。beltran「ten days of blue」、グロコミ「Pentamerous~」、YAGYA「RHYTHM OF SNOW」辺りにビンビン来る人だったらきっと満足すると思います。良い音だ~。
・「6.Forcasa 3」
何年か前に、友人にBolaの存在を教えていただきました。すぐファンになり、CD、レコード共に購入し、それ以来ずっと聴いています。でも、以前のジャケットと変わっていたので、始めは気がつきませんでした。 この曲は、Bolaが小さいころによく行っていた公園のイメージだそうです。私も始めて聴いたときは、まさしく「水中公園」で遊んでいるイメージをし、嬉しく思いました。
・「深海の音楽。」
あるいはスペーシーともいえるんだけど、とにかく暗くてひんやりとした、広大なスケールを想起させる音です。電子音楽としての一般イメージを正に地でいくような音楽性をまずは感じるわけですが、リスナーは段々と、感情を昂ぶらせるクールなメロディセンスに眼が行くことになります。BOLAのオリジナリティはやはりそこにあると思うし、世界観は違うが、BOCと似た音楽の構造美を感じます。
fyutiやshapesももちろんイイのですが、静謐な闇に佇むメロディネスに一番「浸れる」のはこの1stだと思います。キャリアを通じて段々とメロディが強調されていった彼の作品群ですが、fyutiですら「クドイ」といっている意見を以前どこかで目にしたような。確かにアンビエンスとの調和の均衡が徐々に無視されているみたいですね。ヒュージョンみたいな曲もあるし。彼の一貫した真摯な音楽性は最新作のkroungrineでも揺らいではいませんし、私は彼の音楽性に惚れているのでどの作品でも楽しめます。ただやはり一番魅力を感じるのはこの作品なワケで、そういった意味でもこれからBOLAを聴こう、という人にはこれを薦めたい。再発されたことで一新したジャケもカッコイイです(旧盤は死ぬほどダサイ)。
●Selected Ambient Works, Vol. 2
・「エイフェックスツイン独特のアンビエント作品」
ライナーで触れられているが、イーノの本来指向した「空間としてのアンビエント」とは、微妙にベクトルが異なっている。DISK1のM3『ルバーブ』,DISK2のM8『リッチェン』の明らかに感情に訴えかけてくる叙情的なコードとメロディ。環境として「ある」というよりは、周囲を「優しく包む」といった感じ。
しかし1st同様のクールさは失われておらず、DISK2の最終曲の途切れるようなエンディングのあとは温かかったはずの空間が突然消え去ったかのような、うす寒さを感じさせる。
・「素晴らしいとしか言いようがない」
まさにこの人にしかできない曲構成でありサウンドです。ビートや優しい情景が常にあるのを期待するほうがおかしいのではないでしょうか?この作品に一貫している冷たさや静けさは正に味であり、アンビでこそ味わえる情景そのものです。 イギリスのクラブでたまたまこの作品のプレイを見ましたが、その空間そのものを変貌させてしまうほどの恐ろしい作品だと思いました。 こういうAphexだっていいでしょ?
・「聞け」
このCDを流してやっと、国道沿いのマンションの1室に静寂が訪れる。160分の至上のAMBIENTSOUND!コレといったリズムはなく、音がくり返され、重なっていく。それは、北の湖の水面、車のいない高速道路、樹海、深夜のレストランの冷蔵庫。牧歌的でもあり、暗闇の中の光をも思わせる。聴いていて飽きがくる事の無い、体を覆う空気や水のような存在。
自分の葬式にはこれを流し欲しい。寝葬式。さぁ、今日もこの音の中で眠りに就こう。目が覚めないのを祈ったりする!?
・「彼の吐き出したもの。」
これらの曲は単に彼が吐き出したものに過ぎない。だからこそ素晴らしいと私は考える。純粋じゃないか。無垢じゃないか。健全じゃないか。それが、音楽ではないか。聴衆を意識したものではない。完全にパーソナルな作品である。彼の肉片である。彼の細胞である。彼の毛髪である。それが、創造ではないか。このような素晴らしい作品を公の場で発表する人間がいることが何より素晴らしい。数千円で君は彼の一部を手に入れることが出来る。人間、対、人間だ。聴いてみてごらんなさい。
・「底なしの孤独の中で」
アンビエントミュージック。それは、英語に忠実に訳すと「場所、それ自体について感じる音楽」とでも言えるだろうか。
三年前、自分が手放したこのアルバム、それがまたどうしても聴きたくなった。音が持つ狂気と冷酷さ、それを感情を徹底的に排除した電子の音に乗せた音。スピーカーから流れ出す音は、容易に聞き流すことは出来ない。徹頭徹尾ミニマルで、起伏に乏しい音が流れ、たゆたう音が空気中に拡散して、音と音が繋がり、奇妙な像を結んでいる。底なしの闇の世界が眼前に広がるような錯覚。正確に刻まれる電子のリズムにあるのは、ただの機械的な反復運動。今、あなたは、音楽を聴いている。スピーカーから広がる光景、眼前に広がる像、それ自体が彼の目論む場所である。それは、大抵、今まであなたが音楽を聴いて想起した中で、最も不穏な場所だと思う。音楽を鑑賞する、向かい合う音楽がここに。
●Millions Now Living Will Never Die
・「これが最高傑作です(断言)」
まず1曲目、いきなり何かを擦るような音が耳に飛び込んできて、そこから乗るベースラインの浮遊感に包まれる。そこにリズムセクションが乗ると、ダブっぽい要素も加わりトランスした様な感覚に陥ります。「バンドでこんな事もできるんだ!」と、始めて耳にした際には大変驚き感動したものです。ジャーマンプログレとも違う、アンビエント的なメロディーの良さも目を惹きます。
これ以後の彼らはハードディスク等の最新機器を駆使しながら、新たなフィールドへと向かうのですが、このアルバムにあった「肉体的な危うさ、美しさ」は徐々に消えうせてしまいます。(どこか計算されすぎている印象が強い)ここが1つの頂点であったのではないでしょうか。
補足として、このアルバムは日本盤を購入する事をおススメします。ボーナストラックが4曲付いていて、「Gamera」を筆頭にどれも質の高いものばかりだからです。
・「尻上がりに良くなっていく。」
シカゴ音響派。トータス怒濤のセカンド。
ジャジーかつプログレ的なインストポストロック。
ファーストから続けて聴くと、尻上がりに良くなっていくのが手に取るように分かる。
素人には全く意味の無いライナーノーツが付くくらいで、こちらの日本盤には全くメリット無し。安い輸入盤を買うべし。
・「尻上がりに良くなっていく。」
シカゴ派、トータス怒濤のセカンド。基本的にインストのみ。ジャジーでプログレ的で、現在進行形なロックをお探しの方にお勧め。エレクトリックサウンドが苦手な人にも、心地良いサジ加減なバランスでエレクトリックを注入。
ファーストから続けて聞くことをお勧めする。そうすれば、尻上がりに良くなっていくのが手に取るように分かる。
・「聴くと、いつも、言葉がでなくなってしまう」
巷のメディアにあふれかえる宣伝文句「超感動!!!」がこれほど陳腐で下らなく思えることはない。ひっそりと静かに、そしてアルビニ録音らしい生々しい音でもって語られるキリスト教徒の愛の言葉は、宗教がイデオロギーとしかなりえない現代とは別の文脈で、何の信仰も持たずむしろ宗教を軽蔑する一現代人である僕の心を引き裂いた。はっきり言って暗い、しかしこれほど暖かく包まれる歌があるだろうか。9.11以後に出された多くの「癒し」の作品は一つも人の心を掴めなかったが、その半年前に発表されたこの作品がここまで人を「感動」させるとは皮肉な話だ。胸が痛い。圧巻。
・「叙情」
月面ジャケに心奪われて買ってしまった一枚。スローコア。深夜に月の光を浴びながら、誰もいない舗道の上で一人うずくまっているような、そんな雰囲気の音。ドラム音はスティーヴ・アルビニプロデュースで凛々と冴え渡る。敬虔さ、という言葉が胸をよぎります。とにかく、なんていうか、美しい。
・「世界最高の歌を届ける夫婦」
個人的には、本作を彼らの最高傑作に推したい。彼らのメロディセンスと歌心がこれまで以上に炸裂したアルバムである。職人スティーブ・アルビニの生み出す荒涼とした音象の中に響く静謐なメロディ。心に染み渡るアランとミミのコーラスワーク。前作もとても良かったが、彼らの歌はここにきて最高潮を向かえたと言っていいと思う。
彼らが敬虔なモルモン教徒であると聞いて驚く人は多い。だが重要なのはそこではない。共通の信仰があり、幼馴染から結婚に至った夫婦であること。そしてその彼らがつむぎ出す音楽であるということだ。外界を寄せつけず、完全に彼らの時間軸で流れる音楽。だからこそ素晴らしい。
・「快感のループ」
個人的にコーネリアスの最高傑作。1でpoint世界にトリップし2〜4で無機質な音の世界に酔いしれ5〜7で自然と音の調和に癒され8でビックリして飛び起きたら9〜11で再び音の世界に浸るそして気づけばループして「ポーン」で再び世界が始まる。抜け出すことが出来ない快感に浸る覚悟はありますか?
・「最先端・最小限の音」
20世紀的な過剰な音から離れて、最小限の音で、最大限の美しさを表現するアルバム。それでも実験的に聞こえず、ウィットとユーモアに富んでいるのはいつもの通り。彼の最高傑作だと思います。普通に聞いてて気持ちいい~~です
これまでのコーネリアスの変遷を知っていると余計楽しめます。
・「新境地開拓か?」
前作「ファンタズマ」から約4年ぶりにリリースされた待望の新作。過剰なまでの情報量やノイズで溢れ返っていた前2作からうって変わって、余計なものを一切削ぎ落とした孤高な世界観が展開されている。全体で40分程しかないのも、以前の彼からは考えられなかったことだ。これまでの彼のトレード・マークであった、多種多様な素材からのサンプリング及び引用は全く無く、代わりに今回初めてカヴァーソング⑨(未来世紀ブラジルのテーマ)が収録されている。クレジット等を見る限り、一部のストリングス等を除いてほぼ全て彼自身が全ての楽器をプレイしているが、斬新なリズム構築(特にドラムが凄すぎ!)といい、効果音や自然音の巧みな配置等、この試みは成功と言っていいと思う。ただ、彼の比較的ポップな部分を好んでいた人にとっては少々地味な仕上がりかも。が、ほぼ全編リズムが主役のアルバムではあるが、一つ一つの音に大変旨味があるので全く飽きることなく聞ける。それにしても、オザケンの新譜(あちらも遂に元ネタ云々が消えたアルバムだった)といいコーネリアスのコレといい、やっている音楽は180度異なっているのに、ある種共通したストイシズムが感じられるという点が非常に興味深かった。両者とも、次作は一体どうなってしまうのか・・・全く読めませんね。
・「刺激的で感動的で心地よい」
発売日以来毎晩聞いています。全編にわたって嬉しい驚きと衝撃にあふれながらも聞いていて疲れない。濃密な時間を自然に楽しめて、ちりばめられている水や風の音。。。一度聞いてみて!!私は4曲目のDropをはじめて聞いたとき何だか宝物でも見つけることができたかのように涙がでてしまいました。聞いてみて!!
・「すごい!」
4年ぶりのアルバム。期待を裏切らないどころか、想像をはるかに上回りすぎてます!コーネリアスはどこまで進化するのでしょう・・・。音的、記号的、洗練、想像力。聴いていると、頭が真っ白になったあとで、何か色々なものが涌き出てくるような、浄化作用のあとに、乾いた身体を綺麗な水でうるおしてひたひたにしてくれるような・・・。なんか、抽象的なことばかりかいてますが、人によって全くとりかた、感じ方が違う、それだけ幅があって、聴き手に余地を残してくれているアルバムだと思います。聴いたあなただけが得られる感覚、感情、感動があるでしょう。ぜひ聴いてみて下さい。
●Crumbling The Antiseptic Beauty
・「白日夢の世界。」
モノクローム写真のオリジナルジャケットが美しかった、このアルバムは、まさに白日夢の世界です。ヴェルベット・アンダーグラウンドの影響も感じられる、サイケデリックなギターと震えるようなボーカルの本作は、80年代のネオアコースティック・ブームの夜明けでした。シンバルとハイハットの金属音を取っ払ったドラムセットによる低音だけのリズムに、金属的なギター音のマッチングが絶妙。1曲目のイントロを聴いただけで、白日夢の世界に。。。
・「個性の息吹か。」
1983年にリリースされたバンドとしての初めてのアルバムです。当時はローレンス、モーリス、ニック、ゲイリーの4人組でした。プロデュースはジョン・A・リバース。全編陰鬱なトーンで覆われた、悲しいほどに美しいサウンドを持ったアルバム。どちらかというとポピュラリティに乏しいといか、ほとんど自己満足の世界ですが、3コード・オンリーの繊細なラインのアコースティック・ギターと、ローレンスの呟くようなヴォーカルの響きが素晴らしい。荒削りでチープな初期段階サウンドではあるけれど、ほとんど彼らの基本形の様なものはできあがっているような感じかなあ。類い希なるフェルト・サウンドの原点として、心を広くして聴いてやってください。
・「日本での過小評価度No.1」
不世出の奇才、サイモン・ジェフス率いるPCO'75年発表の最高”鬼作”で室内楽という枠組みを踏襲しながらも、その中でロック~ポップ~サイケ~アヴァンギャルド~ミニマルというイディオムを多分に取り込んだ構造様式は、完全体として産声を上げたPCO独自の世界観でもあり、永きに亘る宿命(足枷)ともなっている感がある
楽曲も実に多面的で指向性に富んでいるので、恰も上質でモダンなヨーロッパサウンドのオムニバスでも聴いているかのような錯覚を受ける程だ 1分そこそこの小品も有れば10分を越える長尺も存在する、そのどれもが音楽に対する真摯な姿勢・深い造詣とストーリー性を感じさせる逸品で
ある。言葉であれこれ示唆しても全く伝わりそうにない。メロディラインも!美しく、儚く、感傷的で、心に長く滞留する 当時フロイドやCANを並行して聴いていた私でも相当のショックを受けた事は確かである。敢えて喩えるなら「ノーマルのジョン・ゾーンに”環境音楽を作ってくれないか”と依嘱したらこれに近い物が出来上がる」である
難解なことは何一つ無く、非常に聞き易い。特に後半の9・10等は涙が出そうになるぐらい素晴らしい曲だ とにかく、個人的にはもっと評価されていいアルバムだと思う
・「Penguin Cafe からの招待状」
ファーストアルバムでありながら完成度が高い。PCOを初めて聞くという人にもおすすめする。1972年、南仏に滞在中、腐った魚を食べて食中毒になったサイモン・ジェフスは、ホテルのベッドで寝ているときにひと続きの不思議な幻像を見た。翌日、回復した彼の頭の中に Penguin Cafe のオーナーという人物が突然現れた。彼はサイモンにこう語りかけた。「人生におけるランダムな要素を大切にしよう。そうすれば創造性が失われずにすむ。 Penguin Cafe はそんな場所なんだ」Penguin Cafe で演奏されるような音楽。これがサイモンが後に結成する Penguin Cafe Orchestra の基本コンセプトとなる。そのPCOの最初のアルバムがこの Music From the Penguin Cafe である。
このアルバムは民族音楽色に比べて、実験音楽や現代音楽の要素が強いということはいえるかもしれないが、その後のアルバムと比べてもほとんどそのスタイルに変わりがない。誰もが親しみを感じる無国籍な音楽である。それだけ確固たるコンセプトがあったからだろう。PCOは結成されていた時点ですでに完成されていたといえる。1曲目の Penguin Cafe Single は、PCOのすべての曲のなかで私が最も好きな曲である。ほかに南仏で見た幻像を思わせるような不思議な雰囲気の曲もある。Penguin Cafe とはどんな所だろう。知りたいひとはこのアルバムを聞いてみよう。
・「オブスキュアNo.7」
オブスキュア(あいまいな)は聴きながら無視できる音楽を目指している。そしてこのコンセプトは進化拡散し、次のアンビエント(囲まれる)へと繋がって行く。
イーノ自身のNo.3『ディスクリート・ミュージック』では、イーノのオリジナルの表題作と有名なパッヘルベルのカノンをモチーフとした作品が、実にオブスキュアなスタイルで拡散して行く。それは見事なまでに聴きながらにして空間に溶け込み、無視できる音楽である。1973年にこのコンセプトをポップ・ミュージックの世界に持ち込んだイーノはやはり天才と言わざるを得ないだろう。そしてもっと特筆すべきはこのイーノのコンセプトに引き寄せられて、素晴らしいミュージシャンが彼の元に集まり始めたということである。その中ではNo.7の『ミュージック・フローム・ペンギン・カフェ』のペンギン・カフェ・オーケストラとジョン・ケージの曲を取り上げたロバート・ワイアット(No.5)が最高だった。
今は亡きサイモン・ジェフスの創り出す摩訶不思議な世界。できたら元のオブスキュアNo.7のジャケットで出して欲しい。
・「実は鳥好きの私。」
ヒ-リング/サイレンス系音楽の定番ですね。1st、2nd、どっちが好きか、というと悩むところですが個人的にはハナ差でこっち。自分もこのアルバムに入っている「The Sound Of Someone You Love who's going away and it doesn't matter」という曲が大好きです。あと、このアルバム、エレピの音が多いのも◎。僕はオブスキュアのジャケよりこっちの方が好き。これだけオブスキュアのジャケットで出したら変、というかおかしいよう。
・「Brian Enoのオブスキュアレーベル中の重要作品。」
ペンギン・カフェ・オーケストラとは何ともユーモラスな名前ですが、音楽もそうかというと、実験的な曲が多いんです、これが。まず、1曲目のPenguin Cafe Singleはこのグループを代表する独特の雰囲気の曲です。ライナーによると1972年に京都で書かれた曲らしいです。私のお気に入りは9曲目とラストの11曲目です。ドキュメンタリーのバックに流れていそうな曲です。ジャケットが最高にいいので、できればLP盤を欲しいのですが…。
・「美しく、また美しく」
もちろんこんなCDをAMAZONで探す人は私よりもよく知っている特異なマニアだけですが(笑)、一応説明を。ブライアンイーノはブライアンフェリー、フィルマンザネラなど豪華布陣のロックバンド、ロキシーミュージックのメンバーでした。ロバートフィリップはプログレッシブロック雄、泣く子も黙るキングクリムゾンのリーダ。
そしてこのアルバムはその二人によるアンビエントミュージック(空気のようなふわっとした音楽)です。ですので、二人の所属していたバンドのイメージでこのアルバムを買うと失敗します(笑)。まあ、クリムゾンはそんな感じの音楽をしていますし、イーノもソロを知っている人は驚かないでしょうけれど。
そんなメンバーのことは関係なくこのアルバムを聞いてください。!美!しい、素晴らしく美しい電子音の響きをお求めの音楽ファンにはお勧めです。
・「イーノ的静寂美の極み、表題作を聴いてください」
フィリップ&イーノの2ndアルバムです。2ndちゅうのはつらい立場にあるんですよね。1stがよければいいけど、よくなかったり、趣味にあわなかったりすると、3rdで爆発でもせんかぎり、どんなによくても聴いてもらいにくい。
キングクリムゾンからここへきた人は1st聴いてからこっちきてると思いますのでいいんですが、イーノの美しさにひかれてF&Eの1stいった人はひょっとするとがっかりしてるかもしれません。そういう人、この表題作聴いてください。(しまった。こういうことは1stのところに書かなくては意味ないか)
表題作、ジャケのように美しいです。試聴では短すぎてわかりません。ツボにはまったときのイーノの美しさにうたれたことのある人、どうしても「イブニング・ス!!ター」だけは聴いてください。目頭あつくなりまっせ、ほんまに。
・「情景的な、あまりに情景的な・・・」
「かつて、これほど情景的な音楽が存在したであろうか?」最初に聞いた時の感想がこれである。方や、"Starless and Bible Black"と言い残してクリムゾンを解散し途方に暮れていた(であろう)R. Frippさん、此方(こなた)、Roxy Musicを脱退して何か新しい音楽を創造しようとしていたBrian Enoさん。この二人の実験的コラボレーションだが、音楽による情景的描写の表現という観点から言えばまあまあの成功だった。水面の上をたゆとう風のような心地よさが有り、数少ないリスナーの心の琴線に触れたはずである。が、Frippさんにとって、こうした初期クリムゾン時代に往々にして見られた甘ったるい音楽は本位ではなかったはずであり、当然のごとくこのコンビは実験の域を出ず解消、やがてあの(わたしにとっては)聞くに堪えない路線を走り始めるのである。
・「テープループに興味のある方は必聴かと…。」
Robert FrippほどBrian Enoと相性の良い人はいないですね。今でもそう思います。まあ、FrippはEnoのテープループシステムに触発されて後のFrippertronicsへと発展していくわけですが。このアルバムはEnoとFrippのコラボレーションの2作目です。内容は明確なメロディやリズムはなく、今でこそ、アンビエントとして確固たる地位を築いているジャンルですが、この当時はとてつもなく前衛的なアルバムだったのですね。テープループの効果により、眠くなるというか単調です。でも、私はFrippのあのブゥーンと唸るような感じのギター音が好きで好きでしょうがないのです。ですので聴いていても気持ちよさを感じます。そういう意味ではこれは私にとって、またとない癒し系なアルバムなわけです。wind on waterはシーケンサーのようなタンジェリンドリーム的な音。初期タンジェリンって感じ。好きなのはevening starです。ジャケットは美しく、彼らの明確なコンセプトが現れているよう。
・「ちょっとやられた」
1. Wind On Water (5.30)、2. Evening Star (7.48)、3. Evensong (2.53) 4. Wind On Wind (2.56)、5. An Index Of Metals (28.36) total time 48.13・・1‾4曲目は素晴らしいです。4曲目はEnoの"Discreet Music"からの抜粋ですが、まあ良いです。ここまであっという間に終わってしまいます。そして収録時間の半分以上をしめる"An Index Of Metals"・・これがサイアク!ひたすら不気味な不協和音が鳴り続け、著しく不快です。一番不快な曲が30分近く続くこの盤は、アンビエント好きな自分にもちょっとシンドいです。
●The Subtle Body (O Corpo Sutil)
・「ちょいとねじれた、美しきオルタナボサノヴァ、祈り入ってます。」
子供のような無邪気さと天真爛漫さを兼ね備えたアヴァンギャルドミュージシャンのアート。これはグートレーベルからのソロアルバム。
意識のうすい隙間に入り込むような歌が歌われている。過剰な情熱は表に出さずに淡々と歌う。
そこがまた無気味なのだが。微熱なボサノヴァか。独自のボサノヴァがここに生まれた。ミステリアスでストレインジな奇形のボサノヴァだ。
アートは1953年生まれだ。ブラジルで育ったアメリカ人である。はじめはDNAで有名になり、次にアンビシャスラヴァーズで有名になる。ノイジーで不協和音をかっこよくかきならしてファンをうならせた。
このソロアルバムはまあまあなできではないかね。特別突出しているわけではなく。それほどの毒も感じられない。
楽しめるアルバムと言ったほうが早い。過激な音はほとんどなく、曖昧でふわ~~~~~っとした雰囲気が全体をおおう。
かなりのシャイで繊細なアートの愛に溢れた歌詞がなかなか興味深い。参加メンバーは坂本龍一/テイトーワ/メルビンギブス/マークリボー/ヴィニシウスカントゥ-リアなどなどでブラジルの音楽家も参加している。かなり趣味全開なアルバム。
参加メンツからすればもうすこし違う方向に行くかと思ったが、割と素直に聴きやすい音像に仕上がった。
でもやっぱ、バックの音が微妙におかしいんで、やはりオルタナボサノヴァだね。10点中7点だね。もう少しある意味危険なチャレンジが欲しかったね。
●愚者の庭
・「安堵」
ハンス ユハイム ローデリウスの2枚目のソロアルバム。誰もが、居心地のよかった母親の体内に戻ったような感覚になる音楽(おいおい!)最近ではMUMやSIGUR ROSの様な心地よいエクスペリメンタルポップなる物が流行している。私も大好きだったりするのだが、このアルバムの「音」には勝てない。ライナーに書いてあるようにピアノの練習曲のようなシンプルな音楽だが何かが違う。ピアノの音(ジョージウィンストンの癒しとは違う)、琴線を震わす極上のメロディー。本当の癒しの音がここにある。と、私は勝手に思い込んでいる。
・「ヒ-リング/サイレンス系音楽の傑作。」
隠れた名盤ですね。何かタンジェリンドリ-ムっぽいな、と思ったらタンジェリンのペ-タ-パウマンという人がプロデュ-スしていました。でもタンジェリンよりも全然ポップです。ヒ-リング/サイレンス系の音楽ながらちょっとサ-カスっぽい曲が多いので聞いていると軽いトリップ感覚におそわれます。何か昔見た「ブリキの太鼓」とか「去年マリエンバ-トで」とかの倒錯的なヨ-ロッパの映画を思い出してしまいます。
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